FC2ブログ

地上軍・ガザ侵攻開始 2014.7.18

 2014-07-18
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4545459,00.html

17日、国連の要請で、5時間の人道的休戦が実施されたが、ハマスは、その間もガザからの攻撃は続いた。さらに休戦終了の直後から、フルでミサイル攻撃を再開。午後3時から8時までの間に、105発も撃ち込んで来た。

これを受けて、イスラエルもフルで空爆を再開。17日午後10:30(日本時間18日午前4:30)、イスラエル軍は、ガザ地区北部への激しい空爆とともに、地上軍の侵攻を開始した。

攻撃は、ヘリコプターによる空爆とともに、地上軍の戦車が砲撃を行っている。海軍からの砲撃もあり、文字通り総攻撃状態。

ネタニヤフ首相は、攻撃に踏み切った理由として、ハマスがエジプト停戦案を拒否した上、国連の休戦要請にも応じなかったことをあげ、イスラエル国内の平穏を取り戻すには、軍事的解決の適応が必要と判断したと語っている。

したがって、地上軍投入を伴うガザ地区侵攻の目標は、ハマスの一掃ではなく、次の二つ。①ロケット弾やミサイル、地下トンネルなどを一掃し、イスラエル国内の平穏を取り戻す ②ハマスに決定的な打撃を与えること。

なお、地上軍の投入は、15日の閣議ですでに決定していたという。地上軍が侵攻を開始するにあたり、閣議はさらに18000人の予備役を招集することを可決している。

<ガザ地区北部について>

今回の侵攻作戦がガザ地区北部からであることの背景には、これまでの経過から、イスラエル国内へのミサイルの多くがガザ地区北部からの発射となっていることが上げられる。

また17日朝には、テロリスト13人が、ガザ北部からイスラエルへの地下トンネルを通じてイスラエル国内へ侵入を試み、イスラエル軍と衝突。軍は少なくとも5人を射殺して侵入を防いだ。

午後にも、同様の動きがあり、周辺住民は外出禁止。南部へ続く道路が広範囲に遮断、警察官多数が現場へ向かって一時騒然となったが、数時間後、安全が確認されるという流れもあった。

以上のような状況から、ガザ地区北部へ入った地上軍は、あらゆる武器、軍事関係諸施設、トンネルを破壊している。このままガザのビーチにまで到達する予定のようである。

南部にまで戦闘がひろがると、泥沼の市街戦になるため、今のところは、北部だけで治める方向と伝えられている。

<ガザ地区の様子>

ガザからの情報では、17日のイスラエルの空爆で、子供や5ヶ月の赤ちゃんを含む少なくとも5人が死亡。多数の負傷者が出ている。
作戦開始後から、ガザ地区での死者は、アラブ系メディアによると240人。

なお、多くの住民はイスラエルの警告で、南部方面へ避難していると思われる。

<ガザ地区周辺、イスラエル側の様子>

ハマスは、「地上軍を侵攻させたイスラエル軍はひどいツケを払う。」と言い、ガザ地区周辺、アシュケロンなどへ、ミサイルを撃ち込んで来ている。いつものごとく、アイアンドームが、着弾を防いでいる。

ガザ地区周辺の住民は、シェルターに入るよう指示されている。

*17日からアシュケロンで一歩を踏み出す新移民

16日に、フランスから430人のユダヤ人が到着したが、17日、エルサレムでの歓迎式典でIDカードを受け取った後、それぞれの移住地へと向かって行った。1ヶ月の赤ちゃんや、小さな子供たちもたくさんいた。

パリから、子供たちをつれて移住してきたアブラミーさんとその友人のズベロさんは、17日から、ミサイル攻撃を受けているアシュケロンへ移住。イスラエルでの第一歩を踏み出す。

アラブラミーさんによるとミサイルより、パリの反ユダヤ主義の方が怖いのだとか。また「神様がすべてを支配されてるから怖くない。」と笑顔いっぱいで語ってくれた。

他の男性も、長年考え抜いて人生で一番大きな決断をしたと語り、目をうるませて移住の感動を語ってくれた。戦争だからといって、その決心がゆらぐことは、首を大きくふりながら、「全然まったくない」と言っていた。

<国際社会の様子>

国連バンキムン事務総長はイスラエルに対し、自粛を訴え、フランスは「大変懸念している。」 アメリカは「もっと慎重に。」と訴え、国際社会からは、イスラエルに対する批判が高まっている。

しかし、イスラエルは、地上軍投入の2日前に住民たちに避難するよう警告を発している。多くの住民は避難する時間があったと思われる。

また、17日には、UNRWA(国連パレスチナ難民救済機関)は、ガザ地区の同組織による学校にミサイル20発を発見したと発表した。ネタニヤフ首相は、「国際社会は、ハマスが民間人の背後からイスラエルを攻撃することを認めるべきだ。」と語った。

エジプトは、「ハマスは、停戦を受け入れていれば、多くの命を救えたはずだ。」と厳しくハマスを批判した。
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4545618,00.html

<祈り・とりなし>

ハマスは何度かイスラエル国内への侵入を試みている。また、東エルサレムをはじめ、西岸地区の入植地周辺では、ユダヤ人とアラブ人の間に、確かにお大きなしこりと、きな臭い小さな暴動が今も続いている。

また、イスラエル軍のガザ地区攻撃に際し、当然、アラブ人たちは、ハマスに同情的である。今後、ネタニヤフ首相と閣僚、軍司令官、兵士たち、ガザ地区住民、その周辺住民をとりなしに覚えるとともに、エルサレム、イスラエル国内、西岸地区入植地で、テロが発生しないようにもとりなしが必要と思われる。

また、北部ゴラン高原でも、シリアからのミサイルを警告するサイレンが鳴った。幸い、シリア領内に落ちたのか、イスラエルには着弾しなかった。北部も最近、なにやら怪しげなので、こちらもとりなしに覚えていただければ幸いである。
タグ :

マレーシア旅客機・撃墜疑惑で緊張するウクライナ情勢 2014.7.18

 2014-07-18
日本でも大きくとりあげられていると思うので、詳しくは報告しないが、この事件が、ウクライナと親ロシア派の対立、ひいては欧米とロシアの関係に大きく影響する可能性が出て来ている。

今回マレーシア機が墜落したのは、紛争地帯となっている東ウクライナのドネツク州。情報では、日ごとにロシアの武器が、親ロシア派に提供されているもようで、最近、ウクライナ軍の輸送機が、親ロシア派に撃墜される事件も発生している空域である。

ウクライナのポロシェンコ大統領は、事件発生後すぐにウクライナ軍の関与を否定。「これは事故ではなく、テロ行為だと考えている。」と語った。

一方、親ロシア派は「1万メートル上空の飛行機を撃ち落とすような高度な武器は持っていない。」と関与を否定。ロシアも関与を否定した。

しかし、この事件が、アメリカが、ロシアの対する新たな経済制裁(親ロシア派への武器供与疑い)を発表した直後であったことと、「BUK」と呼ばれる1万メートル上空の飛行機を撃墜できる武器はロシア製であることなどから、ロシアを疑う記事もある。

現時点では、まだ撃墜かどうかは確定されていないが、もし本当に撃墜されていた場合は、だれが撃墜したかによって、ウクライナ情勢の大きな転機になりうると言われている。また、それは欧米とロシアの関係に大きな影響を与えるものである。

オバマ大統領は、今後の調査に全面的に協力すると言っている。東ウクライナでは、事項調査がすみやかにすすむよう、ウクライナと親ロシア派の間で一時的な停戦になっているという。

なお、BBCによると、このような紛争空域を旅客機が通過していたことにも問題があるとされ、今後の航路について、他の航空会社でも変更が予定されている。
タグ :

ガザ少年4人死亡・5時間の人道休戦へ 2014.7.17

 2014-07-17
16日、作戦開始後から9日目。ガザからの報告によると、ビーチで遊んでいたガザの少年4人(9才、10才2人、11才1人)が、イスラエル海軍の砲撃で死亡した。

少年2人の父親をはじめ、ガザのパレスチナ人の怒りが大爆発している。イスラエル軍は、現在、事情を調査中で、もしこれが事実なら、悲惨なことだと言っている。

イスラエルは、16日も継続してガザの武器関係箇所などを空爆。ガザからの発表では、16日だけで23人が死亡。作戦開始から220人が死亡した。(BBC)


<国連:人道的休戦(5時間)を要請、双方受け入れへ>

上記事件発生後、国連は、双方に対し、17日朝10時から15時(日本時間16-21時)までを人道的休戦として受け入れるよう要請。イスラエルはこれを受け入れると発表した。続いてハマスも、受け入れると発表した。

*人道的休戦とは、この間に必要物資を搬入し、ガザ市民の困窮を緩和することが目的の一時的停戦。

イスラエルは、17日、代表団をカイロに派遣する。代表団には、パレスチナ自治政府との交渉にも加わっていたネタニヤフ首相側近のモルホ氏の名前も。http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/182994#.U8cLEqW9DCs

<国際法の専門家ロビー・セーガル教授/ヘブライ大学>

セーガル教授によると、民主国家イスラエルには、戦時下における国際法を遵守する義務がある。

国際法によると、武装勢力だけでなく、家などの物件でも、軍事目的に使用されている限り、攻撃しても戦犯にならない。しかし、いかなる場合でも、民間人を攻撃することは、戦犯にあたる。

では、民間人が武装勢力にの横に立っていて死亡した場合はどうかといえば、この場合でも、戦犯は免れないという。

しかし、攻撃する場合に、警告を発していたり、警告にも関わらず、民間人があえて武装勢力とともにいて死亡した場合では、裁判の時点で、その度合いが酌量される。

そのため、イスラエルは最大限に警告を発し、最大限に民間人を巻き込まないように攻撃している。実際、イスラエル軍によると、空爆目標地点に、人や子供が発見されたとして、攻撃中止になるケースが多数発生している。

しかし、ハマスは、ガザの住民に対し、イスラエルの警告を無視して家からでないよう、国連の緊急避難所にも行かないようと指示していることもあり、民間人が常に巻き添えになってしまうのである。

イスラエルが、あえて子供を狙いうちにすることはないと思われるが、しかし、真相がなんであれ、ガザの4人少年が遊んでいるところ、「戦争行為によって死亡した」ことには違いはない。イスラエルへの非難は避けられない。

<地上戦はどうなる?>

可能性が高いとされる地上戦だが、イスラエルは予備役をさらに8000人招集し、兵力は、4万8000人となった。最大5万6000人までの招集となっている。

予備役兵は、優先的に後方支援部署に配置されるが、戦闘部隊の訓練を受けた者や特殊技能のある予備役は、一般の兵士とともに、最前線部隊に入って待機している。

つまり、圧倒的な軍事力を持つイスラエル軍に完全包囲され、ハマスが中からミサイルを発射している、というのが実際の構図である。

元南方総司令官のツビカ・フォーゲル氏をはじめ、専門家は、いったん地上戦が始まれば、2-3週間で終わると予測する。

しかし、いかに圧倒的軍事力があっても、ガザ地区は、淡路島の3分の2ほどの土地に180万人以上の人間が住んでいる過密な地域。イスラエルは民主国家という規約があり、民間人を巻き込む戦いにはブレーキがかかる。

ネタニヤフ首相と閣僚たちが、地上戦を決断しない以上、地上軍は動かない。そうこうしているうちに、今回の少年の死亡と、人道休戦となった。今後、地上戦投入への決断にも影響が出てくると思われる。

なお、作戦が始まって以来、ネタニヤフ首相と8人の閣僚は、テルアビブの防衛省で、継続的に閣議を行っている。

<イスラエル世論> http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/182960#.U8cilqW9DCs

チャンネル2ニュースによると、イスラエル人の53%が、今停戦することに反対していた。停戦を指示しているのは35%。 つまり、今回こそもう二度とロケット弾が飛んでこないように、最後まで戦い通してほしいというのがイスラエル世論ということである。

しかし、それと矛盾するが、では作戦後、ロケット攻撃は終わると思うかとの質問には、92%が終わらないと思うと答えた。*ガザで少年4人が死亡して休戦合意にいたる以前の調査

エルサレムのTシャツ屋で働いているヨッシーさん(30歳代?)。にこやかにTシャツを売っていたが、戦争の話になると、真顔になり、「ロケット弾が来ては戦争。停戦して数ヶ月するとまたロケット弾。また停戦でまたロケット弾。終わりがない。

イスラエルでは、平和がないなら戦争という両極端になる。その間ぐらいというのがない。僕には家に小さな子供たちがいるが、いい加減、こんな思いはさせたくない。」と訴えた。

数日前、南部からの子供たちを官邸に迎えたペレス大統領も、子供たちに「なぜハマスは僕たちを攻撃するの?」と聞かれて困っていたという。大統領は「世の中には私たちをきらいな人がいるんだよ。」と答えている。

ヨッシーさんに兵役について聞くと、「3年の兵役義務は果たした。戦場に行って人を殺すのは僕のやることじゃない。だから行かない。」と言った。

同じイスラエル人でも東エルサレムのアラブ人たちの思いは同じではない。東エルサレムに住むモハンマドさん(20歳代)は、ガザのミサイル攻撃を歓迎していると言っていた。東エルサレムの自分の頭上にはミサイルは来ないと信じきっているようだった。
タグ :

作戦9日目:イスラエル国内の様子 2014.7.17

 2014-07-17
16日は、ガザからイスラエルへのロケット弾は計132発。迎撃ミサイルが、33発撃ち落としたが、82発が大半はイスラエル領内に着弾した。大半は空き地に着弾しているが一部は民家にあたって被害をもたらしている。

16日、特に激しく攻撃を受けたのがアシュドドとアシュケロンだった。アシュケロンでは、ミサイルが家屋を直撃。中にいたティーンエイジャーのスージーさんは、サイレンで、とっさに防護室へ避難したため無事だった。

しかし、アシュケロンでは、サイレンが鳴ってからミサイル着弾まで30秒しかない。「もし避難していなかったらどうなっていたか・・・」と青ざめるスージーさん。

16日は、リーバーマン外相がイスラエルを訪問中のノルウェーの外相を伴ってアシュケロンを訪問していた。2人もサイレンで避難した。

また、アシュケロンでは、学校の校舎を直撃し、建物が破損したが、子供たちは夏休みでいないため負傷者もなし。ただしショック症状で数人が搬送されている。

テルアビブでは、迎撃ミサイルが撃墜した後の金属片が、民家の子供部屋を直撃した。こちらも住民は、避難していたため無事だったが、もし避難していなかったら大惨事だった。

エルサレムはサイレンもなく平穏な一日だった。

<ロケット攻撃下にある住民の心理的影響>

テロ被害者を無料電話相談を中心に支援活動を行っている団体NATALには、様々な年齢層の人々からの電話が殺到している。

NATALでは、攻撃下にある子供たちや住民を支援するため、心理専門家と、特別な訓練を受けたボランティアを配備して、南部都市でも活動している。近々取材予定。

<観光業への影響>

エルサレムで警報が鳴ったのは今のところ3回のみで、町の日常には変わりはない。ただし旧市街は、パレスチナ人が怒って石を飛ばしてくる可能性があるので、絶対大丈夫とは言い切れない。

ガリラヤ方面は、ガザからのミサイルは飛んで来ていないが、シリアやレバノンからもロケット弾が時々着弾しており、こちらも絶対大丈夫とは言い切れない。何よりもベングリオン空港が閉鎖になる可能性があるというのが致命的である。

エルサレム在住の日本人ツアーガイドたちによると、彼女たちに依頼されていた7月中の日本からのツアーは全部キャンセルになったという。大韓航空でも、いっぱいだった座席に空席が出始めている。

エルサレムには、「勇敢な観光客の皆さんに特別割引」と張り出したお土産やさんがあった。またアジア人に人気のベンヤフダ通りの土産物店を経営するダニーさんは、「戦争で観光客が来ない。だから店内のものはすべて50%オフ。とにかく買ってほしい。」と言っていた。しかし、ここの50%オフ、今に限らず、常にだが・・・。
タグ :

フランスから新移民430人到着 2014.7.17

 2014-07-17
16日、ユダヤ機関とイスラエル政府のチャーター2機で、430人の新移民が、ベングリオン空港に到着した。このうち、195人は子供。赤ちゃんは18人。

新移民の中には、今ミサイル攻撃を受けているアシュドドやアシュケロンへ移住する家族もいる。430人は18日、エルサレムで、イスラエルの市民証を受け取り、正式にイスラエル人になる。

http://www.jpost.com/Jewish-World/Jewish-News/Anti-Israel-protesters-attack-Paris-synagogue-362643

<反ユダヤ主義がエスカレートするフランス:パリのシナゴーグ襲撃で暴動>

ガザでの作戦が始まってから、世界のあちこちで反イスラエルデモが発生している。フランスのパリでは、12日、安息日のシナゴーグ(出席者200人)の周囲をイスラム教徒ら数百人が包囲し、反ユダヤ的な暴言とともに、物を投げつけ、中に押し入ろうとした。

当時入り口には、警察官が5人いて防ごうとしたが、防ぎきれなかったため、ユダヤ人の若者たちが、いすやテーブルを投げつけて反撃。最初は、ユダヤ人側が優勢だが、そのうち、イスラム側が体制を立て直して、ユダヤ人に反撃し始め、大乱闘になった。

やがて機動隊らしき警察が来て、両者を引き離しているが、この暴動で、ユダヤ人2人が入院している。

https://www.youtube.com/watch?v=geye3CS3e0A#t=18

このシナゴーグでは、その前日にもユダヤ人がつばをはきかけられるなどして、危険な雰囲気になっていたという。イスラエルがガザでの作戦を開始してから、反イスラエル感情が高まり、ユダヤ人が襲撃される結果となっている。

*石のひとりごと

日本でも世界でも、ガザ地区の悲惨な様子がクローズアップされているようだが、これについて一言。イスラエルのジレンマについても理解していただきたいと思う。

ニュースでは、「ガザのパレスチナ人の死者は200人以上、イスラエルでは1人」と報じられ、イスラエルが圧倒的な軍事力で、やらなくてもいい攻撃を、過剰にやっているように見える。

しかし、なぜイスラエルに被害者が少ないのかというと、平穏なうちに、大金をそそいで(実際にはアメリカの支援)迎撃ミサイルシステムを準備していたこと、

市民を守るために、地下シェルターを自宅に併設することを法律で義務づけ、危険を知らせるサイレンを効果的にならすシステムを構築、市民には、危機的状況のときにはどう行動するかという、指導がしっかりなされていたからである。

逆にガザ地区のハマスは、民間人の家や施設に背後や地下に軍事拠点を構築。指導者らだけが地下のシェルターの安全な場所にいて、市民を防衛する手だてをいっさいしていない。

それどころか、イスラエルが避難警告を出してきても、家にとどまるよう指導している。これでは、犠牲者がより出るようにとハマスは考えているとしか思えない。

イスラエルと関わって20年以上になるが、一部に過激派がいることは否定できないにしても、右派でも左派でも、イスラエル・ユダヤ文化は、基本的に、殺人を喜ぶ文化ではない。少なくとも、政府、軍の基本姿勢は、敵でも見方でも命は守るの一言につきる。

だからこそ、攻撃前に警告を発し、できるだけ民間人を巻き添えにしないように様々な手段が講じられているのである。それでも犠牲者は出てしまう。これは非常なるジレンマである。

しかし、そういうことは世界には伝わらない。理解されない。イスラエルは結局は、ジレンマの中で嫌われながら、自衛するしかないのである。

しかし、聖書をみると、イスラエルの神は、その民、イスラエルには非常に厳しく、罪は罪としてさばかれるが、とにかく、想定外とどんでん返しの王者である。イスラエルが不利になればなるほど、嫌われれば嫌われるほど、彼らを通して主ご自身とその働き、その大きな力が明らかになっていくはずだ。

イスラエルに反する感情がある人は、今のうちに聖書を読んで、後で後悔しないようにされたし。(聖書:ローマ書11:26-32)
タグ :

停戦ならず:イスラエル市民一人死亡 2014.7.16

 2014-07-16
15日朝9時、イスラエルはエジプトが提示した停戦案を受け入れ、以後、約6時間、空爆を停止した。一方、ハマスは「そんな停戦案は聞いていない。」と言い、イスラエルへロケット弾攻撃を続けた。

ネタニヤフ首相が、「停戦受け入れ撤回」を発表したのは午後3時(日本時間21時)。イスラエルはガザへの空爆を再開している。

これまでに、隠しロケット発射地、ドローン(無人軍用機)発信地、ハマス軍事指導者モハンマド・アル・ザハルの家など大物を含め、指導者の家を多数を破壊している。*指導者本人らは、すでに地下深く隠れているとみられ、家は空っぽの状態で破壊。

一方、ハマスのロケット弾は、アシュドド、アシュケロンに続いて15日夕方には、テルアビブや、エルサレム方面でも警報が鳴った。
ガザに近いキブツでは、ロケット弾が牛舎を直撃し、牛30頭が死んでいるのが発見されている。(まるで神殿の生け贄!?)

https://www.youtube.com/watch?v=DUq14mU2xQc

イスラエル軍によると、イスラエルが停戦受け入れを発表してから15日中に撃ち込まれたミサイルは125発。このうち、100発が、イスラエル領内に着弾。20発を迎撃ミサイルが撃墜した。(IDFデータ)

<イスラエルの最初の市民犠牲者>

ガザとの国境付近では、駐留中のイスラエル軍に向かって砲撃が続いているが、15日、国境の兵士たちに食料を届けに来た市民ボランティアのドルール・ハニンさん(37)が砲撃によって負傷した。

アシュケロンの病院に搬送されたが死亡するに至った。ハニンさんは、3人の子供の父。イスラエル人では初の犠牲者となった。


<ガザ市民へ警告:16日朝8時(日本時間午後2時)までに自宅から脱出せよ>

ネタニヤフ首相は攻撃をレベルアップすると言っている。15日深夜、イスラエルは、再びガザ市民10万人に対し、朝8時(日本時間16日午後2時)までに家から避難するよう、警告を出している。

なお、ガザでの死者数は、15日現在で、194人に達している(BBC)。
タグ :

地上軍投入は不可欠:元南方総司令官ツビカ・フォーゲル氏 2014.7.16

 2014-07-16
4ヶ月前まで、イスラエル軍南方総司令官で、政府にも軍事アドバイザーを勤めるフォーゲル氏は、イスラエルに平穏を取り戻すには、地上軍投入が必要不可欠だと語った。その理由は以下の通り。

1)ガザ地区には堅固な地下都市がある

ガザの地下は、広大な地下都市になっている。トラックがそのまま通過する大きな地下トンネルは、少なくとも5本ある。それらを空爆だけで処分することは不可能だ。

これまでの空軍の攻撃で、かなりの部分を破壊した。これ以上続けると、物理的な町の破壊と、市民の巻き添えが増えるだけで、地下に隠されたハマス勢力を一掃することにはつながらない。兵士が物理的に入って行って、目で見て細かく排除するしかない。

地上戦であれば、地下に隠れて、空爆では、探し出す事のできない指導者を探し出し、その者だけを攻撃できるので、民間人の巻き添えなく、多数のターゲットを攻撃できる。

2)肉弾戦で戦ってはじめて抑止力につながる強さを相手に示すことができる

中東では、上空からの手を汚さない空爆だけでなく、兵士が入って行って、肉弾戦も辞さないとする強さを見せないと、戦後の抑止力にはならない。

2006年の第二次レバノン戦争では、地上軍がレバノン南部に実際に入って行って、ヒズボラを追っていった。それから8年、ヒズボラは確かにミサイルを備蓄しているが、ただの一発も、イスラエルには撃ち込んできていない。

3)エジプトとイスラエルが同じ敵を共有するという歴史的好機を迎えている

現シシエジプト政権は、世俗派政権で、ハマスの母体であるムスリム同胞団を弾圧中である。その一派であるハマスはエジプトにとっても敵である。エジプトとイスラエルが同じ目標を共有するという、いわば歴史的な好機を迎えている。

現在、以上のような理由から、ハマスは、エジプトが仲介をしていることに合意できないのである。ハマスは、カタールかトルコの仲介を求めている。

フォーゲル氏自身は、境界防衛作戦の第一日目から空軍とともに地上軍が入って戦っているべきだったと語る。

<地上軍投入のリスク>

1)イスラエル兵とガザ市民が多数犠牲になる

ガザには、建物のあらゆるところに罠が仕掛けられ、非常に危険である。

フォーゲル氏は、「当然、犠牲者は出るだろう。しかし、私自身、孫たちが戦わなくてもいい時代を迎えるためを思えば、明日にでも出て行って戦う覚悟はできている。」と語った。

なお、ガザ周辺では、地上軍が体制を整えて命令待ち状態。民間人から招集された予備役兵は4万人にのぼるが、その多くは、内勤など背後部署をカバーして、職業軍人が、最前線へ出られるように配置されている。

作戦が始まってから、ガザ市民の多くが難民になり始めている。フォーゲル氏は、地上軍を投入すれば、現地の人々に人道支援物資を搬送する事も可能になるという。外から搬入された物資は、ハマスや武装勢力が着服し、市民には行き当たらないことが多い。

2)イスラエル国内へのミサイル攻撃が増える可能性

ハマスは、ロケット弾やミサイル1万発を保有していると主張する。しかし、これまでのところ、イスラエルに発射されるミサイルの70%が空き地に着弾している。

フォーゲル氏は、グッシュ・ダンという一つの町をあげ、「そんなに空き地があったのか」と思うほど、高倍率に空き地に着弾しているという。実際、ちょうど家と家の間に着弾し、家は無事だったといったことは珍しくない。

次に危険なところに着弾する可能性のあるものは、その90%を迎撃ミサイルが撃墜している。

つまり、ハマスの手にミサイルが1万発あるとはいえ、すでに1000発発射したとして、残りを計算すると、統計上、今後、実際に被害をもたらすミサイルは、1050発と計算される。(統計と推測にすぎないが・・・)
タグ :

ハマス非武装化、その後は? 2014.7.16

 2014-07-16
イスラエルが今ガザを攻撃する目標は、ハマスの非武装化、または、軍事的に無力化することである。しかし、無力化するだけでは十分ではない。今後、再び武器を製造したり、搬入したりしないようにしなければならない。

昨年から、アメリカとロシアは協力して、シリアの化学兵器のほとんどを無力化することに成功した。同様にハマスの攻撃能力を、実質的に無力化するためには、国際社会の協力が必要だと考えている。

そのため、ネタニヤフ首相は、ガザへの攻撃を継続しながらも、効果的な停戦に向けて、国際社会との交渉を行っているもようである。

http://www.jpost.com/Operation-Protective-Edge/Analysis-Netanyahu-talks-of-demilitarization-as-rocket-barrage-continues-362967

<根本的な憎しみと執念:反イスラエル、創造主に反逆する霊?>

しかし、国際社会が入ってもイスラエルに対する執念を完全に断ち切らない限り、実際には、ハマスの無力化は難しい。

2006年の第二次レバノン戦争。確かにヒズボラは、戦後、ミサイルを撃ち込んで来てはいないが、当時6000発だったヒズボラのミサイルは今や6万発になっているという。

しかも、それらはレバノン南部の民家の下などから、イスラエルへ標的をあわせて、すでにスタンバイしている。現在、レバノンから、またシリアからも、まるでちょっかいを出すかのように、数回、ロケット弾がイスラエル領内へ発射されている。

その度にイスラエルは、レバノン領内、シリア領内へ反撃を行っている。

今のところ、これらの砲撃は、ガザ地区への応援の意思表示かなにかで、ヒズボラによるものではないと考えられている。しかし、非常に懸念される動きである。

執念と憎しみ、これは、イスラエル軍だけでは防ぎきれない霊的な戦いである。
タグ :

イスラエル停戦受け入れ:ハマスは拒否 2014.7.15 11:00(日本時間17:00)

 2014-07-15
エジプトの停戦案提案を受けて、イスラエルは今朝7時から閣議を開いていたが、9時少し前に、「停戦案を受け入れる」発表した。

無論、全会一致ではない。右派のリーバーマン外相、ユダヤの家党のベネット経財相は、「今停戦することは敗北を意味する。」と反対した。しかし、ネタニヤフ首相はじめ、その他閣僚、ヤアロン国防相、ラピード財務相、リブニ法務相らは、停戦案に賛成票を投じた。

イスラエル軍スポークスマンのラーナー少佐は、「政府の決断により、現在ガザへの攻撃を保留にしている。しかし、いかなる状況にも対応できるよう、臨戦態勢を整えている。もしハマスが攻撃を続けるなら、イスラエルは反撃する。」と語った。

http://www.jpost.com/Operation-Protective-Edge/Despite-ongoing-rockets-fire-security-cabinet-to-debate-on-ceasefire-362806

<ハマスは拒否>

一方ハマスは、エジプト案が浮上してきたころから「そんな停戦案は聞いていない。」「エジプト案の条件を受け入れるということは、降伏と同じだ。」と反発し、停戦を拒否する発言を行った。

実際、停戦は発動とされる9時から1時間ほどたった10時ごろ、エシュコル地方でロケット弾2発が着弾した。今のところ、イスラエル軍には、まだ動きはない。

<エジプトの停戦案:どんな条件か>

停戦案の目標は、2012年の紛争後の合意の時点、つまり、今回の紛争が始まる前の状況に戻す事である。

イスラエルの責任は、ガザへの攻撃をやめること。ハマスの責任は、ガザ地区内部のすべての組織を統括し、イスラエルへのあらゆる攻撃、トンネルの放棄などである。

確かにこれではハマスにとっては降伏そのものということになるのだろう。ハマスの態度から、イスラエル国内では、9時以降に、逆にハマスの攻撃があるかもしれないとして、警戒している。

<夏休み中の子供たち>

イスラエルでは、今夏休み真っ最中である。本来なら子供たちは夏キャンプである。*キャンプと言っても泊まりがけの数日間ではなく、日帰りのデイケア式の子供キャンプである。

しかし、サイレンが多発する地域では、キャンプで子供の責任を負いきれないため、自宅待機になっているところが多い。働く親たちにとっては大きな課題となっている。

アシュケロンでは、子供たちがいるからといって休めない病院職員のために、防護室になっている大きなホテルの地下をでデイケアセンターとして解放し、子供たちを預かっている。

また、昨日は国会とペレス大統領が、南部の子供たちを招くいて、緊張を和らげる措置がとられている。
タグ :

停戦なるか?エジプトの仲介 2014.7.15

 2014-07-15
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4543548,00.html

14日夜に入った情報によると、15日朝9時(日本時間午後3時)、エジプトの仲介で、ハマスとイスラエルが停戦に入る可能性があるという。

それによると、15日朝9時、双方が暴力と停止する。以後数時間(12時間という記事もある)約束が守られることが確認できたら、48時間以内に、双方の代表団がカイロ入りして、信頼関係構築にむかって交渉を始める。

エジプトからの提案を受けて、ネタニヤフ首相は15日朝7時に、治安閣議を開催し、対応を検討することになっている。

明日、アメリカのケリー国務長官がカイロ入りすることになっている。同時に、アラブ同盟もカイロにて、停戦を支持するための会合を開く予定。

一方、アッバス議長は、15日、カルテット(アメリカ、ロシア、EU,国連)の中東特使トニー・ブレア氏に会い、国連がパレスチナ人を保護するよう要請するみこみ。

*このメールを送信する直前、エイラットにミサイルが着弾し、3人が負傷(軽傷)、17人がショックで治療を受けたとのニュースが入っている。着弾は午前2時ごろ。
タグ :

作戦7日目 2014.7.15

 2014-07-15
作戦開始からちょうど1週間となった。今日も、南部ガザ周辺とアシュケロン、アシュドド、ベエルシェバの他、夕方には、テルアビブ全域にミサイルが、発射された。

この攻撃で、ベエルシェバに住む10才と13才の女の子2人が迎撃ミサイルが爆破後の金属片にあたって負傷した。13才のアティル・アラワキさんは中等殿負傷。10才のマアラムさんは、重篤で命の危険がある。

また、81才の女性が、シェルターに逃げようとしてころんで重傷となっている。
http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/182901#.U8RJJqW9DCs

また、あちこちで、家が被害にあったり、車が落下物で大破したりと、物損も発生している。

*アシュケロン市の緊急時住民保護システム

今日、ミサイル攻撃を受けているアシュケロン(エルサレムから1時間強)を訪問した。アシュケロンは、ガザからの攻撃を何度も受けている。そのため、市役所地下の防護ルームには、緊急対応室があり、そこから、様々な指令が出されることになっている。

ここでは、町のどのあたりにどんな住民がいるのかというデータが保管されている。緊急事態が発生した場合、直ちに状況が伝えられ、どんな支援が必要かを割り出し、通報から5分以内には、最もふさわしい救援隊を派遣することが可能である。

*サイレンは最小限に

サイレンは、住民の不安とストレスにつながる。そのため、同じアシュケロン市でも、本当に危ないと計算された地域でしか鳴らないことになっている。

そのため、サイレンが鳴らないのに、遠くでどかんという音がすることがある。これは、市内でも離れた地区の上空で、ガザからのミサイルをアイアンドームが撃墜したということである。

アシュケロン在住で、幼い2人の娘を持つ家族ラウィットさん宅でのインタビューがあった。この時、サイレンはなかったのに、少なくとも4回は、どかんという音がした。この音。なんともいえない重みのある音で、不気味な感じである。

ラウィットさんによると、数分おきに、爆音やサイレンがなるため、シャワーをあびるタイミング、買い物に行って車から降りるタイミングといちいち考えなければならない。日常生活は、著しく損なわれているという。

2人の幼い(5~6才)の娘たちのうち、一人はPTSD用の症状があり、一時は安定剤も使用している。

南部に比べると数は少ないが、確かにミサイル攻撃を受けているテルアビブ。相変わらず昨夜も、ワールドカップの観戦で大勢が集まった。

人々は、「迎撃ミサイルがあるから大丈夫」「ここで恐れたらテロリストの思うつぼ。いつもと変わらず、ハッピーでいる。テルアビブはうらみや憎しみとは無縁の町です。」と言っている。

エルサレムの14日は警報もなく、平穏な一日となった。

<ガザ>

ガザでは、14日もイスラエル空軍が、ミサイル発射地など163箇所を空爆した。ガザでの死者は、作戦開始から少なくとも計175人(BBCデータ)。

ガザ内部の避難所へ逃れた人々の様子は、毎日新聞の大治記者が現地から詳しく伝えている。食料が十分でなく悲惨な様子である。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140715ddm007030062000c.html
タグ :

作戦開始後も、イスラエルへの移住900人 2014.7.15

 2014-07-15
ガザへの作戦が開始された後も、イスラエルへ移住するユダヤ人は着々と到着している。作戦開始後から、アメリカやイギリス、フランスなど様々な国から計 475人が到着している。2日後にも、400人が移住してくる予定。

イスラエルは新移民に地方への住み込みを促進している関係で、空港からミサイルを浴びている南部都市へ直行する家族もいる。
http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/182905#.U8RKJ6W9DCs

タグ :

イスラエルの被害状況 2014.7.14

 2014-07-15
<全国へミサイル・負傷者も>

13日は、アシュドドとアシュケロンが集中して攻撃を受けた。午後にはひっきりなしに警報がなり、ミサイルが着弾、ショックで搬送される人や、負傷者も出ている。アシュドドでは、夕刻に飛来したミサイルをすべて迎撃ミサイルが撃墜している。

午後にはテルアビブ周辺でも集中した攻撃を受けた。また、ハイファからまだ北のナハリアにまでミサイルが達している。エルサレムではモディーンなどの郊外と、今日は初めて、西岸地区の入植地一帯にサイレンが鳴った。


<自滅のハマス!?>

ガザから発射されたロケット弾が、発電所を直撃、破壊した。この発電所は、ガザ地区へ電気を送っていた部署で、イスラエルは修理しない方針。

また14日朝、ハマスがドローン(無人軍用機)をイスラエル南部へ飛ばして来たが、イスラエル軍が速やかに撃墜した。


<負傷者朗報>

10日に、重傷となっていた、イタマル出身のイスラエル軍兵士モルデカイ・ヤミンさんが、意識を取り戻し、回復に向かっている。
タグ :

ガザから一部市民脱出 2014.7.14

 2014-07-14
<ガザ北部住民へ、避難勧告のビラ>

13日朝、イスラエル軍はガザ地区北部の住民に対し、正午までに家を出て南部へ避難するようにとのビラを上空から撒いた。ガザ地区北部には、都市部をねらう長距離ミサイルの発射地があるとされる。

同時に海軍特殊部隊がガザ地区北部へ侵入し、なんらかの使命を果たして速やかにイスラエル側へ戻った。この時にハマスと銃撃戦になり、イスラエル兵4人が負傷している。

こうした流れから、正午過ぎにイスラエル軍がガザ地区北部へ地上軍を投入するのではないかと、緊張が走った。

しかし、正午以降、北部へは空爆が行われただけで、地上軍は動かなかった。

<地上軍投入への道のり>

イスラエル軍からは、様々な攻撃プランを治安閣議に提出。Yネットによると、予備役の招集は4万8000人まで引き上げられ、実際にすでに4万人が招集されて、軍としては準備が完了している。

しかし、閣議がゴーサインを出さないでいる。閣議では、右派と左派で意見がわかれている上、政府が信頼する軍事専門家のアモス・ヤディン氏が、今が停戦時といった意見も出している。

アモス氏は、「現時点では、国際的にもまだイスラエルに攻撃の正論がある。今もしハマスがイスラエルからの条件での停戦を受け入れるなら、ハマスを十分に弱体化できたことが明らかになる。

もしハマスがイスラエルの条件を受け入れない場合は、その時は、大規模に軍事作戦を展開しやすくなる。だから停戦を提案すべき時だというのである。

アモス氏は、作戦が長引けば長引くほど、予想外の被害が発生し、事を複雑化させると懸念する。
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4542705,00.html

また、ハマスを徹底的につぶして次にもっと悪いものが出てくるよりは、もはやエジプトの後ろ盾がないハマスを十分弱体化した上で、ガザ地区を管理してもらう方が得策だという意見もある。

ネタニヤフ首相、難しい決断である。今のところは、空爆を継続しながら、引き続きガザ周辺に戦車や兵を増やして、ハマスに圧力をかける方策を続けるもようである。

<ガザ北部市民の脱出と避難>

圧倒的なイスラエルの軍事力に、圧力を感じているのは、ハマスよりも、ガザ市民のようである。イスラエル軍の避難勧告のビラが撒かれてから、ガザ北部の住民で、外国籍も合わせ持つ人々が、ガザからの脱出を始めている。

脱出組は、イスラエルとの国境から、ヨルダンを経由して第三国へ行く事になる。これまでに800人近くが脱出している。

しかし、こうした脱出が可能なのは経済的な余裕のある人だけである。ガザ住民は、180万人を超える。この大半は、ガザから出る事は不可能である。

13日朝、ハマスはイスラエルのビラを無視するよう指導したが、北部住民のうち4万人が南部へ避難した。国連は学校8つを解放し、避難所とした。

17000人以上が、避難所にいるという。大きな家族をつれて避難してきた父親は、「子供たちを人間の盾にはしたくない。」と語った。
タグ :

パレスチナ自治区に着弾 2014.7.13

 2014-07-13
安息日の12日、午前中は全国的に静かだった。しかし、正午ごろから、アシュドド、アシュケロン、スデロットなど南部の町が攻撃を受けた。

ネティボットでは、ミサイルが家屋に直撃。16才と19才が、防護室へ逃げる途中、軽傷だったが負傷した。またあわてて階段を駆け下りるときに落ちて負傷した人もいる。

<ヘブロンとベツレヘムに着弾>

このときに発射されたミサイルのうち一発は、イスラエルに届かず、ガザ地区内部のUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)の施設を直撃し、炎上させた。

また、夕方6時頃には、エルサレムを中心にユダの山地、低地、死海方面にいたるまでサイレンが鳴った。2発は迎撃ミサイルで撃墜したが、1発はヘブロンに、1発はベツレヘムとパレスチナ自治区に着弾した。

パレスチナ自治区には、迎撃ミサイルも防護シェルターもない。空き地に落ちたとみられ、今のところ、被害の報告はない。

<テルアビブを予告攻撃>

エルサレムでサイレンが鳴った後、ハマスは不敵にもネットで、「今夜9時にテルアビブを攻撃する。」と脅迫した。予告通り、9時になると、ミサイルが飛んで来た。9時といえばプライムタイム。ニュースは、赤い火の玉にようにテルアビブに飛んでくるミサイルを生中継した。

しかし、ハマスも不敵だが、テルアビブ人はその上手を行っている。今日は安息日明けの夜なので、多くの人が町に出かけていたが、ハマスの脅しにも、ミサイルが飛んで来ても、慌てる様子はなく、そのままカフェで食事し、海岸を歩いている。

赤ちゃん連れの人もいる。子連れの人がインタビューされていた。子供に「怖い?」ときくと、「ちょっとね」と言っている。恐るべし、テルアビービー。

なお、この直後、イスラエル軍はガザへの激しい空爆を行っている。

<迎撃ミサイルは1発500万円>

以前に、イスラエルの迎撃ミサイルは、一発100万円とお伝えしたが、継続的に改良が加えられ、現在は、なんと一発5万ドル(約500万円)にまで上がっている事がわかった。

あまりにも額が大きいので、政府筋なども含め、いろいろ問い合わせたが、一発5万ドル(約500万円)というのは間違いなさそうである。

ハマス関係の専門家、ウリ・ロセット博士は、「確かにすごい額だが、もしミサイルがテルアビブのマンションにあたったら、人の命が奪われるだけでなく、被害も5万ドルどころではすまない。アイアンドームにはそれだけの価値がある。」と語った。

*アイアンドーム・システム

アイアンドームシステム(添付図)とは、レーダーと、ミサイル発射基など、3つのパートでなるシステムのこと。都市上空に飛来するミサイルをレーダーでとらえ、軌道を素早く計算して、空中で迎撃する。

目にはみえないが、ドーム型のバリアのように、都市を守っている。このシステムの値段は、一セット5000万ドル(50億円以上)。イスラエルには6-7基あるという。

これに対し、ハマスのミサイルの価格は、ハマス内部での手製でもあるので、正確な数字は不明だが、一発数百ドル(10万円以下の数万円レベル)と言われている。

イスラエルは、ミサイル防衛について、ハマスの100倍近いお金を使わされているため、どっちが勝っているのかわからないとも言われる。

<負傷者について朗報>

昨日、アシュドドのガソリンスタンドで大やけどを負って重傷となっていた男性だが、手術が成功し、手を切断しなくてすんだ。

昨夜ベエルシェバでは、ミサイルが家屋を直撃し、中にいた80歳代の女性ががれきの下敷きとなった。負傷はしたが、無事。これだけの大破の中で、無事に救出されたのは奇跡だった。
タグ :

悲惨なガザ地区の様子 2014.7.13

 2014-07-13
ガザでは、今日も死者が相次ぎ、計127人となった。今日は、ミサイルを準備していたテロリストの3人と、ガザ・ハマスの指導者イシュマエル・ハニエ元首相の従兄弟2人も死亡した。

しかし、死亡しているのは、テロリストだけでなく、女性や子供たちが多数巻き添えになって死亡している。

BBCでは、足を失った人、頭部に致命的な傷を負った小さな子供、一人を残して家族6人が全員、空爆で死亡した人など、悲惨な様子が、伝えられている。

ガザにいる邦人記者によると、今回、イスラエルの空爆は、2012年のときより、対象を絞れていないようで、そのために民間人の犠牲者が多いようだとのこと。

確かに一般家屋や、障害者施設やモスクなど、多くの民間施設が、続々と跡形もないほどに空爆されている。ハマスはそれを、イスラエルの情報システムがいい加減だからだと言っているが、イスラエルは、これをはっきりと否定している。

イスラエル軍によると、ハマスもイスラム聖戦も指導者らの居場所を破壊すれば、周囲の民間人が巻き添えになる。また、ミサイル発射地や武器庫が、学校や病院、モスクなどの下にあるという。

また地下トンネルを空爆すると、その上にある建物も必然的に破壊され、一般市民が巻き添えになる。これが空軍の限界というものである。やがては地上軍が必要になるというのもこのためでもある。

<悲惨な病院の状況>

WHO(世界保健機構)は、ガザの病院が、押し寄せる患者と、医療物資の不足で、このままだとガザの医療システムが崩壊すると警告。ガザの医療機関に対し、緊急に4000万ドルの支援を呼びかけた。

ガザ現地入りしている邦人記者によると以下の通り。

・・・燃料が不足しているようです。そのために救急車が半分しか稼働できず、病院も自家発電でなんとか手術しているので、いつまでもつかわからないと病院の方が言っていました。しかも空爆の負傷者以外の治療や手術が全くできない状況です。

多くの人はハマスと無関係なので、気の毒です。でも、イスラエルに対する憎しみから、ハマスの軍事部門がイスラエルに一泡吹かせることを期待している人は多いです。空爆で家族を殺された若者たちが、さらにイスラエルを憎むようになって、イスラエルを報復攻撃するようになる、みたいな悪循環になっていると思います。・・・

<石のひとりごと>

そろそろ海外から、イスラエル批判が出始めている。パレスチナ人たちは、「独立した国がないからこんなことになる。イスラエルは占領をやめるべきだ。」と言っている。これに同感と考える欧米の人々がすでにデモを始めている。

確かに、民間人が犠牲になっていることを肯定することはできない。しかし、全面的にイスラエルだけが悪く、ハマスに責任はないのかといえばそうではない。

2005年8月、イスラエルは、ユダヤ人開拓者たちが、長年かけて土地を改良し、築き上げたハイテクの野菜農業施設と自宅を、強制的に放棄させ、イスラエル軍も共に、完全にガザから撤退させたということ思い出していただきたい。

イスラエルが撤退してから、まもなく9年になる。パレスチナ人たちは、この9年の間に、ガザ地区で、独立した国を立ち上げる、またはその準備をする可能性があったはずである。

ビルゲイツはそのために大金をはたいて、撤退するユダヤ人からハイテク農業システムを買い上げ、ガザのパレスチナ人に無料で譲りわたしたのである。

ところが、ガザのパレスチナ人たちは、それを踏みつけ、めちゃめちゃに破壊した。実質的な産業開発や、国づくりはせず、イスラエルを攻撃するためのミサイルをためこむことに心血をそそいだ。市民の生活水準をますます悪化させたのはハマスである。

イスラエルが、ガザの周囲を閉鎖して、監獄のようにしているというのが問題とされるが、イスラエル攻撃のためのミサイルを運び込み、兵士を誘拐するテロリストを送り込んでくる隣人がいたら、囲いをして防ぐのは当たり前の事ではないだろうか。

また、この5年の間に、ハマスとのこのような対決になるのは3回目。今回は、ミサイルをハマスが溜め込む時間かせぎになる停戦ではなく、抜本的な解決に持ち込みたいというのがイスラエルの現時点での方針である。

イスラエルと20年以上の付き合いになるが、この国は実質、民主的である。この9年、もしガザ地区が、テロを行わず、真にパレスチナ人の国づくりへの努力をし、信頼関係が構築できていれば、今頃、閉鎖は解除され、友好的な隣人どうしになれたのではないかと思う。

現在のような事態になり、心痛む限りである。
タグ :

レバノンから再度ロケット弾 2014.7.13

 2014-07-13
ガザからのロケット弾を浴びているイスラエルだが、12日夜10:30ごろ、レバノンからロケット弾3発が、西ガリラヤ地方へ発射され、ローシュハニクラ、ナハリアなどでサイレンが鳴った。被害はなし。レバノンからのロケット弾はこれで2回目である。

イスラエル軍は、レバノン方面へ砲撃を行っている。南レバノンには、ヒズボラが多数のミサイルをイスラエルに向けて準備しているが、昨日と今日の攻撃がヒズボラかどうかは不明。
タグ :

地上戦へ準備完了:ガザ市民10万人に避難警告 2014.7.11

 2014-07-12
ガザでは、今日もイスラエル軍が、ミサイル発射地の他、ハマスや、イスラム聖戦指導者らを狙った空爆を続けている。ガザでの死者は100人になった。

ガザ国境にいるガンツ参謀総長は、「地上戦にむけて準備は整った。あとは命令を待つのみ。」と語った。ガザでは10日、国境やハマス施設周囲にいるガザ市民10万人に対し、電話ですみやかに避難するよう警告が発せられている。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4541742,00.html
http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/182750#.U7_1TqW9DCs

<アッバス議長からガザへ>

パレスチナ自治政府のアッバス議長は、「ハマス」とは名指しせず、ガザにむかって、「イスラエルへの攻撃をやめなさい。なんのために攻撃するのか。私たちは知恵と政治で戦う方がいいと思っている。」と伝えた。
タグ :

イスラエル市民に最初の負傷者 2014.7.11

 2014-07-12
11日朝8時ごろより、ガザのロケット弾が、20発近く、アシュドド、アシュケロン他、南部地域に着弾していたが、そのうち一発がアシュドドのガソリンスタンドを直撃して大爆発をおこした。

火は、給油のために並んでいた車に引火。車内にいた男性が逃げられずに大やけどを負ったが命に別状はないという。ガザからのロケット弾で、イスラエル市民が負傷したのはこれが最初である。

注目すべきことに、ロケット弾が着弾した時、35000リットルのベンジンガスを搭載したタンカー車が、給油のためにこのスタンドに停車していたことである。もしこの車に引火していたら、大惨事になるところだった。

かなりの大爆発だったが、消防隊の到着で、火は速やかに鎮火され、死者はおろか、上記男性以外はだれも負傷もしなかったことは大きな奇跡だったと言われている。https://www.youtube.com/watch?v=fO4SsCuUgds

<負傷した兵士重傷へ>

10日、エシュコル地方で兵士2人が負傷したが、頭部に中等度の傷と報じられていたモルデカイ・ヤミンさんが、今朝から重篤な症状に陥り、重傷となった。(ベエルシェバの病院で治療中)

モルデカイさんは、サマリア地区イタマルの出身。イタマルでは、これまでにテロで20人の住民を失っている。イタマル住民は、町をあげてモルデカイさんの回復を祈っている。
タグ :

標的はベングリオン空港 2014.7.11

 2014-07-12
アシュドドのスタンドに着弾した後、午前10時半すぎ、テルアビブ市内および周辺地域に、ミサイルが雨のように撃ち込まれ、各地域でサイレンが次々に鳴った。4発が迎撃ミサイルで撃墜され、破片が市内各地に落下した。

ベングリオン国際空港では、全機の発着を、約10分発着を見合わせて対処した。後にハマスは、今朝のテルアビブへの攻撃は、ベングリオン空港をを狙ったものだったと言っている。

以上のような状況だが、空港閉鎖などはなく、飛行機も通常業務を、継続している。


<レバノンからもロケット弾>

11日朝、南部でガザからのミサイルが着弾していたころ、北部では、南レバノンからイスラエルとの国境メトゥラにロケット弾2発が撃ち込まれた。だれが撃ち込んだのかは不明。被害はなかったが、イスラエルはUNIFIL(国連監視軍)にクレームを出した。

このロケット弾攻撃で、ポーランドの飛行機が、一時ベングリオン空港に着陸できなくなり、急遽キプロス島へ着陸した。その後、ポーランドへ帰って行った。
タグ :

戦時下での安息日 2014.7.11

 2014-07-12
イスラエルでは、7日にガザへの作戦が始まってから、最初の安息日を迎える。ダビッド・ラウ・チーフラビは、イスラエル市民に対し、緊急事態においてどのように安息日を守るかを以下のように指導した。(世俗派には関係ないが)

通常、安息日に、ラジオやテレビは禁止だが、静かな音楽でつなぎながら、緊急連絡を流すFM放送は流してもよい。サイレンが鳴ったら、必ず安全なところへ逃げるように。興味本位に外で写真を撮る行為は罪である。

携帯電話も、バイブレーションにして大きな音が出ないようにしておき、緊急時には電話に出てもよい。

通常電気を着けたりけしたりは禁止だが、停電した場合に、緊急用電力のスイッチを入れてもよい。子供が怖がるなどの場合は、懐中電灯もOK.

緊急事態であるため、医師や看護師が、安息日に患者救出のために車を運転するなどの働きは、許可される。

<一般の人々の様子(南部でシェルターに入ったままの人々以外の都市部)>

ニュースを見ていると、国中がどんな戦場になっているかと思われるかもしれないが、ミサイルは飛んで来ているが、今のところ大きな被害はまだまだ数えるほどである。

人々は、予想以上に柔軟なのかどうか、警報が鳴っていない間は、いつもと同じ日常であることを読者にはお伝えしておきたい。

かといって、何もなく平和だったというわけではない。確かにミサイルが降って来て、確かにイスラエル軍は大きな戦争に向かおうとしている。しかし、日常は変わらない。いや変えようもない、と言ったところだろうか。

今日もアシュドドでの火災のニュースを見たあと、取材に出ようと戸を開けると、いきなり、アラブ人のおじさんが階段の踊り場のペンキを塗っていた。そばに大家さんがにこにこ顔で立っていて、「どう。きれいになっただろう。彼は良い仕事をしてるよね。」と全然普通に言っていた。このギャップ。力が抜けそうになった。

エルサレムのマーケットは、今日も、安息日前の買い物に来る人々で身動きがとれないほどに込み合っていた。今サイレンがなったらどうなるのだろうと思ったが、(記者としては残念ながら)そういう事態にはならなかった。

言うまでもなく、このマーケットの上にミサイルが着弾したら相当な大惨事になるはずである。しかし、人々がそれを考えているとは思えない。少しでも安くてよい肉と新鮮な野菜を買う。それだけである。

バスの中で、かなりの美人ぞろいでかわいい3人のティーンエイジャーの少女たちと、小さな末息子をつれている家族に会った。お母さんもまた相当な美人である。ノルウェーから来た旅行者だった。紛争が始まる前にきて、あと3週間滞在するという。

「危ないところには行かないようにしているから大丈夫。サイレンも2回ほどあったけど、まあそれだけのこと。」とにこにこと笑っていた。

ただし、別のエルサレム訪問中のノルウェー人家族は、サイレンでパニックに陥り、外に出られなくなっているらしい。やはり反応は様々なようである。

いずれにしても、イスラエルはあと2時間ほどで安息日入りする。今夜もサイレンは鳴るだろうか。地上軍は今週末、侵攻して行くだろうか。ガザ周辺にいる兵士たち、その家族たちは何を感じ、どのように安息日を迎えているのか。

それぞれが、安息日の主、イスラエルの神に心を向けてくれればと思う。
タグ :

作戦3日目:全国に広がるミサイル攻撃 2014.7.11

 2014-07-11
作戦3日目、午前はテルアビブ、ベエルシェバ、アシュドド、アシュケロンなどの都市へ、15秒に30発というロケット弾の雨となった。1日の合計は190発。このうち、44発は迎撃ミサイルで撃墜。着弾は少なくとも140発。(イスラエル軍報告)

テルアビブでは防衛庁で、閣議を開いていたネタニヤフ首相も、シェルターに走っている。

ガザから2キロほどのエシュコル地方では家屋を直撃したが、中にいた人は、警報で地下の防護室にかけこみ、無傷で助かった。しかし、この地域では、兵士2人が、ロケット弾から出る金属片にあたって負傷している。

アシュドドでは、車両に直撃し、炎上している。これによる負傷者はなし。

<クネセト(国会)を狙う?>

10日午後6時ごろ、エルサレムにも4発発射され、2発は迎撃ミサイルが撃ち落とし、2発は空き地に落ちた。

エルサレムでサイレンが鳴ったとき、国会に近いヘブライ大学にいたが、中庭にいた学生たちも特に慌てた様子なく、一斉に建物の地下へ。遠くでどかんという音がした。

この時国会近くにいた学生が上空で、迎撃ミサイルが撃墜する様子を目撃している。ハマスは、エルサレムへの攻撃を認め、国会を狙ったと言っている。

なお、大学では、この時のサイレンや、関連する道路封鎖で、授業に出られなくなった学生からの電話が次々に鳴った。授業は1時間早めに打ち切られた。幸い、エルサレムでは、この後、サイレンはならず、静かな夜となった。

<ディモナの原子力発電所近くにも着弾>

死海からさらに南へ下ったところのディモナには原子力発電所(核兵器が保管されているともいわれている)がある。この付近に、先日に続いて今日も着弾。近くのキブツの牛舎にあたって、牛が死亡している。

<ハイファでもサイレン>

昨日、ハイファから37キロ南下したジカロン・ヤアコブにミサイルが着弾したとお知らせしたが、11日、早朝、ハイファとカルメル山地域でもサイレンが鳴った。ハイファでサイレンが鳴るのは2006年の第二次レバノン戦争以来。

文字通り、南から北までミサイルを飛ばして来ているということである。ハマスは、「イスラエル人全員がターゲットだ。」と言っている。また、ミサイルだけでなく、自爆テロも脅迫している。

<緊張感がない市民の危険性>

迎撃ミサイルがかなりの率で、ミサイルを撃ち落としているため、南部の住民はともかく、テルアビブやエルサレムなど中央部分の住民にいまいち緊張感がたりない。

サイレンが鳴っても、写真やビデオを撮っている者がいる。軍当局は、迎撃ミサイルは100%の防御率ではなく、非常に危険であると訴えている。実際にミサイルが付近に着弾すれば、中から金属片が飛び散り、確実に死亡することになるのである。

また迎撃ミサイルが、上空で撃ち落としたということは、大きな金属片が落ちてくる事を意味する。テルアビブでは、1メートルはある金属片が、ガソリンスタンドに落ちるところが撮影されている。

市民に犠牲者が出れば、紛争は一気にエスカレートする。これだけロケット弾とミサイルの雨を受けながら、今のところ、イスラエル側に死者はなし、負傷者もほとんどなしで来ているのはまさに奇跡なのである。
タグ :

ガザで激しい攻撃を続けるイスラエル軍 2014.7.11

 2014-07-11
ガザでの境界防衛作戦が始まってから3日目の10日。イスラエル空軍は、断続的にハマス幹部やロケット発射地を標的にした空爆を行っている。10日だけで220箇所を攻撃し、ハマス幹部、イスラム聖戦幹部らを殺害している。

ガザの医療関係者によると、10日だけで17人が死亡。作戦が始まってからの死者は、市民を含む89人、負傷者は630人に上る。

BBCによると、10日、6つの家族が住む場所が空爆され、子供6人を含む家族たちが死亡したという。イスラエル軍はこれについて調査中である。

なお、ガザでは、ハマスが軍事施設を学校や病院内部に設置。市民には、「イスラエル軍の警告があっても家に残れ。」と指示を出しているという。

<暗黙の了解!?エジプト>

これまでは、こういう事態になるとエジプトが奔走し、停戦になるというパターンだった。エジプトのシシ政権は、一応停戦斡旋の動きはあるものの、時間稼ぎをしているだけとも見られている。つまりイスラエルの攻撃に暗黙の了解とも受け取れる。

エジプトは、自らもイスラム主義組織の一掃の最中であるため、イスラエルがハマスやイスラム聖戦を一掃してくれるのは好都合なのである。

エジプトは、唯一開いていたガザの窓だったが、今は、エジプトとの国境も閉鎖。地下トンネルもエジプトが破壊しているので、ガザのハマスは、実質、補給のない孤立状態となっている。

しかし、BBCによると、多数のガザ市民がエジプトへの入国を求めて殺到しているようである。

http://www.bbc.com/news/world-middle-east-28258448

<ISISの動き>

イラクで勢力を伸ばすISISは、ハマスと同じスンニ派だが、基本的につながりはない。今回もハマスを支援しないと表明している。ISIS自身は、「イスラエルとの直接対決は、まずシリア、レバノンを制覇してイスラム国を堅固にしてしてからになる。今は時ではない。」と語っている。

しかし、アルーツ7によると、ISISがガザからミサイルを発射する映像が流されており、言う事とすることに違いがある可能性もある。http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/182767#.U79mK6W9DCs

<地上軍投入か否か>

ガザ国境には、地上軍が準備を進めているところである。しかし、地上軍が入れば、泥沼の戦いとなり、犠牲者も出る。イスラエル国内では様々な論議となっている。

地上軍を投入する理由は、ガザを支配する首領級の指導者や、危険なミサイルが地下深くに隠されており、空爆では対処しきれないからである。徹底的にガザの戦力をそぎとるためには、最終的には地上軍が入らざるを得ない。

しかし、地上軍が入れば、必ず兵士・ガザ・イスラエル市民の犠牲が発生する。ネタニヤフ首相にとっては、非常に難しい決断である。
タグ :

停戦にむけて:国際社会の動き 2014.7.11

 2014-07-11
ハマスは、10日、イスラエルに向かって、様々な条件とともに停戦を呼びかけたが、100%イスラエルに譲歩を要求するものであり、イスラエルではほとんどニュースにもならなかった。

11日、オバマ大統領がネタニヤフ首相に電話をかけ、イスラエルの自衛権を認めた上で、停戦にむけた仲介を申し出た。しかし、ネタニヤフ首相に、一時的な停戦に応じる気はなさそうである。さらに作戦を拡大してとにかく徹底的にガザ地区の攻撃の能力を破壊する方針である。

アッバス議長はじめ、トルコなどアラブ諸国からは当然、批判が出ている。10日ニューヨークでは、国連で緊急会議が開催された。イスラエルのロン・プロッサー代表は、サイレンの音を流して、イスラエル市民350万人のおかれている現状を訴えた。

https://www.youtube.com/watch?v=XCbyCQlczLc#t=15
タグ :

ハイファ近くまでミサイル 2014.7.10

 2014-07-10
イスラエル軍は続けてガザ地区のハマス幹部の家や、ミサイル発射地、地下トンネルなどへの激しい空爆を続けている。作戦開始から、これまでに空爆した箇所は、500カ所以上にのぼる。

ガザでは、子供や老人を含む60人以上が死亡したと報告されている。イスラエル軍によると、パレスチナ人たちは、空爆できないよう、グループで屋根に登り、人間の盾になっている場合があるという。

今回、BBCは比較的バランスよく、報道しているが、イスラエルは攻撃の前に付近の住民に15分以内に逃げるよう指示しているという。攻撃を受けるガザの様子:http://www.bbc.com/news/world-middle-east-28240137

*インターネットで様々な映像が流れるが、以前の映像をあたかも今回の被害のように流している場合があるので、信頼できる大手メディアかどうかをよくチェックする必要がある。上記はBBC(イギリス国営放送)

イスラエルへの攻撃は、昨日は、ガザから165キロも離れたジカロン・ヤコブ(ハイファから37キロ)にミサイルが着弾して、イスラエル人を驚かせている。ここまでの長距離のミサイルの使用は初めてである。

テルアビブでは、昨日も5発が迎撃ミサイルで撃墜されている。エルサレムでは、サイレンはなし。長期戦になりそうということで、緊張感も若干緩んだ感じ。

南部では、深夜から朝まで40発のロケット弾をあびて、町は麻痺している。キリアット・マラキで軽度の負傷者が出ている。

これまでに呼び出された予備役は14000人。テレビでは、軍服に着替えて任地に赴く男性たちの様子も報じられていた。ネタニヤフ首相は、ミサイル攻撃がなくなるまで作戦を続ける覚悟で、作戦を拡大していく方針を明らかにしている。

<戦争のコスト> http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4540438,00.html

ただし、戦争にはお金がかかる。予備役を招集した場合、国はその雇用主にその間の支払いをすることになる。上記Yネットの記事によると、予備役一人にかかるコストは一日600シェケル(1万8000円)

2012年に行われたガザへの「防衛(雲)の柱作戦」は、規模もさほど大きくなく、1週間で終わったが、20億シェケル(600億円)かかっている。これに加えて市民が、提出してくる被害届けも国が支払うので、相当な出費となる。

紛争が始まる前から、かなりの削減を余儀なくされてきたイスラエル軍だが、戦費をどう捻出するのか。大きな課題である。ハマスも経済的に疲弊しているので、双方、消耗戦争だとする記事もある。

<現地取材報告:全然平気のテルアビブ>

昨日、テルアビブの友人宅を訪ねた。1才4ヶ月のかわいい息子さんウリエル君と、11月に2子を出産予定のお母さんである。1才4ヶ月は午前中、小さな個人宅のデイケアに行っている。その間の午前中、テルアビブではサイレンが鳴った。

午後、友人とともに、ウリエル君を迎えにいった。デイケアでは9人の幼児を預かっているが、サイレンとともに、全員を家の中にある防護室に誘導したとの報告があった。「一応ね」と行った感じで、にこにこしての報告だ。

友人によると、テルアビブでは、多くのデイケアでは、もはやサイレンが鳴ってもそのままにしているところが多いのだとか。

家の中で家族たちと過ごしたが、ミサイルの話よりも、焼き殺されたパレスチナ人の話題でもちきりだった。「ホロコーストを経験したユダヤ人がそんなことをするなんて考えられない」とまだショックの様子だった。

その間に、遠くでどかんという音がしたが、サイレンはならなかった。友人のご主人が「今の聞いた?」といったが、彼以外、だれも聞いていなかった。その後調べると、その音は、やはり迎撃ミサイルがガザからのミサイルを撃墜した音だった。

ビーチに行くと、人々がいつもと変わらない様子で、楽しんでいた。サイレンがなれば、逃げるのであろうが、逃げるところが全然ないところで、水着一つになって、楽しく遊んでいる。

空気全体に緊張感がなく、ミサイルよりも、むしろ、すごい入れ墨をした男性や、どうもいかがわしい感じのむっつりした女性など、別の意味の恐怖の方が先に立った。

テレビのニュースでは、テルアビブにミサイルが多数降った昨夜も、バーは満員。ワールドカップ観戦でわいていたようである。今夜も決勝戦に多数あつまりそうとのこと。

上空では、ミサイルが撃墜されているというのに、あまりにも全然平気で、いつもと全く変わらないテルアビブの町の空気、人々の様子を見て、なにやら肩すかし、ガザのハマスが笑われているような気がした。
タグ :

イスラエル・ガザ地区被害 2014.7.9

 2014-07-09
<ガザの被害>

一夜明けた現在、被害状況が報じられている。昨夜だけでイスラエル軍はガザ地区150カ所以上への空爆を行った。攻撃したのは、主に、ハマス指導者らの家やロケット発射地など。

パレスチナ側の情報によると、昨夜の空爆で、5才以下の子供2人を含むパレスチナ人23人が死亡。100人以上が負傷した。

<イスラエルの被害(イスラエル軍調べ)>

昨夜イスラエルにむけて45発の長距離ミサイルが発射された。一発はガザから116キロも離れたハデラに着弾。テルアビブには5発発射され、2発を撃墜。*空き地に落ちると計算されたミサイルは撃墜されない。

エルサレムには4発のミサイルが撃ち込まれ、3発が着弾。被害の報告は明らかでない。ベエルシェバでには8発撃ち込まれ、撃墜は4発。アシュドドでは8発撃墜で17発着弾。アシュケロンでは2発撃墜で着弾はなし。

*アシュドドで結婚式の最中にサイレン、ミサイル着弾で逃げる人々の様子:https://www.youtube.com/watch?v=x7qUlUEH5RE

この他、近距離のロケット弾を含めると、計154発がイスラエルに向けて発射され、29発を迎撃ミサイルが撃墜。117発が着弾した。

今のところ、イスラエル側に負傷者はないが、ショック症状で病院に搬送された人は多数。車や建物への被害届は多数出されている。

なお、今は9日の朝だが、エルサレムは、表面上はいつものようによいお天気で、いつものようにバスが走り、いつもの日常になっている。

<パレスチナ人も考えている!?>

夜が明けるとロケット弾による攻撃はほとんど沈静化する。今のところは・・・。ラマダンでイスラム教徒は日中飲食を断っている上、日中は、見通しがいいので、イスラエル軍に見つかりやすいからである。攻撃は、夜8-9時ごろが最も多いようである。

昨夜の攻撃の分析によれば、ガザ地区では、パレスチナ人も考えているようだとのこと。迎撃ミサイルは、一気に多数のミサイルが来た場合は対処しきれないという弱点がある。そのため昨夜は、各地に断続的に撃ち込んで来たのである。

また、パレスチナ人は、イスラエル軍にみつからないよう、ミサイルを地下から発射するという新しい作戦をとっている。地下にはトンネルもあり、ハマスメンバーたちはそのトンネルを使って移動しながら攻撃している。

<いや、考えてない!?>

それにしても、ハマスは、本当に執念である。ガザでは深刻な電力不足で、日に12時間も停電になる。

ガザ地区では今や電力不足で下水処理もできなくなっている。それでも地下トンネルを掘って、高度なミサイルを作り、イスラエルを攻撃する時間とエネルギーはおしまない。

理解に苦しむのは、そのかろうじてある電力はイスラエルから、彼らが今攻撃しているアシュケロンの発電所から来ているのである。

またそこまでイスラエルを憎んでいても、ガザの通貨はイスラエルのシェケルである。ハマスもイスラム聖戦も、ベングリオンやゴルダ・メイヤーの絵がついたお札やコインを使っている。彼らの心情はともかく、経済はイスラエルに依存しているという現状は否めない。

平和にやってさえいれば、イスラエルが門戸を開いてビジネスも盛んになると思うのだが、なんとも悲しいというか、愚かというか、残念な話である。

いすれにしても、ネタニヤフ首相も言っているように、戦いはまだ始まったばかりで、長期戦になると予測されている。読者も忍耐して共にお祈りくださればと思う。
タグ :

テルアビブ・エルサレムにも警報 2014.7.9

 2014-07-09
<イスラエル軍の攻撃>

7日夜、イスラエル軍は、「境界防衛作戦」を開始。24時間が経過した。これまでにイスラエル軍は、ガザ地区150カ所を空爆。

このうち、5カ所はハマス指導者自宅で、大物指導者ムハンマド・サアバン(24)を殺害している。これまでに死亡したパレスチナ人は、ハマス関係者ばかりで11人という報告がある。

この他、テロ目的のトンネル10本、ミサイル発射地点98カ所、武器庫18カ所を空爆で破壊した。ハマスは武器庫をモスクに隠していたので、5件はモスクを破壊した形になっている。

イスラエル空軍は、非常の優れた情報収集能力と世界一のピンポイント攻撃技術を持っている。空爆と行っても、かつてのB29の爆弾投下ではない。まさに「そこだけ」穴があけるような、するどい攻撃である。そのため破壊は、思ったよりも限局している。

<イスラエルへの攻撃:イスラエル軍データ>

境界防衛作戦が始まってから、24時間の間にガザから発射されたミサイルは135発。8日夕刻からハマスはイスラエル中央に向けて長距離ミサイルを使い始めた。

ハマスは、短中距離のロケット弾の他、射程80キロの長距離ミサイルも含めて1万発以上のミサイルを保有している。テルアビブを超えてエルサレムまで攻撃する事が可能である。

テルアビブにミサイルが飛来、迎撃ミサイルが撃墜したのは8日夜7時ごろ。この時、走行中だった電車は緊急停止。乗客は全員伏せたという。

午後10時には、テルアビブだけでなく、アシュケロン、アシュドド、カイザイリヤ、ハデラなど海沿いの都市、ベイトシェメシュなど内陸にまで至り、エルサレムでも警報が鳴り響いた。ハイファでも警報が鳴ったが、これは誤報。

エルサレム市は、万が一に備え、市の公共のシェルターを解放したと発表した。

ミサイルがテルアビブから内陸にまで至っていることを受けて、ベングリオン国際空港では、発着の安全性を検討中である。

エルサレムの神殿の丘では、アラブの群衆がが、イスラエルにミサイルが撃ち込まれているのことに対し、歓声を上げてよろこんでいた。https://www.youtube.com/watch?v=e86zg3SDDxE

<以外に落ち着いている?都市の住民>

ミサイルが全国的に撃ち込まれていることを受けて、迎撃ミサイルシステムが全国的に配備された。この迎撃ミサイル、一発あたりのコストは非常に高いが、的中率90%とも言われる優れものである。

テルアビブでは、警報が鳴っても、逃げないでカフェでコーヒーを飲んでいる人がいる。迎撃ミサイルが撃墜するところを見物している人もいる。

エルサレムで警報が鳴った時、あわてて階下のシェルターに降りたが、降りて来ているのは2人だけだった。シェルターは鍵がかかったまま。

娘と降りて来ていた婦人は「中に入らなくてもいいのよ。階段のところにいれば大丈夫。」と言っていた。サイレンが鳴り終わると「終わったわ。」といってさっさと部屋に戻って行った。

イスラエル軍は、迎撃ミサイルは100%ではないと住民に危機感を促しているが、良くも悪くも、ミサイル攻撃は、今に始まったことではないので、今のところ、住民は前ほどあわてていないようである。

かくいう私自身も、サイレンが鳴っても前ほどあわてなくなっている。麻痺か慣れか・・・異常な状態だと思う。

しかし、南部のガザの近すぎるところの住民は状況が違う。近すぎて、迎撃ミサイルが間に合わないため、何も配備されていない。また近すぎて、発射と同時に着弾するため、警報もならない。まさにいつ死ぬかという思いをしていることを覚えていただきたい。

<南部:海から上がって来たテロリスト>

8日夕刻、南部のイスラエル軍基地に武装したテロリストが海から上がって来て、侵入しようとして銃撃戦となった。空軍、海軍も協力して4人を射殺。1人は負傷した。

イスラエル軍は今後もテロリストの侵入があるとみて、警戒している。

<予備役4万人まで招集>

イスラエル軍は、作戦の拡大とともに、予備役を4万人まで招集することを決めた。

今共に学んでいる友人の息子のベニヤミンさんが呼び出された。笑顔がきれいで背の高い立派な23才の青年である。身近に徴兵される人が出ると、なんとも落ち着かない。クラス担当の先生やクラスメートも招集される可能性が出て来た。

予備役の徴兵とは、普通の男性たち、お父さんたちが急に戦場に出て行く事である。彼らを見送る家族の痛みを今回は特に強く感じる。

ガイドコースの学びそのものにも影響が出始めている。全国的にあちこちで道路が閉鎖しているため、現地に行って学ぶ事ができないのである。

テレビでは、夜中の今も断続的にニュースを流している。戦時下にあるということを意識しないではおれない。今夜は服を着たまま寝る事とする。

<ネタニヤフ首相から住民へ>

ネタニヤフ首相は、8日夕刻、国民に対し、次のように述べた。

・・私たちは、今、平和を取り戻すための戦いを始めた。ハマスの攻撃に緩やかに対応したが、ハマスはますます攻撃してきた。市民にロケット弾を撃ち来んでくるものをこのまま放っておくわけにはいかない。

今夜、ハマスだけでなく、あらゆるテロリストに対処するよう、作戦の拡大を命じた。しかし、イスラエルが標的とするのは、テロリストであってガザの市民ではない。

ハマスは市民を盾にする。もし万が一っ市民が巻き添えになったとしたら、それはハマスの責任だ。

この作戦は長くかかるかもしれないので忍耐してほしい。今、イスラエル全体とイスラエル人すべてがひとくくりにして狙われている。私たちは、正義を信じて共に立たなければならない。私たちは、市民たち、子供たちに平穏が戻るまで作戦を続ける。・・・

このまま双方の市民に被害がでないよう、特にシェルターにいる子供たち、すでにPTSDを抱える南部の子供たちを覚えて、従軍中、また徴兵された兵士たち、何よりも戦争を導くネタニヤフ首相を覚えてお祈りください。
タグ :

”境界防衛作戦”開始 2014.7.8

 2014-07-08
緊張が高まっているガザ情勢だが、イスラエル軍は、昨夜遅く、「境界防衛作戦」とする本格的な軍事作戦を開始すると発表した。http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/182633#.U7uGaKW9BCs

朝までに、イスラエル空軍が、ガザ地区のハマス指導者4人の自宅、ロケット発射地点など50カ所を空爆。パレスチナの情報筋によると2才の子供を含む少なくとも11人が負傷したという。

今のところガザ国境にいるイスラエルの地上軍に動きはないが、さらに予備役が招集され、徐々に戦力が拡大されている。イスラエル軍によると、今回の作戦は、短期決戦型ではなく、長期に及ぶと考えているようである。

スデロットなど南部都市には、その後もロケット弾が着弾しているが、今のところ被害はなし。今日は、南部では大学を含む教育機関、幼稚園、夏の子供キャンプなどはすべて停止している。

アシュケロン在住の友人によると、昨夜は自宅から800メートルのところにグラッドミサイルが着弾したという。しかし、最大のダメージは、今日は幼稚園が休みになってしまったので、子供が自宅にいることだと言っていた。この余裕・・・少し安心した。

ハマスは、長距離ミサイルで、テルアビブなどイスラエルの中央部の都市を攻撃すると言っている。昨夜8時半ごろ、ベイトシェメシュ、エルサレムでも一時サイレンが鳴ったと現地ニュースは報じていた。

*エルサレムについては、アブゴーシュやメバセレットなど西側郊外地域で警報がなったようだが、町の中心地域ではサイレンは鳴っていない。

*イスラエルに向けて発射されるロケット弾の数が報道の時間、メディアによって様々となっている。最終的には、イスラエルが作戦を開始するまでに発射されたロケット弾は7日だけで80発以上とだいたいが一致している。
タグ :

ガザからロケット弾の雨 2014.7.8

 2014-07-08
ガザからのロケット弾は収まる気配がない。イスラエル軍は昨夜に続いて本日午後にもガザ地区への空爆を行った。これにより、ハマスの戦闘員8人が死亡した。

7日、夕刻、再びベエルシェバに、ロケット弾が着弾。駐車中の車両に被害を及ぼした。これを受けてネタニヤフ首相は、緊急閣議に入るとともに、予備役兵1500人が招集された。

ガザから40キロ圏内(ベエルシェバ、アシュケロン、アシュドドを含む)は警戒するよう指示されていたが、7日午後8時ごろ、これらの地域に向けて、1時間に80発ものロケット弾の雨となった。迎撃ミサイルが撃墜したのは12発に及ぶ。

これにより、アシュドドで市民一人がロケット弾から飛び出す金属片にあたって負傷した。

http://www.jpost.com/Defense/Barrage-of-Gaza-rockets-fired-at-southern-Israel-as-IDF-prepares-for-escalation-361812

この後、ハマスが犯行声明を出した。これまでハマスは、イスラエルへの攻撃があっても、犯行声明は出さず、他の組織によるものという態度を取り続けていた。

このため、ハマスもイスラエルと同様、全面対決を避けたいと考えているとみられていた。しかし、今回、ハマスが犯行声明を出したことで、イスラエルとの対決へと方針を変えたものと推測されている。

ガザ周辺地域の住民は、シェルターから出ないよう、また半径40キロ(ベエルシェバ含む)では、明日の子供夏キャンプは中止。500人以上が集まる集会は中止するよう指示が出された。

ガザ周辺には戦車隊と地上軍が、侵攻に備えて待機しており、事態は急速にエスカレートの様相を見せている。

アメリカは「市民をねらった攻撃を非難し、イスラエルの自衛の権利を認める。」としながらも、基本的に大規模な紛争には自粛するようにとの立場をとっている。

<ネタニヤフ首相とリーバーマン外相が決裂>

今回のガザへの対応をめぐって、思い切った軍事介入に消極的なネタニヤフ首相と、右派で、イスラエル我が家党党首のリーバーマン外相の意見がぶつかっていることはお伝えした通り。

7日午後、リーバーマン外相は、リクード(ネタニヤフ首相)とイスラエル我が家の統一政党を終了すると発表した。ただし、連立政権にはとどまるため、解散総選挙にはならない。
タグ :

パレスチナ人の怒りと暴動・その後 2014.7.8

 2014-07-08
ムハンマドさん(16)を虐殺したとされるユダヤ人容疑者6人のうち、新たに3人が犯行を認めた。一人は精神鑑定に送られている。

ネタニヤフ首相に続き、ペレス大統領も、ムハンマドさんの家族に電話をし、イスラエル市民全体を代表するとして、犯行への怒りとともに、法による裁きを断行すると約束した。

今日も東エルサレムや西岸地区などで、パレスチナ人の投石などのデモが発生しているが、エルサレムでは、今のところ大きな暴動と衝突は伝えられていない。これまでの暴動で、パレスチナ人は220人が逮捕された。

北部のアラブ人地区では、主要道路から見えるところに、大きなナチスドイツの旗が掲げられているのが目撃されている。夜間にはイスラエル人車両への投石も続いているため、政府はユダヤ人はアラブ人居住区に近づかないよう指示している。
タグ :
≪ 前ページへ ≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫ 次ページへ ≫