3回目パレスチナ囚人釈放 2013.12.31

 2013-12-31
イスラエルは、30日、3回目となるパレスチナ囚人釈放が実施された。釈放された26人は18~28年の刑で服役していた凶悪犯ばかりである。1人はイスラエル人16人を殺害した超・凶悪犯。

26人のうち、18人は西岸地区ラマラへ釈放され、アッバス議長らに迎えられた。3人はガザへ、5人は東エルサレムへと釈放された。つまり、この5人はイスラエル国内へ釈放されたことになる。

30日夜、囚人の釈放に反対するグループが、エルサレムの旧市街にある1人の釈放囚人の自宅付近にまで歩いて、反対デモを行ったという。

<明暗くっきりの囚人釈放>

ネタニヤフ首相とイスラエル国民が、苦渋と断腸の思い、テロ犠牲者家族の涙と怒りを踏みつけて囚人を釈放するのに対し、20年以上もの別離のはてに息子たちを迎えるパレスチナ人家族にとっては、これほどうれしい瞬間はない。

カランディアの難民キャンプ出身のアフマド・シャハダは現在51才。22才の時に殺人の罪で服役してから実に29年ぶりに帰宅する。

アフマドの母親は現在75才。「私は人生を刑務所にいる息子の訪問に明け暮れた。」と語る。高齢となり歩くことができなくなったため、最後の2年間は、息子を訪問できなかったという。この家族にとってアフマドの帰宅がどれほどの喜びかは想像にあまりある。

アッバス議長は、囚人の歓迎式典において、「イスラエルにいるパレスチナ人の囚人が全員釈放されるまで、(和平交渉の)最終合意はありえない。」と語った。

<イスラエルの逆襲・入植地1400件の建設へ>

国民の大反対を押し切っての囚人釈放だが、イスラエルは、今回も入植地に1400件のユダヤ人家屋の建設を行うことを表明している。

また、ヨルダン渓谷をイスラエルの領地として併合する法案が出されており、近く採択が予定されている。

ヨルダン渓谷をイスラエルが併合した場合、パレスチナの国ができても、イスラエルに挟みこまれる形となるため、当然、パレスチナ側は強く反発している。

<ケリー国務長官・正月から稼働>

ケリー国務長官は、正月1日にニューヨークを出発し、イスラエルを訪問予定となっている。ケリー氏は、ネタニヤフ首相、アッバス議長と、国境線策定などを含むすべての議題についての合意事項を両者に提案するとみられる。

アメリカからの相当な圧力だが、実際には両者の信頼関係は、以前より悪化しているのは明らかで、これぞ「ごり押し」という印象だ。
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レバノンから西ガリラヤへ5発のロケット弾 2013.12.31

 2013-12-31
29日早朝、レバノンから西ガリラヤ地方に向けて5発のカチューシャ・ロケット弾が撃ち込まれた。着弾したのが空き地だったため、被害はなかった。

これを受けて、イスラエル軍もレバノンへ向けてかなりの報復砲撃を行ったもよう。レバノン側にも被害は発表されていない。

レバノンとの国境では、イスラエル軍をねらったと見られる攻撃や、16日にはイスラエル兵1人が射殺され、緊張が続いている。

イスラエルとレバノンの間にはUNIFIL(国連レバノン暫定駐留軍)が駐留しており、両者の衝突がエスカレートしないよう、呼びかけている。
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ユダヤ人移住促進関連の話題 2013.12.31

 2013-12-31
<ユダヤ人の若者到着>

世界の離散ユダヤ人の若者たちをイスラエルへ移住してもらおうというユダヤ機関のプログラムがある。「タグリット」と呼ばれる。参加費はすべてユダヤ機関もち。

タグリットでは、イスラエルでボランティア活動などをしながら数ヶ月過ごし、移住へのビジョンを受け取ってもらう事が目的である。

30日、ユダヤ人青年1600人(世界中から39グループ)が、このタグリットに参加するため、イスラエルに到着した。一度に参加する人数としてはこれまでで最大。彼らにとって、よい経験になるようにと願う。

<インドから”マナセ族の末裔”38人到着>

インドにいるユダヤ人はマナセ族の末裔と言われる。イスラエル政府は、今年新たに900人のインド系ユダヤ人をユダヤ人と認め、イスラエルへに移住を認めた。

このうちの38人が27日、ベングリオン空港に到着した。38人のうち、半数は18才以下だという。

しかし今回、移住を果たした人々の中に76才の女性がいる。夫と息子は先にイスラエルへ移住したが、彼女の移住はこれまで認められなかった。夫は昨年イスラエルで死去。夫には会えなかったが、空港で息子と涙の再会となった。
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シリアの子どもたち:アルカイダのジハード学校へ 2013.12.31

 2013-12-31
シリアの内戦で数百万人の子どもたちが学校へ行けない状態になっている。その中で、アルカイダが、シリアの子どもたちのための”ジハード(聖戦)学校”を立ち上げ、訓練を行っている様子が報じられた。

学んでいるのは10才から15才の子どもたちで、アラーを信じ、イスラムに従って聖戦に身を捧げることを教えられている。

http://www.youtube.com/watch?v=zX6ooVB5URo *アラビア語ですが、飛ばしながら見るとシリアの子どもたちの顔をみることができます。
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ガザ周辺続報 2013.12.26

 2013-12-26
ガザからの射撃でイスラエル人が1人死亡したことを受けて、昨日イスラエルがガザにむけて行った報復攻撃した一件。ガザからの情報によれば、イスラエルの攻撃によって3才の女の子が死亡している。

暴力の連鎖が懸念される中、昨夜深夜すぎ、アシュケロンで警報がなり、カッサムロケットがガザから撃ち込まれた。

幸いビーチの空き地に着弾したので被害はなし。今のところ、ハマスも状況を悪化させたくない様子だということで、大きな紛争にはエスカレートしていない。

しかし、イスラエルは念のため、スデロットとベエルシェバにアイアンドーム(迎撃ミサイル)を配置した。

<怒りの矛先は・・?>

今回、ガザからのテロの犠牲となったサラ・アブ・ラティフさんはベドウイン(アラブ人)である。彼が、国防省に雇われて、危険なところで作業していたにもかかわらず、ヘルメットや防弾チョッキすらつけていなかったため、ベドウインの家族からは、イスラエル政府への激しい批判が出ている。

ベドウインたちの攻撃の先は、ラティフさんを殺害したガザのテロリストではなく、イスラエル政府となっている。イスラエル政府とベドウインの関係は、プラワー法案をめぐって最近、微妙となっていた。
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3度目のパレスチナ囚人釈放にむけて 2013.12.26

 2013-12-26
イスラエルとパレスチナが、和平交渉を行っているが、その条件の一つがパレスチナ人の囚人釈放。イスラエルはこれまでに2回、パレスチナ人テロリスト計52人を釈放している。

その3回目が来週29日、日曜に予定されている。釈放予定は今回も26人。

しかし、ここ数日、バスの爆破事件など、パレスチナ人によるイスラエル国内のテロが頻発していることもあり、昨日からテロ被害者の母親や家族ら市民たちがネタニヤフ首相官邸前で、「釈放反対」のデモを行っている。

これまでの2回の釈放を見ると、イスラエルはそのたびに西岸地区・パレスチナ側にある入植地の建設をすすめて、Give and Takeのバランスをとってきた。今回も同じ流れになるみこみだ。無論、パレスチナ側はこの動きに激しく反発している。

イスラエルとパレスチナ双方の信頼関係は、囚人釈放によって前進するとは思えないというのが現状。とはいえ、釈放しなかったら、そこで和平交渉は終わるので、釈放しないという選択の余地はないのである。
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トルコ政府の混乱 2013.12.26

 2013-12-26
トルコでは24日、3人の閣僚が、息子たちのひどい収賄スキャンダルが明るみにでたことを受けて辞任。

辞任した3人は、全員エルドアン首相の陣営だったため、反発はエルドアン首相にも向けられた。トルコの通りでは昨夜再び反エルドアンの暴動となった。

これを受けて、エルドアン首相は25日、新しい10人の閣僚(全閣僚数の半分以上)を指名し、内閣を一掃した。これもまた、エルドアン首相の強大な権力を示していると報じられている。
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エジプト:暫定政権がムスリム同胞団をテロ組織に指定 2013.12.26

 2013-12-26
エジプトでは、軍暫定政権とムスリム同胞団の争いが続いている。24日、マンソーラの警察本部で大きな爆弾テロがあり、14人が死亡、100人以上が負傷した。

これを受けて、25日、暫定政権は、ムスリム同胞団をテロ組織に指定した。今後、暫定政権がムスリム同胞団をさらに厳しく弾圧するものとみられる。なお、ムスリム同胞団は、上記犯行については否定している。
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イスラエル人1人死亡・ガザへ報復攻撃 2013.12.25

 2013-12-25
先週末より、ガザ地区国境でイスラエル軍とパレスチナ人の衝突が相次いでいたが、24日、イスラエル人1人がガザからの射撃で死亡した。ガザ周辺で死者が出るのは2012年以来である。

死亡したのは、ラファット出身のベドウィン、サラ・シュクリ・アブ・ラティーフさん(22)。イスラエル国防省に民間人として雇われ、先の大雪でつぶれた国境フェンスの修理をしていたところだった。

ガザからは昨日、ロケット弾がアシュケロンの市街地に撃ち込まれるという事件も発生している。

こうした事態を受けて、24日午後、イスラエル空軍がガザの武器関係地域を空爆するとともに、陸軍も戦車による報復攻撃を行った。攻撃目標は6個所に及んだという。

ガザからは、例によって負傷した幼い子どもたちの写真が公表されている。

イスラエルとしてもこれ以上のエスカレートは避けたいところだ。しかし、万が一に備え、国境では戦闘体制を整えているもよう。

<ガザに最も近い町スデロットまで電車開通>

かつてガザからのミサイル攻撃を集中的に受けていた町がスデロットである。

今も危険度は高いままだが、イスラエル鉄道は昨日、スデロットに建設した防弾武装駅舎を公開するとともに、ネタニヤフ首相を招いて、テルアビブとスデロットの間を結ぶ路線の開通式を行った。

今後スデロットからテルアビブまで1時間で行けるようになる。経済不振に苦しむスデロット住民には大きな前進になりそうである。
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パレスチナ人のテロ続発 2013.12.25

 2013-12-25
一昨日、テルアビブ郊外バット・ヤムで一般のバスが爆破されたが、昨日、国境警備隊隊員ラミ・ラビッドさん(41)が、エルサレム北部、アダムの入植地付近で、パレスチナ人とみられる男にナイフで刺されて負傷した。

今日になり、ラビッドさんの意識は回復したが、腎臓を一つ失う重傷だ。犯人は逃走したまままだみつかっていない。

<違法滞在のパレスチナ人>

今日、アシュケロンの工事現場に出入り口のない建物(入ってから塗り込んだ?)から違法にイスラエルに滞在していたパレスチナ人3人が発見された。

同じ地域では、地下に穴を掘って隠れていたパレスチナ人数人がみつかっており、この日だけで違法滞在のパレスチナ人が15人もみつかっている。

こうしたパレスチナ人がイスラエル国内でテロを行う可能性があるため、警察は摘発を急いでいるもよう。

<バス・シェルートも危ない?>

一昨日バット・ヤムで一般の路線バスを狙ったテロが発生したことから、アメリカ政府は、自国の職員らにバスや、シェルート(乗り合いタクシー)など公共交通機関を利用しないよう、警告を出していたことがわかった。

今日になり、日本大使館も同様の警告を送ってきた。しかし、バスもシェルートも市民の足。乗らないわけにはいかない。エルサレムでは、今日もバスはいつもと全く変わらない満員ぶりだった。
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南スーダンのクーデター:数千人が死亡の可能性 2013,12,25

 2013-12-25
2011年、独立した南スーダンだが、今月に入り、現政権に対し反政府勢力がクーデターをおこして、内戦の様相になってきた。背景には複雑な民族紛争が関わっているもよう。

BBCによると、大量埋葬現場が少なくとも3個所みつかっており、すでに数千人が死亡した可能性があるという。国内難民は8万人にのぼる。

国連安全保障理事会は24日、南スーダンに駐留している国連平和維持軍を、倍に近い12500人に増強することで、全会一致で可決した。

<日本の自衛隊は撤退検討>

スーダンの国連軍には、日本の自衛隊も参加している。しかし、状況の悪化にともない、駐留が違憲になる可能性が出てきたため、撤退を検討中とのこと。
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テルアビブでバス爆破事件 2013.12.23

 2013-12-23
22日午後、テルアビブ郊外のバット・ヤムで、バスの爆破事件が発生した。

幸い、爆破は、客が避難した後だったので、間一髪大惨事は免れたが、その後バスに乗り込んでいた爆発物処理班の担当官1人が爆発で負傷した。

今回、客が、バスの中にあった不審な荷物に気づいて運転手に通報。運転手がすみやかに客を誘導して避難させたことが幸いしたと報じられている。

警察は、事件をテロによるものと断定。今のところ、犯行声明はどこからも出ていないが、ハマスとイスラム聖戦が、犯行を歓迎すると表明している。

先週から、西岸地区、ガザ地区周辺で、パレスチナ人とイスラエル軍の衝突が相次いでおり、パレスチナ人に死者が数人出て緊張が高まっているため、それとの関連の可能性があるとする分析もある。

なお、テルアビブでは、昨年も同様のバスの爆破事件が発生している。
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ベツレヘムで本格的伝道メッセージ 2013.12.20

 2013-12-20
ベツレヘム生誕教会前広場では、19,20日と、クリスマス特別イベントとして、著名な歌手などを招いての娯楽イベントが開催されている。

その中の一つのエントリーとして、インドネシアのマワール・シャロン・チャーチ(3万人)のバンドとクワイヤが登場。フィリップ・モントファ牧師が、数百人のパレスチナ人を前に、堂々とパワフルに福音のメッセージを語った。
アラビア語への通訳は、ベツレヘム聖書大学のジャック・サラ牧師。

応援でインドネシアから来た一緒に来ているクリスチャンは220人。

イベントでは、まずヨルダンから来たバンドの後、パレスチナ人のバンドや歌手数組が登場。歌手が終わると多くの人が立ち去ったが、インドネシアのバンドが元気に賛美し始めると、若者たちがまたステージ周辺に戻ってきた。

<イスラム優勢のベツレヘムで公の招き>

賛美に続くフィリップ牧師のメッセージは、ほんの15分ほどだったが、自分の救いの証からはじめて、天国と地獄、イエスの名以外に救いはない、イエス意外に神はいないとはっきり宣言。

福音をまっすぐに、みごとに、あますところなくすべてを簡潔明瞭に語った。呼びかけに1人の男性が応じてステージへ。続いて片耳の聞こえない人を呼びかけてステージに上がってきた男性のために異言で祈り、聞こえるようになった。無論インドネシア人220人はどの顔も真剣に異言で祈っている。

ベツレヘムとはいえ、イスラムの町、モスクのど真ん前だが、最後には、イエスを受け入れるかどうかの招きまで行い、手を挙げた数人は、フィリップ牧師の導きで、罪人の祈りを捧げていた。

インドネシアチームは明日(日本時間の今日)も出演する。

*フィリップ・モントファ牧師・・インドネシアで教会員3万人のマワール・シャロン・チャーチで若者を導く牧師。これまでに、主に導いた魂の数は1万人にのぼる。
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クリスマスに向けて 2013.12.20

 2013-12-20
イスラエル軍は、来週のクリスマス・ホリデーの間、西岸地区のパレスチナ人クリスチャンが、イスラエルへ入国できるよう、制限を緩和する計画を発表した。

ベツレヘムとエルサレムの間の検問所では、国境警備隊やイスラエル兵の数を増やして、大勢がスムーズに通過できるようにする。

ガザからは、500人(16-35才は除く)に、イスラエルと西岸地区を訪問する特別許可証が出された。

<西岸地区での紛争:パレスチナ人2人死亡>

上記措置に先駆けて、イスラエル軍はジェニンなどでテロリストの摘発を行った。パレスチナ人とイスラエル軍の衝突でこれまでに2人が死亡した。
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レバノン国境でイスラエル兵1人射殺 2013.12.20

 2013-12-20
16日夜、ローシュハニクラとよばれるイスラエルとレバノンの国境付近で、イスラエル兵が車を運転しているところをレバノン兵に射殺された。

死亡した兵士は、シュロミ・コーヘンさん(31)。シュロミーさんは、無防備のまま国境すれすれを走るなど、いろいろ謎につつまれていたが徐々に状況が明らかになってきた。

射殺したのは28才のスンニ派系レバノン兵(27)。単独行動で、イスラエルとの国境へ近づいて数発射撃ち込んだところ、一発がシュロミさんにあたったもよう。レバノン軍は、この兵士を逮捕・拘束している。

なお、この件に対するイスラエル軍の報復攻撃等は今のところなく、平穏は保たれている。しかし、レバノンとの国境では、先週にもイスラエル軍を狙ったとみられる爆破事件があったばかりである。

ヤアロン国防相は、「次にこのような事があった場合、レバノン軍の責任」とレバノンに釘をさす発言をしている。

今回死亡したシュロミ・コーヘンさんは3年前に結婚した妻と、11ヶ月の女の子の父親だった。犯人のレバノン兵も3年前に結婚し、3人の父親。最年少の子どもは、わずか生後5日目だった。
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アフリカ難民のマーチ 2013.12.30

 2013-12-20
イスラエルとシナイ半島の国境から、多くのアフリカ難民がイスラエルへ流入していた問題。難民は内戦状態にあすスーダンやエリトリアから逃れ、高い料金をベドウイン・ブローカーに支払ってイスラエルへ入国しようとしてきた。その数5万人以上にのぼる。

その多くが南テルアビブへ流れ込んだ。イスラエルは難民として認めてくれない。お金はない、働くためのビザも与えない。というような状況で、南テルアビブはスラム化し、犯罪も多発する地域になった。周辺住民は、「危険なアフリカ人を追い出せ」との激しいデモを行うようになった。

これを受けて、昨年、イスラエルはシナイ半島との国境に収容所を設け、不法侵入を試みるアフリカ人を収容して、イスラエルに入らないようにした。昨年には、テルアビブにいるアフリカ人の中で、内戦が一応終わったとみられる南スーダン人については、反強制的に帰国させたりした。

こうした対策で、昨年から、イスラエルへ流入するアフリカ人は激減している。しかし、収容所にいるアフリカ人は行くあてもなく、そのまま保留、据え置き状態になってしまった。

この状態に抗議するため、15日、アフリカ人約130が収容所を出て、エルサレムへ向かって徒歩でのマーチを始めた。17日になってエルサレムの直前のベイトシェメシュに到着し、乱闘の末、数人が逮捕、残りは収容所へ送り返された。

これに続いて19日、100人が収容所を出てベエルシェバへ向かった。ベエルシェバでも警察と衝突し、逮捕者が出ている。*収容所であって拘置所ではないため、一応出入りできる状態。

アフリカ難民たちが訴えているのは、きちんと個別に調査して本物の難民には難民としてのステータスを与えてほしいということである。

イスラエル来る”アフリカ難民”の中には、祖国が平和であるにもかかわらず、よりよい収入のためにイスラエルに来る者が多く含まれていた。そのためイスラエル政府は、個別の調査なく、アフリカ難民をほぼ一括状態で、収容所に入れたままにしているのである。

<アフリカへ帰れない理由:悲惨なシナイ半島の現状>

内戦に苦しむアフリカ難民らは、家族を残し、高額な渡航費を払ってシナイ半島にやってくる。ところが渡航ブローカーらは金を搾取した後難民たちを拘束し、拷問やレイプなどを繰り返しながら、シナイ半島から出さないのだという。

そこからなんとか脱出してきた難民の情報によると、シナイ半島には少なくとも3万人のアフリカ人が捕らわれているのではないかということである。

<アフリカへ帰れない理由:南スーダンで暴動>

南スーダンは長年の内戦を経て、2年前にようやく独立を果たした。しかし、その後も国は落ち着かず、今週初頭から、再び民族紛争が勃発。これまでに500人が死亡している。

スーダンには国連の平和維持軍がいるが、その中のインド兵3人も死亡した。
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ちょっと降り過ぎた!?エルサレム大雪 2013.12.13

 2013-12-13
11日夜から降り始めた雪だが、3日目に入った今日もまだ降りやまず、”美しい景色”などと言っていられなくなってきた。積雪は、13日朝、深いところでは40センチ以上にも達した。

昨夜は、渋滞で道路上立ち往生となり、そのまま車が雪にうまってしまって、水も食べ物もないまま車で夜を明かした人が多数。

昨夜からエルサレム市は、レスキュー隊を派遣して車で立ち往生の人々を救出したがその数2000人(新聞によっては1400人)にのぼる。救出にはイスラエル軍や国境警備隊も協力している。

エルサレムでは、国際コンベンションセンターが避難所となり、救出された人々が一夜を明かした。

それにしても、昨日から、できるだけ車で外出しないよう警報が出されていたのだが、ここまで大雪になるとはだれも考えていなかったのだろう。

それにしても昨夜は寒かった。布団に入っても寒くて眠れないほど。エルサレムでは、皆が暖房を使いすぎて多数の家庭で停電した。

当然バス等の交通機関はストップ。エルサレムは今日から安息日入りだが、人々はすでに家の中にこもって”強制”安息日入りしている。今週末の間は、まだ雪が降るとの予報。

*現在朝10時半(日本:午後5時半)・・雪はやんで、晴れ間が出てきたがまだ非常に寒い・・。
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雪にもめげず・・ケリー国務長官来る 2013.12.13

 2013-12-13
ケリー国務長官が大雪ににもめげず、昨日からイスラエルとパレスチナ入りしている。今回で就任後11回目。これこそ”鳴かぬなら鳴かせてみせよう。ホトトギス”的な執念である。

ケリー国務長官が今提示しているのは、簡単に言えば、パレスチナ国家設立にあたり、ヨルダン渓谷にイスラエル軍が、その後10年は駐留して警備にあたるというもの。その10年の間にパレスチナ人の警備隊を訓練して、いずれはイスラエル軍と交代するという案である。

ヨルダン渓谷は、地形上、ヨルダン、イラク、イラン方面とイスラエルを隔てる自然の国境線だ。ここを守ることはイスラエルにとっては絶対に譲れないポイントである。ケリー案はそれを配慮した形である。

しかしパレスチナ自治政府にとっては、結局イスラエルとヨルダン渓谷のイスラエル軍に挟まれる形となり、自由は著しく制限される可能性がある。そのため、アッバス議長はこのケリー国務長官の案に断固反対している。

「ヨルダン渓谷にイスラエル兵は1人もいてほしくない。第三者の軍が駐留するなら考えてもいい。」-これがアッバス議長の答えである。

しかし、イスラエルとて、この案に完全に同意しているわけではない。ケリー国務長官はこの両者の間を行き来して、なんとか解決策をみいだそうとしているのである。
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ベドウイン問題・・プラワー法案保留へ

 2013-12-13
12月初頭、ネゲブ地方のベドウインたちが、イスラエル政府が提案しているプラワー法案-ベドウインが定着して近代的な暮らしができるようにしようという法案-に反対して全国的なデモに発展した一件。

ネタニヤフ首相は、昨日、このプラワー法案を保留にすると発表した。

イスラエル政府によると、この法案は、非常に貧しいベドウインたちが、少しでも近代的で未来のある人生を歩み、イスラエルの社会に参画してもらいたいという目的で発案された法案である。

具体的には、5カ年計画で、新しいベドウインの町々をつくり、下水や水道、電気など完備した家をベドウィンに無料で提供して、居住してもらう。町には職業訓練センターや学校の他、大きいな工場を建てて、雇用を促進するというもの。すでにソーダ水の会社など大手の工場が建築中で、完成すれば数千人の雇用が実現する。

ところが問題は、これらとひきかえにベドウインは、今自分の支配域と思っている土地を半分、イスラエルの名義にすることになる。「イスラエルはベドウインから搾取している」ということになるのである。

<超えがたい文化・メンタリティの違い・・>

現地ネゲブに行くと、その貧しさ、衛生の悪さは相当なものである。イスラエルの法律で認められていないベドウイン村は、さながら難民キャンプである。

85%の一般のベドウインは、イスラエルからの社会保障を望んでいるようだった。ベドウイン自身、実際にプラワー法案に反対しているのは数千人に過ぎないとも言っていた。

しかし、その表情はどの顔も暗かった。これはいわば、これまで遊牧生活をしてきたベドウインの文化そのものを変えるという大仕事なのである。そこにはプライドもあるだろう。そう単純な問題ではない。

イスラエル側でこの法案を担当している人の話を聞くと、決してベドウィンから搾取しようなどという思いは伝わってこない。ユダヤ人特有の、あの純粋な”困っている人を助けたい”なのである。

しかし、ハイテンポで進歩し続けるユダヤ人のメンタリティーと、何百年、何千年、ほとんど同じでも全然かまわないベドウイン文化では、価値観があまりにも違う・・というのが現状だろう。

思えば、私たち日本人は、明治維新の時、あっさり外国文化を受け入れ、国民はこぞってその便利さを抵抗なく受け入れてきた。ベドウインたちも自らの文化を守りつつ、一時的にイスラエルの力を借りてでも独自の近代化に進むという道を発見してもらいたいものである。
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冬の嵐到来・ヘルモン山で初雪 2013.12.12

 2013-12-12
イスラエルでは、先週ハヌカが終わって以来、雨雲がひろがって、時々雨がふる冬型の天候となっていたが、11日から、強い風を伴う雨が断続的に降り続いている。

日本では問題にならないような雨だが、道路事情の悪いイスラエルでは、すでにテルアビブなどあちこちで冠水。通行止めで、主要幹線道路では激しい渋滞となった。

夜になるにつれて気温も急激に下がり、エルサレムでも最低気温0度、最高4度。ヘルモン山やゴラン高原では11日から積雪を記録し、ガリラヤやテルアビブでも一時雪が観測された。

この悪天候は今週末まで続くと予想されている。エルサレムで美しい雪景色の可能性あり。

<イスラエルの暖房事情>

イスラエルには石油によるヒーターはない。一般的なのは、電気によるオイル・ラジエーター。我が家にも一台あるが、これが実際に部屋が暖まるまでに時間がかかる。

まずは石の家の壁を暖まってから部屋が暖まってくるからである。何時間もかかっていったん暖まると、石油ファンヒーターのように乾燥しないので快適だが、北海道やアメリカのように、外は雪、家の中はTシャツとまではいかない。

この暖房事情の悪さは、北米から来た新移民にとっては最初の大きな試練となる。イスラエルにとどまるのか帰るのか・・寒さに負けないでもらいたいものである。
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シリア難民の上にも雪 2013.12.12

 2013-12-12
今ヘルモン山で雪が降っているということは、同じヘルモン山周辺のシリア難民の頭上にも雪が降っていることを意味する。

レバノンには、200の難民キャンプがある。そこに83万8000人のシリア人が、粗末なテント生活をしている。テントだけで暖房なし。暖かい服も寝具もなし。裸足の子どもたちの写真が届いている。しかもイスラエルより北で気温がさらに低いとなると、その厳しさは相当だ。

レバノンの総人口は約430万人である。そこへ83万、つまり総人口の20%にあたる難民が入ってきたことになる。レバノン政府が、難民に十分な支援をしていないことは明らかである。

レバノンで取材している記者によると、シリア人たちは相当な苦難の末にレバノンへ逃れてくるのだが、あまりに過酷な環境であるため、あえて内戦中のシリアへ帰っていく人が少なくないという。

国連によると、現在のシリア難民の避難先は以下のようになっている。なお、難民の約半数は子どもたちである。

①レバノン83万8000人、②ヨルダン56万7000人、③トルコ54万人、④イラク20万7000人、⑤エジプト12万9000人
⑥シリア国内難民650万人

<アメリカ・イギリスの武器以外支援停止>

アメリカ・イギリスなど西側諸国は、反政府勢力の自由シリア軍を通して、人道支援の他、車両や通信機器など武器以外の支援を行っていた。

ところが、11日、トルコとの国境付近で、物資の搬入拠点になっていた自由シリア軍の町が反政府イスラム勢力によって占拠された。これを受けてアメリカとイギリスはいったんすべての物資の搬入を停止したことがわかった。

シリアでは先月、反政府勢力内部の7つの勢力が合体し、戦闘員45000人の大勢力が結成された。このため、西側が支援する自由シリア軍はもはや最大勢力ではなくなっていた。

この新しいイスラム勢力にアルカイダ系は含まれていないが、”外国からの聖戦協力者”を歓迎するとしており、アルカイダやその他のイスラム勢力とも協力活動をする可能性も残されている。

アメリカは、人道支援は停止しないと言っているが、状況は厳しい。なお、アメリカは、シリア難民のために、2億5000万ドル(約250億円)、イギリスは2000万ポンド(約34億円)のコミットをしている。
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ネルソン・マンデラに学べ:ケリー国務長官 2013.12.7

 2013-12-07
イスラエルとパレスチナの和平交渉は、交渉期限9ヶ月の半分以上が過ぎた。しかし、交渉が始まって以来、パレスチナ人のテロでイスラエル人4人が死亡、イスラエル軍との衝突で、パレスチナ人16人が死亡し、両者の関係は逆に悪化している。

これまでのところ、和平交渉は、成果どころか、決裂に近いほどに危機的状態だといわれている。そんな中、今週、ケリー国務長官がまた来て、ネタニヤフ首相とアッバス議長と会談していった。

帰国直前の記者会見で、ケリー氏は「以前より成果に近づいている。」と言ったが、内容はあきらかではない。Yネットによると、今後ケリー氏自身がもっと深く関わる形で、交渉期間9ヶ月を延長する可能性があるという。

ケリー国務長官は、6日、イスラエル滞在中に南アフリカのネルソン・マンデラ氏が死去したことを受けて、「2国家2民族の解決を目指すなら、(敵を赦し受け入れて国を統一した)ネルソン・マンデラをみならわなければならない。」と語った。

<イスラエルとアメリカの友好関係は不動>

ケリー国務長官の今回のイスラエル訪問の目的は、イランとの暫定合意をめぐるアメリカとイスラエルの不一致へのフォローでもあった。

アメリカがイランとの対話を推進するのに対し、イスラエルはそれを”歴史的なミス”と酷評している。

ケリー国務長官は、意見に食い違いはあっても、アメリカとイスラエルの友好関係に変わりはないとのアピールをしていった。
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イスラエルとネルソン・マンデラ 2013.12.7

 2013-12-07
熱心なクリスチャン(メソジスト)でもあったネルソン・マンデラ氏。27年に及ぶ投獄と不当な黒人差別にもかかわらず、白人を赦し受け入れ、祖国を分裂と内戦の危機から守った同氏の働きに感動しない者はいない。

しかし、残念ながら、イスラエルは、アパルトヘイト政策を実施していたマンデラ氏の前の政権と、近い関係にあった。そのため、マンデラ氏がイスラエルを訪問したのは1999年、大統領就任後5年が経過し、次期大統領と交代してからである。

マンデラ氏は、アラファト議長を、パレスチナ人の代表として強く支持し、イスラエルは”占領”をやめて、西岸地区はパレスチナ人に、ゴラン高原はシリアに返還すべきとの考えを明らかにしていた。

しかし、同時にイスラエルの治安維持の必要も十分理解していたといい、マンデラ氏もパレスチナ問題には複雑だったようである。
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シリア、ヒズボラ関係ニュース 2013.12.7

 2013-12-07
1.ゴラン高原緊張:イスラエル軍をねらった爆発か?

6日、ヘルモン山、シリアとの国境をパトロールしていたイスラエル軍の車両付近で、地面が揺れるほどの大きな爆発があった。幸い負傷者がなかったが、イスラエル軍をねらった爆発物だった可能性があるため、現在、調査中である。

もし、意図的にイスラエル軍をねらっていたとしたら、シリアの内戦がイスラエルにも広がり始めた最初のサインとなる。なお、ゴラン高原では、月曜にもイスラエル軍に向けた砲火があった。

イスラエルでは昨日から、本格的に雨が降り始めて気温が下がっている。ヘルモン山では、今週末最初の雪との予報も。ゴラン高原では視界が悪くなっているという。

2.シリアの武器用化学物質、廃棄処分完了

シリアの化学兵器処分で活躍しているOPCWは7日、まだ武器に込められていない危険な化学物質については処分が完了したと発表した。今のことろ、計画は順調のようである。

OPCWの作業員らは、民間人で戦場で働く経験がない。派遣される前には、イラクやアフガニスタン駐留で経験豊富なアメリカ軍から、誘拐など様々な状況にどう対応するのかの訓練を受けてからシリア入りしているという。

まさに砲火入り乱れる中で、作業員らが命がけで作業しているということである。

3.ヒズボラの大物司令官暗殺

4日、イスラエルでいえば、軍参謀総長に匹敵するほどの大物で、ヒズボラの軍事諜報部門の柱だったハッサン・アル・ラキスが、ベイルートの自宅近くで頭を撃たれて死亡した。手口は非常にプロフェッシナルだったという。

アル・ラキスの暗殺は、ヒズボラにとっては、非常に大きな損失になったとみられる。ヒズボラは、イスラエルが暗殺したとして非難したが、イスラエルはそれを否定した。

以前、同レベルの大物ムグニエが暗殺されたことがあったが、この時はイスラエルは反抗を否定していない。従って、今回の暗殺は、シリアのスンニ派関連である可能性もまだ残されている。
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ハリウッドで抜擢のイスラエル人女優 2013.12.7

 2013-12-07
ハリウッドでは、スーパーマン対バットマンという映画の企画が進行中。その中に同じくアメリカでは人気のワンダーウーマンも登場する。

そのワンダーウーマン役に、イスラエル人女優のガル・ガドット(28)さんが選ばれた。健康的で非常に美しい女性。2004年には、ミス・イスラエルに選ばれている。2006年に結婚、2才になる女の子の母。
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ベドウィン定着計画で便乗!?暴動 2013,12,1

 2013-12-01
11月30日(土)夕刻、イスラエル南部でベドウィンたち1500人がイスラエル政府のベドウィン対策、「プレイバー法案」に反対するデモを行った。

最初は平和的なデモだったが、そのうち、投石やタイヤを燃やすなどの暴力行為のエスカレートし、イスラエルの治安部隊との衝突する混乱となった。

ベドウィンの問題だったはずだが、いつの間にか、アラブ人たちがパレスチナの旗をふりかざして加わっており、イスラエル-パレスチナ紛争の様相になっていた。

デモは、エルサレムやハイファを含む全国のアラブの町や、西岸地区やガザ地区でも行われ、各地で、治安部隊と暴力的な衝突となった。

イスラエルの治安部隊は、催涙弾や、水砲などを使って暴徒を鎮圧。夜8時までに28人を逮捕。この衝突で、治安部隊15人が負傷している。

ネタニヤフ首相は、1日、「プレイバー計画は、ベドウィンの人々のために良い計画だ。ベドウインでもない過激派がこれを妨害する行為をイスラエルは非難する」との声明を出した。

<イスラエル領内のベドウィンの現状>

ベドウィンとは、アラビア半島からエジプトと広域にわたってテントで移動しながら、遊牧生活をする人々である。

ベドウィンたちはアラビア半島からパレスチナ地方にもやってきたが、1900年代に入ると、イスラエル独立、六日戦争など、次々に勃発する中東戦争や紛争に翻弄させられた。

特にイスラエル、西岸地区周辺にいたベドウィンは、自分の領域と思っていたところが、あれよあれよという間にイスラエル領になり、町や高速道路ができていくという問題に直面することとなった。

現在、イスラエル領内にいるベドウィンは約21万人。ネゲブ砂漠を中心に、エルサレム周囲や西岸地区にも散在する形で住んでいる。

多くは移動の遊牧をやめて、ベエルシェバやアラッドの周辺に定着している。テント生活ではあるが、電気がひかれ、テレビやインターネットもできるPCが備えられているテントもある。

しかし、これらはきちんと法律で認められた村ではない。また全般的に生活は貧しく、衛生管理や子どもの教育が不十分である。

そこでイスラエルは、領内に散在するベドウィンたちに市民として定着してもらい、子どもたちを教育し、より文化的な生活をしてもらおうと、5カ年、予算70億シェケルのベドウィン開発国家計画をたてた。それがプレイバー計画である。

<ベドウィンとイスラエル政府の文化的食い違い>

プレイバー計画では、ベドウィン部族のために、居住区を建設し、無料で土地と水洗トイレやシャワーのついた家を提供して、”文化的”な生活をしてもらおうとした。

しかし、ベドウィンは代々遊牧する人々である。根本的に「土地の所有」「自分の土地」という概念がなく、広大な市域をさして「このあたり一帯は私の支配域」と考えている。この生き方をつらぬいている自分たちこそ本物の「アラブ」だと自負する誇り高き人々である。

ベドウィンにとって、”後から勝手にやってきた”イスラエルに小さな一角と四角い家を与えられて、そこに収まるということは、筋違いを通り越して、ありえない話である。

さらに、この計画によると、ベドウインたちは、今、自分が住んでいる場所を離れ、イスラエルが指定する地区に移動しなければならない。彼らからすると「イスラエルはベドウィンをイスラエル化して、土地を搾取しようとしている」ということになる。それで、今回のデモとなったわけである。

最近では、こうした政府の政策とは別に、ベドウィンとイスラエル人がうまくコラボするプロジェクトがいくつか立ち上がって、理想的な共存に成功している。

イスラエル政府のプエイバー計画は、イスラエル人の間からも批判の声が上がっているということである。

<行き場のないベドウィン>

エルサレムから出てすぐの高速道路から、素朴なテントを連ねて住んでいるベドウィン部族が見られる。ひとつの村に見えるが、一夫多妻なので、1人の夫と複数の妻と多数の子どもたちからなる一家である。

彼らは、イスラエル独立戦争の混乱で、ベエルシェバ周辺から、エルサレム周辺地域へ押し出されてきたベドウィンである。この一家は、エルサレムから死海方面に続く高速道路によって、家族が分断されてしまった。これまでも特に問題になってきた一家である。

今は、国連などの支援を受け、近くのユダヤ人入植地で買い物をするなどしてなんとか生きのびている状態だ。

プレイバー計画によると、この一家はエリコ周辺に建設中のベドウィン村へ移住するよう要請されている。しかし、彼らはこれを拒否しつづけている。

この部族は、自分たちはアラブだと自覚しているので、パレスチナ側に身を寄せようとした。しかし、パレスチナ人は、ベドウィンを軽蔑する傾向にあるため、パレスチナ社会の一員として受け入れてもらえなかったという。

できれば、元いたベエルシェバ周辺に戻りたいが、もはや別のベドウィン部族が支配している地域になっているので、戻れないという。

・・これがベドウィン問題なのだが、今回の暴動は、それとは全く関係のないパレスチナ問題が、便乗しての暴動となったわけである。
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ロシアの静かな圧力:ウクライナ、EUとの協定見送る 2013.12.1

 2013-12-01
先週、EUヨーロッパ連合は、旧ソ連6カ国との連携を深めるため、連合協定を目指した首脳会談を行った。

結果、モルドバとグルジアは合意事項に調印したが、6カ国のうち最大国であるウクライナは途中で気を変え、最終的には調印しなかった。

方向転換の背後には、ロシアが、ウクライナが西側に入ることを阻止しようとして、ガスの供給を持ち出して圧力をかけたものと考えられている。

ウクライナの首都キエフでは、EUとの協定と自由貿易を望んでいた市民ら数千人が、ロシアの圧力に屈したヤヌコビッチ大統領に反対するデモを行い、警察と衝突している。

その後も1万人が集結しており、このデモはまだ続く気配である。

<ロシアの静かな進出・・?>


数週間前、ロシアのプーチン大統領は、エジプトを訪問している。これまで、エジプトの軍事支援はアメリカが行っていたのだが、最近の軍暫定政権の暴力事件で、アメリカが軍事支援の保留を発表したばかりだった。

ロシアがアメリカにかわってエジプトを軍事支援する可能性を模索していたのではないかと憶測する記事が出ていた。

*遅刻魔のプーチン大統領

BBCによると、ロシアのプーチン大統領は、筋金入りの遅刻魔なのだとか。今月25日プーチン大統領はバチカンを訪問したが、法皇を50分待たせたという。

この他、イギリスのエリザベス女王は14分(2003)、ドイツのメルケル首相は40分(2012年)、ケリー国務長官は3時間待たされている。とにかく遅刻するのが習慣のようである。

単に時間にルーズなのか、権力を誇示しているのか・・・憶測は様々である。

<石のひとりごと>

ロシア、中国、イラン、シリア、北朝鮮。これらと、アメリカ、ヨーロッパ西側諸国とイスラエル。東西冷戦は、終わったと言われるが、霊的な世界においては、戦いは激しくなっているようである。

この中で日本はどう動いていくのか。尖閣諸島をめぐる中国の進出に安倍首相が賢明に対処するよう、祈りが必要である。
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