「雲の柱」から「防衛の柱」へ 2012.11.18

 2012-11-18
今回のガザでの作戦は当初「雲の柱作戦」と呼ばれていた。ところが2日目移行、英語表記の場合「防衛の柱作戦」という名称に変えられた。よく調べると、ヘブル語表記は「雲の柱作戦」のままだった。

「雲の柱」という名称は、聖書の出エジプト記で、イスラエル人がエジプトから出てきたときに主ご自身が昼は「雲の柱」となり、夜は「火の柱」になり、彼らを導いたというところからとられている。(出エジプト14:19-24)

イスラエル人にとっては主ご自身がこの戦いを戦うという励ましになるが、世界、特にエジプトがこれを聞くと、いかにも「神はイスラエルの側におられる。イスラエルはエジプトを打ち負かす」という印象になる可能性がある。

そのため、宗教色を取り除く目的で、英語表記を変えたのだという。
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祈りのアイアンドーム(迎撃ミサイルシステム)稼働中! 2012.11.18

 2012-11-18
世界中のクリスチャンが祈っているのを感じる。それはまるで祈りの盾がイスラエル周囲にあるようである。

土曜日の安息日、イスラエルに向かって放たれたミサイルは60発に上る。南部各地ではひんぱんに警報がなった。アシュドドではミサイルがアパートに直撃し、建物を破壊したが、住民は家におらず無事だった。夕方にはアシュドドに5発来たが、4発を撃ち落とし、一発は空き地に落ちた。

テルアビブでも再び警報がなりひびいた。このミサイルは、そのほんの数時間前にテルアビブ専用に設置されたアイアンドーム(添付図解)がさっそく撃ち落とし、被害はなかった。エルサレムでは昨日以来、警報はない。

エルサレムアッセンブリー、17日の礼拝では、礼拝前にまず集まった約300人に対し、熱血メノー牧師から、避難時のインストラクション。これは非常時に大勢が集まる際の法律だという。

礼拝堂はビルの最上階5階にある。もし警報が鳴ったらあわてずパニックにならず、一階のシェルターへ降りるよう、ユーモアたっぷりに語られた。なお、エルサレムでは警報が鳴ってからミサイルが着弾するまで1分半ある。

<エルサレム・アッセンブリーでの祈り(戦争に関して)>

1.ネタニヤフ首相を覚えて-首相の決断に多くの人のいのちがかかっている。知恵をもって主の決断をするように。

2.イスラエル軍兵士を覚えて-エルサレム・アッセンブリーからも8人が従軍中。そのうち4人は戦闘員としてガザ国境にいる。明日からユースリーダーのティビ兄も戦闘員として1ヶ月従軍する(ヘブロン勤務)

3.ガザ市民を覚えて。
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地上戦なるか 2012.11.17

 2012-11-17
<イスラエル国内の様子>

現在朝6:30(日本時間13:30)、エルサレムでは昨夕、警報が鳴って以来、朝まで警報はならず、いたって静かな夜と安息日の朝を迎えている。テルアビブでも警報はない。明け方6時前後に南部アシュケロンなどで警報がなったがミサイルの着弾はない。今日は全国的に、多くのメシアニックの教会で礼拝が行われる。

2日続けてミサイルが着弾したテルアビブは、昨夜の時点ですっかりいつもの通り。カフェやレストランは満員。いつもと全く変わらない様子だという。

<イスラエル軍の動き・ガザ地区の様子>

イスラエル軍は夜もガザ地区への攻撃を続行。ハマスの内務省本部に続いて首相府も攻撃した。ガザ地区の死者はこれまでに29人。昨夜ハマス軍事部の司令官2名が死亡したもよう。ガザ市民で犠牲になった16人にのぼる。子どもを含む270人が負傷し、病院に搬送されている。

ガザ地区にいる朝日新聞記者・山尾有紀恵さんによると、宿泊中のホテル付近の密集地帯からイスラエルへむけてミサイルが撃ち込まれ、続いて30分後、その地域をイスラエル軍が攻撃したという。断続的な攻撃で、地鳴りのような音が続き、上空をイスラエル軍機が旋回している音が夜通し聞こえたと報告している。

イスラエル軍が攻撃するのは、ミサイル発射地点、ハマス政府、軍事拠点などだが、UAV(無人軍用機)の施設も破壊した。

<地上戦準備>

イスラエル軍は、次の段階-地上戦にむけて準備をすすめている。ガンツ参謀総長は16日、予備役兵16000人に招集をかけた。(KBCの皆さんへ・・ハイファ大学日本語学科1年生からも男子女子2名が招集を受けて出ていったそうです。)

なお、16日遅く、ネタニヤフ政権は、必要に応じて徴収する予備役兵の数を、30000から75000人まで上げた。国土防衛省は、イスラエル市民には戦いに備えて7週間分の備えをするように指示を出した。

<ガザ地区住民に警告>

イスラエル軍はガザ地区市民12000人に「ハマス施設から離れよ。次の段階が始まろうとしている。」との携帯メッセージを発信。ビラなどを空から配布している。ハアレツ紙によると、ガザ地区東南部の住民たちが、家を離れて避難を始めているという。
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イスラエル北部国境の様子 2012.11.17

 2012-11-17
シリアとの国境だが、シリアの反政府軍が、イスラエル国境付近のシリアの町々を占拠しているもよう。国境近くに行くと、砲撃が聞こえると近くの住民。その後イスラエルへの流れ弾はない。レバノンのヒズボラは、ガザでの戦闘が始まって以来、今のところなんのコメントも発していない。
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隣国ヨルダンで大規模反王室デモ 2012.11.17

 2012-11-17
隣国ヨルダンの首都アンマンで、ガス料金の値上げをめぐって17日、数千人規模の反王室デモが発生。王室支持派と衝突となり、殴り合いなどかなり暴力的な混乱となった。

シリアのアサド政権が倒れたら次はヨルダン王室が倒れると分析する専門家もいる。その場合、ヨルダンのパレスチナ人が台頭してくるとみられ、注目されている。
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エルサレムにも着弾 2012.11.17

 2012-11-17
16日16:45(日本時間16日23:45、エルサレムで警報がなり、人々はシェルターへ走るさわぎとなった。着弾したミサイルは2発。一発はユダの荒野方面に着弾。もう一発はエルサレム南部グッシュ・エチオンに着弾したが、空き地で被害はなし。ちょうど安息日に入るところだった。

<シェルターへ!・ご近所の交流と絆>

警報が鳴ったとき、私のアパートには台湾人ジャーナリストの友人ソフィーがいた。「アザカー(サイレン)よ!」エルサレムにくるとは思わなかったので耳を疑ったが、まちがいなくアザカーだ。

バックパックとカメラを抱えて共に階下のシェルターに走った。私のアパートは最上階にある上、窓で囲まれたような家なので最も危険だとソフィー。シェルターまでは5階分の階段を駆け下りなければならない。

二人で階下に降りていくと、あわてたご近所の人々が、続々とけっそうを変えた様子で降りてきていた。子どもたち4人を含む全部で15人くらい。逃げてきていたのは、どういうわけか女性ばかり。下に行く途中で遠くに爆音が聞こえた。来た・・ちょっと足が震えた。

ところが!「閉まってるのよ!」と皆が言う。なんとだれもシェルターの鍵をもっていなかった。おまけにシェルターは物置になっていて、だれも入れない状態だという。7才くらいの女の子がショックで泣き出した。

しばらく緊張した空気だったが、やがて、「あれ、あなたこのアパートに住んでたの?知らなかった。よろしく。」といった会話が始まった。私の真下の家族はだいぶたってから出てきた。子どもが小さいのですぐには動けないのだ。やがて口々に「ニュースを見よう」と言いつつ、部屋に帰っていった。

数分後、各ドアに、「シェルターの物品をかたづけてください。」との張り紙が登場していた。*写真は張り紙と鍵のかかったシェルター

<安息日の主>

ミサイルが来るのはこわいが、同じアパートにご近所がいるということがどれほど心強いかと思った。こういうときこそ何かあったときは彼らの祝福になりたいと願った。ソフィーとたっぷり祈ると、「安息日の主」というみことばが示された。そう、今日は安息日入りの金曜日だ。2時間後、平安と力を得て、ソフィーも自分のアパートで祝福になるべく、帰っていった。

テレビでは、断続的にニュースを流しているが、レポーター、アナウンサーなどのスピリットは悲惨というより、元気である。攻撃にあって国が一つになっているのかもしれない。イスラエル人の心が主につながっていくようにと願う。

<今後の展望・地上戦>

イスラエル軍参謀総長は16日、予備役兵16000人の招集に合意。地上戦への準備が始まっている。

今後、しばらくはイスラエル内陸へもミサイルが来る可能性がある。また地上戦になった場合、北のヒズボラ(レバノン)が動き始める可能性もある。北部にも注意が必要である。

ガザからのミサイルは、確実に内陸に入ってきている。これまでに550発がイスラエルにむけて発射され、184発を迎撃ミサイルが撃ち落としている。イスラエルは、アイアンドーム(迎撃ミサイルシステム)5基目を稼働しはじめている。

テルアビブには2日続けてミサイルが着弾。南部ベエルシェバやシュケロン、14日死者3人を出したキリアット・マラキでも連日ミサイルが着弾している。しかし、いずれも空き地に落ちるなどで実質の被害はない。(祈りに感謝!)

ガザでの空爆は激しさをましている。今日、テルアビブにミサイルが撃ち込まれてからだけでもすでに40カ所へ空爆が行われた。これまでにガザでの死者は20人。BBCによると、ガザでは破壊の度合いの割に負傷者が少ないと伝えている。(祈りに感謝!)

<ユダヤ人を殺せ!エジプトとハマス>

エジプトのムルシ大統領は16日午前中、ガザに首相を派遣し、ハマスとの連携を強調。「(ガザへ)攻撃を続けるなら、大きなツケを払うことになる。」と語った。この時にムルシ大統領が「イスラエル」という名詞を使わなかったことが注目されている。

エジプトの新聞によると、ムルシ大統領が話している間、群衆は「ユダヤ人を殺せ!」と叫んでいたという。
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テルアビブでも警報 2012.11.16 04:40(日本時間11:40)

 2012-11-16
<内陸部へ射程を伸ばすガザからのミサイル>

15日朝、ミサイルがアパートに直撃し3人が死亡したキリアット・マラキは、イスラエル最大の近代都市テルアビブからわずか15キロ南。ミサイルは徐々に内陸に届き始めている。

15日18:45(日本時間16日01:45)、テルアビブ方面にもミサイル2発が発射され、町に警報が鳴り響いた。テルアビブで警報が鳴るのは1990年の湾岸戦争以来。ミサイルによる被害はなし。

イスラエルでは、これまでに275発のミサイルが撃ち込まれたが、アイアンドーム(迎撃ミサイルシステム)が多くを撃ち落としている。ガザに最も近く迎撃ミサイルシステムが間に合わないエシュコル地区では砲撃で兵士3人が負傷した。

駐:テルアビブは日本でいえば東京のようなもの。ここが攻撃されることは非常に大きな意味を持つ。

<地上戦に向けて>

ガザ地区で、イスラエル軍が「防衛の柱(初期には雲の柱と報じられていたが同じもの)作戦」を続けている。テルアビブ地域にミサイルが発射されたから、さらに攻撃が激しくなり、今夜だけですでに70カ所を空爆。子どもを含む3人を含むパレスチナ人が死亡、多数が負傷しているもよう。

空軍は、これまでにガザ地区のロケット発射地やハマスの拠点など300カ所を空爆した。ガザ地区での死者は16人。なおイスラエル軍は空爆の前にガザ住民に「ハマスやテロ組織の拠点を離れるよう」とのビラをまいてから攻撃している。

徹底的な空爆が終わった後は地上戦になる可能性が高い。イスラエルはすでに戦車等を南部へ移動させつつある。招集される予備役兵(一般人からの臨時招集)は最大3万人と言われている。

<なぜ今ガザを攻撃するのか、目標は何か>

「堪忍袋の緒が切れた。」-というところか。イスラエル南部都市は13年にわたって、ロケット弾、ミサイル攻撃を受け続けてきた。イスラエルはそのたびにガザへ報復攻撃を行い、2008年には大規模攻撃作戦「防衛の盾」作戦も行った。

しかしそれでもガザからの攻撃はやまず、先月からガザからの攻撃はこれまでになく頻繁となり、住民はシェルターへ出たり入ったりの状態だった。PTSDで苦しむ住民は多数。

今回は、今後南部へ攻撃が不可能になるまでハマスやテロ組織の拠点を徹底的に破壊し、南部に平穏をもたらすことが目標であるとイスラエル政府は言っている。
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ミサイル直撃の現場から 2012.11.16 04:40(日本時間11:40)

 2012-11-16
キリアット・マラキの被害現場に行ってきた。ミサイルは4階建てのアパートの最上階を直撃し、3階に突き抜けていた。ミサイルから飛び出す無数の金属片が、壁を穴だらけにしている。リビングルーム、台所、ほんのさっきまで普通の日常だったその場所が爆風で戦場のようになっている。

子ども部屋の前の廊下にはまだ血痕が残っていた。普通の日常ある一瞬。その一瞬に2人の人の命がなくなってしまった。この家で負傷した子どもは重傷である。

アパートは、被害者の遺体などの処理をするツダカとよばれるユダヤ教の処理班とジャーナリストでごったがえしていた。かろうじて難を逃れた2階の男性はそうした人々の出入りをたばこを吸いながら戸口に立って眺めていた。その顔にはいいようのない「暗さ」があり、ジャーナリストの質問にはほとんど答えず、背をむけて部屋にゆっくりと入っていった。

その破壊された真横のアパートでは、人が今日もかわらず洗濯物を干していた。こうしたことが日常になっているこの地域の人々の姿である。

現場は関係者と、見物にきた近所の人々でごったがえしていたが、キリアット・マラキ、アシュケロンでは、今日もシェルターで過ごすようにとの指示で、町には人影はかなり少なかった。店もほとんどが閉じていた。ガザから半径40キロ圏内の都市では明日も学校は休み。

<住民の声>

イスラエル軍の作戦で、さらにミサイル攻撃が増えたわけだが、住民らは口々にイスラエル軍の作戦を支持しているという。17才のパズさんは、「生まれた時からミサイル攻撃が日常になっている。今回で終わりにしてほしい。」と語った。

アシュケロンに40年以上住んでいるブラッハさんは、今日ベエルシェバの職場へ出勤できなかった。「ハマスがなぜこんなことをするのかわからない。昔はガザの人たちがアシュケロンに買い物に来ていたのに・・。」と葛藤を語った。

*迎撃ミサイルは、よく奮闘しているが、100%ではない上、非常に高価である。もし空き地に落ちると計算された場合、迎撃しない。そのため、道路や屋外にいることが危険なのである。ブラッハさんが仕事に行けなかったのはそのため。
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反イスラエルの風 2012.11.16 04:40(日本時間11:40)

 2012-11-16
<エジプトとの対立深まる>

ハマスは、イスラエルは停戦しようとしていたところを攻撃してきた。「市民を狙った」暴力だと強調している。

エジプトのムルシ大統領は、エジプトはパレスチナ人を支持するとして、イスラエルに対立する立場をますます明らかにしている。15日、エジプトの各都市で反イスラエルデモが行われた。

<イギリス国営放送(BBC)の報道>

BBC(イギリス国営放送)は、イスラエル南部都市にガザからミサイルが撃ち込まれていた時はいっさいニュースにしなかった。ところが今は、「Gaza Israel Violence(ガザでのイスラエルの暴力」というタイトルでニュースを流している。

そのロンドンでは数百人が、イスラエル大使館前で、「イスラエルは犯罪者」などと叫びながらデモを行った。
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ガザ情勢-イスラエル人3人死亡 2012.11.15

 2012-11-15
イスラエル南部都市では今朝になり、またロケット攻撃が始まった。キリアット・マラキでは初めてロケット弾が着弾し、アパートを直撃し、イスラエル人3人が死亡した。

ガザでも新たに3人が死亡、計10人が死亡している。

国連安保理は、緊急会議を開いたが、実質的な対策はなし。
アメリカは、イスラエルの自治権を支持するとし、できるだけ市民を巻き込まないようにと伝えた。

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雲の柱作戦 ガザからの反撃 2012.11.15 01:15(日本08:15)

 2012-11-15
14日午後4時ごろ(日本時間14日23時すぎ)、イスラエル空軍がハマス軍事部門の最高司令官アフマド・ジャバリを殺害し、「雲の柱作戦」と名付けられたガザへの攻撃が始まった。

<ガザ地区被害>

ガザ地区のさながら戦場のような様子が報じられている。現時点でジャバリとその息子を含むパレスチナ人の死者7人。女性と子ども2人も含む。ハマスは、「イスラエルは地獄のふたを開けた。」と言い、イスラエル市内すべての町をターゲットにすると言っている。

<ガザからの反撃>

現時点で、ロケット弾、グランドミサイルなど計83発が、主にベエルシェバとイスラエル南部に向けて撃ち込まれた。迎撃ミサイルが25発撃ち落としている。ベエルシェバでは、市内に着弾して物的被害が出たが、軽傷者が2人のみ。ショックで搬入された人は16人。

今回はじめて、原子力施設があるディモナをねらったとみられるミサイルが付近に着弾したが、被害はなし。なお、バラク国防相によると、万が一に備え、テルアビブまで届くような長距離ミサイルは、作戦の初期段階で空軍がすべて破壊したという。

15日はガザから40キロ圏内の学校は休みで自宅待機となる。病院は万が一に備えて救急体制を整えているとチャンネル2は報じていた。

<ネタニヤフ首相・バラク国防相記者会見>

ネタニヤフ首相とバラク国防相とともに記者会見と行い、「イスラエル南部では先週末から100発以上のロケットやミサイル攻撃を受けた。このようなことは受け入れられない。いったいどこの国が、市民がロケット攻撃を受けてだまっているというのか。

ハマスとその他のテロ組織は、イスラエルを攻撃してガザ情勢をエスカレートさせた。」と語った。また「ハマスは市民をねらって攻撃し、自らの市民の後ろに隠れている。イスラエルは市民は狙っていない。」とも語った。

ガザからのロケット攻撃について、イスラエルから国連へ訴えるのは、今回の分を入れて3回目。ネタニヤフ首相から電話連絡をうけたオバマ大統領は、イスラエルの自己防衛の権利を支持すると答えたという。

<ムルシ大統領、テルアビブのエジプト大使を召還か?>

ハマスの母体は、エジプトのムルシ大統領の出身でもあるムスリム同胞団である。ガザへの攻撃に、ムルシ大統領はいち早く非難声明を出し、テルアビブ在住の、エジプト大使をイスラエルから呼び戻した。

召還が一時的なのか長期の召還になるのかどうかはまだ不明。もし長期召還であれば、両国の和平条約が危機に陥ることを意味する。

ムルシ大統領は、アラブ連合に緊急の会議を開くよう呼びかけると同時に、国連の安全保障理事会にも緊急会議を開いて対処するよう、呼びかけた。
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ガザで”雲の柱”作戦開始 2012.11.15

 2012-11-15
14日、ハマス軍事部トップで、おそらく最大の影響力があるとみられるアフマド・ジャバリがイスラエル軍によるピンポイント爆撃で死亡した。ジャバリはシャリート兵士返還の時の責任者だったことでも知られる。

これについて、イスラエル国防軍のガンツ参謀総長が、ガザのテロ組織指導者たちを空軍によって殺害するという作戦”Operation Cloud Piller(雲の柱作戦)”を始めたことを明らかにした。

これは、ガザのテロ組織に壊滅的な打撃を与えるため、指導者だけをねらっていくという作戦だ。ハマスのジャバリに引き続き、イスラム聖戦の指導者も殺害されたとの情報もある。

イスラエル軍によると、ガザでは、テルアビブまで届くミサイルの発射地など、これまでに20のターゲットを空爆している。

13日、ネタニヤフ首相は「報復の”時”を判断する。」と言っていたが、その”時”が開始されたということである。イスラエルは必要であれば大規模な地上作戦に発展させる可能性もあると言っている。

<ガザからの反撃>

ハマスは、「地獄のフタが空いた。」と言い、イスラム聖戦は「イスラエルはガザに宣戦布告した。」と言っている。14日17時頃、アシュケロンに向けてミサイルが2発撃ち込まれている。
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南北国境おちつく 2012.11.14

 2012-11-14
<北部ゴラン高原の国境>

13日は、丸一日シリアに面するゴラン高原にあらたなミサイルの動きはなく、北部国境は静かな一日となった。

シリアの内戦収束にむけて、反体制派組織代表として11日立ち上がったシリア国民連合。アラブ連合が承認したのに続いて、フランスが西側としては最初に承認の意向を発表した。

ジハード(聖戦)主義組織を含む雑多の組織であるため、アメリカはまだ承認していない。

<南部ガザ国境>

南部国境は、エジプトの仲介でハマスが停戦を受け入れたとのニュースが入った後の14日の朝、アシュドドにミサイルが一発着弾したが空き地におちて被害はなし。午後にもアシュケロン方面に一発着弾したが、こちらも被害はなかった。

ネタニヤフ首相は閣議において、「イスラエル市民の生活を脅かす者をそのままにしておくことはない。首相として私がすることは”時”をみきわめることだ」と語った。

これは、可能性が示唆されていた「大規模反撃は今ではない」との印象を与える一方、ガザ地区へは、暴力には必ず報復があるとの釘をさす発言となった。
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重体の兵士回復へ(11日配信分ニュースその後) 2012.11.14

 2012-11-14
10日、ガザからの対戦車砲が国境を警備中のイスラエル軍ジープを直撃し、イスラエル軍兵士4人が負傷、2人が重傷となっていた。このうちヤフダ・パルシさんは頭部と眼に重傷を負っており、命の危険があると報じられていた。

しかしその後パルシさんは意識を回復し、呼吸器からも離脱することができた。痛みがひどいのですぐに麻酔がかけられたが、その前に家族にあきらかな応答のサインを出したという。家族は「命がとりとめられたのは奇跡。祈りが聞かれた。」と語った。

ただし、両目の症状は重く、このままだと両目失明の可能性がある。もう一つの奇跡が期待されるところだ。

また、もう一人重体で、パルシさんと同じベエルシェバの病院に収容されている兵士シモン・アレンカリさんも重傷ながら回復へと向かっているとのこと。
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パレスチナ自治政府、国連非加盟国オブザーバー申請は29日 2012.11.14

 2012-11-14
パレスチナ自治政府のアッバス議長は、12日、現在の国連での立場-PLO団体オブザーバーからパレスチナ国家オブザーバーへのアップグレードの申請を11月29日に行うとの方針を明らかにした(BBC)。

申請が出されると、すみやかに国連総会において193カ国が採択することになる。現時点ですでにヨーロッパの数カ国と中国が賛成の意向を表明している。(趣意書は先週7日に各国へ配布ずみ)

国連への申請は、アメリカとイスラエルの反対を押し切っての動きとなる。今後、両国がパレスチナ自治政府に対して経済制裁を発動する可能性がある。
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北部国境:シリアへ2回目の砲撃 2012.11.13

 2012-11-13
本日月曜午後、イスラエルの警告砲撃にもかかわらず、シリアからの流れ弾が再びゴラン高原イスラエル領内に着弾した。これを受けてイスラエル軍は、シリアの砲撃拠点に向けて戦車砲で打ち返した。

イスラエルのテレビニュースによるとシリア軍兵士数人が負傷したもよう。シリア領内へイスラエルから砲撃するのはこの24時間以内に2回目となる。

イスラエルは、一連のことにについて国連に訴えており、「シリアからの砲撃が流れ弾であり、イスラエルを狙った攻撃でないことは知っている。イスラエルからの砲撃は、戦争拡大を望んでいるからではなく、拡大しないようにとの警告である。」と伝えている。

<反政府勢力のシリア国民連合設立>

シリア内戦を終結させるためには、アサド大統領に代わる政治体制が整わなければならない。先週からドーハ(カタール)で乱立する様々な反政府勢力のリーダーたち60人が集まり、11日、ようやく「シリア国民連合」を立ち上げた。

議長は元ダマスカスモスクの指導者モアズ・ハディブ氏。スンニ派イスラムで穏健派とされる。副議長はリヤド・セイフ氏とスファ・アタシ氏(女性)。いずれもシリア内部にいる勢力の代表である。

今後シリア国民連合がどこまで一致を保てるのか、西側はこの組織をポスト・アサド政権とみてどの程度支援していくことになるのか注目されている。(連合にはイスラム過激派もおり、支援がテロ組織へ回っていく可能性もあり判断が難しい)

*この動きの背後で、内戦続くシリアでは日曜・月曜あわせて120人が死亡した。
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南部ガザ国境:まだ緊張 2012.11.13

 2012-11-13
土曜夜から続いているガザからイスラエル南部周辺都市への攻撃。本日月曜午前中にはネティボットの家屋を直撃して家は大破したが、負傷者はなし。ネティボットには夕方からも攻撃が続いており、住民は緊張した夜を迎えている。

ベエルシェバ上空では迎撃ミサイルがグラッドミサイル2発を撃ち落とした。

ネタニヤフ首相は、今日各国大使を同伴して南部を訪れ、イスラエルが直面している現状を伝えた。

ビデオ:①警報「ツェバ・アドン(赤色)」で逃げる子どもたち、②ゲーム中の男性たち 

①http://sderotmedia.org.il/bin/videos.cgi?q=watch&id=5351 (スデロット・メディアセンター)

②http://sderotmedia.org.il/bin/videos.cgi?q=watch&id=5534 (スデロット・メディアセンター)

注)このビデオに収録されている町スデロットでは、警報がなってから15秒でロケット弾が着弾するが、ガザにもっと近いエシュコル地区などでは発射されるとほぼ同時に着弾する。そのため、警告なしに突然着弾するという。
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(速報)イスラエルからシリアへ砲撃 2012.11.11

 2012-11-11
今日11日午後、シリアからの砲弾が、ゴラン高原のイスラエル軍駐留地点付近に着弾。負傷者や物的被害はなかったが、イスラエル軍は、シリア政府へ警告するため、シリア領内に向けて一発の砲撃を行った。

イスラエルからシリアに発砲するのは1973年のヨム・キプール戦争以来となる。イスラエルは、国連に対し、シリアからのこれ以上の砲撃があるならば”本当の”反撃に出るとの警告を通告した。
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ガザ紛争おさまらず 2012.11.11

 2012-11-11
ガザ地区からの攻撃は現在も続行中。グラッドミサイルがベエルシェバに向けて発射されたが、迎撃ミサイルが撃ち落とした。現時点で計75発がイスラエルに撃ち込まれている。市民の負傷者3人。工場や駐車中の車両に被害が出ている。

パレスチナ側の情報によるとガザ地区での死者は6人。

<天が息子を守ってくれた>

ガザ地区からの砲撃を受けて負傷した体育教師のモシック・レビさんは、「今朝、息子を私と一緒に学校へ連れていかない方がよい気がして連れていかなかった。天が息子を守ってくれた。」と語った。

レビさんは、車の運転をしていたときにロケット弾から飛び出した金属片がフロントガラスに直撃。ガラスが車内に飛び込み、顔面に負傷していた。

ガザ周辺地区では今日は学校は休校。土曜から続いているロケット攻撃で、南部地域ではPTSDを持つ人々の症状が悪化しているという。
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ガザ情勢緊迫-イスラエル兵瀕死の重傷 2012.11.11

 2012-11-11
ここ1ヶ月ほどガザ国境で紛争が頻発しているが、土曜夜再び国境を警備していたイスラエル軍ジープが攻撃され兵士4人が負傷した。1人は頭部と眼の外傷で瀕死の重体となっている。

これに続いてアシュケロン、アシュドド、スデロット、エシュコル地域にロケット弾30発以上が撃ち込まれ、住民は再びシェルターへ走ることとなった。迎撃ミサイルが撃ち落としたのは1発のみ。日曜朝にもこもロケット弾が着弾し、イスラエル人2人が負傷している。

イスラエル空軍が直ちにガザ地区のミサイル発射地へ報復攻撃を行い、パレスチナ人4人が死亡、29人が負傷。ガザではイスラエルの攻撃で木曜にも13才の少女が死亡している。

<大規模ガザ攻撃の可能性も>

ネタニヤフ首相は現在、バラク国防相、ガンツ参謀総長と会議を行っており、相次ぐ攻撃に終止符をうつため、大規模な作戦に出る可能性も指摘されている。
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パレスチナ自治政府 国連へ 2012.11.9

 2012-11-09
昨年、国連の加盟国に加えられるよう申請し、話題となったパレスチナ自治政府。パレスチナを「PLOとしての団体オブザーバー」の立場から「国家としてのオブザーバー」へのアップグレードを要請する方向で、申請趣意書のようなものを国連加盟国193カ国に配布した。

しかしながら、肝心の国連事務総長への申請書は提出しておらず、正式な申請をするかどうかはまだ未定だという。
*正式には申請書は国連事務総長が受理した後、事務総長が総会に議題を提示し、採択がとられることになる。

アメリカは、こうした申請をイスラエル総選挙の直前にしないよう、アッバス議長に要請していた。
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北部でシリアの流れ弾 再びイスラエル領内に着弾 2012.11.9

 2012-11-09
8日、ゴラン高原にて、再びシリアからの流れ弾がイスラエル領内に着弾したことがわかった。負傷者、被害はなし。
これで3度目となる。イスラエルはシリアに何度も警告を送っている。
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南部でガザで再び爆発 2012.11.9

 2012-11-09
ガザとの国境で、小競り合いが続いており、火曜にも兵士が3人負傷したが、昨日、ガザとの国境付近の密輸トンネルで再び大きな爆発が発生し、付近に駐車中のイスラエル軍のジープが大破した。

幸いジープにはだれもおらず、最も付近にいたイスラエル兵も軽傷ですんだ。トンネルの位置からして、イスラエル兵の誘拐をねらったものと思われる。

パレスチナ側によると、同日、国境付近での衝突で、13才のパレスチナ人少年が死亡したとのこと。
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どうなるアメリカとイスラエル 2012.11.9

 2012-11-09
アメリカでオバマ大統領の再選が決まった。今後アメリカはどうなるのか、イスラエルとの関係はどうなるのか、専門家の間で憶測がとびかっている。

<オバマ大統領再選、イスラエルへの影響>

オバマ大統領はこれまでの大統領より、相対的にイスラムに理解、イスラエルにはやや厳しい大統領だった。最近、オバマ大統領とネタニヤフ首相の関係が、冷え込んでいるということは内外に明らかになっている。また異例のことだが、ネタニヤフ首相は、ロムニー候補への支持を対外的にも明らかにしていた。

そのため、オバマ大統領再選のニュースは、ネタニヤフ首相の本音としては”残念”また少々”まずい”状況になったと言われる。閣僚の中には実際に落胆のコメントを出した者もいた。

ネタニヤフ首相は、オバマ氏に祝辞を出し、両国の協力関係強化を確認するコメントを出す一方、アメリカとのさらなる関係悪化を防ぐため、閣僚らに「独自のコメントを控えるように。」との指示を出した。

再選されたオバマ大統領が、来年1月のイスラエル総選挙控えたネタニヤフ首相に対し、パレスチナ問題などでイスラエルに圧力をかけるといった”復讐”をするのではとの声もあるが、専門家たちは、両首脳の個人的な不仲が、両国の関係悪化にはつながらないと分析している。

とにかく、アメリカとの関係修復が重要であることは、どの専門家も同じ見解。

<アメリカのイスラエルへの関心が今後低下していく見通し>

今回のオバマ氏再選は、黒人はじめ、スペイン系や女性票など、いわば社会のマイノリティと思われる人々の支持が基盤となった。

今後、オバマ大統領を支持したマイノリティの人々が、アメリカの伝統的なイスラエル支援の方針を継続維持するかどうか、イスラエルはみきわめていかなければならないとクリーマン教授(テルアビブ大学)は警告する。

また今回、ユダヤ人の票70%が、イスラエルには厳しいとみられるオバマ大統領に流れていたことも注目された。最近、アメリカの若年層ユダヤ人たちにとっては、アメリカのイスラエル対策は、優先順位の4から5番目にまで転落しているのだという。

アメリカの次世代ユダヤ人層のイスラエルへの関心が薄くなっているということである。これもまた今後、アメリカ世論がイスラエルから離れていく兆候のひとつである。

<オバマ大統領の中東政策はどうなる?>

オバマ大統領は、2008年、先の任期の初期、中東諸国をめぐってイスラム社会との和解をめざした。またイスラエルとパレスチナの和平推進に絶大な力を入れた。

しかし、その後、中東ではアラブの春が勃発、予想に反して親米政権が次々に倒れ、反米感情はこれまでにないほど高まってしまった。イスラエルとパレスチナの和平も頓挫して、再開の見通しすらない。大統領の中東政策は苦々しい経験しか残っていない。

今後オバマ大統領は、中東政策にはきわめて慎重になるとみられる。しかし、中東には現在棚上げ状態で、大統領の決断を待っている問題が山積みだ。緊急を要する課題とは以下の通り。

①シリア問題に介入するのかどうか②エジプトのイスラム主義政権へどう対処するのか。これに加えて、春夏までには、イランに対する軍事介入に関しても決断せざるを得なくなるだろう。

アメリカで21年間、外交に携わってきたツビ・ラフィア氏は、「もしロムニー氏が大統領に就任していれば、大統領オフィスに落ち着くまで最低1年はかかると思われる。しかしオバマ氏なら、明日にでもイランを攻撃しようと思えば可能だ」と語る。ただしオバマ大統領は軍事行動にはかなり慎重。 

*先週、イランがペルシャ湾の国際空域において、アメリカの無人探査機に向かって発砲していたことがわかり、問題となっている。

<今が分岐点:これからアメリカはどうなる?>

アメリカの借金は、40兆ドル(約3200兆円)に上ると報じられている。これ以上進むとアメリカ経済が崩壊する可能性もあり(財政の崖)、今期の大統領が少しでも改善できるかどうかで今後アメリカがどこへ向かうかが決まってくる。

またアメリカは、イラクやアフガニスタン攻撃、様々な中東政策で明らかな成果を出すことができず、権威とリーダーシップを失いつつある。そのため、中東はじめ、アジアでも地域独自の勢力が立ち上がりはじめている。

テルアビブ大学のクリーマン教授は、これはアメリカに、世界のリーダーとしての自信と熱意が落ちているからだと分析する。それは実際に力を失うよりも深刻な傾向だと教授は考えている。

また、クリスチャンの視点からすると、オバマ大統領が「同性結婚容認」「中絶容認」であることは決して小さなことではない。

オバマ大統領が当選してから、コロラド州とワシントン州でで”医療において”大麻の使用が合法化された。
また本日8日、ワシントン州では同性結婚の合法化を可決したとの報道が入ってきている。

アメリカの道徳が急速に落ちていく可能性がある。今回の結果を多くのアメリカ人クリスチャンの多くが危機感を持って受け取っている。

<日本との関連>

アメリカの国債を最も多く抱えるのが日本である。アメリカがこれほどの借金をかかえながらまだ破綻しないのは日本が借金の徴収をしていないからともいわれる。もしアメリカが破綻したら、日本も共倒れということになる。

また、アメリカの勢力が落ちると言うことはアジアでのアメリカの勢力が落ちることも意味する。すると今上昇気流に乗っている中国がいよいよ進出してくるだろう。まずは台湾がとりこまれ、日本にもせまってくるかもしれない。日本がアメリカの後ろ盾を失った時の、北朝鮮の動きも気になるところだ。

中国の指導者も来週、交代となる。世界はいよいよ新しいステージにすすんでいるようである。
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ニュヨークの被災者を覚えて 2012.11.9

 2012-11-09
スーパーストーム・サンディの被害からまだ回復していないニューヨークを再び7日、強い雪と風を伴う嵐が吹き荒れてた。被災地では家を失い、避難所でくらす人に十分な暖房ができず危ないため、どこかへ避難するよう指示された人もいる。彼らの住宅対策が急務となっている。

また、65万世帯がまだ停電しているが、今回の暴風雪であらたに16万世帯が停電した。ガソリン不足も続き、ニュヨークではまだスタンドの25%しか営業を再開できていない。
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ゴラン高原に近づくシリア内戦 2012.11.6

 2012-11-06
3日、イスラエル北部、ゴラン高原とシリアの間の非武装地帯にシリア政府軍の戦車3台が侵入しているのが発見された。同時に付近の山で小さな山火事があったことから、関連性も指摘されている。

5日、シリアとの国境をパトロールしていたイスラエル軍のジープに流れ弾が当たったが、負傷者はなし。この時、イスラエルとの国境から1キロのシリアの村で政府軍と反政府軍の衝突があり、シリア人2人が死亡していた。

シリアの内戦がじわじわとイスラエル国境に近づいているため、ガンツ参謀総長が現場を視察。警戒を強めている。

*シリア情勢アップデート

<自爆テロで50人以上死亡>


シリアでは5日、ハマで自爆テロが発生、シリア政府軍兵士が少なくとも50人死亡した。ダマスカスでも市民を含む11人が死亡。シリア政府軍の空爆で、反政府勢力も20人死亡した。この日のシリア全国の死者は計130人にのぼっている。

先週、反政府勢力に捕まった政府軍兵士7-8名が縛られた状態で集められ、銃殺される映像がインターネットに流され、問題となった。

<カタールで反政府勢力が会合>

3日から4日間の予定で、シリア国民議会(SNC)が、カタールにおいて会合を行っている。シリア国民議会(SNC)は、欧米が、アサド政権崩壊後に新政府を形成する勢力として期待している組織である。

しかし、この組織、代表リアド・セイーフ氏をはじめ、アサド政権によってシリア国外に追放されて数十年になる人々ばかりで構成されている。

最近になってアメリカのクリントン国務長官は、「これではシリア内部で実際に血みどろの内戦を戦っている反政府勢力を統治できるとは思えない。」とコメント。このままでは欧米の継続した支援が期待できない状況となってきている。

これに対処する形で、カタールの会合では、シリア国民議会にシリア現地の自由シリア軍のメンバーを加えることが議題となっている。
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西岸地区でパレスチナ人の子どもがイスラエル兵を挑発 2012.11.6

 2012-11-06
西岸地区で、小さな子どもたちが、ひどい言葉でイスラエル兵にくってかかるところが撮影され、ユーチューブに流された。周囲にはカメラをむけたジャーナリストらがおり、兵士を挑発して子どもに暴力をふるうところを狙っていたものと思われる。http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4301487,00.html 

兵士らは、子どもたちの挑発にのっていない。イスラエル軍では、こうした策略に警戒するよう兵士に伝えてあったという

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爆弾おとし!?アッバス議長発言 2012.11.6

 2012-11-06
先週、イスラエルの国営放送チャンネル2の直撃インタビューに答えたアッバス議長の発言で、イスラエル・パレスチナ双方が論議の嵐となった。(11月3日オリーブ山便り送信分参照)

問題はインタビューの中でアッバス議長が「自分はツファット出身の難民だが、そこを訪問しても、帰って住む気はない。」「パレスチナは、西岸地区、ガザ地区、東エルサレムで、それ以外はイスラエルだ。」と語ったことである。

これは伝統的にパレスチナ側が主張してきた「パレスチナ難民の(イスラエルへの)帰還の権利」を放棄したような発言である。ガザでは4日、これに抗議する数百人規模のデモが発生した。

アッバス議長は後に、「コメントは自分自身について語っただけで、パレスチナ難民の帰還の権利を放棄したわけではない」と語った。

<信用するのかしないのか:イスラエル>

イスラエルのネタニヤフ首相は、アッバス議長の発言に対し、「信用ならない。(後のコメントについて)アッバス議長はすでに意見を変えている。」と言った。これに対しペレス大統領はアッバス議長とは交渉すべきとの考えを明らかにした。

また、オルメルト元首相は「アッバス議長は唯一交渉できるパートナーだ。ネタニヤフ首相は、そのアッバス議長を退け、逆にハマスに力を与えているようなものだ。」と激しく非難した。ツィッピー・リブニ氏もオルメルト氏と同意見であることを表明した。

ネタニヤフ首相は「もしアッバス議長が本気なら、和平交渉の席に着く用意はある。エルサレムとラマラ(パレスチナ自治政府)は(車で)7分しかかかからない。」と語った。
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アメリカ大統領選挙とイスラエル 2012.11.3

 2012-11-03
<アメリカ系イスラエル人はロムニー支持>

6日のアメリカの大統領選挙まであと3日となった。イスラエルでは一足早く、アメリカから移住しイスラエル人となった人々の不在者投票が行われた。

出口調査によると、有権者約16万人のうち、8万人が投票。うち85%はロムニー候補に投票したことがわかった。

これは、オバマ大統領が、外交においてはイラン問題に集中しすぎたことが原因ではないかと専門家は語っている。

イラン問題はまだ終わってはいないものの、ネタニヤフ首相が、「少なくとも来年春までは軍事介入はない」との見解を示して以来、イスラエルでは関心のトップではなくなっている。その点、ロムニー候補は、イラン問題を含めて、イスラエル支持の立場を明らかにしていた。

*アメリカ在住のユダヤ人は、「オバマ大統領支持が優勢」との結果がでている。イスラエルでの結果が一概に「ユダヤ人はロムニー支持」とはいえないことに注意。

<モルモン教とイスラエル>

ロムニー候補はモルモン教徒。そのモルモン教はイスラエル支持の宗教である。

モルモン教の聖典の内容は、イスラエル民族のヨセフ(創世記)の子孫とされるリーハイという人物とその一族の歴史。リーハイはエレミヤと同時期の人物で、神が彼を危険から守るため、イスラエルからアメリカへ移動させたという。

モルモン教では、この独自の聖典とともに聖書(旧約新訳)も信じている。そのため聖典には、復活したイエスがアメリカに現れたとも書かれている。

元はイスラエル民族から始まり、そこへ信仰によって異邦人も加えられたと考えており、イスラエルへの思いは深い。エルサレムにはモルモン教の大きな総合聖書大学もある。ロムニー候補のイスラエル支持は、彼の宗教にも裏付けされているということである。

<イスラエル総選挙との関連>

イスラエルでも来年1月22日に総選挙が行われる。現在、水面下で様々な動きがあるが、それらが確定するのはアメリカ大統領選挙後だとみられている。

もしオバマ大統領が再選されると、オバマ氏と不仲だと言われるネタニヤフ首相は不利になる。するとリクード・イスラエル・ベイテイヌ党内部から造反するものや、対立候補たちの動きを活発になる思われる。

<スーパーストーム・サンディの影響>

カリブ海から北上し、寒冷前線と合流したサンディはスーパーストームとなり、大統領選挙戦も終盤に入った10月29日、ニューヨーク、ニュージャージーなどの東海岸で、甚大な被害をもたらした。

死者は現時点で95人。ニュージャージーの海岸では、波による洪水、火災で町がなくなったところもある。ニューヨークとニュージャージーではまだ300万人近い家屋が停電したまま。最悪の場合は、11日ごろまで電気の回復の見込みがないという。

マンハッタンでは、地下鉄に15億トンもの水が流れ込み、まだ一部しか開通できていない。ガソリン購入にも長蛇の列で、復興の障害となっている。被害総額は500億ドル(4兆円)に上るとみられる。被災地が経済の中心であるため、今後アメリカ経済に影を落とすと懸念されている。

オバマ大統領の被災地への対応はアメリカ人の75%が満足したとの調査結果が出ている。
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アッバス議長の思い-イスラエル国営放送直撃インタビュー 2012.11.3

 2012-11-03
パレスチナ自治政府のアッバス議長は、昨日、イスラエル国営放送チャンネル2の直接インタビューに応じ、テレビ放送された。その中で、アッバス議長は、「パレスチナの国は西岸地区、ガザ地区、東エルサレムであって、それ以外はイスラエルだ。」と断言。

「自分の生まれ故郷はツファット(イスラエル北部の町)で、イスラエルに追放された身だが、そこを旅行者として訪問しても、戻る気はない」との思いを明らかにした。また、自分が在職する限り、外交と政治、交渉によって解決策を模索し、暴力(第三インティファーダ)に訴えることはないと語った。
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