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トルコ:ブランソン牧師釈放に動き出すトランプ大統領 2018.7.27

 2018-07-27
トルコには、スパイ容疑で捕らえられたアメリカ人で、福音派牧師のアンドリュー・クレイグ・ブランソンさんがいる。

ブランソン牧師は、トルコのイズミール州に23年滞在し、クルド人に宣教していたが、2016年7月のクーデターの後に、トルコへの反抗を促しているされ、逮捕された。以来、18ヶ月、多くのクリスチャンたちが、ブランソン牧師の解放のために断食し、祈っている。

報道によると、7月に予定されていたブランソン牧師の裁判を前に、トランプ大統領は、トルコと、ブランソン牧師解放に向けて合意に至ったとして、イスラエルに対し、先月ハマス支援者として空港で拘束されたトルコ人女性エブル・オズカンを釈放するよう要請してきた。

ネタニヤフ首相は、これに応じ、7月15日にオズカンを釈放。トルコに送り返した。ところが、その後、18日に予定されていたブラントン牧師の裁判は行われず、10月に延期とされた。

ところがその後の25日、ブラントン牧師は、監獄からは釈放され、家屋内拘束とされた。

https://www.timesofisrael.com/report-us-asked-israel-to-free-terror-suspect-in-deal-for-pastor-held-in-turkey/

これを受けて、ポンペイオ国務長官が評価したものの、ペンス副大統領が予告したのに続いて、トランプ大統領が、ブランソン牧師の無実を主張し、「ただちに釈放されるべきである。」と主張。釈放されなければ、トルコに経済制裁を行うと発表した。

https://www.timesofisrael.com/trump-says-us-to-impose-sanctions-on-turkey-over-detained-pastor/

トルコは、「他国に命じられる覚えはない。」と言っている。ここからどうなるかは不明。。。

トルコで、彼のための祈りに参加している韓国人の友人に聞いたが、トルコ政府は急速にイスラム化を進めており、クリスチャンも以前のように安全に集まれなくなってきているという。
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ヘルシンキ:米露首脳会談とイスラエル 2018.7.19

 2018-07-19
15日、ヘルシンキで、世界の2大超大国米ロの首脳会談が行われた。公式会談としては初めてであった。これほどの大きな会談であるのに、準備期間は2週間しかなく、したがって根回しもなく、議題も不明のままの会談で、メディアはかなりふりまわされていたようである。

予想された通り、特に具体的な成果や変化はなかったが、会談後記者会見において、トランプ大統領が、米大統領選挙時のロシアの介入容疑を追求しなかったことで、自国の諜報機関を愚弄したとして大騒ぎになった。

この容疑を不問に伏すことで、ロシアが今後も民主国家の選挙や政治に介入することを容認することになり、やがては民主主義がロシアの社会主義に飲み込まれてしまうというのが、懸念されたのである。

さすがに、ペンス副大統領とポンペイオ国務長官のすすめで、トランプ大統領が、記者会見での発言を撤回修正するに至っている。

また、この首脳会談に先立ち、特にクリミア問題でロシアと対立するNAT0首脳会議があり、トランプ大統領も出席。経費負担でアメリカとヨーロッパが衝突。その後、トランプ大統領が、クリミア問題にも言及せず、プーチン大統領に接近する様子に懸念を持ったEU首脳も多かったと思われる。

イスラエルでは、両首脳がシリア問題において、イスラエルの治安を守ることで一致したというニュースがトップで流されていた。

トランプ大統領によると、アメリカもロシアもイスラエルに協力していることを確認し、共に、1974年以来のイスラエルとシリアの国境を守ることでの合意を確認したとのことであった。余談だが、プーチン大統領はネタニヤフ首相のファンだとトランプ大統領は言った。

https://www.jpost.com/Israel-News/Trump-and-Putin-praise-Israel-in-Helsinki-diverge-on-Syria-and-Iran-562733

具体的な内容は不明だが、両首脳会談の前に、双方に周到に根回しをしたネタニヤフ首相は、結果に満足していると語っている。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/249087

しかしながら、シリアからイラン勢力を一掃してほしいというイスラエルの要請が、どこまで実現するのかは、まったく不明である。

<会談前日にシリア領内軍施設攻撃:イスラエルか>

なお、この会談の前日、シリア領内アレッポ郊外の空港に近い産業地帯が、空爆を受けて大破した。これにより、シリア人6人と外国人3人が死亡したと伝えられている。アルジャジーラは、死者は22人で、このうち9人はイラン人だったと伝えている。

シリア国営放送は、攻撃はイスラエルによるものと断定。被害は物損のみと伝えていた。

イスラエルはノーコメントだが、シリアでのイランの台頭を抑えたいロシアが、イスラエルの攻撃を黙認。アメリカも黙認したと考えられている。

イランがいつまで堪忍袋を保つのかは不明だが、アメリカの経済制裁が本格的に始まるのを前にすでに経済が打撃を受けていることから、反撃はできないのか、どうなのかは不明。イスラエルとしては、今のうちに、イランをできるdけ無力化しておこうということのようだが、米ロ両首脳もこれを黙認しているということである。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5312137,00.html

INSSの分析:http://www.inss.org.il/publication/trump-putin-summit-emphasis-dialogue-not-outcome/?utm_source=activetrail&utm_medium=email&utm_campaign=INSS%20Insight%20No.%201075

<石のひとりごと:米ロ首脳会談の目的>

今回の首脳会談では、特に具体的な変化はなかったと批判めいた報道が出ているが、両者が公式に出会ったということだけでも大きな成果と言えるのではないだろうか。憎み合っていた過去を忘れ、これからの地球の運営について、前向きに協力する道づくりの入り口を作ったということであろう。

ロシアのハッキング疑惑は、見過ごしてはならない重要な項目である。しかしながら、今世界が直面している問題は、シリア、イラン、北朝鮮、イエメン、ブレキシット(イギリスのEU離脱)、中国との貿易摩擦に、様々な地球気候変動による大災害・・・

トランプ大統領が、「これは良いことだ。」と言っているように、世界で最も核兵器をもつ2大超大国が、いつまでも冷戦もどきの関係を続けている場合ではない。トランプ大統領は、今、米ロ2国を頂点に、世界が秩序を取り戻すといった新しい世界の体制をつくるべきだと考えているという。

世界情勢は実際のところ、政治ではなく、結局のところ、お金の流れで決まるといわれる。こうした実質をかぎわけるビジネスマンのトランプ大統領の考えは、よく考えれば、一利あると思わされることは少なくない。

とはいえ、「予測不能」のトランプ大統領。この先何をしでかすのか、まったく目の離せない大統領である。
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アメリカがUNHRC(国連人権理事会)から離脱 2018.6.20

 2018-06-20
20日、ニッキー・ヘイリー米国連代表は、アメリカはUNHRC(国連人権理事会)から離脱すると正式に発表した。

シリアや北朝鮮などで行なわれている非道なことはあまりとりあげないにもかかわらず、イスラエルに関する非難決議が驚くほど多く、正しく機能していないと指摘する。

ヘイリー代表は、昨年から組織のあり方を見直す必要があると訴えてきた。しかし、今にいたるまで、変化がみられないことから、アメリカは有言実行で、今回の離脱に至ったと言っている。

https://www.bbc.com/news/44537372

国連の機能不全は、UNHRCだけではない。これに先立ち、アメリカは、国連安保理で、今回のガザとの衝突について、パレスチナ人を擁護するクエートの決議案で採択が行われたが、アメリカが拒否権を発動し、何も決まらなかった。

次に、アメリカのニッキヘイリー代表は、安保理に、ガザの人々を先導しているハマスへの非難決議案を出した。しかし、これに賛成したのはアメリカ一国のみで、却下された。

結局のところ、現在の安保理のシステムでは、なにも動かないということである。

しかし、今アメリカは、自らメキシコからの難民問題で、幼児が両親から引き離されているとして、国際社会から大きな非難を受けている。この時期的に、国際社会の人権保護の基準を疑問視することに反発を招かないか懸念されるところである。
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米朝会談:イスラエルの注目点 2018.6.12

 2018-06-12
まもなく、シンガポールにおけるトランプ大統領とキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の会談が行われる。イスラエルのメディアも、特派員をシンガポールに派遣し、トップニュースとして報じる構えである。

この件について、イスラエルが注目する点は、2点。

1)北朝鮮の核開発抑止できるか

まずトランプ大統領が本当に北朝鮮の核開発を、可能性も含めて止めさせることができるのかどうか。またそれが本当に実施されるのかどうかという点である。

もしこれが実現すれば、オバマ前米大統領がイランと交わした核開発抑止の不完全さを効果的に指摘することができ、アメリカが合意から離脱することに正当性が出てくる。つまりイスラエルの訴えも証明されるということである。

また、今回、北朝鮮の核抑止に成功できた場合、同様のシステムをイランにも適応する可能性も出てくる。

これに対抗するかのように、イランの外相スポークスマンは、「アメリカは合意を途中で放棄するから北朝鮮は気をつけたほうがよい」と語っている。

https://www.timesofisrael.com/iran-warns-kim-dont-trust-trump-he-quits-deals/

2)北朝鮮の弾道ミサイル開発・輸出を止められるか

次に弾道ミサイルなどの非核通常兵器の開発やその部品の輸出を止めさせることができるかどうか。北朝鮮の武器関連輸出の先には、イランとシリア、つまりはハマスやヒズボラが含まれている。

もしこれを止めさせることができれば、イスラエルの治安にとっては大きな成果になりうる。

<予想される結果は?>

トランプ大統領のことなので、予想などはできないのだが、北朝鮮は核開発停止について、時期をきめずに合意するのではとの見方がある。リビアのカダフィ大佐のように、すべてを投げ出した場合に身の危険が及ぶ可能性があるからである。

しかし、その代わりに、非核通常兵器の弾道ミサイル開発・輸出の抑止については、アメリカとの合意に達する可能性がある。

<笑うのはキム・ジョンウン?>

核兵器、通常兵器に関する合意がどうあれ、キム・ジョンウンは、アメリカの大統領と公式に会談する。これは、アメリカが、北朝鮮という国を公式に認めたということに他ならない。

これは、北朝鮮にとってはすでに大きな成果である。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5283284,00.html
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G7で孤立するアメリカ:SCOで結束するイラン・ロシア・中国 2018.6.12

 2018-06-12
エルサレムに米大使館を移動させるなど、強力なイスラエル保護の立場を明らかにしているトランプ大統領だが、先週開かれたG7では、相変わらずのジャイアンぶりで孤立していると報じられた。

トランプ大統領は、貿易不均衡を訴え、鉄鋼やアルミなどの対米輸出品に高額な関税をかけようとしてヒンシュクをかい、さらに、”世界を運営する”この首脳会談にはロシアもいるべきだと訴えて欧州諸国からのヒンシュクを買った。

ロシアは、2014年に、クリミア半島を併合した時にこのG8から締め出されて、以来、G7になったのであった。欧州諸国にとって、ロシアのこの動きは決して容認できないものなのである。

この上にトランプ大統領は、北朝鮮の大統領との会談のために、G7を早期に退出したのちに、  合意を撤回してまたヒンシュクをかった。

しかしながら、トランプ大統領の言うことには一理あり、本人も自分は正しいと自信を持っているので、G7首脳からの孤立など、みじんも気にしていない。

<イラン・ロシア・中国の結束>

G7が紛糾しているのと時を同じくして、中国が、9,10日とSCO(Shanghai Cooperation Organisation )上海協力機構首脳サミットを、中国で開催した。

この会議には、イランのロウハニ大統領とロシアのプーチン大統領の他、旧ソ連中央アジア諸国、インド、パキスタンが加盟している。イランは、まだ正式なSCOの加盟国ではないが、その準備がすすめられている。

今回、SCOでは、「イランとの核合意を遵守する」ことで合意した他、北朝鮮問題についても、中国とロシアによる平和へのロードマップを提示している。つまり、アメリカの動きに対抗しているということである。

https://www.i24news.tv/en/news/international/176754-180609-china-hosts-russia-iran-for-summit-as-us-tensions-rise

こうした中で、イスラエルはサバイバルのため、陣営を飛び越えてロシアに近づいているわけだが、ロシアがどこまで信用できるのかは不明というところであろう。無論、イスラエルはそれも見越してロシアに近づいているわけだが。。。

少々ガタが来ているがアメリカ+欧州+日本+イスラエル、(+サウジアラビア)に対し、中国+ロシア+イラン+北朝鮮、(+トルコ)という、イデオロギーの違いによる世界のチーム分けと、対立がますます明白になりつつある。

<意外なイスラエル支持表明:オーストリア>

オーストリアは、ヨーロッパの中でも最も右傾化が進んでいるといわれる国。セバスチャン・クルツ首相(31)は、元ナチが創設したといわれ、移民排斥に熱心な極右政党FPOを連立に入れることで政権を得た。

イスラエルは、オーストリアで反ユダヤ主義が再燃するのではないかと、懸念を表明している。

そのオーストリア政権は、先週、トルコから資金提供を受けている国内の政治的イスラム教グループのモスク17箇所を閉鎖。イマム最大60人とその家族を国外追放にすると発表した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180610-00000034-jij_afp-int

この直後に、イスラエルを訪問したクルツ首相は、オーストリア出身のホロコースト生存者を伴ってエルサレム旧市街を訪問。首相として嘆きの壁も訪問した。ヨーロッパの首脳にしてはめずらしい行動で、イスラエルへの友好を表していると評価された。

ヤド・バシェムを訪問した際には、その中の失われた町の谷(広大なモニュメント)を訪問。ヤド・バシェムに、オーストリア政府のアーカイブへのアクセス権を認める文書に署名した。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/247247

ネタニヤフ首相によると、クルツ首相は、オーストリアがホロコーストの犠牲であるだけでなく、加害者であったことも認める発言をしているという。

クルツ首相は、これを認め、オーストリアは、歴史的にイスラエルに負っている責任があると述べた。また特にイスラエルのセキュリティを守る責任を負っていると語った。

ネタニヤフ首相は、これを高く評価し、クルツ首相は、イスラエルとオーストリアの関係強化を前進させたと感謝を述べた。

https://www.jpost.com/Israel-News/Kurz-vows-Vienna-to-support-Israel-security-needs-in-tough-neighborhood-559692

しかしながら、先の反ユダヤ主義カンファレンスでは、オーストリア在住のユダヤ人が、高まる反ユダヤ主義、特にFPOが露骨に反ユダヤ主義発言があると報告しており、イスラエル政府が、FPOを囲い込んでいる政府をあまり評価しすぎるとして懸念を表明していた。
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米:イラン核合意離脱:イスラエルがイランのミサイルを攻撃か 2018.5.9

 2018-05-09
8日午後(イスラエル時間8日夕刻、日本時間9日深夜過ぎ)、アメリカのトランプ大統領が、5月12日の期限を前に、イランと世界6カ国が交わした核合意から離脱し、経済制裁を再開すると、ホワイトハウスから正式に表明した。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5255179,00.html

これに先立ち、8日朝、イスラエルは、シリア領内でイランに不審な動きがあったとして、北部に迎撃ミサイルシステムを配備。市民らにはシェルターの準備を行うよう指示した。

その後、シリアのダマスカス南部の軍施設がミサイル攻撃を受け、爆発と炎上する様子が報じられた。AFPなどの報道によると、攻撃を受けたのは、イランのミサイル基地かその類であったもよう。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5255112,00.html

シリアの国営放送によると、攻撃したのはイスラエルで、2発は迎撃したと伝えている。例のごとく、イスラエルからのコメントはない。

イランからの反撃が懸念されるが、攻撃から半日たった現時点で、イラン、またその傀儡であるヒズビラからの反撃の報告はない。ゴラン高原のシリア国境ベンタル山も観光客にオープンのままだという。

イスラエルは、イランがシリア領内で勢力を伸ばしつつ、イスラエル国境に近づいてきていることを懸念している。イランの軍事拠点については、これまでから何度も攻撃が報告されている。最も最近の攻撃(4月30日)では、イラン軍関係者18人が死亡した。

イランとシリアは、攻撃はイスラエルによるものと断定している。こうした事件が発生するたびにイランとイスラエルの直接対決が懸念されたが、今の所、イランからの反撃はなく、戦争にはならなかった。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5246144,00.html

イスラエルは、いずれの攻撃においても、攻撃を認める声明は出していないが、「イランのわずかな動きでも、危険であれば、躊躇なく攻撃する構えである。」とは表明している。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5255112,00.html

<イスラエルとアメリカの共同作戦?>

トランプ大統領の合意離脱表明に先立つ4月30日、イスラエルのネタニヤフ首相は、イランが核開発を続けている証拠とする10万にも及ぶ情報を得たと発表。ドイツ、フランス、イギリスに検証しに来るよう招く声明を出した。

https://www.jpost.com/Israel-News/Netanyahu-European-delegations-will-come-to-examine-Iran-evidence-553211

トランプ大統領は、昨夜の合意(JCPOA)の離脱表明の際、ネタニヤフ首相のこの情報をとりあげ、イランは約束を守っていなかったと主張。また、この合意には、重要な場所の視察を含めていないなどの落ち度があったと非難した。

また、この合意では、イランが核開発を再開する可能性を残しているため、このまま放置するなら、中東で核競争となり、イランが核兵器を所有するころには、中東諸国がみな核所有国になっているだろうと警告した。

この発表の時間と合わせて攻撃することで、イランの武器開発の事実をさらに証拠付けたのではないかとの見方もある。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5255112,00.html

ネタニヤフ首相は、その後、キプロスや、ギリシャの首脳と会談した他、今夜ロシアへ向かうとのことで、外交戦略を展開している。

<イランの反応>

ロウハニ大統領は、アメリカの合意からの離脱は心理的な戦争だとして、数週間以内に、これまで以上のウランの濃縮を開始する可能性もありうると警告した。

ロウハニ大統領は、今後、EU、ロシア、中国などにザリフ外相を派遣して、対策を検討すると主張する。その結果、アメリカ抜きで合意が継続するか、合意が崩壊するかになると思われる。イランとしては、合意以前のように、完全に孤立して、経済封鎖を受ける事態になるのは避けたいところであろう。

しかし、トランプ大統領は、イランだけでなく、イランと取引する国々への経済制裁も行うと釘をさしており、今後、ドイツ、フランス、イギリスなどの大国が、どう出るのか注目される。現在、EUのモゲルニ外相は、国際社会に、合意にとどまるよう、警告している。

なお、ここに至るまでの数週間、ドイツ、フランス、イギリスは、アメリカに離脱を思いとどまるよう、説得を試みていた。今回のアメリカの発表については、「遺憾」と表明している。

https://www.timesofisrael.com/iran-says-it-may-resume-enrichment-after-trump-announces-nuke-deal-exit/

<サウジアラビアはアメリカに賛同>

トランプ大統領の発表直後に、サルマン皇太子が、これに賛同する意向を表明している。サウジアラビアはイランとイエメンで戦争している最中なので、イランへの経済制裁は大歓迎というところであろう。

https://www.jpost.com/Middle-East/LIVE-World-reacts-to-Trumps-Iran-deal-decision-554823

<今後戦争になる可能性は?>

イスラエルが、防衛のためには、最大限の武力を行使することは疑う余地がないので、今後、ヒズボラ、イラン、ロシアが、どう出てくるかで、戦争になるかどうかというところであろう。

今、イランは、アメリカ抜きでの合意を維持できるかどうか交渉すると言っており、今すぐにイスラエルへの攻撃はないと思われる。また、イランの傀儡であるヒズボラも、レバノンでの権力固めに忙しい時期でもあるので、いますぐにイスラエルとの戦争は望んでいないとみられている。

しかし、戦争はささいなことからはじまるものである。今。これまで以上に、いつヒズボラ、イラン、イスラエルが関係する紛争が勃発し、大きな世界大戦に発展する危険性はこれまで以上に高まっているといえる。この状況でどうとりなすのだろうか。

エルサレム祈りの家スカット・ハレルを導くリック・ライディング牧師は、今はまだ中東に大きな収穫が来る途上であり、終末の大きな戦争になる時期ではないと考えている。

ライディング氏は、主の時でないのに大きな戦争にならないようにとりなすことが重要だと語っている。
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