イランとの戦争は時間の問題か-イランが先制攻撃の先制攻撃を示唆 2012.9.24

 2012-09-24
26日からニューヨークで国連総会が開かれる。総会では、シリア問題に加えて、イランにどう対応するのかが焦点になるもよう。昨日、イランのアフマディネジャド大統領もニューヨーク入りした。

イラン革命軍総司令官は、イラン国内のテレビにおいて「イスラエルとの戦争は避けられない。イランが戦争を始めることはないが、もしイスラエルがイランの核施設を攻撃する兆候があれば、イランが先に攻撃する。中東のアメリカ軍拠点もターゲットになる。」と語った。

つまりイスラエルの先制攻撃に対するイランの先制攻撃がありうるというわけである。

<緊張するホルムズ海峡> 

イランとイスラエル、アメリカが戦闘状態になった場合、イランはホルムズ海峡を閉鎖すると言っている。イランは近年、ホルムズ海峡の島々から住民を追い出し、軍事拠点に変えているという。またこの1年ですでに2回、ホルムズ海峡閉鎖の訓練も行った。

海峡を封鎖する場合は、海上に多数の機雷を設置することになる。これに対し、ホルムズ海峡に近いペルシャ湾では、日本の自衛隊を含む30カ国が集まり、今月16日から27日までの予定で、大規模な国際機雷掃討戦の訓練を行っている。

機雷の除去は、位置を確認後、爆弾を投下して前もって爆破するというもの。訓練中、イランの戦闘機が飛来して緊張が走ったという(読売新聞)

なお、昨年12月にイランがホルムズ海峡の閉鎖を示唆して以来、アメリカ軍はペルシャ湾に空母2隻、掃海艦船8隻、特殊部隊の出撃拠点になる機能を持つ指令艦船も配備している。

<戦争準備合戦!?>

イランは、上記の世界各国がペルシャ湾で軍事演習を行うのにあわせて21日、テヘランで軍事パレードを行った。2000キロ先のイスラエルを射程に入れるミサイルや、22キロ先の戦闘機をも撃ち落とす地対空ミサイル防衛システムを導入していることを明らかにした。
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パレスチナ自治政府破算の可能性にあわてるイスラエル 2012.9.24

 2012-09-24
パレスチナ自治政府(西岸地区)が破算に近づきつつあるが、もしそうなった場合は、大規模なデモが発生し、西岸地区に駐留中のイスラエル軍に怒りの矛先がむくとして、イスラエルが対処に追われている。

この夏、イスラエルは前倒しで代理で徴収している税金をパレスチナ自治政府に送金。インフラ整備や、イスラエルで働くためのビザ5000人分増やすなどの処置がすすめられている。

現時点で直接イスラエルから収入を得ているパレスチナ人は10万人。イスラエルは、西岸地区への支援を停止したヨーロッパ諸国に支援再開の呼びかけも行っている。
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大贖罪日(ヨム・キプール)、世界のユダヤ人が同刻祈祷 2012.9.24

 2012-09-24
イスラエルでは、先の新年(らっぱの日)に続いて、明日25日の日没から26日日没まで、神の前に贖いを求めるとされる大贖罪日(ヨム・キプール)となる。

この日、イスラエルでは、世俗派とされる人も含めて90%近くのユダヤ人たちが断食し、シナゴグに行くといわれる。エルサレムの嘆きの壁は、祈りに来る人々で埋め尽くされる。

学校、ビジネスは閉鎖され、道路を走る車もなく、歩行者天国のような状態となる。子どもたちが自転車を乗り回すというのが伝統的な光景である。

<ユダヤ人のメシアを待ち望む同刻祈祷> http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/160218

アルーツ7(イスラエルの宗教右派メディア)によると、ヨム・キプールに先立ち、世界中のユダヤ人に対し、メシアを待ち望む祈りを世界で同時にいっせいにささげようという呼びかけがなされた。

イスラエル時間で23日午後5時、世界中のユダヤ教徒が、「ツダカ」と呼ばれる短い祈り(15-20秒で言い終わる)の言葉を神に向かって言うというもの。注)ユダヤ教のプロジェクトであり、メシアニック・ジューによるものではありません。

プロモーションビデオの中で、ラビが第三神殿について語っている。また「メシアはいきなり来るのではなく、ユダヤ人が招くときに来る」とも教えている。
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シナイ半島国境でイスラエル兵1人死亡 2012.9.22

 2012-09-22
昨日、シナイ半島とイスラエルの国境付近で、グローバル・ジハーディスト(イスラムの国際武装組織)3人が、イスラエル軍に発砲。イスラエル兵1人が死亡、1人が負傷した。

衝突が起こったのは、イスラエルが建設中の防護壁建設現場近くで、壁がまだ完成していない部分。兵士らは、近づいてきた15人のアフリカ難民に水を提供しようとして持ち場を離れたすきに攻撃されたという。

テロリスト3人のうち1人は自爆して付近にいたイスラエル兵を負傷させた。あとの2人はイスラエル軍に射殺された。
3人が多量の武器を所持していたことから、イスラエル国内で大がかりなテロを計画していたとみられる。ここで防がれたのは幸いだったとイスラエル軍は報告している。

死亡したネタニエル・ヤハロミさん(20)は、イシバ(ユダヤ教神学校)で学ぶ学生だった。基本的には従軍を免除されている身分だが、戦闘部隊で戦うことを自ら志願し、従軍していた。家族が心配しないよう任地は告げていなかった。来月初頭の、仮庵の祭りには休暇で実家に戻る予定だったという。

<武装組織とギャングの巣窟:シナイ半島>

エジプトのムバラク大統領が失脚し、現在のムルシ大統領に移行するまでの間に、シナイ半島はすっかり無法地帯と化した。ムルシ大統領は、本格的にエジプト軍をシナイ半島に派遣してとりしまっているが、すでに無法化した場所をもとに戻すのは困難である。

シナイ半島には、武装組織だけでなく、ベドウインのギャングもいる。アフリカからイスラエルへ逃れようとするアフリカ難民をとらえて、祖国の家族に高額の保釈金を要求。その間に拷問したり、レイプしたあげくに売り飛ばすという非道がなされている。レイプで妊娠した女性はシナイ半島にいるまま子どもを産むことがある。すると「2人になった」ということで、保釈金は2倍になるという。(BBC)

数週間前、アフリカ難民らがイスラエルの国境にたどりつき、フェンス近くにとどまって入国を要請したが、イスラエル政府は一部を除いて、これを拒否している。イスラエル国内でもアフリカ難民がらみのの犯罪が問題となっているため。

<今イスラエル軍で最も危険な任地>

シナイ半島との国境では、6月にも自爆したテロリストの巻き添えで防護壁建設の作業員が死亡。7月には、イスラエルに侵入しようとしたテロリストがイスラエル軍によって射殺されている。

先月8月、シナイ半島に駐留していた治安部隊が武装組織に襲撃されエジプト人16人が死亡。この後、武装組織がイスラエルへ侵入しようとして阻止されている。
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反イスラム映画での反米運動、その後 2012.9.22

 2012-09-22
今週初頭、アメリカ国籍の人物が作成した反イスラム的映画がユーチューブで出回った件で、中東、北アフリカからインドネシアにいたる22カ国でアメリカの旗を燃やすなどの反米デモが発生。22日金曜、パキスタンでは「ムハンマドを愛する日」が宣言されてデモが行われ15人が死亡した。

昨日はアフガニスタン、マレーシアなどでも再燃の兆しがあり、アメリカの領事館周辺で警戒態勢となっていたが、なんとか平和なデモで終わったもよう。エジプトはじめ、各国政府はイスラムの過激化をおさえるのに苦心している。

<火に油そそぐフランス>

この時勢に先週、フランスでもイスラム教預言者のモハンマドを愚弄するようなイラストが発表された。フランス政府は、関係施設への襲撃に備え、金曜から中東北アフリカ諸国のフランス大使館などを閉鎖している。

こうした現状だが、アメリカ、フランスともに言論の自由をもって、問題のビデオやイラストを取り下げない方向だ。言論の自由を宗教より上に置いているのが西側で、イスラムとの文化の争いとも言われている。

アメリカでは「反聖戦(ジハード)」のちらしが掲げられ、アメリカとイスラムの反目は広がる一方である。

<ハマスの息子モサブ・ハッサン・ユーセフ氏コメント> http://sonofhamas.wordpress.com/

元ハマス指導者の息子で、キリスト教徒に改宗し、アメリカに亡命しているモサブ・ハッサン・ユーセフ氏。ユーセフ氏も以前からモハンマドの生涯に関する映画を作成することを発表している。中東の一部のメディアは、ユーセフ氏が今回の映画にかかわりがあるのではないかと言っている。

これについてユーセフ氏は、激しく否定。「目があるなら明らかにわかることだが、全く不当なうそである。これは私自身に対するテロだ。この映画は、イスラム教徒だけでなく非イスラム教徒にとっても非難すべきもの。悪いことに、この騒乱を利用してテロを正当化しようとする政治的な動きがある。自由を暴力にすりかえられてはならない。」と語った。
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限りなく戦争に近い?新年(ラッパ)の日 2012.9.18

 2012-09-18
イスラエルは日曜、新年(ラッパ)の日を迎えた。この日は、新年を祝うとともに、ユダヤ教シナゴーグでは一斉にらっぱ(角笛)をふきならす日である。終末論の視点では、この例祭が、将来おこるとされる携挙(第一テサロニケ4:16-17)に関連があるのではないかと考えられている。

*増え続けるイスラエルの人口

新年には毎年、統計データが発表される。今年、イスラエルの総人口は783万6000人(昨年より14万1000人増)と900万人に近づいた。このうちユダヤ人は590万人(75.3%)、アラブ人は161万人(20.5%)それ以外の人々は32万5000人(1.8%)。昨年度、イスラエルで生まれた新生児は16万6000人、移民者は17万5000人だった。

<ネタニヤフ首相、アメリカ国民にイラン攻撃をアピール>

イラン攻撃の可能性で緊張するイスラエルとイラン。ネタニヤフ首相はアメリカに対し、イランの核開発レベルの”赤線”(これを過ぎたら軍事攻撃に出るという数値的限界線)を明確にするべきとの要請を行っているが、アメリカはこれに応じていない。

ネタニヤフ首相は、CNNなどアメリカの有力な3テレビ局に出演。「イランが核兵器を持ったら中東の均衡が保たれると考えている人がいるが、それは間違いだ。」などと語り、イランの核兵器開発を阻止する必要性を訴えた。

<もしイスラエルが本当に攻撃したらイランはどう出るのか>

イランのジャファリ革命軍最高司令官は、もしイスラエルが攻撃してくれば、”(イランのミサイル攻撃により)イスラエルには何も残らない”状態になると豪語した。その際には、イスラエルは、イランと関係の深いレバノンのヒズボラ、ガザなど近距離からの攻撃も受けると具体的な状況まで語っている。

また、そうした事態になれば、ホルムズ海峡を閉鎖する可能性も示唆している。こうした事態に備え、アメリカはこの地域の海上に軍備を増強して警戒にあたっている。

<イランで電気系統爆破テロか>

イランの核濃縮施設で最も注目されているのがファルドの施設。8月中旬、この施設付近で不審な爆発があり、電気系統がダメージを受けて施設にも影響が出た。それがちょうどIAEAの予告なし査察の翌日だったため、イランは、この爆発がIAEAとなんらかの関わりがあるのではないかとの疑念を訴えている。
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イスラム世界の反米デモ広がる 2012.9.18

 2012-09-18
先週、リビアでアメリカ領事館が襲撃され、スティーブン大使が殺害された件。リビア政府は現時点で50人のアルカイダ系犯行グループを逮捕した。

これとほぼ同時に、エジプトのカイロでもアメリカ大使館が襲撃され、星条旗が燃やされた。これについては、アメリカ国籍の人物が作成したイスラムの預言者ムハンマドの映画(予告編としてユーチューブに流されたもの)に反発したもので、その後、数千人の群衆のデモに発展している。

この映画をめぐるイスラム教徒の反米デモは、エジプト続いて、スーダン、チュニジア、イエメンなど、中東全域、北アフリカ、フィリピン、インドネシアなど20カ国に広がっている。

いずれも数百人から数千人規模の群衆で「アメリカに死を」などと叫びながらアメリカとイスラエルの旗を燃やしたりしている。ケンタッキーフライドチキンやマクドナルド(アメリカの象徴とされる)が襲撃されたという報告もある(インドネシア)。

<イスラエル>

金曜にはイスラエルにもこの波が上陸。東エルサレム、アッコで反米デモが行われ、治安部隊と衝突したが死者負傷者はなし。パレスチナでは、ラマラとガザでデモが行われた。

今週に入ってもこの波は収まらず、昨日パキスタン、アフガニスタンでは死者も出ている。ヒズボラのナスララ党首は、レバノンで3年ぶりに群衆の前に現れ、数万人とも見えるイスラムの群衆にむかって「世界はこの映画がいかにイスラムを侮辱しているのかみえていない。」と全世界的に反米行動をおこすよう呼びかけた。
*BBC http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-19623999

イランの最高指導者ハメネイ師は、この反イスラム的とされるビデオクリップについて、西側諸国指導者に対し、「西側は、イスラムに対する敬意を現すべき」とのコメントを出した。イランはこの映画について国連に陳情書を出すもよう。

*映画の作成者は誰?
問題の映画だが、誰が作成したかは不明。当初イスラエル系ユダヤ人でアメリカ国籍の人物と伝えられたが、後にエジプト系コプト教徒(キリスト教の一派)でアメリカ国籍と伝えられた。別の人物の名も上がっているが、いずれにしても明確ではない。

<アメリカの反応>

アメリカのクリントン国務長官は先週、「この映画とアメリカはなんの関係もない」と反発。グーグルにこの映画の予告編の取り下げを申請したが、グーグルはこれを受け入れなかった。イスラエルでは「アメリカは、これまでイスラム世界の過激化についてのイスラエルからの警告を軽んじてきた。大使館が襲われて初めて気がついている。」との冷ややかな反応である。
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シリアが化学兵器のテスト?2012.9.18

 2012-09-18
懸念されているシリアの化学兵器だが、ドイツ系メディアによると、8月下旬に、シリアで化学兵器を搭載できるミサイルに空の弾頭をつけてテストしていたことがわかった。

テストにはイランと北朝鮮の技術者が同席していたという。イランはこの事実を認める発言をしている。なお、シリアは世界最大の化学兵器所有国で、国内20カ所以上にそれらを動かしたとの情報がある。

内戦続くシリアだが、国連の人権保護団体は、戦いががシリア人だけによるのではなく、外国からきたイスラム武装勢力(聖戦主義者など)らによってより複雑になってきていると報告した。反政府勢力だけでなく、アサド政権も外国の支援を受けて戦っているという図式である。

18ヶ月におよぶ内戦での死者はこれまでに23000人となった。
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続報 リビア米領事館襲撃 2012.9.12

 2012-09-12
リビアのアメリカ領事館襲撃による犠牲者は、当初大使館員1名と報道されたが、死亡したのは、クリス・スティーブンス駐リビア・アメリカ大使と、3人の治安スタッフの計4名であることがわかった。4人は、大使の乗っていた公用車をねらったロケット弾による攻撃で死亡したもよう。

犯行は、先の蜂起で死亡した故カダフィ大佐の支持者だという情報があるが、犯行が何者によるのかはまだ確認できていない。アメリカ政府は、リビアにいるアメリカ人、並びに全世界のアメリカ外交使節の治安強化を行っている。

<問題の映画はアメリカ国籍のイスラエル系ユダヤ人によるもの>

イスラエルのハアレツ紙などによると、今回リビア、エジプトのアメリカ領事館襲撃の原因となった映画は、2時間ものの映画で、安い費用で作成されたもの。制作したアメリカ人男性は、イスラエル出身のユダヤ人サム・バシルと名乗っており、現在行方をくらましている。
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リビアの米領事館襲撃でアメリカ人1人死亡、カイロでも反米行為 2012.9.12

 2012-09-12
<リビア>

本日、リビアのベンガジにあるアメリカ領事館が、武装勢力によって、手榴弾などで襲撃され、アメリカ人大使館員が一人死亡、一人が負傷した。襲撃の原因となったのは、イスラムの預言者ムハンマドを侮辱したとされる映画。

この映画を作成したのは、アメリカ人男性で、エジプトのコプト教徒(キリスト教の一派)が制作に関係している。反イスラム的とされる映画の一部がアラビア語の字幕をつけてユーチューブに流され、今回の襲撃に発展した。(BBC)

<エジプト>

エジプトのカイロでも、同じ映画をめぐって暴徒ががカイロのアメリカ大使館におしよせた。暴徒は、9:11を覚えて半旗となっていた大きなアメリカ国旗を引き下ろし、代わりに黒地に「アラーこそ神」と書いた旗を掲げた。この後、暴徒らは、アメリカの国旗は細かく引き破り、数千人が、「アラーこそ神」と叫びながらデモ行進した。

アメリカ政府は、他の国でもアメリカ大使館などが襲撃される可能性があるとして警告を発している。
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イスラエルとオバマ政権の不一致? 2012.9.12

 2012-09-12
イラン攻撃問題で緊張するイスラエル。ネタニヤフ首相は、アメリカに対し、「どの時点で軍事攻撃に踏み切るかを明確にしなければ、イランの核兵器開発を止めることはできない。」と語り、軍事介入への明確なライン設定を要請した。

これに対し、アメリカのクリントン国務長官は、軍事介入を前提にしたライン設定はしないと一蹴。ネタニヤフ首相は「世界はいったい何を、いつまで待つつもりか」と怒りを表明した。

<オバマ大統領、ネタニヤフ首相との面会を拒絶?>

ニューヨークでは来週25日から国連総会が行われる。ネタニヤフ首相は、総会で訪米するのに会わせて、オバマ大統領への面会を要請したが、スケジュールが会わないということで、ホワイトハウスは面会をいったん拒絶した。

しかしこの報道が出た直後、ホワイトハウスは拒否した事実はないと発表。CNNによると、両首脳は、電話などでしょっちゅうコンタクトをとっており、関係が悪化したわけではないと報じている。しかし、昨今こうしたことが相次ぎ、両首脳の間に溝ができはじめていることは否めない感じである。

<カナダは在イラン大使館を閉鎖、イランとの外交を停止>

親イスラエルで知られるカナダのハーパー政権は、イランのシリア(アサド政権)支援と、国連の核開発視察の非協力的であることなどに抗議して、イランのカナダ大使館の閉鎖を決めた。在カナダのイラン外交関係者も追放し、事実上外交関係が停止する。

これに対しイランは、「カナダはこれに対する支払いをすることになる。」と語った。イスラエルはカナダの動きを歓迎している。
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破算寸前のパレスチナ自治政府 2012.9.12

 2012-09-12
今回の国連に国としてのオブザーバー(現在はPLOの団体としてのオブザーバー)にアップグレードを申請すると主張するパレスチナ自治政府。台所事情は火の車だ。ラマダン前にもすでに政府関係者への給料を支払えない事態となっていたが、湾岸諸国からの送金でなんとかのりきった。現在は、10月分の給料を支払えないという。

パレスチナ自治政府のお膝元ラマラでは、先週、物価上昇と給料不払いで自治政府に対するデモが発生。週末には暴力的な様相となっていた。ハアレツ紙によると、イスラエル政府は、代行で徴収している物品税2億5000万シェケル(約50億円)を前払いとして、急遽パレスチナ自治政府に送金した。
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イスラエル人の出国ラッシュ-9月13日から10月11日- 2012.9.12

 2012-09-12
イラン攻撃で議論が飛び交うイスラエルだが、人々は今年もバケーションを楽しむ。イスラエルでは、9月16日から、新年、大贖罪日(ヨム・キプール)、仮庵と秋の例祭が続く。これにあわせて海外旅行に出かけるイスラエル人は、今年は120万人と推測されている。

最も人気の出国先はギリシャ。ドイツ、アメリカ、イタリア、ロシアと続く。イランがイスラエル人旅行者をねらったテロを計画しているとの情報は相変わらずである。この時期、旅行者が守られるように。
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最新 イスラエル情勢まとめ 2012.9.8

 2012-09-08
1.シリアとの関連

シリア内戦は、ダマスカス、アレッポ(日本で言えば東京都と大阪といった二大都市)で激しさを増しており、停戦のきざしは見えていない。これまでに死者は21000人。8月だけで5000人が死亡している。

政府軍が、至近距離で射殺するなど、残虐性を増している。兵士たちに麻薬を与えて人間性を麻痺させ、反政府勢力や市民を虐殺させているとの情報もある。

シリアを出た難民は8月だけで10万人。周辺諸国に現在、234000人がテント生活を送っている。シリア国内の難民は120万人。国内で食料などの支援を必要とする人は250万人(先月から2倍)と推測されている。

シリア総人口2300万人・・・現時点で、国民の20%以上が戦闘に直接巻き込まれているということ。また直接戦闘にまきこまれていなくても、国が全く機能していないため、全国的に無法状態で非常に危険である。

9月6日、シリア難民を含む100人を乗せた船がトルコ沖で沈没。これまでに58人の死亡が確認された。

国連のシリア問題特使が9月からブラヒミ氏に交代。近くアサド大統領との会談も期待されている。

<化学兵器に動き>

シリア内戦に関して、イスラエルと世界が最も懸念するのはシリアの化学兵器。これらがヒズボラやアルカイダに流れると非常に危険である。9月6日の記事で、アメリカ情報局によると、シリア政府が、サリンなどの化学兵器を国内20の町に分散していることがわかった。実際には、知られている以上の化学兵器があるはずだと懸念されている。

化学兵器が分散していると、テロ組織に流れることを阻止するのが難しいとみられる。

<アサド政権を支持するイラン>

ニューヨークタイムスによると、アサド政権を支持するイランは、イラク経由で、シリアの政府軍への武器の輸出を再開し、問題となっている。

2.イランとの関連

<イスラエルのイラン攻撃近し?>

イスラエルの紙面は、イラン攻撃に関する記事が連日トップである。IAEA(国際原子力機関)の報告によると、イランの一部の地下核施設で、ウランの濃縮活動が2倍になっているという(BBC)。核兵器開発活動(?)の証拠隠滅の形跡も指摘されている。

様々な憶測が飛び交う中、イスラエルは8-10時間におよぶ防衛会議を行うなど、11月のアメリカ大統領選の前にイスラエルがイランを攻撃する可能性も否定できないと言われている。しかし、政府内部からメディアへのリークがあり、ネタニヤフ首相は、防衛会議を急にキャンセルするなど、対処に追われている。

<揺れる?アメリカ>

オバマ大統領が所属する民主党は4日、「エルサレムはイスラエルの首都」という文言を、民主党綱領から削除する方針を発表。しかし、ユダヤ勢力などの批判をあびたのか、翌日、上記事項を綱領に復活させると発表した。ネタニヤフ首相は、オバマ大統領は信用できないとの見解を示している。

<非同盟国会議と、二極化する世界の流れ>

8月末からイランのテヘランで開かれていた非同盟国会議。参加したのは、120カ国の発展途上国。エジプトや国連総長も参加し、”イランは孤立していない”というメッセージを世界に発信する結果となった。会議では、イランの最高指導者ハメネイ師が改めて「新世界秩序」を宣言。西側中心世界への対抗姿勢を明らかにした。

*新世界秩序・・・大国が支配する現在の世界のしくみをかえようとする考えのこと。黙示録の時代には獣を中心とした新世界秩序になっていると思われるので、この発言は注目されるところである。

<中国、北朝鮮とイラン>

近年めだって軍事的にも経済的にも勢力を伸ばしている中国。イランでの上記、非同盟国会議ではオブザーバーとして参加していた。3日の読売新聞によると、中国はすでにアメリカ全土をミサイルの射程に治めているという。

また北朝鮮は、先週、イランと科学技術の分野において協力するということで正式な合意をかわした。

世界は、イラン、シリア、ロシア、中国、北朝鮮などと、アメリカやヨーロッパ、トルコ、湾岸アラブ諸国という二極化がすすんでいるようである。

<日本の立場>

尖閣諸島問題などで中国と日本の対立ムードが高まっている。もし世界の二極化という視点でみるならば、現時点では、日本はアメリカなど西側勢力の側に入っているといえる。

3.エジプト、ガザ地区との関連

隣国エジプトのムルシ大統領は着々と大統領としての力をつけてきている。シナイ半島には、観光地にまで戦車を駐留させ、治安の確保を行っている。シナイ半島への軍の派遣はイスラエルとの和平条約に反することであるが、「これは武装勢力掃討のためで、イスラエルとの和平は守る方針だ」とエジプトは言っている。

ただし、ムルシ大統領はイランを訪問。また最近、髪を覆った女性キャスターをテレビに登場させた。これらは、世俗派のムバラク政権下では行われていなかったことで、エジプトのイスラム化の一歩かと話題になった。

<相変わらず、ガザ地区・・・>

ガザからは、先週、ガザ地区周辺にむけて、再びロケット攻撃があり、イスラエル軍が空爆、パレスチナ人6人を殺害している。イスラエル側に被害なし。

4.西岸地区、パレスチナ関連

先のウルパナに続いて、未認可の西岸地区ユダヤ人入植地ミグロンの住民が撤退を完了した。
懸念されていた軍との大きな衝突はなく、1日で撤退は完了した。現在、撤退者は国が要した地域に移動している。

撤退がスムースだったのは、これらの地域では撤退したが、実際には西岸地区のユダヤ人住居数は増えるというネタニヤフ首相の”一部無くして多くを得る”政策が功を奏した形だ。

しかし、油断はならない。一昨日、ラトルンの修道院にひどい落書きがなされ、ミグロン撤退の対するユダヤ教過激右派による「値札」行為とみられている。治安当局は、さらに値札行為がおこらないよう、警戒を続けている。
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