和平交渉期限切れ:今回も頓挫へ 2014.4.30

 2014-04-30
イスラエルとパレスチナの和平交渉が29日、期限を迎えた。

イスラエルは、先週、アッバス議長がハマスとの統一政府を立ち上げると決めた時点で、和平交渉は”保留”にすると発表している。つまり、アッバス議長がハマスとの一致を放棄しない限り、交渉はないということである。

また、パレスチナ自治政府もハマスとの統一政府の立ち上げに奔走し、アメリカもウクライナ危機で中東問題どころではなくなっている。

和平交渉は事実上、今回も頓挫に終わったという状態だ。29日、イスラエルではこの件は大きなニュースにもならなかった。

タグ :

ホロコースト記念日 2014 2014.4.30

 2014-04-30
28日、イスラエルでは、ホロコースト記念日。エルサレムでは、ヤドバシェム(ホロコースト記念館)でネタニヤフ首相やペレス大統領、アシュケナジ、ならびにスファラディのチーフラビ、ホロコースト生存者とその家族ら2000人ほどが招かれての記念式典が行われた。

現時点でイスラエルにいるホロコースト生存者は195000人。このうち、36%が独居で、1万人は、子供もいない。約5万人は貧困線以下の貧しい生活を強いられており、全体の60%が慈善事業の支援に申し込みをしているという。http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4512415,00.html

財務省が新しい追加の支援策を打ち出したが、実施は2015年以降になるみこみ。生存者は皆高齢で、来年にはもう召されている人も少なくなく、毎年上がる物価を考えると、あまり大きな期待はされていない。

また悲惨なのは、ホロコースト生存者のカテゴリーに入らないとされた人。日本でも原爆被害者と認定されるかどうかで、国の保障に大きな差が出ているが、それと同様である。たとえば、ホロコーストで逃げ回り、収容所に入らないまま、終戦を迎えた人などは、生存者には入れてもらえない場合がある。

<炎のスクロール:エゼキエル37:12>

エルサレム郊外に「炎のスクロール」と呼ばれる彫刻が置かれている記念公園がある。この彫刻は、ヤドバシェムのワルシャワゲットー・スクエアの彫刻を作成したアーティスト,ナタン・ラポポートの作品である。

彫刻は聖書の巻物のようになっていて、外側にホロコーストで苦しむユダヤ人の姿、孤児たちとともに殺されたヤヌス・コルチャックなどに続いて、戦後、大変な苦難の中でイスラエルにたどりついた人々、イスラエルの建国の様子までが、彫り込まれている。

この彫刻の特徴は、イスラエルの歴史とともに霊的な要素を含んでいるということ。イスラエルの建国のところでは、旗を掲げるユダヤ人をダビデ王や天使がささえている。

また、巻物の内側には、「わたしはあなたがたをその墓から引き上げて、イスラエルの地に連れて行く。」(エゼキエル37:12)が彫り込まれている。

この彫刻がある広場では3年前からホロコーストの記念式典が行われるようになった。昨日の式典では、ユダヤ人2000人の命を救ったユダヤ人、ヨナ・エクスタイン氏の働きを覚えて遺族らに感謝が捧げられた。エクスタイン氏に助けられたユダヤ人のうち、300人は今もイスラエルで建材だという。

<憎しみ以上の傷>

ホロコースト式典でいつも感じることは、そこにナチスドイツという要素がほとんど感じられないということである。炎のスクロールの彫刻でも、ユダヤ人の表情はしっかり掘られているのに、ドイツ兵はただ小さなヘルメットだけでその存在が現されている。

一方、記念式典では、今ある祖国イスラエルとその軍隊、次世代の子供たちという要素が必ず入る。こうした姿に、どんな苦しみにあっても、憎しみにとらわれず、前を向き続けるユダヤ人の強さかと思っていた。

しかし、ハンガリー出身のユダヤ人の友人によると、それは、ナチスドイツについては、思い出すどころか考えたくないからだと言っていた。

ユダヤ人が抱える傷は、ことばでは言い表せない、形のない暗闇のようであり、得体のしれない奥深さがあって、古いようでもしかもまだ血を流している新しい状態の傷でもあるということである。

家族全員をナチスに殺された上、終戦後にもユダヤ人だからといって、ポーランド人にすべてを奪われて命までとられそうになった父をもつハイム・カレルさん(67)。「他にも悲惨なことは確かにある。しかし、ユダヤ人のホロコーストは、民族絶滅に関わる問題だ。他と比べることは絶対にできない。」と訴えた。

ホロコースト記念式典で感じるもう一つのことは、ユダヤ人という人々と、主の関係の深さである。わが子だからこそ、主はあえてこのような苦しみを通らせたのではないだろうか。ユダヤ人の方も、それでも、主から逃れることはできないと知っている。

ユダヤ人とイスラエルという国。彼らが”選ばれた”のは、ただ主がどういう神なのかを世に現すためである。特権階級として祝福されるために選ばれたのではない。むしろその逆だった、いやこれからもその逆だということである。

ホロコースト記念式典でユダヤ人とともに座っていると、いつもユダヤ人と主の間に、だれも入り込むことのできない何かを感じる。「神聖」ということばは使いたくないが、それに近いものを感じるのである。

この後、イスラエルでは来週5月5日が戦没者記念日、6日が独立記念日となっている。
タグ :

東ウクライナのユダヤ人市長・負傷でイスラエルへ 2014.4.30

 2014-04-30
東ウクライナ.ハリコフ市の市長でユダヤ人のケルネス氏が、28日、朝のジョギング中、後ろから撃たれて重傷となった。ウクライナ暫定政府(キエフ)の要請で、イスラエルの病院に送られて、ハイファの病院で治療を受けている。

ケルネス氏は、かつて親ロシアのヤヌコビッチ前大統領を支持していたが、大統領が失脚してからはウクライナ暫定政権(キエフ)を支持するようになっていた。

<緊張高まるウクライナ情勢>

30日、東ウクライナでは、新たなウクライナ省庁が占拠され、キエフでも親ロシア派と親欧米派の間で衝突が発生した。アメリカは、「ロシアは親ロシア派を経済支援し続けている。ウクライナの領地は1インチもわさたさない。」と強い言葉でロシアの姿勢を非難した。

ロシアは、国境付近に4万の軍を駐留させている。http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA390A220140410

これ対し、先週には、アメリカ軍の精鋭部隊600人がポーランドに到着。今日までにラトビア、エストニア、リトアニアに分かれて駐留を開始した。

ところで、今年のホロコースト記念日のテーマは「崖っぷちに立つユダヤ人」だった。今からちょうど70年前の1944年、ドイツ軍がハンガリーに侵攻し、ユダヤ人43万人をアウシュビッツに送り始めたころである。

当時、ヨーロッパのユダヤ人は東からはソ連軍、西からは連合軍にはさまれ、ナチスが来て収容所に連行されるのか、ソ連がくるか、連合軍が来て解放されるかという、非常に微妙なところに立っていたという。

現在、西ウクライナ、また東ウクライナでも緊張はあっても日常生活は通常に保たれている。ユダヤ人の中には、こうした今のウクライナ情勢が1944年当時の状況によく似ていると懸念する人がいる。

<日本もロシアへ制裁>

欧米、特にアメリカは、ロシア政府要人に対する経済制裁を発動している。その対象は国ではなく、ロシア政府要人などの個人資産である。今日、そのリストが発表されたが、その中にロシアの首相も含まれていた。ロシア政府は「こうした処置は事態を悪化させるだけだ。」と非難している。

29日のニュースによると、日本政府も欧米と足並みをそろえる形で、ロシア政府関係者ら23人へのビザの発給を停止する措置を発表した。

日本はロシアとの関係改善をめざす方向だったので、これまでは欧米の経済制裁からは一線をひいた形をとってきた。しかし、ここへ来てもはや足並みをそろえざるを得なくなったようである。29日、ロシアは日本の制裁措置に遺憾と発表し、日本への対抗措置もありうると伝えている。
タグ :

ネタニヤフ首相夫妻来日へ 2014.4.26

 2014-04-26
日本外務省 http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press22_000039.html

25日、外務省が発表したところによると、ネタニヤフ首相夫妻が、公式実務訪問賓客として来日することが決まった。日程は5月11日から15日。安倍晋三首相との夕食会はじめ、天皇皇后両陛下が夫妻を”ご引見”の予定。
タグ :

和平交渉:イスラエルは”保留” 2014.4.26

 2014-04-26
パレスチナ自治政府が、ハマスとの一致にむけて合意したとの発表を受け、緊急閣議を開いていたイスラエル政府。ネタニヤフ首相と右派のベネット氏などが強硬な姿勢で和平交渉の終了を主張したのに対し、リブニ交渉担当・法務相は、将来に可能性を残すべきだと主張。かなり紛糾したもよう。

結局、「テロ組織のハマスが加わる政府とイスラエルは交渉しない。アッバス議長が気を変えて、この合意を破棄することを希望する。」との結論を出した。もしアッバス議長がハマスとの合意をあきらめた場合は、交渉を再開するということで、将来に多少の窓を開けた”保留”ということである。

イスラエルは、まもなく”自治政府が倒れてしまわない程度”の経済制裁を開始するとみられる。

<アメリカの対応>

ケリー国務長官は、「まだ和平交渉が終わったわけではない。」と言った。しかし、オバマ大統領は、アジア歴訪中の記者会見でこの件について質問され、アッバス議長とハマスの一致は、”助けにならない”とやんわり返答した。

また、「今回の交渉では双方、非協力的な動きが何度かあった。双方ともその気がないようだから、しばらく間を置いた方がよさそうだ。」と、若干”お手上げ”ムードだった。

オバマ大統領は強いことばを避けたが、ハマスはアメリカ政府が正式にテロ組織に指定している団体。そのハマスが関わっている政治組織への支援を続けることはアメリカにとっては違法にもなりうる。

アメリカ議会は、共和党も民主党もそろって、パレスチナ自治政府への支援を停止する方向で話し合いが始まっているという。(支援金は年間4億ドル)

今後は、アッバス議長が、実際にハマスと統一政府を立ち上げるのかどうかが焦点になってくる。もし統一政府が立ち上がるとすれば、6ヶ月以内の総選挙までの暫定政府で、ファタハもハマスも加わらない中立の形になるとみられる。

しかし、ファタハとハマスの間にはまだまだ決定的なへだたりがある上、ハマスがPLOの下におとなしく入るかどうかははなはだしく疑問。イスラエル人だけでなく、パレスチナ人の間でもこの合意に希望をおいている人は少ない。
タグ :

ウクライナ:ロシアが領空侵犯 2014.4.26

 2014-04-26
ロシアとアメリカ双方が国境付近で軍事演習を行い、東西がにらみあっているウクライナ。全欧安全協力機構(OSCE)がドネツク州に派遣した軍事監視団を親ロシアが拘束。さらに、ロシアの戦闘機が数回、ウクライナの領空侵犯するのが確認され、緊張はさらに高まっている。

昨日ケリー国務長官は、ロシアに対し、「ジュネーブでの緊張緩和にむけた合意事項を履行せず、いまだにドネツク州のウクライナ省庁の占拠を続ける親ロシア派に具体的な対処を行っていない。」と強く非難する声明を発表している。

G7(日本を含む欧米)は、ロシアへの新たな経済制裁を28日にも発動するみこみ。ただし、ヨーロッパは、プーチン政権閣僚など15人ほどへの個人制裁にとどめるとみられる。(ヨーロッパはロシアの天然ガスをとめられたら困る。)

<オデッサでも爆発>

クリミア半島の西、黒海に面するオデッサは地理的には東ウクライナではない。しかし、隣接するモルドバには親ロシア派が多数いる。オデッサの市民は、モルドバから親ロシア派が侵入してこないよう、複数の検問所を立ち上げていた。

その検問所で15日、しかけられた爆発物が爆発。7人が負傷している。
タグ :

アッバス議長、ハマスと一致で合意 2014.4.24

 2014-04-24
22日午後からファタハ(アッバス議長の党)の代表がガザのハマスを訪問していたが、23日、ファタハとハマスが、パレスチナ人の統一政府を立ち上げることで合意したと発表した。 

合意内容は、①ハマス、イスラム聖戦とファタハは5週間以内に統一政府を立ち上げる。②ハマスとイスラム聖戦は*PLOの傘下に入る ③6ヶ月以内に議長選挙と総選挙を行う などとなっている。

*PLOは、アラファト議長が立ち上げたパレスチナ解放機構で、パレスチナ自治政府に母体。ファタハはPLOを運営する組織。

ハマスとファタハがこうした合意に至るのは今回が初めてではない。今回の合意内容には、これまでに合意したことを履行することも明記されている。

これを受けて、ネタニヤフ首相は、「アッバス議長は、イスラエルとの和平ではなく、ハマスとの和解を選んだ。」とコメント。イスラエルは23日夕刻に予定されていたパレスチナ側の代表団との交渉をキャンセルした。

イスラエル政府は24日、緊急の閣議を開いて、今後の対処を検討することになっている。

<最悪のタイミング!?>

イスラエルとパレスチナ自治政府の和平交渉は、期限直前になった現在、風前の灯となっている。交渉を継続するかどうかでもめている最中である。その時節に、アッバス議長は、イスラエルの存在を認めないハマスと手を組んだということである。

アッバス議長は、ハマスとの合意は、パレスチナ人が一致したというだけで、イスラエルとの交渉には何の影響もないといっている。

しかし、もしこの合意が本当に実施された場合、パレスチナ統一自治政府の議長や政府閣僚の中にハマスやイスラム聖戦が入る可能性を意味する。このような組織とイスラエルが交渉をするはずがない。

アメリカは、ハマスとファタハの合意について「和平交渉継続に大きな影響があることは避けられない。」として遺憾を表明した。

<イスラエルのガザ空爆>

アッバス議長がハマスとの合意に至る2日前に、ガザからイスラエル南部にロケット弾が7発撃ち込まれ、イスラエルが空爆をしたことはお伝えした通り。

その後、ちょうどハマスとファタハの合意が発表された直後、イスラエル空軍が、ロケット攻撃をしようとしていたとされるパレスチナ人をピンポイントで空から暗殺しようとして失敗。

ガザの病院によると、周囲にいた市民少なくとも12人が負傷した。イスラエルには厳しい視点を持つと言われるBBCは、ハマスとファタハの合意のニュースとともに、ガザの子供たちが負傷している写真を報道していた。

<今後どうなるのか:Yネットの分析>

ハマスとファタハの合意は今後、イスラエルにどのような影響があるのだろうか。

まだハマスとファタハが実際に合意事項を履行するかどうかもわからない現時点では、これがどうころがっていくのかはまだまだわからないというべきだろう。

しかし、今回のハマスとファタハの合意により、アメリカの仲介で進められてきた和平交渉が、さらに危機の深みに陥ったことは間違いない。しかし、まだ完全に頓挫したというわけでもない。

和平交渉は、「暴力を行使しない。イスラエルの存在を認める。」という原則の元で進められている。アメリカは、アッバス議長がハマスと一致するにしてもこの約束は守ってもらうと強調している。

つまり、もし仮にイスラエルとの和平交渉を継続するとアッバス議長が同意した場合、ハマス(ガザ地区)は、イスラエルへの攻撃を停止しなければならないということである。

では逆にもし仮に和平交渉が頓挫し、パレスチナ自治政府が、国連加盟へのアピールをしていく方向になったとしよう。国際的な地位を獲得するためには、いずれにしてもハマス(ガザ地区)はイスラエル攻撃を自粛しなければならなくなる。

また、和平交渉とは別に、今回の合意により、今後、ガザから飛んでくるロケット弾とアッバス議長は無関係ではないということになる。イスラエルは「パレスチナは平和を望んでいない。」と世界に訴えることが可能になる、とも言われる。イスラエルにとって好都合な点もあるということである。

しかし、まだこの合意が何を意味するのか、実際にガザ地区と西岸地区は一致するのか、まだまだ未知数である。今行われているイスラエルの緊急閣議でどんな結果が出てくるのか、注目される。
タグ :

アラブ人クリスチャンにイスラエル軍への道 2014.4.24

 2014-04-24
昨年、ナザレのギリシャ正教司祭のガブリエル・ナダフ神父が、イスラエルで生まれたクリスチャンはイスラエルに従軍できるようにしてもらいたいと訴えて、「イスラエル人クリスチャン従軍フォーラム」を立ち上げ、話題になっていた。

実際には、アラブ人クリスチャンで、従軍する若者はすでにいるのだが、クリスチャンとして正式に認められての従軍ではない。イスラム教徒のアラブ人からの非難や暴力を恐れて、志願するクリスチャンは、まだまだ数十人という少数である。

しかし、今週、イスラエル軍は、アラブ人クリスチャンで、イスラエル軍に志願して従軍する者は受け入れるという方針を発表した。今後、アラブ人クリスチャンでイスラエル軍に従軍する人が年に1800人規模で増えて行くと、フォーラムは推測している。

<私たちはアラブ人ではない>

昨日、ナダフ神父と、フォーラムのスポークスマンであるシャディ・カロール氏、実際にイスラエル軍に従軍したアラブ人クリスチャン2人が記者会見を行った。

ナダフ神父は、クリスチャンの従軍推進の意思を表明してから、イスラムのアラブ人から命を狙われるなどして、イスラエルの警察の警護を必要とするようになっている。記者会見にも護衛がついていた。

ナダフ神父は、ヘブル語で「聖書はユダヤ人の聖書が土台になっており、キリスト教とはつながっている」との認識を、「イェシュア・ハマシア」という名称を使いながら強調した。

またナダブ神父は、「シリアや、イラク、エジプト、中東ではどの国でもクリスチャンへの保護はまったくない。その点、イスラエルでは、クリスチャンはどの国よりも保護されている。

イスラエルで生まれ育ち、この国の保護を受けているのだから、私たちが国のために奉仕したいという気持ちは当然だ。それのどこがおかしいのか教えてもらいたい。」と締めくくった。

シャディ・カロール氏は、「イスラエル・アラブといって、全部アラブ人にひとくくりにするのはやめてもらいたい。私たちは、昔からこの地に住んでいる、アラム語を話すクリスチャンで、アラブ人ではない。アラブ人は、元々アラビア半島にいただけだったのに、歴史の中で、中東全体にまで拡大し、私たちのアイデンティティを奪ってしまった。

 この(アラブ人という)誤ったレッテルにより、これまでイスラエル社会に参画することができなかった。もう十分だ。私たちはイスラエル社会に参画したい。そのためにはイスラエル軍に貢献することが不可欠だと考えている。」と訴えた。

シャディさん自身は、イスラエル軍に従軍し、アメリカへも留学でき、結果、外務省試験では、ユダヤ人受験者と一緒に受験して、自分だけが合格したというこれまでの歩みを語った。「イスラエル軍に従軍することで、社会の戸が大きく開く。確かに少数派への差別はあるが、パーフェクトな国はない。イスラエルは、他に比べたら、民主主義の国。アパルトヘイト(民族主義)の国では断じてない。」と訴えた。

イスラエル軍では戦闘部隊に所属していたという女性は、「私はクリスチャンでギリシャ正教の信徒。イスラエル人でシオニストです。」と何度も繰り返していた。家族も同じ考えだという。

実際にはナダブ神父たちのような考えのクリスチャンはまだまだ少数派だ。しかし、社会福祉を受けながら、従軍をがんとして拒否する正統派ユダヤ教徒たちの横で、クリスチャンたちがイスラエルの保護に感謝し、国に奉仕したいと表明する姿は、キリスト者としてすばらしい証のように思えた。

記者会見に来ていたユダヤ人に聞くと、「国の保護を受けているのだから、従軍するのはごく自然な事だし、そうするべきだと思う。いいんじゃないですか。」と言っていた。
タグ :

世界大戦前夜のヨーロッパの様相?:緊迫するウクライナ情勢 2014.4.24

 2014-04-24
東ウクライナのドネツクで、親ロシア派がウクライナ政府関係省庁を占拠して数週間になる。ジュネーブで、アメリカとロシア,ウクライナと、ドネツクの親ロシア派が、一定の合意に達したものの、実際にドネツクでの省庁占拠を解く動きはなく、緊張は高まる一方である。

先にウクライナ軍が軍事行動に出て親ロシア派5人が死亡したが、次に、拷問された遺体が発見された。遺体はウクライナ暫定政府に関係する政治家であったことから、ウクライナ軍が再び”テロ対策”を進め、緊張が高まっている。

<にらみあう東西>

アメリカは、先のジュネーブでの合意にしたがって、ロシアに、ドネツクの親ロシア派を落ち着かせるよう要請しているが、ロシアは、クリミア半島を併合して以来、ウクライナやバルト諸国周辺などの国境に、4万のロシア軍を展開させたまま、大きな動きはない。

今週、アメリカは、キエフにバイデン副大統領を派遣し、アメリカのウクライナ暫定政権への支持を強調した。さらにアメリカは、NATO加盟国への支持と、ロシアへのメッセージだとして、ポーランドで軍事演習を行うと発表。24日、ポーランドにアメリカ軍の精鋭600人が到着した。この部隊は今年いっぱいは駐留する予定だという。

なぜポーランドかというと、今月初頭、ロシアがクリミア半島を併合して以来、ロシアがさらに進出してくることを恐れたエストニア、ラトビア、リトアニアとポーランドがNATOに地上軍を派遣するよう要請を出していたからである。

ヨーロッパからイスラエルに移住してきた、80歳代(?)の記者が、「まるで戦争前(ホロコースロ前夜)のヨーロッパのようになってきた。そのうち戦争になると思う。」と言っていた。

ところで、今回の東西のにらみ合いには、天然ガスがからんでいるといわれている。

ウクライナはロシアの天然ガスをヨーロッパに売らせてもらい、その収益で生きていた国だ。ところが、そのウクライナがガスの貿易自由化を宣言してしまい、ロシアのガスが格安で売られる可能性が出てきた。それは困るというのがロシアである。やはりウクライナをロシアにとりこんんでしまう方がいい。

一方、シェールガスが産出できるようになったアメリカにとっては、今、ロシアのガスがウクライナ問題で停止することは都合がいい。ロシアになりかわり、アメリカが、ヨーロッパにガスを供給する立場に立とうとしえいるという憶測もある。

<イスラエルはノーコメント>

イスラエルにはかなり多数のウクライナとロシア系のユダヤ人がいる上、ウクライナにはまだ6万人以上のユダヤ人がいる。ウクライナ問題は決して他人事ではない。アメリカは同盟国でもある。

イスラエルは基本的には親キエフの立場である。しかし、リーバーマン外相によると「イスラエルには十分すぎる問題がある」として、関与を避ける方針。
タグ :

日本の軍事費はイスラエルより上 2014.4.24

 2014-04-24
http://www.bbc.com/news/world-asia-china-27107664

オバマ大統領の訪問で、日本は大騒ぎだろうか。BBCでもオバマ大統領が、「尖閣諸島は、日米安全保障条約の枠内に入る、日本の立場を支持すると表明した」と、トップで報じられていた。

その中で、戦争を放棄すると言っている日本の軍事費(防衛費)がイスラエルより上であることがわかった。日経新聞によると、日本は武器を売却する立場にあるという。http://www.nikkei.com/article/DGXNZO68199360T10C14A3EA1000/

世界の軍事大国は①アメリカ、②中国、③ロシア ④イギリス ⑤フランス、そして6位が日本である。イスラエルは、国が小さいということもあるが14位で、イランが15位と続いていた。

しかし、1位のアメリカは、なんと上位13位までの国々の軍事費を全部足したと同じぐらいの軍事費だった。やはりまだ世界一強いのはアメリカということである。14位のイスラエルはそのアメリカに多額の軍事費支援を受けて、なんとか防衛しているということであろう。

やはりアメリカが、ウクライナやパレスチナ、世界の問題処理に関わる立場にあるというのは避けられないようである。
タグ :

パンと一緒に戻ってきたロケット弾 2014.4.22

 2014-04-22
21日の日没で、過ぎ越しの祭りが終了となった。町では日没と同時に、7日間閉まっていたパン屋が焼きたてのパンを売り始めた。

モロッコ系のユダヤ人は、小麦粉を使ったケーキやクッキーなど甘いお菓子を、文字通り山のように作って、来客にふるまっている。元気のいいモロッコ家族は、近所の人も招いて朝まで”種なしパン明け”を祝う。

これをミムナといい、今ではモロッコ系以外の人でもこの風習を取り入れている家族もある。

しかし、南部の町スデロットでは、この日の午後からガザから飛んでくる対戦者ミサイルや、ロケット弾を7発もあびた。ロケット弾は、道路や空き地に着弾。一発はシナゴグに近かったが被害者はなし。これを受けて、イスラエル軍はガザへの空爆を行った。

ロケット弾をあびたスデロットだが、住民は、恐れず、ミムナを祝っている様子がテレビで報じられていた。なお、イスラエルがガザを空爆して以後、翌朝にかけてのロケット攻撃はなし。

<神殿の丘も落ち着かず>

神殿の丘で、岩石や火炎瓶を投げつけるパレスチナ人とイスラエルの治安部隊との衝突が連日続いている。

19日には、超右派議員のフェイリン氏とユダヤ人のグループが神殿の丘に上がったところ、アラブ人が再び暴動を開始てイスラエルの治安部隊と衝突。ユダヤ人と観光客をを神殿の丘から急遽退去させるという流れになった。

これを受けて、神殿の丘を管理するイスラム団体ワクフのあるヨルダン政府は、イスラエルの駐ヨルダン大使に電話をかけ、「過激な右派を神殿の丘に入れた上、礼拝者を攻撃するのは和平条約に違反する。」と非難した。

確かにフェイリン議員の行動は挑発的だが、それまでに発生した衝突は、アラブ人たちが投石や火炎瓶をイスラエルの治安部隊に投げつけてきたことによるものである。衝突の原因は、常にイスラエルというわけではない。

<わかりにくいアッバス議長の言動>

アッバス議長が、もし和平交渉が頓挫したら、パレスチナ自治政府を解体するといったニュースが再び浮上した。

実際に自治政府がなくなった場合、パレスチナの治安部隊は崩壊。治安だけでなく、西岸地区のパレスチナ人250万人の生活をイスラエルが背負うことになる。その際の出費は膨大で、イスラエルの手に負えないだろうと言われている。

つまり、自治政府解体は、和平交渉の期限切れを前に、イスラエルとアメリカへの脅迫ということである。

これに対し、アメリカが、「自治政府を解体するなら、深刻な結果になる」と逆脅迫すると、「解体する案はない」とパレスチナ自治政府。

22日、ファタハの代表団が、ガザでハマスと会談。ハマスとファタハ(アッバス議長の派閥)の和解については、パレスチナ人自身が不可能と言っているぐらいだから、狙いは他にあるのかもしれない。

ネタニヤフ首相は、「アッバス議長は、自治政府を解体するといいながらハマスとの和解を試みている。解体するのかしないのか。本当に平和を実現する気になったら、我々に知らせてもらいたい。」とコメント。

ガザからの攻撃に関しては、「イスラエルは攻撃されたらすみやかに強力に報復する。それは変わらない。」と繰り返した。

タグ :

シリアの大統領選挙!?:6月1日 2014.4.22

 2014-04-22
シリアのアサド大統領が、戦況有利として大統領選に出馬を表明していたが、その選挙を6月1日に行うと発表した。260万人以上が国外難民なので投票不可。内戦により大使館を閉じられた国に在住するシリア人は投票できないという状態での大統領選挙である。

しかもアサド大統領以外だれが出馬するというのか。民主主義の茶番と言われているのも無理はない。

シリアでは先週、イスラエルとの国境に非常に近いところで、シリア軍が空爆を行った。アサド大統領は「戦況優勢の見通し」との認識をあきらかにしており、シリア国内での反政府勢力地区への空爆は日々続けられている。

<化学兵器使用の兆候>

シリアで進められている化学兵器の処理は80%が終了したと伝えられている。しかし最近、シリアがまた化学兵器を使用しているとする報告が、イスラエルだけでなく、フランスやアメリカも認めるところとなっている。

ところで、エルサレムに在住するユダヤ人夫妻に聞いたところによると、イスラエル政府は、ガスマスクの配布をやめているという。「その危険がなくなった。」というのが理由。この夫妻も、ガスマスクを持っていなかった。

<仮設に定着をすすめるシリア難民たち:ヨルダン(BBC)>

ヨルダンに逃れたシリア難民は現在、約60万人。難民たちは国連提供のテントに住んでいる。地にひろがっているテント村はかなり広大だ。近々新しいテント村も設立予定である。

ヨルダンの難民キャンプでは、キャンプ内部で独自のビジネスが発展し、ファラフェルなどシリアの食料も販売されているという。学校などの公共施設もある。70%のテントがプライベートのトイレをもっている。違法だが、水や下水をひいたり、電気を引いているものもあるという。

ヨルダンは今月初頭、難民キャンプに近づいてきたシリアの車両を空爆し,ニュースになった。
タグ :

イスラエルに進出する中国 2014.4.22

 2014-04-22
躍進を続ける中国経済。近々ニューヨーク株式市場に、中国のインターネット販売の会社アリババが上場するとして注目されている。アリババの市場は、アマゾンとヤフーを足したものよりまだ大きい。

その中国が、イスラエルのIT関連の会社を中心に買収を進めているという
(日経アジアレビューhttp://asia.nikkei.com/Business/Deals/Chinese-buying-Israeli-firms-seeking-new-tech)

これはトップレベルのIT技術が中国に流れていることを意味する。イスラエルの早期警戒レーダーシステムの会社が中国に売却されようとしたところ、アメリカが反対し、この取引は中止された。以後、武器関連会社の販売についてはアメリカに報告することになっている。

<急増する中国人旅行者>http://www.haaretz.com/news/national/1.582152

今イスラエル政府が注目しているのが中国人の旅行者。イスラエルの観光省は、今年中の中国からの旅行者は60%増えて4万人に達すると推測している。

ハアレツ紙の記事によると、中国人旅行者は、お土産は抜きにして、ホテルやレストランで一日平均286ドル使うという。当然、これは世界一。観光省は、ツアーガイドを増やすなどして中国人旅行者の勧誘に全力をあげる方針。

タグ :

アメリカ人らしいグッドフライデー 2014.4.19

 2014-04-19
エルサレムの旧市街には、ビアドロローサと呼ばれるイエスが十字架を担いでゴルゴダの丘まで歩いたとよばれる道がある。

18日はグッドフライデー。キリストが十字架にかかったことを記念する日である。今年も正午過ぎ、様々宗派、様々な国籍の大勢のキリスト教徒が、ビアドロローサ(悲しみの道)を様々な賛美を歌いながら歩いて行った。

旗と十字架を手にしている南アフリカ人、東洋人、白い服をまとったエチオピア人・・・アルメニア人にカトリックの僧侶たち。それにパレスチナ人クリスチャンのかわいい子供たちがボーイ/ガールスカウトの服装で歩いて行く。

しかし一番目を引くのはなんといってもBGMをならしながら歩くアメリカ勢。ローマ兵数人に囲まれ、血まみれになったキリストが大きな十字架をかついでよろよろ歩いている。時々むちでうたれて「おー」と言っている。

その周囲で大声で「ジーザス!ジーザス!」と泣き叫ぶ女性も。群衆(カメラやiPhoneを掲げている)に囲まれている姿はさながら現在社会に再現されたキリストの受難。

一緒に並んで撮影していたイスラエル人カメラマンは、「こんなクレイジーをやるのはアメリカ人ぐらいだろ。」と笑っていた。実際、アメリカ勢の後ろから来たのは、対照的に地味な黒服の僧侶に導かれた神妙な顔つきのギリシャ正教の一団。

ところでビアドロローサの一部はイスラム教徒が神殿の丘に行く経路、ユダヤ人が嘆きの壁に行く道とも重なっている。

パレスチナ人の子供たちの鼓笛隊。ハリウッドもどきのアメリカ人にギリシャ正教。それと逆行して神殿の丘から出てくるアラブ人。道の周囲に立っているモスグリーンの数十人のイスラエル兵たちが、お昼のサンドイッチを立ったまま食べている。その間を、正統派ユダヤ教徒がそそくさと歩く。

まったくのカオス(ヘブル語ではバラガン)だが、これがエルサレムである。主はこんなエルサレムを、私たち人類を愛してくださっているのだと実感させられた一日だった。

それにしても、こんな難しい地を任せられるのはイスラエルぐらいではないか・・・とも実感させられた。

<キリスト教を学ぶイスラエル人ツアー>

この雑多な中で、キリスト教徒のイースターウイークを学ぼうとするイスラエル人の一団に会った。ガイドが、キリストの十字架と復活とういうキリスト教徒の信仰(いうなれば福音)をヘブル語で大声で説明していた。

企画しているのはメシアニックではなく、一般の旅行会社。毎年イスラエル人が多数参加しているという。
タグ :

イスラエル人4人を救った旅行者 2014.4.19

 2014-04-19
http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/179438#.U1Hu8KXY9sQ

4月初頭、南アフリカ人旅行者(30代女性)が、エルサレムのホテルで食べたタヒナ(胡麻からつくったペースト)にアレルギー反応を起こし、病院で死亡した。

かけつけた家族は、「本人が望むはずのこと」として、臓器の提供に同意した。女性の肝臓は、出産一ヶ月後に重篤な肝不全で危険な状態にあった母親(30代)に移植。この母親は命をとりとめた。

他にも肺と角膜をそれぞれ別の患者に移植し、イスラエル人4人の命や人生を救うことになった。
タグ :

守られたタイの過ぎ越し 2014.4.19

 2014-04-19
過ぎ越しの休暇には、多くのイスラエル人が海外旅行に出かける。タイはイスラエル人が好む渡航先の一つ。

17日、タイ警察は、イスラエル諜報機関からの情報により、バンコック市内でユダヤ人旅行者を狙って爆弾テロを計画していたテロリスト2人を逮捕していたことをあきらかにした。

うち一人はヒズボラとのつながりを認めている。当局によると潜伏しているテロリストは少なくとも9人で、現在も捜索が続けられている。

これを受けて、旅行者の一部はイスラエルへの帰国を決めたが、タイに在住しているユダヤ人たちは、落ち着いて、普段と同じ生活に戻っているという。

<ネタニヤフ首相も休暇> 

大きな圧力の中で執務にあたるネタニヤフ首相だが、妻と息子2人をつれて、北部での休暇に出かけた。以下のビデオはネタニヤフ一家の様子と、国民への過ぎ越しの挨拶。安全に家に帰ってくださいと言っている。

https://www.youtube.com/watch?v=lBP-hZ_aqwY
タグ :

和平交渉:前進なし 2014.4.19

 2014-04-19
17日、パレスチナ人が囚人釈放を訴えて、西岸地区、ガザ地区でデモを行ったが、18日はユダヤ人たち数百人が、14日に発生した警察官殺害テロ現場付近に集まり、デモを行った。

デモの目的は14日、国民がセデルを祝っている背後で、休暇を返上し、夜を徹してテロリストの捜索にあたったイスラエル軍への感謝を現すこと。

また政府に対し、「これ以上囚人を釈放しないでほしい。逆にテロの一つ一つに対して、イスラエルは西岸地区に家屋を建設すべきだ。それがこちらからの報復だ。」と訴えた。

イスラエルとパレスチナの代表団は、木曜、金曜と交渉を行ったが、なんの結果も出せないままに終わった。イスラエル政府は今日から安息日。過ぎ越があけるのは22日夜となる。
タグ :

治安部隊の忙しい一日 2014.4.18

 2014-04-18
<パレスチナ人の”囚人の日”>

17日、西岸地区、ガザ地区で”囚人の日”と称する群衆によるデモが行われた。これはイスラエルが約束の囚人釈放を実行しなかったことへの抗議デモで、今も服役中の家族の写真を掲げて女性たちも参加している。

ラマラを中心に西岸地区、ガザ地区で計2000人ほどの参加と伝えられてる。

14日にイスラエル人警察官が殺害された場所に近いヘブロンでは、過越でマクペラの洞窟にユダヤ人礼拝者や観光客が来る一方、パレスチナ側では囚人釈放を訴えるデモが行われた。

*ヘブロンはユダヤ人とパレスチナ人の居住区で2分割された町。マクペラの洞窟も2分割されている。

そのうち、50人ほどのパレスチナ人がイスラエル軍に投石。イスラエル軍は催涙弾を使って対処していたが、そのうち実弾も使用。パレスチナ人7人が負傷した。ヘブロンではその前日にも衝突が発生している。

<ユダヤ人:嘆きの壁・祭司の祈り>

過越中日にあたる17日早朝、嘆きの壁広場は祭司の祈りに参加するユダヤ人の群衆で埋め尽くされた。

アシュケナジ、スファラディとそれぞれのチーフラビが、交代でだみ声で、イスラエルの民全体のための祈りを読み上げる中、エチオピア系のユダヤ人たちは、チンとなる楽器を使って独自の祈りを捧げていて、なんとも不思議なカオス状態だった。

前日には嘆きの壁の真上にあたる神殿の丘で、パレスチナ人と治安部隊が衝突したことから、あちこちに治安部隊が立ち、上空にはヘリコプターがまって、厳重な警戒態勢だった。

<キリスト教徒・聖墳墓教会:洗足の儀>

嘆きの壁で祭司の祈りが行われていた同じ時間、同じ旧市街のキリスト教徒地区では、聖墳墓教会でギリシャ正教、ロシア正教、カトリック、エチオピア教会などがそれぞれ洗足の儀式を行い、信者と観光客でいっぱいとなった。

正午には教会が閉まることになっていたため、11時半には中にいた観光客も全員外へ。こちらもイスラエルの治安部隊が、観光客の誘導と、警備にあたっていた。

ラマラから特別許可をもらって一日だけ来る事のできたパレスチナ人クリスチャンをはじめ、観光客が「なぜ入れてくれないのか」「入り口から写真撮るだけだから」と警察官らと言い争う光景があった。

<マフィアの大ボスが銃で死亡>

イスラエル・マフィアでは大物のチャーリー・アブトブルが、ネタニヤの自宅で銃で死亡しているのが発見された。自殺か他殺かはまだ断定されていない。

警察によるとアブトブルは、マフィア組織の大ボスで、これまでにも暗殺未遂があったという。弟は、10年以上前に暗殺されている。
タグ :

ウクライナ:ドネツク暫定政府がユダヤ人を脅迫か 2014.4.18

 2014-04-18
ドネツクのウクライナ政府関係庁舎を、親ロシア派が占拠して暫定政府を立ち上げ、ロシアが介入寸前と緊迫しているウクライナ情勢。17日、ジュネーブでケリー国務長官、ロシアのラブロフ外相、EU、ウクライナ暫定政府(キエフ)の代表が、緊急の会議を開いた。

会議は夜までかかったが、17日夜、”ケリー国務長官が、非合法の組織の武装解除と公共施設の明け渡しを含む6項目で同意したとの共同声明を出した。実行されれば、緊張緩和につながる。しかし、実行されるかどうかが問題だとケリー国務長官。

こうした状況の中、ドネツクの”暫定政府”が、ユダヤ人に手渡したとされる文書が問題になっている。

文書はドネツクのシナゴグ周辺で配布されたもので、暫定政府の旗印とともに「ユダヤ人市民は、ユダヤ人であることを自己申告せよ。もし応じない場合は、財産を没収の上、追放する」と書かれている。

暫定政府は関与を否定しているが、いずれにしてもこうした文書が出回っただけでユダヤ人を恐れさせるには十分である。
タグ :

シリア国境で負傷したイスラエル兵回復へ 2014.4.18

 2014-04-18
先月18日、シリアとの国境にしかけられた爆弾でイスラエル兵4人が負傷した事件。1人は頭部外傷で重症だったが、回復に向かっているとという。しかし、重篤な神経症状が残ったため、これから長いリハビリの生活になる。
タグ :

過越のお葬式 2014.4.16

 2014-04-17
14日夕方、過越のセデルに向かっている途中で、パレスチナ人テロリストに殺害された男性は、バルフ・ミズラヒさん(47)。イスラエル軍に25年従軍し、その後は諜報分野で一任されるベテランの主任警視だった。

残されたのは、自らも負傷した妻のハダサさんと3才から13才の子供が5人。3台目の車で負傷した9歳の少年は、ミズラヒ夫妻の子供ではなく、親族の子供だった。

バルフさんの葬儀は16日、エルサレムのヘルツェルの丘で数百人が列席して行われた。ハダサさんは警察官の妻らしく「子供たちが無事だったのは奇跡でした。神のみこころです。私たちは強く生きて行きます。子供たちはよい人生を送り成功します。これがテロリストへの私の答えです。」と気丈に語っている。

しかし、今日も、ミズラヒさん家族以外は、家族連れで行楽に出かけて楽しんでいる。過ぎ越の休暇の初日に突然、夫であり父である人を失った家族は、このこととどう向き合って行くのか。これからこの家族が毎年、過ぎ越とどう向き合うのだろうか。。。

ハダサさんはネタニヤフ首相に「テロリストは私たちを殺しにくる。罰を受けないで釈放することは何の解決にもなりません。これ以上、家族を失う人を増やさないためにもテロリストを釈放するべきではありません。」と訴えた。

<パレスチナとのミーティング中止>

本日、イスラエルとパレスチナの代表たちは、和平交渉に関するミーティングを行う予定だったが、この事件を受けて延期となった。
タグ :

行楽でどこも超満員 2014.4.16

 2014-04-17
昨日より始まった過ぎ越の休暇。最高の天候もあいまって、イスラエル人はこぞって家族連れで行楽に出かけている。特にイスラエル北部、ガリラヤ地方には200万人がおしよせ、バーベキューやハイキングを楽しんでいる。

キャンピングエリアのなかには満員で入れないところもあるという。日本のゴールデンウイークのようにあちこちでイベントもあるが、安全のため中止になったイベント会場も。

道路はどこもかなりの渋滞だが、特に北部へ向かう90号線が上下線とも渋滞している。この時期、事故もかなり増えるので、警察は、道路情報に注意するよう呼びかけている。

このような中、16日朝、エルサレムとテルアビブを結ぶ1号線では、公共バス・エゲッドの後部が突然発火し炎上、上下線とも一時通行止めとなった。負傷者はなし。

<神殿の丘は暴動>

16日朝、神殿の丘では、パレスチナ人数百人が、イスラエル軍と衝突した。負傷者はないが、神殿の丘では例の大人鬼ごっこのような光景が繰り広げられることになった。なお、過越期間中、ユダヤ人は神殿の丘へは入れないことになっている。

<明日から混雑本番・旧市街>

明日17日、嘆きの壁は祭司の祈りがあり、早朝からユダヤ人でぎっしり。同時に聖墳墓教会では、キリストが弟子たちの足を洗った事を記念する洗足の儀式が行われる。18日はグッドフライデーで十字架の道を歩くクリスチャンでいっぱいとなる。日曜はイースターサンデー
タグ :

過越:射撃テロ1人死亡2人負傷 2014.4.15

 2014-04-15
イスラエルでは14日日没から過越の例祭が始まった。初日にはセデルと呼ばれる特別な夕食を家族で囲む。14日午後から夕方にかけて、全国の主要道路は、帰省ラッシュで、激しい渋滞となった。

そんな中、セデルに間に合うようにヘブロン近郊の35号線を走っていたイスラエル人の車3台に向かってパレスチナ人テロリストがライフルで射撃。

2台目の車を運転していた男性(40)が死亡。助手席にいた男性の妻(28)も中等度の負傷。3台目に乗っていたこの夫妻の息子(9)も軽傷を負った。負傷の2人は病院に搬送された。

35号線沿線には多数のパレスチナ人地区がある。現在、イスラエル軍は、それらの一つを包囲した他、かなりの人数で犯人の捜索を行っている。

<ハマス・イスラム聖戦が歓迎の意向>

このテロ事件を受けて、ハマス、イスラム聖戦がそろって「イスラエルの占領、犯行が原因。この行為を歓迎する。」とコメント。ハマスは、西岸地区でさらにイスラエルに対抗するよう呼びかけた。

*西岸地区のイスラエル軍 https://www.youtube.com/watch?v=c_5xfxI-hxM 
 
西岸地区では12日にも投石するパレスチナ人とイスラエル軍が衝突した。(パレスチナ側からの撮影で、背景は入植地)
残念ながら、こうした光景は珍しいものではない。

<全国で警戒体制>

イスラエルの治安部隊は、過ぎ越が始まる前より、高度な警戒態勢をとっている。14日夕刻から西岸地区の検問所は遮断され、パレスチナ人は基本的にイスラエル側へ入れなくなっている。

過ぎ越初日が終わる15日日没から、今度は町へ戻る車のラッシュとなるため、西岸地区での上記検問所遮断は、16日の朝まで続けられる。神殿の丘へのアクセスも大幅に制限されている。

しかし、その警護の向こう側、西岸地区奥深くにはイタマルなど入植地が点在している。イタマルでは、2011年、パレスチナ人テロリストが侵入し一家5人が惨殺された。

入植地のユダヤ人といえば過激なイメージがあるが、実際には、ユダヤ教を重んじる若い家族連れなど平和志向の人々がほとんどである。過ぎ越の期間中、パレスチナ人に囲まれている入植地の人々が守られるようにとりなし必要。

*サマリア人の過ぎ越し

厳しい治安情勢だが、西岸地区のシェケム(ナブルス)を見下ろすゲリジム山では、今年もサマリア人が過ぎ越前夜に子羊をほふる儀式を行った。(現在、サマリア人の人口イスラエル全国で約800人)

祭司たちと白装束の男性(男児も含む)が集まって聖書に命じられている通りに子羊をほふり、その肉は焼いて脂肪は煙にされる。サマリア人たちは、女性も子供もその子羊の血をひたいにつけてもらっていた。(今週末CGNTVでアップ予定)

この儀式が行われたのは、過ぎ越前夜の13日で、検問所が閉じられる前。イスラエル軍兵士たちの警護の中、大勢のイスラエル人(ユダヤ人)や観光客が見物に来ていた。この機会に路上で聖書を配布し、福音伝道する韓国人やその他のクリスチャンの姿があった。

<エルサレム:静かな過ぎ越の夜>

西岸地区でテロがあった14日夜だが、23時現在のエルサレム市内は、静まり返って車も人も通りでみかけることはほとんどない。人々は家の中でセデルの祝いを楽しんでいる。

月が赤くなるとも言われていたが、15日0:00現在の月はいつもの美しい満月で赤くは見えていない。

<やっかいな1週間>

今週は、過ぎ越しで海外在住のユダヤ人がセデルをイスラエルで祝うために殺到している。さらに木曜からはイースター(今年はカトリックもプロテスタントもオーソドックス(ギリシャ正教など)も、クリスチャンも殺到している。今週だけで12万5000人が入国すると推測されている。

一方、逆にイスラエル人は過ぎ越の長期休暇を利用して海外旅行にでかけている。国通しはまだまだもめているイスラエルとトルコだが、この過ぎ越をトルコのリゾート地で過ごすイスラエル人は24000人に上る。(昨年より150%増)

過ぎ越の人気スポットは、シナイ半島。テロ組織の巣窟となった今、さすがにシナイ半島に行く人はいないとは思われるが、そこはイスラエル人。行っている人があるかもしれない。

国の警告を聞かないのがイスラエル人。今週、国外だけでなく、海外の様々なところにいるユダヤ人の守りのためにも祈りは必要である。
タグ :

米・反ユダヤ主義・高齢者施設テロで3人死亡 2014.4.15

 2014-04-15
日曜午後1時、アメリカ南部のカンサス州カンサスシティ(人口2万人)にあるユダヤ人コミュニティセンターの高齢者施設で、銃の射撃テロがあり、3人が死亡した。

死亡したのは入居の男性(69)と、訪問していた孫の14歳の少年も一緒に死亡した。犯人は、その後別の施設に侵入し、入居中の母に会いに来ていた女性(53)を殺害した。

犯人は人種差別を動機とした恐ろしいテロを行ってきた*KKK(クークラックスクラン)のフレイザー・グレン・クロス(73)。現行犯で逮捕されたが、逮捕された時「ハイル・ヒットラー」と叫んでいたという。

犯人は異常なヒトラー崇拝者で、事件が過ぎ越の祭りの直前でもあったことから、狙いはユダヤ人だったと考えられている。しかし、皮肉にも死亡した3人は全員ユダヤ人ではなかった。

なお、このコミュニティセンターは、ユダヤ人とそれ例外の人々が平和に共存してる地域だったため、このような事件がおこって、住民は驚いているという。

ネタニヤフ首相は、殺害された3人の家族へお悔やみの手紙を出した。

*KKK-もともとは1870年代、アメリカで黒人を躾けるとして白装束で、黒人に集団暴力をふるった白人組織。いったん消滅したものの20世紀初頭復活し、さらに過激テロ集団となりイスラムやユダヤ人などにも暴力をふるった。再び弱体化した後、最近また復活していると警告されていた。
タグ :

シリア情勢:アサド大統領優勢? 2014.4.15

 2014-04-15
シリアでは、アサド大統領がダマスカス周辺やレバノンとの国境付近のクリスチャンの村を制圧。13日、大きな転機を迎えたとアサド大統領自身が優勢を誇示した。

シリアでは、7月に大統領選挙が行われることになっており、アサド大統領は出馬するみこみ。(国民250万人が国外難民であり、茶番の民主主義と言われている)

シリアでは最近、化学兵器が使われたとみられ、2名が死亡、100人が負傷したとの報告がある。アサド政権、反政府勢力はお互い非難しあっており、どちらが使用かは今回も不明。(つまりどちらかは確実に嘘をついている)

イスラエルでは世界がそれを報道する以前にすでにニュースになっており、諜報活動の緻密さがうかがえる。

なおシリアで進められている化学兵器破棄作業だが、4月27日までにすべての化学兵器を提出、6月30日までにはそれらをすべてはき処分するということになっている。

現時点で提出された化学兵器は54%で、期限には間に合うのかどうか懸念されている。
タグ :

要注目・米露緊張:ウクライナ情勢 2014.4.15

 2014-04-15
先月ロシアがクリミア半島を併合したが、続いてウクライナ東部ドネツクでもロシア入りを主張する親ロシア派が、ウクライナ政府関係省庁を武力で占拠した。

これに対しウクライナ政府も”対テロ部隊”を派遣し、14日9時までに大挙しなければ武力介入すると宣言。13日、国連安全保障理事会は緊急召集をかけるなど緊張が高まっている。

15日午前、実際にはまだ武力介入は行われていないが、準備が進められていることは間違いない。最悪のシナリオは、ウクライナが分裂し内戦となり、それぞれを支援する欧米とロシアが介入せざるを得ない状況もありうる。

今のところ、ロシアのラブロフ外相は、ウクライナ東部を併合する意思はないと言っているが、昨日、ロシアの戦闘機が黒海にいるアメリカ軍船籍の上空に飛来し、緊張が高まった。

アメリカのオバマ大統領は、ロシアのプーチン大統領に電話をかけ、ドネツクで武力行動に出ている親ロシア派に武力行動を停止するよう伝えてほしいと要請したという。

ところで、ロシアに併合されたクリミア半島だが、BBCによると、そのとばっちりを動物園のライオンたちが受けている。欧米との関係に障害が出始め、動物園の経費がまかなえなくなり、ライオンの餌を十分に確保できなくなっているという。

欧米はこうしたロシア側への経済制裁とともに、逆にウクライナを経済支援して、ウクライナ東部都市がロシア入りをあきらめるようにし、危機を乗り越えようという作戦である。
タグ :

和平交渉が交渉のための交渉へ 2014.4.11

 2014-04-11
イスラエルがパレスチナ人の囚人を釈放せず、パレスチナも国連加盟へアプローチ、ケリー国務長官もさじをなげるかのような発言をして、和平交渉は期限の4月29日を前に、破綻寸前となっている。

しかし、交渉が頓挫して困るのは、アメリカだけではない。イスラエルとパレスチナも、そして世界全体もである。

そのため、イスラエル代表のリブニ氏とパレスチナ代表のエレカット氏、アメリカ代表のインディク氏は、この日曜からずっと頭をつきあわせて、今後どうしていくのかの交渉を行っていた。

これは和平交渉ではなく、いわば交渉のための交渉を5日間行ったということである。

この間、パレスチナ側では、アッバス議長が緊急にアラブ連盟に招集をかけてこの問題を協議。バンキムン国連総長が、アッバス議長の国際会議(5/1)への加盟出席要請を受理するなどの動きがあった。

一方イスラエルは、国連に向いたアッバス議長に報復するため、代理徴収した税金のパレスチナへの支払いを減額したもようである。(Yネット)

また右派ユダヤの家党のベネット党首が、「この際、パレスチナとは手を切って、入植地の60%をイスラエルに併合するべきだ。」とネタニヤフ首相に進言するなど、事態は悪化に向かっているような記事が目立っていた。

週末が近づいた昨夜木曜夜、イスラエル各紙は、一時両者は交渉期間延長で合意したと伝えたが、記事はまもなく「何の合意点も見いだせないまま、第一ラウンドを終えた」に変わった。常に極秘で行われる和平交渉にメディアも振り回されているようである。

とりあえず、交渉は、次回に持ち越しということで合意したということだが、イスラエルは明日から大安息日、過ぎ越、種無しパンの祭りと、祝日が1週間以上続き、省庁も十分機能しなくなる。”次回”がいつなのかは決まっていないという。
タグ :

イスラエルのスパイ衛生打ち上げ成功 2014.4.11

 2014-04-11
9日、イスラエルはスパイ衛星「オフェック10」の打ち上げに成功。軌道にのって地球を90分で一周している。

オフィックは、柔軟に軌道を操作することが可能で、連続高画質を地上に送信することができる。これまで見えなかったような位置のものも見えるようになる。

イスラエルの諜報能力はかなり向上すると期待されている。

https://www.youtube.com/watch?v=IHi7SVYdzDA
タグ :

ローマ法王のイスラエル訪問決定:5月25,26日 2014.4.11

 2014-04-11
イスラエル外務省のストで、実現が危ぶまれていたローマ法王のイスラエル訪問だが、5月25、26日に決定。これにあわせて世界中のメディア関係者、法王とともに来る観光客は5万人とみられ、様々な準備がすすめられている。

今回の法王の訪問はわずか2日間。1日目はヨルダンから入ってベツレヘムへ。午後、ベツレヘムからヘリコプターでベングリオン空港へ飛び、そこからやっと正式にイスラエルへ入国。すでに翌日には帰国することになっている。

法王フランシスは、無駄を省くため、外交的訪問では、できるけだけ短期間に目的を達成することを目指しているという。

*イスラエル外務省のストは4月初頭に終了。海外の大使館も3日から業務を再開している。

<訪問の目的>

1)東西教会の一致


今回の訪問は、象徴的な訪問で、一言で言うなら、「東西教会の一致」。

現在は世界的に世俗化がすすみ、社会が乱れ始めている。今こそ東西の教会が一致して立ち上がり、破滅にむかっている世界を導かなければならないと法王は考えている。

*東西教会の一致とは?ーエキュメニズム(世界教会運動)

かつてキリスト教は一つだったが、ローマ帝国時代からのローマカトリックと、東ローマ帝国の正教会に大きく分裂した。いわゆる西方教会と東方教会への分裂である。

以後、西のカトリック(ローマ)と東の正教会(コンスタンティノープル・今のイスタンブール)は、どちらもが、自分たちこそ正統なキリスト教だと主張し、1054年には相互破門に至り、以来、全く交流を全くしない状態だった。

しかし、ちょうど50年前の1964年、当時の法王パウロ4世が、相互破門以来、初めて正教会総主教のアナシゴラスと会談し、エキュメニズム(世界教会主義)が始まった。今年は、その記念すべき会談からちょうど50年になる。

現在の総主教バルソロメオス1世は、昨年の法王フランシスの就任式に出席し、2014年、上記会談の50周年を記念して、キリスト教発祥の地、エルサレムで再開することを提案。その約束通り、5月にエルサレムで再開することになったという流れである。

バルソロメオス1世が率いる正教会は、ギリシャ正教、ロシア正教など、全世界にざっと3億人。カトリック教会の信者は12億人。

カトリック教会では、今回エルサレムでの法王フランシスと、正教会総主教バルソロメオスとの会談が歴史的な道しるべとなり、東西キリスト教会がさらに一致に向けて前進すると期待しているという。

*一致したイースター

ところで、カトリック(太陽暦)と正教会(正教会歴)のカレンダーは同じではないため、イースターは毎年日程がづれていた。しかし、今年は両者ともに同じ日程でのイースターとなっている。

2)イスラエルとの関係の向上

エルサレムのノートルダム・エルサレムセンターのソラーナ神父によると、法王フランシスは、故郷アルゼンチン時代からユダヤ人と大変よい関係を保っていたという。また法王が来る事で、観光客が大挙してイスラエルを訪問し、イスラエルの観光業にも貢献でき、関係がさらに向上するとソラーナ神父は語っている。

*カトリックは、今ガリラヤに大きなクリスチャンセンターを建築中で、将来観光の目玉になることをめざしている。今回、法王はそのプロジェクトの建物を祝福する事になっている(エルサレムでの祝福でガリラヤは訪問しない)。

3)地元クリスチャン(カトリック)への励まし

今回、法王は、世界中から来る信徒と交流する時間をとっていない。交流は、パレスチナ人クリスチャンに焦点をしぼっている。貧しさや政治事情で、法王が来ない限り、法王に会う機会がほとんどないからである。法王は、パレスチナ人クリスチャンの一般家庭を訪問することになっている。
タグ :

”聖なる”1週間:過ぎ越とイースター 2014.4.11

 2014-04-11
エルサレムでは、13日(日)パームサンデー、20日(日)がイースター。14日(月)から22日までユダヤ人も過越と、種無しパンの祭りと、来週、エルサレムはキリスト教徒、ユダヤ教徒で大混雑する週になる。

今年はカトリックと正教会が同時にイースターを迎えるため、さらに込み合うことが予想されている。旧市街は狭い石畳が続く町だが、将棋倒しが懸念されている。

聖墳墓教会に入りきらない人がイスラエルの治安部隊を押しのけて入ろうとしてぶつかるなどの光景も毎年のことである。そんな忙しい週が来週日曜からはじまる。

ところで、この時期、ホテルは、海外から来るキリスト教徒でにぎわっているが、国内のほとんどのホテルが、ユダヤ人のために、過越のセデルつきの宿泊パックも提供している。ちょうど日本人が、自宅でお正月の準備をせず、ホテルでゆっくりお正月を祝うというのと同様である。

ただし、ホテルでのセデルでは、だれもラビの話をきかず、ただただ食べているばかりとの話も聞く。2002年、ネタニヤではこうしたホテル・セデルで自爆テロがあり、30人が死亡、140人が負傷した。

以後、こうした事件は発生していないが、今年も過ぎ越期間中、イスラエルがテロから守られるように。特に最近ミサイルが撃ち込まれている南部都市が守られるように。また、過ぎ越にも家に帰らず、国境で警備についている兵士たち、その家族を覚えて祈りたい。
タグ :
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫ 次ページへ ≫