ハマスメンバー4人:エジプトが拿捕 2015.8.21

 2015-08-21
20日、ハマスのメンバー4人が、シナイ半島で、エジプト軍に拿捕された。

4人はバスでガザからシナイ半島を経由してカイロに向かい、そこからイランに行って訓練を受ける予定だったとの情報がある。

ハマスはシリアの内戦でスンニ派勢力をサポートしたため、イラン、シリア、ヒズボラなどシーア派から見捨てられ、経済的に非常な苦境に陥っていた。最近になり、ハマスは、イランとの共通の敵、ISISとの対立問題から、イランに取り入ろうとしているとの情報がある。

しかし、複雑なことに、ハマスはガザ地区内部では、ISISなどの過激派と対立しているが、シナイ半島では、エジプトが一掃を試みている過激派組織を支援しているとみられている。この点について、ハマスは、エジプトと対立しているのである。

エジプトがハマスメンバーを直接拘束したのは初めてで、今後両者の関係がどうなるのか注目されている。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4693005,00.html
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ISIS撃退を続けるエジプト・カイロで車両爆弾テロ 2015.7.12

 2015-07-12
先週、シナイ半島でISIS関連の組織がエジプト軍を総攻撃した件。エジプトのシーシ大統領はシナイ半島を軍服姿で電撃訪問し、エジプト軍兵士たちを激励。その後もISISの掃討作戦を続けている。

これまでの報道によると、シナイ半島ですでにISIS戦闘員ら200人を殺害したと伝えられている。

*イスラエルとエジプト

シナイ半島で過激派の掃討を行っているエジプトと、イスラエルの関係が、これまでになく良好であることはお伝えした通りである。

シーシ大統領は、先月、駐イスラエル・エジプトの大使として、ハゼム・カイラット大使をテルアビブに派遣した。エジプトがイスラエルに大使を派遣するのは、2012年に、前ムルシ大統領が大使を呼び戻して以来である。

イスラエルもこれを歓迎している。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4671083,00.html

<カイロ中心で車両爆弾1人死亡>

ISISを含む過激派の掃討作戦を続けるエジプトだが、11日土曜、カイロ市内のイタリア大使館前で大きな車両爆弾テロがあった。少なくとも1人が死亡したと伝えられている。

主都であるカイロ市内でのテロで、強力なエジプト軍でもテロが防げなかったとして、市民はショックを受けているとBBCは伝えている。

http://www.bbc.com/news/world-middle-east-33491512

<ISISは国である:モルデハイ・ケダール博士>

中東問題の専門家、モルデハイ・ケダール博士(バル・イラン大学)は、世界はイスラム国をISISなどと呼び、「国」とは認めたがらないが、それは誤りだと語っている。

イスラム国は、7世紀に北アフリカ、中東を支配したイスラム帝国をめざしており、着々と「国」の形を整えている。支配体制から、すでに独自の通過まで発行しているのである。

イスラム国を単なる組織とみているだけでは、ちょっとした空爆で撃退できるという甘い勘違いになる。むしろナチスのようなものだと思う方がよい。国をベースとしているということであれば、戦い方も変わってくる。

ISISには、世界の科学者も集まりつつあり、そのうち、化学兵器なども平気で使うようになるだろう。

*別の記事だが、サイバー攻撃は、技術だけでなく、設備がものを言うため、最終的には金を持っている方が有利になるという。ISISが世界一金持ちの組織であるとすれば、やがて世界の情報を大混乱に陥らせることも可能になってしまうだろう。

ケダール博士は、「イランがISISに敵対しているからといって、あてにしてはならない。両者はシーア派とスンニ派で、敵対しているようにみえるが、結局の所、双方ともイスラムで世界を征服するという目標は同じだからである。

空爆だけでは不十分。地上軍が必要だ。世界は目を覚まして、現実を見据え、戦いに備えなければならない。」と警告している。

http://www.israelnationalnews.com/Articles/Article.aspx/17192#.VaEr3qW9BCu
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シナイ半島にいるISIS 2015.7.4

 2015-07-05
http://www.jpost.com/Middle-East/Analysis-Egypt-is-losing-its-war-against-ISIS-in-Sinai-407822

北部国境のゴラン高原にISISが入り込んでいることはすでに明らかだが、南部国境のシナイ半島にもISISが進出していることが、水曜のISIS 関係サラフィスト(過激派)の大規模エジプト軍攻撃で,公に明らかになった。

予想外に勃発したこの戦闘では、メディアによって混乱があるが、おおむね、先の攻撃でエジプト治安部隊70人、サラフィスト22人が死亡。エジプト軍の反撃で、サラフィスト100人、エジプト軍兵士17人が死亡している。(エジプト軍発表)

ガザとの国境付近のイスラエル領内でも、この戦闘の爆音が聞こえたと南部キブツ住民は語っている。また今回、エジプト軍が、F16戦闘機で反撃したため、シナイ半島はまるでヨム・キプール戦争(1973)の再来のようだったという。

この後の昨日金曜日、イスラエル領内エシュコル地方に、ガザではなく、シナイ半島からとみられるロケット弾が着弾。被害はなし。後に、ISISが犯行声明を出した。これに対するイスラエル軍の反撃は今の所伝えられていない。

<エジプト・ISIS・ムスリム同胞団の非常にややこしい敵対関係>

イスラエルとガザの国境に近いキブツ・マゲン在住、サピーロ大学で、中東・イスラム問題を教えるウリ・ロゼット博士に、複雑なシナイ半島の状況についての話を聞いた。

1)エジプトVS ISIS、ムスリム同胞団

ゴラン高原と同様、シナイ半島でも、様々な組織の力関係や、敵対関係は非常に複雑だ。

水曜にエジプト軍を攻撃したのは、以前は、アンサル・バイト・アル・マクデシュという、アルカイダ系のスンニ派イスラム過激派で、最近になって経済的な支援の取引でISISに寝返った聖戦主義グループだった。

しかし、これを受けてエジプト軍が反撃して殺害したのは、このサラフィスト組織だけでなく、ムスリム同胞団関係者も多数殺害していたという。

*サラフィストとは、非常に過激な聖戦主義者のこと。ムスリム同胞団も自爆テロを行う聖戦主義者ではあるが、政治社会的な一面も持つ多面的な組織であり、単なるサラフィストと同じ種類ではない。

エジプト政府とムスリム同胞団の確執は歴史的にも非常に長い。エジプトは代々、同胞団を押さえるということに苦労してきた。

ところがアラブの春で、ムスリム同胞団から初の同胞団出身、ムルシ大統領が登場。これを覆したのが、元エジプト軍総司令で、現シーシ大統領である。

シーシ大統領は、就任以来、残酷なまでに躊躇なくムスリム同胞団指導者や、支持者らを逮捕、処刑してきた。ムルシ大統領自身にもすでに死刑が宣告されている。

シナイ半島では、継続してムスリム同胞団と過激派の弾圧が進められてきており、その中でエジプト軍の犠牲者もすでに500人に上る。エジプトにとっては、今ISISが出て来たからといって、ISISだけが敵ではないのである。

ロゼット博士は、エジプトはISIS掃討作戦に乗じて、ムスリム同胞団の一掃もやっていると解説する。

2)エジプトVSハマス

次にシナイ半島に続くガザのハマスだが、ハマスは、ムスリム同胞団から生まれた組織である。エジプトは、ハマスを同胞団と同類とみて、ガザとエジプトの間の地下トンネルを破壊し尽くすなど、弾圧を行っている。

今回、ISISが、シナイ半島でエジプト軍を総攻撃したとき、ハマスがISISを幇助していたと、イスラエルの軍関係者は語った。ハマスは、これを否定しているが、実際のところはありえなくもない。

ハマスは、昨年のイスラエルとの戦争以来、まだまだ回復からは遠い。しかもシリアで反政府勢力を支援する立場を表明してからは、イランからの支援も途絶え、孤立無援となっている。残る選択肢は同じスンニ派のISISに頼るしかないということになる。

3)ハマスVS ISIS

ところが、そうは簡単に問屋はおりない。ISISからみるとハマス・レベルのイスラムは世俗であり、過激派としても目標を一つも達成できていない無能集団である。

ロゼット博士によると、同じスンニ派でも、ハマスの土台となっているムスリム同胞団は、社会活動も行い、休戦という概念も持つ。一方、ISISは、とにかく自分たちとは違うイデオロギーはすべて抹殺し、休戦という概念もなく、ハマスとはきわめて異質な組織だという。

先日、ISISは、「ハマスは8年たってもガザをイスラム地域にすることができなかった」として、今後は、ISISがハマスを撃退し、ついでにイスラエルも撃退し、パレスチナを支配するというようなことを宣言するビデオを出した。つまり、ISISはハマスの敵ということになる。

実際にはハマスに幻滅したガザ・パレスチナの若者たちが、あらゆることに”成功”しているISISに流れて、ハマスがとりこまれる形になるのかもしれないが、今後、ISISがハマスに対してどう出るのか、またエジプトはハマスにどう対処するのか、注目されているが、現時点ではまったく未知数である。

<イスラエルとの関わり>

ゴラン高原と同様、イスラエルはできるだけイスラム同士の争いには関わりたくないという方針である。

幸い、ガザ地区から南のイスラエルとシナイ半島の間には、すでに防護壁(全長40km)は完成している。しかし、テロリストはいかなる壁でも必ず越えてくるので、イスラエルは、エジプトとの国境周辺の警備を強化している。

ハマスがイスラエルを攻撃して来る可能性について、ハマスは、今イスラエルと戦争する状態にはないので、ハマスからイスラエルを攻撃してくる可能性は低いとロゼット博士。

では、ISISが、ハマスを吸収してガザ地区を支配するようになり、イスラエルを攻撃する可能性について。

今のところ、それがすぐにも発生する可能性は、まだ低いと思われるが、もし万が一、そのようなことになれば、イスラエルは躊躇なくすぐにガザ地区を再占領しなければならなくなるとロゼット博士は語る。

イスラエルにとって、ガザにハマスがいることは、当然、ISISよりマシなのである。ハマスは、今苦しい状況にある上、ある程度予測可能だが、ISISは快進撃を続けており、なにをするか全く予測できないからである。

しかし、ガザの再占領は、イスラエルにとっては相当な痛みと損失が伴うので、イスラエルとしては、絶対に避けたい最悪のシナリオである。

では、ISISがシナイ半島から攻撃して来る可能性について。今の所、ISISの敵は中東東部に集中するシーア派であり、まだ現時点では、イスラエルが最優先事項にはなっていないとロゼッタ博士はみている。

とはいえ、どこのだれが、ISISのイデオロギーを持っているのかを完全に把握することは不可能であるし、たった一人でも大規模なテロは可能だ。

したがって明日、シナイ半島からイスラエルが攻撃されたり、テルアビブで、銃を乱射し、数十人を殺害するというようなテロが発生しても、まったく不思議ではないとも語った。

イスラエルは、今や南北の国境にISISを抱え、その間で、とりあえずの平和を維持している島のような存在である。

<南部キブツ住民らは左派!?>

昨年夏の戦争では、ロケット弾だけでなく、テロリストが地下トンネルと通って侵入したキブツ・アイン・ハシロシャ。今はこれに加えて、ISISの驚喜もリアルである。

住民のダニー・コーヘンさんは、「ここでの生活の異常さは、ここに住んでいないとわからないだろう。」と語る。キブツ内を歩いているときも、周囲を見わたし、テロリストが侵入していないかが常に気になるという。

ハマスが、イスラエルとの国境付近でトンネルを掘っている音が聞こえた事もある。

「ガザとの戦争が起こるたびに、状況は悪くなっている。次の戦争も単に時間の問題だ。結局の所、軍事作戦で完全な平和は不可能だ。政治的解決しかない。」と語った。

南部年スデロットの住民は、政府がガザ地区を武力で押さえ込むことを要求しているが、もっとガザに近いキブツ住民らは、逆に武力ではなく、交渉でしか平穏はとりもどせないと考えている人が多く、総選挙では左派に投票したという。

しかし、同時に、相手の要求に応じて、撤退することが益にはならないということもわかってきているとロゼット博士は言っていた。

*ハマスの地下トンネル

上記キブツの近くでイスラエル軍が発見したハマスの地下トンネルを取材した。このトンネルは、ガザからイスラエル領内へ通じていたもので、今見ることができるのは、その地点からイスラエル領内方面へ向かう部分である。

入ると、160センチくらいの筆者なら、かがまなくても歩ける高さがある。しかし幅はそう広くなく、両手を広げるほどもない。ちょっと太めの人だと、壁に時々体をこすりつけながら歩くことになる。

懐中電灯がないとまったくの暗闇で、先は全く見えなかった。両手にあたる壁以外、足下に何があるのかはまったくの信仰である。

トンネルの中は湿度が高く、汗が噴き出す。このトンネルを通ってイスラエルへ向かったテロリストらは、いよいよ聖戦で死ぬ時が来たと、さぞエクサイトした思いだったのだろうと想像した。

イスラエル軍が増設した斜めに上がるシャフトから地上へ上がるときに見上げると、暗闇から非常にまぶしい光がさしこみ、先を行く人が光にすいこまれるように見えたのが印象的だった。
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エジプトにもISIS : シナイ半島で100人死亡 2015.7.2

 2015-07-02
ISISがいよいよイスラエル周辺に近づいて来た。エジプトが守るシナイ半島で、ISIS関連の過激派組織が同時多発的に、エジプト軍、警察を襲撃。少なくとも70人が死亡した。 

エジプト軍によると、テロリストの襲撃を受けたのは、シナイ半島の検問所10カ所で、エジプトのメディアによると、自爆テロも3件含まれていたという。これを受けて、エジプト治安部隊がただちに反撃し、テロリスト22人が死亡した。

エルサレムポストが、エジプト軍司令部の情報として伝えたところによると、この同時多発テロ事件の後、エジプト軍は、ヘリコプターやF16戦闘機による反撃を行い、少なくとも100人を殺害したという。(死者の数はメディアによって相違あり)

http://www.jpost.com/Middle-East/Report-IDF-to-okay-bolstered-Egyptian-forces-in-Sinai-after-deadly-attacks-407738

エジプト軍は、現在、シナイ半島北部とガザとの国境の警戒態勢をレベル3に上げている。イスラエルは、ガザとの2つの検問所を閉鎖した上、エジプトがシナイ半島に駐留軍を増強する必要があった場合、これに合意するとの意向を伝えている。

ネタニヤフ首相は、多数の兵士を失ったエジプトに忌辞を述べるとともに、「SISは、いまやゴラン高原だけでなく、エジプトにも現れた。」と警告する発言をしている。

 
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4674758,00.html

ガザ地区では、ハマスの求心力が落ちてきているが、30日、ISIS(関連団体)がハマスは「8年もパレスチナを支配しているのに、イスラム律法の一つも徹底していない。」と表立って非難するビデオを流した。

それによると、シリアのヤルムク・パレスチナ難民キャンプのように、ガザ地区でも虐殺を行うとする脅迫をつきつけている。

またこのビデオは「エルサレムの人々へ」となっており、ハマスだけでなく、イスラエルとパレスチナ自治政府に対しても「絶滅させる」と挑戦している。

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エジプトがハマスをテロ組織に指定 2015.3.4

 2015-03-04
2月28日、エジプトが正式にハマスをテロ組織に指定した。これを受けてハマスは、「エジプトはイスラエルのエージェントになった」と怒りを表現している。

エジプトはこの数ヶ月で、ガザとエジプトの間のトンネルをほとんど破壊した上、1キロもの緩衝地帯をもうけて、イスラエル以上に国境を閉じている。

今回のエジプトの措置で、ガザ地区がさらに孤立を深めるとみられる。Yネットの取材では、「ハマスは、私たちを自分たちのイデオロギーのために私たちを人質にしている」とハマスへの批判を口にする住民もいるようである。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4632224,00.html
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