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イスラエルボイコットの米イスラム教徒女性議員の来訪をめぐって 2019.8.18

 2019-08-18
昨年、アメリカで初の女性イスラム教徒議員2人、パレスチナ人でラシダ・タリーブ氏(ミシガン州)と、ソマリア難民出身のイルハン・オマル氏(ミネソタ州)が誕生した。2人は民主党で、共和党で、イスラム移民に厳しい政策を取っているトランプ大統領には対立する立場である。

2人はまた、反イスラエルで、イスラエル製品をボイコット運動をすすめていることで知られる。その両氏が、イスラエルへの訪問を表明し、論議を巻き起こした。

イスラエルでは、これに先立つ8月5日、民主党新人議員41人(235人中の17.5%)がイスラエルを訪問。イスラエルを支持する立場を表明していた。スポンサーは、AIPAC(ユダヤ系ロビー団体)であった。

https://www.jpost.com/American-Politics/Massive-delegation-of-Democrats-arrive-in-Israel-despite-efforts-by-far-Left-597695

これについて、同じ民主党でも左派系議員は、これを批判。タリーブ氏とオマル氏も、当然これには参加せず、41人のイスラエル訪問のわずか2週間後の18日に、パレスチナを訪問すると表明した。

トランプ大統領は、「これを受け入れたらイスラエルは弱腰であるということだ」とツイート。ネタニヤフ首相は、最終的に、この2人が、BDSムーブメントに関係しており、イスラエルに害を与えようとしているとして、入国を拒否すると表明した。

すると、タリーブ氏は、パレスチナにいる祖母に会うためとしてイスラエルへの入国を再申請。イスラエルは、これについては、人道的観点から受け入れると表明した。ところがタリーブ氏は気を変えて、これを拒否。祖母訪問はしないと表明した。

するとトランプ大統領が、これを嘲笑い、一番得をしたのは、タリーブ氏に会わずにすんだ祖母だとツイートした。すると、90歳になる祖母ムフティア・タリーブさんは、ロイターのインタビューで、「神がトランプ大統領を滅ぼされるように」と反発した。

https://www.timesofisrael.com/tlaibs-grandmother-wishes-ruin-on-trump-after-he-mocks-her-on-twitter/

いろいろややこしいが、この問題が浮き彫りにしたのは、イスラエルとアメリカ在住のディアスポラ・ユダヤ人社会との不仲であった。

タリーブ氏とオマル氏の訪問をイスラエルが拒否した際、アメリカのユダヤ人組織は、これを批判。民主国家としてふさわしくないと表明していた。
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リブリン大統領:韓国訪問 2019.7.16

 2019-07-16
リブリン大統領が、14日、韓国を公式訪問した。イスラエルの大統領が韓国を訪問するのは、2010年の故ペレス大統領以来である。今回は、ビジネス関係者を同行しており、目的は両国の貿易促進である。

韓国が独立したのは、イスラエルと同じ1948年。イスラエルとの国交は、1962年からである。現在、両国の間で自由貿易の協定締結交渉が最終段階にある。

韓国は、アジアで最初に直航便を実現し、サムソンは、アジアで最初に、イスラエルにR&D(研究開発)センターを置いた会社である。韓国はまた、宇宙科学においても、早くからイスラエルとの共同研究を行っている。

*イスラエルのR&D

スタートアップとよばれるイノベーションの国イスラエルでは、先端技術が多く開発され、毎年1000社近くが起業している。ここに世界の投資が集まるのだが、2016年には、それまでの最高投資額48億ドルを記録している。

企業とその技術を買収した会社は、そのままイスラエルにR&Dを設置する会社が多く、現在イスラエルには、グーグル、IBM,マイクロソフト、ソニーなど300社以上のR&Dが存在している。イスラエル、特にテルアビブは、まさにイノベーションのハブである。

イスラエルは、厳しい外交、防衛、ボイコット運動など、常に困難に直面しているが、ビジネスの世界では、そういうこととは無関係に、イスラエルへの投資が続けられている。

https://blogs.timesofisrael.com/israel-and-korea-are-having-a-moment/
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アメリカ、ロシア、イスラエルの治安顧問:エルサレムで3者会談 2019.6.26

 2019-06-26

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左からイスラエルのシャバット治安顧問、ボルトン米大統領補佐官、ネタニヤフ首相、パトルーシェブ露治安顧問 
写真出展:times of Israel

25日、アメリカとロシアの治安顧問のトップが、イスラエルの治安顧問とともに、3国サミットを行った。主な目的はシリアのイランをどうするかであったが、今のイラン危機を踏まえて大きな視野でもイランに関する話し合いが行われたとみられる。

出席者は、アメリカからは、ボルトン大統領補佐官、ロシアからは、ニコライ・パトルーシェブ治安顧問、イスラエルからは、メイール・ベンーシャバット治安顧問。議題は、主にシリアの再建であるが、イスラエルからは、もちろん、新しいシリアからイランを完全に排斥することが目標である。

しかし、アメリカとロシアの代表が、エルサレムで会うなどということは前例がなく、サミットが実現しただけでも歴史的であったと指摘されている。ネタニヤフ首相は、外交に力を入れてきたが、その結果だとばかりに、この会談を歓迎する意向を表明した。

会談後、各国補佐官とネタニヤフ首相が共同記者会見を開いた。

ボルトン米大統領補佐官は、上記のように、イランが、中東でテロ組織を支援し、核兵器や弾道ミサイルの開発を続けていることなどを挙げたが、ロシアのパトルーシェブ治安顧問は、イランを(ロシアの)同盟の国と呼び、次のように述べた。アメリカとは立場を異にしていることは明らかである。

①イランが中東の脅威なのではなく、シリアのイラン拠点を攻撃しているイスラエルが危険をもたらしている。シリアにいるイラン軍は、反政府政府のテロ勢力と戦い、国の平穏を取り戻すために貢献している軍である。

②モスクワは、イスラエルの(シリアのイランに対する)懸念は理解している。イスラエルには、100万人近いロシア系ユダヤ人がいることも承知している。

③ホルムズ海峡付近で撃墜されたアメリカのドローンは、イラン領空に入っていたためにイランが撃墜したのであり、国際法違反ではない。国際空域で撃墜されたというアメリカの主張には、確証がない。

パトルーシェブ治安顧問の発表を受けて、ボルトン補佐官は、プーチン大統領が、ロシアは、最終的にはイランがシリアから撤退することを望むと述べたと強調。ロシアはまだそれを実施しきれていないと述べた。

また、アメリカは、イランに強硬な圧力をかけてはいいるが、話し合いの扉は大きく開けている。イランがそのドアから入ってくることを望むと述べた。

https://www.timesofisrael.com/in-trilateral-summit-russia-sides-with-iran-against-israel-and-us/

ネタニヤフ首相は、同じ記者会見に立ち、イスラエルは、シリアにイランが進出することを、これからも決して容認しないと強調した。

<元イスラエル首相府で外交・防衛アドバイザー:エラン・リーマン氏の分析:電話記者会見>

米露の治安顧問トップが、エルサレムで、シリア情勢からイラン問題について話し合うということは、これまでになかったことで、歴史的だった。これはネタニヤフ首相の献身的な外交の結果と評価できる。

ロシアは、シリア内戦では、イランとともに立っていたが、内戦終了の今は、イランを排斥しようとする動きもみられる。しかし、この会議において、パトルーシェブ治安顧問は、ロシアがまだイランを見捨てたわけではないという明確なシグナルを発した。

しかし、同時に、今の危機的状況の只中で、ロシアが治安のトップを、イランが敵視するイスラエルに派遣し、敵対国アメリカの治安のトップであるボルトン大統領補佐官と会談させたということは、それだけで、イランにとっては痛手になったと思われる。

こうした現状から、ロシアがイスラエルの要請に応じて、シリアのアサド大統領に働きかけ、シリアからイランを完全に排斥するかどうかについて、リーマン氏は、今のところ、その可能性は低いとみている。
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ユーロビジョン開始:超厳しい治安状況 2019.5.16

 2019-05-16
12日夜、テルアビブでは、ユーロビジョン(国際歌謡コンテスト)が、オープニングセレモニーとビーチパーティで始まった。14,16日に準決勝、18日に決勝が行われる。

https://www.israel21c.org/eurovision-2019-kicks-off-in-plenty-of-style-in-israel/

今年、ユーロビジョンが、テルアビブで行われるのは、2018年の大会で、イスラエル人アーティスト、ネタ・バルジライさんが優勝したからである。それから1年、今日に至るまで、ユーロビジョンが、”紛争国”イスラエルで行われることが論議され、アーティストの中には、参加ボイコットを呼びかける者もいた。

しかし、最終的に不参加となったのは、ウクライナ(ボイコットが原因ではない)とブルガリアだけで、ヨーロッパからロシア方面の41カ国41国のアーティストがコンテストのためにイスラエル入りを果たしている。今回は、特別にアメリカからマドンナも参加している。

メイン会場は、テルアビブ中心のハビマ・スクエア。加えてビーチにはユーロビジョン・ビレッジが設けられ、食べ物に重点を置いたイベントなど、様々なイベントが行われる。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5507866,00.html

日本ではあまりなじみがないが、ユーロビジョンは、かなり大きな国際歌謡コンテストである。観光省は、4月に案内クリップをネットで流したが、再生は2億回。観光省は、この間、40万人がイスラエルに来ると予想している。

ちなみに、決勝戦の入場料は、1350~1700シェケル(約4-5万円)1000席。リハーサルもチケット制で、アーティストたちを見ることができる。

https://eurovisionworld.com/eurovision/tickets

また、コンテストは、テレビやネットで配信され1億人以上が見ることになる。このため、海外から取材に来たジャーナリストたちには、死海へのツアーが提供されるなど、プレスオフィスと観光省がコラボして、最大限に、イスラエルの良さをPRする作戦が展開されている。

しかし、イスラエルを憎む者たちがテロを決行するとしたら、これほど華やかな舞台はないだろう。アメリカ政府はアメリカ市民に対し、特に警戒するようよびかけている。

イスラエルは、テルアビブには警察官2万人を配置。ハビマスクエア周辺に加え、必要に応じてテルアビブ市内の道路が閉鎖されるため、今週1週間は、かなりの渋滞が予想されている。ガザ国境では、治安部隊を増強、迎撃ミサイルを追加するなど、治安強化を図っている。

特にこのユーロビジョンが危険視される状況は以下の通りである。

<厳しい治安情勢>

1)ガザ紛争停戦からわずか7日目

しかし、イスラエルでは、先週、ガザからの700発以上ものロケット攻撃を受け、市民4人が死亡したばかり。テルアビブは、そのガザから20キロしか離れれいない。

ガザでは、200万人のパレスチナ人のうち半数が貧困で生活できない事態となり、イスラエルへのロケット攻撃後の停戦で、なんとか必要物資を受け取るといった悪循環が続いている。今回は、停戦後6日目にあたる12日に、カタールの担当者がガザ入りし、13日、貧しいガザの109000家族が、それぞれ100ドルづつ受け取った。

カタールは、先週4億8000万ドルをパレスチナ人支援に出資すると発表。このうち3億ドルはパレスチナ自治政府に、1億8000万ドルは、ガザのハマスを経由せず、「貧しい市民」に直接手渡されるもようである。

200万人の崩壊寸前のガザ地区と、世界トップクラスのアーティストが、豪華な衣装でコンテストを行い、数十人が地中海ビーチで夜を楽しんでいるテルアビブ。わずか20キロで、この格差を思うとめまいがしそうなぐらいである。

https://www.timesofisrael.com/banks-in-gaza-start-handing-out-qatari-grants-to-impoverished-palestinains/

かろうじてカタールの現金がガザへ搬入されたが、ガザにいるイラン配下のイスラム聖戦が、テルアビブへロケット弾を撃ち込んでくる可能性は否定できない。

別の記事で述べるが、イランは今、アメリカの激しい経済制裁の下で苦しんでいる。このため、”中東のアメリカ”であるイスラエルを攻撃して、問題をそらす可能性もあり、その際は、ガザのイスラム聖戦や、南レバノンのヒズボラを使うこともありうる。

2)米大使館エルサレム移動からちょうど1年

14日は、アメリカ大使館がエルサレムへ移動してからちょうど1年になる。エルサレムでは、ネタニヤフ首相も出席しての記念式典が行われた。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/263142

2018年のこの日、ガザでは、パレスチナ人が「帰還への更新」を行い、イスラエル軍がこれに実弾で対応したため、14,15日で62人が死亡した。ハマスによると、このうち50人はハマス戦闘員で、3人はイスラム聖戦だったという。

この1年、アメリカに続いて大使館をエルサレムへ移動させると表明した国々はいくつかあったが、結局グアテマラ一国にとどまっている。そのグアテマラも、来月行われる選挙で、大統領が交代すれば、テルアビブへ大使館を戻す可能性が高い。

パラグアイも、アメリカに続いて大使館をエルサレムへ移動させたが、まもなく大統領が交代すると、パラグアイ大使館は、すぐにテルアビブへ戻された。

ホンデュラスも大使館をエルサレムへと言っていたが、最終的には、外交施設をエルサレムに開設し、大使館移動は次のステップというこおtになった。

ブラジルは、福音派クリスチャンで、大使館をエルサレムに移動させることを公約していたボルソナロ大統領が誕生し、期待が高まったが、結局、大使館ではなく、貿易事務所をエルサレムに設立するにとどまった。

このほか、ルーマニア、ハンガリー、チェコなども可能性を匂わせてはいるが、大使館移動にまでは至らないとみられている。

https://www.timesofisrael.com/year-after-us-embassy-move-jerusalem-diplomatic-influx-fails-to-materialize/

3)ラマダン中のナクバの日

14日は、パレスチナ人の「ナクバの日」である。 この日、パレスチナ人たちは、イスラエルが建国し、”災難”(ナクバ)が降りかかったことを覚え、各地で、パレスチナ人によるデモ活動が行われる。

16日深夜すぎ、ガザでは1万人がデモを開始して、イスラエル軍と衝突しているとのニュースが入り始めた。

パレスチナ人たちは、まもなく公表される予定の、トランプ大統領の和平案にも反発している。13日、ガザでは、国連事務所前でも、デモが行われた。

https://www.jpost.com/Israel-News/Palestinians-to-mark-Nakba-Day-with-protests-strikes-589685

なお、イスラム教徒は、5月6日からラマダン月に入っている。イスラム過激思想に火がつく可能性もあるが、逆に断食で、抑止される可能性もあり、予想は難しい・・・

*5月9日:ラマダン最初の金曜:神殿の丘に18万人

イスラム教のラマダンは5月6日に始まり、6月4日までとなっている。この間、イスラム教徒は、日中断食してアラーの前に出る。特に金曜の礼拝日には、多くのイスラム教徒がエルサレムの神殿の丘(ハラム・アッシャリフ)のアル・アクサモスクで祈りを捧げることになっている。

イスラエルは、治安維持を強化しながらも、ラマダンに敬意を表し、西岸地区などからパレスチナ人がエルサレムに入る制限を緩めている。このため、今年は、昨年より50%増えて、18万人とみられる。(Times of Israelによる:数字はメディアによって格差あり)

幸い、なんの衝突もなくこの日を終えることができた。

エルサレムの治安維持様子、神殿の丘の礼拝の様子のクリップ含むサイト
:https://www.timesofisrael.com/180000-muslims-pray-peacefully-at-al-aqsa-mosque-on-first-friday-of-ramadan/

<石のひとりごと>

超華やかなユーロビジョン、アメリカ大使館移動1周年、一方で、貧困と暴力にあえぐガザ、ロケット弾、ラマダンで神殿の丘に集結するイスラム教徒・・・これらすべてが一斉に同時進行している。

イスラエルは、ユダヤ人という単一民族の国と一言で言える国ではなく、非常に多様なものを含む国である。にもかかわらず、民主国家として繁栄しているという点は、まさに世界に類をみない超ユニークな国であるということをわかっていただければと思う。

聖書は、そのイスラエルを中心に描かれているわけで、結局聖書は、神と人類の壮絶なやりとりが描かれている書物であり、それは過去にとどまらず、今に続き、かつ将来にも続いていくものであるということである。

まさに、イスラエルという国の存在そのものが、聖書の神が実在することを証している。
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バウメル軍曹と交換でシリア人2人返還へ 2019.4.28

 2019-04-28
総選挙の直前、第一次レバノン戦争で戦死した戦車隊兵士ザカリー・バウメル軍曹の遺体が、ロシアの働きかけで、返還されたことはお伝えした通り。

その見返りとして、イスラエルは、生きているシリア人の囚人2人をシリアへ返還することになっていることが明らかとなった。

一人は、ダマスカスのヤルムク・パレスチナ人難民キャンプ出身のハミス・アフマドで、2005年にイスラエルへ侵入して、イスラエル兵への肛壁を試みたために逮捕され、2023年まで収監されることになっていた。

もう一人は、シリアの村カダル出身のジダン・トウェルで、麻薬密輸関連で2008年に逮捕され、この7月までの刑期の予定であった。

なお、バウメル軍曹とともに、あと2人のイスラエル兵の遺体もシリアでみつかっていることがわかっている。イスラエルはこの2人も取り戻すとみられる。

https://www.timesofisrael.com/two-syrians-to-be-freed-by-israel-fatah-man-who-planned-attack-drug-smuggler/

<石のひとりごと>

イスラエルは、失われた国民はたとえ遺体になったとしても、必ず取り戻そうとする。それがわずか一人であっても、もう遺体になっていたとしても、代わりにテロリストを放つことで、将来へのリスクになることがわかっていても、取り戻そうとする。

以前、生きてハマスの捕虜になっていたシャリート兵士を取り戻すために、パレスチナ人テロリスト1000人を引き渡した。実際に、この中から今のハマス指導者が現れたのである。

こうした国の姿勢こそが、息子を兵士に出す国民の国への信頼の基本なのである。しかし、こういう国はおそらくイスラエルだけであろう。

ヘブル的思考、ギリシャ的思考という考え方があるが、遺体となった兵士を取り戻すために、国と国民がリスクを追うという姿はヘブル的思考だろう。役に立つものを追及するギリシャ思考なら、遺体のためにリスクを負うことはないからである。

イスラエルは、ヘブル的視点とギリシャ的視点、この両方を持ち合わせているように思う。産業に関しては、合理性きわまるギリシャ的だが、こと人間に関してはヘブル的に、弱さも強さも受け入れている。やはり不思議な国である。
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ブラジル大統領訪問:大使館エルサレムへの移動はなし 2019.4.1

 2019-04-01
昨日日曜午後、ブラジルで、昨年10月に大統領に当選されたジャイール・ボルソナロ大統領が、2日間の公式訪問として、イスラエルに到着した。

ベングリオン空港で、迎賓の式典で迎えられたボルソナロ大統領は、「私はイスラエルを愛しています。」とヘブライ語で語った。一方、ネタニヤフ首相は、ガザでの緊張をあげ、このような時に公式訪問を実施したボルソナロ大統領に感謝を述べた。

ボルソナロ大統領は、福音派クリスチャンで、右派として知られ、昨年10月の選挙戦では、ブラジル大使館をエルサレムへ移動させることを公約の一つに掲げていた。

しかし、大統領になった後に、やはり大使館移動は困難という流れになっている。ブラジルは、アラブ諸国にイスラム教徒用(ハラル)食肉を輸出する最大国なので、エルサレムへの大使館移動を決行すると、この輸出先を失うことになるとの圧力を受けているという。

今回、イスラエル訪問時に、ボルソナロ大統領から、大使館移動を発表する可能性も多少は期待されていたが、結局、エルサレムには、「公の貿易事務所」を置くとの発表となった。しかし、ネタニヤフ首相はこれを歓迎すると述べた。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5487431,00.html

しかし、ボルソナロ大統領は、本日、大統領としてネタニヤフ首相とともに、嘆きの壁を訪問する予定。首脳にとって、これまではタブーであったこの動きも、これからは、静かに普通になっていくのかもしれない。

https://www.timesofisrael.com/netanyahu-welcomes-brazil-plan-for-jerusalem-trade-office-as-palestinians-fume/

<イスラエルと福音派が孤立へ!?:ゴラン高原イスラエル領反対で世界結束?>

キリスト教福音派のイスラエルへの接近が、トランプ政権によって加速しているが、これが逆に、イスラエルと福音派を孤立させる結果になりつつある。

先月、トランプ大統領が、ゴラン高原はイスラエル領と正式に認めたことで、イスラエルとアメリカ、福音派以外の国々や勢力が結束し始めているのである。

アラブ諸国の首脳22人は、チュニジアで行われた年次総会で、アメリカがゴラン高原をイスラエル領と認めたことについて、国連安保理に対し、国際法に合致するかどうかの審議を求めることで一致した。

その中には、近年、イスラエルとアメリカに接近していると目されているサウジアラビアも含まれている。

この会議に出席していた国連のグテーレス総長は、「シリア紛争に関することは、”占領されているゴラン高原”も含め、シリアの領地を脅かさないようにする必要がある。」と語った。

https://www.aljazeera.com/news/2019/03/palestine-golan-heights-centre-stage-arab-league-summit-190331204307398.html
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