パレスチナは”国”-日本は賛成 2012.11.30

 2012-11-30
29日、国連総会で、パレスチナを”国”としてのオブザーバーに格上げするかどうかの採択が行われた。結果賛成138、反対9、棄権41。圧倒的多数により、パレスチナの格上げが決まった。

国連加盟国になったわけではないし、実際的に動くことは何もないのだが、国際社会でパレスチナは”国”であるとの「認識」を得たことにはなる。

今回賛成票を投じたのは、中国、ロシア、フランス、イタリア、オーストリア、スペイン、ポルトガル、ノルウェー、デンマークなどヨーロッパのほとんどの国々。イギリス、オーストラリア、ドイツは棄権した。

反対票を投じたのは、イスラエル、アメリカ、カナダ、チェコ、ミクロネシア、マーシャルアイランド、ミクロネシア、パラウ、ナウル(太平洋の島々)で、ヨーロッパではチェコのみが、反対だったことが注目される。

<日本は賛成票>

今回、友好国アメリカが最後までパレスチナの国への格上げを反対していたにもかかわらず、日本は賛成票を投じていた。大勢の方の流れに乗ったというところか。アルーツ7(イスラエルメディア)は日本が賛成したことを名指しで伝えていた。

<パレスチナ人の反応>

この日はちょうど65年前に、国連総会でパレスチナの分割案が採択され、イスラエルが建国する可能性が生まれた日である。アッバス議長は国際社会はパレスチナ国家の出生証明書を出したと語った。

西岸地区、ガザ地区では29日、採択前からお祝いムード。ラマラのアラファト広場では、ステージが組まれて、国連総会採択された0:00ごろから群衆が集まって祝砲を行い、パレスチナの旗を振っての大歓喜である。

昨年まではアッバス議長の国連への動きに反対していたハマスだが、今年は国連の採択を歓迎すると表明した。

*テルアビブでも、左派でパレスチナの独立を支持するユダヤ人300人ほどが国連での採択を歓迎、アッバス議長支持のラリーを行った。

<なぜアメリカは反対したのか>

今回の採択は、30万人以上のイスラエル人が混在し、まだ国境すら策定されていない複雑な場所を、一方的に「パレスチナの国」と認識することに決めたということである。

これは、当事者であるイスラエルを無視して、国際社会だけでパレスチナを国として認めることになるので、実際の両者の関係は以前よりも悪くなることを意味する。現実的には和平が遠のいたともいえる。

その他には、今後アメリカとカナダからのパレスチナへの支援が停止する可能性がある。

<イスラエルの反応>

国連総会での採択の前に演説したアッバス議長は、「イスラエルが、無差別にガザを攻撃し、占領を続けている」とイスラエルをひどく非難した。ネタニヤフ首相はこれを受けて、「本当に和平を望む者がこのような発言はしないものだ。国連での格上げは実質を伴わない架空のもの。ナンセンスだ。」と語った。

以下は、イスラエルの現状を学校生活をモチーフに描いた描いたアニメクリップ(ことばなしでわかります。必見)

*ただし、これはイスラエル側作製のもので、パレスチナ側がみれば、「イスラエル君が座っている場所はパレスチナ(ハマス君)がもともとは座っていた場所だった。」と反発すると思われる。
http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/162653

<これからどうなるか>

特に何かが変わるということはないが、パレスチナ自治政府が国際法廷にイスラエルを訴える可能性がある。また、”国”としての立場があるので、”占領”しているとされるイスラエルに対する国際社会からの圧力が高まってくるものと思われる。

イスラエルは、今後のパレスチナ側の動きを見て対応していくとしているが、今後何が起こるのか、予測は非常に難しいところである。
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29日、パレスチナ、国連総会で採択 2012.11.28

 2012-11-28
昨年、国連にパレスチナ国家の加盟を申請したが、安全保障理事会で棚上げのままになっているパレスチナ自治政府。今年は国連において、”団体PLO”から”国家パレスチナ”としてのオブザーバーへの格上げを申請する方向で動いている。

予定通り申請した場合、国連総会での採択は11月29日(木)。

オブザーバーの格上げの場合は、安保理を通過する必要はない。したがって、29日の国連総会で、日本を含む加盟国193カ国が採択するだけで結果が決まる。すでに150カ国以上は賛成する意思表示をしており、通過はほぼ確実とみられる。

29日といえば、1947年11月29日に国連でパレスチナ分割案の採択が行われ、イスラエルが独立する足がかりとなった日。アッバス議長はその日程をあえて選んだのである。

<ハマスも同調か?>

アッバス議長の組織ファタハと、ガザのハマスはライバルで、両者がこれまで一致することはなかった。しかし、先週の停戦以来、ハマスの動きに変化がみられる。イスラエルの存在を認めない方針にも関わらず、1967年の国境に基づき、東エルサレムを首都とするパレスチナ国家に賛同する動きを見せている。つまり二国家の存在を認めるということ。

アッバス議長も採択の後、ハマスとの和解をさらにすすめる意向を明らかにしている。

<国連総会での採択で通過した場合どうなるのか>

国連総会の採択によって国家としてのオブザーバーの認識を得ると、次に加盟国になる可能性が大きくなる。また国家としての立場で、様々な国際機関にアクセスできる。特に国際法廷にイスラエルを訴えることが可能になる。

*アラファト議長はイスラエルの毒殺か?

26日、ラマラでは、2004年に死亡したアラファト議長毒殺疑惑を解明するため、墓地から議長の遺体を掘り出し、遺体からサンプルを採取。スウェーデンなどで毒物ポロニウムの形跡を検査する。結果は来年3-4月頃になると予測されている。多くのパレスチナ人はイスラエルが毒殺したと信じている。イスラエルは堅く否定。

<イスラエルの脅迫と方向転換>

イスラエルはつい最近まで、パレスチナ自治政府の国連での動きに反発。もしこの申請を実行した場合、西岸地区でのユダヤ人住宅建設促進、税金の凍結の他、オスロ合意(パレスチナ自治政府の基盤となるパレスチナとイスラエルの合意)を破棄、結果的にアッバス議長をその立場から追放するといった脅迫をしていた。

しかし、国際法廷では、国家の資格を得る以前の過去にさかのぼった事例は取り上げないことになっている。仮に国家オブザーバーになっても実質的にできることは少ない。したがって、イスラエルは現時点では、大騒ぎして脅迫的な対処をすることを差し控える方針に方向転換した。

ただし、採択後のアッバス議長の出方によっては、時をみて対処すると言っている。

<アメリカも困る?>

アメリカは、この申請によって、イスラエルとパレスチナの和平交渉のチャンスがさらに失われるとして、パレスチナには申請しないよう、最終段階に入った今もまだ説得を続けている。

アメリカの法律上、もしパレスチナが国家としての国連オブザーバーになった場合、現在行っている支援から撤退する可能性がある。(例:昨年パレスチナがユネスコの加盟国になったとき、アメリカは法律上、ユネスコへの支援を停止している。)
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イランの核爆弾:広島型原爆の3倍以上 2012.11.28

 2012-11-28
IAEA(国際原子力機関)が、取得したイランの核開発に関するあるグラフによると、イランが製造しようとしている核爆弾が、第二次世界大戦で広島に投下されたものの3倍以上の威力である疑いが明らかになった。

この情報はIAEAが得たものがリークし、AP通信が26日、報道するに至ったもの。

<イランに感謝するガザ>

ガザでは、主要インターセクション3カ所で、テルアビブやエルサレムにまで届く長距離ミサイルの提供したイランに感謝する大きな看板が掲げられた。イランがガザ地区の反イスラエル闘争を支援していることはもはや公の事実である。
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イスラエル選挙情報アップデート 2012.11.28

 2012-11-28
<ネタニヤフ首相リクード選挙名簿:右よりへ>

リクード内部の選挙が行われ、トップ20の選挙名簿が発表された。穏健派がリストから消え、フェーリン氏など右派勢力が参入。リクードは中道から右派に移行した。

<ツィッピー・リブニ氏 中道新党設立で出馬>

野党各党からラブコールを得ていたリブニ氏だが、新党「ツィッピー・リブニが導くムーブメント」を結成。独立して出馬することを発表した。

リブニ氏はかつてのカディマ党首。すでに6人がカディマを出てリブニ氏の新党に加わった。さらにカディマが分裂していく可能性がある。
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いつまで続くか停戦・不穏なガザ国境付近 2012.11.26

 2012-11-26
<国境閉鎖緩和について>

イスラエルが、停戦の条件として合意していた国境閉鎖の緩和を始めている。とはいえ非常に微妙な緩和。陸ではガザ地区の農夫たちがイスラエルとの国境付近の畑地に近づくことを許可したのみ。

海では、漁師が6マイル沖まで漁にでることを許可したもよう。これについては、これまでの2倍の距離になる。

<不穏な国境フェンス周辺>

停戦2日目の24日、300人程度の若者がイスラエルとの境にあるフェンスに近づいたため、1人がイスラエル軍に射殺された。以後、ハマスの警察は、この地域に人が入らないように警備しているが、イスラエル軍兵士との微妙なトラブルが続いている。

25日早朝、ガザ国境付近エシュコル地方のユダヤ人のキブツに住む家に、侵入者が発生。子ども2人と一緒に寝ていた女性をナイフで襲った。女性は負傷しながらも犯人を撃退。駆けつけたイスラエル軍兵士が、犯人を逮捕しようとしたが逃走を試みたため射殺に至った。

犯人は、ガザからイスラエルへ国境を越えて侵入していた。犯罪ではなく、テロだったと見られている。

<エルサレムでも>

エルサレムでは市内を縦断する路面電車に偽物の爆弾をおく事件があった。東エルサレムではユダヤ人の過激派がパレスチナ人たちの車にひどい落書きをするなど、不穏な事件が起こっている。続いて、バスなどで爆弾テロなどが発生しないよう注意が必要になっている。
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ダビデの石投げ・迎撃ミサイル 2012.11.26

 2012-11-26
イスラエルは25日、「ダビデの石投げ」と呼ばれる長距離迎撃ミサイルの実験に成功した。

今回のガザとの戦いで活躍したアイアンドームは近距離用の迎撃ミサイル。イスラエルはこれの次に長い射程を持つアローと呼ばれる迎撃ミサイルシステムも持っている。

今回の「ダビデの石投げ」はアローよりさらに長い、射程70キロ。70キロ先から発射されたミサイルを迎撃することができる。発射の様子はほとんどロケット打ち上げ状態である。

現在、レバノンのヒズボラが、イスラエルの最北端キリアット・シモナから南部のエイラットまで(イスラエル全土)ミサイルの射程に入れていると豪語している。「ダビデの石投げ」はこれに対処する。

こんなところに予算が割かれてか、今年のハヌカ(12月8-16日)のイベントは縮小気味だとか・・・。

*ダビデの石投げとは、聖書で、後にイスラエルの王となるダビデが、石投げで石をとばして巨人ゴリアテをたおしたところからきている。

<ガザもあくなき武器集め>

イスラエルが迎撃ミサイルの配備に躍起となる一方、ガザでは新たなミサイルの取得にはげんでいる。

イギリスのサンデー・タイムスによると、イランがすでにガザへ長距離ミサイル・ファジルを搬入していることがわかった。ハマスの軍事高官も、「今回のイスラエルとの戦いに対応できたのは、武器があってのこと。ハマスは武力回復をやめない。」と当然のように語っている。

ガザでは、武器を提供してくれたイランに感謝して、先週生まれた赤ちゃんに「ファジル(アラビア語で夜明け)」というミサイルの名をつけている親がいるとのこと。
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エジプトで反ムルシ大統領デモ続行中 2012.11.26

 2012-11-26
ガザの停戦をみまもるはずのエジプトだが、ムルシ大統領が停戦直後に自分を最高権威に置くと発令して以来、エジプトでは各地で大規模で暴力的なデモがまだ続いている。

25日には、大統領反対派らが、大統領所属のムスリム同胞団オフィスを襲撃。同団体所属の15才の少年が死亡した。負傷者も続出している。

ムルシ大統領は、大統領権威に関する発令は「国が落ち着くまでの一時的処置だ。」と説明したが、蜂起した人々はまだ怒りの訴えを続けている。しかし、中にはムルシ大統領を養護するグループもおり、衝突しているもよう。
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イスラエル総選挙にむけて 2012.11.26

 2012-11-26
イスラエルでは、停戦に入ってまもなく、選挙にむけた動きが活発化している。ネタニヤフ首相のリクード党も昨日から党首選挙が行われており、選挙名簿の作成が行われる。

2009年にネタニヤフ首相と首相の座を争った女性政治家のツィッピー・リブニ氏が政界復帰する。新党を結成するとみられているが、最大野党の労働党、新党の「未来がある党」が、リブニ氏に党に加わるようラブ・コールを送っている。

<バラク国防相政界引退>

26日、バラク国防相(70)が政界を引退することを表明。次の選挙に出馬しないと発表した。理由は「難しい決断だったが、家族との時間をもちたい。」と言っている。バラク氏はこれまでにイスラエル軍参謀総長、外務相、首相、労働党首など長い政治経歴を持つ。
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恵みの雨 2012.11.24

 2012-11-24
停戦から2日目。今日は全国的に雷を伴う雨。2-3日降り続くみこみ。地上戦に突入していたら、大変困難な闘いだったと思われる。22日夜は北米系の人々にとっては感謝祭でもあった。

南部では、住民が避難先から帰宅、一部の子どもたちは登校し、徐々に日常生活へ戻りつつある。エシュコル地方では農家が約10日ぶりにガザに面する広大な畑に戻った。畑地にはあちこちにミサイルの破片があり、農作物への被害は大きいとみられる。鶏舎5棟も破壊され、鶏5000羽を失っている。

この雨で立ち上がれる-雨は農夫たちには励ましの雨、恵みの雨となった。
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ハマスの息子 雲の柱作戦にコメント 2012.11.24

 2012-11-24
イスラエルのチャンネル2がハマスの息子モサブ・ハッサン・ユーセフ氏にインタビュー。今回の停戦は、時期的にも適切だったとの考えを明らかにした。

ただし「将来的には、ハマス政権を打倒しなければならない。それはイスラエルのためと言うよりは人類のためでもある。ハマスは破壊するために生まれた組織。建てあげることを知らない。一般のパレスチナの子どもたちは何も知らないで、人間の盾になる。いかに人々を巻き添えにしないでハマスと戦うかが課題。」とも語った。

<ガザ国境でイスラエル軍がパレスチナ人1人を射殺>

23日、イスラエルとガザの国境にあるフェンス前300メートルは侵入禁止区域となっている。23日、この中にパレスチナ人の若者が300人ほどが侵入し、警備しているイスラエル兵に向かって投石を始めた。

1人がフェンスにハマスの旗を掲げようとして近づいて来たため、兵士が空中砲火を3回行って警告。それでも近寄ってきたため射殺に及んだという。死亡したのはオマル・カデシさん(23)停戦から最初の死者となった。

この後、ハマスが若者たちをこの区域から脱出させている。
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調子にのりすぎ!?エジプトのムルシ大統領 2012.11.24

 2012-11-24
停戦に大きな役割を果たしたムルシ大統領。来月を期限とする憲法制定を前に、22日、大統領の決断を最高裁であっても阻止できないとする法案を出した。つまり大統領は、エジプトで最高の地位-エジプト人曰くかつてのパロ-のような地位に立つということになる。

これに反発したエジプト人たちが23日、「ムルシはイスラム主義を持ち込もうとしている」「ムルシとムバラクは同じだ」と各地で大規模な反ムルシデモを行い、警察との衝突で100人以上が負傷した。カイロのタハリル広場では、座り込みのデモが続く見通し。

アメリカは、ムルシ大統領が独裁へと向かうのではないかとの懸念を表明している。
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停戦から1日目 2012.11.23

 2012-11-24
昨夜宣言された停戦。その後5-10発のミサイルがイスラエル南部都市に飛来したが、被害はなし。イスラエル軍も空爆せず、22日は双方とも爆音のない1日となった。夕方になり、招集された5万の予備役兵たちも、徐々に任務を解かれ、帰宅しはじめている。

<ガザ地区の様子>

ガザでは、ハマスが22日、国民の祝日とし、大々的な勝利集会を行った。ガザのハマス代表ハニエ首相は「占領者(イスラエル)がガザを侵略する機会はなくなった。そのチャンスは二度とないだろう。」と語った。またジャバリの死については、「その血が無駄に流されることはない。」と相変わらずの敵意を語っている。

それにしてもガザ地区の破壊はすさまじい。銀行が破壊されたので、現金が極端に不足している。ビジネスはまひ。学校も破壊されている。ガザへ戻って取材している朝日新聞の山尾記者によると、一家11人が亡くなった現場では今も遺体の堀りおこし作業が続いているという。その日も男性の遺体が発見されている。

回復するには相当な資金と時間がかかるとみられる。それでも破壊されなかった通りでは、野菜が売られていたりファラフェルのスタンドが出て、買いに来る人々の姿が紹介され、活気ある様子も紹介されている。

イスラエルは、しばらくはミサイルを撃ち込めない程ハマスに打撃を与えたと言うが、実際にそうなのかどうかは、時間が明らかにするだろうと言われている。

<イスラエル南部の様子>

停戦に入る直前にイスラエル南部エシュコル地方のキブツに着弾したロケット弾で負傷し重傷となっていた兵士が、23日午後、病院で死亡した。28才だった。

イスラエルでは、万が一のことがあるので、南部都市では全域で、22日も学校は休校となった。安息日入りする明日も休校になる。22日、夜になり、ようやくスデロット、アシュケロンなどでも、買い物に出たり、レストランに出かけたり、人々が外の空気を楽しんでいる。

今回の戦闘でイスラエル側の被害総額は7億6000万ドル(608億円)。活躍した迎撃ミサイルは一発が100万円近くする。ネタニヤフ首相は、物理的心理的、また経済的回復のための特別チームを発足させた。今回の作戦中に被害を受けた地域や人々の対処に全力をあげる。

<停戦してよかったのか・・?賛否両論のイスラエル>

チャンネル2の調査では、今回の戦闘での勝利者はだれだと思うかとの問いに、どちらでもないと答えた人が46%、ハマスだと答えた人が28%、イスラエルだと答えた人は20%だった。

イスラエル市民、特に南部住民の多くは今、ハマスがまだミサイルを温存している状態で停戦することに大きな不満をもっている。ハマスが停戦約束を守ったことなど一回もないからだ。イスラエル人の中で、今回の停戦が長続きすると期待する人は0と言っても良いだろう。

南部住民の中には「ネタニヤフ首相には失望した。彼に投票するのはやめにした。」と言うものもいる。

昨日以来、ネタニヤフ首相のホームページには数え切れない停戦へ不満の書き込みがされているという。それに答えるように、ネタニヤフ首相は「もっと攻撃するべきだったと考えている人たちが大勢いることは知っている。しかし、今はこの停戦話にのってみることがイスラエルの益になると信じている。」と語った。

同時に、もし停戦の約束が破られた場合は、大規模な反撃をする用意があるとともに、「いずれは地上戦をしなければならないだろう。」との見解も示した。

しかし中には地上戦が回避され、ミサイル攻撃がとりあえずは停止したことを評価する意見もある。もし地上戦になっていれば、戦死者は少なくとも200人と予測される。予備役兵の家族たちは、5万もの大軍を招集しながら、実際に戦わずに終ったネタニヤフ首相の英断に感謝しているという。これもまた本音のようである。

<旅行キャンセル>

観光省によると、今回のガザでの戦闘の影響で発生した旅行のキャンセルは15%。クリスマス関連の旅行客にも影響が出ているという。
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テルアビブのバス爆破 犯人に関する続報 2012.11.23

 2012-11-23
テルアビブのバス爆破の犯人は、犯行の数時間後に逮捕されていたことが発表された。調べによるとハマスとイスラム聖戦が協力し、アラブ人マフィアの町として知られるタイベイの男を雇って犯行に及んでいたことがわかった。犯人は、西岸地区出身のパレスチナ人で、イスラエル国内にいる家族と一緒になるための特別処置により、イスラエルの市民権を取得していた。

これをうけてイスラエル政府は、パレスチナ人のイスラエル国内に入る許可のシステムをみなおすことを検討している。
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停戦成立 21日21:00(日本時間4:00) 2012.11.22

 2012-11-22
先週14日に始まった雲の柱作戦。21日も朝からベエルシェバなどにミサイルが着弾。エシュコル地方では6人(うち5人は兵士で1人は重傷)が負傷した。イスラエルもガザへの空爆を続けていたが、夜になり、イスラエルとハマスが停戦に合意。21日21:00(日本時間22日04:00)、双方ともに同時に攻撃を停止した。

今回の停戦は、ハマスと連絡を取り合っていたエジプトのムルシ大統領がスポンサーとなり、アメリカが支持。イスラエルのネタニヤフ首相が、オバマ大統領の「エジプトが提示する停戦案にかけてみてはどうか」とのすすめを受けて合意し、実現した。

<緊急記者会見>

停戦に入る30分前の21日20:30、ネタニヤフ首相は緊急の記者会見を行い、「今は(停戦への)最後のチャンスにかけてみることが正しいことだと判断した。」と語った。

同席したバラク国防相は、「ハマスとイスラム聖戦に打撃を与えた。」と作戦の目標は達成したとの見解を語った。(破壊したハマス拠点は1500カ所以上、ジャバリなど鍵となる指導者らを殺害。8日間のガザでの死者数は140人以上)

ただし、ネタニヤフ首相は、「もしハマスが停戦の約束を破るなら、市民を守るためにこれまで以上の武力で臨む用意がある」とのスタンスは崩していない。

*実際には、停戦成立後直後からもイスラエル南部都市にはロケット弾が着弾している。イスラエル側は空爆を控えている。ガザ国境に待機させている地上軍を帰還させるかどうかは22日(木)に決定予定。

<今後の手順>停戦発令から24時間はクーリング期間とし、その後、閉じられている国境を開放、物資や人の往来を再開する。しかし具体的にどの程度開放するのかなどは明らかではない。

<イスラエルに有利な解決?>

今回の停戦は、イスラエル、特にネタニヤフ首相のリクード(党)にとって有利な形になったとの分析がある。今や停戦が成功するか否かは、ハマスがイスラエルを攻撃するかしないか、ハマスが他の組織を統轄できるかにかかっている。つまりボールはハマスの側にあるということ。

さらにこの停戦以後は、エジプトがガザに関しての責任を負う形になった。これはリクードが以前から願っていた形である。(Yネット)

<ハマスも勝利宣言?>

ただし、ハマスもハマスで勝利宣言を行い、ガザの通りではお祝い騒ぎとなった。確かに、ハマスはイスラエルと対等に交渉し、テルアビブやエルサレムにまでミサイルを放った。ガザでは「歴史的勝利」と言っている。

今後、ここ2年以上、イスラエルとの接点を失ってている西岸地区のアッバス議長の立場が、パレスチナ人の間で弱体化するのは避けられないと思われる。
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テルアビブのバス爆破 2012.11.22

 2012-11-22
停戦に合意する8時間ほど前になるが、12:30テルアビブ市内でバスが爆破された。負傷者は、28人。うち2名が中等度から重傷だが、いずれも命の危険はない。ショックで対処を受けた人は4人。

今回は、自爆テロではなく、バス中央部の座席下に設置された爆弾によるものだった。犯行は当初ハマスと報道されたが、治安筋は後に犯行は、無名のテロ組織だと推測されると発表した。

その後テルアビブでは、町に入る主要道路で検問を実施したため、すさまじい渋滞になった。

<菓子を配って祝うガザ市民>

ガザでは互いに菓子を配りあって、テルアビブでのテロ決行を祝う姿が報道された。
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報道されなかった葬式 2012.11.22

 2012-11-22
20日に南部エシュコル市域のキブツに着弾したミサイルで死亡したイスラエル軍兵士ヨセフ・パルトゥックさん(18)の埋葬式が21日、エルサレムの広大な墓地で静かに行われた。本来なら軍葬となり、大きく報道されるところだったが、家族がこれを断ったという。

ヨセフさんは、ユダヤ教超正統が設立した西岸地区入植地エマニュエルの出身。違法な入植活動でイスラエル軍と常に対立する町である。当然、エマニュエルから従軍する者はいない。ヨセフさんは、こうした町の方針に同意せず、2ヶ月前に町を出る形で国防軍に入隊していた。

ガザ地区ではイスラエル軍の攻撃で死亡した場合、町を挙げて憎しみを叫びながらの葬儀をしている。ハマスに殺されたヨセフさんだったが、その埋葬はあまりにも静かだった。

<若者たちの涙>

埋葬には、ヨセフさんと同じ部隊に所属していたという18歳前後の若い兵士たち5-6人がいた。談笑してはいたが、1人の顔には、いいしれない苦悩の表情があった。

また埋葬には、アメリカからイスラエルに1年間のユダヤ教学習で来ている17-18才の美しい少女たちも大勢来ていた。

気がつくと、となりから鼻をすする音がする。少女が静かにこらえるように泣いていた。ユダヤ人としてのアイデンティティを喜び、イスラエルに来た。しかしそこで見たのはハマスのミサイルで亡くなった18才の青年・・。これが彼女のアイデンティテイなのだ。この埋葬がどんな影響を若い彼女の心に残すのか・・と思った。

たばこの煙のにおいがした。こんな時に・・と思って見ると、中年ぐらいの女性がたばこをすいながら埋葬を見ていた。鼻をすすっている。目から涙がこぼれるのが見えた。

ユダヤ人として生きることはたやすいことではない。どんなに厳しくて、どれだけ批判されてもここにしか生きる場所はない。それをあらためて実感させられた時となった。
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テルアビブでバス爆破 2012,11,21

 2012-11-21
12:30(日本時間19:30)テルアビブでバスが爆破された。未確認だが、テロだとみられる。負傷者は15人。重傷者もいるもよう。イスラエル警察のスポークスマンによると、昨日から、イスラエル中央部テルアビブやエルサレムでテロが起こる可能性があるとして警戒していたところだった。
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停戦ならず 地上戦は延期 2012.11.21

 2012-11-21
20日夜、エジプトのムルシ大統領が、「あと数時間、21時ごろには停戦にこぎつける。0:00には停戦に入る。」という見通しを発表した。このニュースはすぐに世界をかけめぐった。

しかし、イスラエルのネタニヤフ首相は「まだ停戦については協議中であり、停戦を発表するのは早すぎる。」とのコメントを出した。つまり、エジプトは、まだ合意に至っていないのに、勝手に停戦の発表をしたということである。

予想通り、20日21時になっても停戦発表はなく、ガザ地区からの攻撃、イスラエル軍の空爆が続いている。20日のガザでの死者は20人。

*ガザでイスラエルへの協力者とみられる住民6人を処刑

ハマスは20日、イスラエルに協力していると見られる住民6人を、裁判なしに射殺、そのうちの1人の遺体を複数のバイクで引きずり回す写真が公開された。ハマスがイスラエルへの協力者を処刑するのは、先週14日から2回目という。

<地上戦延期>

地上戦については、20日、カイロとエルサレムを国連総長が訪問。またアメリカのクリントン国務長官もエルサレム入りして地上戦を見合わせるようネタニヤフ首相に要請。イスラエルは突入を延期したもよう。

ネタニヤフ首相は、クリントン国務長官に、「ガザからのミサイル攻撃が収まり次第”長期的な”合意に至る用意がある。」と語った。

<停戦への話し合いの背後で・・イスラエル人も2人死亡>

カイロで停戦に向けた外交努力が進められる中、20日、午前中ベエルシェバには20発ものミサイルが撃ち込まれた。アシュケロンではアパートに直撃したが、住民は警報で避難していて軽傷が2人のみ。

午後にはスデロット、エシュコル地方のキブツにも撃ち込まれ、イスラエル軍兵士1人(18)が死亡。同じエシュコル地方への攻撃で市民1人が死亡。1人が重傷。兵士15人が負傷した。

夕刻には、テルアビブに近いリション・レチオンのアパートに着弾。住民2人が軽傷を負った。

20日は、テルアビブ、エルサレムでも警報が鳴った。テルアビブに飛来したものは、迎撃ミサイルが撃墜。エルサレムに飛来したミサイルは、再びグッシュ・エチオン付近のパレスチナ人の村に着弾したが、負傷者はなし。
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イスラエルガザ国境付近の町を訪問して 2012.11.21

 2012-11-21
<ガザから1.2キロ・・スデロットの住民>

エルサレムから南へ1.5時間ほどにある町スデロット。ガザからわずか1.2キロのところにある。写真はスデロットから見えるガザ。昔はスデロットからガザのビーチへ自転車で行っていたという。

先週14日に「雲の柱作戦」が始まって以来、学校もビジネスも休み。皆、シェルターに入っているのか、町はひっそり静まりかえり、屋外で人をみることはほとんどない。それでも洗濯物は干されている。ミサイルの合間に干したのだろう。

緑豊かな美しい町並みだ。こんな閑静なところにミサイルが落ちてくるのかと、いかにも不自然な感じがした。

<警報ツェバ・アドン(赤色)>

20日午前11:30ごろ、私たち報道陣は、10分前にロケット弾が着弾したという現場にいた。建物に近い道路に5穴が空いており付近に金属片が飛び散った後があった。100メートルくらい離れてこの地点に面するアパートのガラスが、爆風で粉々になっていた。幸い、被害者はなかったもよう。

写真を撮っていると、付近に住むユダヤ教正統派の男性が、片言の日本語で話しかけてきた。以前、東京に3年住んでいたという。と突然、警報「ツェバ・アドン」と繰り返される低い女性の声。

あわてて、それぞれ付近の家のシェルターにかけこむ。蜘蛛の子を散らすとはまさにこのことかといった光景。スデロットでは警報が鳴ってから着弾まで15秒しかないのだ。

走っている間、不謹慎だが大人の鬼ごっこのような気がした。しかし命をかけた鬼ごっこだ。走りながら、一瞬、どこか地震や津波の警報の恐ろしさに似たものを感じたような気がした。

シェルターに駆け込むと同時に爆音が聞こえた。付近の住民宅にあるシェルターは、わずか3畳くらい。そこにカメラを抱えた報道陣が満員状態。安全が確認されて出ていくと、先の日本語を話していた男性が警察にエスコートされて救急車で運ばれていくのが見えた。

住民はこの警報、走る、の毎日を13年以上も続けている。いい加減にしてほしいと思うことが悪いだろうか。「ならばイスラエルはそこから出て行け」と世界は言うが、それもまた不条理ではないのか。

<コミュニティーの底力>

スデロットの後は、ガザから2.5キロ、エシュコル地方のキブツ・アルモニを訪問した。住民は500人。緑と花、果樹に囲まれた楽園のような所だった。この状況下でよくこれだけ管理する余裕があるものだと関心させられた。

しかし、スデロットもそうだが、このキブツもあまりにもガザに近く、警報が間に合わない。突然ロケット弾が着弾することもあるという。

こうした異常な状況下で子どもたちは育つ。夜中に起こされてシェルターに駆け込むことも頻繁にある。母親たちは、警報が夜中になると、熟睡しているティーンエイジャーの息子を起こすのかどうかから考えるという。

社会福祉士のエステルさんは子どもたちの心を守るため「ツェバ・アドン」という絵本を書いた。写真はその絵本からのスキットを披露してくれた子どもたち。

この子どもたちに「こんな危ないところから引っ越したくはないか」と聞くと、一斉に全員が「ここから離れたくない!」叫んだ。理由はここに彼らのキブツ、コミュニティーがあるからだ。

日本でも災害時にコミュニティーが一緒にいることの大切さが報告されているが、それはここでも証明されている。ミサイル攻撃にさらされながらも住民の顔には元気な笑顔があった(写真:キブツの女性たち)。

このキブツでは、ただ恐れて家にこもるのではなく、できるだけ一緒にすごすようにしているという。特に子どもたちは、兵士たちへの励ましのプレゼント作るなど様々なボランティア活動を毎日行っている。忙しくする。結果、キブツの子どもたちがPTSDに陥ることから守られているという。

写真はキブツに撃ち込まれミサイルの残骸で作られた大きな風鈴。手で触れると美しい音を出す。「恐ろしいものかから、美しいものを作り出すことは可能です。きっと平和がくると信じています。」とエステルさん。短い滞在を終え、私たちは今夜もミサイル攻撃を受けるであろうキブツを後にした。手を振って見送るエステルさんの笑顔が印象的だった。

帰り、ガザのボーダー付近で待機するイスラエルの大軍の一部が見えた。戦車もいる。地上戦にならないで解決が与えられるようにと願った。
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日本の読者の方々へ 2012.11.21

 2012-11-21
<イスラエルはなぜ攻撃をやめないのか>

世界の報道を見ると、イスラエルからガザへの攻撃の激しさが強調されている。確かにガザでの圧倒的な破壊をみれば、イスラエルのアパートの一角がミサイルで破壊された写真は、アピール力に欠ける。死者の数もガザの方が圧倒的に多い。イスラエルの被害はニュースにはならないのだ。

しかし、知って頂きたいことは、イスラエルは、ガザを攻撃したくてしているのではないということ。イスラエルは、ただガザからの攻撃をやめてほしいだけである。地上戦などだれがやりたいと思っていることか。

ガザとの紛争に終止符を打つため、イスラエルはまず2005年に市民と軍隊をガザから完全に撤退し、パレスチナ人に土地をゆずった。しかしその後逆にイスラエルへの攻撃は増えた。攻撃されるたびに報復攻撃を繰り返してきたが、いっこうに攻撃がやまなかった。それで2008年、大規模侵攻を行った。

しかしそれでもミサイル攻撃はやまず、今年10月に入ってからはその頻度が高まっていよいよ堪忍袋の緒が切れたのである。「今回は徹底的にハマスの攻撃能力をたたいてほしい。」というのが現時点でのイスラエル世論。ただし、イスラエルも、”ハマスが言うように”この作戦でガザからの暴力がなくなるとは考えていない。

せめてこの先10年でも15年でもガザからの攻撃がなくなる、というのが雲の柱作戦の目標である。(イスラエル軍スポークスマン)

<イスラエルはガザ市民を狙っているのか>

ハマスは、「イスラエルは女性や子ども、市民をねらっている。」と主張する。はっきり言うがそれは大きな誤りである。イスラエル軍は攻撃の合間に携帯メールを送り、「ハマスから離れよ。ハマスはあなた方を人間の盾にしている。」とのビラをまき続けている。

イスラエルは民主人権保護国家である。イスラエル市民だけでなく、ガザ市民の命を守ることは最優先事項である。法的に見てもガザ市民の巻き添えは避けるための手だてを最大限に行わなければならない。

軍事専門家によると、今回の作戦で注目されるのは、ピンポイント攻撃の技術力。そして、諜報活動能力である。2008年のガザ侵攻の時とは格段に進歩しているという。こうした努力は世界には報道されていない。

今も諜報活動を続けているガザ内部のエージェントたちがいることを覚えたい。
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地上戦まで24時間の期限(19日夜から) 2012.11.20

 2012-11-20
イスラエルはガザ国境に地上軍54000人の準備を完了し、あとは指令を待つのみとなっている。今日は、ガンツ参謀総長が現地入りして、兵士たちを激励する様子も報じられた。予備役兵たちのコメント http://www.idf.il/1283-17683-en/Dover.aspx

しかし、地上戦になればはかりしれない危険が予想されるため、アメリカはじめ西側諸国がいっせいに反対。イスラエル政府に地上戦には突入しないよう、圧力をかけている。

これを受けてイスラエル政府は19日夜、9人からなる重要閣議を行い、地上戦突入まで24時間待つという結論を出した。

もしそれまでに、ガザからの攻撃がないならば、イスラエルも攻撃しないということになり、「停戦」の可能性が見えて来る。

しかし20日朝4時(日本時間11時)現在、イスラエル南部へのミサイルが再開され、イスラエルもガザへの攻撃を行っているもよう。CNNによると、アメリカは万が一の場合、アメリカ市民をイスラエルから避難させるため、地中海の戦艦を周辺海域にもどしたとのこと。なお、現在は各航空会社ともに通常に運行している。

<停戦への努力>

停戦については、カイロで、エジプトが中心となり、トルコ、カタールがハマス、イスラエルの代表も入って停戦に向けた協議を続けている。

19日、ハマスは「イスラエルは停戦を要請した。」と発表。まるでイスラエルが停戦を懇願したかのような表現だったため、イスラエルは激怒、ただちに否定する声明を出した。

20日、バン・キ・ムーン国連総長がカイロ入りしてハマス、イスラエル双方に停戦を促すことになっている。
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ガザで市民の犠牲相次ぐ 2012.11.20

 2012-11-20
18日、ガザではイスラエルの空爆で一家7人を含む11人の市民の死者が出たが、19日はイスラエルが再びハマスのメディアが入っているビルを攻撃し、24人が死亡した。ガザでの死者はこれで104人になる。

急に市民の巻き添えが増えたのは、イスラエル空軍が、ミサイル発射地に加えて、ハマスやイスラム聖戦の活動家らもターゲットにし始めたため。19日のメディアビルへの攻撃で、イスラム聖戦の著名な活動家4人が死亡した。

<イスラエルへのサイバー攻撃>

イスラエルがガザへの空爆をはじめてから、イスラエル政府に対するサイバー攻撃が4400万件に上っていることがわかった。政府はバックアップをとるなどして対処にあたっている。イスラエル軍にはサイバー部隊もある。
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19日 イスラエル国内の様子 2012.11.20

 2012-11-20
19日、イスラエル南部へ飛来したロケット弾やミサイルは130発。アイアンドームが20発撃ち落としたが、アシュケロンでは小学校の屋根を突き抜けて教室を直撃した。子どもたちは登校しておらず、負傷者はなし。

午前中は、南部都市全域で、警報がなりっぱなしに近い状態だった。住民はシェルターで過ごしている。イスラエル中央部や北部に親戚がいる人などは避難しはじめている。

テルアビブ、エルサレムに警報はなかった。テルアビブにまで届くミサイルはイラン製ということで、19日、イスラエルは「イランがガザにミサイルを供給している。」と名指しで非難した。イランはこれを否定。

<ジョークで危機を乗り越える?>

イスラエルには「アレツ・ネエデレット(スペシャルな国)」という人気コメディ番組がある。イスラエルをとりまく厳しい時事問題をパロディにして笑い飛ばしてしまおうという番組だ。たとえば、コメディアンがネタニヤフ首相やバラク国防相、時にはヒズボラや、シリアのアサド大統領などに紛争して一こまを演じる。

地上戦を控えた緊張をほぐすためか、19日夜、ニュースのすぐ後でこの番組が登場していた。たとえば「アイアンドーム個人用!」の一こま。ミサイルにそなえ、母親が、子どものランドセルを迎撃ミサイルパックに変えているところ。

日本ではクレームがさっとうしそうだが、これを笑えるところがイスラエル人である。

<テルアビブの表情>

18日には2回警報が鳴ったテルアビブに行ってきた。いたって普通の日常があった。あわてたってしょうがない、というのがイスラエル人の反応だ。

テルアビブのビーチでは、ミサイルの飛来にそなえて張り込みをしているテレビ局車両の横で、のんびり横になっている人の姿もあった。アイアンドーム(迎撃ミサイル)がなければこうものんびりしていられなかったと思うが・・・。

小さな孫を連れてファラフェル屋さんに来ていた高齢の女性は、備え付けのテレビニュースをみながら、ファラフェルをほおばり、「もしかしたら停戦になるかもね・・。」と語っていた。

<迎撃ミサイルに安心しすぎ>

迎撃ミサイルが、かなりよい成果をあげているため、人々の緊張が解けすぎているようである。警報が鳴ったときに本来はシェルターに駆け込まなければならないところ、バルコニーに残って迎撃ミサイルの追撃を撮影しよとする人が増えているという。

しかし、迎撃ミサイルは100%ではない。先日キリアット・マラキで3人が死亡したが、迎撃ミサイルがうかく作動しなかった間に着弾していた。
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ターニングポイント 2012.11.19

 2012-11-19
ガザとイスラエルの紛争がターニングポイントを迎えている。地上戦に突入してから停戦するのか、地上戦をせずに今停戦に入るのか。ネタニヤフ首相の責任は非情に重くなってきている。

エジプトのカイロでは、停戦に向けた動きがあるが、ネタニヤフ首相は、交渉を”始める”条件として、「まずはハマスがロケット攻撃をやめること」というスタンスを譲っていない。ハマスは、「イスラエルが攻撃をやめること」が条件と言っている。双方に接点はない。

<イスラエルから停戦の条件>

カイロからの報告によると、イスラエルが具体的に出した停戦の条件は以下の通り。(Yネット)
注)これは、カイロからの報告でイスラエルからの報告ではない。

1.15年以上、イスラエルに戦いをしかけない
2.ただちに武器をガザへ密輸することをやめる
3.ガザにいるすべての組織がイスラエル領内、ならびに国境にいる兵士への攻撃をやめる
4.もしテロリストがイスラエルを攻撃した場合、またそうした情報が入った場合、イスラエルが、追跡逮捕する権利を維持する。
5.ガザとエジプトの国境は開放を維持するが、ガザとイスラエルの国境は閉鎖を続行する。
6.ガザのムルシ大統領が停戦の保証人となる。これは政治的な保証ということで、武力による保証ではない。

イスラエルはこれに対する返答を48-72時間以内(期限11月21日)に出すようにと要求し、もし応じない場合は地上戦を開始すると言っているという。

<地上戦になった場合はどうなるか?>

今後、もし地上戦に突入した場合、ハマスは、イスラエル国内で自爆テロをはじめると言っている。イスラムに聖戦へのよびかけがなされ、北からはヒズボラが攻めてくる可能性が高い。ヒズボラの背後にはシリア、イランがいる。

シリアが国境から化学兵器を使われるかもしれない。イランが参入してきて中東全体にまで戦闘が拡大するというのが最悪のシナリオ。できれば地上戦は回避したいところだが、いったん始めた戦闘を中途半端に終わることもできない。

今、ネタニヤフ首相が直面している決断は、地球規模の問題である。
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18日、ガザ・イスラエル双方の市民は・・・。 2012.11.19

 2012-11-19
<イスラエルの攻撃でガザ市民11人が死亡>

このような中、18日、ガザではイスラエルに攻撃で、建物が全壊し、中にいた市民11人(女性5人、子ども4人を含む)が一度に死亡するという悲惨なことがおこった。このうち、7人は同じ家族のメンバーだった。がれきの下からまだ遺体が出てくる可能性がある。これでイスラエルに対する風向きは一気にきびしくなってきた。

なお、18日のガザでの死者は、この11人を含めて16人に上り、先週14日から計66人が死亡した。

<イスラエル側の被害>

18日、イスラエルでは午前中に、南部オファキムに着弾。車の中にいた夫婦とその子ども(2才)など5人が負傷。

午後にはアシュドドで8階建てのアパートにミサイルが直撃。ミサイルは、なんとエレベーターの空洞を突き抜けて5階で爆発した。アパートの住民は、警報がなると同時に補強ルームへ入っていたため全員無事だった。

午前10:30 テルアビブで警報がなり2発が着弾したが、迎撃ミサイルが撃ち落として負傷者はなし。ただし、その破片が車に落下して車が大破した。負傷者はなし。テルアビブでは、18:30にも警報が鳴ったが、迎撃ミサイルが撃ち落として被害はなし。

23:00ごろ、南部全域で警報。キリアット・マラキ、ベエル・トゥビアで家屋にミサイルが直撃し、大破したが、住民は補強ルームに入っていたので負傷者はなし。各地で迎撃ミサイルが、ロケット弾を追尾撃墜する光景が目撃されている。

*カルメル・アッセンブリーにイスラエル南部住民避難

カルメル・アッセンブリーでは南部住民73人(多くは子どもたち)を、教会の宿泊施設に受け入れたという。担当者は対応におわれている。バネッサさんという姉妹を覚えてお祈りください。

<ガザとイスラエルのギャップ>

イスラエルには迎撃ミサイルや、シェルターがあって市民への被害は最小限に抑えられている。また国土防衛省の指導が功を奏しているようである。多くの住民はPTSDに苦しむとはいえ、死者は3人でとどめられている。テルアビブでは、ミサイルが来ているにもかかわらず、ビジネスも学校も全く通常通りである。

これに比べて、ガザ地区ではシェルターなどは存在しない。ミサイルは住民のすぐ近くから発射され、イスラエルの空爆のターゲットになる。イスラエル空軍の圧倒的な軍事力を前に、市民はどうすることもできない。

破壊された建物は見るにしのびないほどの残骸がれきとなっている。爆音もひっきりなしに続く。住民への心理的影響ははかりしれない。

また、ガザでは戦闘が始まる前から医療物資の不足があった。負傷者がひっきりなしに運ばれてくる現在、医療物資不足は深刻。*18日、イスラエルは閉鎖している国境からトラック二台分の医療物資をガザへ送付している。

*朝日新聞の山尾記者、無事イスラエルへ

朝日新聞の山尾記者は、18日、ガザでの取材を終えてイスラエルに戻られたもよう。背後に残してきた現地人・助手らが気にかかるという。

ガザでは、至近距離でのミサイルの着弾や、空爆による激しい破壊をまのあたりにしたが、イスラエルへ戻ったとたん、いつもののどかな風景となった。「この落差は何なのか。空爆にさらされる恐怖から解放された後、考え込んだ。」と報告している。(朝日新聞デジタル)

*クリスチャンの皆様へ・・・ガザ市民が特に守られるよう、とりなしてください。市民を傷つけることはイスラエルの目的ではありません。イスラエル軍はビラを配布するなど警告を発しつつ、攻撃しています。

また。ガザ地区にいる兄弟姉妹たちを特に覚えてお祈りください。こういうときこそ主の御顔を求め、主が彼らを平安でみたし、実際に守り、必要を満たし、付近の住民への祝福になるように。ガザの霊的な暗闇と戦う力が与えられるように。
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エルサレムの嘆きの壁で、チーフラビが祈り 2012.11.19

 2012-11-19
18日、エルサレムの嘆きの壁でイスラエルの東方系チーフラビのシュロモー・アマールが、イスラエル軍兵士と国家のための祈りをささげた。内容は、神の前に罪の赦しとともに「神はただひとり」と繰り返し、多くの詩篇がそのまま読み上げられた。(写真:思ったより参加者が少なかった。男性より女性の方(右側セクション)が圧倒的に多い。)
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ガザに日本人ジャーナリスト6人 2012.11.18

 2012-11-18
イスラエル軍は空軍に加えて海軍が海からもガザへ砲撃を開始したもよう。昨夜、メディアのビルが破壊され、パレスチナ人ジャーナリストが少なくとも6人負傷した。

イスラエル外務省によると、ハマスは、日本人6人を含む外国人ジャーナリスト22人のガザからイスラエルへの出国を許可しないという。日本人6人はまだガザ内部で取材を続けているもよう。

<ハマス・地上戦の可能性に備える?>

前回のガザ侵攻の時もジャーナリストが、人間の盾にされた経過がある。

ハマスは、「もしイスラエル地上軍が入ってきたら、彼らを殺す、イスラエル国内で自爆テロを再開する」と脅迫するビデオを出した。

http://www.jpost.com/Defense/Article.aspx?id=292337
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西岸地区でひろがる親ハマス・反イスラエル・デモ 2012.11.18

 2012-11-18
ラマラをはじめ西岸地区各地で、親ハマス・反イスラエルのデモがおこり、イスラエル軍と衝突している。パレスチナ自治政府は、混乱がひろがる懸念を示している。
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シリアからの砲撃でイスラエル軍車両破壊 2012.11.18

 2012-11-18
シリアからの砲撃が国境のイスラエル軍車両を破壊、兵士1人軽傷を負った。流れ弾かどうかは不明。イスラエル軍はただちに砲撃元へ反撃し、シリア軍兵士が死亡した可能性も。
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停戦?情報の錯綜 2012.11.18 

 2012-11-18
イスラエル軍のガザ地区への断続的な攻撃は17日も続いた。破壊をうけた建物の様はすさまじい。17日だけで、ガザ地区の死者は4人。これまでの死者は39人になった。

17日、エジプトのカイロで、エジプトのムルシ大統領、トルコのエルドアン首相、カタールのエミール王子、ハマスのカリッド・マシャアル政治部代表が4者会談を行った。カイロではアラブ連合も、停戦を目標に緊急会議を開催中。

ムルシ大統領は会談の後「停戦のしるしはあるが、補償はない。」とのコメントを出した。一時18日0:00から停戦に入る可能性があるという情報もあったが、0:00以後もイスラエルのガザへの攻撃は続いているようである。

*イスラエルの方針

イスラエルの目的はガザを再び占領下に置くことではない。イスラエルに対するミサイル攻撃がもはや不可能になったということが確認されたらすみやかに攻撃を停止し、ガザから撤退する。逆にミサイル攻撃がなくならない限り、イスラエルが途中で戦闘をやめることはないと思われる。

<ヒズボラ、イラン、シリア、スーダン、エジプトがガザへ長距離ミサイルを補充している!?>

イスラエル軍が断続的にミサイル発射地を攻撃しているにもかかわらず、テルアビブにまで届くミサイルはまだ飛んできている。イスラエルへのミサイルが止まない限り、イスラエルは攻撃をやめることができない。

レバノンのヒズボラ系列の新聞によると、この24時間の間に、イランからシリアの港を経由してスーダンへ、スーダンからエジプト経由でガザへ長距離ミサイルが密輸補充されているという。
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4307083,00.html

<エジプトで悲惨な事故 幼児47人が死亡>

17日、エジプトでは列車とスクールバスが衝突。乗っていた47人の幼児(4-6才)が死亡し、悲しみがひろがっている。ガザ情勢対処に忙しいムルシ大統領だが、同じ大統領執務室から今日は国民にむけて悲しみのアナウンスをすることになった。エジプトでは交通事故で年間8000人が死亡するという。
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