ネタニヤフ首相のイラン包囲網 2018.6.12

 2018-06-12
アメリカが2015年の核合意から離脱し、厳しい経済制裁を再開すると発表してから、イランの経済はすでに厳しい状況になりつつある。

これに乗じて、ネタニヤフ首相が、防衛、外交だけでなく、イラン市民に直接訴えるなどのイラン包囲網を、積極的に展開している。目的は、イランをシリアから撤退させるだけでなく、現在のイスラム政権を内部から打倒することのようである。

1)シリア領内のイラン基地攻撃

イスラエルがシリア領内にあるイランの軍事基地を破壊する作戦に出ていることはお伝えしている通り。

2)ロシアの協力でシリアのイラン軍撤退へ働きかけか

この機に乗じ、ネタニヤフ首相は、ロシアのプーチン大統領と緊密に連絡をとり、イスラエルのイラン軍関係基地への攻撃を黙認してもらうことに成功している。

また、シリア領内で、イランが勢力を伸ばしていることを快く思っていないロシアにとりいり、イランを含むシリア領内にいる外国勢力を、すべて撤退させる案が浮上している。

なお、これについて、シリアのアサド大統領は、そのような合意がイスラエルとロシアの間にあるという事実はないと否定している。

3)ヨーロッパ諸国に核合意からの離脱を訴え

さらにネタニヤフ首相は先週、ドイツ、フランス、イギリスを訪問。訪問先で、アメリカに続いて、イランとの核合意から離脱することを要請した。

ネタニヤフ首相は、BBCでのインタビューに応じ、アメリカが離脱した今、イランとの合意は終了したとの見方を明らかにしている。

https://www.youtube.com/watch?v=22QO6Jhcqz0

しかし、3国は基本的に、イランとの核合意は維持する方向である。   

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/247234

4)「イラン人に命を」:イラン市民へ水リサイクル技術を提供

10日、ネタニヤフ首相は、イラン市民に対し、イスラエルの水のリサイクル技術が多くのイラン人の命を救うとビデオメッセージで訴え、その技術に関するウェブサイトをペルシャ語で立ちあげたと呼びかけた。

ネタニヤフ首相がイランの気象関連組織の情報として語るところによると、イラン人口の96%が、干ばつによるなんらかの被害を受けている。

またイランの農業相によると、イランの5000万人が、環境による被害で移動を余儀なくされているという。ネタニヤフ首相は、これを現イラン政権の失策だと訴えている。

イラン政権は「イスラエルの死を」と叫ぶが、イスラエルは、「イランの人々に命を」と叫ぶと2分あまりのビデオメッセージをユーチューブで流した。

https://www.youtube.com/watch?v=1qZORdDEc3Q
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イランとの衝突:その後 2018.5.21

 2018-05-21
アメリカが今月8日、イランとの核合意からの離脱とイラン、ならびにイランに対する厳しい経済制裁を再開すると正式に発表して以来、イスラエルが、シリア領内のイラン軍関連施設を何度か空爆して大きな打撃を与えた。

最後は18日。シリア中央地域で大きな爆破が確認された。この爆破で、アサド政権軍関係者11人が死亡した。イスラエルによるものかどうかは不明だが、スカイニュースによると、ロシアの迎撃ミサイルS300と同様のイラン製迎撃ミサイルが爆破されたと伝えている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5264326,00.html

こうした攻撃で、イラン軍関係者の死者は50人近くになるとみられる。(正確な数字は不明)

このため、イラン、もしくはその傀儡のヒズボラのイスラエルへの反撃が予想され、イスラエルは警戒を続けている。もしこの地域から戦争になれば世界大戦にまで発展することも懸念されたが、今の所、イラン、ヒズボラからの反撃はなく、平穏は維持されている。

その理由と今後の見通しについて、軍事評論家ロン・ベン・イシャイ氏の記事を参考にまとめた。

<イラン窮地!?>

イシャイ氏の分析によると、トランプ大統領が、イランとの核合意から離脱し、経済制裁の再開を宣言し、イスラエルによるとみられるシリア領内イラン軍事施設への攻撃で、イランがこれまでになく窮地に陥りつつあるようである。

1)イランに経済危機再来の恐れ

アメリカがイランへの経済制裁を再開すると発表した翌日、イラン通貨リアルが急落し、記録的な安値となった。イラン国民の中には、経済危機再来を懸念して、銀行の預貯金を引き出しに走った人もいたという。

さらにトランプ大統領が、イランとの取引を継続するビジネスや国にまで、段階を追って、経済制裁の幅を広げると言っているため、各社がイランから手を引き始めている。

これについては、日本企業にも影響を受け始めており、ガソリンの値が上がってきているところである。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180516-00029541-mbcnewsv-l46

こうした状況が長く続けば、2013年の核合意以前のような経済の停滞を招き、今のイラン政権を揺るがす可能性も出てくる。アメリカとイスラエルは、イラン人自身が、今のイスラム政権を覆すことを奨励しているところである。

2)イスラエルによるイラン軍関係施設破壊

イスラエルは、10日、ゴラン高原にイランからミサイルが20発打ち込まれた(イスラエルに被害はなし)として、大規模にシリア領内のイラン軍関係施設50箇所を空爆、破壊した。

これに先立つ9日、ネタニヤフ首相は、モスクワでの軍事パレードに西側指導者として唯一出席し、プーチン大統領に会っている。このため、プーチン大統領は、イスラエルが、イラン製対航空機迎撃ミサイル(ロシアのS300に類似)を含む軍事施設を大規模に破壊することに合意を得ていたとみられている。

さらにこの時、プーチン大統領は、ネタニヤフ首相に、最新式迎撃ミサイルS300の販売を保留にする約束までしたと報じられている。。

つまり、シリア領内で、イランの軍事力が、ロシア以上に強大になってくることを、ロシアが歓迎しているわけではないということである。これは、イランにとっては大きな打撃であったはずである。

3)ヒズボラの新体制で、イスラエル攻撃抑制か

レバノンでは、7日、9年目となる総選挙が行われた。結果、ヒズボラの議席は変わらなかったが、現アオウン大統領の党で、親ヒズボラ派(シーア派勢力)が21から29と大きく議席を伸ばした。(129議席中)

一方で、元ハリリ首相(スンニ派勢力)が33から21と大きく議席を失った。これが意味するところは、もはや、ヒズボラとレバノン国家が一体化したということである。これはイスラエルには好都合である。

これまでの体制であれば、もしヒズボラが攻撃してきた場合、イスラエルは、レバノンを相手にしないよう、注意して攻撃しなければならなかった。しかし、これからは、ヒズボラとレバノンを区別しなくてもよいということである。

ヒズボラが、イスラエルに向けたミサイルを15万発保持していることをイスラエルは知っているので、イスラエルは、もし一発でも撃ちこんでくれば、イスラエル軍は、絨毯のように南レバノンへ攻め入って一気にヒズボラを叩くと警告している。

この脅迫もあり、ヒズボラからの攻撃も今の所、抑止が効いているようである。

ただし、イランが、本来の目的をあきらめたとは考え難いので、油断は禁物だと、Yネットの著名な軍事評論家ロン・ベン・イシャイ氏は記事をしめくくっている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5259200,00.html
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イランへの警告?シリア原子炉破壊(2007)はイスラエル 2018.3.31

 2018-03-31
20日、イスラエルは、2007年にシリアの原子炉が空爆で破壊されたことについて、イスラエルの攻撃によるものであったことを認め、攻撃映像を含む詳細を公表するに至った。

それによると、イスラエルの諜報機関は、2005年から、シリアが、北朝鮮の技術支援で、プルトニウム濃縮の原子炉を建設しているとの入手。

2年かけて確定したが、アメリカ(当時ブッシュ大統領)が攻撃を拒否したため、2007年11月5-6日の深夜、イスラエルの戦闘機8機が、シリア領内に入り、この施設を破壊した。

その後シリアが内戦に入ったことを思えば、もしこの時、この攻撃が実施されていなかったら、シリア内戦の混乱の中で、ISが、原子炉を持つようになっていた可能性も否定できない。いわば、中東、世界の運命を変えたとも言える。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5182507,00.html

イスラエルは、1981年にも、イラクの原子炉を電撃的に攻撃破壊し、その後起こりうる危機を阻止している。

<なぜ今?公表の意義>

今回の情報については、実際にはすでに海外メディアが報じていた内容で、それをイスラエルが確認し、認めただけということである。

なぜ、このタイミングで、空爆を認めると公表したかだが、イランへのメッセージであると考えられている。アメリカが、5月の期限を前に、イランの核合意からの離脱を検討していること、また、アメリカが、核実験を繰りかえす北朝鮮との対話を検討している中で、核問題の深刻性をアピールしたともみられる。

今回、イスラエルが破壊したと認めたシリアの核施設には、北朝鮮の科学者が関わっていたと伝えられている。

もし万が一、アメリカが5月、イランとの核合意から単独離脱し、これに反発したイランが、逆に核兵器開発へ動き出すことでもあれば、イスラエルは躊躇せずにこれを武力阻止する用意があると主張したとも考えられる。

こうした中で、ガザとの対立が発生しており、イランがガザのハマスを利用し、イスラエルとの発火点を作ろうとしているのかもしれない。

これに先立ち、クエート系メディアによると、イスラエルがアメリカから購入した最新式戦闘機F35、2機がイラン領空を飛行したとの情報もある。イスラエルとイランの関係は、いよいよ緊張してきたようである。

http://www.jpost.com/Middle-East/Report-Israeli-stealth-fighters-fly-over-Iran-547421

<アメリカがイラン人ハッカー9人を公表>

アメリカは、23日、イラン革命軍の要請により、世界230大学から、貴重な情報や資料を盗み出し、収益を得ていたとみられるイラン人9人の名前を公表した。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5191945,00.html

なお、イランのリラはここ半年間、最安値を記録しているという。
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北部エスカレート:シリアのイラン拠点を大規模攻撃 2018.2.12

 2018-02-11
シリアでISが消滅しつつある中、以前より懸念されていた通り、イランの進出が明らかになってきた。今やイランは、シリア領内に多数の軍事拠点を構え、その位置もイスラエルとの国境に近づきつつある。

イランの手先ともいえるヒズボラも、今では、レバノンでミサイルを生産するようになっている。こうした状況を受け、イスラエルは、レバノンとの国境に、コンクリートの防護壁を建設し始めた。

これを受けて、レバノン(実質ヒズボラ)は、防護壁がレバノン領内に入り込んでおり、停戦協定に違反すると反発した。イスラエルは、壁はイスラエル領内に建設しているとして、これを一蹴。壁の建築を続けている。

2月6日、ヒズビラは、イスラエルのガス油田全域にミサイルの照準を合わせたと脅迫するビデオやクリップをネット状にアップ。ちらしも配布した。いうまでもなく、これは非常に危険な事態である。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5094365,00.html

北部情勢が緊張するのを受け、2月6日、ネタニヤフ首相は、ゴラン高原を視察。シリア国境を見下ろすアビタル山で、治安閣僚10人とともに、防衛体制の確認を行った。

この時、ネタニヤフ首相は「イランは、イスラエルを試さないほうがよい。」との警告を発した。

https://www.timesofisrael.com/on-northern-border-netanyahu-warns-enemies-dont-test-us/

こうした中、安息日の土曜11日、早朝4時ごろ、シリア領内のイラン軍事基地から放たれたドローンが、イスラエル領内に侵入。1分半飛行した時点で、イスラエルの軍用ヘリがこれを撃墜した。

この直後、イスラエル戦闘機F16、7-8機が、緊急発進し、このドローンを放ったとみられるパルミラ近郊の軍事基地T4を含むシリア政府関連空軍基地8箇所、イラン関係の拠点4箇所など、少なくとも12箇所を爆撃した。

これに対し、シリア軍が、地対空ミサイル15-20発で応戦。イスラエルのF16機のうち、一機に当たったとみられる。

攻撃を受けたF16は、幸い、なんとかイスラエル領空まで戻ったところで、パイロット2人は機外へパラシュートで脱出。下ガリラヤ地方の山中に落下した。F16の機体は、イズレエル平原のキブツ近くに墜落、大破した。

脱出したパイロットは、ハイファのランバン病院に搬送された。1人は軽傷。1人は重症だが、落ち着いている。F16の墜落地点は、道路すぐわきの空き地で、子供達の学校からわずか20mの地点であったが、早朝であったためか、地上に負傷者はなかった。

この後、ベイトシャンなどヨルダン渓谷、ゴラン高原でも何度か警報がなり、住民はシェルターに駆け込んだが、午後には帰宅が許可された。今日は安息日でもあったため、ヘルモン山は、雪を楽しむ人々でいっぱいだった。ここでも一時、警報が鳴った。

大きな戦争へのエスカレートが懸念される中、各地で、予備役兵が徴兵されているもようで、記者の教会からもユースリーダーのTさんが、呼び出しを受けて軍に出向いたとのことであった。

http://www.mako.co.il/news-channel2/Weekend-Newscast-q1_2018/Article-6ba7907e9218161004.htm?sCh=4fe06603e7478110&pId=25483675

<イラン、ヒズボラ、シリアの反応>

イランの外相は、イスラエルがイランのドローンを撃墜したと主張していることについて、「ばかばかしい」と否定。イラン革命軍のホセイン・サラミ副長官は、「イランは、中東のすべてのアメリカ軍基地を破壊できる。そうなれば、シオニスト(イスラエル)は地獄の沙汰となるだろう。」と脅迫した。

イランのロウハニ大統領は、「テロ(イスラエルの空爆)を行ったり、他国のことに介入し、隣国を攻撃することで解決しようとするのは間違いだ。」と語った。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5104644,00.html

シリアも、イスラエルが、イラン製のドローンが侵入したから反撃したというイスラエルの主張を否定。地対空ミサイルで反撃したのは、イスラエルが、何もないのに攻撃してきたことへの防衛だと主張した。

シリア軍兵士らが、イスラエル空軍機の撃墜を祝ってスイーツを配って祝っている様子も伝えられている。

ヒズビラのナスララ党首は、イスラエルの戦闘機を撃墜したことを高く評価し、「これまで、イスラエルはシリア領空に入って攻撃を行った来たが、これまでのようにはいかなくなった。新しい時代が到来した。」と語った。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5104644,00.html

南レバノンでは、イスラエルに向けて、「おまえの戦闘機を撃墜した。」とバナーを掲げ、戦闘員らが、ヒズボラとイランの旗を掲げて、レバノンとの国境を警備しているイスラエル兵を挑発した。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/241770

<イスラエル軍による状況分析>

イスラエル軍によると、先に撃墜したドローンは、イランの無人飛行機型で、非常に精密なものであった。しかし、武器は搭載しておらず、情報収集目的であったとみられる。

トメル副長官によると、今回のシリア領内の12箇所にも及ぶ大規模な攻撃は、1982年の第一次レバノン戦争以来の規模であり、戦闘機が撃墜されるのも、それ以来だった。

その大規模なイスラエル軍の攻撃によるシリア、イラン軍への被害の実態は不明だが、バル・トメル副長官は、かなり大きな痛手を与えたとみている。

イスラエル軍に攻撃された軍旗基地T4は、シリア空軍とともに、ヒズボラ、イランの拠点でもあり、ロシア軍も駐屯していた。攻撃の際は、ロシア軍には被害を与えないよう、かなり高度な技術を要するピンポイント攻撃であったと伝えられている。

今回、このように、ドローン一機が、1分半侵入しただけで、即、大規模反撃に出たことで、イランに、イスラエルを甘く見てはならないと大きな釘をさした形である。

しかし、これまでシリアは、イスラエルの空爆を受けても反撃はしなかった。それが、今回は堂々と地対空ミサイルを使用した。これまで、イスラエルは、シリアからヒズボラへの服搬入阻止を目標とする空爆作戦を繰り返してきただが、今後、作戦変更を余儀なくされるだろうと指摘されている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5104845,00.html

https://www.timesofisrael.com/israel-caused-serious-harm-to-syrias-air-defenses-says-iaf-second-in-command/

*戦争になった場合どうなるのか

イスラエルがこれほど大規模に反撃に出たのは、もし今度北部で戦争になった場合、これまでになかったほどの大きな人的被害が出る恐れがあるからである。

ヒズボラが保有するミサイルは短距離、長距離、誘導型など13万から15万発。イスラエルに撃ち込まれるミサイルは、1日平均1500から2000発になる。2006年の第二次レバノン戦争では、1日平均130-180発だった。

しかもミサイルは以前より性能も搭載する爆弾の量もかなり増えている。

もしミサイルが発射された場合、イスラエルは、直ちにその地点を空爆し、2回目の発射がないようにするのだが、ヒズボラは、ミサイルをレバノン南部にある200ほどの村々に配置している。

イスラエルは、F16に加え、最新型のF35での空爆に加えて、アローミサイルも使って、南レバノンを文字通り破壊し尽くすことになる。イスラエルが意図しなくても、非常に大勢のレバノン市民を死亡することになる。

さらに懸念されることは、戦争開始と同時にヒズボラの戦闘員がイスラエル北部に侵入することである。ヒズボラはシリア内戦でかなりの戦闘員を失ったが、イスラエル攻撃用の戦闘員はしっかり温存している。

これらの戦闘員は、南レバノンだけでなく、シリア南部(ゴラン高原南部)にも1万人が待機していると、昨年9月にヒズボラの司令官が豪語している。これらが、イスラエル領内に侵入してくることが懸念される。

もし戦争になった場合、イスラエルは、ただちに何千人もの北部国境付近の住民を避難させることになるとみられている。

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Rockets-missiles-and-more-Predicting-the-third-Lebanon-war-542171

<ネタニヤフ首相声明:衝突の責任はイランとシリアにある>

ネタニヤフ首相は、11日夜、ネット上に次のような声明を出した。

「これまでから、イランがシリア領内に進出してくることについて警告を発してきた。イランは、シリアにある拠点を使ってイスラエルを攻撃し、イスラエルを亡きものにしようとしている。

今朝、イランはイスラエル領内にドローンを送り込んできた。これは、私の警告が、100%正しかったことを証明している。今日の武力衝突の責任は、イランとそのホストであるシリアにある。イスラエルは今後も、できる限りの防衛を行う。」

https://www.timesofisrael.com/netanyahu-israel-will-not-allow-iranian-entrenchment-in-syria/

<ネタニヤフ首相:プーチン露大統領、ティラーソン米国務釣果に連絡>

11日の衝突後、ネタニヤフ首相は、まず、プーチン大統領に連絡を取り、衝突が拡大しないよう、介入を求めた。また、シリア領内からのいかなる攻撃にも対応すると強調。それについてのロシアの了解と協調(妨害しない)は継続されることを確認した。

ロシアはシリアから撤退したが、今も、一部の軍をシリア内に駐留させており、シリア、イランに強い影響力を持っている唯一の国である。

ネタニヤフ首相は1月31日にも、モスクワのプーチン大統領を訪問。イランのシリア進出に関する懸念を伝えていた。その後、ネタニヤフ首相の招きで、ロシア軍高官らが、イスラエルを訪問していた。

続いて、ネタニヤフ首相はアメリカのティラーソン国務長官にも連絡をとった。ペンタゴン(米国防総省)は、イスラエルは中東でもっとも関係の深い同盟国であるとして、イスラエルの自衛権を支持する。」と表明した。

なお、数ヶ月前、ロシアとアメリカは、シリア領内に停戦地域を設けることで同意した。しかし、この合意では、イランがイスラエル国境付近にかなり近づいてくる可能性が残ってしまうものであった。

この時、イスラエルは、停戦地域付近どころか、シリア全域からイランが完全に撤退することを要求したが、プーチン大統領は、「イランにはシリアに軍事基地を持つ権利がある。」として、とりあわなかったという経過がある。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5105093,00.html
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イスラエル国境へ近寄るイラン軍事力 2017.11.15

 2017-11-15
イランとイラクの国境付近で12日夜9時ごろ、M7.3の大地震が発生したことは日本でも報じられている通り。400人以上の死者、8000人以上の負傷者が確認されている。イラク側の死者は9人。被災して家を失った人は7万人以上だという。イランの冬は厳しい。

日本と同様、イランの下にはアラビア半島とユーラシア大陸のプレートの接点があるため地震が多い。昨年だけで16回、その前年には19回の地震が発生している。今回の地震による被害はすでに今年最大だという。

いつもはにこやかなロウハニ大統領の表情の厳しさが印象的だ。

http://www.bbc.com/news/world-middle-east-41988176

イスラエルは、赤十字を通じて、イランとイラクに支援活動の申し入れをしたが、速攻で拒絶されたという。

https://www.timesofisrael.com/israel-offers-medical-aid-to-iran-iraq-after-quake-rocks-region/

そのイランだが、じわじわとイスラエルとの国境近くにイラン軍を配置しはじめている。

1)シリア南部停戦合意でイスラエル国境に接近の可能性

アメリカとロシア、ヨルダンは、ヨルダンの要請により、シリア南部を停戦地帯にする案で協議が行われていたが、今週月曜に発表されたところによると、イランを含むすべての外国勢力は、シリア南部から撤退するということで、3国は合意したと伝えられた。

しかし、この合意によると、撤退義務とされる境界線のラインが、イスラエルからわずか5-7キロ地点であることが明らかになった。いいかえれば、イスラエルからわずか5-7キロ地点に、イラン軍が近づいてくる可能性を含んでいるということである。

イスラエルが要求していた撤退ラインは、イスラエル国境から50-60キロだったのだが、これは受け入れられなかったということである。この他にも、撤退期限が定められていないことなどから、イランを地域から排斥するという点では、つめの甘さがあるとイスラエルは指摘した。

すると、ロシアのラブロフ外相は、「イランには、シリアに軍事基地を設置する権利がある。イランがシリアから撤退することをイスラエルに約束した覚えはない。」とのコメントを出した。

ネタニヤフ首相は、「ロシアには、前から伝えてあるが、イスラエルは自分の防衛は自分で対処するだけだ。」との言い返した。(イスラエルは、防衛のためなら、手段をえらばないだろうということ)

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5043231,00.html

2)ダマスカス近郊にイラン軍基地か

BBCが西側諜報すじとして伝えたところによると、衛星写真で、ダマスカス南部に、新しいイランの軍事基地とみられる施設が確認された。ゴラン高原からわずか50キロ地点である。

http://www.bbc.com/news/world-middle-east-41945189

イランはシリア領内に多数の軍事基地をすでに建設済みで、今回発見されたものもその一つ。8月にもバニヤスの東方に、イランのミサイル施設と同様のシリアのミサイル基地が確認されている。

シリア領内にイランが軍事基地を多数、建設するということは、イランが、恒久的にシリアに居座ることのしるしであるとして、イスラエルは警戒を強めている。リーバーマン防衛相は、「イスラエルは、シリアがシーア派枢軸国の拠点になることは容認できない。」と語った。

http://www.jpost.com/Middle-East/Report-Iranians-built-a-new-military-base-in-Syria-513973

Yネットのコメンテーターで、アラブ世界に詳しいやアロン・フリードマン博士によると、まだメディアの関心はないが、シリアの反政府勢力の情報によると、イランの革命軍が、ゴラン高原から30キロのクリスチャンの村に拠点を置き、シリア人少年たちを兵士として雇っているという。(月200ドル)イランがシリア人を雇うのはこれが初めてになる。

この新しい部隊は「第313部隊」と呼ばれている。この数字には特別な意味がある。シーア派イスラムの伝統によると、救い主マフディは、313人の兵士を連れて来臨すると考えられているのである。

シーア派からするとスンニ派のISISはサタンであり、これをシリアからほぼ排斥した今、勝利ムードにあり、メシアへの期待となっているのではないかとも考えられる。それが、イスラエルまで30キロの地点にまで迫っているということは、次なる敵は「シオニスト」イスラエルということであろう。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5042133,00.html
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イスラエルがシリア領内を攻撃か:プーチン大統領イラン訪問中 2017.11.2

 2017-11-02
1日夜、レバノンのニュースが、シリアとレバノンの国境(シリア側ホムス)の工場が、イスラエル空軍機の空爆を受けたと伝えた。ロシアのニュースによるとこの工場は、ヒズボラに関係する工場であった。空爆を受けて、シリアは地対空ミサイルで反撃したという。

イスラエル空軍は、2週間前にもダマスカス近郊のミサイル発射地を空爆している。このほか、流れ弾がシリアから着弾するたびにきっちりシリア領内への報復攻撃も行っている。

関係があるかどうかは不明だが、1日、ロシアのプーチン大統領がテヘランを訪問し、ロウハニ大統領と会談。アメリカがイランと超大国と結んだ核兵器開発に関する条約から離脱した場合に備えてどうするのかの話し合い、またロシア、イラン、シリアの結びつきを確認する機会になったという。

BBCによると、イランはロシアにアメリカの振る舞いに釘をさすよう要請したとのこと。

http://www.jpost.com/International/Russias-Putin-arrives-in-Iran-to-discuss-nuclear-deal-Syria-512020

<テルアビブ広域でサイレン:間違い>

北はシリアからの報復、南は、ガザのトンネル破壊に対するイスラム聖戦の報復と、イスラエルは、いつどう爆発するかわからない状態となっているが、2日夜中2時48分、テルアビブ広域にミサイルのサイレンが鳴り響き、住民を恐怖に陥れた。

数分後に間違いであったことが判明。原因は調査中とのこと。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5037454,00.html
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