イスラエルがシリア空爆か 2013.5.4

 2013-05-04
アメリカの情報筋によると、4日深夜3時すぎ(日本時間4日朝9時すぎ)、複数の戦闘機が、シリア領内の武器庫とみられる建物を空爆した。

空爆はレバノン領空からで、シリアの外からの攻撃だった。3日夜からレバノン上空にイスラエルの戦闘機が飛来していたことから、空爆はイスラエルによるものとみられている。

イスラエルの戦闘機は、ターゲットからかなり離れたところから、水平に攻撃することが可能。実際にはレバノンから、またはイスラエル領内からでもシリア内部の標的を攻撃できるという。

この件について、駐米イスラエル大使館は、ノーコメントだったが、「今言えることは、イスラエルは化学兵器のような危険な武器がレバノンのヒズボラの手にわたらないようにすることに対し、躊躇しないということだ。」と言った。

イスラエル有力紙のハアレツは、4日、イスラエル政府筋の情報として、「化学兵器ではなかったが、状況を変える可能性のある危険な武器(ハイテクのミサイルなど)がヒズボラに引き渡されようとしていた。」として、攻撃がイスラエルによるものと認めたと伝えている。

イスラエルは今年1月にもシリア領内の化学兵器武器庫とみられる周辺で空爆を実施したとみられている。これについては、イスラエルは正式には空爆の責任は認めていない。

なお、シリアは、1月も今回も攻撃があったことを否定している。

<”証拠”がないと動かないアメリカ>

アメリカのオバマ大統領は、「まだシリアが化学兵器をいつどこでどのように使ったのかわかっていない。アメリカ人がシリア内部に入り込む必要を感じない。アメリカが関与しない方が、アメリカにもシリアにとってもよい。

ただし、化学兵器がヒズボラにわたったというような、我々にも関わる状況になれば話は別だ。」と語った。

つまり、アメリカは、基本的には、化学兵器がヒズボラの手に実際に渡れば、動く可能性はあるが、それまでは動かないということである。

これに対し、イスラエルは、武器がヒズボラの手に渡ってからでは遅いと考えている。危険な武器はイスラエルからできるだけ遠いところで処分するというのが基本方針である。

<反政府勢力にジーハーディスト(聖戦主義者)>

シリアの反政府勢力の間で、アルカイダの影響がかなり大きくなってきていることは、すでに世界も懸念するところである。

反政府勢力戦闘員の10人に1人は、ジハーディスト(イスラム聖戦主義者)だとみられ、アサド政権が崩壊した時には、その者たちの矛先がイスラエルに向く可能性があると、イスラエルは懸念している。

<世界の人々の意識調査>

BBCの調査によると、先進国住民の多くは、自分の国がシリアの内戦にかかわることに反対していることがわかった。
フランス70%、イギリス60%弱、ドイツ80%、アメリカ61%が、シリアへの介入に反対している。
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アメリカが反政府勢力へ軍事支援準備か 2013.5.2

 2013-05-02
シリアでは、サリンが使われたり、戦闘がダマスカス中心部でも行われるなど、シリア政府と反政府軍との戦闘が佳境に入ってきている様相である。

1日、オバマ大統領は、シリア対策の見直しが必要だとの認識を語った。ワシントンポストによると、アメリカが反政府勢力に対し、軍事支援の準備をすすめているという。

アメリカは、反政府勢力を支持しているが、武器を供与するとアルカイダなどの過激な組織の手に落ちる可能性があるため、これまで人道支援のみを行っていた。

なお、ロイターなどの調べによると、アメリカ人でアメリカはシリアへ軍事介入すべきと答えた人はたったの10%だった。

61%はシリアへの介入に反対しているという。36%は、シリアが危機的状況にあることすら知らなかった。(今年4/26-5/1までの調査で18才以上のアメリカ人519人が対象・Yネット記事)
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シリア情勢とヒズボラ 2013.5.2

 2013-05-02
ヒズボラは、イランと協力してアサド政権を助けてきたが、最近数千人規模の戦闘員をシリアに送り込む準備をすすめているとの報告がある。ヒズボラのナスララ党首も「アサド政権は打倒されない。」と豪語している。

さらに、ヒズボラはレバノン南部、イスラエルとの国境にも徐々に部隊を増強しているという。UNIFIL(国連引き離し監視軍)が、ヒズボラに押されて、レバノン南部から撤退し始めているとの情報もある。

レバノンでは、ヒズボラがアサド政権を支援している事に対する反発が高まっており、内政が不安定になってきている。

<イスラエル軍が北部で大規模軍事演習>

ヒズボラの動きに先立ち、イスラエル軍が今週初頭から北部で、2000人の予備役兵を招集しての大規模な軍事訓練を行っている。訓練は以前から決まっていたことらしいが、あまりにも繊細な時期で、ヒズボラを刺激しかねない状況である。

この演習について、ヤアロン国防相には報告がなかったという。

シリア情勢、レバノン情勢が不安定になることは、イスラエルの治安を脅かすことになりかねない。イスラエルは警戒しながら様子をみているところである。
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ペレス大統領がバチカン訪問 2013.5.2

 2013-05-02
ペレス大統領は、4月30日、バチカンの法王フランシスを訪問した。法王は自ら反ユダヤ主義の話題を持ち出し、「反ユダヤ主義はキリスト教の教えに反するものである。地球上のどこででも、そのようなことがあってはならない。」と語った。

ペレス大統領が「悲しいことに、中東にはテロを支持する宗教指導者がいる」と言ったのに対し、法王は「グローバルにすべての宗教指導者が集まって平和への希望を語り合い、テロや暴力を放棄するミーティング」を開くことを提案した。

最後に、ペレス大統領は法王がイスラエルを訪問したら、国をあげて歓迎すると伝えた。
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西岸地区テロでイスラエル人死亡、入植者らも暴走 2013.4.30

 2013-05-01
<パレスチナ人のテロでイスラエル人死亡>

30日朝、西岸地区北部のバス停でバスを待っていたイスラエル人男性を、パレスチナ人のサラム・ザアル(24)が、背後からいきなりナイフで刺して殺害。

被害者の銃を奪って、付近の国境警備隊に発砲し、反撃を受けて自らも負傷した。現在イスラエルの病院で手当を受けている。

被害者の男性は、ユダヤ教正統派で、西岸地区に住む”ナポ”・ボロフスキーさん(31)。演劇を通して、トラウマを受けた人々の心を癒しへと導く人気俳優だった。西岸地区だけでなくイスラエル全国で活躍していたという。7才を筆頭とする5人の子供の父親だった。

調べによると、犯人のサラム・ザアルは、パレスチナ自治区ツルカーム付近の村の出身で、ファタハに所属。彼の兄弟が昨日、イスラエルに協力したとの疑いでパレスチナ自治政府に逮捕されていた。今回、兄弟の無実をはらそうとしてイスラエル人を殺害したものとみられる。

<ユダヤ人入植者暴徒化>

この数時間後、付近のユダヤ人入植者らが、パレスチナ人の車両に投石を開始。パレスチナ人女児たちのスクールバスに当たって窓が割れ、運転手が負傷した。

入植者らは続いて近くのパレスチナ人村を襲撃。建物に火を放ち、投石もして住民1人が負傷している。イスラエルの治安部隊が駆けつけ、これまでに入植者7人を逮捕している。

治安部隊は、今後、まだ入植者らの暴力が予想されるとして、警戒を続けている。

<イシバ学生も暴徒化?>

この直後、エルサレムでは、複数のイシバ〔ユダヤ教神学校)学生が、アラビア語を話していた非ユダヤ系の捜査官2人と言い合いになった。学生らは催涙弾を使って1人を負傷させた。捜査官は1人を逮捕したが、その他の者は取り逃がした。

過激なテロリストはパレスチナ、ユダヤ双方にいる。しかし、それらは一部の者で、パレスチナ人もユダヤ人も、一般の人々は、こうした暴力には反対している。

しかし、こうした暴力の応酬が起こるたびに、一般人の内にも互いへの不信感と、怒りという壁が、積み上がっているようである。
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ガザでイスラエル空軍が、爆弾テロのエキスパート暗殺 2013.4.30

 2013-05-01
4月末にエイラットなどへロケット弾が着弾していたが、イスラエル軍は本日、2回目のガザ空爆を実行。エイラット攻撃に関わっていたとみられる爆弾のエキスパート、アルミシャアル(24)を暗殺した。

軍事専門家によると、アルミシャアルは、どこの団体にも所属していない独立した爆弾のエキスパートで、ガザ以外にも自由に出入りしていたという。いわば’フリー’の雇われテロリストである。

アルミシャアルは、先月エイラットに爆弾を飛ばしただけでなく、新たなミサイルも準備中だったとみられている。
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シリアのダマスカス市内でも爆破続く 2013.4.30

 2013-05-01
ダマスカスでは、昨日に続いて今日30日も市内中心地において、車に仕掛けられた爆弾が爆発。13名が死亡した。負傷者は70名を超えており、死者数はさらに増えるみこみ。

これについて、シリア政府は反政府勢力の犯行だと言い、反政府勢力の自由シリア軍は、政府軍の犯行だと言っている。

なお、昨日の爆破事件では、シリアの首相の車列が狙われ、6名が死亡した。首相自身は無事だった。

シリアでは3月に6000人以上が死亡し、これまでで最悪を記録した。以後、反政府勢力、政府軍が、シリアの首都ダマスカス周辺や市内で戦闘を繰り広げているが、今のところ、どちらが優勢ともいいがたい状況だという。
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