ハマス・ファタハ合意へ急進中か 2017.10.8

 2017-10-08
ここしばらく、エジプトの仲介で、ハマス(ガザ地区)・ファタハ(西岸地区)が合意、合体する動きが続いていたが、3日、パレスチナ自治政府(ファタハ)のハムダラ首相が、自治政府官僚430人を率いてガザを訪問。そこで閣議を開くことで、ハマス・ファタハの合意への動きが進んでいることをアピールした。

ハマス・ファタハの合意への試みは今回がはじめてではない。これまでにも何度か試みられたが、すべて途中で頓挫している。

しかし、今回は、先月、ハマスがガザ地区の政治運営を放棄すると宣言。さらに、合意への意欲のしるしとして、ガザの刑務所にいるファタハ党員5人を釈放した上で、ガザ地区へパレスチナ自治政府官僚たちを受け入れている。今回は、合意に至る可能性もありうるのではないかとその動向が注目されている。

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Palestinian-Authority-government-convenes-in-Gaza-for-the-first-time-in-three-years-506612

<なぜ合意がすすみはじめたのか>

ガザのハマスは、2005年にイスラエルがガザ地区から一方的に完全撤退して以降、勢力を増し、2007年に総選挙でファタハを破ることとなった。この時、パレスチナ自治政府の主権を持っているのはファタハのアッバス議長だが、首相は、ハマスのイシュマエル・ハニエというねじれた状態となった。

これに乗じてハマスは、同年、ガザ地区のファタハ事務所を制圧し、ガザ地区を完全に支配するようになった。以後10年間、ハマス(ガザ地区)と、ファタハ(西岸地区のパレスチナ自治政府)は敵対する関係となった。

しかし、不思議なことに、パレスチナ自治政府は、その後もガザ地区がイスラエルからもらっている電気代を肩代わりし、ガザ地区のハマス政治家にもファタハ党員と同様、給与を払い続けたのであった。

それから10年。ガザ地区の状況はもはや人がすめないような地域になってしまった。まず2007年に、ハマスがガザの支配権を奪うと、国際社会は、ガザへの支援を次々に停止した。ハマスがテロ組織と認定されていたからである。2014年に勃発したイスラエルとの戦争で多くの建物が破壊されたが、まだ多くは再建されていない。

カタールだけは、ハマスを支援し続けたが、今年に入り、カタールは、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、バハレーン、エジプトから経済封鎖を受け、ガザ地区を支援できなくなった。

トルコのエルドアン大統領もハマスを支持する立場だが、近年ハイファ沖でみつかった天然ガスの取引で、イスラエルに接近しなければならなくなり、ガザへのはでな支援は難しくなった。

ガザとはすぐ隣のエジプトは、ハマスの母体であるムスリム同胞団出身の大統領、前ムルシ政権が、2013年にクーデターで転覆以降、今のシシ大統領は、ムスリム同胞団を弾圧する政策をとっている。シナイ半島に入り込んでいるISISとの戦いにおいては、イスラエルとも協力する立場である。

シシ大統領になってから、ガザ地区は、イスラエルとの国境だけでなく、エジプトとの国境も閉鎖されてしまうという八方ふさがりとなった。

こうした状況の中で、ガザ地区に住む200万人の失業率は平均42%(若者は60%以上/国連調べ)で世界一となった。燃料不足で水道、下水は破滅し、電気は1日に2時間という日もめずらしくない。国連は、ガザ地区はもはや人間がすめない地域になっているとの見解を発表している。

要するにハマスは、ガザ地区住民のくらしを改善・運営するという行政には全く興味がなく、ただイスラエルとの戦闘のみが目的の組織なのだから、これは当然の結果といえるかもしれない。

これに追い打ちをかけるように、今年4月からは、アッバス議長が、ガザ地区に対して続けていた経済支援を大幅に削減、または停止し、いよいよハマスは生きていけないまでの状況になりはじめた。この状況から脱出するために、ハマスは、すでに始まっていたことだが、いよいよイランに助けを求めざるをえなくなった。

これに慌てたのがエジプトである。ガザ地区にイランが進出してくることはエジプトにとって(またイスラエルにとっても)危険な話である。

そこで、エジプトは、ハマスに近づいて圧力をかけ、まずは、ムスリム同胞団と決別させた。こうしてエジプト政府からの支援を受けられる立場にした上で、ガザ地区の発電に必要な燃料を供給。エジプトとの国境も少しづつ解放して、経済封鎖の緩和を行いはじめた。イランの助けを不要にしたというわけである。

続いてガザ地区という重荷を、エジプトだけが背負いこむことのないよう、ハマスとファタハを和解させ、重荷をパレスチナ自治政府に背負わせようとしている。

しかし、アッバス議長は、むしろ、ハマスをぎりぎりにまで追い詰めて、ほぼ無条件に、ファタハの前にひれ伏す形でパレスチナを統一することをねらっていたと思われる。そうでないと、ハマスが軍事部門を手放すまでの話にならないからである。エジプトのこうしたハマスへの助け舟は迷惑であったはずだ。

実際、ハマスが中途半端にエジプトの傘の下にいるので、今、ハマスは、ファタハとの和解の条件として、軍事部門は、このままハマスが維持すると主張している。ファタハがこれを受け入れることは難しい。将来、もしパレスチナが一つの国になったとしても、ハマスが武力を維持している以上、実質的には、権力は2つあるようなものだからである。

しかし、そこへもう一つの要因が加わった。アッバス議長とは犬猿のライバルとなっているマフムード・ダーラン氏が、アラブ首長国連邦の後押しを受けて、ガザのハマスへ、大きな投資とビジネスの提案を持ち込んだのである。

ダーラン氏は、ガザ出身のファタハ党員で、2007年にガザから追放されて以来、海外アラブ諸国の間で力と経済力をつけた人物。ただし、カリスマがなく、パレスチナ市民からの人気もないために、これまでアッバス議長の対抗勢力にはなりえていなかった。

しかし今、そのダーラン氏が登場してきたということである。もし、ダーラン氏の経済支援の申し出にハマスが乗れば、今アッバス議長が行っているハマスへの圧力は無意味となり、アッバス議長は、この問題に関して、蚊帳の外ということになってしまう。

さらにもし万が一、ダーラン氏の活躍でガザ地区が活性化した場合、それを見て西岸地区までが、アッバス議長を排斥してダーラン氏についていってしまう可能性もある。この事態を避けるため、アッバス議長は、今、エジプトのハマスとの和解の話に乗らざるをえなくなったのである。

結局のところ、ハマスとファタハが合意して一致しようとする背景は、決して同民族間の和解や、パレスチナ人の国の独立などではない。実際には、それぞれの組織の生き残りをかけたやりとりに過ぎないということである。

<ほくそ笑むのはハマス?>

しかしこの流れ、よく眺めてみると、一番、得をする可能性があるのは、どうやらハマスのようである。もし、今のまま、ハマスとファタハが合意に至った場合、ハマスが苦手とするやっかいな行政や借金は、パレスチナ自治政府に丸投げできる上、これからは、イスラエルと戦う軍事部門にのみ集中できる。

ハマスが強気になっているとみられることには、ハマスは、ハムダラ首相のガザ入り後の木曜、元西岸地区テロ部門指導者サレ・アロウリを、イシュマエル・ハニエの元での政治部門に任命したことからもうかがえる。

サレ・アロウリは、2014年、イスラエル人の少年3人を誘拐、殺害したテロの立役者だったとみられている人物。この事件の後、イスラエルとガザのハマスは戦闘に突入した。イスラエルとしても決して穏やかではない人物である。

https://www.timesofisrael.com/hamas-appoints-alleged-west-bank-terror-chief-as-deputy-leader/

今後、ハマスとファタハは、次回、10月末ぐらいにカイロで会談を行うことになっている。

<イスラエルの反応>

ハマスとファタハの合意への動きについて、イスラエルが懸念することは以下の通りである。

ハマスがイスラエルを認めず、戦う意欲と武力を温存したまま、パレスチナ自治政府と和解することで、国際社会がなんらかの承認を与えてしまう可能性があるということ。結果、国際社会がガザ地区への支援を再開することもありうる。この資金は当然、ハマスの軍用資金になる。

その上で、ガザの行政から離れたハマスが、イランの支援を受けて、イスラエルへの軍事攻撃に集中しはじめることが懸念される。

また、ファタハとハマスが、一応の和解という形になった場合、西岸地区にまで、ハマス、さらにはイランが入ってくる可能性も出てくる。これは非常に危険な事態である。

ネタニヤフ首相は、ハマスとファタハの合意について、「パレスチナ人の偽の和解で、イスラエルの存在があやぶまれるようなとばっちりはごめんだ。」と語り、アッバス議長は、ハマスの非武装化と、イスラエルをユダヤ人の国と認めさせるべきだと強く訴えている。

ユダヤの家党のナフタリ・ベネット党首は、「これは、和解などではない。たんにアッバス議長が、テロ組織に加担するということである。」と警告。もしこの和解が国際的に評価され、ガザ地区への支援金流入が再開されるようなことになった場合、イスラエルは3つの条件を固守すべきだと訴えた。

その3つとは、①2014年のガザで戦死したイスラエル兵2人の遺体の返還、②ハマスがイスラエルを認め、扇動をやめる、③パレスチナ自治政府は、イスラエルの刑務所にいるパレスチナ人テロリストへの給与支払いをやめる。

・・・・が、ベネット氏のこの要求をハマスとパレスチナ自治政府がそのまま受け入れるとは到底考えられず、今の所、イスラエルは、この和解が本当に実現するのか、もしした場合、どんな結果が現れてくるのか、今は見守るしかない、というところである。

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Israel-wont-accept-fake-Palestinian-reconciliation-506623
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パレスチナがインターポール(国際刑事警察機構)に加盟決定 2017.10.8

 2017-10-08
インターポール(国際刑事警察機構)は先月、北京で行われた総会にて、パレスチナを正式な加盟国をみとめるかどうかの採択を行った。パレスチナ自治政府は昨年もこの採択を要請していたが、今年に持ち越されたものである。

結果、賛成75、反対24、棄権34で可決され、パレスチナは正式にインターポールの加盟国になった。

今回の採択については、アメリカとイスラエルは、まだ正式な国家でないパレスチナが国として加盟するのは、おかしいと反対。採択の数週間前から、採択自体が行われることがないよう根回しを行っていたが、功を奏さなかったようである。

今後どうなるかだが、パレスチナ自治政府は、論理的には、イスラエル人を犯罪者として訴えることも可能となる。しかし、実際に、どの程度の実効力があるのかは、ユネスコの場合と同様、どうも不明瞭な点もある。

パレスチナは、イスラエルとの直接交渉はもはやありえないと判断。国際社会に取り入って、イスラエルを国際的に孤立させる作戦を続けている。

http://www.jpost.com/Israel-News/Politics-And-Diplomacy/Interpol-votes-to-admit-State-of-Palestine-as-new-member-state-506088
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エルサレム近郊パレスチナ人の自殺テロ:イスラエル人3人死亡 2017.9.30

 2017-10-01
9月26日、エルサレム北部ハル・アダールで、パレスチナ人による銃撃テロが発生した。これにより、イスラエル人国境警備員ら3人が死亡。1人が重傷を負った。

ハル・アダールは、エルサレム北部だが、正確には市の境界線の外にある。このため、西岸地区の入植地という位置付けで、その産業地帯はシーム・ゾーン(境界地帯)と呼ばれる。ここには、毎日、多くのパレスチナ人労働者が働きに来ている。

事件があったのは、26日火曜日早朝。警備員たちが、ハル・アダールの門を開き、パレスチナ労働者たちを入場させはじめたころだった。

この時、怪しげなパレスチナ人が近づいてきたので、静止させたところ、いきなり銃を取り出し、近距離から国境警備員らに発砲した。テロリストはこの直後、近くにいた国境警備員に射殺された。

このテロで犠牲となたのは、国境警備隊員のソロモン・ガブリヤさん(20)、警備員のヨセフ・オトーマンさん(24)、オール・アリシュさん(25)。ハル・アダール住民のアミット・ステインハートさん(33)は重傷を負ったが、命はとりとめた。

<テロを利用した自殺>

このテロ事件の直後、ハマスが、インティファーダのはじまりだと声明を発したが、実際には、組織絡みではなく、自殺をもくろんだ単独テロ事件であったことが明らかになった。

犯人は、西岸地区ベイト・シュリックに住むパレスチナ人、ニメール・ジャマル(37)で、4人の子供の父親だった。犯罪歴はなく、シーム・ゾーンでの労働許可を持っており、表向きはきわめて”普通”のパレスチナ人だった。

しかし、ジャマルには、家庭内暴力があり、妻は、数週間前に、子供をつれてヨルダンへ避難していた。ジャマルは、犯行に及ぶ前、妻に謝罪とともに、子供を頼むとのメッセージをフェイスブックを通して送信していた。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5022396,00.html?utm_source=Taboola_internal&utm_medium=organic

しかし、後の調べでは、ジャマルが、銃撃の訓練を受けてから犯行に及んでいたことが明らかとなり、イスラエル人を殺害してヒーローとして死にたいと考えていたとの計画性もみられる。なお、犯行に使われた銃は、2003年に盗まれたものだった。

<難しい対処>

ハル・アダールには、数百人のパレスチナ人が、イスラエルの労働許可をもらって、働きに来ている。事件発生直後、新たなテロを防ぐため、すでに中に入っていたパレスチナ人は一箇所に集められた。

しかし、この人々はここで働いて家族を養っている普通のパレスチナ市民である。彼らを早急に追放するなどの処置をとると、かえって関係悪化が進み、テロを促進させる可能性が指摘された。結局、この人々の労働許可は剥奪せず、続けてハル・アダールで働くことになるもようである。

しかし、テロリストの居住地ベイト・シュリックについては、事件発生直後に警察が包囲。中に捜査に入り、犯人の兄弟を含め、関係者とみられる者を逮捕した。この時に、衝突が発生したほか、ハル・アダール周辺のパレスチナ人の村では、その後も暴動が発生している。

パレスチナ人になりすました覆面姿の国境警備隊員が、暴動を起こしている者たちを逮捕したとも伝えられている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5021069,00.html

ネタニヤフ首相は、ジャマルの実家は破壊することと、家族親族にいたる全員の労働許可は剥奪するとの方針を閣議で明らかにした。今回は組織ぐるみではなく、単独の自殺テロであったこと、時期的にもちょうど例祭シーズンの真っ最中でもあったため、あまり大きな対処はしない方針になったようである。

<リブリン大統領がソロモンさん家族を慰問>

社会はもはやこの事件を取り上げていないが、息子たちを失った家族にとっては、すべてがストップしていることだろう。

今回犠牲となった国境警備隊員のソロモンさん(20)は、エチオピア移民で、1年前、この地区で自分もナイフで刺されながら、テロを未然に防いだという経歴を持っていた。その後、家族の反対を押し切って、18ヶ月前に国境警備隊に復帰していたという。

この家族にはまだ2人の息子がエチオピアにいるということで、イスラエル政府はただちにこの2人に連絡を取り、29日金曜、2人はイスラエルに到着した。

リブリン大統領は、息子を失ったロソモンさん宅を訪問し、「息子を失った母親にかけることばはない」と家族らを慰めた。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/236088

自殺の道連れにされて、大事な若者たちを失った家族の想いは、想像に耐えない。イスラエルにとっては、まさに大迷惑である。また突然の行為で犯人自身の妻や子供達、家族親族に与えたこれからの苦難もまたはかりしれない。あまりにも悲惨きわまりない事件である。

*国境警備隊とは、警察の一部署で、イスラエル軍ではない。主にエルサレムを警護している。しかし、最近、国境警備隊員が数多く犠牲になっているため、彼らもイスラエル軍戦闘部隊戦死者と同じ保障制度を適応することが検討されている。
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ハマスの息子健在:国連で反撃発言 2017.9.30

 2017-10-01
ハマスの息子として知られるモサブ・ハッサン・ユーセフ氏は、西岸地区のラマラで、ハマス指導者の一人の息子として生まれ育ったが、後にクリスチャンとなり、ハマスの内情を暴露したことで知られる。

イスラエルにも来て、パレスチナ側がいうところのイスラエルの国が悪であるというのは間違いであり、イスラエルはすぐれた民主国家であるとはっきりと証言した。

当然、西岸地区には住めず、今はアメリカに亡命生活である。しばらく姿を見なかったが、そのユーセフ氏が国連の人権保護委員会で、UN Watch(国連活動を監視するジュネーブ本部のNGO)の代表として、強烈な証言をしたことが報じられた。

その時のビデオを見ると、イスラエルに敵対するアラブ諸国などの代表が、イスラエルをぼろくそにけなした直後に、ユーセフ氏が、パレスチナ自治政府をぼろくそにけなすというものである。

ビデオ:https://www.youtube.com/watch?time_continue=69&v=c2NaiX-hvVQ 

イスラエルに住んでいる者として言わせて貰えば、代表たちの発言は、まったく正しくない。むしろ、それぞれ自分の国のことを言っているようである。

PLO(パレスチナ自治政府代表):イスラエルは占領者で、植民地政策を続けている。民族浄化をねらって、違法な逮捕と虐待を日々行っている。イスラエルは、土地や天然資源を略奪し、木々を伐採し、金を盗んでいる。

シリア代表:イスラエルは、エルサレムのユダヤ化を進めている。家々を破壊し、土地や財産を搾取し、天然資源を無駄にする。
カタール代表:イスラエルは人種差別国家で、違法な侵攻を行っている。

北朝鮮代表:イスラエルは、パレスチナで人権侵害を続けている。

パキスタン代表:イスラエルは占領勢力で、植民地活動を続ける人種差別の国である。この植民地勢力を止めなければならない。
ベネズエラ代表:人種差別、強権国家、膨大な破壊をパレスチナ市民にもたらしている。

イラン代表:戦争犯罪の国、人類に対する犯罪者、民族浄化をねらうテロ国家である。

これに対し、ハッサン・ユースフ氏は次のように証言した。

「UNWatch の代表として発言する。私は、モサブ・ハッサン・ユーセフ。ハマスのメンバーとしてラマラに育った(れっきとしたパレスチナ人であるということ)。今日、パレスチナ人の唯一の代表と自称するパレスチナ自治政府に対して証言する。

あなた方が支配する権利はどこにあるのか。パレスチナ市民は、あなた方を選ばなかった。代表として任命もしていない。あなた方は自称しているだけだ。

あなた方が、市民に対する責任を負う管理者でないことは、あなた方自身が日々、市民にたいして人権侵害をおこなっていることから明らかである。実際のところ、パレスチナ人個人個人の人間としての発展は、あなた方にとって最も興味のないことである。

あなた方は、パレスチナ人の学生を大学から拉致して刑務所に入れ、拷問を加えている。政治的なライバルも拷問する。パレスチナ人の苦しみは、あなた方の自分勝手な政治的利益の結果である。

あなた方は、パレスチナ人の最大の敵である。もしイスラエルがいなければ、あなた方が責める対象はないはずだ(悪いのはあなた方自身である)。自分の行動に対する責任は負うべきだ。(イスラエルのせいにするな)

あなたがたは、権力を維持するために、紛争の火を煽っている。最後に言うが、あなた方はこの国際社会の場を間違った認識へと導こうとしている。あなた方自身が作ったパレスチナ問題を、イスラエルのせいにしているのだ。」
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どうする?アッバス議長:ハマスがガザ支配権を返還へ 2017.9.19

 2017-09-19
5ヶ月前、アッバス議長が、イスラエルへのガザ地区電気代を肩代わりの支払いをせず、イスラエルにガザへの送電を止めるよう要請してきた。これに、イスラエルが応じたため、ガザの住民は、電気を一々1-2時間しか受け取れない日々が続いた。

この時からアッバス議長は、ガザへの給料差し止めなど、経済的な圧力をかけて、ハマス切り捨て政策をすすめた。

しかし、その後、両者の仲介にエジプトが動き出した。エジプトは、ハマス指導者であるイシュマエル・ハニエとシンワルをカイロへ呼び、まず、7人のリーダーからなるガザ地区運営の事務委員会を設立させた。

この7人とエジプトで話し合い、やがて、なんらかの合意を引き出したのか、ガザ地区にはエジプトから燃料が搬入されて発電が再開され、今、電気は、1日6時間程度と、イスラエルが送電を削減する以前の状態にまで戻っているという。

さらに日曜、ハマスは、この委員会を解散し、ガザ地区の支配権を返上した上で、西岸地区、ガザ地区合同の総選挙を行うことで合意したと発表した。

現時点で、ハマスは、エジプトの言うとおりに動くしかないほど、疲弊しているようではあるが、この合意には、ハマスの武力も返上するかどうかは述べられておらず、実効性を疑う分析もある。

また、アッバス議長が望んでいたのは、単にハマスを失脚させることであったと思われることから、エジプトが出てきて、ガザ地区にハマス事務委員会を設立したり、今回のような発表に至るのは、不本意であったはずだとYネットの記事は述べている。

いずれにしても今、ボールはアッバス議長の中にある。議長がこれからどうするのか、注目される。なおアッバス議長の国連演説は水曜日の予定。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5017686,00.html

<エジプトのシシ大統領とネタニヤフ首相会談>

エジプトのシシ大統領は、現在、国連事務総会でニューヨークに来ているため、ネタニヤフ首相と会談した。イスラエルとエジプトの首脳の公の会談としては、今回が初めてになる。(非公開はこれまでに2度)

両首脳は、90分にわたって語り合い、ガザを安定させること、パレスチナ問題についても語り合ったとのこと。詳細は不明。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/235714
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