南部ガザで軍事衝突発生 2018.2.18

 2018-02-18
北部国境が緊張している中、南部ガザ地区でも軍事衝突が発生した。

17日土曜午後、ガザ地区との国境のフェンス付近で、不審なパレスチナの旗が見つかったため、イスラエル兵らが近づいたところ、仕掛けられていたとみられる爆弾が爆発。イスラエル兵4人が負傷した。2人が重症、2人が中等度である。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5118147,00.html

これを受けてイスラエル軍はただちに戦車から砲撃。空軍は、ガザ全域で、ハマス関連拠点6カ所を爆撃した。攻撃目標は、地下トンネル、武器庫、武器製造工場、軍事拠点などである。

すると夕刻、ガザからロケット弾が発射され、ガザ周辺イスラエル領内、シャアル・ハネゲブの家屋の屋根を直撃した。この家の住民で、幼い子供もいる一家は、中にいたが、幸い、ロケット弾が爆発しなかったため、屋根が損傷しただけで、負傷者はなし。まさに奇跡だったと父親のアモスさんは言っている。

さらにこの後、ガザからパレスチナ人少なくとも4人が、イスラエル人居住地域に侵入。イスラエル軍が、これを見つけて戦車砲などで対応した。パレスチナ人2人が負傷し、病院に搬送された。

これら一連の事件発生時、ハマス幹部はエジプトを訪問中で、エジプトがイスラエルとハマス両者にエスカレートさせないよう、仲介をこころみている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5118625,00.html

なお、ガザとイスラエルの間のフェンス周辺では、ここ数週間、若者たちがパレスチナの旗を掲げてイスラエル軍に投石するなど暴力的なデモが続いていた。仕掛けられていた爆弾は、そのデモの現場近くにあったことから、デモに参加した若者が設置したとみられている。

イスラエルは、デモはハマスが煽るものであり、爆弾についてもハマスの責任だとしている。

<イスラエル軍からガザ住民へ警告>

COGAT(ガザとの検問所を管理する人道支援など政府活動をコーディネートするイスラエル軍の部署)のモルデハイ・ヨアブ総司令官は、事件発生後、ソーシャルメディアを通じて、ガザ住民らに、目を醒ますようにとメッセージを送った。

ヨアブ総司令官は、「イスラエルは本気で攻撃する。今回、ハマスの重要な施設を破壊した。ハマスが言うように、フェンス近くでデモを行うことが、将来の希望につながることはない。ハマスに騙されてはならない。

旗に包まれた爆弾がハマスの臆病を表している。彼らはあなた方を利用している。ハマスにあなた方を地獄に行かせてはならない。」と警告した。

また、「あなた方の生活を改善すべきあなた方の資金、あなた方がハマスに支払っている資金を、ハマスはトンネルなどの軍事目的や、幹部のぜいたくな生活に利用している。」とも訴えた。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/242058

アメリカのグリーンブラット中東特使によると、ハマスはイランから年間100万ドル(約1億1000万円)の支援金を受け取っている。ハマスはそれを地下トンネルや武器に費やしているとグリーンブラット氏も認識している。

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Greenblatt-slams-Hamass-use-of-Iranian-blood-money-for-terror-540703
カテゴリ :パレスチナ関係 トラックバック(-) コメント(-)
タグ :

北部情勢:一段落するも危険度は一段階上 2018.2.17

 2018-02-17
シリアからイラン製のドローンが、イスラエル領内に侵入し、イスラエルが、シリア空軍基地(イラン革命軍拠点)4カ所を含む少なくとも12箇所を空爆。イスラエルのF16戦闘機一機が墜落して、あわや戦争かと、北部に予備役兵が呼び出されて、緊急事態になってから、1週間になる。

今のところ、大きな衝突はなく、北部シリアとの国境周辺は落ち着いている。今回、イスラエルとシリアの間に入って、戦闘をやめさせたのは、シリア領内に自らも軍を駐留させているロシアだった。

戦闘機を撃墜されて、イスラエルが黙っているはずはなく、もしロシアが介入しなければ、イスラエルはもっと攻撃を継続させるつもりで、準備をすすめていたとみられている。

しかし、一応落ち着いてはいるが、次の衝突は時間の問題であり、もし戦闘になれば、かなり深刻なものになると予想されている。アメリカのタイム紙はイスラエル北部の治安は、「一段階上の危険度になった。」と評している。

なお、今回のイスラエルによる攻撃の結果だが、イスラエル軍は、シリア空軍機の約半数は、破壊できたと判断している。また、Times of Israelが、レバノン系メディアの情報として伝えたところによると、イラン革命軍兵士12人が死亡したもよう。

https://www.timesofisrael.com/arab-media-12-iranians-killed-in-israeli-strike-in-syria/

<シリアからのミサイルに200キロの爆弾か>

シリアは、攻撃するイスラエル空軍機に対し、地対空ミサイルを多数、発射。ミサイルは戦闘機を追ってきたため、一発はイスラエル領ヨルダン渓谷のベイトシャン地域に着弾するとみられた。そのため、イスラエル軍は、最新の迎撃ミサイル、アロー3を発動しさせ、着弾前にミサイルを迎撃。破片はヨルダン領内に落下した。

後に、このミサイルの弾頭には200キロもの爆弾が搭載されていたことがわかった。アロー3迎撃ミサイルは、一発300万ドル(3億円以上)もするため、後になって、その必要があったのかとの声も出たが、対応に誤りはなかったとされた。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4938142,00.html

<イスラエル外務省から世界15カ国へ:ゴラン高原に毒ガスが漏洩した場合>

シリアのアサド大統領は、火曜、イスラエルとの将来の衝突について、「イスラエルはもっと驚くことになる。」と脅迫した。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/241892

そのシリアだが、ここ2週間、シリアイドリブ地方で、アサド政権軍が、これまでになく頻回に化学兵器を使用しているとの警告が発せられている。BBCによると、少なくとも6回は化学兵器が使われたとみられ、子供20人が被害にあったとの報告もある。

これを受けて13日、フランスのマクロン大統領が、「化学兵器は明確なレッドラインだ」として、フランスは攻撃(空爆)も辞さないと発表したが、同時に、まだ証拠は得ていないとも言った。

フランスが本当に攻撃する意思があるかないかは別として、シリアの化学兵器の問題は欧米社会が注目するに値するほどになっているということは確かである。

http://www.bbc.com/news/world-middle-east-43074956

シリアの化学兵器使用疑惑について、国連安保理では、アメリカのヘイリー代表が、先週、シリアへの非難決議を提案したが、ロシアは、これに拒否権を発動した。

こうした中15日水曜、イスラエル外務省は、世界15カ国の大使たちに、それぞれの駐留国に、イスラエルのイラン、シリア、ヒズボラの敵対行為へのイスラエルの厳しい対策を伝えるよう、指示した。

その中で、もし、シリア政府と反政府勢力が、ゴラン高原で毒ガスを用いた場合、イスラエル側に毒ガスが流れてくる可能性を上げ、その場合、イスラエルは強力な行動に出ると示唆した。

イスラエルは、シリア領内にイランがいる限り、常にイスラエルを攻撃する可能性があり、イスラエルはこれには、強力な対策をとらざるをえないとして、国際社会がイランに圧力をかけて、シリアから追放する必要性も強調した。

https://www.timesofisrael.com/israel-said-to-fear-assad-chemical-weapons-spillover-into-golan-heights/

*シリアに化学兵器はないはずでは!?

シリアは、2012年、明確に化学兵器を使用したため、アメリカの軍事攻撃を受ける直前までいったが、そこでロシアが介入し、シリアに化学兵器を放棄を約束させたと主張したため、オバマ大統領は攻撃を中止した。

以後、国連の化学兵器禁止機関、OPCW(ノーベル賞受賞)が設立され、シリアの化学兵器の放棄を監視。すでにシリアには化学兵器はないということになっていた。今、シリアに化学兵器があることは、その責任を負うと言ったロシアんいは認め難いことであろう。

<レバノンとイスラエルの領土問題>

イスラエルは、レバノンにいるヒズボラの侵入に備え、国境にコンクリの防護壁を建設中である。これについて、レバ人のアウン大統領は、「イスラエルはレバノン領内に壁を建設している。」と訴えた。

イスラエルとレバノンの間は、今も正式に合意した国境はない。そのため、ハイファ沖の天然ガス田についても、イスラルとヒズボラはもめている。

今、中東を歴訪しているティラーソン米国務長官は、レバノンにも立ち寄り、アウン大統領や、ハリリ首相と会談。イスラエルとの紛争を起こさないよう、要請した。なお、ティラーソン国務長官がイスラエルに立ち寄る予定はない。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5115407,00.html
カテゴリ :シリア情勢 トラックバック(-) コメント(-)
タグ :

ネタニヤフ首相汚職逮捕なるか 2018.2.17

 2018-02-17
このように緊張した状況ではあるが、火曜、イスラエルの警察は、14ヶ月にわたる捜査の結果、ネタニヤフ首相を収賄罪、並びに背信罪で逮捕するべきであるとの報告を国の司法長官に対して提出した。

それによると有罪の対象になるのは、ネタにタフ首相が複数のビジネスマンから高価な品を受け取っていたというケース1000と、新聞社イディオト・アハロノトを自分の都合によいように操作したとするケース2000についてである。

ネタニヤフ首相は、これらの件について、根拠がないとして否定し、続けて国を率いるとの決意を明らかにした。

警察には首相を逮捕する権限はなく、決断は、マンデルビット司法長官の手の中にある。数週間後には決断を発表するようだが、それに先立つ木曜、「法の上に立つものはいない。」として、警察の報告を擁護するような発言をしている。

http://www.jpost.com/Israel-News/Report-Police-to-recommend-Netanyahu-be-indicted-for-bribery-on-two-charges-542512

ネタニヤフ首相の汚職疑惑については、この問題が明るみに出た昨年以来、市民によるネタニヤフ首相を有罪にすべきだとマンデルビット氏に訴えるデモが、毎週土曜安息日開けに、テルアビブにて続けられていた。

今週は、65回目を迎えるが、初めてデモが金曜に行われ、「右でもない。左でもない。まっすぐだ。」などと2000人以上が集まったとYnetは伝えている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5116706,00.html

こうした只中で、ネタニヤフ首相は、昨日、ドイツで開かれているミュンヘン安全保障会議に夫人とともに出かけて行った。足元に火とはまさにこのことである。

しかし、ネタニヤフ首相を辞任に追い込んだとして、次に誰が首相になるのかが問題になるが、それらしき人物は今の所、メディアの中に登場していない。結局のところ、ネタニヤフ首相は勝ち残るしかないのではないかと思う。
カテゴリ :イスラエル国内ニュース トラックバック(-) コメント(-)
タグ :

パレスチナ関連の重大テロ:最近のまとめ 2018.2.17

 2018-02-17
ここ2週間の間にパレスチナ人による重大なテロが、2件発生したので、まとめておく。

6日、西岸地区の中にあるイスラエルのアリエル市で、ユダヤ教ラビのイタマル・ベン・ガルさん(29)が、19歳のパレスチナ人にナイフで刺されて死亡した。妻とまだ幼い子供達4人が残された。

テロリストは、ヤッフォに住むイスラエルのアラブ人アベッド・アル・カリム・アシシ(19)。母親はイスラエル人で、父親がパレスチナ人。れっきとしたイスラエル国籍のアラブ人であった。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5090186,00.html

12日、イスラエル軍の軍用車がナビに従っていて誤って、西岸地区、ジェニンに迷い込んだ。乗っていた女性兵士、男性兵士は、パレスチな人の群衆に囲まれ、石を投げられるなどしてリンチされそうになった。

この時、100人以上のパレスチナ自治治安部隊、警察などが、協力して2人を救出。自治警察の警察車両に乗せてイスラエルへ無事引き渡した。軍用車両もイスラエルに返還している。

兵士2人は顔などにひどい負傷をおい、1人は武器を奪われていた。

パレスチナ自治警察は、イスラエル兵を救出した理由について、人道的な点だけでなく、もし兵士が死亡した場合、イスラエル軍がジェニンになだれ込んでくることを防ぎたかったと語っている。

エルサレムポストが、パレスチナ自治警察の情報として伝えたところによると、昨年1月から11月8日の間に、道に迷ってリンチされそうになり、自治警察に救出されたイスラエル兵は、564人にのぼるという。

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/IDF-soldiers-assailed-by-Palestinians-after-accidentally-entering-Jenin-542398

<嘆きの花嫁:犠牲者家族未亡人たち2人>

今年1月9日、西岸地区では、小さな子供を6人も持つ父親でラビのラジエル・シェバフさん(35)が、車からの銃撃テロにあい、殺害された。

その遺族で未亡人となったヤエル・シェバフさん(32)が、今回夫を失ったミリアム・ベン・ガルさんを訪問した。

2人はまったくの他人ではない。ヤエルさんの夫はミリアムさんの夫を知っており、ヤエルさんとミリアムさんも顔見知りであった。しかし、これまで、互いに話したことはなかった。今回のことで2人がだれよりも近くなったと感じている。

ミリアムさんは、夫の葬儀で、自分と左右に並んで歩く両親の間で、健婚式のことを思い出したという。結婚式でもちょうど同じように歩いたからである。するとやエルさんの父親も夫の葬儀の時に同じことを言っていたと言った。

ミリアムさんの夫の遺体は、結婚式の時に使った祈りのショールに覆われていた。結婚式の時は、その同じ祈りのショールを肩に羽織っている夫の後ろを、ミリアムさんとその左右に両親がとともに歩き、その後ろから大勢の家族親族友人たちが、ちょうど、葬儀の日と同じように続いたのだという。

ヤエルさんは、「葬儀は新しく生まれ変わる日のようなもの。結婚式で人生が変わるが、死も同じ。この日から人生は大きく変わる。人生は変わっていくもの。私たちは、生まれ変わって、自分をアップクレードしていかなければならない。」とミリアムさんに語った。

また、イスラエルの建国に戦いがあって兵士が亡くなったように、今入植地として開拓する地も正式な市になるまでには、戦いがあり、死ぬものもある。そういうものだと語り、今は夫がが望んだように、ハル・ブラハ(祝福の山)がイスラエルのものになるようにと願っている。それこそがテロへの勝利だと思うと語った。

<石のひとりごと>

テロで、大事な夫や父親を亡くした人がいる。北部では、緊張が高まり、夫や息子を従軍させている家庭は気が気ではないだろう。一方で首相が逮捕されるかもしれないという。日本人なら1人で、3回ぐらい自殺しているのではないか。しかし、イスラエル社会の様子には、全く変わりない。

深刻なニュースのあとには、お笑い番組が続くし、春になったので国立公園は、毎週末大勢の家族連れでにぎわっている。しかし、よく考えれば、ここで起こっている事は、やはり、どれも日本なら何ヶ月も引きずるような大事なのである。

犠牲者家族になってしまったときは、「自分の番」が来たと受け止めるしかない。しかし、社会は、昨日のニュースももう明日には消え去っている。何であったかさえすっかり忘れてしまうのである。

とにかくさっさと切り替え、今日も明日もせいいっぱい楽しく生きる。いつまでも覚えていて根に持つ、という暇がない感じである。

先日、ホロコーストの時代に、6歳にして、家族を全員を失い、収容所を転々とさせられ、最後はベルゲン・ベルゼン強制収容所で、死体の山の中で過ごしたという女性の話を聞いた。その人は、ホロコーストから解放後も母親、つまり世話をしてくれる女性が6人も次々に変わったという。死に別れたことがほとんどである。

しかし、最終的にはアメリカへ引き取られ、その後は幸せな人生となったと自ら語る。今では大勢の子供に恵まれ、孫が20人以上、ひ孫もたくさんいるという。

彼女はいまでは、世界中で、刑務所にいる囚人たちにも励ましになっている。「何がなんでも、あきらめてはならない。やらなければならないときは、やらなければならないだけ。」彼女のメッセージには、ものすごい力があった。
カテゴリ :パレスチナ関係 トラックバック(-) コメント(-)
タグ :

ボイコット?:イスラエル企業への投資激増中 2018.2.17

 2018-02-17
イスラエルの底力。それは防衛力だけでなく、ユダヤ人の発想と起業力にもある。テロがあろうが戦争があろうが、それもダシにして、次々に新しい考え方や発明が生まれる。それが起業され、世界の大手企業が、億万を出して購入していく。

そうしたスタートアップ企業と大手投資家を結ぶ情報網を運営しているのが、CEOのジョナサン・メドベッド氏が立ち上げた”Our Crowd”というイスラエルの投資ネットワークのシステムである。

2013年に設立されてから今年で5年だが、すでに145の企業に対し、6億5000万ドル(700億円以上)の投資を成功させた。12の基金も立ち上げた。フォーブス誌によると、これは、この部類のビジネスでは、世界最大規模だという。

Our Crowd は、毎年エルサレムでサミットを開催する。今年は2月8日に開催された。これまでで最大で、90カ国から1万人もの企業や投資家が集まった。ここで、様々なスタートアップ会社や企業の新しいアイディアや技術が披露され、新しいコンタクトが生まれる。

こうしたカンファレンスが、テルアビブではなくエルサレムでというのも注目される。元ビジネスマンのバルカット市長と、Our Crowd のCEOジョナサン・メドベッド氏とバルカット市長は親しい友人だという。カンファレンスでは、バルカット市長もスピーチを行った。

Our Crowd カンファレンス2018  http://summit.ourcrowd.com

メドベッド氏によると、アジア市場も開かれつつあるとのことだが、そのほとんどの投資家は中国からだという。日本はと聞くと、日本は、安倍首相の新しい方針で、イスラエルへの投資への注目が始まったが、今はまだ中国、韓国、台湾にすら追いついていないと言われた。

しかし、日本は「今起き始めているジャイアンツだ」と考えているとメドベッド氏。確かに最近、日本からも、ビジネスマンたちが招かれるなどして、イスラエルに来始めているようである。急にガイドを頼まれる機会が、出始めている。

世界では、イスラエル製品をボイコットする傾向にあるが、メドベッド氏は、大きく首を振り、「世界はイスラエルの技術力を求めている。」と語った。 注)実際に困っている企業もあるので一概には言えないと思われる。

こうしてみると、イスラエルは貧しいのか、そうでないのか、混乱する人も出てくるかもしれないが、「あるところにはある」のであって、やはりない人はないと考えていただければと思う。

経済に素人の筆者などは、投資を受けた企業からの税金で、イスラエル政府もがっぽりもらっているのではないかと思うが、そこはよくわからないところ。

<石のひとりごと>

このカンファレンスに出るたび、お金と儲け話ばかりで、最終的には若干うんざりもするが、それでも、イスラエルを経済的に大きく祝福していることにはちがいない。メドベッド氏は多くのイスラエル人起業家を裕福にし、またあらたな起業の機会を与えることにもなっている。

日本のクリスチャンの中からもビジネスマンとなって成功し、教会や町、日本国を、経済的にも祝福する若者が現れてもよいかなと思った。
カテゴリ :イスラエル国内ニュース トラックバック(-) コメント(-)
タグ :

北部エスカレート:シリアのイラン拠点を大規模攻撃 2018.2.12

 2018-02-11
シリアでISが消滅しつつある中、以前より懸念されていた通り、イランの進出が明らかになってきた。今やイランは、シリア領内に多数の軍事拠点を構え、その位置もイスラエルとの国境に近づきつつある。

イランの手先ともいえるヒズボラも、今では、レバノンでミサイルを生産するようになっている。こうした状況を受け、イスラエルは、レバノンとの国境に、コンクリートの防護壁を建設し始めた。

これを受けて、レバノン(実質ヒズボラ)は、防護壁がレバノン領内に入り込んでおり、停戦協定に違反すると反発した。イスラエルは、壁はイスラエル領内に建設しているとして、これを一蹴。壁の建築を続けている。

2月6日、ヒズビラは、イスラエルのガス油田全域にミサイルの照準を合わせたと脅迫するビデオやクリップをネット状にアップ。ちらしも配布した。いうまでもなく、これは非常に危険な事態である。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5094365,00.html

北部情勢が緊張するのを受け、2月6日、ネタニヤフ首相は、ゴラン高原を視察。シリア国境を見下ろすアビタル山で、治安閣僚10人とともに、防衛体制の確認を行った。

この時、ネタニヤフ首相は「イランは、イスラエルを試さないほうがよい。」との警告を発した。

https://www.timesofisrael.com/on-northern-border-netanyahu-warns-enemies-dont-test-us/

こうした中、安息日の土曜11日、早朝4時ごろ、シリア領内のイラン軍事基地から放たれたドローンが、イスラエル領内に侵入。1分半飛行した時点で、イスラエルの軍用ヘリがこれを撃墜した。

この直後、イスラエル戦闘機F16、7-8機が、緊急発進し、このドローンを放ったとみられるパルミラ近郊の軍事基地T4を含むシリア政府関連空軍基地8箇所、イラン関係の拠点4箇所など、少なくとも12箇所を爆撃した。

これに対し、シリア軍が、地対空ミサイル15-20発で応戦。イスラエルのF16機のうち、一機に当たったとみられる。

攻撃を受けたF16は、幸い、なんとかイスラエル領空まで戻ったところで、パイロット2人は機外へパラシュートで脱出。下ガリラヤ地方の山中に落下した。F16の機体は、イズレエル平原のキブツ近くに墜落、大破した。

脱出したパイロットは、ハイファのランバン病院に搬送された。1人は軽傷。1人は重症だが、落ち着いている。F16の墜落地点は、道路すぐわきの空き地で、子供達の学校からわずか20mの地点であったが、早朝であったためか、地上に負傷者はなかった。

この後、ベイトシャンなどヨルダン渓谷、ゴラン高原でも何度か警報がなり、住民はシェルターに駆け込んだが、午後には帰宅が許可された。今日は安息日でもあったため、ヘルモン山は、雪を楽しむ人々でいっぱいだった。ここでも一時、警報が鳴った。

大きな戦争へのエスカレートが懸念される中、各地で、予備役兵が徴兵されているもようで、記者の教会からもユースリーダーのTさんが、呼び出しを受けて軍に出向いたとのことであった。

http://www.mako.co.il/news-channel2/Weekend-Newscast-q1_2018/Article-6ba7907e9218161004.htm?sCh=4fe06603e7478110&pId=25483675

<イラン、ヒズボラ、シリアの反応>

イランの外相は、イスラエルがイランのドローンを撃墜したと主張していることについて、「ばかばかしい」と否定。イラン革命軍のホセイン・サラミ副長官は、「イランは、中東のすべてのアメリカ軍基地を破壊できる。そうなれば、シオニスト(イスラエル)は地獄の沙汰となるだろう。」と脅迫した。

イランのロウハニ大統領は、「テロ(イスラエルの空爆)を行ったり、他国のことに介入し、隣国を攻撃することで解決しようとするのは間違いだ。」と語った。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5104644,00.html

シリアも、イスラエルが、イラン製のドローンが侵入したから反撃したというイスラエルの主張を否定。地対空ミサイルで反撃したのは、イスラエルが、何もないのに攻撃してきたことへの防衛だと主張した。

シリア軍兵士らが、イスラエル空軍機の撃墜を祝ってスイーツを配って祝っている様子も伝えられている。

ヒズビラのナスララ党首は、イスラエルの戦闘機を撃墜したことを高く評価し、「これまで、イスラエルはシリア領空に入って攻撃を行った来たが、これまでのようにはいかなくなった。新しい時代が到来した。」と語った。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5104644,00.html

南レバノンでは、イスラエルに向けて、「おまえの戦闘機を撃墜した。」とバナーを掲げ、戦闘員らが、ヒズボラとイランの旗を掲げて、レバノンとの国境を警備しているイスラエル兵を挑発した。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/241770

<イスラエル軍による状況分析>

イスラエル軍によると、先に撃墜したドローンは、イランの無人飛行機型で、非常に精密なものであった。しかし、武器は搭載しておらず、情報収集目的であったとみられる。

トメル副長官によると、今回のシリア領内の12箇所にも及ぶ大規模な攻撃は、1982年の第一次レバノン戦争以来の規模であり、戦闘機が撃墜されるのも、それ以来だった。

その大規模なイスラエル軍の攻撃によるシリア、イラン軍への被害の実態は不明だが、バル・トメル副長官は、かなり大きな痛手を与えたとみている。

イスラエル軍に攻撃された軍旗基地T4は、シリア空軍とともに、ヒズボラ、イランの拠点でもあり、ロシア軍も駐屯していた。攻撃の際は、ロシア軍には被害を与えないよう、かなり高度な技術を要するピンポイント攻撃であったと伝えられている。

今回、このように、ドローン一機が、1分半侵入しただけで、即、大規模反撃に出たことで、イランに、イスラエルを甘く見てはならないと大きな釘をさした形である。

しかし、これまでシリアは、イスラエルの空爆を受けても反撃はしなかった。それが、今回は堂々と地対空ミサイルを使用した。これまで、イスラエルは、シリアからヒズボラへの服搬入阻止を目標とする空爆作戦を繰り返してきただが、今後、作戦変更を余儀なくされるだろうと指摘されている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5104845,00.html

https://www.timesofisrael.com/israel-caused-serious-harm-to-syrias-air-defenses-says-iaf-second-in-command/

*戦争になった場合どうなるのか

イスラエルがこれほど大規模に反撃に出たのは、もし今度北部で戦争になった場合、これまでになかったほどの大きな人的被害が出る恐れがあるからである。

ヒズボラが保有するミサイルは短距離、長距離、誘導型など13万から15万発。イスラエルに撃ち込まれるミサイルは、1日平均1500から2000発になる。2006年の第二次レバノン戦争では、1日平均130-180発だった。

しかもミサイルは以前より性能も搭載する爆弾の量もかなり増えている。

もしミサイルが発射された場合、イスラエルは、直ちにその地点を空爆し、2回目の発射がないようにするのだが、ヒズボラは、ミサイルをレバノン南部にある200ほどの村々に配置している。

イスラエルは、F16に加え、最新型のF35での空爆に加えて、アローミサイルも使って、南レバノンを文字通り破壊し尽くすことになる。イスラエルが意図しなくても、非常に大勢のレバノン市民を死亡することになる。

さらに懸念されることは、戦争開始と同時にヒズボラの戦闘員がイスラエル北部に侵入することである。ヒズボラはシリア内戦でかなりの戦闘員を失ったが、イスラエル攻撃用の戦闘員はしっかり温存している。

これらの戦闘員は、南レバノンだけでなく、シリア南部(ゴラン高原南部)にも1万人が待機していると、昨年9月にヒズボラの司令官が豪語している。これらが、イスラエル領内に侵入してくることが懸念される。

もし戦争になった場合、イスラエルは、ただちに何千人もの北部国境付近の住民を避難させることになるとみられている。

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Rockets-missiles-and-more-Predicting-the-third-Lebanon-war-542171

<ネタニヤフ首相声明:衝突の責任はイランとシリアにある>

ネタニヤフ首相は、11日夜、ネット上に次のような声明を出した。

「これまでから、イランがシリア領内に進出してくることについて警告を発してきた。イランは、シリアにある拠点を使ってイスラエルを攻撃し、イスラエルを亡きものにしようとしている。

今朝、イランはイスラエル領内にドローンを送り込んできた。これは、私の警告が、100%正しかったことを証明している。今日の武力衝突の責任は、イランとそのホストであるシリアにある。イスラエルは今後も、できる限りの防衛を行う。」

https://www.timesofisrael.com/netanyahu-israel-will-not-allow-iranian-entrenchment-in-syria/

<ネタニヤフ首相:プーチン露大統領、ティラーソン米国務釣果に連絡>

11日の衝突後、ネタニヤフ首相は、まず、プーチン大統領に連絡を取り、衝突が拡大しないよう、介入を求めた。また、シリア領内からのいかなる攻撃にも対応すると強調。それについてのロシアの了解と協調(妨害しない)は継続されることを確認した。

ロシアはシリアから撤退したが、今も、一部の軍をシリア内に駐留させており、シリア、イランに強い影響力を持っている唯一の国である。

ネタニヤフ首相は1月31日にも、モスクワのプーチン大統領を訪問。イランのシリア進出に関する懸念を伝えていた。その後、ネタニヤフ首相の招きで、ロシア軍高官らが、イスラエルを訪問していた。

続いて、ネタニヤフ首相はアメリカのティラーソン国務長官にも連絡をとった。ペンタゴン(米国防総省)は、イスラエルは中東でもっとも関係の深い同盟国であるとして、イスラエルの自衛権を支持する。」と表明した。

なお、数ヶ月前、ロシアとアメリカは、シリア領内に停戦地域を設けることで同意した。しかし、この合意では、イランがイスラエル国境付近にかなり近づいてくる可能性が残ってしまうものであった。

この時、イスラエルは、停戦地域付近どころか、シリア全域からイランが完全に撤退することを要求したが、プーチン大統領は、「イランにはシリアに軍事基地を持つ権利がある。」として、とりあわなかったという経過がある。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5105093,00.html
カテゴリ :イラン情勢 トラックバック(-) コメント(-)
タグ :
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫ 次ページへ ≫