逃げるアメリカ・戦うアメリカ 2013.8.9

 2013-08-09
中東でアメリカ関係施設をねらった大きなテロがあるとの情報で、アメリカは中東、北アフリカにある22の大使館、領事館を閉鎖。特にイエメンが危ないとして、イエメンにいるアメリカ人に、すぐに出国するよう勧告していた件。

こうした異例の動きの背景には、アメリカが、アルカイダの首謀者ザワヒリとイエメンのアルカイダ指導者ら多数との交信を傍受していたことがわかった。

7日、イエメン政府は、アルカイダがイエメンの大きな石油・ガスパイプラインを破壊する計画をしていたとして、港2つを制圧し、テロを未然に防いだと発表した。しかし、これが問題の”大きなテロ”かどうかはまだ不明であるため、アメリカはまだ厳重な警戒を続けている。

アメリカは、イエメンのアルカイダを壊滅させる計画なのか、ドローン(無人軍用機)を使って、イエメンのアルカイダ指導者を次々に殺害。8日だけでも14人。7月26日から数えると30人以上を殺害している。

<アメリカとアルカイダ、アルカイダ系グループ>

アメリカとアルカイダの確執は2001年の9:11事件から始まった。アメリカはアフガニスタンを攻撃、そのまま軍を駐留するなどして、アルカイダの活動を抑え込み、10年後の2011年、ついにビン・ラディンを殺害するに至った。

ビン・ラディンの後を次いだのがアイマン・アル・ザワヒリ。ザワヒリはビン・ラディンほどのカリスマ性がない。中東でアメリカが一掃作戦を展開していることもあって、中東でのアルカイダの勢力は陰をひそめたような状況になっていた。

ところが、アルカイダを名乗り、一応、多少はアルカイダと関係を持つアフリカやアラビア半島の組織が、それぞれの地域で勢力を強めている。今年1月、アルジェリアで日本人の人質10人を含む37人を殺害したムフタル・ベルムフタルなどもこうしたグループの一つである。

しかし、この中で最も危険なのがアラビア半島にいるイエメンのアルカイダ系組織だと言われている。そのため、アメリカはイエメンのアルカイダを集中的にたたいているのである。

<次はパキスタン>

9日、パキスタンのラホーで、深刻なテロの可能性があるという警告があったとして、アメリカは、パキスタンのアメリカ領事館関係者を閉鎖。職員全員を出国させた。ラホーでは、現在厳重な警戒態勢がとられてる。

先週、中東各地で、刑務所が襲撃され、1500人以上のアルカイダや様々なイスラム過激派テロリストらが脱走している。何が起こっても不思議はないということである。

*イスラエルでは、アメリカ関係施設は5日から平常に戻っている。
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エイラットの空港も一時閉鎖 2013.8.9

 2013-08-09
イスラエル最南端のリゾート地エイラットの国内線空港が、8日夕刻、約2時間ほど閉鎖となった。隣接するシナイ半島からのテロが懸念されたからである。

シナイ半島からは、人間の肩に乗せて発射する携帯型ミサイルでも、エイラット上空の飛行機には脅威になりうる。しかし、アルカイダではなく、おそらくイランに協力して、ガザのハマスに武器を搬入しているベドウィンだろうと推測されている。

<シナイ半島でテロ組織を一掃するエジプト軍>

シナイ半島では、エジプト軍がテロ組織の一掃を行っている。今回の政変以後だけでも、すでにテロリスト100人以上がエジプト軍によって殺害されたとの情報がある。

理由はわからないが、シナイ半島でエジプトの治安にかかわる何かがおこっているのかもしれないと言われる。(エジプトがイスラエルの治安のために働くわけがないということ)

エジプト軍は、これまでにハマスとエジプトの間の密輸トンネルを100以上も破壊した。そのため、イランからの武器をガザへ搬入できなくなり、無法地帯のシナイ半島に足止めになった武器があるとみられている。

<ハマス、その後>

トンネルが破壊されたことで、ガザへはエジプトから日常物資も入らなくなっている。イスラエルは、陸路の物資搬入を増加させている。(イスラエルからの人道支援物資ではなく、UNなどからの支援物資の通過の許可を増やしたということ)

こうしたガザ地区の状況をうけて、ガザ出身のアラブのスター、アサフさんは、ガザにいても活動できないとして、家族全員で、西岸地区への移住を申請した。イスラエルへも許可申請中。

窮地に陥っているハマスだが、イランやヒズボラに取り入って、支援を増やしてもらおうという動きがある。
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夏祭り真っ盛りのエルサレム 2013.8.9

 2013-08-09
エルサレムでは、日が落ちると20度前後と非常に気持ちのよい夕べとなっている。心地よく乾燥しているため、汗も出ず、蚊もいない。そのため、夕方には多くの家族連れが外へでかける。

さすがビジネスマンのエレカット市長。エルサレム市は、様々なフェスティバルを催して、市民らを楽しませている。

外で映画を見る国際映画フェスティバル、屋外無料オペラ、国際ワイン祭り、国際ビール祭り、国際人形劇祭り、国際アート&クラフト祭り。来週からも、市役所前祭り、伝統音楽祭りと、まだまだ祭りは続く。

全部「国際」とつくところが、国際都市エルサレムらしいところだ。これに加えて、イスラム教徒たちのラマダン明けの祭りが行われている。どこへ行っても治安を守る警察や国境警備員、兵士が至る所に5-6人で立っている。

中東は大嵐だが、エルサレムは今日も、平和である。
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入植地とエゼキエル37章 2013.8.8

 2013-08-08
イスラエルとパレスチナの和平交渉再開が話題となっているが、必ず問題となるのが、西岸地区のユダヤ人入植地である。

先日、ナブルス(シェケム)近くの小さな入植地イタマルを訪問。昨日、その開拓者、モシェ&レア・ゴールドスミス夫妻と再会することができた。

イタマルといえば、最近では2011年、パレスチナ人テロリストに小さな子ども3人を含む一家が惨殺されたことで知られる。しかし、それ以前にもパレスチナ人に殺されたユダヤ人の名前はどの入植地よりも多い。

そのイタマルは、28年前に、ニューヨークからイスラエルへ移住した、ゴールドシュミット夫妻らが、0から立ち上げたコミュニティである。

イタマルは現在、260家族、1500人(イシバ寮生含む)のコミュニティに成長し、移住を希望する家族たちが順番待ちだという。今回は、教師でもあるレアさんから、イタマルに住むことの霊的な視点をお聞きし、大変興味深かったので紹介させていただく。

<西岸地区と聖書>

西岸地区・・・入植者たちは西岸地区と呼ばず、ハート・ランド(中心地域)と呼ぶ・・は、イスラエル全土の中央を走る山地地帯の中央部分にある。実は聖書に書かれた大部分の出来事がこの地域で起こっているのである。

その山脈の中央部分であるシェケム、エルサレム、ヘブロン。これが聖書の中心地だとレアさんは言う。

エルサレムは神殿があった聖書の中心地。ヘブロンは、アブラハムとサラ、イサクとレアの墓がある場所。シェケムはエジプトに売られたヨセフが骨となって、帰還を果たした場所である。イスラエルの帰還を象徴する場所なのだ。

ヨセフの墓は、今もシェケムにあるが、町はパレスチナ自治政府の完全管轄にある(A地区)。名前も、シェケムではなく、「ナブルス」と呼ばれている。ユダヤ人は数ヶ月に一回、厳重な護衛つきで訪問するのがやっとだという。イタマルはこのナブルスのすぐそばにある。

<なぜ今、和平交渉再開か>

レアさんの説明によると、今なぜ土地を二つに分けると言い始めたのかというと、「ユダヤ人の国」という概念が出てきたからだという。

今までは、民主国家イスラエルでよかったのだが、だんだん国内のアラブ人の数が増え、イスラエルへ”帰還”したいパレスチナ難民の数が増え、民主国家といううたい文句だけでは、「ユダヤ人の国イスラエル」という概念が危うくなってきたのである。

確かに、ネタニヤフ首相は、つい最近まで、パレスチナ人の国反対と言い続けてきた人物。それが、急に国を分けてでもイスラエルはユダヤ人国家でなくてはならないというようになっている。

しかし、世界は、この「ユダヤ人の国」という概念を受け入れることができないとレアさん。確かにネタニヤフ首相が「ユダヤ人の国」といえば言うほど、世界は人種差別だと非難ごうごうである。

それで、ユダヤ人の国にとって肝心な3つの町、エルサレム、シェケム、ヘブロンと取り去って骨抜きにした「ユダヤ人の国」にしようとしているというのである。

ゴールドシュミット夫妻は、「”ハートランド”とそこにある3つの町なしにユダヤ人の国イスラエルはありえない。国は2つに分かれることはない。そう聖書に書いてある。」と言った。

ではパレスチナ人を全部追い出すのかといえば、そうではない。パレスチナ人も、主を知るようになり、ユダヤ人を殺そうとしないならば、”ユダヤ人の国”で共に、平和に住むことを願っているというのである。

<イスラエルと世界は今霊的転換期>

エゼキエル書37章によると、イスラエルは物理的に元の地にもどされたあと、霊的にも変えられて本来あるべきイスラエル、すなわち「ダビデの時代のイスラエル」に戻ると預言されている。本来あるべき姿とは、世界に主をつげ知らせる者としての役割を果たすということである。

現代イスラエルは、今や物質的な面ではなんの不自由もない国になった。したがって今、次の段階への転換期に入っているとレアさんは言う。転換期にあるのはイスラエルだけではなく、世界も同様だと。

これから世界は、聖書に書いてあることを信じるのか、そうでないのかの二手に分かれてくるだろうという。福音派キリスト教徒や、ノア派人々は彼らを支持するが、そうでない人たちはイスラエルに激しく敵対し続けるというのだ。

*ノア派・・・ユダヤ教に改宗しないがユダヤ教を信じる。イエスは信じないので日本の「まくや」に近いグループ

レアさんは、ユダヤ人は今の内にイスラエルへ来るべきだと信じている。今は帰還のドアが開いているが、やがてそのチャンスはなくなる。今まだ財産があるうちにイスラエルへ来る方がよい。すべてを奪われて命からがらイスラエルへくるようにならないようにしてほしいと。

そう願っているわけではないが・・と言いつつ、アメリカはもうすぐ没落するとレアさんは言っていた。確かに、時事問題を見ているとその気配が見えなくないこともない。アメリカが没落するとその怒りの矛先がユダヤ人に向くことは十分予想できることである。

こうした発言は、特に聖書を読まない人々にとっては受け入れがたい考え方だろう。しかし、レアさんの話を覚えつつ、改めてエゼキエル書37章全体、特に16~24節を読むと、なるほどと思わされる。

<エゼキエル書37章16~28節>

「人の子よ。一本の杖を取り、その上に、『ユダ(解説:エルサレム、ヘブロン地域)と、それにつくイスラエル人のために』と書きしるせ。もう一本の杖を取り、その上に、『エフライムの杖、ヨセフと、それにつくイスラエルの全家のために』と書きしるせ。

その両方をつなぎ、一本の杖とし、あなたの手の中でこれを一つとせよ。あなたの民の者たちがあなたに向かって、『これはどういう意味か、私たちに説明してくれませんか』と言うとき、彼らに言え。

神である主はこう仰せられる。見よ。わたしは、エフライムの手にあるヨセフの杖と、それにつくイスラエルの諸部族とを取り、それらをユダの杖に合わせて、一本の杖とし、わたしの手の中で一つとする。

あなたが書きしるした杖を、彼らの見ている前であなたの手に取り、彼らに言え。神である主はこう仰せられる。見よ。わたしは、イスラエル人を、その行っていた諸国の民の間から連れ出し、彼らを四方から集め、彼らの地に連れて行く。

わたしが彼らを、その地、イスラエルの山々で、一つの国とするとき、ひとりの王が彼ら全体の王となる。彼らはもはや二つの国とはならず、もはや決して二つの王国に分かれない。

彼らは二度と、その偶像や忌まわしいもの、またあらゆるそむきの罪によって身を汚さない。わたしは、彼らがかつて罪を犯したその滞在地から彼らを救い、彼らをきよめる。彼らはわたしの民となり、わたしは彼らの神となる。

わたしのしもべダビデが彼らの王となり、彼ら全体のただひとりの牧者となる。彼らはわたしの定めに従って歩み、わたしのおきてを守り行う。

彼らは、わたしがわたしのしもべヤコブに与えた国、あなたがたの先祖が住んだ国に住むようになる。そこには彼らとその子らとその子孫たちとがとこしえに住み、わたしのしもべダビデが永遠に彼らの君主となる。

わたしは彼らと平和の契約を結ぶ。これは彼らとのとこしえの契約となる。わたしは彼らをかばい、彼らをふやし、わたしの聖所を彼らのうちに永遠に置く。わたしの住まいは彼らとともにあり、わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。

わたしの聖所が永遠に彼らのうちにあるとき、諸国の民は、わたしがイスラエルを聖別する【主】であることを知ろう。

<石のひとりごと>

和平交渉で万が一、一部の入植地撤退ということになれば、イタマルは、その対象になると言われている。しかしそれでも信仰と確信と平安をもって、にこやかに語るゴールドスミス夫妻。

モシェさんはラビだが、まるで宮川大助・花子のように、レアさんに完全におされっぱなしだったのがおもしろかった。個人的な見解だが、終末の艱難時代にあって、最後まで反キリストに従わないユダヤ人の姿を見たような気がした。
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アルカイダの不気味な動き 2013.8.4

 2013-08-04
2日金曜、アメリカは、深刻なテロの警告があったとして、4日(日)、イスラエルを含む中東、ならびに北アフリカ諸国22カ国の領事館、大使館を閉鎖すると発表。

続いて3日、さらに、8月いっぱいから9:11のある9月にかけて、アメリカ人が中東、北アフリカへ行くことは危険であるとの異例の警告を出した。

情報によると、アラビア半島のアルカイダが、大きな国際テロ計画の最終段階に入っているもようだとのこと。どこで何が計画されているかは不明だが、今のところ、最も警戒されているのはイエメンである。

3日になり、イギリス、フランスもイエメンの領事館を4,5日と閉鎖すると発表。現在、イエメン全国が厳戒態勢に入っているもようである。

*日本の外務省(テルアビブの日本大使館)からも、極力アメリカ関係施設へ近寄らないようにとの警告が来ている。
<中東で刑務所破りと脱走:アルカイダが関与か>

パキスタンでは7月31日に、カラチの刑務所がタリバンによって襲撃された。その前の7月22日には、イラクの刑務所が襲撃されている。アルカイダ幹部を含む計500人が脱獄に成功している。

さらに7月27日には、リビアのベンガジの刑務所が襲撃され、なんと1100人が脱獄した。これら一連の脱獄がアルカイダに関連している可能性があるとして捜査が進められている。

8月にはこれまでも大きなテロが決行されていることから、3日、パリのインターポール国際警察も、海外旅行に関する警告を出した。また様々な特殊部隊を発動させて、警戒体制に入っている。
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和平交渉再開:囚人解放は13日か? 2013.8.4

 2013-08-04
イスラエルがパレスチナに約束した囚人釈放だが、パレスチナ側のエレカット氏によると、最初の26人が13日に釈放される予定だとのこと。

エレカット氏によると、両者の和平交渉第二回目はその翌日14日になるみこみ。しかし、イスラエルからの発表はまだない。
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ヨーロッパから最大級の移民 2013.8.4

 2013-08-04
8月2日、フランスとイギリスから450人が移住した。犯ユダヤ主義が悪化しているせいか、フランスからはこの夏だけで800人が到着する予定。

フランスからの移民は、2013年末までには2500人が予定されており、40%の増加となっている。
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イスラエル銀行総裁まだ決まらず 2013.8.4

 2013-08-04
イスラエル銀行総裁とは日本でいえば日本銀行総裁。これまでスタンレー・フィッシャー氏が長年務めてきたが、今年6月に退任。

後任にヤコブ・フランケル教授が指名されたが、2006年、香港での万引きの疑い(誤解だったが)を引き合い煮出されて辞退。

次に同じく教授でバンク・ハポアリムのレオ・レイダーマン氏が指名された。しかし、レイダーマン氏は、いったんは受諾したものの、就任数日前の今日、突然、辞退を表明した。

実は、フィッシャー前総裁の下で、副総裁を務めてきた女性のカルニット・フラッグ氏という適任者がいるにも関わらず、別の人を指名しようとしてきたのである。フラッグ氏は新総裁がだれであれ、副総裁としてサポートすると表明している。
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FCバルセロナ・サッカーチームが平和訪問 2013.8.4

 2013-08-04
FCバルセロナ・サッカーチームがイスラエルとパレスチナ自治政府を訪問している。3日、ベングリオン空港に到着したチームは、まずベツレヘムを訪問した後、ラマラでアッバス議長と夕食。

その後ヘブロン近郊のスタジアムで、パレスチナ人の子どもたちにサッカー指導を行った。スタジアムには24500人が入っている。アラブのスター誕生でスターになったガザ出身アサフさんも歌を披露した。

4日には、嘆きの壁を訪問後、ペレス大統領、ネタニヤフ首相、パイロン教育相らと昼食。その後、ネタニヤフ首相と癌を病む子どもたちとに面会した後、テルアビブ近郊のスタジアムで12000人の子どもたちにサッカーを伝授する。

FCバルセロナは、その足で空港に向かい、バンコックから始まるFCバルセロナのアジアツアーを開始する。たった2日で、なかなか忙しい訪問である。
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エルサレムのゲイパレード 2013.8.2

 2013-08-02
昨日1日、エルサレムでもゲイ・パレードが行われた。テルアビブのゲイパレードでは10万人が集まったが、エルサレムでは3000人程度だった。

参加してみて、はっきり言えることは、エルサレムのゲイパレードはテルアビブのそれとは全く違うということである。

テルアビブでは、実際にゲイの人々が半裸状態で、性的解放をアピールしていたが、エルサレムでは、もっと政治的で、社会運動に近く、知的、ファミリーイベントといったイメージだった。

エルサレムでは裸の人はほとんどなし。バレリーナの格好などちょっと恥ずかしい感じの男性が5-6人いたぐらいで、あとは、”普通の”同性カップルの他、赤ちゃん連れの若い家族から、高校生まで、おそらくゲイでない一般の人々もかなり混じっていたようである。

参加者の中には、エルサレム現地以外から来ていた人も少なくないようである。エルサレムのゲイを応援するということで、ベエルシェバからは、大型バス1台をチャーターして来ていた。また話しかけた若い家族連れは、なんとロケット攻撃にさらされるスデロットからだった。

<パレードの現場から>

パレードはエルサレム市内の公園から国会前ローズ・ガーデンまで、約1時間。バナーやプラカードを持って訴えながら歩いたが、訴えは以下の通り。

「変革と平等!」「ゲイだってこの町(エルサレム)に住みたい!」「ゲイの権利をもっと認めるべきだ。それこそ民主主義だ!」「ゲイの結婚を国会は認めるべきだ!」「ホモはのろいではない!(ホモときくと震え上がる社会通念に訴えている)」「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ(レビ19:18、マタイ19:19そのままのヘブル語)」など。

途中で急に、かなりくさい臭い(牛舎の糞の臭い)がしてきた。霊的なものか!と思いきや、パレードの沿道のアパートから悪臭の元が入った小さい袋を多数投げ落としてきたとのこと。犯人は、すぐに警察に逮捕されたという。

テルアビブと違ってその警備体制はかなりのものだった。沿道には5メートルおきに警官が立っているところもあった。パレードのしんがりには警官が20人ほどが歩いている。

その後ろにはパトカーが5~6台、救急車1台、ICU救急車、二人乗りのバイクの警官がときどき回ってきた。(警官で勤務中なのに写真やビデオ撮影している人も!)空にはヘリコプターも常時舞っていた。

<国会前集会>

国会前ローズガーデンでは、国会を背景に再度集会。国会からは、最大野党のヤキモビッチ党首が挨拶。エルサレムには女装の学校があるが、そこの指導者であるギルさんが司会進行を務めた。

女装というと、日本ではきわめて下品な感じになりやすいが、ギルさんはその道のプロ。服装、立ち方などもなよなよせず、セクシーではなくかわいい系の”きちんとした”女性になっている。

ギルさんは、沿道、治安を守ってくれた警察に感謝のことばをのべ、会衆に暑いので水を飲んでくださいと言い続けてていた。こういう姿勢もテルアビブとは違うところ。

国会を背景に女装したゲイたちが口パクでの歌と踊りを披露したが、テルアビブのように、サタン的な悪霊感というよりは、普通のお祭りの感じだった。ただその背景にある国会建物の一部屋に電気がついていたのが印象的だった。

国の指導者たちは苦しい決断を迫られている中、国民はその前で、ゲイのお祭りさわぎ・・・やはりモーセの時代も今もかわらないイスラエルの民だと思った。

<余談になるが・・おもしろイスラエル人話>

国会前からバスにのって帰る途中、前に座ったイスラエル人の若い女の子の来ていたTシャツに書いてあった文字がおもしろく、話しかけると、その一角でもりあがった。

写真を撮ってもいいかと聞くと、OKといって隣の若い男性と肩を組んでポーズ。男性もいやがらずにこにこしてポーズ。てっきり友達だと思ったが、後で聞くと、二人はたまたまバスで横に座っただけとか。

ゲイ集会に来ていたキオスク車のおじさん二人。1人はアラブ人でそのボスがヘブロンにいるユダヤ人(後で考えるとちょっとあやしい・・)。写真というと、ふたりで肩を組んでにっこり。

そこへアイスクリームを買いに来たのが、イスラエル国境警備員制服の二人。なんと流ちょうなアラビア語だ。おじさんによると、彼らはアラブ人(たぶんドルーズ)なんだとか。ところでチョココーン系のアイスクリーム。日本では100~150円だが、イスラエルでは400円ちかくする。

警備員たちは、「高い」と言い争っていたが、やがて二人とも購入して去っていった。アラブ人警備員が、イスラエル国会前でチョココーンをかじりながら立っている・・・これはイスラエルならではだろう。

キオスクのおじさんは「イスラエルにはなんでもあるんだよ~~。」と笑っていた。

シリアスな思いで帰ってきたテルアビブのゲイパレードと違って、けっこう楽しんでしまった一日だった。しかし、帰る途中、有名なクリスチャンのメッセンジャーに会った。ゲイパレードの話をすると「そんなところには行きたくもない。」との返答・・・。

確かに聖書はゲイは罪と書かれている。しかし、彼らとて救いは必要だ。彼らに福音を伝える人も必要だ。罪は罪だが、彼らもまた大切な主の息子、娘たちである。この人々の上に主の癒しと救いが与えられるように、とりなすとともに、この問題にどう取り組んでいくのか、準備はできているかと考えさせられた。
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相変わらずの3兄弟(イラン、ヒズボラ、シリア):アル・クッズ・デー 2013.8.2

 2013-08-02
今日2日は、アル・クッズ・デー。これはイランが言い出した反イスラエル、親パレスチナのデモを行う日である。中東各地で反イスラエルラリーが行われている。

<イラン>

言い出しっぺのイランでは、大群衆が参加してのラリーが行われている。ロウハニ大統領が「シオニストの国(イスラエル)は、イスラム社会に古くから巣くう病巣だ。取り去ってしまわねばならない。」と群衆に語った。ネタニヤフ首相は「ロウハニ大統領の本性が予想以上に早く暴露した。」とコメント。

さらにアフマディネジャド前大統領は「アラーとともに証するが、シオニストの国(イスラエル)を根こそぎにする悲惨な嵐が来ようとしている。中東にイスラエルの居場所はない。」と言った。

<ヒズボラ>

アル・クッズ・デーの今日、ヒズボラは、イスラエルとの国境に、神殿の丘の写真入りの大きなバナーを掲げた。そこにヘブル語で”我々は来る!”との標示。不気味きわまりない標示である。

<シリア>

シリアは、今アサド大統領のシリア軍がかなり勢力を盛り返しており、「勝利は近い」とまでいうようになっている。シリアの国防相は、「イスラエルはシリアでテロリストを支援している。イスラエルのマスクははがされた。」と言った。
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