ホロコースト生存者18万5000人 2017.4.26

 2017-04-26
4月23日はホロコースト記念日だった。エルサレムのヤド・バシェム(ホロコースト記念館)では、ホロコースト生存者とその家族、リブリン大統領、ネタニヤフ首相が出席して、毎年恒例の記念式典が行われた。

ネタニヤフ首相は、「75年前、ユダヤ人が虐殺にあっていた時、大国は知っていたのに何もしなかった。あの時、世界が動けば400万人は救えただろう。そういう世界(UN)の反ユダヤ的な体質は今も変わっていない。」と語った。

またホロコーストが現実になった理由として、①ユダヤ人への憎しみ、②世界の無関心、③国を持たない人々の恐ろしいばかりの無力さ、の3つを挙げた。

ネタニヤフ首相は、「弱いものは生き残れない。自分のことは自分で自衛するしかない。これがユダヤ人がホロコーストから学んだ事だ。」と語り、「ユダヤ人を殺そうとする者は、自らを炎に投げ込むことになる。」と警告した。

ネタニヤフ首相は、具体的な敵として、イランとイスラム国をあげた。

http://www.timesofisrael.com/netanyahu-allies-could-have-saved-4-million-jews-if-theyd-bombed-death-camps-in-1942/

(式典ビデオ) https://www.youtube.com/watch?v=oryOtmkMiY8

<生存者:毎月1000人死去>

統計によると、今年イスラエルに生存するホロコースト経験者は18万5000人。この他、強制収容所には入らなかったが、ホロコーストの被害者と数えられている人が56000人。平均年齢は85歳で、毎月約1000人が亡くなっている。

葬儀を執り行ってくれる家族もない天涯孤独の生存者も多く、まったくの他人が、葬儀に参列するケースも少なくないという。

毎年のことだが、今年もイスラエル政府が生存者たちに対して十分なケアを行っていないということが問題になった。政府の姿勢は、「多くのチャリティ団体が十分なケアをしている。」というもので、政府からのケアがどうしてもおろそかになりがちなのだという。

指摘を受けて昨年、ホロコースト生存者の福祉のために、6000万シェケル(約18億円)の予算が計上された。しかし、どういうわけか、きちんとしたシステムを立ち上げることができず、2016年に割り当てられた2730万シェケルのうち、実際に使われたのは430万シェケル(約1300万円)だった。

これを受けて、ネタニヤフ首相は、自らが生存者支援委員会の代表を務めると閣僚に伝えた。

http://www.timesofisrael.com/state-comptroller-slams-government-over-holocaust-survivors/

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4950976,00.html

<ジカロン・バ・サロン:自宅で聴く生存者の証>

数年前から始まった草の根運動で、家庭にホロコースト生存者を招き、知人友人とともに体験談を聴くというイベントが、今年もイスラエル各地13000箇所で行われた。

単純計算でも、10年後には、生存者がいなくなるといった時代を迎える中、貴重な試みである。

http://www.jpost.com/Israel-News/Israeli-Holocaust-survivor-tells-his-story-to-the-next-generation-488815

<マーチ・オブ・ザ・リビング:ポーランド>

マーチ・オブ・ザリビングとは、ポーランドの元強制収容所アウシュビッツからビルケナウまでの約3キロを歩くもので、虐殺された600万人のユダヤ人を覚え、またユダヤ人は今は生きていると訴えるマーチである。今年29回目。こちらも23日に行われた。

マーチには、イスラエルのユダヤ人だけでなく、50カ国から来たユダヤ人や異邦人、約10000人が参加した。

イスラエルからは、エイセンコット・イスラエル軍参謀総長と、チーフラビのメイール・ラウ氏(ホロコースト経験者)に加えて、 ナフタリ・ベネット教育相が参加した。今年はヨーロッパ諸国の教育相12人が、ベネット教育相の招きで参加したという。

ベネット氏は、生存者が年々減っていく中、ホロコースト否定論が根強く存在していることへの対策だと語った。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/228462
タグ :

フランス大統領選挙で緊張するユダヤ人 2017.4.26

 2017-04-26
フランスの大統領選挙が行われ、無所属・中道派マフロン氏と、極右の国民戦線党のルペン氏が上位2位となり、5月7日の決選投票に臨むこととなった。

ルペン氏は、その後、国民戦線党の党首を一時降りると発表した。右派でけでなく、フランス市民すべてを代表するとのジェスチャーである。しかし、ルペン氏自身が移民排斥とEU離脱を支持する極右であることに変わりはない。

フランスでは、すでに反ユダヤ主義事件が増加しているが、国粋主義者のルペン氏が大統領になると、その傾向はさらに悪化する可能性が高い。

ルペン氏は、大統領になった際には、公共の場でユダヤ人がキッパをつける事を禁じることや、フランス在住のユダヤ人は、イスラエルとの二重国籍を認めない、つまり、イスラエル人であることを放棄しなければならない、などの方針を語っているという。

http://www.jpost.com/Diaspora/Le-Pen-If-elected-French-Jews-will-have-to-renounce-Israeli-citizenship-481140

また、ルペン氏は、ホロコーストに関して、フランスに責任はないと主張する。しかし、フランスは、ナチにユダヤ人を引き渡しているので、責任はないとは決して言えないはずである。

イスラエルのリブリン大統領は、ホロコースト記念式典のスピーチにおいて、公にルペン氏を非難した。

http://www.timesofisrael.com/blasting-le-pen-rivlin-calls-for-war-on-new-kind-of-holocaust-denial/

現在のヨーロッパは、ヒトラーが登場した30年代に似てきたと言われる。ホロコーストの初期、一部のユダヤ人はヨーロッパから脱出した。しかし、多くのユダヤ人たちは、だんだん迫害が悪化する中でも、まさか事態がそこまで悪化するとは思わず、「この嵐はもうすぐすぎる。」と考えて脱出しなかった。それで虐殺されてしまったのである。

ロシアのチーフラビは、「万が一、ルペン氏が大統領になったら、フランスのユダヤ人はすぐに脱出すべきだ。」と警告した。

http://www.jpost.com/Diaspora/Russian-chief-rabbi-Frances-Jews-should-leave-if-Le-Pen-wins-election-488687
タグ :

イスラエル軍:親シリア戦力を空爆か 2017.4.26

 2017-04-26
23日、イスラエル空軍は、ゴラン高原シリア側のクネイトラ付近にある親シリア政府軍の基地を空爆した。シリア側からの情報によると、戦闘員3人が死亡したもよう。アル・ジャジーラによると、イスラエルはこれを否定している。詳細は不明。

これに先立つ21日にも、ゴラン高原のイスラエル側に、迫撃砲が着弾したことを受けて、イスラエル軍は、この地域への攻撃を行った。これについては、双方から負傷者等、報告されていない。

現在、ゴラン高原のシリア側を支配しているのは、大部分が反政府勢力で、南部国境付近に、イスラム国が小さく存在している。これまでのところ、流れ弾が着弾する程度で、なんとか平穏が続いているといったところ。

今回、シリア領内の親シリア政府関係要所を空爆したわけだが、今の所、ロシアはノーコメント。

http://www.timesofisrael.com/israel-said-to-strike-pro-assad-forces-in-syria-killing-3/

<シリア情勢その後>

アメリカ軍がトマホークを打ち込み、赤線をあえて示さない形で、攻撃態勢を崩していないことで、今の所、シリアが新たに化学兵器を使うこともなく、大きな爆撃もない。ロシアも無言で、いわば、ニュースがない、といった状況である。

<F35ステルス戦闘機3機到着>

現時点で最もすぐれている戦闘機F35ステルス戦闘機がアメリカからあらたに3機到着した。最終的には50機を購入し、2飛行隊を立ち上げる予定。F35があれば、敵のレーダーに発見されることなく領空に侵入が可能。

余談になるが、日本の自衛隊もこの戦闘機を一機受領ずみである。自衛専門で、先制攻撃をしないはずの自衛隊が、なぜステルス戦闘機が必要なのかとの声もあるもよう。なおF35は、一機1億ドル程度(100億円以上)とも言われる。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4953297,00.html
タグ :

パレスチナ人ハンスト脱落186人

 2017-04-26
今月17日、イスラエルの刑務所にいるパレスチナ人の囚人ら1200人近くが、マルワン・バルグーティの指導で、ハンストに入ったとお伝えしたが、これまでにすでに数人が病院に搬送された他、186人が脱落している。

Yネットによると、ハンスト開始から24時間ですでに100人が脱落。4日後の21日にあらたに86人が脱落したもよう。4日後に脱落した86人のうち、84人はハマス所属の囚人たちだった。

きちんとした人数は把握できていないようだが、今もなおハンストを続けているのは1000人あまりとみられる。

背後の政治的な目的は別として、ハンストの表向きの要求は、

①房に公衆電話をつけること、
②家族の面会を月2回に戻す事*
③面会時間を45分から90分にすること。テロ等逮捕歴など前科のある家族が面会に来る事を制限しないこと
④3ヶ月に一回は、家族で写真をとることを許可してほしい

*赤十字が西岸地区やガザ地区からイスラエルへの家族の送迎を担当していたが、9ヶ月前に赤十字がこれを月一回にしたことが原因。イスラエルが制限したわけではない。

ネタニヤフ首相は、「イスラエルの刑務所は、国際法による基準を満たしているので、交渉の余地はない。」として、引き続き、ハンスト囚人との交渉はしない方針である。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4952505,00.html
http://www.timesofisrael.com/number-of-palestinian-prisoners-quitting-hunger-strike-rises-to-186/
タグ :

相変わらずテロ事件あり 2016.4.26

 2017-04-26
23日日曜、テルアビブのビーチ沿い、観光客でにぎわうホテルのロビーで、ナイフによるテロ事件が発生。男性3人と女性1人が負傷した。幸い、全員軽症だった。パレスチナ人(18)が容疑者として逮捕された。容疑は認めているという。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/228454

23日、カランディアの検問所で、女性兵士が刺された。テロリストはその場で撃たれている。

24日には、西岸地区のイスラエル軍基地付近で、兵士の群れにナイフを振りかざしてきりかかってきた者があった。
テロリストは、兵士らに撃たれて動けなくなり、病院に搬送された。

パレスチナ人の中には、こうしたテロでイスラエルの治安部隊に撃たれて死ぬことを、一つの自殺手段と考える者もいる。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4953665,00.html
タグ :
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫ 次ページへ ≫