ユーラシア経済同盟発足へ 2014.5.30

 2014-05-30
29日、ロシアのプーチン大統領は、カザフスタンの主都アスタナにおいて、旧ソ連構成国のベラルーシとカザフスタンと共に、ユーラシア経済同盟を、2015年1月1日に発足させるという条約に調印した。

ユーラシア経済同盟とは、いわば東のEU(ヨーロッパ連合)のようなもので、将来的には、EUのような統一経済圏がもう一つできるということである。

いまのところ、アルメニアやキルギスが加盟を検討中だが、アゼルバイジャンなどエネルギー産出国は加盟しない方針とのことで先行きはまだまだ不透明。

しかし、もし実現すれば、1億7000万人、GDP2兆7000万ドルという大経済圏が誕生する。ロイターは、”狙うは「ソビエト帝国」再興か、プーチン氏が経済圏の構築加速”と銘打ってこの動きを伝えている。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0E90QC20140529?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0 

しかし、この経済同盟に大きな影響力を持つとみられるウクライナは、この動きに参加していない。ロシア経済につくのか、欧州経済につくのかで東西分裂の危機にあるからである。

しかし、ロシアはウクライナに35億ドルもの債権を握っているので余裕である。ロシア国営プロムガスによると、ウクライナは、今月分の17億ドルも入れると、計52億ドルを、6月1日までにロシアに支払う義務があるという。

ロシアは、もし期限内に借金を返済しないなら、天然ガスの供給を止めると脅迫している。欧米の支援でウクライナがこれを乗り越えられるのか、乗り越えられなかった場合どうなるのか、注目されている。

http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0E824K20140528 
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東ウクライナでヘリコプター撃墜・12人死亡 2014.5.30

 2014-05-30
東ウクライナのスラビアンスクで、親ロシア派が、ウクライナ軍のヘリコプターを撃墜。ウクライナ軍司令官を含む12人のウクライナ軍兵士が死亡した。

これに対し、ウクライナのポロシェンコ大統領は、報復すると言い、武力で押さえ込む勢いである。

今回、ヘリコプターの撃墜に使われたのはロシア製の地対空ミサイルで、背後にロシアの存在が伺われる。ただし、ウクライナとの国境に駐留していた4万のロシア軍は撤退し、現在2000人程度になっているという。
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第47・エルサレム統一記念日 2014.5.29

 2014-05-29
28日、エルサレムは、第47回目の統一記念日を迎えた。

47年前の1967年、エルサレムは西側はイスラエル、東側(神殿の丘と旧市街全体、オリーブ山を含む)はヨルダンと、二つに分割された町だった。それが統一された町になったのは1967年6月、第三次中東戦争(六日戦争)の時である。

当時イスラエルは、周辺諸国からのの挑発と脅威から防衛目的で、エジプト、シリア、ヨルダンへの先制攻撃を決行。それを機に、シリア軍、ヨルダン軍がいっせいにイスラエルに攻め込んできた。

しかし、イスラエル軍はそのすべての前線で、1日2日という短期決戦ですべて勝利を納めた。エルサレムの神殿の丘にもあっというまにイスラエル軍が入り、エルサレムが統一されて、戦争はたった六日で終結した。これが六日戦争である。

この戦争では、1948年の独立戦争でどうしても奪回できなかった場所もすべてイスラエルが奪回することになった。

ユダヤ人が、堂々とエルサレムに入るのは、70年AD, 2000年前にローマ軍によって神殿が破壊され、町から追放されて以来。もっというなら、エルサレムをイスラエルが主権を持って治めるのは、ダビデ王以来のことである。

イスラエル人にとって、これは、相当な喜びであり、かつ神の奇跡を思わせる出来事にもなっている。ネタニヤフ首相は、「エルサレムは国の心。再び分割することはない。」と語った。

<国をあげての次世代育成>

イスラエルは人口の28%が、14才以下の子供である。イスラエルは国を挙げて、この次世代の育成に力を入れている。

前夜27日には、全国のティーンエイジャー15000人がエルサレムに集まり、ネタニヤフ首相や、パイロン教育相からのメッセージを受けた。夜には旧市街近くのスタジアムで7000人が集会を行った。

28日には、毎年、国会付近から嘆きの壁までを人々が旗を持ってダンスしながら歩いていくのだが、エルサレムの町は、数週間前の独立記念日と同様に人、人、人の大海原。

しかも、どこをむいてもほぼ100%ティーンエイジャー。その中に紛れ込むように幼児を肩車する若いお父さんの家族連れがいる。中には80歳代くらいの高齢者たちも、イスラエルの旗を降りながら、高いところなどから若者たちをながめている。

独立記念日と違って、シオニスト団体関係の若者ばかりであるため、男子と女子は分かれてのお祝いである。酒もタバコもないのに、どの子もかなりのハイパーで全身で飛び回って、叫び回って踊っている。

鼓膜が破れそうなほどにやかましいのは同じだが、男女ごちゃまぜで、ビールを飲みながら少々いかがわしい感じのダンスで”ストリートディスコ”になっていた独立記念日と違って、服装や使っている音楽や、雰囲気が断然健全だった。

やはり、ユダヤ人にとって、エルサレムがイスラエルに戻ったということは、建国以上に大きな意味があるのだと感じた。しかし、統計を見ると、実際にエルサレムに住むということになると話は別という結果が出ている。

<統計から見るエルサレムの課題>

イスラエル中央統計局によると、エルサレムの人口は、現時点で81万5000人。このうち、ユダヤ人は約50万人。アラブ人は、30万1100人である。エルサレム人口の37%、つまり、3人に1人はアラブ人なのである。

また正統派ユダヤ教徒が増えているが、その分、世俗派ユダヤ人は、どんどんエルサレムから出て行く傾向にある。ユダヤ人人口のうち、51,3%、つまり半数以上が正統派となっている。

正統派が半数以上となり、37%はアラブ人と、税金を納めない人口がどんどん増え、社会福祉やチャリティで生きている人が非常に多いというのがエルサレムなのである。

しかし、現在、市長を務めるバルカット市長は、元敏腕ビジネスマンとして、エルサレムで様々なイベントや事業を展開して、国内観光を活性化させ、町を明るくするのに奮闘しているようである。

<現状から見るエルサレムの課題>

イスラエルはエルサレムがたましいであり、分割されることはないと言っているが、実際には、エルサレムの西と東は二つの別の町のようであり、見た目には統一とは言いがたいというのが現状である。

つまり、東側にはユダヤ人はほとんど住んでおらず、アラブ人ばかりが住む中東バグダッドと言った感じ。一方、西側に住んでいるのはほとんどがユダヤ人で、文化は欧米ヨーロッパなのである。

東エルサレムのアラブ人もれっきとしたエルサレム住民だが、エルサレム統一記念日は、興味ないか、関係なしか、一部は当然、イスラエルに敵対している。

エルサレム統一記念日の朝、第三神殿を建てる事をめざすユダヤ人の若者のグループが神殿の丘に上がり、アラブ人と衝突。負傷者は出ていないが、以後、この日、神殿の丘は、ユダヤ人は立ち入り禁止となった。
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アル・シシ元エジプト軍総司令官・大統領へ 2014.5.29

 2014-05-29
エジプト軍暫定政権は、ムスリム同胞団関係者数百人を処刑するなどして激しく弾圧する政策をおしすすめたあと、28日までの3日間(1日延長)で、大統領選挙が行われた。

投票率は、44.4%(有権者5400万人)と低かったが、水曜夜に投票は閉め切れられ、開票が始まった。それによると、すでにシシ氏が90%以上を得票しており、ほぼ当選確実となった。予想されていた通りである。

なお、全国に100万人とも言われるムスリム同胞団は、この選挙を受け入れておらず、当然、投票もしていない。
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イスラエルも大統領選挙・候補者受付終了 2014.5.29

 2014-05-29
6月、イスラエルでも新大統領が誕生する予定である。28日朝、候補者の届け出が締め切りとなった。候補者は、6人。元国会スポークスマンや往年の政治家、またノーベル化学賞を受賞したダン・シェヒトマン博士などが立候補している。

イスラエルの大統領は、国民には祖国への誇りを持たせ、海外ではイスラエルに敬意を持ってもらえるような人格者で、社会的な評判が高いことが条件。そういう意味では、現在のペレス大統領は非常に優れた大統領だった。

今回の候補者の中では、政治にまみれたことがなく、世界でも尊敬されているノーベル化学賞受賞者のダン・シャヒトマン博士を支持するする声が2位となっている。しかし、シャヒトマン教授には、政治経験が全くないことと、政界にコネがないことが致命的。

今日、イスラエルのテレビニュースは、ネタニヤフ首相は、”政治上しかたなく”リクード党所属のルーベン・リブリン氏をバックアップすることを明らかにしたと伝えた。つまりリブリン氏が最有力候補ということになる。

<石のひとりごと>

シャヒトマン博士のスピーチを直接聞いた事がある。化学だけでなく企業をめざす若者を育てることにも力を入れている。スピーチには力があり、見た目も上品。かなり個人的な見解だが、シャヒトマン博士ならイスラエルのイメージアップになるかも。。
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教皇フランシスが残したもの 2014.5.27

 2014-05-27
ローマ・カトリックの教皇フランシスの中東3日間の歴訪が終わった。バチカンは、「政治的にも難しい中東訪問だったが、教皇はバランスを保って、平和のメッセージを伝えるという目的を達成した」と語っている。

1、東方教会との象徴的和解で世界のキリスト教徒にインパクト

教皇は、予定通りエルサレムの聖墳墓教会の、キリストの空の墓の前で、東方教会総主教バルソロメオス1世と共に、頭のおおいをはずして神のまえにひざまずき、共に祈る時を持った。

実に情けないことだが、聖墳墓教会は、キリストの墓と言われている場所の前で、常に様々な宗派がけんかしているような教会建物である。

その聖墳墓教会で一番大きな勢力を持っているのはギリシャ正教(東方教会)。カトリックは、決められた時間に、ギリシャ正教や他の宗派と重ならないように礼拝を捧げている。カトリックとギリシャ正教が一緒に礼拝することは絶対にない。

その勢力争いの絶えないこの教会建物の中で、それぞれの最高指導者が、共に祈りを捧げたことはかなり画期的。全世界のキリスト教徒に大きなインパクトがあったと報道された。

2、イスラエルとパレスチナに対するバランスのとれた対応

今回、教皇は、これまでの教皇のようにイスラエルの空港から入るのではなく、まず西岸地区のベツレヘムから入ったことにイスラエル政府は不満だった。

これではパレスチナを国家と認めているようなものだからである。実際、教皇は、「State of Palestine(パレスチナ国家)」という言葉を使った。

さらに予定外に、イスラエルが建てた防護壁(パレスチナ人にとっては分離壁)の前で祈りを捧げ、イスラエルにとってはあまりよいイメージの報道にはならなかった。

しかし、その後イスラエルでは、ヘルツェルの丘にあるパレスチナ人によるテロ犠牲者の名前が彫られた記念碑の前で、「テロの被害者のために祈ります。どうかテロをとめてください。」と祈り、バランスをとった形となった。

教皇は、アッバス議長と、ペレス大統領をバチカンで共に平和のために祈るよう招待し、両者はこれを受け入れた。早ければ来週にも実現する。

3、ヤドバシェムでホロコースト生存者と面会

教皇は、ヤドバシェムの記念ホールで献花。ネタニヤフ首相の横で深々と頭を下げっぱなしの教皇の姿が印象的だった。

また、教皇は、ホロコースト生存者6人に面会した。生存者に会った教皇もつらかったと思うが、会う決心をされた生存者たちに敬意を表したい。

4、宗教間の平和

教皇は、神殿の丘で、イスラム教のグランドムフティと共に写真に収まっている。その後、2人のチーフラビにも会い、ラビたちがずらっと並ぶ前でスピーチを行った。

また今回、アルゼンチン時代からの友人である、ユダヤ教ラビ・スコルカと、イスラム教指導者オマル・アブードを同伴。3人で嘆きの壁を訪問したことを、エルサレムポストは「宗教間に平和が可能であることを示唆する。」光景だったと報じている。

昨日帰国に際し、ネタニヤフ首相は、「あなたのために祈ります。私のために祈ってください。」と伝えた。

今回の教皇フランシスのイスラエル訪問は、これまでのどの教皇よりフレンドリーで、互いの間にあった敷居を下げたようである。チーフラビ局のラビ・ローゼンは、「歴代教皇の訪問はこれで3回目。教皇のイスラエル訪問が、普通のことになりつつある。」と語っている。

5、中東訪問後もパワフル

中東歴訪を終えたばかりの教皇フランシスだが、疲れているとおもいきや、BBCによると、カトリック教会の僧侶に性的暴行を受けた被害者8人に会うと発表した。

教皇は、こうした行為は「醜い犯罪であり、悪魔的だ。」と語っている。この問題に具体的にメスを入れ、改革をすすめているのは、教皇フランシスが初めて。

<石のひとりごと/実物・教皇フランシス>

今回、ベングリオン空港の歓迎式典で教皇本人を直接拝見した。教会改革など、力強い動きをしているのでどんなパワフルな人かと思ったが、この時の教皇は、以外にも謙遜を絵に描いたような人物で、どこか弱々しい感じもあった。

疲れていたのかもしれないが、声も小さく、表情もなんとなく固かった。

ヘリコプターから降り立って一人で立った瞬間、なんとも孤独な感じに見えた。彼はおそらく、ただ純粋に平和をもたらしたいと願っているだけではないかと感じた。

実際、教皇は、ヨルダン軍のヘリコプターでベングリオン空港に到着。そこからイスラエル軍のヘリコプターに乗り換えてエルサレム入りしている。ヨルダン軍のヘリがイスラエルの空港に入るのはめったにないことである。

空港での歓迎式典が終わると、イスラエルの警備員や、式典係の女性たちが次々にヨルダン軍のマークをつけたのヘリに近づいてきて、ヘリコプターと、ヨルダン軍兵士とともに写真に収まっていた。

能天気なイスラエル人らしい光景だが、断りもせずそれに応じているヨルダン軍兵士を見て、今回一番感動したかもしれない。天の父も、日頃敵対する両国の兵士たちが仲良く写真をとっている姿を喜ばれたと思う。

記者も読者のほとんどもカトリックではないと思うが、いかんせん世界の目には、教皇がキリスト教の象徴であり、教皇がイエスの看板を背負っているということは否定できない。

教皇フランシスが、聖霊に満たされて、彼にしかできない使命を果たす事ができるよう、とりなす思いが与えられた。
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ブリュッセルのテロ・犠牲者はイスラエル人 2014.5.27

 2014-05-27
24日、ブリュッセルのユダヤ博物館でのテロで犠牲となった4人(1人は病院で死亡)のうち、2人はテルアビブから観光に来ていたイスラエル人のエマニュエルとミリアム・リーバ夫妻(共に50歳代)だった。あとの2人は博物館スタッフ。夫妻の葬儀は27日に行われる。

この事件を受けて、まだイスラエルにいた教皇フランシスは、「憎しみに満ちた反ユダヤ主義に深い悲しみを覚える。あわれみ深い神に犠牲者を覚え、負傷した人々の回復を祈ります。」とコメントしている。

<EU議会選挙・極右政党が議会入り>

このテロの翌日、ブリュッセルを含むヨーロッパでは、EUの議会選挙が行われた。その結果、フランス、ドイツ、イギリス、ハンガリー、オーストリア、ギリシャなどで極右政党や右派政党が議席を伸ばしたことがわかった。

ヨーロッパのユダヤ人コミュニティは、反ユダヤ主義の台頭を懸念している。一方で、こうした右派政党が、ヨーロッパで進出しているイスラム勢力に歯止めをかけるのではないかと期待するヨーロッパ在住のユダヤ人も少なくないという。

全体的に、ドイツのユダヤ人は楽観的で、フランスのユダヤ人の方が危機感が高いという。フランスからのイスラエルへの移住は年々増加傾向にある。
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ウクライナ軍が親ロシア派空爆、空港奪回へ:東ウクライナ 2014.5.27

 2014-05-27
ウクライナでは、25日、大統領選挙が行われた。結果、親欧米派のポロシェンコ氏が大統領に選出された。

ポロシェンコ大統領は、今回の危機を集結させるため、ロシア首脳と話し合いたいと申し出たところ、ロシアのラブロフ外相は、親欧米派が親ロシア派への攻撃をやめるならばとの条件を出した。

ところが、この後26日、ドネツクの空港を制圧していた親ロシア派をウクライナ軍が空爆し、空港を奪回するに至った。空港での衝突で少なくとも30人が死亡したもようである。現在、戦闘は収まっているが、親欧米派政府は、「テロとの戦いはやめない。」と言っている。

ウクライナ周辺には4万のロシア軍が配備されている。プーチン大統領は、ロシアがウクライナに攻め込む事はないと言っているが、今後のロシアの動きが注目されている。

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ユダヤ博物館でテロ/3人死亡:ブリュッセル 2014.5.25

 2014-05-25
24日午後4時ごろ、ブリュッセルにあるユダヤ博物館内で、銃撃テロが発生し、3人(男性2人、女性1人)が死亡、1人が重傷となっている。現場にいた容疑者1人は逮捕。一人はまだ捜索中。

まだ断定はされていないが、反ユダヤ主義暴力の可能性があるため、警察は、全国のユダヤ関連施設などの警護を強化している。ベルギー在住のユダヤ人は、約4万2000人。このうち、約半数が、主都ブリュッセルに住んでいる。

ネタニヤフ首相は、「ユダヤ人とその国に対する暴力には終わりがない。」と事件を激しく非難する声明を出した。

ブリュッセルでは、この翌日にあたる今日、政府、地方議会、EU議会の選挙が行われる。警察は警備を強化している。
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ローマ教皇フランシス・ヨルダン到着 2014.5.25

 2014-05-25
ローマ教皇フランシスは、24日、ヨルダンに到着し、アブダラ国王と会談。ヨルダン政府がシリア難民60万人を受け入れ、さらに12万人分のキャンプを準備していることについて感謝を伝え、シリアの内戦を一日も早く終わらせる必要があると語った。

また、教皇は、中東でクリスチャンが迫害されていることに言及し,中東でのキリスト教徒の保護を呼びかけた。

その後行われたアンマンでのミサには、約5万人が出席。その中にはシリアやイラク難民も多数含まれていた。ローマ教皇がこのように中東を訪問する事は、日頃迫害されているクリスチャンたちにとって大きな希望になっているという。

また、教皇が訴えている宗教間の平和は、イスラム教国でもおおむね好意的に受け止めら得ている。今回の中東訪問の大きな目的は、東方教会との和解の促進だが、実際には、中東の”緊張を緩和する使者”のような、動きになっている。

教皇は、BBCを含む記者50人を同行しているが、これまでの教皇と違い、機内では、記者と会話するなど、気さくな教皇ぶりである。

教皇は今朝、ベツレヘムへ移動。アッバス議長を訪問したあと、生誕教会前広場でのミサが予定されている。エルサレム入りは午後6時前後になるとみられる。
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中国戦闘機と自衛隊機が30mにまで接近 2014.5.25

 2014-05-25
日本で報道されていると思うが、海外在住の方々や見落とした方々のために。

日本有力紙各紙によると、24日、東シナ海の公海上を別々に飛行していた自衛隊機2機に中国の戦闘機が次々に異常接近。30mにまで近づいたという。

双方、領空侵犯はなかったが、現場は、日本と中国の防空識別圏が重なっている問題の空域。付近では、中国とロシアが共同軍事訓練を行っており、自衛隊機に対して、中国機がスクランブル発進した可能性がある。

小野寺防衛相は、駐日中国大使館に対し、「偶発事故につながりかねない危険な行為だった。」として抗議している。
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イスラエルにばく進する中国 2014.5.23

 2014-05-23
<中国政府:イスラエル最大の食品会社を買収>

22日、イスラエルの乳製品をほぼ単独で販売するイスラエル最大の食品会社テヌバの株56%を、中国政府が86億シェケル(2580億円)で買収したことがわかった。これは、日本でいえば、雪印の経営を中国政府に握られたようなもの。

中国では、国産の農産品に農薬や毒が検出されるなどで信頼が失われており、海外からの食品輸入が急激に伸びているのである。

しかし、テヌバは、これまでイスラエルの食料の中心的な役割を担ってきた会社である。元諜報機関長官のエフライム・ハレビー氏は、「食品は、常に自国で管理すべきで、外国にゆだねるべきではない。」と、イスラエルの治安問題に関わる問題だと警告している。

最大野党労働党のヤキモビッチ氏は、国の将来に関わるとして、この取引のキャンセルを求める発言をしている。

<ばく進する中国との貿易> http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4522954,00.html 

イスラエルの技術力を求める中国と、中国の膨大な市場を求めるイスラエルは利益が合致する。

19日、中国・北京の精華大学が、3億ドルを出資して、テルアビブ大学と共同の研究機関を設立することが決まった。すでに両国共同の産業パークも設立されており、計画は着々と進んでいるようである。

国レベルでも、昨年、ペレス大統領、ネタニヤフ首相が中国を訪問し、今年に入って、今週火曜、中国の経済関連の代表団がイスラエルの国会を訪問し、経済サミットを開催した。

ところで、中国とイスラエルが正式な国交を持つようになったのは1992年。以降、両者の関係は急速に接近し、両国の貿易は、ここ3年の間に0から40億ドルにまで跳ね上がった。

中国に市場が開かれれば、ヨーロッパのボイコットなど何の問題でもなくなる。ベネット経財相は、今後の経済政策について、「これからのイスラエル経済は、バンガロー(インド)、アフリカ、中国、中国、そして中国に移行する。」と、中国を強調する形で語っている。

<世界の先手を行く中国!?>

2003年、イラク戦争関連で日本を含む世界各国が、イラクに対する石油採掘停止などの措置をとっていた。その間に、中国とロシアはイラクの石油開発権をとりつけ、戦争が落ち着いたときにはかなりの利権を中国とロシアにさわれていたことがわかった。

今回も、イスラエルとパレスチナの和平交渉が頓挫したことを受けて、ヨーロッパがイスラエル(特に農産物)のボイコットを呼びかけている間の、テヌバの買収である。中国にとっては、パレスチナ問題などどうでもよいことなのだ。

今後についてだが、イスラエルの経済成長には効果が期待される。しかし今回、テヌバが買収されたことで、イスラエルの食料事情を中国に操作される可能性の他、重大な農業技術が、中国に流れる懸念も指摘されている。

以前、最新式のレーダーシステムを開発した企業が、中国に売却されようとして、アメリカ政府があわてて差し止めるという事態も発生したが、イスラエルの会社が、利益を優先しすぎて、国の存続に関わる契約を結ばないよう、とりなしが必要である。

http://www.jpost.com/Diplomacy-and-Politics/Israel-welcomes-tech-hungry-Chinese-investors-if-somewhat-warily-353166
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中国とロシアも急接近 2014.5.23

 2014-05-23
今週、上海において、中国の習主席とロシアのプーチン大統領が首脳会談。共同宣言を行った。

それによると、中国はロシアの国営ガス会社から天然ガスを購入することで契約を締結。2018年から30年間、年40兆円相当のガスを中国が購入することが決まった。

これまで中国とロシアは、ガス関連の交渉で価格がおりあわず、契約にまで至っていなかった。ヨーロッパが、ウクライナ問題をめぐって、ロシアへの経済制裁を進める中の対抗政策とみられている。

イスラエルと同様、孤立するロシアにとっては好都合なのである。

<来年、中露で対日本戦勝記念行事> http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140520/k10014588471000.html

中国とロシアは、来年、第二次世界大戦後70周年を迎えるにあたり、ナチスドイツと日本に対する戦勝行事を、共同で開催することで合意した。

予定されていた、東シナ海(尖閣諸島近く)でのロシアと中国の軍事訓練は予定通り行われ、初日には両首脳が出席した。
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教皇フランシス歓迎準備 2014.5.23

 2014-05-23
ローマ教皇フランシスのイスラエル訪問がいよいよ今週末(24-26日)となった。大統領官邸では、赤絨毯をしくなどの準備が行われている。

教皇が、大統領官邸に来るのは26日(月)。600人の子供たちとともに、教皇フランシスとペレス大統領が共に平和への祈りを捧げることになっている。

ところで、政府、特に観光省はめいっぱいの歓迎を示しているが、ユダヤ教右派の中には、教皇の訪問だけでなく、イスラエルにいるキリスト教徒の存在そのものに反対している者もいる。

また教皇は、神殿の丘にあがってイスラム教のグランドムフティにも会う。治安部隊には不安要素満載である。

エルサレム市内は、25日午後4時から26日午後1時まで、交通に影響がでる。警察は、道路封鎖の準備、治安部隊8500人の配置をすすめている。警備のため、メディアの取材もかなり制限されるが、政府プレスオフィスなどがメデイア関係者の便宜に奔走してくれている。

イスラエルに先立ち、教皇はベツレヘムを訪問するが、パレスチナ人たちは、教皇にパレスチナを国家として認めてほしいと訴えるもようである。教皇側は、訪問は「純粋に宗教的な理由」と主張しているが、教皇の政治的影響力は大きいだけに、そうは問屋がおりないようである。

この3日、イスラエル、パレスチナ双方の過激派が不祥事を起こさないように願うと同時に、霊的な意味合いにも注目される。
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イスラエルの大統領・交代へ 2014.5.23

 2014-05-23
イスラエルの大統領は、現在、ペレス大統領だが、91才である。まだまだ衰えはないが、任期切れを迎えるとともに、退任が決まっている。時期大統領は、来月10日に国会での選挙で決まる。

ペレス大統領は、建国初期には、労働党の指導者として圧力をかけたり、核兵器の調達?など、裏工作にも暗躍したといわれる人物。そうした闇の部分を指摘する人もいるが、イスラエルの歴史に大きく貢献した人物であることは間違いない。

ペレス大統領には、イスラエルを象徴する経歴があるだけではない。ウイットのきいたスピーチ、スタートアップをめざす若者への支援、市民への親しみなどで、国民からは愛された大統領だった。

時期大統領だが、今週、有力候補とみられていたシロワン・シャロム氏が、女性問題をとりざたされ(本人は否定)、最終的にはネタニヤフ首相の推薦もとれなかったため、候補を辞退することが決まった。

次にだれが大統領になるかは、検討もつかないところである。
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イスラエル兵のFacebookデモ 2014.5.16

 2014-05-16
イスラエル軍は、18才から20代前半と若い兵士たちが大部分をしめる若い軍隊である。その繊細な若者たちが、命の危険と同時に心理的にも非常に厳しい働きを担っている。今週もイスラエル軍兵士たちは、非常に困難な任務に直面した。

<ナクバの日>

15日は、パレスチナ人が、イスラエルの独立を記念して、怒りを覚える日「ナクバ」だった。この日、66秒間のサイレンの後、西岸地区各地、ガザ地区でも、イスラエルに憎しみを燃やすデモが行われた。ラマラでのデモ隊は2000人に上ると報告されている。

このデモにおいて、投石し、タイヤを燃やすパレスチナ人の若者たちとイスラエル軍が衝突し、パレスチナ人2人が死亡した。

<違法入植地を強制撤退>

14日、イスラエル軍は、以前から警告していた通り、西岸地区マアレイ・レハビムとベテル近郊に違法に立てられた”前哨地”(Outpost) を強制撤退させた。その後、イスラエル軍は、建築物をブルドーザーで撤去した。

これらの土地は、法律上、パレスチナ人個人の所有地であるため、イスラエルの最高裁は、撤退撤去を命じていたのである。

当日は、入植者との暴力的な衝突が懸念されていた。しかし、幸い、数名の入植者が屋根の上に上がって抵抗しただけで、大きな衝突もなく、撤退は完了した。

<イスラエル兵のFacebookデモ>

以前、西岸地区で一人で警備にあたっていたイスラエル兵が、パレスチナ人に囲まれて不用意に銃を構えてしまい、それをビデオに撮られて、インターネットに流された。兵士は、この後、処分を受けるという事件があった。

この直後、Facebookでは、この兵士に同情する書き込みに”Likes” で賛同する声が130000(別の報道では69000)。顔を隠した状態で、「自分もきっと同じことをした。」と応援する投稿が相次いだ。

それらの書き込みによると、イスラエル兵たちは、銃を持っていはいるが、実際の使用にはかなりの制限が付けられている。にもかかわらず、時に、非常に危険なところに1人で立たされることがあるという。

パレスチナ人に囲まれて、恐怖心に陥るのは無理もない。しかも、そういう場面には、必ずカメラを抱えた左派や記者たちがいる。

https://www.youtube.com/watch?v=ouA8Q_qyk2s 見ているだけでストレスを感じるような場面である。

今週、西岸地区で大きな強制撤退が実施されたが、そのあと、フェイスブックで、複数のイスラエル軍兵士らが、顔の前に「同胞の撤退には関わらない」と書いた紙を出して、意思表示する写真などをアップした。中にはエリート部隊の兵士たちもいた。

イスラエル軍は、これらがアップされた数時間後には、だれがアップしたかを特定し、2名が部隊からはずされている。
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トルコの炭坑事故:イスラエルの救出支援受け入れず? 2014.5.16

 2014-05-16
トルコの炭鉱事故は、犠牲者が245人を超えた。まだ中に100人以上が閉じ込められているが、生存者の希望はうすいとされている。

イスラエルは、早期から救出支援を申し入れていたが、結局、救出に向かったというニュースはない。トルコでは、エルドアン首相と政府の対応が適切でなかったとして、激しいデモになっている。
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中国とロシア:日米を挑発!? 2014.5.16

 2014-05-16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140515-00000557-san-cn

ウクライナ問題で、欧米とロシア、東西対立がいよいよ明確になっている昨今だが、日本も無関係ではない。

日本と中国との関係は、尖閣諸島をめぐって悪化の一途をたどっている。その中国とロシアが、あてつけるように、緊密な関係をアピールし、日本に対する挑発とさえ思われる行動に出ている。

16日、対馬海峡をロシア艦隊6隻が通過(日本の領海には入っていない)。20日には中国とロシアが、尖閣諸島西北地域の東シナ海で、大規模な共同訓練を行うことになっている。http://www.yomiuri.co.jp/politics/20140516-OYT1T50084.html?from=ytop_main1

また、今月20,21日には、中国の上海で、46カ国が出席する「アジア信頼醸成措置会議」が行われる。議長国は中国で、ロシアのプーチン大統領、イランのロウハニ大統領、国連のバンキムン事務総長も出席する。

会議中には、中国とロシアの首脳会談が行われ、共同声明に署名すると発表している。

ところで、この会議だが、アメリカと日本はオブザーバーで、正式な加盟国ではない。ここでも東西の冷えた関係がきわだっている。

先日、ネタニヤフ首相が、イランが北朝鮮にミサイルと核の技術を提供しているとして、今後、イスラエルと日本は緊密に連絡を取り合う事で合意したと言っていたが、日本は、今のところは、アメリカとイスラエルの陣営に立っているということのようである。

ウクライナ問題が注目される中、実は日本と中国の方が、東西対立の火種になる可能性が高いという分析もある。
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エルサレム入りするニューエイジ・ムーブメント”Unite in Babylon" 2014.5.14

 2014-05-14
先日、エルサレムの旧市街から出てくると、ヤッフォ門と新市街の間の広場で80人くらいの若い男女が丸く座り込んで歌を歌っているのに出くわした。中央には丸いテーブルがあってろうそくと線香みたいな香がたかれている。

一見、70年代のヒッピー風で、皆恍惚な感じで歌っている。詩編の歌を歌っている場合もあるが、よく聞くと、”霊に歌っている”とか”母なる大地と一つ”とかいう歌詞が含まれている。明らかにニューエイジ・ムーブメントだ。

受付らしきところに立っている女性に聞くと「なんでもいい。ただ神に歌っている。町を祝福しているのです。」と言っていた。このグループの名前だが、なんと「Unite in Babylon(バビロンで一致する)」だった。世界の一致がビジョンらしい。

女性によると、このムーブメントはテルアビブではすでに定期的に活動しているが、今回はじめてエルサレム入りしたという。またこのサークルは、世界各地の都市に存在し、全世界同時歌う会なども開催されている。もう少しリサーチが必要だが、どうやらイスラエル発祥のようである。

http://upriser.com/posts/unite-in-babylon-chanting-circles-in-city-centers-worldwide

https://www.youtube.com/watch?v=BNMHIAIRT0I#t=12 (定期的に行われているテルアビブ中心地でのサークルの様子)
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毎日新聞単独インタビュー:ネタニヤフ首相 2014.5.14

 2014-05-14
毎日新聞がネタニヤフ首相に単独インタビューを行った。http://mainichi.jp/select/news/20140514k0000m030095000c.html
これについては、イスラエルでも報道されている。

<イランから北朝鮮へのミサイル及び核技術の提供> 以下は、イスラエル国内での報道

ネタニヤフ首相は、イランから北朝鮮に弾道ミサイルの技術が輸出されていると述べた。また「核技術を提供していると思うか。」との質問に「その通りだ。」と答えた。

その点については、小野寺防衛大臣、安倍首相との会談の中で、両国が今後、防衛上、緊密な連絡を取り合って行くことで合意したと語る。

この他、ネタニヤフ首相は、岸田外相との会談の中で、イランや北朝鮮は「詐欺師」の国だとのべ、世界が核のテロを防ぎたいなら、イランを警戒すべきだと強いことばで述べた。

イランの核問題については、ちょうど今、イランと世界6カ国がウイーンで、最終合意に向けた会議を行っているところである。機会をとらえてネタニヤフ首相が牽制したものとみられる。

これについて、日本側は、「世界と足並みを揃える事が大事。」と返答している。

<アラブの石油に頼る日本の複雑な事情> 
http://www.timesofisrael.com/quiet-pm-japan-trip-could-presage-big-business-deals/

日本は、イランやアラブ諸国の石油に依存しているため、イスラエルとの関係をあまり大きく宣伝できないという事情がある。

イスラエルの“Start up Israel"は、今回のネタニヤフ首相の日本訪問は”Quiet”(めだたない)と評しながらも、実は表にでてこないだけで、パナソニックなど日本の大手企業とイスラエルとの間の驚くような契約が進行中ではないかと伝えている。

<天皇皇后両陛下に謁見するネタニヤフ首相夫妻>

YouTubeで約30秒。いかにも”謁見”という感じで扉が開くのが興味深い。://www.youtube.com/watch?v=3nK8p4Oweiw 
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ナイジェリア女子学生救出にイスラエルの専門家チーム派遣 2014.5.14

 2014-05-14
ナイジェリアで女子中学生200人以上が拉致された事件。女子学生のほとんどはクリスチャンだという。

犯行声明を出したイスラム過激派のボコ・ハラムは、女子学生たちにイスラム教のヒジャブを着せて、コーランかなにかを読ませているビデオを流し、「彼女たちはイスラム教徒になった。」と伝えた。

現在、ボコ・ハラムは、女子学生たちとナイジェリアの刑務所にいるボコ・ハラムのメンバーとの交換を要求している。

ネタニヤフ首相は11日、女子学生たちの救出に協力すると表明。ここ数日の間にイスラエルの専門家チームがナイジェリア入りする予定になっている。

イスラエルはこうした事件の解決のエキスパートだが、事件発生からすでに1ヶ月が経過しており、初期ならば解決できたようなことも、不可能になっていると認識してもらいたいと若干、悲観的。
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オルメルト元首相:汚職で禁固6年へ 2014.5.13

 2014-05-13
いわゆるホーリーランド事件や、その他の収賄疑惑で起訴されていたオルメルト元首相だが、13日朝、テルアビブ裁判所は、禁固6年と、罰金100万シェケル(約3000万円)の有罪判決を言い渡した。ただし、実際の逮捕及び禁固は9月1日まで延期される。

元首相が禁固刑になるのはイスラエル史上初めてで、規模もイスラエル史上最大の汚職事件となった。イスラエルのテレビは朝からこの事件でもちきりとなっている。

なお、オルメルト氏は、今も犯行を全面的に否定している。

*オルメルト元首相の経歴(エルサレム市長:1993-2003、首相:2006-2009)

<ホーリーランド事件>

1990~2000年頃、エルサレムでは、ホーリーランド・プロジェクトという、一等地に一流の建築家がデザインする高給アパート群を建設する企画があった。この建築に関して、当時エルサレム市長だったオルメルト氏が賄賂をもらって便宜をはかったというのが、ホーリーランド事件である。

オルメルト元首相が、一連の収賄で受け取った額は56万シェケル(約1680万円)。使い先は、弟や知人の借金の返済にあてたという。

これに関して、当時秘書だったシュラ・ザカン氏が、自分の刑を11ヶ月以内にするという取引に応じて、オルメルト元首相の汚職についての証言を行い、それが判決の決め手になった。
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関心うすい!?ネタニヤフ首相の日本訪問 2013.5.13

 2014-05-13
ネタニヤフ首相は、予定通り、家族をつれて、11日、日本に到着。安倍首相と会談し、共同声明を発表した。共同記者会見でネタニヤフ首相は、日本もイスラエルも、技術開発の先端を担う国だとして、両国の今後の経済・技術協力を進めることは有意義なことだと述べた。

また「日本は、イスラエルがイランの核兵器の脅威に直面しているのと同様に、北朝鮮の核兵器問題がある。互いに理解と友好関係を深めたい」と語った。今回の訪問で、ネタニヤフ首相は、日本に対してイランへの制裁を緩めないように要請したとみられている。

その他、ネタニヤフ首相は、パナソニックなど、経済界のトップたちと会談し、両国のビジネスの活性化を呼びかけた。ネタニヤフ首相は、ここでもイランに関する脅威を強調していた。

日本では、ほとんど報道がないようだが、イスラエルでも、ほとんど報道がない。昨年の中国訪問の時は、連日トップニュースだったことを考えると、日本との外交・経済における重要性は薄いというのが現状だろうか。。。

まだ天皇両陛下との謁見が予定されているが、報道はありやなしや!?
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世界宗教の一致!?教皇フランシス 2014.5.11

 2014-05-11
カトリックの教皇フランシス(77)の・ヨルダン・イスラエル・パレスチナ訪問の日程が近づいてきた。(5月24-26日)。

現時点で明らかにされた情報によると、今回、最大の目的であるカトリック教会と、東方正教会との和解は、26日、エルサレムの聖墳墓教会*において両者が和解の合意書に署名することになっている。

*聖墳墓教会 ー エルサレムのイエス・キリストの十字架と復活とされる場所。カトリック教会、東方正教会などプロテスタント以外の伝統派キリスト教会の様々な宗派が同居している教会建物。

カトリック教会と東方正教会が相互破門して断絶したのは1056年。その後、約900年経過した1964年、教皇パウロ6世とアナシゴラス総主教が、はじめて会談し、具体的な和解への努力が始まってから今年ちょうど50年である。

<ユダヤ教・イスラム教代表同伴・レバノンからマロン派カトリック枢機卿も合流>

先週、イスラエルとパレスチナの和平交渉が頓挫した。これを受けて、教皇の訪問は、教会の一致だけでなく、「中東の平和を祈る祈りの巡礼」という要素がクローズアップされてきた。

今回、教皇フランシスは、ユダヤ教とイスラム教の代表を同伴し、各地で、中東の平和への祈りを捧げる予定。

今回は、レバノンからマロン派カトリックのバカラ・ライ枢機卿も、エルサレムで教皇フランシスに合流することになっている。レバノンとイスラエルの間には2006年にもヒズボラ主導で戦争があり、まだ和平合意もなく、当然、国交もない。

ヒズボラは、ライ枢機卿のイスラエル入りに強く反発している。また、アラブ諸国からも、エルサレムがまだイスラエルに”占領”されたままで、エルサレムを訪問する教皇フランシスに対して、不満が殺到しているという。

レバノンのライ枢機卿は、「政治的な意味はない。聖墳墓教会に言って、エルサレムはアラブだと伝えるつもりだ。」と言っている。まバチカンの報道官は、「今回は、あらゆる方向から文句を言われるということでバランスをとっている。」と大きくかまえている。

<教皇の予定> 

歴訪は3日間。非常に短期間であるため、ほぼ15-30分おきの移動、予定となっている。

24日:朝8時半にバチカン出発。午後、ヨルダン到着。歓迎式典と、アブドラ国王面会。アンマンの球場でのミサ。19:00 ベタニヤ(ヨルダン川沿岸でイエスがバプテスマを受けた場所(ヨルダン側)でミサ。19:15 ヨルダンにいる60万人のシリア難民面会。

25日:ヘリコプターでベツレヘムへ移動。アッバス議長官邸でアッバス議長面会。生誕教会でミサ。パレスチナ人カトリック教徒と食事。パレスチナ難民キャンプの子供たちを訪問。ヘリコプターでベングリオン空港へ。

歓迎式典の後、スコーパス山で、バルソロメオス1世と面会後、聖墳墓教会へ移動して調印。カトリック司祭たちと食事。ノートルダムセンター泊。

26日:イスラムのエルサレムのイスラム教指導者と面会。嘆きの壁。ヘルツェルの丘で献花。ヤドバシェム訪問。イスラエルの2人のチーフラビ訪問。ペレス大統領訪問。ネタニヤフ首相と面会(ノートルダムセンターにて)。ー ここまでが午前中

オリーブ山で、バルトロメオス1世訪問(3回目)ゲッセマネの園で、カトリック献身者と面会。カトリック教会でミサ。ヘリコプターでベングリオン空港へ。バチカンへは夜11時着。

この間、教皇フランシスは各地でメッセージし、祈りを捧げる。また、パレスチナ人囚人についてはどういうのか、イスラエルの入植地についてはどういうのか、教皇の言動は文字通り、一言一句、一挙一動、世界中が注目することになる。77才の教皇には相当なストレスだろう。

またイスラエルでは、最近、ユダヤ人過激派らが、教会に「我々にはダビデ。イエスはごみだ。」と書くなどの動きがある。バチカンは、イスラエルに治安の強化を要請している。

警備上の問題から、イスラエルでは、指定メデイア以外の報道陣は、基本的にベングリオン空港での取材のみと言われている。

<ギリシャ正教のナダフ神父破門される>

上記の記事とは逆行することになるような情報だが、アラブ人クリスチャンのイスラエル軍への従軍を訴えてきたギリシャ正教のガブリエル・ナダフ神父が、教会から解雇されるみこみとなった。

教会はナダフ神父に従軍問題に関わらないよう警告していたが、従わなかったとしての処置。まだ文書による正式な解雇ではないとナダフ神父は言っている。
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ネタニヤフ首相日本へ出発 2014.5.11

 2014-05-11
ネタニヤフ首相は、妻と息子2人を連れて、今夜の飛行機で日本へ向かう。ネタニヤフ首相は前期1990年代に一度日本を訪問しているので、今回は2回目。

日本では、天皇との謁見の他、安倍首相との会談、ビジネス関係の会議、京都観光が予定されている。先にネタニヤフ首相が訪問した中国との貿易は、訪問後に拡大したことから、今回も首相の訪問の後、日本との貿易拡大が期待されている。

なお、現在の両国の貿易は、イスラエルの日本からの輸入が15億ドル、輸出が11億ドルとなっている。未確認だが、秋頃には安倍首相がイスラエルを訪問するとの情報もあり、両国の関係向上が期待されている。

ところで、ネタニヤフ首相は、外遊の際、特に出費が多すぎるとして国民から”BBツアー”と言われて批判されている。政府専用機がないため、毎回エルアル航空の航空機を使うのだが、中に夫妻専用のダブルベッド付きコンパートメントを高額で設置し、激しい批判を受けた。

今回、2人の息子たちは、首相の公務にはつきあわないことになっている。そのため、その費用は首相個人の出費だという。その他は日本政府の出費ではないかとYネットは伝えている。
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てんこもり独立記念日 2014.5.7

 2014-05-07
6日、独立記念日は、イベントのてんこもり。いろいろありすぎて、二兎を追うもの一兎をも得ずになる。戦没者記念から数えると公式の式典は少なくとも6つ。ペレス大統領とネタニヤフ首相はほぼすべての式典でスピーチがある。

<国家祝賀式典>

国中が悲しんだ戦没者記念日が日没で終わると、ヘルツェルの丘では、公式の国家祝賀式典が行われた。ペレス大統領や、ネタニヤフ首相も参加する式典で、独立記念の点火式。

そのあとは、ちょうどオリンピックの開会式のような式典が行われた。この式典には招かれた人しか行けないが、テレビで全国に生中継される。

<ストリート・ディスコ>

エルサレムの町は、午後9時からストリート・パーティ。小さな子供をつれた若い家族と、ティーンエイジャーとみられる中学から高校生ぐらいの子供たちが、いったいどこからわいてくるのかと思うほど続々と町に出てきて、騒ぎがはじまった。

エルサレムで、最も中心となるベンヤフダ通りは、ティーンエイジャー専用のようになり、中高生(とはいってもへそだしお化粧で大人顔負け)でいっぱいだった。地面がゆれるかと思うほどの騒音でビートのきいた曲が流されて、ストリート・ディスコになっていた。

子供たち、特に女の子たちが甲高い声でいっせいに叫んで笑って踊っているので、これ以上の騒音はないというぐらいにやかましい。また、独立記念日には、子供たちが、白い泡が出てくるスプレーをかけあうのが風物詩。建国記念ではめをはずして喜ぶのはいいが、どの子も相当ハイパーでアニマル状態になっている。この日ばかりは、夜中遅くまで親も外出を許しているようである。

ベンヤフダは、ティーンだが、別の通りは、ヤングアダルト。バーが外にも席を用意して、男女6-7人が一緒に座って、水タバコとビール。
独立記念公園近くではステージが設営され、コンサート。そのちょっと先の市役所前広場では、ちょっとおばさんたちがフォークダンス。いわば市民広場の盆踊り大会。

ヤッフォ通りは群衆で身動きとれないほどにぎっしりなので、今年は、路面電車の前をパトカーが先導し、「どきなさい」とかいいながら、人をかき分けながら運行していた。電車にはしっかり泡が吹きかけられている。

花火は数時間おきに打ち上げられた。この日は朝までバスが運行するのだが、夜1時半に乗って、満員で入りきれないほどだった。イスラエルにはほんとうに次世代の若い人たちがたくさんいる。日本の高齢化を実感させられる光景だった。

<功労兵士への表彰>

翌朝、大統領官邸では、過去1年で活躍した兵士たちにペレス大統領とガンツ参謀総長、ネタニヤフ首相も同席して表彰状が授与された。

この式典では、なぜか、大統領、首相、参謀総長、国防相が、テレビ生中継の中で、歌を披露することになっている。それぞれが歌いたい歌を選んで、それぞれが、ふさわしい歌手とデュエットするのである。

日本でいえば、(天皇)、安倍首相、自衛隊幕僚長、防衛大臣が、さだまさしとかと一緒に歌うようなものである。余談になるが、ガンツ参謀総長は、”民のだれよりも、肩から上だけ高かった(サウル)”そのもので、見た目に非常に魅力的な人物。

その後、イスラエル空軍が、全国各都市上空で、低空飛行して戦闘機を披露。テルアビブビーチでは約30分のアクロバット飛行が披露された。また戦闘機を含む航空機を並べた空軍基地が市民に公開され、家族連れなど市民7万人が訪れた。

<以外に簡単!?国際聖書クイズ大会> https://www.youtube.com/watch?v=KiGXotYF3KI#t=7569 

海外にいるユダヤ人の若者とイスラエルをつなぐ政府のプロジェクトの一つとして、毎年行われている国際聖書クイズ大会。33カ国から75人のユダヤ人が参加した。ここにもネタニヤフ首相は登場。審査員は国会議長などで、上位6人のところでは、首相自らが出題した。

最終決戦に残ったのはイスラエル人のテヒラ・バルナソンさんとカナダからのエイタン・アモスさん(18)で、優勝は、エイタンさんに決まった。カナダのイシバに在学中だが、イスラエルのイシバで学ぶ事が決まっている。ユダヤ教では、聖書をあまり学ばないと言われがちだが、そうでもないようである。

ちなみに、決勝戦でテヒラさんが1問だけ間違って負けた問題は以下の通り。

”死んだ兄弟の名を絶やさないように、その財産を引き継ぐ”と言ったのは誰ですか?”テヒラさんはモーセと答えたが、正解はボアズ(ルツ4:5)

<国民バーベキューデー>

独立記念日といえばバーベキュー。あいにく曇り空で、空は灰色だったが、お昼ぐらいから、バーベキューする家族連れが、公園などへ続々。テルアビブのビーチも満員。夕方までバーベキューのにおいがただよっていた。

この他、イスラエル博物館なども無料開放で、イスラエルダンス会場や、様々な子供向けプログラムを提供した。

<石のひとりごと>

かなりてんこもりの2日間だが、こうした独立記念日を毎年繰り替えすことで、イスラエルは、次世代とイスラエルの外にいるユダヤ人にも同胞意識と愛国心を維持促進できているように思う。だいたい子供の数が驚くほど多い。イスラエルの将来は安泰の感じだ。

子供たちがあふれかえっているイスラエルにいると、日本の高齢化がいかに深刻かを実感する。また、私自身もだが、日本人は、イスラエル人ほどに国旗に愛着がないように思う。日の丸に戦争と右派のイメージが伴う上、特にクリスチャンは天皇崇拝への課題から、国旗・国歌にも課題がある。

国旗にすら愛着をもちにくい状態で、国の誇りや大事さというものを次世代の子供たちにどう伝えて行ったらよいのか…と思っていたら、BBCで最近、日本の宣伝が流れているのに気がついた。

タイで病院設立を支援する看護師、アフリカで井戸堀りを指導する技術者、最後には,安倍首相の写真が出てくるビデオが流されている。最近外国訪問の多い安倍首相、各地で支援金を約束していると聞くが、世界に貢献する日の丸、日本のイメージづくりだろうか。。。
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イスラエルの素顔 2014.5.7

 2014-05-07
イスラエルでは、独立記念日にあわせて、国がどういう状態にあるのかの総まとめが行われる。重要なところでは以下の通り。

<人口関係データ>http://www.jewishvirtuallibrary.org/jsource/Society_&_Culture/newpop.html

1)増えるネイティブのイスラエル人

今年の人口は14万7000人増えて 818万人。このうちユダヤ人は75%で613万5000人。1948年の独立宣言の時点の人口は80万6000人だったので、10倍以上になったことになる。

昨年中の移住者は16600人。1948年当時はイスラエル生まれの”サブラ”は、35%だったが、今は75%以上がイスラエル生まれのイスラエル人で、ネイティブのイスラエル人という人種が確率しつつあることを現している。

2)若い国

0-14才までの子供が28%。65才以上は、10.3%。

ちなみに、日本の総人口は、総務省によると、昨年から22万人減って、1億2714万人。0-14才は12.8%、65才以上は25.6%。(http://www.stat.go.jp/data/jinsui/pdf/201404.pdf)

3)Picture of the Nation イスラエルの社会・経済の傾向分析 (TAUB Center)
http://taubcenter.org.il/tauborgilwp/wp-content/uploads/A-Picture-of-the-Nation-2014-Eng.pdf 

イスラエルでは貧富の差や教育の差などが先進国の中でも大きいとされている。興味のある方は上記のサイトでどうぞ。
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戦没者記念日(追悼23169人)2014.5.5

 2014-05-05
4日日没後、午後8時、1分間のサイレンと黙想とともに、イスラエルは戦没者記念日に入った。

エルサレム、またテルアビブでも、店もレストランも閉まり、道路を走る車も極端に少なくなっている。テレビでは、映画などの娯楽番組はなく、戦没者の名前が一人一人読み上げられている。いわば国をあげての追悼の日である。

4日午後8時、嘆きの壁では、ペレス大統領、ガンツ・イスラエル軍参謀総長などが参列しての追悼記念式典が行われた。聖書が朗読され、神への祈りが捧げられた。若いイスラエル軍兵士たちと、戦没者の家族や知人などが招かれていた。

ペレス大統領は、「イスラエルの建国の実現は、67年前に国連での分割案受け入れたときではない。息子たちの血と、開拓者の汗と、将来へのビジョンを見ていた人々の上にイスラエルはある。」と語った。

戦没者とは、1860年からこれまで戦争や紛争で戦死した兵士や警察官、テロの犠牲者で、昨年から57人*増えて23169人と発表されている。一番新しい名前は、先月の過ぎ越しの時にテロの犠牲となったバルフ・ミズラヒさん。現時点で、遺族と登録されているのは、17308人。

*高齢になったベテラン兵士で、この1年に死亡した人を入れると107人。
http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/180247#.U2dH8aW9BCs 

式典の後、記念の点火とそれを守っている護衛している兵士2人を、若い正統派ユダヤ教徒の若者たちが取り囲むように見ていたのが印象的だった。正統派は、表向きには兵役を拒否しているが、実際には静かに徴兵に応じる若者が増えてきているという。

この後、エルサレム市役所前広場の前を通りかかると、ヘブル語のフォークソングのコンサート(アコースティック・ギター)が開かれていた。若い人ばかり1000人以上はいたと推測するが、入り口には立ち見の人があふれている状態だった。

静かな曲がほとんどで、観衆も歌手と一緒に歌って、追悼を共有していた。イスラエルは総人口818万の小さな国だ。だれもが、家族、親族、友人の中に追悼する人を持っていると言われる。

5日は、11時に2分間のサイレンと黙祷。エルサレムのヘルツェルの丘をはじめ、全国各地52カ所の軍墓地で、戦没者、テロ被害者のための追悼式典が行われている。エルサレムポストによると、今日だけで150万人が、墓地を訪れる。

しかし、イスラエルは全国的に夏日続き。エルサレムは34度。ティベリアでは39度まで上がるみこみ。すべての墓地で救急車と救急隊が待機している。

<今夜からは独立記念日>

戦没者記念日にあたる今日5日の日没からは、独立記念日となる。悲しみから一転、花火が打ち上げられ、朝まで人であふれかえって大騒ぎのお祭り騒ぎになる。

なお、この両日のために、国境や検問所では厳しい警備体制がしかれている。
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脱出準備をはじめたユダヤ人:オデッサ・ウクライナ 2014.5.5

 2014-05-05
<オデッサ暴動・その後> 

11日(金)に発生したオデッサでの暴動について、死者は最終的には42人と発表された。死亡したほとんどは親ロシア派だったとBBCは伝えている。

時間がたつにつれて明らかになったところによると、いきさつは、サッカー観戦から出てきた親ウクライナ派に親ロシア派が”けんかを売った”形となり乱闘が始まったもようである。

状況はソーシャルメディアを通じてあっというまに伝わり、親ウクライナ派が加勢にかけつけて、乱闘が拡大。親ロシア派たちがトレードセンタービルに立てこもって応戦する中、火事になったという。

この翌日3日、ウクライナ警察は130人を逮捕していたが、4日、親ロシア派約1000人がオデッサの警察本部を襲撃し、逮捕者の釈放を要求。親ロシア派などれまでに70人が釈放されたもようである。(前回逮捕者は親ロシア派と報告したが、親ロシア派だけではなく双方逮捕されていた可能性あり)

この暴動では、ウクライナの治安部隊が、暴動に対し、何もしていなかったとの報告がある。トレードセンターに立てこもっていたのが親ロシア派だったからかもしれないが、4日、ウクライナ暫定政権のヤツェニク首相は、徹底的な調査するとしながらも、自らの治安部隊を避難する声明を出した。

地元では、今週末にも何かあるのではという懸念が広がっているようである。

<脱出準備するオデッサのユダヤ人コミュニティ:ウクライナ>

http://www.jpost.com/International/Odessa-Jewish-community-mulls-emergency-evacuation-351334

オデッサには約2万人強のユダヤ人コミュニティがある。今回の暴動での負傷者200人の中にはユダヤ人も含まれていた。また、イスラエルでは、この乱闘の中で、負傷者を助けたイスラエル人医学留学生2人のことが紹介されていた。

事件発生時、ユダヤ人コミュニティの指導者たちは、市内中心部のユダヤ人を郊外に避難させ、週末の礼拝や集会を中止するか、入り口に警備員を配備して防衛対策をを強化した。

ユダヤ人が直接、攻撃の対象になっているわけではないが、ロシアでもウクライナでも、こうした政治不安の中でいつもユダヤ人がはけ口になってきた。

エルサレムポストによると、オデッサのユダヤ人コミュニティはいざというときのための脱出の準備をしているという。たとえば、有事にどの地区へユダヤ人たちを避難させるのかや、隣国モルドバの町(オデッサから車で2.5時間)への避難などである。

ウクライナのユダヤ委員会ディレクターのドリンスキー氏は「できるだけ日常生活を続ける。脱出という事態にならないようにしたい。」と語っている。

<実際に増えているウクライナから帰還>

ウクライナ情勢が悪化する中、4日、ウクライナから、国際クリスチャンエンバシーが移住を支援した19人がイスラエルへ到着した。同団体ではこれまでにユダヤ人11万5000人の移住を支援してきたが、このうち42000人がウクライナからだという。

ウクライナからの帰還者は、クリミア半島がロシアに併合されて以降、急激に増えており、今年初頭から現在までに、762人がイスラエルへ移住した。昨年の同時期は315人だった。
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ウクライナ情勢:死者約40人 2014.5.3

 2014-05-04
緊張していたウクライナ情勢だが、2日、ウクライナ軍は親ロシア派の拠点となっているドネツク州スラビアンスクに突入し、省庁を占拠している親ロシア派を強制的に排除する”対テロ作戦”を開始した。

このときの衝突で親ロシア派2人が死亡。ウクライナ軍も、ヘリ2機が撃墜されて兵士が少なくとも2名死亡した。現在、スラビアンスクの町は14の検問所が立てられている状態だという。

<南西部軍港都市・オデッサでの暴動>

ウクライナ南西部のオデッサでは、2日夕刻、サッカーの試合でもりあがった勢いで親ロシア派と親ウクライナ派の乱闘がはじまった。そのうち市内の広場に面する貿易関係の建物に火炎瓶が投げ込まれるなどして火災が発生。建物の中にいた少なくとも36人が死亡、200人以上が負傷した。

翌朝3日(土)ウクライナ(キエフ)は、130人(新聞によっては160人)を逮捕している。

*オデッサは人口100万人のウクライナ第三の都市。人口の62%がウクライナ人、29%がロシア人(BBC)

ウクライナとの国境付近に4万の軍を駐留させているロシアは、ウクライナへの侵攻はしないと言っているが、「ロシア系市民を保護する必要が出てきた場合はそうとも限らない。」とも言っており、今後ロシアがどう動くのか懸念されている。


なお、約1週間前に、親ロシア派に拉致されていたOSCE(ヨーロッパ安全保障協力機構)のメンバー7人だが、今日3日(土)解放された。背後ではロシアも含めた何らかの交渉が行われているという報告もある。

<東西のにらみあい:宇宙開発に影響か> http://www.afpbb.com/articles/-/3013827

ウクライナを巡ってロシアと欧米がにらみあう形になっているが、その影響が国際宇宙開発機構にまで及んでいる。

アメリカと欧米は、現在ロシアに対する経済制裁を発動しているが、その対抗処置として、ロシアは、4月30日の時点で、国際宇宙ステーション(ISS)のアメリカ人宇宙飛行士に影響がでるかもしれないと、飛行士を人質にとる可能性をちらつかせていた。

NASAは、先月初頭、ロシアがクリミア半島を併合した事を受けて、国際宇宙ステーション以外でのロシアとの協力活動をを停止する措置をとっている。

<ウクライナでネオナチ500人のマーチ> http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/180176#.U2T57aW9DCs

国家分裂かとも言われる事態にあるウクライナだが、その中で2日、西ウクライナの町ルバブで、ネオナチ500人が、ウクライナの民族衣装をまとってのマーチを行った。

500人は、1943年にウクライナで立ち上げられた「第14ガラテア地方SS(ゲシュタポ)ボランティア部隊」の名を叫び、ナチに協力した2人の将校の名を挙げてウクライナのヒーローだと叫んだ。また「ウクライナは偉大だ。敵に死を」といった過激なスローガンを掲げたため、住民の苦情で警察が途中でマーチを止めさせたほどである。

ウクライナのユダヤ人は、まだそれほど反ユダヤ主義を日常では感じていないというが、ユダヤ人市長が撃たれたり、シナゴーグに火炎瓶が投げ入れられるなどの反ユダヤ行為は増えてきていると報告されている。
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