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混乱のヨーロッパ:ユダヤ人90%が反ユダヤ主義悪化を懸念:EU調べ 2018.12.13

 2018-12-13
ヨーロッパでは、難民の流入とともに、国粋主義や極右派勢力が台頭し、イギリスもEU離脱をめぐって混乱をきわけるなど刻々と、混乱にむかっている。

ヨーロッパでは、社会、特に経済が混乱すると、反ユダヤ主義が台頭するという歴史的パターンがある。現在のヨーロッパが1930年代(ナチス時代)に酷似してきたと指摘するユダヤ人は少なくない。

EUが今年5-6月に、加盟国12カ国(ネット上16000人のユダヤ人が回答)で行った調査結果として10日に公表されたところによると、ヨーロッパ在住のユダヤ人の90%近くが、反ユダヤ主義が、過去5年間で悪化したと答えた。また30%が、昨年中になんらかの嫌がらせを受けたと答えた。

https://www.timesofisrael.com/unprecedented-eu-poll-finds-90-of-european-jews-feel-anti-semitism-increasing/

反ユダヤ主義を経験する国として最も回答が多かったのはイギリスだったが、危険度としては、フランスが最も深刻と目されている。

フランスではここ数週間、マクロン政権に反発するイエローベストの暴動(以下に解説)が各地で発生しているが、Yネットによると、この運動から反ユダヤ主義へ移行するサインがすでに現れているという。

パリとマルセイユの大通りでは、「マクロンは、ユダヤ人のあばずれだ」と書かれたバナーが掲げられた。これとともに広がっているメッセージは、「ユダヤ人がマクロンを大統領にして裏で糸を引いている。金持ちの税金が下がり、今の経済状況を招いたのはユダヤ人だ。」ということである。

またイエローベストの群れがハバッド派のハヌカに招かれ、「ユダヤ人は、我々に食べ物がないときにハヌカを祝っている」と訴えるビデオも、ユーチューブに登場した。(すでに削除済み)

8日土曜、シャンセリゼ通りにあるユダヤ教ハバッド派シナゴーグでは、安全のため、安息日に初めて一時、扉を閉めたという。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5424971,00.html

イスラエルでは、ディアスポラ担当のナフタリ・ベネット氏が、閣議において、フランスにいる20万人のユダヤ人が移住を希望しているのに、イスラエル側にこれを受け入れる用意ができていないと指摘。政府をあげて、受け入れ準備が必要と提案した。

ネタニヤフ首相は、これに賛同し、準備をすすめるよう、指示した。 http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/255906 
<混乱するヨーロッパの現状>

1)フランス:マクロン政権危し

*ストラスバーグ・クリスマスマーケット乱射テロ事件


フランスでは、12日午後8時ごろ、ドイツとの国境に近いストラスバーグのクリスマス・マーケットで、銃の乱射事件があり、これまでに3人の死亡が確認された。

現場は、EU本部から1キロしか離れていない。フランス警察は付近を閉鎖して、700人体制で捜査にあたっているが、まだ犯人は逮捕されていない。

しかし13日、フランス警察は、シェリフ・シャカット(29)を顔写真つきで指名手配した。シャリフは、ストラスバーグ生まれ。強盗で前科があるが、さらに、フランス、ドイツ、スイスをまたにかけて27の罪状で追われている。イスラム過激派として、以前より当局に知られていた人物だった。

フランスでは、2012年にユダヤ人学校が襲撃され、7人が死亡。2015年には、130人もの犠牲者を出すテロ事件が発生している。今回を含め、いずれの事件も、当局がマークしていた人物による犯行であることから、フランスの治安体制の甘さをイスラエルは指摘している。

https://www.bbc.com/news/world-europe-46535552

*マクロン大統領へ市民の怒り爆発:イエローベスト暴動

これに先立つ11月17日、フランスでは首都パリをはじめ、全国において、マクロン大統領の経済政策に反発する市民十数万人がデモを開始した。全員が黄色のベストを着ていることから、イエローベストと呼ばれている。

これに対し、政府が、装甲車や催涙弾などで対処したことから暴力的な衝突となり、市民4人が死亡する事態となった。

きっかけは、マクロン大統領が、地球温暖化政策として締結された「パリ協定」に従い、電気自動車導入促進にむけて、ガソリン税を大幅に上げたことへの反発で、トラック運転手などが中心となってはじまった。

在英ジャーナリストの木村正人氏(元産経新聞ロンドン支局長)が、伝えるところによると、フランスでは、ガソリンが15%もあがったという。日本でいうなら、レギュラー1リットルが今146円円として、168円になったということである。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20181204-00106489/

これは特に自動車関連の同道者には大きな打撃である。また、この値上げが、ガソリン自体の値が上がったのではなく、税金として政府に入ったとなると、市民の怒りは政府に向けられることになる。

さらに、フランスでの賃金低下への不満の火がついた。EUでは、国によって、最低賃金にかなりの差があり、それを是正するとして、フランスでの賃金は下がる一方であった。これは、雇用主には有利であっても市民には、怒りにしかならない。

マクロン大統領はあわてて、ガソリン値上げを撤回し、賃金の値上げも宣言したが、もう時遅しである。フランス市民の間で、マクロン大統領は、「現代のマリー・アンドワネット」と評されるほど、庶民のことより高額取得者優遇というイメージができあがっているという。これを是正しない限り、解決はないとBBCは伝えている。

https://www.bbc.com/news/world-europe-46437904

フランスで懸念されることは、極右で知られる国民戦線のマリー・ルペン氏が登場してくる可能性である。そうなった場合、反ユダヤ主義は、加速して深刻になっていくことは確実である。

2)イギリス:ブレキシット(イギリスEU離脱)で大混乱

イギリスは、イギリスのEU離脱を来年3月29日に控えている。メイ首相は、2016年からの2年間の交渉でできあがった合意案について、11日、議会の承認への採択を行うと宣言していた。ところが、ぎりぎりになって、「合意をえられそうもない」との見通しから、採択を延期すると発表した。

https://www.sankei.com/world/news/181211/wor1812110006-n1.html

しかし、3月29日に、スムーズに離脱を発動するためには、来年1月21日までに離脱案について議会の承認を得なければならない。延期を決めたメイ首相は、クリスマス休暇を終えた来年1月7日以降に、採択を行う方針だが、かなりぎりぎりである。

この合意に議会が反対する最も大きな問題は、アイルランド問題。アイルランドは一つの島だが、北の一部はイギリス領のアイルランドで、それ以外は、別の独立国であるアイルランドである。

現時点では、両方ともEU加盟国なので、両者の間に検問や関税はない。しかし、イギリスがEUから離脱すると、イギリス領アイルランドと、アイルランドは、EU非加盟と加盟国の関係となり、関税などが発生することになる。

この点を解決するには、まだまだ時間がかかるとみられるため、メイ首相は、この問題が解決するまで、イギリスは離脱後も関税については残留という形で合意しようとした。ところが、この案は、中途半端で、イギリスがEUの加盟国より低い立場になるとして、反発しているのである。

メイ首相は、改めてEUとアイルランドとの再交渉をするといったが、両者ともに、もう合意はなったのであり、再交渉の余地はないとの考えをあきらかにした。

これを受けて、与党保守党では、メイ首相の不信任投票を行うべきだとの意見が出され、13日、投票が行われた。結果、かろうじて過半数となり、首相にとどまることが決まった。しかし、解決の見通しはたっていない。

フランスと同様、イギリスにも、反ユダヤ主義者として知られる、野党労働党のジェレミー・コルビン氏が控えている。

イギリスがもしこのまま、合意なき離脱に突入して、経済が下落すると、イギリスでも反ユダヤ主義に拍車がかかることは間違いないだろう。

3)民族主義、極右台頭の気配

この他、ヨーロッパでは、ドイツのメルケル首相が、移民受け入れに関して、市民からの怒りを買い、10月に行われた州議会選挙では、メルケル首相のCDU(キリスト教民主同盟)が、敗北。メルケル氏4期目は難しいとの見方がひろがっている。ドイツでは、ネオナチなど極右の台頭が指摘されているところである。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-28/PHBLQP6KLVR401

また、スペインでも12月2日に行われたアンダルシア自治州議会選で、極右政党ボックスが、0からいきなり12議席を獲得。反移民、ポピュリズムの流れがスペインにも広がり始めたとみられている。

確かに今のヨーロッパは、1930年代のナチスが台頭してきた時代に似てきているようである。
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シナゴーグ乱射事件で11人死亡:アメリカ反ユダヤ主義の実態 2018.10.30

 2018-10-30
27日土曜朝、アメリカ・ペンシルベニア州、ピッツバーグびあるいのちの木と名付けられた保守派ユダヤ教シナゴーグ(最大で1250人収容)で、朝10時ごろ、銃の乱射事件が発生。20分に及ぶ犯行で11人(男性8人、女性3人/54−97歳)が死亡。警察官4人を含む6人が負傷した。警察官1人は重症とのこと。

ADL( アメリカの反ユダヤ主義監視団体)によると、アメリカ史上最悪の反ユダヤ主義事件となる見通しである。

https://www.timesofisrael.com/for-20-minutes-synagogue-shooter-turned-a-brit-milah-into-a-bloodbath/

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5381315,00.html

最初に犠牲者として発表されたダン・ステインさん(71)は、このシナゴーグの男性部リーダーで、皆に愛されていた人だった。

バーニス(84)とシルバン(86)・シモン夫婦、デービッド(54)とセシル(59)ローゼンタールさん兄弟と一家から複数の犠牲者を出した家族もいる。いずれも中高年で、だれかの親、祖父母である人々ばかりである。

土曜夜には、すでに葬儀が行われたが、ユダヤ人以外の人々も含め数百人が参列した。イスラエルからもネタニヤフ首相、リブリン大統領から犯行を非難する声明が出された他、教育相で、ディアスポラ担当のナフタリ・ベネット氏が葬儀に列席した。

エルサレムでも日曜夜、中心地シオン広場にて、数百人が追悼の集会を行った。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/253859

https://www.timesofisrael.com/a-married-couple-2-brothers-victims-of-pittsburgh-synagogue-shooting-named/

なお、現場となったシナゴーグは、100年以上の歴史を持つ大きなシナゴーグだが、高齢化がすすみ、メンバーはそう多くないとのこと。また、ユダヤ教では、土曜朝だけでなく、金曜日没後にも礼拝がある。いずれに出席するかは本人次第で、キリスト教会のように、決まった時間に全員が集まって礼拝するという形式ではない。

今回、金曜に出席していて助かった人もいる。事件発生時土曜日の朝にシナゴーグにいたのは、複数の階に分かれて100人ぐらいだったとみられる。事件発生時には、ユダヤ人のゲイカップルが、養子にした子供の割礼式を行っていたとの情報もある。

<ネオナチ的反ユダヤ主義思想:犯人ロバート・バウアー>

シナゴーグで銃を乱射した男は、ロバート・ボウワー(46)。犯行時、ライフルと銃3丁を所持しており、「ユダヤ人は皆死ぬべきだ。」と叫んでいたとう。警官にとりまかれて負傷し、逮捕されたが、その後も「ユダヤ人は皆死ぬべきだ」と言っていたという。

バウワーは犯行に及ぶ直前、極右のソーシャルメディア”Gab"に、「*HIAS(ユダヤ移民支援団体)は、侵入者を取り込んで我々を殺そうとしている。(アメリカの)市民が虐殺されるのを黙ってみすごすわけにはいかない。楽観はよくない。俺は行く。」と、過激なコメントを書き込んでいた。

またこれ以前のコメントによると、ユダヤ人をサタンの子だと呼び、グローバリストのトランプ大統領は、ユダヤ人の(害虫などの)蔓延を放置しているとも書いていた。コードネームは”1488”で、白人至上主義と、「ハイル・ヒトラー」を象徴しており、ネオナチ的思想者であったことがわかっている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5381506,00.html

https://www.washingtonpost.com/national/suspected-synagogue-shooter-appears-to-have-railed-against-jews-refugees-online/2018/10/27/e99dd282-da18-11e8-a10f-b51546b10756_story.html?noredirect=on&utm_term=.524f9532a038

*HIAS(Hebrew Immigrants Aid Society)ユダヤ人による移民支援団体

HIASは、1881年、主に東ヨーロッパの反ユダヤ主義に苦しんでいたユダヤ人を支援するために、ユダヤ人自身によって立ち上げられた。そのルーツは、マンハッタン東側に住み始めたユダヤ移民にはじまっている。

1923年には、エリスアイランドで立ち往生させられていた3000人のユダヤ人難民を助けるよう、米政府に訴えたり、第二次世界大戦中は、ナチスから逃れてくる数千人のユダヤ難民を支援した。六日戦争の時は、アラブ諸国で危機的状況に置かれていたユダヤ人、特にリビアにいたユダヤ人を救出した。

HIASは、ホロコースト関連の東ヨーロッパのユダヤ人だけでなく、リビアや、イラン、シリア、エジプト、モロッコなどのアラブ諸国のユダヤ人がアメリカに定着するのも助けている。

近年では、ユダヤ人以外の難民を支援する働きもしていたという。ロバート・バウアーは、過激な反ユダヤ主義者だが、同時に白人至上主義でもあるといえる。

https://www.jpost.com/American-Politics/What-is-HIAS-and-why-did-it-draw-the-hatred-of-the-Pittsburgh-shooter-570523

<反ユダヤ主義暴力が指摘されていた町>

事件のあった地域はピッツバーグの中心から10分のところにある”リスの丘”と呼ばれる地域で、ユダヤ人1万5000人(ピッツバーグ在住ユダヤ人の30%)が住んでいる。様々な宗派のユダヤ教のシナゴーグが10以上あるユダヤ人居住区である。

ADL( アメリカの反ユダヤ主義監視団体)によると、ピッツバーグでは、2018年に入って9月までの間に50以上の反ユダヤ主義が報告されていた。
事件のあった地域に住むユダヤ人の一人は、「そのうち何かあるかもしれない」とは思っていたが、ここまでひどいことになるとは思っていなかったと語っている。

なお、ADLによると、2017年は、アメリカ全国で反ユダヤ主義事件が急増した年で、2016年には1267件だったのが2017年には1986件になっていた。

https://www.timesofisrael.com/synagogue-massacre-follows-over-50-anti-semitic-incidents-in-pittsburgh-in-2018/

<ヤド・バシェムの公式コメント>

今回の犯行が、ホロコーストにも関連していることから、エルサレムの世界ホロコースト記念センターは次のような公式のコメントを出した。

・・・ヤド・バシェムは、この前代未聞の反ユダヤ主義暴力を非難する。・・・ヤド・バシェムが痛みを持って学んだことは、民主主義がいかにもろいかということだ。多様性への寛容と人権保護を断固保持するためには、常に教え続ける必要がある。ヤド・バシェムでは、現代の反ユダヤ主義に対抗する教育活動をすすめているところである。・・・

https://trailer.web-view.net/Show/0X614940933A525FBCA2BF8D330999CF722CAB38EACB82627B9DCD7092109BB2579984675BDDB0AF1B.htm

ヤドバシェムが懸念している通り、ヨーロッパでは難民の流入で、国粋主義、白人至上主義が台頭している。

今月ドイツで、2回行われた地方州議会選挙において、アンジェラ・メルケル首相が党首を務めるCDU(与党キリスト教民主同盟で中道右派)が大敗に終わった。

メルケル首相は、シリアなどからの難民を受け入れ、その後、治安が悪化したことを受けて、支持率は落ちていた。今回の敗北を受けて、メルケル首相は、首相職は、任期終了の2021年までは続けるとしながらも、来月のCDU党首選挙には出馬を見送ると発表した。

近い将来、メルケル首相がいなくなれば、ドイツのネオナチなど極右勢力が台頭してくる可能性も懸念され、今後世界はますますユダヤ人にとって厳しい時代を迎えそうである。

https://www.bbc.com/news/world-europe-46016377

<複雑なユダヤ人の社会事情:イスラエルとディアスポラの隔たり>

事件とは余談になるが、近年、イスラエルとディアスポラ、特にアメリカ在住のユダヤ人との隔たりが深刻化していることが問題となっている。イスラエルが、国としては、正統派のみを正式なユダヤ人と認める立場をとっているからである。

これは言い換えれば、正統派以外のアメリカのユダヤ人は、ユダヤ人ではないと言われているようなものである。このため、近年、アメリカのユダヤ人、特に若年層ユダヤ人のイスラエル離れが、問題になっていたところである。

イスラエルのアシュケナジ系チーフラビのデービッド・ラウ氏は、今回の事件について、「犯人にとって明確にユダヤ人とみられた場所での暴力」として非難しながらも、「シナゴーグ」という言葉は使わなかった。

これに対し、ネタニヤフ首相は、「ユダヤ人がシナゴーグで殺されたのだ。我々は一つであることを忘れてはならない。」と一喝を入れた。

宗派で争ったとしても、実際のところ、最終的にユダヤ人が、安心できる場所があるとすれば、イスラエルだけなので、この事件以降、アメリカのユダヤ人にどのような変化が出てくるのか注目されるところである。

https://www.timesofisrael.com/israels-chief-rabbi-wont-call-pittsburghs-tree-of-life-a-synagogue/

<石のひとりごと>

こうした事件は、連鎖するものであるから、今しばらくは、アメリカのシナゴーグやユダヤ人学校などが守られるよう祈りが必要だ。特にネオナチ思想が絡んでいるので恐ろしい。

かつてホロコートの時代、ヒトラーが権力を持った1933年から1938年のクリスタルナハトで、ドイツ社会が、ユダヤ人ボイコットから虐殺へと以降するまで5年間あった。ユダヤ人は、この間に逃げようと思えば逃げられた。

しかし、当時のドイツにおいて、ユダヤ人は上流階級者が多く、反ユダヤ主義が、まさかそこまでになるとは思わなかったので多くのユダヤ人が逃げるチャンスを逃したのであった。

今、アメリカでは、BDSボイコットが盛んになりつつある。今回のような事件がきっかけとなり、アメリカ全国で、ユダヤ人への暴力事件がさらに深刻にならなければよいがと懸念される。

イスラエルは戦争があって危ないとおもわれがちだが、エルサレムでは、金曜と土曜朝、毎週のように、温暖な気候と明るい太陽の下、平和にシナゴーグからのんびりと歩いて帰宅するユダヤ人の家族連れをみかける。車もほとんど走らず、安息日は法律で守られている。

アメリカで、いや、世界のどこででもイスラエルへの移住を迷っているユダヤ人がいれば、早く決断できるようにと思う。

それにしても、たとえば日本の50−100人ぐらいの中高年中心の教会で、中高年男性たちを導くリーダーの兄弟を含め、11人ものメンバーを一気に失ったと想像してみてほしい。しかも礼拝中の襲撃である。このシナゴーグは、今後はたして立ち上がれるのかどうかとの声があがっている
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欧米諸国で反ユダヤ主義事件倍増 2017.3.3

 2017-03-03
ニューヨーク州警察によると、ニューヨークでの反ユダヤ主義暴力は昨年1月から2月末までの間に18件と記録されているのに対し、今年は35件とほぼ倍増している。

これを受けて、警察はユダヤ人地区の警備を強化しているが、特に4月の過越の期間中は警戒するという。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/226018

この他、ニューヨーク州ロチェスターでは、ユダヤ人墓地の墓石が倒されるなどの行為が、2週間の間に3回も行われた。ユダヤ人墓地への冒涜はフィラデルフィアでも報告されている。

ドイツのベルリンでは、2016年で報告された反ユダヤ主義行為は470件に及ぶ。言葉による脅迫や、ユダヤ人所有物やホロコースト関連施設への損傷の他、ユダヤ人を傷つける行為が382件となっている。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/225880
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移住を断るデンマークのユダヤ人コミュニティ 2015.2.17

 2015-02-17
昨日、ネタニヤフ首相が、デンマークやヨーロッパのユダヤ人に集団移住をすすめたことは昨日、お伝えした通り。

これに対し、デンマークのユダヤ人コミュニティは、その申し出に感謝しつつも、「私たちはユダヤ人だが、デンマーク人だ。テロに屈しての移住はしない。」として、移住はしないと返答した。

デンマークの首相も、「デンマークのユダヤ人はデンマークに所属する」として、デンマークから出て行かないようにと語った。

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ヨーロッパのユダヤ人に集団移住呼びかけ:ネタニヤフ首相 2015.2.15

 2015-02-16
デンマークの主都コペンハーゲンで発生した銃撃テロ。14日(土)、言論の自由を訴える集会を開催していたカフェへが銃撃され、市民1人が死亡したのに続いて、その夜15日深夜過ぎに、シナゴーグが襲撃され、ユダヤ人のボランティア警備員1人が死亡。警察官2人が負傷した。

被害にあったシナゴーグでは、この日、80人が出席して、バットミツバ(12才女子の成人式)が行われていたが、幸い、襲撃は内部にまでは至らなかった。犠牲となった警備員は、ダン・ウダンさん(37)。母親がデンマーク人、父親がイスラエル人だった。

犯人は犯行後、徒歩で逃亡。大規模な捜査が行われていたが、数時間後、家に帰って来た犯人を警察が呼び止めたところ発砲したため、その場で射殺された。2件の銃撃事件が同一犯によるものかどうかはまだ確定していないが、可能性は高いとされている。

朝のカフェで標的になったと思われる人物は、預言者モハンマドの風刺画を書いた人物であり、以前から殺害予告されていたことと、その後、襲撃されたのがユダヤ機関であったことから、政治的背景、つまりはテロとの味方が強まっている。

コペンハーゲンでは、現在、相当な数の警察官を配備して警戒態勢を続けている。

バットミツバに出席していたラビは、「ユダヤ関係施設の警備強化は、以前から訴えてきた。パリでの銃撃事件のあと、警備は強化されたが、十分ではなかった。」と語っている。

Yネットによると、デンマークにいるユダヤ人は7000人。このうち5000人がコペンハーゲンにいる。デンマークでの反ユダヤ主義は、昨年のガザ紛争以来、特に悪化しているという。

<リーバーマン外相・ネタニヤフ首相コメント>

リーバーマン外相は、事件を受けて、「イスラム過激派と、欧米。自由社会との戦いにおいては、まずユダヤ人が狙われる。ユダヤ人がこの戦いの最先端にいるからだ。各国は、非難決議やラリー(デモ行進)ではなく、イスラム過激派を根から壊滅させる対策を講じるべきだ。」と訴えた。

ネタニヤフ首相は、今週の閣議開始にあたり、「ヨーロッパで、再びユダヤ人が、ユダヤ人だからという理由で殺された。ヨーロッパでのこうした反ユダヤ主義行為は、これからさらに悪化すると思われる。

各国が治安強化をはかることは大切だが、ヨーロッパのユダヤ人は、大挙してイスラエルに移住すべきだ。」との声明を出した。またネタニヤフ首相は、ヨーロッパとウクライナの移住促進プログラムに新たに1億8000万シェケル(約54億円)の計上を議論するとしている。

http://www.jpost.com/Israel-News/Netanyahu-to-European-Jews-Terror-attacks-in-Europe-will-continue-Israel-is-your-home-391049

ユダヤの家党のナフタリ・ベネット党首は、「ヨーロッパでのイスラム過激派の台頭に大変懸念している。イスラエルはユダヤ人社会の自衛をある程度助けることはできる。しかし、ヨーロッパにいるユダヤ人の保護の責任は、最終的にはその国の政府にある。

イスラエルがいつでも受け入れる用意をして待っていることを知らないユダヤ人はいない。ユダヤ人自身が、こうした攻撃は単発ではないことに目覚め、イスラエルへ帰還することを決めなければならない。」と語った。

また、「国際社会は、自由世界の最先端で戦っているイスラエルを助けるべきであって、その手を縛り上げることではない。」とも語っている。
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ブリュッセルのテロ・犠牲者はイスラエル人 2014.5.27

 2014-05-27
24日、ブリュッセルのユダヤ博物館でのテロで犠牲となった4人(1人は病院で死亡)のうち、2人はテルアビブから観光に来ていたイスラエル人のエマニュエルとミリアム・リーバ夫妻(共に50歳代)だった。あとの2人は博物館スタッフ。夫妻の葬儀は27日に行われる。

この事件を受けて、まだイスラエルにいた教皇フランシスは、「憎しみに満ちた反ユダヤ主義に深い悲しみを覚える。あわれみ深い神に犠牲者を覚え、負傷した人々の回復を祈ります。」とコメントしている。

<EU議会選挙・極右政党が議会入り>

このテロの翌日、ブリュッセルを含むヨーロッパでは、EUの議会選挙が行われた。その結果、フランス、ドイツ、イギリス、ハンガリー、オーストリア、ギリシャなどで極右政党や右派政党が議席を伸ばしたことがわかった。

ヨーロッパのユダヤ人コミュニティは、反ユダヤ主義の台頭を懸念している。一方で、こうした右派政党が、ヨーロッパで進出しているイスラム勢力に歯止めをかけるのではないかと期待するヨーロッパ在住のユダヤ人も少なくないという。

全体的に、ドイツのユダヤ人は楽観的で、フランスのユダヤ人の方が危機感が高いという。フランスからのイスラエルへの移住は年々増加傾向にある。
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