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和平条約25年:悪化をたどるヨルダンとの関係 2019.11.8

 2019-11-08
イスラエルとヨルダンは、1994年にラビン首相とフセイン国王との間で、和平条約が成立した。10月26日、両国はそれから25周年を迎えた。

25年たった今、イスラエルとヨルダンの関係は複雑である。ヨルダンは、1994年の合意の時に、ヨルダン側に入ってしまったイスラエル人の畑(名はライムにあるキブツ・ゾファルの900ヘクタールの畑)を平和の島として、イスラエルに貸す契約をしていた。

ナハライムは、ガリラヤ湖南部で、ヨルダン川とヤルムク川が交差する地域で、1997年に、精神に障害を持つヨルダン軍兵士によって、7人のイスラエル人少女(13−14歳)たちが間違って射殺された地域として知られる。

この時、異例にも当時のフセイン・ヨルダン国王が、犠牲者の家を訪問して謝罪したことで知られる。ヨルダンは、25年後の期限を迎えた今、この地域に関する契約の延長をしないと決めた。今後、イスラエル人の農夫らは、畑に行くことができなくなった。

https://www.timesofisrael.com/israeli-farmers-sweat-as-land-they-worked-for-decades-to-be-given-back-to-jordan/

イスラエルとの関係が複雑になってきた背景には、ヨルダン市民の60%がパレスチナ人で、もともとイスラエルとの和平に賛成しない人が多く、最近では、この契約を破棄するよう求めるデモも発生していることがあげられる。

また最近、第三神殿推進派の動きをめぐって、神殿の丘でのイスラエル軍との衝突が増えてきつつある。1967年以降、神殿の丘の管理は、ヨルダンのワクフ(イスラム組織)なので、その度にヨルダン政府が、イスラエルを非難する声明を出している。

さらに、ネタニヤフ首相が、総選挙にあたり、もし時期も首相になった場合、ヨルダン渓谷をイスラエル領に合併すると公約しており、ヨルダンは、これをヨルダンへの敬意の欠損と指摘する。

<アロンの墓への訪問を禁止>

ヨルダンの代表的なナバテア人の遺跡ペトラの近くには、モーセの兄アロンの墓があるとされる高い山、アロンの山がある。そこへ至るには丸1日かけて登っていかなければならないが、そこまで行くユダヤ人がいる。

このアロンの墓をヨルダンは、今年8月2日、突然、訪問禁止とした。理由は、ユダヤ人たちが、そこで違法に角笛をふきながら祈ったとも言われている。

https://www.timesofisrael.com/jordan-closes-holy-site-to-visitors-after-jewish-group-prays-without-permission/

このせいか、10月末、旅行者とともにヨルダンへ入った際、みやげ品として、メノラー(ユダヤ教のろうそく立て)を購入した人が国境で、没収された。ユダヤ教関連グッズや、角笛も今後、没収される可能性があるという。

<ヨルダンの大使呼び戻し事件再び>

2017年、イスラエル大使館で、イスラエル人がヨルダン人2人を殺害する事件が発生。この時、ヨルダンは、関係したイスラエル人をイスラエルへ変換したのだが、ネタニヤフ首相が、そのイスラエル人に「よくやった」とヒーローのように迎えたことがあった。

ヨルダンが激怒したことは言うまでもないことである。ヨルダンは、ただちにイスラエルに派遣している大使を呼び戻し、イスラエルも大使を呼び戻したことで、両国の外交は、6ヶ月間、途絶えたのであった。

https://www.timesofisrael.com/colder-than-ever-25-years-on-israel-and-jordan-ignore-peace-treaty-anniversary/

最近では、イスラエルで、”治安”問題としてヨルダン人2人が拘束され、ヨルダンでは、イスラエル人1人が侵入したとして拘束された。この事態を受けて、一時、ヨルダンの在イスラエル大使がヨルダンに呼び戻された。

しかし、イスラエルとヨルダンは、双方ともに、和平条約を維持し、治安問題、経済関係、ヨルダン川の水関係や、死海に紅海から水を引くプロジェクト関連など、様々な分野で、協力することが必要であることはわかっている。

今回も、交渉がまとまり、事件から1週間以内に、呼び戻されていたヨルダンの在イスラエル大使は、イスラエルに戻った。イスラエルに拘束されているヨルダン人2人も6日、ヨルダンへ戻された。

ヨルダンとの関係は、微妙ながらもなんとか平和を保っているというところか。

*ジャラッシュで無差別ナイフテロ:8人負傷

時々情勢とは無関係と思われるが、ヨルダンの観光名所の一つで、貴重なローマ帝国時代のデカポリスの一つジャラッシュ(ゲラサ)で、ナイフによる無差別テロがあり、ヨルダン人ガイド1人と観光客(メキシコ人、スイス人)計8人が負傷した。犯人はその場で逮捕された。

https://www.bbc.com/news/world-middle-east-50316093

<石のひとりごと>

ここまで読んでくださった読者の皆様に感謝申し上げたい。中東ではここしばらくの間に、実にいろいろな動きがあり、まとめるだけで1週間かかってしまった。

中東では、2010年に中東各国で反政府デモが発生し、多くの独裁者が倒れたことから、アラブの春と呼ばれた。今、その再来かとも言われるほど、各地でデモが発生している。しかし、実際には、以前のアラブの春が、終わっていなかっただけとの見方もある。

それにしてもユーフラテス川を境に、ロシア、トルコ、シリア、イラン、またその背後に控える中国と、見事に大国が、控える図式になりつつあるが、何度も書いているように、これは聖書が予言している形である。

エルサレムでイスラエルと中東、世界を見据えて祈りのエキスパート、リック・ライディング牧師は、今、世界全体がゆすぶられていると語る。これは、国々の中から、主を知る人々が起こされ国々が救われる最後のチャンスの時ということである。合わせて、希望のない国はないと言っていた。

今、日本もゆすぶられている。天皇が交代し、経済も落ち、災害が相次いでいる。人口も減る一方である。人間の力の限界を悟り、神の前にへりくだるときである。

自分を罪あるものと認め、その赦しを自分の力や善行などでは獲得できないことも認め、神自身が備えてくれたイエスの十字架刑の死とそこからの復活による赦しを受け取ることである。
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ロシアで拘束のイスラエル人女性をめぐって 2019.10.21

 2019-10-21
中東が大きく変化する中、アメリカとロシアの力関係も変わりつつある。イスラエルもサバイバルをかけて、米露との関係を中心に、外交の駆け引きを続けている。そうなると、捕虜などで国民がとられた場合、それが駆け引きに使われることになる。

今年4月9日、アメリカ国籍で、イスラエル人でもあるナアマ・イッサカルさん(26)が、モスクワ経由でインドへ旅行した帰り、モスクワで、カバンの中にわずか9.6グラムの大麻が発見され、逮捕された。

ナアマさんは、麻薬密輸犯として、7年半の実刑判決を受け、そのままモスクワに拘留されたままになっている。

ナアマさんは、大麻がカバンに入っていることを忘れていたという。しかし、9グラムといえば、スティックシュガーほどの量で、イスラエルでは、医療用などで大麻を合法化する道も開かれ始めている。

しかも、モスクワには、トランジットで立ち寄っただけで、ロシアに麻薬を密輸するという道理もないわけである。イスラエル政府は、この判決が重すぎるとして、ロシアにナアマさんの身柄を引き渡すよう、要請した。

するとロシアは、2015年にイスラエルで拘束されたロシア人ハッカーのアレクセイ・ボルトブとの交換だと返答した。ボルトブは、クレジットカードのハッキングで、主にアメリカ人から莫大な金を奪い取った人物。イスラエルの最高裁は8月、ボルトブをアメリカへ移送することを決めた。

しかし、ロシアは、イスラエルにボルトブの身柄引き渡しを要求していた。イスラエルはこれを断っていたが、今、ナアマさんが、ボルトブとの交換に利用された形である。

https://www.timesofisrael.com/israel-hoping-woman-jailed-in-russia-will-be-freed-by-putin-visit-in-january/

ナアマさんの母親ヤッファさんは、政治的な策略で娘はスケープゴートにされるということだと思うと語り、一刻も早く娘をとりもどしてくれるよう、政府に要請した。

この件については、先にネタニヤフ首相がモスクワを公式訪問した際にも、プーチン大統領に要請が出していたが、受け入れられなかった。ネタニヤフ首相は、家族からの要請を受け、先週、再度プーチン大統領に要請を出した。

リブリン大統領も、プーチン大統領に、「ナアマは、間違いを犯したし、本人もそれを認めています。しかし、彼女には犯罪記録はないし、まだ若いうちにこうした判決を受けて、人生に及ぼす影響は大きいと思います。」と語り、恩赦を求めた。

https://www.timesofisrael.com/rivlin-pleads-with-putin-to-pardon-israeli-woman-jailed-in-russia/

プーチン大統領は、来年1月、アウシュビッツ解放75周年(旧ソ連軍が解放)を記念する式典のために、イスラエルを訪問することになっている。ナアマさんはこの時に返還されるのではないかと期待されている。

イスラエルは、期待にはずれてアメリカがシリアから撤退。ロシアがナアマさんを返還しないなど、ネタニヤフ首相が、頼りにしてきた米露との関係に影が及んでいる様子に、ネタニヤフ首相の外交の結果を疑う記事もある。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5608395,00.html

<石のひとりごと>

イスラエルは、今日はまだ例祭最後の国民の休日で、エルサレムの町も静かで平和そのものである 。イスラエルをとりまく中東情勢、内政も複雑で緊張が高まっているのではあるが、それとはほぼ無関係に、人々は平和を享受している。

しかし、この平和が当たり前でなく、いつ崩れてもおかしくないことは、だれもが承知の上である。心と実際の準備は、みなそれぞれの責任で覚悟している。

日本では、イスラエルのような戦争はないのだが、災害という大きな敵がやってくる。イスラエル人に学び、心を含めてできる限りの準備を行い、実際に難が来たときには驚かず、あわてず、周囲を助ける余裕を持っておきたいと思う。

今被災地で支援活動を行っているすべての働きの上に主のお導きと祝福を祈ります。
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ネタニヤフ首相のガザ総攻撃指令を危機一髪で阻止 2019.9.16

 2019-09-17
先週10日、ネタニヤフ首相がアシュドドで、選挙演説をしている最中に、ガザからのミサイル警報が鳴った。これを受けて、ネタニヤフ首相も、避難を余儀なくされたが、20分後には演説を再開するという一幕があった。

この直後から、ネタニヤフ首相は、ガザへの本格的攻撃は選挙前にもありうるとの発言を出すようになった。

https://www.jpost.com/Breaking-News/Rocket-sirens-sound-in-Ashkelon-and-Ashdod-601243

のちの報道によると、ネタニヤフ首相は、実際に、総選挙を延期し、ガザへの本格的な攻撃を出す直前まで行っていたという。 これを阻止したのは、イスラエル軍のアビブ・コハビ参謀総長はじめとするすべての治安関係指導者であった。もし攻撃が実施されていたら、今ごろ収集のつかない大戦争になっていた可能性があるという。

この一連のことが明るみに出ると、ブルーアンドホワイトは、「ネタニヤフ首相が、治安問題を選挙活動に利用した。」として怒りを爆発させている。

ネタニヤフ首相が、治安問題を利用して、強いネタニヤフをアピールしたかどうかは、定かではないが、イスラエルの治安問題が、これまで以上に緊迫していることは違いない。

こうした中、ガザに近すぎて危険であるため、人口が減ってしまったキブツに、イスラエル軍兵士28人が自主的に移住した。このグループは、”グッシュ・エチオンで育った筋金入りの宗教シオニストの兵士たちで、”アレフ”と名乗っている。

彼らが住んでいる場所は、毎週金曜の国境デモの際は、イスラエル軍が使用した催涙弾の影響を受けるほどに国境に近いとのこと。

https://www.timesofisrael.com/idf-soldier-in-anti-tunnel-unit-moves-to-gaza-border-kibbutz-with-28-friends/

<しばらくはネタニヤフ首相の暫定政権・・・?>

いずれにしても、イスラエルで次の政権と首相が決まるのは、最短であったとしてもまだ1ヶ月以上先になる。暫定首相であったとしても、まだまだネタニヤフ首相のままで、しばらくは厳しい治安情勢を乗り越えていかなければならないだろう。

とはいえ、ネタニヤフ首相の汚職疑惑問題がどうなるかで、また別の人が前提政権を担うこともありえないわけではない。

この先、イスラエルはどんな動きになっていくのだろうか。もう人間には、さっぱりわからないが、とにもかくにも主はすべてを把握し、すべてを導いておられるわけである。主は、いったいこれから中東、世界はどんな計画をもっておられるのだろうか。ほんとうに目が離せない状況である。
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世界がスルー:イラン・イスラエル危機 2019.8.31

 2019-08-31
先週、イスラエルが、イラクのイラン拠点、レバノン・ベイルートのヒズボラ拠点への攻撃を実施したとみられる件を受けて、イスラエルはヒズボラが実際に、イスラエルへの反撃してくる可能性があるとして、北部防衛体制を強化している。

イスラエル内部のニュースによると、兵士らの週末休暇をキャンセルして現地に待機させている。

https://www.timesofisrael.com/idf-chief-tours-tense-northern-border-as-army-braces-for-hezbollah-strike/

こうした中、イスラエル軍は、イラン革命軍とヒズボラの幹部で、イスラエルへの攻撃を担っているとする司令官ら3人の名前を公開。また、イランがヒズボラを使って、これまでどのようにイスラエル攻撃を発展させてきたかを動画にして公表した。

https://www.timesofisrael.com/in-tacit-threat-idf-reveals-details-of-iran-hezbollah-precision-missile-project/

しかし、世界は、ホルムズ海峡危機には、自国のタンカーや燃料が関係するため、神経を逆立てているが、同時進行で進んでいるイランとイスラエルの間にある敵意や、イスラエルの危機的状況については、ほとんどスルーの状態である。

先週、イランのザリフ外相をG7に招いた議長のマクロン大統領(フランス)は、EUとともに、イランとの対話を進めようと努力している。

それは、イスラエルの友人であるはずのトランプ大統領も同じ。トランプ大統領は、先のG7にイランのザリフ外相が出席し、フランスが対話をすることを認めた上、トランプ大統領自身も、イランのロウハニ大統領との対話に前向きな姿勢を示している。

また、日本の安倍首相は、以前、イランのロウハニ大統領と会談中に、ホルムズ海峡で日本系のタンカーが攻撃を受けて、今のホルムズ海峡危機の口火になったわけだが、8月28日、横浜でザリフ外相を会談。9月に再びロウハニ大統領と会談する方向で調整することがが決まっている。

https://www.sankei.com/politics/news/190828/plt1908280016-n1.html

イランとアメリカ、世界との対立は、今や八方塞がりになっており、イラン国民自体も、最終的には、トランプ大統領との交渉に臨むしかないだろうとの考えが広がりつつあるという見方もある。

しかし、このまま、イランと世界が再び不徹底な形での核合意に至ることをイスラエルは恐れている。イランへの経済制裁が解除されて、再び核や弾道ミサイルを開発するようになれば、一番先に攻撃されるのはイスラエルだからである。

ネタニヤフ首相は、マクロン大統領に、「今は、まさにイランと対話する時ではない。」と申し入れたが、逆にEUから、「我々は常に対話を望むのだ。」とカツを返された。

https://www.timesofisrael.com/netanyahu-tells-macron-now-precisely-not-the-time-to-talk-to-iran/

このように、世界はほとんどスルーしているが、イスラエルが、警鐘を鳴らす中東でのイランの現状は以下のとおりである。

<イラン・ヒズボラとイスラエル:ドローンによる攻防>

前回もお伝えしたが、イスラエルの発表によると、8月24日(土)、イスラエルが攻撃したシリアのイラン拠点からは、イスラエル市民を狙った、”神風・ドローン”が発射されるところであった。イスラエルは、大きなテロを未然に防いだと見ている。

続いて、レバノンのヒズボラ拠点付近で、イスラエルのものとみられるドローンが2基爆発し、建物に大きな損害を与えた。イスラエルは、これにより、既存のミサイルを精密な誘導ミサイルに変える作業を遅らせることができたと見ている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5576535,00.html

この後、ネタニヤフ首相は、ヒズボラのナスララ党首と、イラン革命軍のスレイマン将軍に、「(イスラエルはすべてお見通しなので)行動に気をつけたほうがよい。」と伝えたとのこと。

しかし、今回こそは、イランの堪忍袋が切れて、ヒズボラが反撃してくるのではないかとの懸念があり、北部への警戒を強化したということである。

<今がたたき時?イラン・レバノンの弱み>

イスラエルがなぜ、ここまで強気かといえば、シリアの内戦が終焉を迎え、イランとヒズビラがいよいよイスラエル攻撃の準備を始めたとみられるからである。

ヒズボラは、10万発以上のミサイルとイスラエルに向けているといわれるが、それらは今の所、誘導式ではないとみられ、今、誘導ミサイルへの変換を行っている途中だという。今のうちにこれを抑えることは、イスラエルの防衛上、重要なことである。

また今は、シリアでの戦争直後であり、アメリカの強力な経済制裁再開により、イランが経済的にも戦略的に疲弊している。ヒズボラへの支援も滞っており、ヒズボラも経済危機にある。このため、今なら、イスラエルへ反撃して、その後の戦争に耐えるだけの体力がないとみられている。

トランプ大統領が、これまでのどの米大統領よりも、イスラエルに好意的であることもまた、後押しになる。来年の米選挙までが、チャンスである。

さらに、来月、イスラエルとレバノンは、地中海上の国境線について協議することになっているという。どこが国境になるかで、海中の天然ガスの資金が、レバノンへ流れる可能性も否定できない。

この交渉で、よりよい条件を勝ち取るためにも、レバノンは今、おとなしくしていなければならない時期にある。

この点を知ってか、イスラエルは、「ヒズボラが、イスラエルを攻撃したとしたら、それはすべて、その領土から攻撃しているレバノン政府の責任とみなす。」と明言している。

一方、世界のメディアが、今のイランとイスラエルの対立にさほど危機感を感じていないのは、その他のことで手一杯であることと、おそらく、イランもヒズボラも、今はイスラエルに対して大きな動きには出ないだろうと感じているからかもしれない。

このように、あらゆる条件から、イランと、ヒズボラをたたくなら今、ということであろう。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5576535,00.html

あと一点。これは左派メディアのハアレツからの言い分でもあるが、防衛態勢が危機に陥ると、ネタニヤフ首相の右派勢が、力を得る傾向にある。総選挙直前のこの危機的状況は、ネタニヤフ首相と右派勢にとって追い風になると言われている。

https://www.jpost.com/Middle-East/The-international-community-ignored-Israel-Iran-tensions-this-week-why-600085
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イスラエルと韓国が自由貿易協定(FTA)締結 2019.8.31

 2019-08-31
日本との対立が急速に悪化している韓国。その韓国が、8月21日、アジア諸国としては初めて、イスラエルとの自由貿易協定(FTA)を締結した。発効は2020年との見通し。

対象となるのは、自動車(ヒュンダイが人気)、医療機器から化粧品やビデオゲームと多岐にわたる。イスラエルと韓国の貿易は、昨年度25億ドルだったが、ネタニヤフ首相は、今回の合意で倍になると予測し、これを歓迎すると言っている。

イスラエルと韓国の自由貿易交渉は、数年前から続いていた。しかし、西岸地区入植地や、ゴラン高原といったいわゆる”占領地”からの製品に関してなど、政治的な問題な課題から、今に至るまで、合意できていなかった。

今回の合意で、この点がどうなったのかは、明確ではないが、イスラエル側は、妥協はしていないと言っている。しかし同時に、韓国が、西岸地区やゴランの製品をボイコットできるとの流れにもなっているもようである。

エリ・コーヘン経産相は、「イスラエルと韓国の新しい関係の始まりになる。」と述べた。

https://www.jpost.com/Israel-News/Israel-South-Korea-conclude-talks-on-Free-Trade-Agreement-599270

この他、イスラエルがFTAを締結しているのは、アメリカ、カナダ、トルコ、メキシコ、コロンビア、パナマとなっている。

https://www.jetro.go.jp/world/middle_east/il/trade_01.html

イスラエルと日本の貿易は、昨年度イスラエルから日本への輸出が、8億7000ドル、日本からイスラエルへは、15億ドルとなっており、韓国よりかなり少ない。

https://www.timesofisrael.com/israel-sets-target-of-1-billion-in-exports-to-japan-in-coming-year/

日本は、イスラエルとの貿易については、韓国や中国など他のアジア諸国が同国の技術力に殺到してきたのに対し、一歩遅れて出発している。今、イスラエルの技術を求めて投資する会社が、急速に増え始めているところである。

<ネタニヤフ首相の韓国・日本訪問ドタキャン騒動>

上記の出来事とは直接関係はないのだが、興味ふかい記事があったので紹介する。

この7月、ネタニヤフ首相は、韓国と日本を訪問すると打診してきた。明らかに総選挙での外交功績における点数稼ぎであった。

これについて、韓国では、そのわずか1週間前にイスラエルのリブリン大統領の公式訪問に対処したばかりであったこともあり、ネタニヤフ首相の訪問については、断った。

ハアレツ紙(左派で反ネタニヤフ的)は意地悪く、韓国が、ネタニヤフ首相の訪問が、単なる総選挙対策であると察知して、この時に、(今回サインした)自由貿易協定にサインするつもりはないとして、これを断ったと伝えた。

ところが日本は、ネタニヤフ首相の訪問が、点数稼ぎでることを知りつつも、これを歓迎する意向を表明。7月29日に訪問を決定し、安倍首相は、予定を調整。市内のホテルも、ハイシーズンにもかかわらず、約85室を開けた。(ホテル代は、日本政府持ちらしいが、日本はノーコメント)

ところが、この時期、イスラエル外務省が、ちょうどストに入り、東京のイスラエル大使館が動かなくなった。そのため、日本政府が、代わりに最終の準備を完了した。ところが、わずか10日前になり、ネタニヤフ首相の訪問は、突然、キャンセルされた。

キャンセルの理由は、どうも国会関係の事情のようであるが不明。ハアレツ紙は、ネタニヤフ首相が、日本政府に恥をかかせたと報じた。ハアレツによると、ネタニヤフ首相は、以前の選挙の時にも、ロシアのプーチン大統領に対して、同様のドタキャンをしたとのこと。

https://www.haaretz.com/world-news/.premium-tokyo-in-shock-netanyahu-calls-off-japan-visit-he-asked-for-days-ahead-of-trip-1.7658503

なんとも・・韓国と日本の文化、そしてイスラエルの文化の違いを表しているできごとではないだろうか。。。

それにしても、韓国が、長年締結できなかったイスラエルとの自由貿易協定を締結したのは、8月21日で、日本が、韓国を貿易管理条の優遇措置を受けるホワイト国から除外すると発表し、実施に至る直前であった。

何か関係があるだろうか。。なお、イスラエルでは、日本と韓国の外交的問題についての報道はほとんどない。
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イスラエルボイコットの米イスラム教徒女性議員の来訪をめぐって 2019.8.18

 2019-08-18
昨年、アメリカで初の女性イスラム教徒議員2人、パレスチナ人でラシダ・タリーブ氏(ミシガン州)と、ソマリア難民出身のイルハン・オマル氏(ミネソタ州)が誕生した。2人は民主党で、共和党で、イスラム移民に厳しい政策を取っているトランプ大統領には対立する立場である。

2人はまた、反イスラエルで、イスラエル製品をボイコット運動をすすめていることで知られる。その両氏が、イスラエルへの訪問を表明し、論議を巻き起こした。

イスラエルでは、これに先立つ8月5日、民主党新人議員41人(235人中の17.5%)がイスラエルを訪問。イスラエルを支持する立場を表明していた。スポンサーは、AIPAC(ユダヤ系ロビー団体)であった。

https://www.jpost.com/American-Politics/Massive-delegation-of-Democrats-arrive-in-Israel-despite-efforts-by-far-Left-597695

これについて、同じ民主党でも左派系議員は、これを批判。タリーブ氏とオマル氏も、当然これには参加せず、41人のイスラエル訪問のわずか2週間後の18日に、パレスチナを訪問すると表明した。

トランプ大統領は、「これを受け入れたらイスラエルは弱腰であるということだ」とツイート。ネタニヤフ首相は、最終的に、この2人が、BDSムーブメントに関係しており、イスラエルに害を与えようとしているとして、入国を拒否すると表明した。

すると、タリーブ氏は、パレスチナにいる祖母に会うためとしてイスラエルへの入国を再申請。イスラエルは、これについては、人道的観点から受け入れると表明した。ところがタリーブ氏は気を変えて、これを拒否。祖母訪問はしないと表明した。

するとトランプ大統領が、これを嘲笑い、一番得をしたのは、タリーブ氏に会わずにすんだ祖母だとツイートした。すると、90歳になる祖母ムフティア・タリーブさんは、ロイターのインタビューで、「神がトランプ大統領を滅ぼされるように」と反発した。

https://www.timesofisrael.com/tlaibs-grandmother-wishes-ruin-on-trump-after-he-mocks-her-on-twitter/

いろいろややこしいが、この問題が浮き彫りにしたのは、イスラエルとアメリカ在住のディアスポラ・ユダヤ人社会との不仲であった。

タリーブ氏とオマル氏の訪問をイスラエルが拒否した際、アメリカのユダヤ人組織は、これを批判。民主国家としてふさわしくないと表明していた。
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