アメリカのユダヤ・パワー 2012.7.31

 2012-07-31
アメリカの大統領選挙を控えたオバマ現大統領とロムニー候補。先週、ユダヤ教とキリスト教右派の票獲得に向けて、イスラエルへの支援合戦となった。

<ロムニー候補>


ロムニー候補は29日、イスラエルを訪問。ネタニヤフ首相やペレス大統領に面会。「エルサレムはイスラエルの首都である」「アメリカの大使館をテルアビブからエルサレムに移す」「イランには強力に対処すべき」などと、かなり過激なイスラエルよりの発言を行った。無論、パレスチナ自治政府からは、激しいブーイング。

しかし、ロムニー候補は、この訪問の後、アメリカで100万ドルもの政治献金を集めたと報告されている。

<オバマ大統領>

オバマ大統領は、ロムニー候補のイスラエル訪問に日程をあわせて、イスラエルに対し不動の軍事支援を約束する契約書にサイン。ミサイル迎撃システム配備のための7000万ドル支援を決めている。さらに今回、初めて空中燃料補給機(空中で戦闘機に給油する飛行機)を譲渡というニュースも流れた。

イスラエルからイランまで戦闘機を飛ばす場合は、途中で必ず一回は空中給油が必要になる。今回の補給機の譲渡が真実ならば、イランへの空爆が現実に可能になったことになる。

ただしこの記事は翌日には消えており、アメリカは、イスラエルに協力してイランを攻撃する計画があるのではないかとの噂を否定した。
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シリア情勢:トルコとアメリカが協力体制を約束 2012.7.31

 2012-07-31
シリア情勢/ 政府軍がアレッポに総攻撃を開始してから今日で4日目になる。死者も日々80-100人は出ているもよう。どちらがどの程度優勢であるのかは不明だが、反政府軍も応戦しており、戦闘は激しくなるばかりである。

周辺諸国への難民は週末だけで20万人。各国国境に巨大なテント村が設営されている。国連関係団体が、テントなどの支援を行っているが、係官によるとホスト国からの資金援助も限界に来ており、国連の予算にも限りがあると語っている。

<トルコとアメリカの協力体制:イランとの対立も見え隠れ>

シリアと国境を大きく接するトルコ。トルコへのシリア難民の数は44000人にのぼる。先月にはシリアに戦闘機を撃ち落とされたり、北部クルド人問題への懸念など、トルコは、シリア内戦のとばっちりを最も多く被っている国と言える。

そのトルコが今後、アメリカと協力し、シリアの民主主義的な新政権への移行にむけて協力していくことが発表された。その中にはアサド大統領の辞任も含まれている。

イランは、アサド政権を支持しており、トルコに対し、「間違ってもシリアに軍事介入しないよう」との警告を発している。イランと対立の続くアメリカとトルコが協力することで、今後イランがどう関わってくるのか、注目されるところである。
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複雑なゴラン高原のドルーズ族 2012.7.31

 2012-07-31
イスラエルのゴラン高原には多数の元シリア国籍のドルーズ族が住んでいる。彼らは、六日戦争でイスラエルがゴラン高原の主権を取ったとき、シリア側とイスラエル側に分断された民族である。

したがって彼らの多くは、親アサド派で、イスラエル国籍を持ちながらも、静かにイスラエルに対し反抗してきたのであった。昨日も、イスラエル軍のゴラン高原での情報を、シリアに流していたドルーズ族の男が逮捕された。

しかし、アサド政権が、風前の灯火となっているのを受けて、ゴラン高原のドルーズ族たちの立場が複雑になってきている。

<イスラエルに”帰国”できないシリアのドルーズ族留学生>

ゴラン高原のドルーズ族は、イスラエルのハイファ大学で学ぶことができるが、シリアのダマスカス大学でも学ぶという特権を持っている。そうした学生が、今もダマスカスに100人取り残されているという。

学生の家族たちは、なんとか学生をイスラエルに呼び戻してほしいと、イスラエルとシリアの国境通過地点である「クネイトラ」を管理する赤十字に陳情を出している。しかしダマスカスから、クネイトラへの道が遮断されており、学生たちのイスラエルへの”帰国”はまだ実現していない。
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イスラエルにも出会い系サイト 2012.7.31

 2012-07-31
今朝、イスラエルの出会い系サイトを利用して、10代の少年少女を性の対象にしていたペドフィリア(児童性愛者)サークルの30人が、全国でいっせいに摘発された。逮捕されたのは、犯罪記録のない、ごく普通の家庭も仕事もある男性たちで、イスラエル社会は衝撃を受けている。

12才の少女を装ってサイトに入り、おとり捜査を行った警察官は、あまりの露骨さに衝撃を受けたと語っている。警察は、子どもたちがネットからいかに悪いものを受けているのか親は知る必要があると警告している。
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シリア:数千人規模の政府軍、アレッポを総攻撃 2012.7.29

 2012-07-30
反政府勢力が優勢となったアレッポを政府軍が奪回しようとして、数千人規模の軍隊を投入し始めた。地上では戦車、上空からは戦闘機と攻撃用ヘリで激しい攻撃が行われている。

アレッポは人口250万の都市で、戦略的にも重要な場所。もしアサド政権がこの町の主権を失えば、勢力図は大きく変わる。そのため、アサド政権もここを死守する構えであるもよう。

激しい戦闘で、アレッポ住民はじめ、シリアからの難民が、周辺諸国へさらに流出している(30日の時点でアレッポから20万人と報告されている)イスラエルのゴラン高原では、高い警戒態勢がとられているが、難民は来ていない。

<国際社会への影響>

ロシアがアサド大統領の亡命先になるのではないかとの噂があったが、ロシアのラブロフ外相はそれを否定した。

ロシアが主張するように、アサド政権が倒れた後に何が立ち上がるのか、だれにも予測不能となっている。アサド政権が倒れるのがよいのか、倒れた方が危険な状態になるのかわからない。そのためどちらをも支援できないのである。

国際社会としては、一般市民への虐殺を食い止めること、増え続ける難民に対処しなければならないのだが、相変わらず実質的な介入はいっさいできていない。

<堪忍袋の緒が切れかかっているトルコ>

シリアの内戦で発生した難民をほとんど無条件で受け入れ、国境付近で保護しているトルコ。現在も難民は増え続けている。トルコは、2日前から難民以外のシリアからの流通を遮断。事実上、シリアへの経済制裁となっている。

トルコにとって、シリア北部にいるクルド人も気になるところだ。この混乱に乗じて、クルド人の独立運動にまで発展すれば、シリアだけの問題ではなくなる。
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哀歌の出番-ティシャ・ベ・アブ(アブの月の9日・神殿崩壊記念日) 2012.7.29

 2012-07-30
イスラエルでは、昨日の日没から今日29日の日没まで、ティシャ・ベ・アブ(アブの月の9日)。「神殿崩壊記念日」と呼ばれ、エルサレムの神殿を失った事を悲しみ、神の前に罪を悔い改める日である。

各地のシナゴーグでは聖書の「哀歌」全5章が朗読される。”私たちの道を尋ね調べて、主のもとに立ち返ろう”哀歌3:40 *「哀歌」はヘブライ語でも「Eicha エイカ」。

今日の嘆きの壁は、祈りにくるユダヤ人で通常より混み合っている。多くの人が地べたに座り込んで祈っている。ラマダン中のイスラム教徒との衝突を避けるため、ユダヤ人が神殿の丘に入らないよう、多数のフル装備のイスラエル軍兵士が、入り口を警備していた。

<悲劇の記念日>

この日は、ソロモンの第一神殿が、バビロンによって焼き尽くされた日。さらに第二神殿がローマによって焼き尽くされた日も同じアブの月の9日目であったといわれている。この他、最も古いところでは、モーセにスパイとして送られた12人の否定的な知らせを聞いて立ち上がらなかったため、神の怒りをかい、40年間、約束の地へ入れなかったことを覚える。

近代では1492年、スペインのユダヤ人追放(迫害を伴う)があったのもこの日とされる。最近では2005年のガザ撤退もこの時期であったとして、ティシャ・ベ・アブの悲劇の一つに数えることが検討されている。
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ロンドンオリンピックとイスラエル 2012.7.27

 2012-07-27
今日からオリンピックが始まる。イスラエルからは、水泳、柔道など計38人の選手が出場する。メダルに期待がかかるのは、セーリングのベレッド・ブスキラさん(29)柔道100キロ級のベテラン、アリック・ゼエビさん(35)など。

パレスチナからも6人が出場。今年は柔道73キロ級で、初めて実力で選手となったマヘル・アブルミラーさん(28)が出場する。開会式では旗手を務める。(これまでの選手は皆、招待による出場だった)

内戦が激化中のシリアからも選手10人が参加。イランからは56人が出場。前回、前々回とイスラエル選手が出ている試合への参加を拒否してきたが、今年は出場すると表明している。

<ミュンヘンオリンピックでのイスラエル選手虐殺から40年>

今回のオリンピックは、1972年のミュンヘンオリンピックで、イスラエル人選手11人が虐殺されてから40周年にあたる。

イスラエルは開会式での黙祷を要請していたが、アラブ諸国からの拒否を受けて実現できなかった。
かわりに選手村での記念式典となったが、参加者は少なく、イスラエル政府には遺憾となるような内容だった。

<オリンピック会場厳重な警戒態勢>

先日ブルガリアで、イスラエル人を狙ったテロが発生したところだが、オリンピックをねらったテロが懸念されている。イギリス政府は、最初は7500人だった治安部隊を3500人増やし、開会3日前になって、さらに1500人を増強。オリンピック会場周辺を、地上、及び上空からも厳重な警戒態勢をとっている。

イスラエルもイギリスと協力して選手たちを守っているもよう。

<BBC、東エルサレムをパレスチナの首都として記載>

イギリスのBBC放送は、ホームページのオリンピックコーナーの各国プロフィールにおいて、イスラエルの首都を白紙とし、パレスチナの首都を東エルサレムと記載していた。イスラエル政府のクレームを受けて、イスラエルの「政府機関所在地」エルサレムと変更された。
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シリア:戦闘機でアレッポを攻撃 2012.7.25

 2012-07-25
20日以降、シリア第二の都市で、世界遺産もあるアレッポで激しい戦闘が行われ、自由シリア軍(反体制派民兵軍)が町の各所を占領したと伝えられていたが、昨日、親政府軍は、戦闘機を使って巻き返しを図っているもよう。戦闘機が使われるのは初めてで、町の破壊は激しい。

また昨夜3時ごろ(日本時間朝9時ごろ)、政府軍は、首都ダマスカスから8キロ北の町テルを激しく攻撃した。テルは、反体制派が解放し、比較的安全だったため、ホムスなど他の町からも避難民が集まっていた。夜中就寝中の攻撃で住民たちはパニックとなり、山へ逃げたと報告されている。

シリアの内戦は、だんだんダマスカス、アレッポの二都市に集中しはじめており、アサド政権が追いつめられてきているのではないかと考えられている。

懸案の生物化学兵器だが、シリア軍は国境近くに分けて移動させており、使用できない状態で保管されているという。

*シリアの死者はこれまでに19000人以上。国内で難民となっている市民は150万人。国外に避難した難民は、トルコに42600人、ヨルダン34700人、レバノン29900人、イラク7500人となっている。

<シリアの駐キプロス大使も離反>

アレッポへの攻撃を受けて、シリアの駐シリア大使が、昨日、離反を表明。政府から離反する大使は、シリアの駐イラク大使ファレス氏についで二人目。アメリカのクリントン国務長官は、「今からでも遅くない。アサド大統領は、政権を移行機関へ委譲するように」との声明を出した。

<イスラエルから>

シリア情勢を注意深く見守っている諜報機関だが、シリア政府自体がイスラエルを攻撃してくる可能性は低いと伝えた。ガンツ・イスラエル軍参謀総長も、もし現時点で(生物化学兵器問題で)シリアを攻撃したら、イスラエルは地域を巻き込む戦争に巻き込まれるとして、攻撃が現実的でないとの見解を発表した。
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シリア:化学兵器について記者会見 2012.7.24

 2012-07-24
シリア情勢において、現在、イスラエル最大の懸念は、シリアにある生物化学兵器や、大陸間弾道ミサイルがヒズボラの手に渡ることである。万が一、そうした動きになれば、イスラエルは軍事力を用いてでも阻止するとして、慎重に情報収集が行われている。

シリアの外務省は23日、それらの大量破壊兵器について記者会見を行い、シリア政府軍が、生物化学兵器を確保・管理していることを認めた。

その上で「そうした兵器は、外国からシリアが攻撃された場合にのみ使うもので、国内で同じシリア人に対して使用することはない」と発表した。*つまり外国からの攻撃に対しては使うということ。

<じわじわ近づいている!?ゴラン高原近くでも戦闘>

シリアでは、首都ダマスカスからシリア第二の都市アレッポにまで戦闘が広がっている。先週は自由シリア軍(反体制派民兵軍)が優勢だったが、政府軍はヘリコプターや戦車を使い反撃しているもよう。

先週、ゴラン高原からもシリア国境近くで戦闘の様子が見えていたが、今日はシリアとイスラエルの間の非武装地帯のすぐ近く(シリア側)に迫撃砲が着弾するのが観測された。*これは流れ弾で、イスラエルを狙ったものではないことが確認されている。

<増える難民>

BBCによると、内戦による死者はこれまでに19000人を超え、現在シリア国内でホームレス難民となっている市民は150万人と推測されている。その他、トルコには42600人、ヨルダンには34700人、レバノンに29900人、イラクにも7500人となっている。

イスラエルもシリアと国境を接しているが、間に非武装地帯がある。先週末、シリア難民とみられる500人と車両50両が、シリアとイスラエルの間の非武装地帯に侵入したという報告があったが、それ以後の動きはない。イスラエルは、この件を国連に苦情として提出している。


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イスラエル国会内、タル法をめぐって嵐 2012.7.24

 2012-07-24
軍事外交情勢が緊迫しているが、イスラエルでは内政状況も厳しい。8月1日に期限がせまったタル法(徴兵制)をめぐって、イスラエル国会は荒れている。

先週、タル法(徴兵制)をめぐって、カディマのモファズ党首は、ネタニヤフ首相と合意に達することができず、党の連立政権離脱を発表した。その後、ネタニヤフ首相は、カディマ28議員に対し、「連立政権に残るなら政府内にポジションを与える」と個別に持ちかけ、4人の議員がこれに応じた。

続いて、治安のエキスパートで現法務大臣も務めるハネグビー氏も、今日、カディマを去って、リクードへ移籍(正確には出戻り)を発表した。ハネグビー氏は、他のカディマ議員らにも連立政権残留を説得している。

カディマのモファズ党首は、こうした行為を「政治買収」と呼んで非難。政権に残留する4名に関しては、時期選挙でカディマから立候補できないとする処置を主張している。
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ラマダン中も殺戮続く中東 2012.7.24

 2012-07-24
先週金曜にラマダン(イスラム教徒の断食月)が始まったが、シリア以外でも殺戮が起こっている。23日、イラクでは、19の町で同時爆弾テロが起こり、107人が死亡した。犯人はアルカイダと見られている。イラクではアメリカ軍が昨年12月に完全撤退してから、治安が悪化していた。

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レバノンにシリア難民の群衆 2012.7.21

 2012-07-21
シリアの首都、ダマスカスでの戦闘が激しくなり、レバノンへ逃れる難民が急増している。

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によると、レバノンへの難民は、この二日間だけで少なくとも3万人。さらに流入は続いているもよう。*レバノン国境は、ダマスカスから車で45分と近い。

イスラエルは北部ゴラン高原で、国連監視による緩衝地帯を介してシリアと国境を接しているが、今のところ難民は来ていない。しかし、アサド政権が倒れた後には、難民がイスラエルにも来る可能性があるとして、今週末、兵士たちは、休暇返上で警戒態勢をとっている。
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バラク国防相:イスラエルがシリア国内へ軍事介入の可能性を示唆 2012.7.21

 2012-07-21
DSCN2908 (小)
ゴラン高原から見えるシリアの町(2010年12月)
バラク国防相は、昨日ゴラン高原を視察。「1キロ先のシリアの町に戦火が見える。銃撃戦の音も聞こえる。その200メートル南に国連(UNDOF)がいる。800メートル西に(イスラエルとの)国境のフェンスがある。だんだん近づいてきている。アサド政権の崩壊は現実問題だ。」と語った。

その後、イスラエル国営放送チャンネル10でのインタビューで「アサド政権が崩壊した後には、シリア国内が完全な無法地帯になる。その時にはイスラエルは全力をあげて諜報活動を行う。

もし化学兵器などの危険な武器が、ヒズボラに引き渡されるような場合は、武力を用いてでもそれを阻止する」とイスラエルによるシリアへの軍事介入の可能性を示唆した。

*ヒズボラは、エルサレムやテルアビブを射程に入れたミサイルを確保している。ヒズボラが化学兵器まで持つことは非常に危険。

<国連シリア監視団>

20日期限切れとなった国連シリア監視団だが、安保理はその活動を30日延長することを決めた。
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ブルガリアのテロ犯:ヒズボラか?2012.7.21

 2012-07-21
ブルガリアでイスラエル人観光客をねらった自爆テロ。犯人がだれなのか、ブルガリアとイスラエルが協力して調査をすすめている。昨日から犯人のDNA検査が行われているが、結果は数日後になる見通し。

アメリカ国防相は、「犯行にヒズボラを指し示す点がある」と言っている。ネタニヤフ首相は、最初からヒズボラとその背後にいるイランの犯行だとして、報復を示唆している。

<テロ被害者葬儀>
昨日、イスラエルに戻った犠牲者の葬儀が、それぞれの出身地で行われた。病院に収容された負傷者は、重傷の3人以外、自宅に戻っている。
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イスラム教徒 ラマダン入り 2012.7.21

 2012-07-21
DSCN5721 (小)
本日、イスラム教徒はラマダン月(今年は7月20日から8月18日まで)に入った。この間、イスラム教徒は日の出から日没までの間は飲食をせず、日没後にのみ食事する。目的は自らをきよめ、アラーに近づくこと。

イスラエルは、この間、パレスチナ人の移動制限を軽減する。さらに、警備につく兵士たちに、パレスチナ人の前では飲食をや喫煙を控えて、イスラム教徒に敬意を払うようにとの指示を出した。

なお、断食しているからといって、テロが控えられるということはない。
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焼身自殺未遂のモシェ・シルマンさん死去 2012.7.21

 2012-07-21
先週、テルアビブでのデモ中に、政府、ネタニヤフ首相らに社会構造の是正を求めて焼身自殺をはかったモシェ・シルマンさん(57)。病院で手当を受けていたが、昨日死亡した。
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ブルガリア・テロ犠牲者帰国 2012.7.20

 2012-07-20
18日夜に発生したブルガリアの空港でのテロ犠牲者は、最終的に6人(イスラエル人5人とブルガリア人運転手1人)と発表された。7人目の遺体は自爆テロの犯人。

19日午後、負傷者32人が、まずイスラエル軍の特別機で帰国して病院へ。続いて夜に重傷者3人。5人の遺体は夜中過ぎに、それぞれ別の特別軍用機で帰国した。葬儀は20日に行われる。犠牲者は以下の通り。

ペタハティクバのイツィク・コレンギさん(28)、アミール・メナシェさん(28)、アッコのマオル・ハルシュさん(25)、エリオール・プリシュさん(26)、リション・レツィオンのコハバ・シュリキさん(44)

コハバ・シュリキさんは、長年の人工妊娠治療でやっと妊娠。夫とともにブルガリアへ出発直前、空港から電話で友人たちに喜びの報告をしていた。一緒にいた夫のイツィクさんは自らも負傷。「ちぎれた足があちこちに飛んでいた」とショックさめやらぬ様子でメディアに語っていた。妻の死を知らされ「妻にゆっくりしてもらいたかった。それがこんな結果になってしまった」語ったという。

<犯人は?イスラエルは報復するか?>
今回自爆したとみられる犯人は、一時、スエーデン人のイスラム主義者メディ・ゲザリと発表された。しかし、これについてスウェーデン政府がその存在を否定。また他にも別の名でのIDを所持していたことがわかり、正式な身元はまだ発表されていない。

ブルガリアでは、今年1月にも、イスラエル人をねらったとみられるイラン系テロリストが逮捕されている。今回、ネタニヤフ首相は、テロ勃発後まもなくから「犯人はイランの指示を受けたヒズボラだ」と名指しで非難。なんらかの報復をすると明言しており、今、世界は、イスラエルの動きに注目している。

なお、イランは関与を否定している。
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シリア:ダマスカス中心部、国境付近でも戦闘 2012.7.20

 2012-07-20
シリアでは、昨日、国防相ら高官3人が反体制派の攻撃で死亡。激しい戦闘がいよいよダマスカスの中心部に発展している。ダマスカス全体が戦闘地域になっているため、一般住民は逃げる場所を失っているという。
戦闘は国境でも行われており、イラクとの国境を反体制派が制覇しているとイラクが伝えている。トルコとの国境でも戦闘が行われており、トルコ国境も一部制覇したと伝えられた。イスラエルとの国境、ゴラン高原は無事。

アサド大統領は、政府軍の戦闘の様子と、新しい国防相の就任式をテレビで放送し、健在ぶりをアピール。しかし実際はすでにダマスカスを離れてシリア内の別の町にいる可能性を指摘するメディアもある。

<国連安保理、決裂>
シリアに対する厳しい制裁(軍事介入も含む)を西欧諸国が提案、19日採択が行われた。しかし、ロシアと中国が再び拒否権を発動し、否決となった。

問題は、20日に期限切れとなる国連のシリア監視団(300人)。ロシアは、シリアへの制裁なしで監視団の期限だけを45日延長するという独自の提案を提出、採択を求めたが却下された。

現在、監視団をどうするかの議論が行われているが、本日20日までに延長が決まらなければ、監視団は撤退となる。
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中国のアフリカ進出

 2012-07-20
中国が昨日、200億ドル(前回の2倍)のアフリカへの借款を決定したと発表した。近年中国はアフリカの資源を目的に資金援助を続けており、2009年の時点で、アフリカの最大の経済パートナーは中国となった。新しい形の植民化だとの批判もあがっている。
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(緊急速報)自爆テロでイスラエル人7人死亡:ブルガリア 2012.7.19

 2012-07-19
18日18:30(日本時間19日0:30)ごろ、ブルガリヤの空港で、移動用バスが爆破され、乗っていたイスラエル人7人が死亡。20人以上が負傷、うち3人が重傷。現在、空港は閉鎖されている。

バスに乗っていたのはイスラエルから到着したばかりのツアーグループ40人で、明らかにイスラエル人をねらったテロ。自爆テロという報告の他、バスに仕掛けられていた爆弾という報告もある。いずれにしてもかなり大きな爆発だったもよう。イスラエルからは緊急対策チームがブルガリヤに向かっている。

現在、ブルガリア在住のユダヤ人に警戒が呼びかけられている。イスラエルのベン・グリオン空港では、ブルガリア、クロアチア、セルビア、ギリシャ、南アフリカ、タイ、トルコ、アゼルバイジャンへの出発便を停止している。

<イランの責任:ネタニヤフ首相>

最近、キプロスなど複数の国でイスラエル人をターゲットにしていたとみられるテロリストが逮捕されいる。その多くにイランが関わっていることから、ネタニヤフ首相は今回のテロは「イランの責任」だと非難声明を出した。

<海外にいるイスラエル人に警告>
毎年のことであるが、この時期、大勢のイスラエル人が海外に旅行に出ている。今年は例年よりイスラエル人をねらったテロの可能性が高いとみられている。今朝は、ロンドンオリンピックにあわせて、ロンドンにいるユダヤ人コミュニティに警戒態勢をとるよう、支持が出されたところである。
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アサド政権崩壊近し!?イスラエル巻き添えの可能性 2012.7.19

 2012-07-19
シリアで、副国防相でアサド大統領の義の兄はじめ、国防相、内務省などの高官3人が自爆テロで死亡した。要塞のようなところにいる3人が死亡したことで、シリア情勢が急激に動き始めている模様。この状況を受けてアサド政権は、これまで以上に反政府軍や市民を攻撃している。

<イスラエルの懸念>
追いつめられたアサド大統領が、化学兵器や高性能ミサイルをレバノンのヒズボラに委譲する可能性がある。さらにシリア政府が南部地域のコントロールを失い、他のイスラム勢力によってゴラン高原への攻撃もあり得る。さらに、メディアの目をそらすために、イスラエルを攻撃してくる可能性もある。

現在、バラク国防相は、ネタニヤフ首相と対策にあたっている。
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シリア:戦闘はダマスカス市内へ 2012.7.18

 2012-07-18
シリアの反政府勢力が、大統領府のあるダマスカス市内での戦闘に入っている。政府軍は戦車やヘリコプターなどで応戦しており、本格的な戦争状態である。市民たちは続々とヨルダンなどに避難中。

反政府勢力は「アサド政権打倒までは時間の問題だ」と伝えてきたが、夜になりアサド政権側はそれを否定する声明を出した。

<化学兵器への懸念>
イスラエル軍諜報部の情報によると、アサド政権は、イスラエルとの国境ゴラン高原に駐留していた部隊をもダマスカスに向かわせ、かなり追いつめられた様子。今懸念されるのは、アサド大統領が化学兵器を使うのではないかということである。

先に離反したシリアの元駐イラク大使ファレス氏は、アサド氏が化学兵器を使用する可能性が高い(もしかしたらもう使ったかも知れない)と語っている。ファレス氏は、アサド政権にはアルカイダがついているとも証言している。

<ポスト・アサドをめぐって>
ここへ来て、シリアのムスリム同胞団が登場し、全シリア市民は戦闘に参加すべきとの呼びかけを行っている。ヒズボラやイランが、ポスト・アサドの準備を始めているという報告もある。

<国際社会>
国連安保理は、20日までに、シリア対策についての採択を行う。西欧と足並みをそれえないロシアには、シリア問題特使のアナン氏、中国には国連総長のバン氏が最終交渉を行っている。アナン氏の記者会見では、ロシアの譲歩は得られていない模様。



■石のひとりごと「ネルソン・マンデラ」
昨日、ネルソン・マンデラが、元南アフリカ大統領が、94才の誕生日を迎えた。27年も白人からの差別と投獄を受けながら、大統領になると、「今は復讐するときでない。共に国を建て上げる時である」と白人を赦し、和解する道を国民に実践してみせた。彼によって人種差別の南アフリカは大きく変えられたのである。

シリア、イラク、アフガニスタンなどの国も、今は勢力争いをするときではない。まずは国を建て上げるというビジョンをもって和解してくれたらと心から願わされる。

マンデラ氏の実話の映画「インビクタス」必見。*ネルソン・マンデラ氏は、メソジスト
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正統派に軍配-徴兵制(タル法) 2012.7.18

 2012-07-18
8月1日に期限がせまったタル法。正統派も一般市民と同様に徴兵を義務づけるかどうかについて、ネタニヤフ首相は、連立政権の有力政党カディマのモファズ党首と論議を繰り返し行っていた。

しかし、本日、首相が最終的に正統派に憂慮した方針を選択、”歴史的改革”を回避することが明らかになったため、モファズ党首が、カディマの連立政権離脱を発表するに至った。

<ネタニヤフ首相の妥協案>
モファズ氏は、プレスナー委員会の提案「正統派神学校学生の80%には、一般市民と同様に18才で徴兵の義務を課す。拒否するものにはペナルティあり」を支持していた。これに対し、ネタニヤフ首相が提示したのは、「18-23才までの間に50%の学生は兵役につく。残りの50%は23-26才までの間に警察や刑務所などでの社会奉仕をする」というもの。

変革は徐々に行わなければならないというのが首相の考えである。モファズ氏は「首相は、みみっちいことはやめて大胆に先へ進むことを望む」と述べた。

<解散・総選挙になるか?>
カディマが党として政権から離脱しても、カディマ議員すべてが離脱するかどうかはまだ不明である。現時点では、たとえカディマが離脱しても、ネタニヤフ首相は、まだ過半数を維持できる。野党からは早期に解散、総選挙をとの声があがっているが、もしそうなっても早くても来年になる見通し。
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リビア第一回議会選挙:ムスリム同胞団敗北

 2012-07-18
リビアで、カダフィ大佐失脚後はじめての自由議会選挙。200議席中、80席を決める第一回選挙では、優勢と言われていたムスリム同胞団が17席で敗北し、リベラル(世俗)のジブリル首相の党が30席を獲得して、優勢となった。

次に一般候補者から120議席の選挙が行われ、最終的なリビア議会の「色」が決まっていくことになる。
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シリア:ダマスカス郊外にも戦火 2012.7.17

 2012-07-17
先週、政府軍が本格的な武器による攻撃を行って200人以上の死者が出たシリア。今朝から首都ダマスカス郊外でも戦火が上がっている。反政府軍らは、NATOによる軍事介入を求めている模様。

赤十字国際委員会(ICRC)は本日、シリアの状況を「内戦」と認め、ジュネーブ協定に基づいて、当事者たちは「戦犯」として裁かれることになると示唆した。

<停戦監視団期限は20日:安保理はどう決断するのか>
シリア国連停戦監視団は、現在、先週のタラムセ村虐殺現場に入り、調査を行っているが、シリア政府軍が本格的な武器で町を攻撃したことは明らかだと報告している。

この監視団の期限は7月20日。国連安保理はそれまでに、シリア問題についてどうするのかを決断しなければならない。シリア問題特使のアナン氏は現在、モスクワ入りし、これまで安保理で常に拒否権を発動してきたロシアとの交渉を行っている。

<混迷深まるシリア国内とロシア>
ロシアがここまできてもまだ国際社会と足並みをそろえないのは、シリアが化学兵器などの大量破壊兵器を使用する可能性があること、アサド政権を追放した場合、その後に出てくる者がさらに危険な者になる可能性が高いこと、またそれによってロシアは中東への足がかりを失うなどが上げられている。
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深まる社会問題で焼身自殺未遂 2012.7.17

 2012-07-17
テルアビブで、社会の矛盾、不公平なシステムに抗議する大規模な市民デモが始まってからちょうど1年になる。15日には、テルアビブで、1万人が集結し、政府に「貧しい者から搾取し、金持ちだけが栄える仕組みを是正せよ」といったデモ集会を行った。エルサレム、ハイファでも同様のデモが行われた。

テルアビブでは、デモ隊が抗議の声を上げる中、モシェ・シルマンさん(57)が、国と、ネタニヤフ首相、シュテイニッツ経済相に、社会構造の問題を問う手紙を読み上げた後、ガソリンをかぶり、自ら火をつけて焼身自殺をはかった。周囲の人々があわてて火を消し止めたものの全身90%の火傷で重傷となっている。

<生活を保護できない生活保護制度>
シルマンさんはハイファ在住。父はホロコースト経験者である。予備役兵として46才まで従軍し、その後も時々徴兵されていたという。小さな運送業をしていたが、引っ越しを機に税金の請求書が届かなくなり、気がついた時には支払額が高額になっていた。

この額を全額支払うことができなかったため、国は会社のトラックを没収。最終的には自宅もさしおさえられた。このころシルマンさんは、脳梗塞を煩い、働けなくなった。しかし障害は軽いと判断され、障害者手当を受けることはできなかった。公営住宅を申し込んだが、これも聞き入れられなかった。

最終的に受け取れた年金は、1ヶ月たったの2400シェケル(約5万円)。これでは家賃はおろか、食事もままならない額である。妹に助けられながら、知り合いにワンルームの部屋をなんとか無料で借りていたが、そこからも来週には出ることになっており、ホームレスになる寸前だった。

シルマンさんのケースは、昨年から市民デモが訴えてきたことの集積のようなものであると言われる。(生活できない生活保護などの矛盾)お金のない人はどこまでも搾取され、金持ちは景気回復の名の元に常に利益を得るシステムだという。

こうした背景の中で、正統派が従軍しない、働かないのに、社会保障だけは受け取っていることもクローズアップされていいる。イスラエルの社会は、建国60年を過ぎた今、価値観が急速に変化している。システムがその変化についていけていないようである。ネタニヤフ首相の荷は大きい。
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ロンドン・オリンピックのテロ対策 2012.7.13

 2012-07-13
27日から始まるロンドン・オリンピック。世界的にイスラム勢力が台頭する中、オリンピックで国際テロが発生するのではないかと懸念されている。イギリス政府は、昨日、治安のための兵力7500人に、さらに3500人を加えると発表した。

また、オリンピック会場上空を侵入禁止空域とし、1ヶ月間、空軍が監視することになっている。

なお、イスラム教徒は今月中旬よりラマダン(1ヶ月間、日がのぼっている間は断食する)に入る。ラマダンが、テロへの抑制となるか、イスラム意識の高まりとともに、逆に危険となるのか、とりなしが必要である。
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シリアが化学兵器を動かし始めた!? 2012.7.13

 2012-07-13
12日、シリアではたった一日の政府軍による攻撃で、市民ら200人以上が死亡したことがわかった。またこれとは別に、アメリカからの情報では、シリアが、サリン神経ガスなどの化学兵器を倉庫から動かしはじめているという。

化学兵器を反政府勢力に対して使用するつもりなのか、反政府勢力に奪われないように安全なところに移そうとしているのかどうかは不明。シリアは世界でも最大の大量破壊兵器保有国と言われ、これまでからも、国際社会から、管理責任を問われてきたところである。

<シリアのイラク大使がシリアから離反>
シリア外交官のトップとも言えるイラクへのシリア大使、ファレス氏が、シリアからの離反を表明。現在、カタールにいるもよう。先に逃亡したシリア軍将軍のトラス氏につづいて、トップクラスの政府高官の離反は二人目。

しかし、アサド大統領本人は先週、ドイツのテレビインタビューで「国が危機にあるときに、大統領は逃亡しないものだ」と語り、この内戦の中、はでに軍事演習を行って、強気の姿勢を変えていない。

<国連特使アナン氏の努力>
混迷し続けるシリア情勢について、ロシアと中国の協力がないため、国際社会は全くの無能状態である。アナン特使は、アメリカの反対をおしきってイランにまでおもむき、シリア休戦にむけた協力を要請したが、解決の糸口はみえていない
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ユネスコがガザ・イスラム大学を議長大学に 2012.7.13

 2012-07-13
11日、ユネスコが、ガザ・イスラム大学を、天文学と天体物理学、宇宙科学に関する議長大学として認定し、その認定式がガザで行われた。(議長大学は、担当の学問での発展を促す役割と担う)

しかし、イスラエル外務省によると、ガザ・イスラム大学は、ハマスによる大学で、テロや武器の開発をしている大学だという。イスラエル空軍が大学の建物を攻撃した経過がある。

さらに、ハマスに拘束されてていたシャリート兵士は、この大学のキャンパス内に拘束されていたという情報もある。イスラエル外務省は、「今回のユネスコの措置にショックを受けている」との公式発表を出した。
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ネタニヤフ首相、ピンチ-徴兵制をめぐって 2012.7.13

 2012-07-13
正統派ユダヤ教徒とアラブ人の徴兵を免除するとした法律「タル法」の期限が8月1日にせまっている。

もしこのまま何もせずにこの日をむかえた場合、正統派とアラブ人の徴兵に関する明確なポリシーが欠損する形となってしまうため、首相は、早急に政府としての方針を決めて新しい法律にまとめなければならない。

しかし、ネタニヤフ首相は、正統派にも徴兵の義務を求める世論とそれを支持するカディマ党、徴兵義務に難色を示す正統派の間をいったりきたりするだけで、迷走状態が続いている。どちらにもいい顔はできないというわけである。

万が一、首相が決断できなかった場合、または、正統派の従軍が義務づけられなかった場合は、カディマ党が連立を離脱することになり、再び総選挙になる可能性が高い。ネタニヤフ首相、難しい決断である。
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