イスラエル空軍、パラシュート部隊の卒業式 2013.6.29

 2013-06-29
27日、ベエルシェバ近郊のハツリム空軍基地では、第166期生(パイロット養成訓練)の卒業式が行われた。卒業式といっても空軍なので、屋外の広い空港が会場である。今年は特にヨム・キプール戦争40周年記念もかねての式典だった。

最優秀生の表彰、バッジの授与、恒例のベレー帽を空中に投げ挙げる儀式に続いて、F15戦闘機、アパッチヘリコプター、空中給油などの航空ショーが行われた。

<”翼をもらう日”:空軍パイロットへの道>

イスラエルでは18才で全国民が徴兵されることになっているが、空軍パイロットの場合は、中学生ぐらいから適正が判断される。

その後選別されぬいた若者が、最低でも4年の厳しい訓練を耐え抜いてやっとパイロットになれる。数百人が訓練を開始するが、最後まで残るのは20-30人である。イスラエルでは男子だけでなく女子のパイロットもいる。

卒業式は年2回。卒業生に敬意を表して、国の重要人物が列席することになっている。今回も、ペレス大統領、ネタニヤフ首相、ヤアロン国防相、ガンツ参謀総長が列席。祝辞、訓辞、兵士を送り出す家族への感謝を述べた。

この日は「翼をもらう日」と呼ばれ、家族親族一同が招かれての式典となる。30人ほどの卒業生だが、球場ぐらいの人数は集まっている。卒業生の名前が呼ばれるたびに、家族だけのTシャツを着た親族一同が立ち上がり、喜びの叫びをあげていた。

エルサレムでは、陸軍のエリート、パラシュート部隊の卒業式も行われた。こちらも訓練に耐え抜くことは容易ではなく、空軍と同様、感動の卒業式となる。

<ガンツ参謀総長:不穏な北部情勢に備える>

喜びにわいた卒業式だが、新しく卒業した兵士たちやその家族が直面する治安情勢は、かなり厳しい。訓辞を述べたガンツ参謀総長は、「南北で情勢がゆるがされている。特に北部ではシリア内戦は悪化しており、ヒズボラのナスララ党首のローブに火がつき始めている。」と述べた。

イスラエル軍は28日、万が一に備え、北部ハイファ近郊にアイアンドーム(迎撃ミサイルシステム)を配置した。また、昨日まで、ゴラニ歩兵部隊が、ガリラヤ湖近郊の密林の中で軍事訓練を行った。

この訓練は、道なき険しい道を暗闇の夜中中、40キロの荷物を担いで歩くという訓練である。全行程15キロだが、2キロ行くのに2時間もかかるような山中だという。

イスラエルの治安は今のところ、守られている。しかし、その背後には、若い兵士たちと息子や夫を戦場へ送り出す家族たちがいることを忘れてはならない。
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ケリー国務長官の”シャトル外交” 2013.6.29

 2013-06-29
アメリカのケリー国務長官が、27日からエルサレムとアンマン(ヨルダン)を行ったり来たりして、イスラエルとパレスチナの和平交渉再開にむけた仲介活動を展開している。ケリー氏の挑戦は、これで5回目。(3月オバマ大統領との同伴後訪問は除く))

ケリー国務長官は、27日、アンマンでアブダラ国王を訪問したあとヘリコプターでエルサレムに到着。ネタニヤフ首相と遅めのディナーをはさんで約3時間の会談。

翌28日朝、再びアンマンへ戻ってアッバス議長と2.5時間会談。夕方には再びエルサレムに戻り、ネタニヤフ首相と会談した。さらに30日、ケリー氏は、再びアンマンへ戻り、アッバス議長と会談の予定である。

ネタニヤフ首相とアッバス議長の間をいったりきたりする様子はシャトル外交、または、”離婚寸前の夫婦のケアをする心理士のようだ”とも評されている。

進展があるのかないのか、途中経過はまだ明らかにされていない。
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明日30日ムルシ大統領1年目の危機:エジプトも内戦になる!? 2013.6.29

 2013-06-29
エジプトでは、30日、ムルシ大統領が就任してからちょうど1年を迎える。ごり押しの憲法制定など強引な滑り出しで、国民が最も期待した経済状況も何も変わらなかった。

そのため、エジプトでは30日、カイロのタハリル広場で再び大規模な反ムルシ、大統領選挙やり直しを訴えるデモが予定されている。反ムルシ派は、100万人規模の参加を期待している。

一方、ムルシ大統領支持派も同じ広場で「大統領にはもう少し時間が必要だ。」と叫ぶ対抗デモを行う。エジプトの分裂は深刻で、宗教関係者の間では、内戦になる可能性を懸念する声もある。

タハリル広場にはすでに広場には人が集まり始めているが、今のところカイロでは大きな衝突は発生していない。

しかしこれに先だって27日から28日、ナイル川周辺のアレキサンドリアやポートサイードではムスリム同胞団の事務所が襲撃され、すでにアメリカ人1人を含む6人が死亡。70人以上が負傷している。ポートサイードでも暴力的なデモ行為となっている。

なぜかイスラエルの旗を燃やす行為もあり、イスラエル政府は、イスラエル人はエジプトへの旅行を控えるようにとの警告を出した。アメリカ政府も同様の警告を国民に対して出している。
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米連邦最高裁、同性婚認める 2013.6.27

 2013-06-27
26日、国の連邦最高裁は、「結婚防衛法」を違憲であるという判決を出した。「結婚防衛法」とは結婚とは異性間の関係であると定義づける憲法だった。

つまり、アメリカは、「結婚は1人の男性と1人の女性の関係である」という定義を放棄したということである。オバマ大統領は、連邦最高裁の決定を支持するとの声明を出した。

今後、アメリカでは、同性婚であっても、異性間の夫婦と同様に、配偶者としてのビザの発給や、税金控除などの権利が適応されることになる。

アメリカではすでに首都ワシントンを含め、13州が同性婚を認めている。ところが、これまでは、結婚防衛法があったため、州の法律では結婚しているのに、同性であれば国の様々な夫婦としての権利を得られないという矛盾が発生していた。今回の判決は、こうしたニーズを鑑みたものである。

なお、同性婚を認めるかどうかは各州の判断に任せるということになっている。しかし、現在すでに同性婚を認めている州に加えて、3州がこの夏には、その仲間入りすることが決まっている。

今回の判決で、さらに同性婚を認めざるを得ない州も出てくると思われる。またイスラエルを含め、世界のゲイたちがそれぞれの国で、同様の要求をだしてくるかもしれない。

<ピューリタン開拓のマサチューセッツ州が・・・>

17世紀、かつて新天地アメリカをめざした敬虔なプロテスタントのピューリタンたちは、アメリカ北東部のニューイングランドからその開拓を始めた。

その影響で、マサチューセッツ州はアメリカでも日曜日にビジネスをしないという法律を最後まで守った州だった(現在、この法律はない)。ところが、同性婚を認めた州は、マサチューセッツ州が1番先だった。
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イスラエルのチーフ・ラビが汚職で退任へ 2013.6.27

 2013-06-27
イスラエルのユダヤ教正統派のチーフラビ・ヨナ・メッツェンガー氏が、収賄などの罪で逮捕され、先週から自宅軟禁となっている。

メッツェンガー氏自身は無罪を主張しているものの、こうした疑いがあるままでチーフラビの仕事は勤まらないとして、休職願いを提出。リブニ法務大臣は、これを受理する運びとなった。

イスラエルにはアシュケナジー(ヨーロッパ系)のチーフラビと、スファラディ(東方系)のチーフラビとチーフラビが2人いるが、今回汚職で摘発されたラビ・メッツェンガーはアシュケナジー。

政治家だけでなく、昔でいえば大祭司にあたるチーフラビまで汚職とはと、イスラエル市民はうんざりしている
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ケリー米国務長官6回目の挑戦-イスラエルとパレスチナの和平なるか? 2013.6.27

 2013-06-27
ケリー国務長官が6回目となる中東訪問を今週中に予定している。イスラエルとパレスチナの直接和平交渉再開の具体化が目標だ。

和平交渉再開については、イスラエルの建築活動の全面停止を和平交渉開始の条件とするアッバス議長のスタンスは変わっていない。

一方、ネタニヤフ首相は、「根本的にパレスチナ人が、”ユダヤの国”イスラエルの存在を受け入れるのかどうか」が問題であって、入植地が問題の核心ではない主張。エルサレムや西岸地区の入植地での建設を継続している。

今回もあまり期待感はないが、ともかくケリー米国務長官は再び挑戦するもようである。

<憎しみはつのる・・>

ケリー国務長官やネタニヤフ首相が、なんとか平和を実現したいと努力する背後で、先週、ユダヤ人によるイスラエル在住アラブ人の町2カ所で大々的な「値札行為」があった。

「値札行為」とは、「アラブ人は出て行け」などと大きな落書きをしたり、車のタイヤに切り込みを入れるなどの嫌がらせ行為である。先週、エルサレム近郊のアラブ人地区のアブゴーシュで車28台、ベイト・ハニナで20台の車が被害にあった。

アラブ人たちは、「イスラエル政府はユダヤ人テロリストには甘い。逮捕しても24時間で出てくる。」と怒りをつのらせている。このままでは第三インティファーダになるかもとの声も。

一方、アラブ人も、アラブ人議員が国会で、イスラエルを呪うような言葉を言い続けていることも問題となっている。

<平和の実現を阻むパターン>

こうした過激な人々は双方にいるが、一般大衆は、ユダヤ人でもアラブ人でもとにかく平和を望んでいる。一部の過激な者たちが、常に平和への努力を壊してしまうというのがパターンである。

アラブの世界では、イスラエルを非難することで英雄となり、イスラエルを認めることで命の危険すら出てくるので、公の人物はイスラエルに同調する発言ができないというパターンがある。
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イスラエルに来たシリアの負傷者100人目 2013.6.27

 2013-06-27
人権保護団体によると、シリア内戦による死者はついに10万人を超えた。これまでに、イスラエルで治療を受けたシリア人負傷者の数も、26日で100人に達した。

このうちイスラエルの病院に収容して治療したのは70人。治療のかいなく死亡したのは2人。治療が終わった負傷者は、すみやかにシリアへ戻されている。

イスラエルへ来る負傷者は、自分で越境して助けを求めるというのではなく、国境からイスラエル軍にエスコートされてきている人たちである。時にシリア人医師からの依頼で国境で受け入れとなっている。

イスラエルでは、シリア人負傷者が一気にイスラエルへ流れ込んでくることのないよう、受け入れた負傷者には、治療に関わる質問しかしないようにし、個人情報がいっさい外へ漏れないように注意しているという。

<若年傾向にあるシリア人負傷者>

イスラエルは、負傷者が民間人でも兵士でもだれでも分け隔てなく治療している。時にはポケットに手榴弾を持っている人もあった。 医療関係者によると、イスラエルで治療を受けるシリア人は、最初は20-30代だったのが最近は10代、またそれ以下の子供たちになってきているという。

26日にイスラエルへ到着し、100人目となったのは、5才と9才の少年たちだった。5才の少年は、爆発で左目を失い、右目も失いかけている。

9才の少年は、全身に爆発物による金属片を受け、一部は化膿。あごと四肢の骨が折れて重傷である。少年たちは父親がイスラエルに連れてきたのだが、麻酔もなく、何日もひどい痛みに苦しんでいたことだろう。

ナハリヤの病院でも12才の少女が全身の骨折ですでに7回も手術を受けている。
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南部に向けてロケット弾7発 2013.6.24

 2013-06-24
昨夜、夜中1時ごろ、イスラエル南部アシュケロン郊外にガザからロケット弾4発が着弾。アイアン・ドーム(迎撃ミサイル)が1発撃ち落として、3発は空き地に着弾したため、被害はなかった。

これに先立ち、同じく南部のブネイ・シモン地区にも3発撃ち込まれたがすべて空き地に着弾して被害はなし。

住民は真夜中に、40日ぶりのサイレンで突然起こされて避難。ロケット弾が着弾する音を聞いたという。イスラエル空軍は直ちにガザ地区の武器庫やロケット発射地点などを攻撃した。

<ガザ地区近況>

1.イスラム聖戦が、ハマスと一時断絶


ガザ地区を支配するのはハマスだが、イスラム聖戦は、メンバーの1人がハマスの警察に射殺されたとして24日、ハマスとの関係を一時的に断絶すると発表した。

2.ガザの教育にイスラムのしめつけ

イスラム主義がひとがりつつあるガザ地区だが、子供の教育において、男女別の教室でないと認可しないという法案が成立。男女別の教室に改修するには莫大な費用がかかるため、多くクリスチャン系団体による学校が閉鎖に追い込まれるのではと懸念されている。

今年も、ハマスが子供たちの夏キャンプを開催。軍服を着せ、銃を持たせての訓練や、イスラエル兵の誘拐を設定した訓練などが行われている。

3.ガザからアラブ界のアイドルスター誕生

アラブ界のアイドルを決めるアラブ版スター誕生で、ガザ地区の難民キャンプ在住のモハンマド・アサフさん(23)が最後まで残り、アイドルスターの座を獲得した(写真)。アサフさんと首位を争ったのは、混乱続くシリアとエジプト代表のアイドルたちだった。

アサフさんは、オーディションに出るため、ハマスに懇願してガザ地区からエジプトへ脱出。遅れてオーディションに出場し、その後本会場のベイルート(レバノン)へと移動した。

エジプトでのオーディションでは、実際に応募していた人が、アサフさんの方が可能性があるとみて、自分の代わりにアサフさんを行かせたという。

*西岸地区でも大興奮

最終決戦の様子は、レバノンのテレビ局から放送され、ガザ地区ののみならず、西岸地区でも22日夜は、屋外に大きなスクリーンを設置するなどして、人々が集まり大興奮となった。東エルサレムでも大花火が打ち上げられ、エルサレム中にその音が響いたほどである。

パレスチナ庶民たちが大喜びする中、イスラム宗教指導者からは、世俗だとして非難する発言が出た。ハマスはコメントを避けて沈黙している。世俗のアッバス議長は庶民と共に喜んだ。
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パレスチナの新首相、早くも辞任 2013.6.24

 2013-06-24
パレスチナ自治政府でファイヤド首相に代わって新しく任命されたハムダラ首相は、就任2週間で、早くも辞表を提出した。原因はアッバス議長の腹心2人との口論だという。

アッバス議長は留任を説得しようとしたが、昨日辞表を受理。再び首相候補探しを行っている。
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シリア情勢:目指すはアサド大統領の大政奉還 2013.6.24

 2013-06-24
シリアでは先週末から、首都ダマスカス周辺やアレッポなどで、政府軍と反政府勢力が激戦を繰り広げている。反政府勢力によると、アラブ同盟諸国から高度な武器の供与を受けたという。欧米からの供与はまだ確認されていない。

<カタールでアラブ同盟とケリー米国務長官>

22日、カタールのドーハで、アラブ同盟(湾岸アラブ諸国を中心とした穏健派アラブ諸国同盟)と、ケリー米国務長官がシリアに関する会議を行った。

両者は、できうる限りの手を尽くして(武力供与も含む)政治的解決を目指すということで同意した。アメリカが武器を供与するかどうかはまだ不明。しかし、ケリー国務長官は、改めてシリア情勢の危険性について警告する発言を行った。

アメリカは現在、ヨルダン政府の要請に基づいて、アメリカ軍精鋭部隊900人とF16戦闘機をヨルダンとシリアの国境に待機させている。ヨルダンが恐れるのは、シリアが国境のシリア難民キャンプに対して化学兵器を使うことである。

<目指すはアサド大統領の大政奉還>

ところで、反政府勢力への武器供与の目的は、アサド政権を打倒するということではない。ロシアの支援を受けて現時点で圧倒的に上回っている政府軍の軍事力に対し、反政府勢力の軍事力を上げてバランスととるということである。

日本ではかつて徳川幕府が、軍事的な力をつけた薩長にせまられて政権を返上するという大政奉還が行われた。アメリカが目指すのはそういう政治的移行である。

<イスラエルの元モサド(イスラエル諜報機関)長官の見解>

シリア情勢とは直接関係はないが、上記のように、アラブ同盟とアメリカがかなり接近している。これはアラブ同盟がイスラエルに対してもこれまでになく柔軟になっている可能性を指している。

元モサド長官のメイール・ダガン氏は、アラブの春以降、中東が予測不能になっているが、それは危険がせまっているのではなく、イスラエルにとっては地域で新しい関係を築くチャンスの時だとの見解を語った。

その上で、イスラエルは今、早急にアラブ同盟が提唱するイスラエルとパレスチナの和平案を再検証し、そこから交渉する道を真剣に探るべきだと語った。
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世界で大洪水 2013.6.24

 2013-06-24
<インド>

インド北部で80年で最悪と言われる大雨が降り、ヒマラヤの山裾で大洪水となった。噴出する濁流、山崩れなどで村が全滅するなど、これまでに少なくとも600人の死亡が確認、数百人が行方不明となっている。

これまでにヒマラヤの山裾から8万人が救出されたが、まだ7000人が取り残されており、決死のレスキュー活動が行われているが、悪天候に阻まれている。

<カナダ>

西カナダでも、大雨による大洪水で、これまでに3人が死亡。1万軒が浸水、車が浮いている状態である。まだ10万人が避難したまま。水はまだ引いていく気配がなく、まだレスキュー活動も行われている。国家非常事態宣言が出されたままである。

今月中旬、ヨーロッパでも、ドイツ、オーストリア、スロバキア、ポーランド、チェコ、ハンガリーを流れるドナウ川が大雨で氾濫し、10人が死亡。大きな被害を残したところである。

なお、イスラエルはからからで、雨の気配はまったくなし。朝はすがすがしい五月晴れ。午後はかんかんでりの夏日よりである。日傘が活躍中。
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天然ガス輸出は40% 2013.6.21

 2013-06-21
ネタニヤフ首相は19日、タマル天然ガス田の使い方について、様々な論議の末、向こう25年間、国内向けに60%、輸出は40%との配分案を発表した。

この輸出で、総額600億ドルが、国の財源に入ると見込まれている。さらに輸出先はパレスチナ自治政府、ヨルダン、キプロス、トルコなどになると予想されるため、地域の安定化も期待されている。

一方で、急激な収入は、経済に悪影響を及ぼす可能性もあり、難しい判断である。最終的な決定は、24日(日)の閣議で決定となるが、野党労働党のヤキモビッチ党首は、天然ガスは市民の財産であるから、国会で審議すべきだと訴えている。
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ネタニヤフ首相のビジョン 2013.6.21

 2013-06-21
http://www.pmo.gov.il/English/MediaCenter/Speeches/Pages/speechtomo200613.aspx 

ネタニヤフ首相は、20日、「明日」をテーマのしたペレス大統領90才誕生日記念カンファレンスの最終セッションで、イスラエルの明日、3つのビジョンと具体的な目標を語った。

1.治安の確保・・モロッコからパキスタンまで中東は揺すぶられており、この先どうなるかは全く見えない。

1)ホロコーストのような状態にしない。(強いイスラエルを維持) 2)イランが核兵器を持たない。(核の濃縮を全面停止、すでに濃縮されたものは国外へ、核施設の廃止)

2.繁栄・・・イスラエルはここ数年で、成長率4-5%を記録し、ヨーロッパを上回る勢いである。

1)古い港の整備で輸出入における競争力を促進 2)中国、南米へ新しい市場の開拓。売り込むのはイスラエルのテクノロジー 3)天然ガスの活用 4)”地方”の概念をなくす。道路、鉄道の整備で45分以内に全国どこへでも。これにより住宅価格高騰の問題解決をはかる 5)コミュニケーション技術の充実で、あらゆる子供たちが教育を受ける

3.パレスチナ人との平和の実現 

「私は平和を実現したい。」ネタニヤフ首相は特に力を入れて語った。パレスチナ側とまったく無条件で話し合う用意がある、ケリー国務長官の仲介を100%支持すると語った。

なぜこれまでパレスチナ人と平和を実現できなかったのかについては、「パレスチナ人が、根本的にユダヤ国家の存在を認めないからだ」と語った。パレスチナの指導者たちがユダヤ国家の存在を認めることがビジョンである。

<実際はあきらめムード?の二国家解決案>

パレスチナ側との交渉開始のために、すでに5回もイスラエルに来て仲介活動に当たっていたケリー国務長官だが、まったく進展がない中、6回目は別用もあってキャンセルしている。

イスラエルの閣僚からは、2国家解決はありえないのではないかとの発言が相次いでいるところである。
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アメリカとタリバンの対話暗礁 2013.6.21

 2013-06-21
カタールのドーハに事務所を開設したタリバンは、自ら「イスラム首長国連邦アフガニスタン」と名乗った旗を揚げている。これは本国アフガニスタンに対抗した政治組織の設立を意味しているようなもの。

そのタリバンとドーハで対談しようとしているアメリカは、アフガニスタンにしてみれば裏切り者である。

アフガニスタンのカルザイ大統領は、「ドーハでの対談に代表団は送らない。今後アメリカとの交渉もボイコットする」と反発している。20日に予定されていたアメリカとタリバンの直接会談は先延ばしとなったもよう。
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G8サミットとシリア情勢 2013.6.18

 2013-06-18
第39回G8サミットが北アイルランドで昨日から2日間、開催されている。参加国は、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、カナダ、イタリア、ドイツ、日本。

議題は、シリア情勢の他、EUとアメリカの貿易自由化、グーグルなど国境を超えて経営している大会社の税金の治め方、などである。

<シリア問題・・欧米とロシアとの溝深し>

G8サミットに先立ち、イギリスのキャメロン首相はロシアのプーチン大統領と会談した。しかし、会談後の共同記者会見において、人道支援の視点では同意したものの、立場については、共同の見解に至ることができなかったと述べた。

イギリスは、反政府勢力への軍事支援を容認したEU,また武器の支援を準備中のアメリカに同調する立場である。一方、ロシアは、あくまでもアサド政権支持を貫いている。

ロシアのラブロフ首相は、「人の臓器を切り取って食べるような組織(以前反政府勢力メンバーの映像としてネットに流されたもの)を支援する事はできないと述べた。

<オバマ大統領・プーチン大統領の直接会談>

昨日、G8サミットの合間にオバマ大統領とプーチン大統領も直接会談した。両首脳は、シリアについての立場が違っていることを認めた。しかし、ジュネーブでの和平会議開催による解決をめざすという点では共通していることも確認している。

両首脳は9月にモスクワで会談するとの話もすすんだもよう。
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エジプトがシリアと断絶 2013.6.18

 2013-06-18
エジプトのムルシ大統領は、16日、シリアとの国交を絶つことを宣言。アサド政権を支援しているヒズボラは即刻シリアから退去するようにとの立場を発表した。

エジプトは、スンニ派優勢の国である。シーア派との対立の一環。
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イランの新大統領と核問題 2013.6.18

 2013-06-18
イランで、穏健保守派のロウハニ師(64)が、強硬派候補者を押さえて過半数を獲得し、大統領に決まった件について。アメリカは、「もしイランが西側との関係改善を望むなら、その用意がある。」と外向的解決に期待するコメントを出した。

一方、イスラエルのネタニヤフ首相は、「ロウハニ師が穏健派だからといって、イランへの制裁をゆるめてはならない。」と釘をさした。

確かにロウハニ師は、ハメネイ師とは派閥の違うラフサンジャニ元大統領の支持を受けている。また、西側との新しいアプローチ、政治犯の釈放などを公約にあげており、イラン市民は熱狂的にこれを歓迎している。

しかし、イランでは、イスラム最高指導者ハメネイ師が、すべての分野において最終決定権を持っているため、結局イランの方針に大きな変化は期待できないと言われている。

<ロウハニ師初記者会見>

17日、当選後初の記者会見で、ロウハニ師は、イランはウランの濃縮を継続する。しかし、開発の透明性を改善すること、西側との建設的な関係改善をめざすと述べている。今後のロウハニ師の手腕が注目される。

<イランが4000人部隊をシリアへ派遣>

イランは、アサド政権をサポートするため、シリア側ゴラン高原周辺へ4000人の革命軍部隊を派遣した。同地域へ戦闘員を派遣しているヒズボラだが、ナスララ党首の兄弟が戦闘で死亡したとのニュースが入っている。
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トルコ情勢その後 2013.6.18

 2013-06-18
トルコのイスタンブールで始まった反政府デモは、首都アンカラや地方都市にも広がって、まだ継続されている。エルドアン首相は、強気姿勢を崩さず、催涙弾や、水砲でデモ隊をけちらし続けている。

<なぜデモが起こるのか>

エルドアン首相は、2003年に就任以来、経済の改善など、多くの好実績を上げている。ではなぜ、激しいデモが起こっているのか。

エルドアン首相は、高い支持率を背景に、だんだん権力を集中し始めており、大統領の権限を拡大する憲法改正をめざしている。もし大統領制が改正され、エルドアン首相が大統領になれば、さらなる権力を得ることになる。

エルドアン首相は近年、イスラムに傾きがちであるため、権力集中を懸念する市民たちが、そろそろブレーキをかけなければと感じているということである。(これまでトルコは政教分離の原則を維持してきている。)

しかし、エルドアン首相の人気はまだ高いため、デモ隊に対抗して行われたエルドアン首相支持集会は大群衆の様相。今、仮に信任投票が行われたとしても、エルドアン首相が勝ち残ることになるとエキスパートは言う。難しい問題である。
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アメリカがシリアへ武器支援開始へ 2013.6.15

 2013-06-15
13日、アメリカはシリアのアサド政権が、アレッポで化学兵器を使用したとの正式な見解を発表。今後反政府勢力の穏健派グループに軽度の武器を支援すると発表した。武器の中には対戦車砲も含まれるみこみ。

この発表が会った後、イギリスのキャメロン首相は、BBCのインタビューで「このまま解決不能だからといって放っておけば、もっと事態は悪化する。アメリカの見解に同意する。」とし、協力していく方針を語った。

アメリカの発表が、17日からアイルランドで始まるG8サミットの直前であったことから、サミットにおいて、シリア情勢についても最重要事項の一つとして話し合われることになる。

この直後、シリア軍の将校ら70人以上が、軍を脱退、トルコへ亡命したとの報告が入っている。

なお、国連の報告によると、シリア内戦の死者数は確認できただけで92000人。このうち150人が化学兵器によるもの。未確認を入れると死者数は13万人と報告した。

<ロシアの反応>

こうしたアメリカや西側の動きを受けて、アサド政権とロシアは、「アメリカの(化学兵器に関する)見解は、軍事介入の口実をつくっているだけで、証拠がない。でっちあげだ。」と反発している。

<今後、どんなシナリオがあるのか?>

具体的な計画は明らかにはされていないが、アメリカは現在ヨルダンにF16戦闘機とパトリオット迎撃ミサイルを配備しつつあり、ヨルダンとシリアの国境に飛行禁止区域を設置する可能性がある。

*飛行禁止区域・・・交戦国を非武装にすることを目的として、戦闘機、ミサイルなどが指定した空域に入ることを禁止する措置。2011年のリビアの内戦においても、この方策が実施された。

<イスラエルとの関連は?>

イスラエルにとっての重要事項は、主に、アサド政権が崩壊した時である。この瞬間、化学兵器などの大量破壊兵器を安全に保護しなければ、ヒズボラか、アルカイダなどサラフィスト(スンニ派イスラム原理主義聖戦主義者)の手に渡ることになる。

イスラエルのヤアロン国防相は、アメリカのヘーゲル国防相を訪問。”その時”について話し合った。シナリオとしてはアサド大統領が死亡するか、他国へ逃亡、または国内に雲隠れした場合である。

そのときは、両国が協力し、今わかっている大量破壊兵器の武器庫18カ所を襲撃し、武器の無力化を行う。同時に他にも武器庫がないか捜索する、などである。

しかしながら、ヤアロン国防相は、アサド政権がそう簡単に打倒されるとは思えず、まだ時間がかかると考えているとアメリカのTIME誌に語っている。
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ゴラン高原のUNDOF(国連兵力引き離し監視軍) 2013.6.15

 2013-06-15
イスラエルのもう一つの懸念はゴラン高原である。先週イスラエルとシリアの間のクネイトラでシリア軍と反政府勢力が戦闘となった際、違法にシリア軍戦車が非武装地帯に入ったことをイスラエルは重要に受けとめている。

イスラエルは国連に対し、もし今後シリアの戦車が非武装地帯に入った場合、攻撃すると伝え、両者の衝突を監視するUNDOF(国連兵力引き離し多国籍監視軍)を強化するように要請した。

UNDOFは、先週クネイトラで戦闘が会った際、シリアとイスラエルの間の連絡係となり、負傷した反政府勢力戦闘員の計6名がイスイスラエルの病院で手当を受け、シリア領内に返されている。

この時、シリアの医師がイスラエルの医師に書いた引き継ぎの手紙が報じられ、苦しい中で活躍する医師たちの苦悩が伝わってきている。(添付写真Yネットより)

しかし、ゴラン高原があまりにも危険になってきたため、オーストリア軍がUNDOFから撤退を開始。駐留1000人のところ400人近い欠員になるみこみとなった。

<UNDOFの穴埋めは?>

ロシアが、穴埋めを申し出たが、国連はこれを拒否。「安保理常任理事国」はUNDOFに入れないということが理由である。国連はUNDOFの駐留は治安の維持に重要だとし、兵力を1250に増強、自衛のための武器も増強する予定である。

これを受けて、フィジー軍が340人、現在駐留中のフィリピン軍も兵力を増強へ。この他、インド軍が引き続き200人駐留させている。

日本の自衛隊は、昨年中に撤退している。イスラエルの日本大使館によると、「日本政府の立場は、ゴラン高原は、イスラエルが違法に占領したシリア領地であるとする国連の認識に合意する。」とのこと。
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イランの大統領選挙 2013.6.15

 2013-06-15
イランの大統領選挙が昨日行われ、開票がすすめられている。これまでの開票では、有力と見られていた強行保守派を追い抜き、穏健保守派のロウハニ師が過半数を超える勢いとなっている。

ロウハニ師は、候補者6人の中で唯一のイスラム教司祭で穏健保守派と目されている。公約として、西側との関係改善、政治犯の釈放などをあげている。

候補者は6人ともイスラム最高指導者のハメネイ師に忠実で、大きな変化は期待できないとされていたが、「少しでも何らかの変化を」と期待するイラン庶民の気持ちを反映して、投票率は80%にのぼった。

今回の選挙では、外国メディアは立ち会えず、内務相に伝えられた内容が報じられている。
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世界の頭脳-テルアビブ 2013.6.14

 2013-06-14
イスラエルは、ハイテク、IT部門で、世界一の”スタートアップ・ネイション”と呼ばれている。

”スタートアップ”とは、新しいアイディアを駆使して新しい技術-特にIT技術-を開発し、ベンチャー企業を興す。それを大手が巨額に投資、買い上げるというしくみである。10数人の会社で数億ドルを稼ぐ。

イスラエルは、年間800以上のベンチャー企業が立ち上がり、次々に大手企業の投資を勝ち得ている。イスラエルは、アメリカに次いで、世界第2位のスタートアップ国である。

第二位とはいえ、アメリカとイスラエルでは、国のサイズが全然違う。イスラエルはたった800万人の国だ。実質的には、イスラエルが世界一、頭脳のそろった国だということである。その頭脳たち、ITのスタートアップ企業が集まっているのが、テルアビブである。

先週、ゲイ・パレードの報告をしたテルアビブだが、今週は、ITをはじめとする様々な分野の国際会議、カンファレンス、展示会などが目白押しとなって開催された。

1.サイバー・カンファレンス-テルアビブ大学

最近では、政府や軍事関係を含む社会のすべてがITで管理されているため、これを錯乱することで、敵国の経済や、政府、軍部を攪乱することができる。これをサイバーテロ、サイバー戦争と呼ぶ。

今や実際の戦闘より、サイバー戦争の脅威の方が実は、深刻になりはじめている。外から情報を操作するだけで、国や軍の機能、経済の錯乱、核兵器を発射させることも理論上は可能なのである。

タイムリーにも、このカンファレンスが始まる直前に、アメリカ政府が中国からのハッキングで大きな打撃を受けて、問題となったところだった。また、イランでも、核施設がサイバー攻撃によって、ダメージを受けたとの報告が入っていた。

世界一のITスタートアップの国、イスラエルは、当然、この分野に最も力を入れている。つまりハッキングや、ウイルスに対処する技術の開発の最先端はイスラエルである。この分野を専門に勉強する高校生たちのプログラムを国が行っている。イスラエル軍にはサイバー部隊がある。

毎年開催されるこのカンファレンス(今年3回目)には、今年も世界のエキスパートはじめ、約1500人が参加、ネタニヤフ首相、ペレス大統領もスピーチを行った。

2.防衛技術、医療技術の展示、商談会-テルアビブ・エキシビションセンター

まずは防衛関係の展示。イスラエルは防衛技術の最先端である。最新式の銃、ドローン(無人航空機)、レーダー、ジープ、爆弾に強いシェルター、ガスマスクなどが展示され、イスラエル軍からも買い付けに来ていた。

その他、インスタントにできる仮設住宅、太陽光で動く水の浄化装置(放射能汚染は含まない)と水の配給システムなど(1日に5万人分)、戦時下だけでなく、災害時にも使える技術も展示されていた。

この他、最先端医療技術の展示も行われた。こちらは、多くのイスラエルのスタートアップの会社がブースを出し、50カ国以上の投資企業を招いての会議だった。中国の投資会社からは最大200人ほどが参加し、商談が展開されていた。日本企業は参加なし・・。

3.銀行頭取たちの国際会議-テルアビブ大学

テルアビブ大学では、今週、銀行の頭取たちが集まる経済の会議も行われた。イスラエルの経済だけでなく、世界経済についての国際会議だった。
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F1グランプリがエルサレムに来た! 2103.6.15

 2013-06-14
エルサレムでは昨日と今日、F1グランプリが行われた。・・・とはいえ、鈴鹿のようなサーキットがあるわけではない。エルサレムの道路を閉鎖して、サーキットにしてしまったというわけである。

エルサレム旧市街の城壁の前を、カラフルな最先端のF1カーが、爆音を挙げて走る。観客は10万人ともいえる大群衆で、走行経路の周囲に集まって、走り去るレースカーを見物、カメラやスマホを構えた。文句なしに楽しかった。

集まったのは、世俗派ユダヤ人だけではない。正統派ユダヤ教徒もいっぱい。パレスチナ自治政府のテレビ局はじめ、パレスチナ人の若者、アルメニア人、ギリシャ正教のお坊さんまでが来ていた。

走り去る車があまりにも速い(時速230キロ)ため、写真に納めるのも難しい。「おー」といいながら走ってくるF1車をむかえ、一瞬に走り去ったあと、皆がいっせいに笑っているのがなんともうれしかった。ホットドッグとビールのお店も出て、お祭り騒ぎだった。(ビール300CCぐらいが24シェケル(700円くらい))今日、エルサレムは実に平和だった。

<敏腕ニール・バルカット市長>

今のエルサレムの市長、ニール・バルカット市長は、世俗派で、ITウイルス関係のスタートアップ会社を15年も経験した敏腕ビジネスマン。すでにミリオネアである。お金は十分あるということで、年間1シェケル(30円)の給料(?)で、市長を務める。

今回のF1イベントは、エルサレムでF1を走らせるというかなり突飛なアイディアだったが、バルカット市長と、IT時代に友人となったロシア人のカプリンスキー氏(同じくITウイルス関係でミリオネア)との夢だったという。

バルカット市長は、記者会見で、「これは平和への投資であり、長い目でみれば、確実にイスラエルの益になると信じている」と語った。今回のイベントにはかなりお金がかかっているが、バルカット氏のビジョンには、ネタニヤフ首相も賛同しており、国も投資したという。この他、ミリオネアたちの献金によって実現できた。

バルカット市長はこうしたスポーツ・イベントが平和を推進すると信じ、エルサレムマラソンなど、数々のイベントやカンファレンスをエルサレム市内で開催している。昨日まで行われたエルサレム旧市街の光の祭典もそうだが、パレスチナ人でもだれでも参加できる。

バルカット市長は、就任早々、先までみこした夢のあるビジョンを発表し、市政を行っている。特に観光業は年間100万人を目標に、着実に前進している。これまで20年、エルサレムをみてきたが、今ほど活気にあふれた時代はなかったと思う。
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ゲイの日-テルアビブ 2013.6.8

 2013-06-08
8日、恒例のゲイ・プライド・パレードがテルアビブで行われた。参加者が10万人を超える大群衆となった。うち2万人は、海外から参加したゲイたちである。テルアビブはいまや世界有数のゲイ・キャピタルである。

日本でゲイというと、夜のイメージで、女装しているか、女性的な男性が多いように思う。しかし、イスラエルのゲイは、地中海のさんさんとした太陽の下で、真っ昼間に男性的な肉体美を強調するので、ちょっと日本とはイメージが違う。

男性は多くが上半身裸。ひもみたいなパンツ(?)だけの男性は、後ろからみると全裸状態。もちろん、オーバーな化粧で女装しているゲイもいるが、それはお楽しみのピエロ役である。レスビアンもおり、トップレスの女性もいた。

ある”普通”そうな夫妻がプラカードを持って歩いていたので聞くと「私たちは息子がゲイであることを誇りに思っている。子供を愛するなら、親は子供の自由を認めるべきだ。」と自信満々に答えた。

それにしても馬鹿騒ぎとはこのことかというほど、群衆がビールを飲みながら、めいっぱいはめをはずして楽しんでいる。10代とみえる女の子たちに聞いてみたが、「今日は楽しい日だから楽しい。」といった返答である。

出エジプト記で、モーセがシナイ山の上にいる間、金の子牛を囲んで騒いでいた、あのイスラエル人の様子を連想せずにはいられなかった。

<国をあげてゲイを支持-アメリカも>

テルアビブ市は、このゲイ・イベントを観光業の大きな柱の一つとして開発を続けている。今年も59万シェケル(約1700万円)の予算を割いたとのこと。

またパレードに先立ち、集会が行われたが、政府関係者では、今話題のラピード財務相、ツィッピー・リブニ法務相らも参加。ゲイの自由への支持を表明した。ラピード氏は増税政策で、嫌われているため、ブーイングが飛び交うなかでのスピーチとなった。

アメリカのダニエル・シャピーロ大使は、アメリカ政府、オバマ大統領を代表してこのイベントを支持するとのスピーチを行った。シャピーロ大使は、その後パレードに参加した。
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ロシアがUNDOFに軍隊を派遣する!?2103.6.8

 2013-06-08
昨日、クネイトラのシリア側が、シリア政府軍に奪還されたことから、オーストリア軍380人が、ゴラン高原のUNDOF(国連引き離し監視軍)から撤退することとなった。

1000人中380人が欠員では、任務を果たすことはできない。国連は交代で任務に就いてくれる軍を派遣する国を検討中である。ところがその交代要員に、ロシアが名乗りをあげた。

ロシアは、明らかにシリア側に立つ国である。それがイスラエルとシリアの間を公正に監視できるのかどうかは大いなる疑問。今後、国連がどういう決断をするのか注目される。
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シリア難民のために国連が50万ドルの支援を国々に要請 2013.6.8

 2013-06-08
国外へ出るシリア難民の数は、このままであれば、今年末までにシリア人口の半分にあたる1000万人になるとの見通しとなった。国連は世界に対し、史上最高の50億ドルの支援金を呼びかけた。実際に集まるかどうかは厳しいと予想されている。

トルコとヨルダンも、シリア難民50万人づつ抱えているため、両国も国連に支援金を要請している。
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ゴラン高原-クネイトラで戦闘

 2013-06-07
6日朝、アサド政権のシリア政府軍が、ゴラン高原のシリアとイスラエルとの国境、クネイトラを戦車などを使って攻撃、クネイトラのシリア側を反政府勢力から奪還した。

シリアとイスラエルの間には地雷が多数埋められた広大な草原が広がっている。戦闘により、この草原が広範囲に燃えて、イスラエル側にまで至った。消防隊が出動し、消火にあたったという。

この間、流れ弾とみられる砲弾が2発イスラエルにも着弾したが、被害はなかった。午後には戦闘は収まり、夕方から夜になっても落ち着いている。

この間、シリア難民数十人が、クネイトラのイスラエル側に来て、難民としての受け入れを要請したが、状況が落ち着いていることから、イスラエル軍は、難民らを元のクネイトラのシリア側へ帰らせた。

*クネイトラ

クネイトラは、1974年に、シリアとイスラエルの停戦を守るために設けられた非武装地帯にあり、シリアとイスラエルの間を唯一越境できる検問所が置かれている。そのためクネイトラには、シリア側とイスラエル側があり、間にUNDOF(国連引き離し監視・多国籍軍)が駐留して、両者を監視している。

今回、シリア軍が反政府勢力から奪還したのは、無論シリア側のみ。しかし、戦闘地域はイスラエル軍の駐屯地から70mしか離れていなかった。

<イスラエルの対応>

クネイトラは、シリア政府軍、反政府勢力双方にとって重要な要所ではない。今回の攻撃は、たんに象徴的なもので、ここからさらにイスラエルを攻撃してくるといった見通しは今のところない。

しかし、イスラエル軍は周辺地域を軍事地域として今週末立ち入り禁止とし、防衛体制を強化。医療チームも待機させて、万が一に備えている。

付近の住民は、あまりにも近いと困惑しながらも、様子を見るしかなく、まだ余裕の表情。軍が立ち入り禁止にするまでは、クネイトラが見える展望に見物の人々が集まっていた。

クネイトラは、イスラエルからもよく見えるため、シリア軍兵士や反政府勢力の戦闘員、戦車が野原を縦横に走り回る様子がテレビでも報じられた。

<UNDOFのオーストリア軍、撤退へ>

UNDOFは、監視軍であって武器の使用は認められていない。そのため現時点でのゴラン高原での駐留は非常に危険である。UNDOF約1000人からなる多国籍軍だが、このうち最大人数で、全体の3分の1を占めるオーストリア軍が撤退すると発表した。

フィリピン軍は、今回の戦闘で1人が負傷。最近、シリアの反政府勢力に兵士を誘拐されるなどの事件に巻き込まれたりしたが、まだ撤退は決めていない。日本の自衛隊は、昨年中に全員引き上げている。

UNDOFが引き上げてしまうことは、イスラエルにとっては非常に危険。ゴラン高原を足場に、アルカイダなどのテロ組織がイスラエルを攻撃してくる状況をつくってしまうからである。

イスラエルは、オーストリア軍の撤退を遺憾と発表。国連は、オーストリア軍に変わる軍の派遣を検討中である。

<シリア反政府軍がレバノンのヒズボラ要所を攻撃>

5日に、レバノンとの国境の町クサールをシリア政府軍が奪回したことで政府軍が急に勢いを盛り返した。それはヒズボラの地上軍が、介入したからである。解放されたクサールに入ったBBCによると、シリア軍兵士と一緒にヒズボラ戦闘員がいるという。

このため、反政府勢力の怒りは、シリア政府だけでなく、ヒズボラにも向けられている。先週、レバノン領内のヒズボラの拠点が砲撃されたが、今日も、国境近くのヒズボラ拠点にむけて激しい砲撃が行われたもようである。
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エルサレム、光の祭典 2013.6.7

 2013-06-07
ゴラン高原が緊迫しているが、まだ被害が出ていないこともあり、エルサレムではそういう事とは全く無関係なほどに、平和である。今年も恒例の旧市街の光の祭典が昨日から始まり、夜中まで大勢の人でにぎわった。

記者も夜中1時に1人で帰宅したが、まったく危険は感じない。前に魅力的な若い女性1人で歩いている。現時点で、エルサレムはいたって安全である。
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イランで群衆が反政府デモ 2013.6.5

 2013-06-05
14日の大統領選挙を前に、イランのイスファハンで、数千人の群衆による反政府デモが発生した。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=RVV6iUTmrFc

2日、反体制派の宗教指導者のターヘリ師(87)が死亡し、群衆がその葬儀に参加。反政府デモに及んだものである。デモ隊は、現イスラム最高指導者ハメネイ師にへの反抗をスローガンにしており、「独裁者に死を」とまで叫んでいる。

イラン関係の専門家は、イランが変わるとすれば、民衆が立ち上がり、ハメネイ師をひっくりかえした場合だろうと語っていた。しかし、今回のデモは、首都テヘランではなく、イスファハンでおこっており、どこまで影響を残すのかは現時点ではまだ不明である。

なお、イランでは、2009年にマフマディネジャド大統領が再選したときに、選挙の不正だとして、テヘランで群衆のデモが起こったことがある。しかし、まもなく政府に鎮圧された。

<アメリカの新しい制裁措置>

オバマ大統領は、4日、イランの通貨リアルでの取引を禁止する条項に署名した。これは事実上、イランを世界貿易から閉め出すのも同じことである。実効された場合、イランには大きな打撃となる。

アメリカは、イランとの戦争ではなく、イラン人自身の革命で、現体制が変わることを願っていると思われる。
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トルコのデモ、5日目突入 2013.6.5

 2013-06-05
トルコのイスタンブールで発生している反政府デモ。今日で5日目となった。トルコの副首相が、平和的にデモをしていた市民にまで武力を使ったことについて、謝罪を申し入れたが、デモは停止する気配はない。

一昨日から労働組合が2日間のストにはいってこともあり、日中のデモはちょっとしたフェスティバルのようになっていると、現地記者らは報告している。しかし、夜になると、政府側との激しい衝突となり、催涙弾や放水銃が使われている。

トルコのデモについては、一貫性がなく、ある者は、木を伐採しようとした政府への要求、ある者は権力主義的に自由を奪っていると訴えている。定まったリーダーがおらず、この先どこへ向かうかがわからなくなっている。

<ここにもイラン!?>

トルコ紙のザアマンによると、トルコ政府が逮捕したデモ隊の中にイラン人15人がいたという。トルコはデモの火付け役にイランが関わっていたのではないかと調査しているもよう。
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