争いの火・拡大中 2014.6.29

 2014-06-29
<スデロットの工場にロケット弾着弾>

イスラエルが西岸地区で大規模にハマスを摘発しているのを受けて、ガザ地区からは、連日ロケット弾が飛来している。

昨日27日、イスラエル空軍は、テロリストが乗っていた(とイスラエルは主張する)車両をピンポイントで空爆し、パレスチナ人2人が死亡した。

https://www.youtube.com/watch?v=zINcBfEo-7g#t=21

これに対し、安息日の今日28日、ガザ地区から8発のロケット弾がアシュケロンなど南部都市に向けて発射された。うち一発がスデロットの工場を直撃し、21時半現在(日本時間午前3時半)大きく炎上している。

着弾時、工場の中に4人の労働者がいたが、幸い、無事脱出。2人が軽い火傷で治療を受けた。

これに対し、イスラエルは28日夜、ガザ地区への空爆を行っている。

<北部でイスラエルのアラブ人が暴動>

昨日金曜、イスラエル北部のワジ・アラで、アラブ人たちが、イスラエルが西岸地区で行っているハマス一掃に反対する暴動が発生した。

デモ隊は、治安部隊に対して投石。治安部隊は催涙弾などで対処。警察は、対暴徒部隊400人を派遣して暴動を抑えた。

これにより逮捕者は1人。負傷者は少なくとも5人。

<西岸地区では・・・>

西岸地区では、イスラエル軍が、誘拐された3人の捜索とハマスの摘発を昼夜を通して続けている。昨夜も15人を逮捕した。こうしたイスラエルの動きに、国連人権保護団体は「自粛を」と呼びかけている。

ヨーロッパからは、入植地の存在に非難が高まりつつある。誘拐された3人が入植者であることから、同情がだんだん軽んじられ、イスラエルはやりすぎといわれ始めている。

<アフリカ人違法滞在者のデモ>

イスラエルには大勢のスーダンやエリトリアなどのアフリカ諸国から難民と出稼ぎ難民が来て、テルアビブなどで、犯罪の元になってきたため、イスラエルは、昨年から本国へ送還する処置をとってきた。

それでも残っている者約2300人は、南部の収容所に入れたまま、放置した形となった。これに反発したアフリカ人たち約1000人が、出国を求めて昨日から収容所を出て、座り込みのストを始めている。

ネタニヤフ首相は、誘拐事件やイラク情勢など頭痛の種を山のように抱えているが、それにもう一つ加えた形である。
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ISISのヨルダン侵攻に備えるイスラエル 2014.6.29

 2014-06-29
イラクに侵攻を続けるISISの問題が、じわじわとイスラエルに近づいて来ている。

イスラエルのテレビの夕方のニュースでは、ISISがヨルダンとイラクの国境を超えてきた場合、アメリカとイスラエルは協力してヨルダンを防衛するとして、準備を始めたというニュースがトップで報じられた。(上記工場炎上の直前)

イラクでは、ISISに占領されたティクリットを奪回するべく、イラク軍が反撃し、奪回したとの情報が入っている。

アメリカは、イラク軍を支援するため、段階的に軍事顧問をバグダッドに派遣。これまでに90人が着任した。また、同時に武装したドローンを飛ばしてバグダッドを上空から監視している。

ところで、隣国イランだが、アメリカはイランに対し、この問題にはできるだけ関わらないように要請しているもよう。スンニ派のISISに対して、シーア派のイランが登場した場合、一気にスンニ派とシーア派の戦いという図式になり、中東全体に戦闘が広がっていくからである。

今後、ISISの勢いが弱まるとともに、ヨルダンの国境が守られ、アメリカとイスラエルが、中東戦争にまきこまれることがないよう、とりなしが必要である。

*添付地図:黄色がISISの支配地域。うす緑がクルド人地区。ヨルダンの位置に注目。

<悪魔的!?ISIS>

日本のニュースにはあまり出ていないと思われるが、ISISは、昨年からシリア北部を支配するようになった聖戦主義グループで、相当残酷なことをシリアとイラクで行っている。

女性はレイプされ、男性は首や手足を切り落とされたり、血まみれの遺体がそこら中にころがっていたりする。むち打ちと公開十字架刑も行っている。国連によると、これまでに少なくとも1000人が殺されているという。

ナチスドイツが行ったように、人間を並べて射殺。自分の墓場を掘らせてそのまま射殺するなどしている。

https://www.youtube.com/watch?v=lS96GuEmlAU (注意:非常にグラフィック)

先月ISISの手に落ちたイラク第二の都市モスルでは、極端なイスラム法シャリアが発布され、従わないものは、恐ろしい拷問のうえ殺されている。

特にクリスチャンには特別な税金(支払い不可能)を課し、払わない者は拷問である。礼拝や祈りも制限している。

モスルからはすでに1万人のクリスチャンが避難したが、BBCによると、今日アービルからも、クリスチャン4万人が避難。まだまだ出てくるという。イラク難民の多くはクルド自治区に避難しているが、CNNによると、クルド自治区は、難民の数を制限し始めているという。

クルド自治区に避難中のクリスチャンの様子 http://www.bbc.com/news/world-middle-east-28071524

<クルド自治区にある2つの祈りの家>

エルサレムの24時間祈りの家・スカット・ハレルのリック・ライディング牧師によると、イラク北部のクルド自治区には2つの24時間祈りの家があるという。

ライディング牧師は、このクルド人祈りの家を覚えてとりなしてほしいと言われている。

http://www.succathallel.com/category/prayer-alerts/
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ウクライナ:EUと連合協定 2014.6.29

 2014-06-29
ウクライナのポロシェンコ大統領は、27日、EUとの連合協定に署名し、「歴史的な一歩」と語った。また東ウクライナとの停戦を3日延長し、30日までとすると発表した。

ロシアは、ウクライナのEUとの協定について、深刻な結果を招くと言っている。
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誘拐の主犯容疑者2人公開捜査へ 2014.6.27

 2014-06-27
3人の少年が誘拐されてから、2週間が過ぎた今日、イスラエル政府は、主犯とみられる2人のパレスチナ人の名前を写真を公開した。

公開されたのは、アマル・アブ・エイシャ(33)と マルワン・カワスメ(29)。2人は、誘拐事件の夜から行方不明となっており、今も逃亡中。2人の身柄は、パレスチナ自治警察も追っている。

誘拐された3人の命を守るため、イスラエル軍は、一時、容疑者二人の妻を拘束し、何度か自宅への捜査に入ったという。現在、妻たちは釈放され、自宅に戻っている。

2人は、ハマスメンバーで、何度もイスラエルの警察に逮捕された経歴がある。諜報機関は、2週間前には、すでに2人を特定していたが、誘拐された3人を探すことと、他の関係者を逮捕するため、泳がせていたという。

<なぜ今公開するのか?>

主な目的は、公開することで、パレスチナ市民からの通報が期待されている。

西岸地区に入っているイスラエル治安部隊は、いったん規模縮小との情報が出たが、その翌日、再びフル・スケールの大軍で昼夜の作戦を再開している。ラマダンを前にイスラエルの大軍の存在は目障りに違いない。

表にはでてこないが、イスラエルに情報を提供することで、見返りがあることはだれもが知っているという。

犯行がハマスだという証拠を公に提示する必要もあった。ネタニヤフ首相が、犯行はハマスによるものと主張して、大規模な捜索・一掃作戦を行っていることについて、国際社会からは証拠を出すべきだとの声が出始めていたのである。

また、パレスチナ人、イスラエル国内からは、ハマス一掃のためにイスラエルがしくんだことではないかという噂も出始めていた。

ネタニヤフ首相は、主犯とみられるハマス2人を公開するとともに、必要な国々には、さらなる情報も提供したと言っている。また、アッバス議長に対し、改めてハマスとの統一政府を解消するよう訴えた。

<入植者の安全対策> http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/182183#.U6x76KW9DCv 

今回、誘拐された少年たちは、夜にヒッチハイクしていて被害に合っている。西岸地区の入植地では、利用客がまばらであるため、バスのサービスが極端に悪い。日本で言えば、地方路線が廃止になるようなものである。

かつて、サービスの改善のために、国家予算も計上された。しかし、ヒッチハイクでなんとかなっている事もあり、結局対処はされなかった。そのため入植地では、中高生でもすでにヒッチハイクで登下校している。

今回の事件を受けて、政府は、西岸地区の入植地周辺のヒッチハイク地点へのパトロールを強化し、バス停のライトアップとともに、防犯カメラを設置することを決めた。

さらにイスラエル軍はバス会社と交渉し、バスの本数を増やすとともに、現在、9時か10時が、最終となるところ、夜中過ぎまで走らせる方向で検討中だという。ただし、これにはかなりの費用が必要となり、実現するかどうかはまだわからない。
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パレスチナ人囚人の”給料” 2014.6.27

 2014-06-27
今回の誘拐事件について、ヘブロンの一般のパレスチナ人に聞いたところ、「イスラエルが、パレスチナの囚人を裁判もなく監禁しているからだ。」と言った。

パレスチナ人の間では、今、この囚人の問題が、一番の関心事であり、火薬庫なのである。

しかし、たとえばイスラエル人の走行車両に大きな岩石を投げつけることは、れっきとした殺人未遂である。実際にパレスチナ人の投石で、死亡や重傷に至ったケースもある。イスラエルは、たとえ12才の少年でも、犯行が認められれば逮捕する。

その点について、パレスチナ人は、イスラエルの”占領”が悪いからだという事で、すべて正当化する。そのため、子供のしたことは完全に棚に上げ、イスラエルは子供を逮捕している!という事になるのである。(未成年については、通常は短期で釈放されている)

パレスチナ人らは、囚人の家族を中心に、釈放を求めてデモ活動を行う一方、囚人たち自身も、刑務所内部でハンガーストライキを行って釈放を要求する。この4月から、75人の囚人が、ハンガーストライキ(断食)を行い、病院に収容されるほど衰弱してきた。

イスラエルは、囚人たちとの交渉をすすめるとともに、「強制的に食べさせる」法律の審議に入った。次の審議で可決するという数日前の今週、なんらかの交渉が成立し、囚人は断食を停止する事で合意したところである。パレスチナ人はこれを勝利と見ている。

<パレスチナ囚人の”給料”>

こうしてみると、いかにもイスラエルの刑務所が悪いようにみえるが、実は囚人たちには、イスラエルに捕まることで益を得ているという一面がある。

イスラエルに捕まった囚人は、パレスチナ社会で英雄視されるだけでなく、パレスチナ自治政府から、給料を受け取っているのである。イスラエルは送金の関係で、その事実を把握している。

それによると、刑務所に入ったパレスチナ人は、まず、刑務所内部での”生活費”として400シェケル/月をもれなく受け取る。

日本の刑務所と違って、イスラエルでは、囚人がお菓子やタバコ、電話のカードなどを購入する店がある。確かにかなり狭いところに大勢の男たちと一緒に監禁されることは苦痛きわまりないことだろうが、日本の刑務所よりは、はるかに自由である。

さらに給料がある。イスラエルのベネット・ユダヤの家党首が公表したところによると、給料は、最低賃金が月1400シェケル(4万円)で、拘束が長くなるほどに額がアップしていく。最大は3500ドル(35万円)である。

さらに一時金として2万5000ドル(250万円)から最大5万ドル(500万円)を受け取っている。いったんイスラエルの刑務所に入って数年すごせば、家が建つというわけである。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/182156#.U60cjqW9DCs

パレスチナ自治政府は、資金がないといいながら、囚人への送金は怠っていない。おそらく、イランなどから、その目的で送金されているのかもしれないが、これでは、イスラエルへのテロを奨励しているようなものである。

<人を憎む・人に憎まれる悲しみ>

イスラエル人の中には、神殿の丘で祈りたいと願うグループがいる。彼らは時々、神殿の丘へあがり、パレスチナ人たちから憎しみの言葉と石をなげつけられる。

以下のビデオをみると、小さな子供たち、老人までが、「アラーは偉大だ」と叫びながら、怒りを表している。これを見ると泣けてくる。

神殿の丘で祈りたいとして上がって行く人々は、ある程度、覚悟ができているかもしれないが、そのグループを守らなければならないイスラエル兵や警察官たちの心と霊に対する影響が懸念される。

また、憎しみはパレスチナ人たちの心だけでなく、その生活さえも蝕んでいるはずである。このビデオを見てとりなしに覚えていただきたい。

https://www.youtube.com/watch?v=mpNROFwrzAI#t=128 (約3分)

彼はまたのろうことを愛したので、それが自分に返ってきました。祝福することを喜ばなかったので、それは彼から遠く離れました。(聖書:詩編109:17)
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ペレス大統領:退任前訪米 2014.6.27

 2014-06-27
来月、退任を迎えるペレス大統領は、お別れの挨拶をするため、アメリカ訪問を行った。アメリカでは、オバマ大統領に会った他、議会でも演説を行い、米議会勲章と、大統領勲章をもって、最高の栄誉を授与された。

米議会勲章、大統領勲章、ノーベル平和賞を3つとも受賞したのは、ペレス大統領の他には、アウン・サン・スー・チー女史と、マザ・ーテレサ、ネルソン・マンデラの3人だけである。

ペレス大統領は、「アラブ人がイスラエルの敵なのではない。テロリストが私たちにとって共通の敵なのだ。」と語った。
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捜索活動・縮小へ 2014.6.25

 2014-06-25
西岸地区で少年3人が誘拐され、イスラエルの治安部隊が大規模に捜索活動、ならびにハマス一掃にむけた作戦が行われていたが、残念ながら、まだ生存の確証も得られていない。

西岸地区では、6月28日から断食月ラマダンが始まることもあり、パレスチナ人の生活に支障を来さないよう、道路封鎖を徐々に解除し、捜索人数も縮小し始めたもようである。*今年のラマダン(断食月)は6月28日から7月27日

これまでに作戦に参加した治安部隊は15000人。逮捕した容疑者361人(うちハマス250人)。衝突で死亡したパレスチナ人は4人。

イスラエル軍が一斉捜査に入った家屋は1700軒。閉鎖されたハマス事業所65カ所。92のハマス事業所から活動資金を没収した。

<ハマス・3人の居場所知らない>

ハマスの政治部門指導者カリッド・マシャアルが、ハマス高官として、誘拐事件以後初めてメディアに現れた。マシャアルは、誘拐事件を支持すると語った。しかし、ハマスの関与は否定。「3人がどこにいるのか知らない。」と語った。

ガザからは、連日、ロケット弾が飛来している。昨日から今日にかけても迎撃ミサイルが4つのうち2つを撃ち落とした。一発は市街地に落ちたが被害はなし。

一発は、ガザ地区内部に落ちて、パレスチナ人の少女が死亡、その家族3人が負傷した。

ガザでは、今年もハマスの少年夏キャンプが行われる。小学生ぐらいのパレスチナ少年たちに軍服を着せ、軍事教練のようなことを行うキャンプである。今年は10万人の参加があると推測されている。

こうしたハマスの相変わらずの様子に、ネタニヤフ首相は、「ハマスはイスラエルに戦争を仕掛けている。」と非難した。

イスラエルの方針は「やられたらやりかえす。」である。一発のミサイルにもいちいち報復の空爆を行っている。

<釈放したパレスチナ囚人が釈放後に殺人>

今回の西岸地区ハマス一掃作戦では、誘拐されたシャリート兵士との交換でイスラエルが釈放したパレスチナ囚人が50人以上再逮捕されている。

その中に、今年の過ぎ越しの例祭でテロリストに殺害された警察官バルフ・ミズラヒさんを殺害した犯人ジアッド・アワッドが含まれていたことが明らかになった。囚人釈放がいかに危険なことであったか、イスラエル市民は怒り心頭といったところである。

しかし、これに対して、「非常に心痛むことだが、シャリート兵士と交換に囚人を釈放したことが、バルフ・ミズラヒ警官を殺す結果になったのではない。当時はそうするしかなかった。

ミズラヒ警官を殺したのは、確かに釈放されたジアッド・アワッドだったが、彼でなかったとしても、別のテロリストが殺しに来ていただろう。これが、イスラエルが置かれている現実であるということだ。」と反論する記事が出ていた。

<イスラエル世論もいろいろ>

イスラエルの世論は、一般的に、被害者少年たちとその家族に同情的である。しかし、まるきりそうとも限らないようである。

昨日、イスラエル人の友人と話したが、今回の誘拐事件について、誘拐された少年たちがだいたい危ないとわかっている場所で夜の10時にヒッチハイクしていたことへの怒りを訴えていた。

彼らを救出するために国は同年輩の青年からなる大軍を危険な任務につかせている。またそのために費やしている軍事費は計り知れない。

イスラエル軍の経済は、今かなり逼迫しており、空軍パイロットの戦闘機での実地乗務訓練の回数を減らさなければならくなっているほどなのである。

友人によると、少年たちが誘拐された夜、同じバス停で、同じ時間に女性が一人でヒッチハイクしていたという。西岸地区の入植地では、誘拐事件が発生してからも、あちこちのバス停でまだ若者たちが夜にもヒッチハイクしている。

この件については、イスラエルのテレビも問題ありとして報じていたが、西岸地区ではイスラエルのバスは2時間に1本しかないなど、ヒッチハイクは、いたしかたなく、入植者にとっては日常生活の一部なのだと言う。

ならば、国が援助してでも入植者たちで送迎バスのシステムを企画すればいいとは思うのだが、これまでそうはならなかったということである。

友人は、「入植者は神が守ってくれると信じている。ファナティック(狂信)だ。」と相当激しい言葉で怒っていた。

友人は、世俗派だが、常識的なレベルでユダヤ教の習慣を守っている、いわば、一般大衆の代表だと思っていただいてよいだろう。

通常、こうしたことは、公には話さないとは思うが、イスラエル人としても複雑なようである。
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国連にて 2014.6.25

 2014-06-25
<国連安保理>

パレスチナの国連代表が、西岸地区でのイスラエルの行動を不服として国連安保理に対処を要請したことを受けて、 安保理は23日、イスラエルを非難するかどうかの決議が行われた。

アメリカが拒否権を発動したため、かろうじて否決されたが、少年3人が誘拐されたことについては無視ということである。

<被害者少年の母親ら国連で訴え>

その翌日、被害者の母親3人は、国連人権保護団体での総会において、「子供たちは守られる権利がある。世界は、子供たちの救出のために、もっとできることがあるのではないか。」と訴えた。

誘拐されたナフタリさん(16)の母親であるレイチェル・フランケルさんは、「国連に来ても結局はイスラエルが、自らの手で救出するしかないことはわかっていた。それでも母親として現状を伝えることが大事だと思った。」と語っている。

ちなみに4月、ナイジェリアでは、スンニ派イスラム聖戦主義過激派ボコ・ハラムに女子中学生200人が誘拐されたが、昨日新たに90人(60人の少女と30人の少年)が誘拐された。国連は基本的に何もできないままである。
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シリア国境・続報 2014.6.25

 2014-06-25
イスラエル人の少年(13)が、シリア領内からの攻撃で死亡したことを受けて、23日、イスラエル軍が、ゴラン高原のシリア側の軍関係拠点10カ所を空爆した。

この時点では、だれがどんな武器でイスラエルを攻撃したかは不明だったが、詳しい調査の結果、正規のシリア軍兵士がゴラン高原シリア軍拠点から発射したとの結論に至っている。

アサド大統領は、イスラエルは戦争をしかけているとして非難する声明を出したが、今のところ反撃はない。
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イラク情勢とイスラエルへの脅威 2014.6.25

 2014-06-25
イラクでは、ISISが、新たに世界最大の石油精製施設を制覇し、先のモスル銀行はじめ各都市を制覇するたびに資金力をつけながら、主都バグダッドをめざして前進を続けている。

ISISが目指すのは、タリバンのようなイスラム法シャリアが支配するスンニ派イスラム主義帝国である。

すでにシリアとイラクの国境線が微妙になくなりつつあり、メディアや専門家の間では”イラクが消滅する”などといった極端な言葉も登場するほどである。http://www.inss.org.il/index.aspx?id=4538&articleid=7112

今一番、神経を尖らせているのは、イラクと国境を接するもう一つの国、ヨルダン。ヨルダンでは先週、ISISを支持するデモまで発生している。ヨルダンは、イラクとの国境を閉鎖して警戒するとともに、アメリカと、イスラエルとも治安問題で連絡をとりあっているという。

イラクでおこってる事は何を意味するのか、またイスラエルはどのように見ているのか、イスラエル国家治安研究所のヨラム・シュバイツァー氏の分析ををまとめると以下の通り。

<ISIS:どのぐらい脅威なのか?> http://www.inss.org.il/index.aspx?id=4538&articleid=7116

・・・ISISは、メディアに大きく取り上げられているが、実際には10000人以下の集団である。今回、彼らがここまで前進してきたのは、イラク政府がシーア派に偏って反発があったことと、マリキ首相の指導力に弱点が合ったことがあげられる。

しかし、もし本当に、ISISがバグダッドに入ったとしても、その時には、隣のイランを筆頭に、トルコとヨルダンが黙っていることはない。またアメリカも介入する事になるだろう。実際には、ISIS自体には、バグダッドを制覇し、その他の地域を治めるほどの力があるとは思えない。

しかし、ISISの本当の脅威は彼ら自身ではなく、今回の侵攻で得ている経済力と、制覇した各地で押収している欧米の進んだ武器(欧米からイラク軍に供与されてきたもの)、そして、中東各地の聖戦主義グループへの影響である。

ISISがそれらのグループに資金や武器を送り込み、中東各地の聖戦主義者らが勢いづいて活発化する可能性がある。サウジアラビアやクウェートはスンニ派ではあるが、こうした過激派の動きに神経をとがらせている。

イスラエルが警戒するのは、シリアの反政府勢力の過激派である。シリアで勢力を伸ばしているスンニ派聖戦主義グループ・アル・ヌスラは、ISISとは同じアルカイダ系である。

ISISが押収したアメリカの対戦車砲などの武器が、すでにシリア入りしたとの情報がある。イスラエルは、現在、諜報活動を活発に行っている。

「イスラエルに実際の影響が及ばないうちに対処する。」これがイスラエルの方針である。
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イスラエル空軍シリア領内軍施設9カ所を空爆 2014.6.23 

 2014-06-23
日曜にゴラン高原において、シリア領内からの攻撃で13才の少年が犠牲になったことを受けて、イスラエル空軍は23日、午前0時過ぎ、シリア領内のシリア軍関係施設9カ所へ、空爆を行った。

空爆後、シリアの反政府勢力が、数カ所の攻撃を確認したと伝えている。シリア政府によると、この空爆で1人が死亡したもよう。空爆したイスラエルの戦闘機は全機無事帰還している。
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シリア国境でイスラエル市民1人死亡 2014.6.23

 2014-06-23
22日午後、ゴラン高原のシリアとの国境にある防護壁周辺で、水を運搬していたトラックに、シリア領内から発射された対戦車砲が着弾。

トラックに乗っていたイスラエル人の高校生、ムハンマド・カラカ君(13)が死亡した。他にムハンマドさんの父親を含む2人が負傷。1人は重傷となっている。シリア国境で市民が犠牲になるのはこれが初めてである。

イスラエル軍は、ただちに国境クネイトラ方面に向けて発砲、付近に援軍を派遣した。しかし、今のところそれ以上のエスカレートはなく、状況は落ち着いているようである。

現在、ゴラン高原のシリア側は、大部分を反政府勢力が、占領している。最近では、反政府勢力にアサド政府軍が空爆している様子が、イスラエル側からも肉眼ではっきり見えるほどに緊迫していた。

また、シリア領内から時々イスラエル領内へ、流れ弾ではなく、意図的とみられる発砲を受けるようになっていた。この3月には、シリアからの砲撃で、イスラエル兵4人が負傷している。今回も意図的な攻撃とイスラエル軍はみている。

<危険な作業を担う国防省の契約雇用要員>

今回、犠牲となったムハンマド君の父親は、シリアとの国境にある防護壁周辺へ水を運搬していた国防省の契約雇用要員だった。

ムハンマド君は、昨日から学校が夏休みに入ったため、特別にこの日、父親と一緒に作業場を訪れていたという。攻撃を受けて、父親は中等度の負傷を受け、ムハンマド君は父親の腕の中で亡くなった。

病院にかけつけた母親は、「息子はもういない。行かせなければよかった。彼は医学を学びたいと言っていた。昨日新しい服を買ったばかりなのに・・」と泣きながら語ったという。

シリア国境だけでなく、ガザ国境でも防護壁の建設や修理などの危険作業には、契約で労働者が派遣されている。ガザ国境でも作業員にあたっていた契約雇用のベドウイン男性が、ガザからの攻撃を受け、犠牲になったことがある。
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西岸地区・誘拐事件・11日目 2014.6.23

 2014-06-23
イスラエル軍は、安息日の土曜、ヘブロン近郊の村をほぼ閉鎖し、さらに兵士を送り込んで捜索を行った。家々の他、洞穴や、物陰など、文字通りしらみつぶしの捜索が行われたが、3人はまだみつかっていない。

昨夜は、ハマス関係者9人の逮捕の他、ハマスの慈善事業の5施設も抑え、現金を含めて押収し、ハマスの徹底的な一掃作戦を継続した。

これまでの逮捕者は計350人、捜索家屋は1400軒となった。また、ヘブロンいったいでは、ガザ地区にあるような地下トンネルや武器を多数発見・摘発している。

しかし昨夜もラマラとナブルスでイスラエル軍とパレスチナ人との衝突が発生。パレスチナ人2人が死亡し、11人が負傷した。

<パレスチナ人がパレスチナ自治警察を襲撃>http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4533163,00.html

アッバス議長は、イスラエルの捜索活動には協力するとの方針を変えていない。

また、パレスチナ自治政府のマルキ外相は、ハマスが脅迫した第三インティファーダについて、「アッバス議長がいる限り、第3インティファーダにはならない。もし本当にイスラエル人3人を誘拐したのがハマスだとわかれば、統一政府の継続は不可能だとの見解も語った。http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/182001#.U6cPJ6W9BCs

22日、こうしたイスラエルに協力するアッバス議長の方針に反発するパレスチナ人らが、パレスチナ自治警察の車両や警察署に投石して反発した。自治警察も発砲して対処している。https://www.youtube.com/watch?v=0ucz6LzyFfQ

<ガザのハマスは徐々に窮地か>

ガザからは、連日ロケット弾が、イスラエル南部に飛来している。しかし、複数はイスラエルに届かず、ガザ地区内部に着弾している。イスラエルまで届いたものも、今のところ、空き地に落ちるか、迎撃ミサイルがカバーしている。

一方、日曜、ガザから武装したテロリストがイスラエル領内への侵入に成功していたことがわかった。テロリストは逮捕された。

これに先立つ20日、ガザ地区では、イスラエルに続く地下トンネルが崩れて、ハマス戦闘員5人が死亡している。

現在、イスラエルは西岸地区のハマスをその経済力も含めての一掃を行っている。ハマスはエジプトに協力を求めたようだが、エジプトは、国境を閉じたままで、ハマスに協力する気配がない。

ハマスは追いつめられつつある。もし追いつめられたハマスが、イスラエルに最後の反撃に出れば、イスラエル軍はそれを機にガザ内部への侵攻作戦を行うのではないかという分析もある。

<エジプト:ムスリム同胞団を一掃中>

イスラエルはハマスの一掃作戦を行っているが、エジプトは、その母体であるムスリム同胞団(MB)を一掃している。しかし、イスラエルと違って、エジプトのシシ大統領(元エジプト軍総司令官)は、MBメンバーを逮捕した後、多くを死刑に処している。

今週、これまでで最高となる183人の処刑を発表し、世界を震撼させている。

ケリー国務長官が、日曜、予定外にシシ大統領を訪問した。”いろいろ話し合った”という。アメリカは、ムルシ大統領失脚以来、凍結していたエジプトへの軍事支援を再開した。
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ISIS(スンニ派)西イラクを制覇 2014.6.23

 2014-06-23
エジプトとイスラエルがムスリム同胞団、ハマスを一掃しようとしている背景には、両団体と同じスンニ派過激派のISISが、シリアの混乱を土台に、イラクに急速に進出していることへの対策ではないかとの見方がある。

現在、イラクでは、ISISに対して、シーア派中心のイラク政府軍と、クルド自治区兵士が協力して戦っているが、ISISはこれまでに石油製精製施設も制覇して、バグダッドに駒をすすめつつある。

今日新たに4つの町を占拠し、西イラクを支配する形となった。またヨルダン、シリアとの国境を制覇したとBBCは伝えている。http://www.bbc.com/news/world-middle-east-27966774

*添付図:ISISがその存在と支配を主張するエリア

イラク政府からの軍事介入要請を受けているアメリカだが、今のところ、バグダッドにアドバイザー約300人を派遣した後は、大きな動きはない。

イラン(シーア派)とアメリカが、ISISを押さえることで協力する可能性ありかとも言われていたが、22日、イランがアメリカの介入に反対する声明を出した。ということは、両国の協力もなさそうだということである。

<第二次世界大戦依頼の難民の数:5000万人超>

イラク危機により発生した難民は、すでに50万人以上となった。今週、パキスタンでもタリバンの台頭で、避難民が続出し、こちらも50万人。

国連によると、この6月の時点で、全世界の難民は5000万人を超えた。これは第二次世界大戦依頼の数。

難民の行き先は、様々だが、最大受け入れ国は、パキスタン、レバノン、ヨルダン、トルコ。。。となっている。欧米ではアメリカ、ドイツ、フランスがトップ20位に入る。
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ウクライナの停戦案:プーチン大統領も了承 2014.6.23

 2014-06-23
20日、ウクライナのポロシェンコ大統領が、東ウクライナの親ロシア派に対して、武装解除するか、出て行くかという最後通告的な停戦案を出した。ポロシェンコ大統領の停戦案は以下の通り。

ウクライナは、次の2点が実施されたら、親ロシア派への攻撃を停止する。①親ロシア派の武装解除(期限は、21日から数えて1週間) ②ロシアとウクライナの間10kmを緩衝地帯とする。

しかし、親ロシア派は、これを受け入れず、ウクライナ軍との軍事衝突は続いていた。親ロシア派陣営には、さらにロシアの戦車やロシアから来た戦闘員などが確認されていた。

ロシアのプーチン大統領は、この停戦案について、当初は「それは停戦ではなく最後通告だ。」と非難していたが、22日になり、「実務的なな対話が行われるならば」との条件で、この停戦案を支持すると表明した。

実際に停戦になるかどうか、注目される。
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ハマス:第三インティファーダを脅迫 2014.6.20

 2014-06-20
少年3人が誘拐され、西岸地区での大規模な捜索と、ハマス一掃作戦が始まってから今日で8日目となった。

イスラエル軍は木曜、シャリート兵士との交換で釈放された元囚人2人を含む少なくとも25人を逮捕。これまでの逮捕者は320人となった。このうちハマスは240人。一斉捜査を受けた建物は1000軒に上る。

昨夜は、ラマラ近郊のカランディアと、ヘブロン近郊のドゥラの難民キャンプへの一掃作戦が行われたのだが、パレスチナ人が火炎瓶などを投げつけてイスラエル軍と衝突。パレスチナ側によると、10代の少年が死亡したと伝えられている。

この他にもエルサレム近郊のカランディアや、ベツレヘム近郊の難民キャンプでも衝突があり、負傷者が出ている。時間がたつにつれて、パレスチナ人の反発が高まっており、今日金曜のイスラム礼拝後の混乱が懸念されている。

誘拐された少年は、まだみつかっていないが、ネタニヤフ首相は、「居場所に関する情報は数日前に比べるとより詳しく把握できている。」と語った。

<ハマス:ガザで”記者会見”>

昨日木曜、ガザ地区ハマスが”記者会見”を行い、「イスラエルは地獄のふたを開けた。第三インティファーダになる。」と脅迫した。

実際には、ガザ地区から連日ロケット弾やミサイルがイスラエル南部のスデロットや、アシュケロンなどへ撃ち込まれている。幸い、ほとんどは空き地に落ちるか、迎撃ミサイルが撃墜しているため、大きな被害はない。

昨夜も空軍がガザ地区でミサイルを発射地点にむけて空爆を実施した。パレスチナ側は、この攻撃で子供4人を含む6人が負傷したと言っている。
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市民生活に変わりなし:エルサレム 2014.6.20

 2014-06-20
西岸地区で大規模な作戦が行われているが、エルサレムの市民生活には、まったく変わりはない。

朝5時半、始発のバスは、いつものように満員。乗っているのは、早朝から出勤するユダヤ人と、多くはアラブ人の中年のお父さんたちや、若者たちである。まだ薄暗いバスの中、無口に、それぞれ考え事をしている。

アラブ人たちは、日に焼けて真っ黒なのですぐわかる。市内の肉体労働のほとんどーおそらくすべてーはアラブ人によって行われている。日が昇るとあっというまに暑くなるので、早朝に出勤し、まだ涼しいうちに仕事を片付けるのである。

ところで、こうしたアラブ人たちは、たいていカバンというものを持っていない。お昼の弁当や水は持っているのだが、たいがいスーパーのビニール袋に入れて持っている。

表情をみると、ただ毎日の暮らしを追いかけている普通の人々である。ユダヤ人の家や道路をつくるために汗を流している。彼らにとってはハマスもファタハもイスラエルも、まあどっちでもいいのかもしれない。

彼らの本心は知る由もないが・・・誘拐事件があっても彼らの生活は変わらない、ということは確かである。

ヘブライ大学では、昨夜卒業式と祝賀パーティが行われた。夜に歓声が聞こえた。子供たちも昨日から夏休み入りした。新学期は9月1日。長い夏休みが始まる。

エルサレムでは、少年が誘拐されたちょうどその夜から、毎年恒例の、旧市街での光の祭典が始まっていた。

昨夜で終了したのだが、毎夜、ユダヤ人家族と並んで、多数のアラブ人家族が群衆となって旧市街を訪れ、城壁などに映し出された光の芸術を楽しんだ。昨夜は最終日とあって、狭い旧市街の通りが「人間渋滞」になり、将棋倒しになりそうなほどの混み具合だった。

<異常な中の平和に生きる>

エルサレムからヘブロンまでは、車で1時間もかからない。西岸地区のラマラもベツレヘムも30分以内で行ける。ロケット弾が飛んで来ているアシュケロンも、渋滞がなければ1時間半程度である。

エルサレムで、群衆が光の祭典を楽しんでいたちょうどそのころ、アシュケロンではサイレンが鳴り響いて迎撃ミサイルが、発動し、ラマラやヘブロン近郊では、パレスチナ人がイスラエル兵にむかって火炎瓶を投げつけ、イスラエル軍は発砲し、死者まで出ていたのである、

人々が誘拐された少年たちを忘れているわけではない。ユダヤ人の特徴は、たとえ直接知らない人であっても、ユダヤ人であるというだけで、自分の家族のように痛みを共有してしまうということである。

イスラエルでは市民たちが、フェイスブックに“Bring Our Boys Back"と表示した写真を次々にアップ。ネタニヤフ首相、ペレス大統領の他、チーフラビも個人的に家族らに会い、励ましている。

イスラエルのユダヤ人たちが、誘拐された少年たちを自分の息子のように思っていることは確かである。しかしだからといって、よほどのことがない限り、日本人のように楽しみを自粛するということもあまりない。心配しつつ、日常の楽しみは続ける。

また、ハマスの地獄発言を聞いても恐れて人の集まる場所を避ける人もまったくいない。”毎度の話”であり、強大なイスラエルの治安部隊に絶対的な信頼もある。イスラエル人は、こうした状況と同居して生きることに慣れているということである。
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ユダヤ教は誘拐事件をどう見ているのか 2014.6.20

 2014-06-20
<家族の信仰:”神を信じる”>

少年3人の家族は皆、西岸地区の入植地に住む敬虔な宗教シオニストである。当初から、”神を信じる”とメディアにも信仰を証し、国をあげて祈り支えてくれていることに深い感謝を述べた。

昨日には、「息子が帰ってくると信じています。しかし、たとえ息子たちが帰ってこなかったとしても、私たちは強く生きます。」とシャデラク・メシャク・アベデネゴのような信仰をみせている。

<神はユダヤ人をためしておられる>

ユダヤ教のダビッド・ラウ・チーフラビは、水曜、ヘブロンのマクペラの洞窟で祈り、誘拐された3人のうちの一人エイヤルさん(19)が所属していたヘブロン市内のシェベイ・ヘブロン・イシバを訪問して、学生たち(男子のみ)に次のように語った。

「神は、ユダヤ人を試みておられる。私たちは今、民族として一つにならなければならない。君たちは、特に、時間のすべてを捧げて日々神のことばを学び、祈っているので、特に大きなこころみにあっている。

君たちは神を個人的に知っているのだから、今この試みにあって強く立たなければならない。そうして、神に、3人にその手を向けないようにとりなしなさい。(ラビはアブラハムがイサクを捧げなくてもいいようにしてくださったことを引用した。)」

シャベイ・ヘブロン・イシバの学生は、宗教シオニストである。高校を卒業した後、すぐにイシバに学びに来ている。学生によると、多くの青年たちが、3年ほど学校を終えた後に従軍し、優秀な兵士になっているものも多いという。

ところで、ユダヤ教の学びは、教師から授業形式で教わるわけではない。他の学生とペアになり、タルムードの内容を、論議し合って学ぶのだという。写真は誘拐されたエイヤルさんとペアで学んでいたオール・チュルジュマンさん(19)。

オールさんたちイシバの若い学生たちを見ていると、無理をしたり、信仰ぶっての感じはなく、ただ単純に動じない、動かない、悪く言えば”一辺倒”の信仰が印象的だった。やはり、終わりの日に、いかなる迫害にも屈しないのはこの人々だろうと思わされた。

http://www.jpost.com/National-News/Abduction-of-teens-a-spiritual-challenge-for-Jewish-unity-says-Chief-Rabbi-Lau-359788
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西岸地区のハマス一掃へ 2014.6.19

 2014-06-19
12日夜に、ヘブロン近郊の入植地で、3人の少年が誘拐されてから早くも一週間となった。少年たちが見つかる気配はまだない。しかし、少年たちの家族にも、イスラエルの治安部隊にもあきらめムードはない。

とにかく隅々まで探せとの指令を受けて、兵士たちは10人づつぐらいのチームを組んで、パレスチナ人宅一軒一軒をまわり、家の隅々の他、あらゆる洞窟や不振な建物を調べ上げる作業を継続して行っている。

捜索に派遣された部隊は、イスラエル軍報道官によると、9個連隊で、当初の2倍が投入されているという(数千人規模)。これに警察や国境警備隊、諜報部員も動いている。

文字通り、パレスチナ人たちが手も足も出ない圧倒的な軍事力での作業が、連日連夜行われているということである。

<ハマス一掃作戦:釈放したテロリストも再逮捕>

治安部隊が行っているのは、少年たちの捜索だけではない。ネタニヤフ首相が、犯行はハマスであると断定して以来、治安部隊は、次々にハマスの幹部やメンバーを逮捕している。

ヘブロンだけでなく、ラマラ、ナブルスでも一掃作戦が行われた。これまでに、大物の幹部も含め、240人が逮捕された。このほとんどがハマスである。

昨夜は、ギラッド・シャリート兵士と交換に釈放されたパレスチナ人テロリスト(パレスチナ人の目には勇士)1027人のうち、51人が再逮捕され、刑務所に戻された。

また、ハマスが関与していると見られる800カ所、11の施設が、しらみつぶしの捜査を受けた。ナブルスでは、ライフルや手榴弾などの武器が多数押収されている。

誘拐事件を背景に、イスラエルはハマスを一掃する勢いである。

ガザでは、あまりのイスラエルの勢いに、西岸地区の次には、イスラエル軍がガザ地区総攻撃に入るのではないかという恐れが広がっているという。

*ギラッド・シャリート兵士

2006年に19才でガザのハマスに拉致され、5年もたってから、ネタニヤフ首相が、パレスチナ人テロリスト1027人の釈放という条件をのんで交渉が成立。シャリート兵士は、生きてイスラエルに帰還できた。

なお、これは珍しい経過で、他の誘拐拉致事件では、遺体となって戻って来たケースも少なくない。

<なぜここまで大規模にハマスを一掃するのか>

ネタニヤフ首相によると、2日に、ハマスとファタハが、パレスチナ暫定統一政府を立ち上げてから、西岸地区のハマスが急に目立ち始め、数も急増していたという。

ネタニヤフ首相は、「ハマスがちょうどガザを占拠したように、西岸地区を占拠する可能性が急速に高まっていたと説明している。

別の解説では、現在イラクのISIS(スンニ派過激派)が、急速にイラクを制覇しつつあることを受けて、イスラエルでは、ハマス(スンニ派)の台頭に対する危機感が急速に高まったという。

<アッバス議長の意外な発言:パレスチナの統一政府がすでに分裂のきざし!?>

パレスチナ自治政府(ファタハ)のアッバス議長は、イスラム関係の会議において、パレスチナ自治政府はイスラエルの捜索に協力していると認めた。

また、「誘拐事件をおこした者はパレスチナ人を破壊しようとしている。少年たちを即刻親元へ返すべきだ。アメリカは、3人のうち1人はアメリカ人だと言った。しかし、イスラエル人かアメリカ人かは関係ない。彼らは我々と同じ人間だ。」とかなり強く、感情的に誘惑を非難した。(この様子は、イスラエルのテレビで放送された)

ハマスは、「それはシオニストの言う事だ。」と即刻、アッバス議長を非難した。パレスチナ統一暫定政府は、早くも分裂のきざしがあるということである。

アッバス議長の発言について、イスラエルのリブニ法務相(元交渉担当官)は、評価すべきだと語った。またアメリカのケリー国務長官も評価すると言っている。

しかし、ネタニヤフ首相はまだ懐疑的。「言葉ではなく、これから何を実行するかが問題だ。」とコメントした。

<西岸地区パレスチナ人の反応:おおむね協力的>

西岸地区のパレスチナ人たちは、イスラエル軍の捜索を妨害したり、反抗することなく、どちらかといえば、協力的だという。そのため、これほどの大軍が入っているにもかかわらず、逮捕前にハマスが反発した場合に衝突する以外での、紛争は報告されていない。

住民たちは、イスラエルの目的がハマスだけであることを知っている。ハマスの一掃は、パレスチナ人にとっても益になるからである。

今日、ヘブロンを訪問したが、午後4時半ごろ、マクペラの洞窟周辺では、店もほとんどが閉鎖状態で、閑散として、人の姿もまばらだった。

<イスラエルのアラブ人が、誘拐を非難>

イスラエル北部に住むアラブ人の17才の少年が、顔をぼかした状態で、イスラエルの旗を持ち、「少年たちを解放するべきだ」と述べたビデオメッセージをFacebookにアップした。イスラエルのアラブ人の少年たちの間では、誘拐を非難する声が広がっているという。

しかし、この17才は、この直後に数えきれない電話を受け、裏切り者と非難され、死を警告される立場になった。警察が捜査を始めている。

<ガザ地区からはミサイル:市街地に着弾>

ガザ地区からは、連日ロケット弾や、ミサイルがイスラエルにむけて発射されている。ほとんどが空き地に落ちるか、ガザ地区内部に落下しているが、その他は、迎撃ミサイルがカバーしていた。

18日夜、2発のうち、一発が市街地に着弾した。負傷者はなく、軽い物損だったという。イスラエル空軍が直ちにガザを空爆した。

<近隣諸国・国際社会の沈黙>

今週、アル・シシ大統領が就任したばかりのエジプトは、イスラエルに自制をもとめたものの、実質黙認状態。エジプトもムスリム同胞団を一掃している最中である。ヨルダンも同様で、自制を求めただけで、黙認している。

国際社会は、国連初め、次々に少年誘拐に非難声明を出した後、ほとんどニュースから消えている。イラク、ウクライナ問題で、手一杯か。


<今後どうなるのか:10日後からラマダン>

ヤアロン国防相は、いくら時間がかかっても3人の救出はあきらめないと言っている。今回、イスラエル軍は、3人を救出した後も、ハマスに再起不能なまでにダメージをを与えるまでは、手を引く事はなさそうである。

しかし、そうなると、ガザ地区の困窮がさらにすすむ。ガザ地区にいるハマスはすでに、長い間、給料をもらっていない。経済的な困窮から、ガザ地区で、アラブの春のようなデモが発生するのではないかと懸念されている。


また、10日後には、イスラム今日のラマダンが始まる。それまでに早急に3人を救出し、作戦を終了させる必要があると言われている。
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イラクがアメリカへ空爆を正式依頼 2014.6.19

 2014-06-19
スンニ派聖戦主義グループISISがじわじわとバグダッドへ近づいている。イラク軍も反撃を行っているが、ISISの方が優勢のようである。

イラク政府は、18日、アメリカに正式に、ISISへの空爆を要請した。アメリカ政府もこれを認めている。

しかし、ISISは、小さな車でかなりはや動きで移動する。軍服もないため、市民との区別がつきにくい。空爆でどの程度目的を達成できるかについては疑問視される点がある。

アメリカは、米大使館の護衛などの目的で、すでにバグダッドに170人の軍関係者を派遣しているが、今後、さらに地上軍投入の可能性を考えざるを得ないのではないかとBBC。

オバマ大統領。再び戦争か否かの大きな決断に直面している。
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ウクライナ大統領・厳しい停戦を模索 2014.6.19

 2014-06-19
東ウクライナでは、親ロシア派とウクライナ軍の戦闘が続いて入る。国連の報告では、これまでに、ロシア人記者2人を含む356人が死亡している。

ウクライナのポロシェンコ大統領は、プーチン大統領と電話会談を行い、停戦を模索している。18日、ポロシェンコ大統領は、親ロシア派に対し、「闘争をやめるか、ウクライナから出て行くかのどちらか」での停戦を提示した。

これに親ロシア派が応じる可能性は低いと見られる。

なお、ロシアとウクライナはガス価格でおりあわず、17日、ガスの供給が止められている。しかしBBCによると、ロシアがガスを停止するのは3回目だという。

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ヘブロン包囲へ 2014.6.16 4:00(日本時間10:00)

 2014-06-16
誘拐事件発生から4日目。イスラエル軍は、誘拐された3人は、まだユダの山地、特にヘブロンに生存しているとみて、ヘブロンとその周辺の町の周りにコンクリートのブロックを積み上げて検問所を設置。出入りを制限し、捜索を続けている。

3人の捜索と犯人グループ摘発のために、2000人の精鋭部隊が、西岸地区内部に入っていたが、北部で訓練中の部隊もヘブロンと西岸地区の町を包囲するための援軍に向かった。一部の予備役も招集され、ヘブロンに向かったとの情報がある。

イスラエルの大軍が、ヘブロンはじめ西岸地区のパレスチナ自治区内部に入っている状態である。

*なぜ大規模に動いているのか

今回の誘拐事件には、これまでイスラエルが釈放したパレスチナ人の囚人が関わっているとみられている。また、これまでに誘拐されたイスラエル人との交換で、テロリストを釈放してきたことから、パレスチナ人は、「イスラエル人を誘拐すれば、囚人取り戻せる」と考えている。囚人釈放が誘拐事件を誘発したと言われている。

この悪循環を断ち切るためにも今回は、なんとしても交渉ではなく、今のうちにイスラエル軍の手で3人を無事取り戻さなければならないのである。

<犯行はハマスか>

イスラエル軍は15日夜、ヘブロンなど西岸地区各地でハマス指導者のハッサン・ユーセフ氏を筆頭に、80人のハマス関係者を逮捕した。その翌朝の16日、ネタニヤフ首相は、15日の記者会見で、犯行はハマス関係者によるものと断定する声明を出した。

ハマスはこれを否定しているが、ケリー国務長官も、今回の事件にハマスが関与していることを認める発言をしている。

続く16日夜も、ヘブロンでは、ハマス幹部宅が包囲され、銃撃戦の後に幹部2人を逮捕している。

アッバス議長は、緊急にPLO高官を集めて会議を行い、ネタニヤフ首相が、誘拐事件をパレスチナ自治政府の責任だと言っていることを改めて非難。「イスラエルは、誘拐事件を利用して、西岸地区を再び占領しようとしている。」として強く非難する声明を出した。

<南部に迎撃ミサイル配備>

こうしたイスラエル軍の動きを受けて、ハマスがガザ地区から、さらにロケット弾やミサイルを撃ち込んでくる可能性があるため、イスラエル軍は南部にアイアンドーム(迎撃ミサイル)を配備した。

その直後、ガザからアシュケロンに向けてロケット弾4発が発射された。2発は空き地に、2発は迎撃に成功し、被害はなし。この後、イスラエル軍はガザ地区を空爆している。


<エジプトが交渉か>

イスラエルは、エジプトに協力を要請、現在、エジプトがガザのハマスやイスラム聖戦と交渉しているという情報がある。

<国をあげての祈り>

昨日の安息日には、全国のシナゴグやメシアニックの集会、各家庭で3人のための祈りが捧げられた。嘆きの壁は、3人の救出を祈りにくる人で埋め尽くされる状態(25000人)。世俗のテルアビブですら700人がラビン広場に集まり、イスラエルの神に祈りが捧げられた。

チーフラビのダビッド・ラウ氏は、「今、国は心ひとつになっている。こんなときだけでなく、いつも私たちは一つになっていようではないか。」と嘆きの壁の群衆に呼びかけた。

<旧市街で、ユダヤ人とアラブ人が衝突> https://www.youtube.com/watch?v=jL-bNEGexfc#t=68

しかし、一つになって愛国的になりすぎるのも問題。15日、嘆きの壁に祈りに来るユダヤ人とアラブ人の衝突が伝えられている。

ビデオを見ると、ユダヤ人側が夜に、イスラム地区で、興奮したように大声でイスラエルの歌を歌いながら歩いている。これではアラブ人が怒って石やものを投げつけてきても文句は言えないのではという状態。


<今後考えられること>

今回の誘拐事件の責任は、ハマスと統一政府を組んだアッバス議長にあると繰り返し追求するネタニヤフ首相の方針を疑問視する声もある。アッバス議長自身は、今回の事件に直接かかわっていないと考えられるからである。

誘拐が発生した場所は、確かにパレスチナ自治区ではあるが、C地区。すなわち、イスラエルが治安を管轄している地域であり、事実上、イスラエルが治安の責任者である。またそのように危険とわかっている場所でヒッチハイクしようとした方にも問題がないわけではない。

さらに、3人のうちの一人は、事件発生直後に「誘拐された。」と警察に通報していたことがわかった。

警察は、通報が事実かどうかを検証していたが、実際に動き始めたのは、少年の父親が警察に通報した夜中3時をまわってからだった。数時間も対策が遅れたとして、問題になっている。

イスラエル側にもいろいろ落ち度はあるということである。

時間がたつにつれて、両者の憎しみは募る一方になる。また、時間が経つにつれて、国際社会がイスラエル非難にまわっていく可能性もある。一刻も早く、3人が、無事で見つかるよう、また一刻一刻決断するネタニヤフ首相を覚えてとしなしが必要である。
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少年らまだみつからず 2014.6.15

 2014-06-15
12日夜から行方不明になっているユダヤ人少年3人だが、イスラエル軍は、ドローンによる捜索の他、2000人規模の精鋭部隊を派遣。ヘブロン地域を中心に,文字通りすきのない捜索活動を行っているが、まだみつかっていない。

3人がすでにガザ地区かヨルダンに連行された可能性も完全には否定できないが、防護壁の存在やこれまでの経験からすると、まだ西岸地区にいる可能性が高い推測されている。また経過からして3人はまだ生存しているとみられている。

14日、少年たちの名前と写真が公開された。エイヤル・イファラさん(19)、エラッド・ギルアド・シャアルさん(16)、ナフタリ・フランケルさん(16)。3人のうち、1人はアメリカ国籍でもあるため、イスラエルはアメリカ政府にも協力を要請している。

昨日までの情報によると、捜索にはパレスチナ自治政府も協力している。

ネタニヤフ首相は、被害者の少年3人の家族に電話をかけ、「できる事は何でもして捜索する。」と伝えた。

<誘拐事件と断定>

緊急情報収集を行っていたネタニヤフ首相、ヤアロン国防相、ガンツ参謀総長は14日夕刻、記者会見を行い、「3人は、テロ組織に誘拐された。」と断定したことを明らかにした。

また、ネタニヤフ首相は、事件がパレスチナ自治区で発生した以上、責任はパレスチナ自治政府にあると述べ、自治政府は捜索に協力するべきだと述べた。

なお、昨夜中に、女性2人を含む12人のパレスチナ人が、関係容疑者として連行された。うち、2人は、イスラエルが交換条件で釈放した元囚人だった。

時間が経つにつれて、交渉の道具として囚人を釈放してきたことが、誘拐事件を誘発しているという意見が目立つようになってきている。

<敵対的態度は変わらないハマス>

ガザ地区では、イスラエルの刑務所にいるパレスチナ人の囚人の家族らが中心となり、今回の誘拐事件を喜び、祝賀のおやつを人々に配っている様子が報じられている。

家族らは「誘拐だけが、囚人釈放の手段。今回の誘拐が成功したことを喜んでいる。」と言っている。

ハマスは、アッバス議長がイスラエルの捜索活動に協力していることについて、「パレスチナ人は、心を一つにするべきだ。少なくとも沈黙しているべきだ。」と非難した。

昨夜、ガザ地区から西ネゲブ地方にロケット弾が撃ち込まれた。14日早朝には、イスラエル軍が報復の空爆を行っている。その後14日夕刻にさらに3発のロケット弾がアシュケロンに向かって撃ち込まれた。

今のところ被害はないが、イスラエル空軍はこうしたロケット攻撃にいちいち反撃の空爆を行っている。

ネタニヤフ首相は、こうしたすべてのことをパレスチナの統一政府、その指導者であるアッバス議長の責任だと訴えている。
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お粗末だった!?イラク軍 2014.6.15

 2014-06-15
http://www.bbc.com/news/world-middle-east-27838435

ISILに攻撃されているイラクだが、強大な軍を持っていた。兵力は19万3400人、警察官は50万人。防衛予算は年間170億ドル。そこへアメリカからの支援が13億ドルある。これをもってアメリカは、イラク軍に治安管理を任せて、2011年に米軍を完全撤退させたのである。

ところが、ISILが来ると、イラク軍兵士は、モスルはじめ各地で戦わないまま逃走してしまった。しかし、ISILの戦闘員は3000-5000人なので、戦力はイラク軍の方がはるかに上だったのである。

イラク軍がこの状態であるため、バグダッドでは、ボランティア兵士が募られ、戦闘準備が進められている。

現在、アメリカの空母がペルシャ湾に向かって移動中で、オバマ大統領は、介入するかどうか数日の間に決定すると伝えている。ただし、介入があるとしても、再び地上軍を派遣することはないとの方針である。

オバマ大統領は、基本的に「イラクのことはイラクで解決すべき」との考えだが、そのイラク軍がどうもあてにならない以上、再び大きな決断にせまられた形だ。

<アメリカとイランが協力する!???>

イランの一部の革命軍がすでにイラク入りしていると伝えられていたが、イランのロウハニ大統領は、これを否定した上で、「イラクからの要請があれば、援軍を派遣する用意がある。」と語った。

アメリカとの協力については、「アメリカが事を起こしてからの話だ。」と語り、今現在の協力はないとみられる。しかし、将来にその可能性があることも含んだ言い方になっている。

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ウクライナ軍の輸送機が撃墜され、49人死亡 2014.6.15

 2014-06-15
戦闘の続く東ウクライナだが、14日朝、ルガンスク州で、ウクライナ軍の輸送機が、親ロシア派の地対空ミサイルによって撃墜され、乗っていた兵士49人が死亡した。

ウクライナ軍機が、(ロシアから供給されたとみられる)地対空ミサイルで撃墜されるのはこれで2回目である。ポロシェンコ大統領は、これをテロ行為と呼び、必ず報復すると言っている。

今回輸送機が撃墜されたルガンスク、スラビアンスク、マリウポリなどの東ウクライナでは、戦闘が続けられている。ウクライナの保健省の発表によれば、紛争が激化した4月からの死者は270人にのぼるという。

キエフでは、輸送機の撃墜に怒った親ウクライナ派らが、ロシア大使館の前で、車をひっくり返すなどの抗議行動に出た。ロシアは、親ロシア派への攻撃をやめないウクライナと、キエフのロシア大使館前での暴徒を非難している。

ウクライナとロシアのガス代をめぐる交渉も、らちがあかない今、ポロシェンコ大統領は今後どう対処するのか、こちらの大統領も大きな決断に直面しているといえる。
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(緊急)10代の少年3人西岸地区で誘拐か:捜索中

 2014-06-14
エルサレムとヘブロンの間にある入植地グッシュ・エチオンのイシバ(ユダヤ教神学校)で学ぶ16才(メディアによっては17-19才)の少年3人が昨夜から行方不明になっている。

テロ組織に誘拐された可能性があるとして、イスラエル軍が、朝からベツレヘムやヘブロン近郊で大規模な捜索を行っていたが、夕方になり報道が解禁となった。

3人の家族は、昨夜、少年たちが帰宅しなかったのは、鍵を忘れて友人宅に泊まったのだろうと思っていたが、朝になってももどらず、どの友人の家にもおらず、携帯もつながらないことから警察に通報するに至ったという。

今日ヘブロンでは、炎上し黒こげになった車が発見されており、治安部隊は、なんらかの関連があるのではないかとみている。

ただし、まだ他の原因(どこかにいるかもしれない)の可能性も完全には否定されておらず、治安部隊は、市民に対し、落ち着いて情報があれば、正確に伝えるように呼びかけている。

今もっとも懸念されることは、3人がガザ地区へ連れ去られることである。ガザ地区からの救出は西岸地区よりはるかに難しい。イスラエル軍は現在、南部への道路を閉鎖するとともに、諜報活動に重点をおいて、捜索を続けているという。

シン・ベト(諜報治安組織)によると、パレスチナ人の囚人を釈放する手段として、ここしばらく、イスラエル兵やイスラエル市民をねらった誘拐未遂事件が発生していたという。ネタニヤフ首相は緊急情報収集を行っており、対応を検討している。

一方、チーフラビは、詩編121編を朗読し、3人の無事を祈るよう全国に呼びかけている。

3人がガザに連れ込まれないよう、必要な情報がすみやかに明るみに出て3人が無事に、早急に身柄を確保できるよう、お祈りください。また危険な任務で西岸地区にいる兵士、司令官、諜報部員も覚えてお祈りください。ネタニヤフ首相、ガンツ参謀総長もとりなしが必要です。

https://www.youtube.com/watch?v=sjPS51i2gaI (捜索の様子)
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テルアビブ今年もゲイ・イベント 2014.6.13

 2014-06-14
テルアビブでは今年も、第16回ゲイ・イベント”The Best Gay City"が始まった。本日行われているゲイ・パレードには、ゲイたちだけでなく、ゲイを理解し受け入れるべきと考える市民たちも参加している。

小さな子供連れや虹色の服を着せられた犬など、パレード周辺はゲイ一色。参加人数はまだ発表されていないが、このためにイスラエルに来た観光客(ゲイ)は、3万人にのぼるとされ、全体では10-13万人に上ると推測されている。

どこもかしこも虹色の旗、半裸状態の男性が肉体美を強調するか、けばけばしい女装で踊っていたりする。「私の息子はホモ。文句ある?」とかかげたゲイの息子娘を持つ親たちも堂々とパレードしている。

あちこちでビールが売られ、今日だけは羽目を外してもいい日とばかりに、めいっぱい”楽しんでいる”人々の様子は、まさに、モーセの帰りが遅いので、乱れてしまったイスラエル人を思い起こさせる光景である。
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危機的混乱のイラク 2014.6.13

 2014-06-14
イラクでの混乱については日本でも報道されていることと思うが、相当な混乱になりつつあるので、注目ととりなしが必要になってきているため、解説する。

まとめて言えば、アルカイダ系のスンニ派イスラム過激派(ISIS)が、第一次世界大戦後、大国によって作り上げられた、中東の地図を塗り替え、新しく、シリア、イラク、イランなどをまとめあげる大イスラム主義帝国をめざしてと立ち上がったということである。


<モスルで武器と大金を入手したISIS>

アルカイダ系スンニ派らは、12日にイラク第二の都市モスルを制圧。米軍がイラク軍に支援した武器を押収しただけでなく、モスルの銀行から、42500万ドル(425億円)を入手した。これにより、ISISは今や世界一リッチなテロ組織になった。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/181686#.U5rw8aW9BCs

その後、ニネベやティクリートなどイラク北部の都市を制圧し、主都バグダッドまであと80キロにまでせまっている。

これをシーア派イスラムがだまっていみているはずがない。バグダッドでは、シーア派指導者らが、スンニ派の暴徒から主都を守るために立ち上がれと呼びかけ、男性たちが次々に戦闘準備を始めているもようである。

<非常にややこしい対抗勢力>

こうしたISISの動きに対して、イラクのマリキ政権(シーア派)はどうすることもできないでいる。

そのため、シーア派の様々なグループが援軍に向かっているのだが、通常は敵対している国や組織が、同じ敵に対する戦いを考えなければならないという図式になっている。

とはいえ、「昨日の敵は今日の友」にはなることはない。つまりは、いろいろなものが協力することなくばらばらに入って混乱、カオス状態になりつつあるということである。

まずは、戦闘地域に一番近いクルド人自治区。クルド人たちは武装してISISとの戦闘を繰り広げている。これと平行し、通常はクルド人と敵対するトルコが、ISISにトルコ人を誘拐されとして対策を講じているところである。

次にシーア派といえば、イラン、ヒズボラである。イランはすでに援軍をイラクに派遣している。イランとヒズボラに助けられているシリアのアサド大統領までが、イラク政府への支援を申し出ている。

これと平行して通常は、イランやヒズボラと敵対する国際社会が、動き始めている。現在、ISISが制圧したエリアは、重要な石油施設のあるところである。シリアに続いてイラクもまた内戦になるようなことになれば、アメリカと世界の利益を大きく損なう事態になる。

オバマ大統領は、軍事介入の可能性を示唆している。しかし今のところ、ドローン(無人戦闘機)による空爆などが限度のようでもあり、オバマ大統領が、今回どのように動くのか、世界は若干、冷たい目でオバマ大統領を見ているようである。

<現地でおこっていること>

国連難民機関によると、これまでにわかっているだけで、イラク軍兵士12人、一般市民17人が殺害されたとみられる。女性に対する集団レイプも発生しており、4人の女性が被害にあったあと自殺したと伝えられている。

先にモスルからクルド自治区へ避難した50万人に加えて、30万人(計80万人)がイラクを脱出。クルド自治区では、すでにシリア難民があふれており、まもなく難民を受け入れられない状態になるという。

難民の多くはテントに一時避難しているが、日中は気温が非常に高くなる地域でもあるため、難民の健康状態に問題が発生するのは時間の問題。難民の間で情報が混乱しており、モスルへ帰る人も出ているという。それぞれが決意しなければならない状態である。

<イスラエルとの関連>

イスラエルでは、イラクでの混乱はあまり報じられていない。万が一に備えての防衛準備は行われているが、イスラム同士で戦っている間に、イスラエルには十分準備する時間があると考えられている。
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ウクライナ情勢アップデート 2014.6.13

 2014-06-14
7日、ポロシェンコ大統領が正式にウクライナの大統領に就任した後、東ウクライナの親ロシア派らに様々な和解案を提案。プーチン大統領とも地域の紛争停止に向けて協議がはじまっていた。

<東ウクライナにロシアの戦車3台国境越えか> https://www.youtube.com/watch?v=VnaMKMAW7OQ

そんな中、ウクライナ政府は、ロシアの戦車3台が、国境を越えてドネツク州に侵入したと発表した。BBCによると、親ロシア派は、戦車がロシア製であることは認めたものの、どこから来たかは言わなかったという。

ポロシェンコ大統領は、戦車に関してプーチン大統領に電話をかけ、「受け入れられない。」と強くロシアに抗議した。

東ウクライナでは、ウクライナ軍と反政府勢力が戦闘を続けており、死者も出ている。今日はウクライナ軍が、東ウクライナの港湾都市マリウポルを奪回したと報じられている。

ここ1週間ほど、ウクライナ軍に包囲されているスラビアンスクの住民は、食料や水にも困っているという。学校や幼稚園も閉鎖され、町から避難する人の様子が報じられている。

<ガス代は?>

ウクライナはロシアに多額のガス代を滞納し、すでに期限切れとなっているが、ロシアはその度に期限をのばして、ガス供給を停止せず、今も交渉が続いている。

ウクライナはロシアに経済的に依存し、ロシアにとってもウクライナは重要なビジネスパートナーである。どこかで折り合いをつけなければ両方が困るはずと経済関係専門家は解説している。
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第10代リブリン大統領選出 2014.6.11

 2014-06-11
10日、イスラエルの国会は、現ペレス大統領の後を次ぐ第10代大統領を選ぶ選挙を行った。候補者は、7人いたが、一人は15年も前の女性問題疑惑が浮上して辞退、もう一人は汚職疑惑が浮上して辞退したため、5人からの選出となった。

一回目の投票では過半数を獲得した候補者がいなかったため、上位2名の決選投票が行われた。結果、63票を獲得したルーベン・リブリン氏(75)が次期代10代大統領に決まった。就任は7月24日の予定。

<ルーベン・リブリン氏>

リブリン氏は、1939年、エルサレムで生まれ、エルサレムで育った根っからのエルサレム人である。六日戦争では、諜報部員として従軍し、嘆きの壁を解放した部隊に所属していた。

戦後はヘブライ大学で法律を学んだ。60年代には、愛国心で知られるエルサレム市のプロサッカーチーム・ベイタルのマネージメントに関わった。

1978年、エルサレム市の市議会議員に当選。10年議員として勤め上げた。リクード党員として国会議員になったのは1988年。2003年には第16国会議長になるなど、国会での働きは計20年以上である。

<ネタニヤフ首相のライバル>

今回選ばれたリブリン氏は、ネタニヤフ首相と同じリクード党の所属だが、日本でいえば、対立する派閥。その派閥には、次期首相と目されるギドン・サル氏がいる。

イスラエルの法律によれば、連立政権の構成を試みて次期首相になる人物を指名するのは大統領である。つまり、次期首相選出の時には、ネタニヤフ首相の立場は非常に危ういものになったということである。

しかも、リブリン氏は、ネタニヤフ首相と激しく対立するユダヤの家党(ベネット党首)も支持している。ネタニヤフ首相にとっては、今後の舵取りにまた一つ頭痛の種が増えたようである。
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