活躍する治安部隊:テロリスト30人以上逮捕 2014.11.29

 2014-11-29
シナゴーグ・テロから10日以上になった。イスラエルでは今週、過去20年以来最大となる冬の嵐が到来。エルサレムでもほぼ丸3日、強風を伴う雨が降り続けた。気温も10度前後まで下がり、金曜になって、ようやく少し日がでてきたところである。

この雨で、全国的に広がりつつあったアラブ人の暴動は一応のおさまりをみせている。しかし、テロが落ち着いている背景は悪天候だけではない。水面下で治安部隊が暗躍し、数々のテロ計画を未然に防いでいたことが明らかになった。

その一つがエルサレムのテディー・スタジアムを狙ったテロ。サッカーの試合などで満員になれば21000人が集まる。もしテロが実行されていれば、大惨事になるところだった。

この他にも誘拐など様々なテロの計画していたハマス30人以上を、イスラエル軍と協力して逮捕したと諜報機関が発表した。治安部隊は、テロリスト逮捕と同時に、爆発物やライフルなど多数の武器も押収している。

グループはトルコのハマス司令部の指示で動いていたと諜報機関シン・ベトは報告している。

今回、逮捕された30人は、多数が西岸地区在住パレスチナ人で、ヨルダン人、クウェート人など外国人も含まれていた。こうした外国人ハマスの訓練はトルコで行われていたとみられる。トルコはこれについては否定している。

<シナゴーグ・テロ犯の妻・イスラエルから追放へ>

シナゴーグでテロを行ったパレスチナ人2人は、エルサレム南東部のアラブ人地区・ジャベル・ムカバ出身だった。ジャベル・ムカバは、東エルサレムであるため、住民はイスラエルの永住権を持っている。

イスラエル政府は、今週、犯人の妻ナディアさん(幼児の息子がある)に家屋を破壊するとともに、イスラエルの永住権を剥奪すると通告した。ナディアさんは、「子供たちは父(犯人)を失ったのに、家まで奪うのか」と、永住権を剥奪しないよう懇願している。

こうしたテロリストの家族への罰則には賛否両論である。しかし、イスラエル政府は、テロの結果として、自分の家族が苦しむということが、テロの抑止力になると考えている。イスラエル政府は、今後、早急にテロリストの家族への罰則に関する法案を成立させる方針。

<イスラエル在住の穏健派ムスリムからの反応>

シナゴーグのテロが発生した後から、イスラエル国内の穏健派イスラム教指導者たちが、「これはイスラムの教えではない。」とするコメントを出している。

北部アッコにある大きなイスラム教アル・ジャザール・モスクの指導者は、ユダヤ教、キリスト教の指導者とともに、事件翌日、被害にあったシナゴーグを訪れ、「これはイスラムの教えに反する。」と表明している。 

またアフマディヤとよばれるイスラム教のグループの指導者も先週、シナゴーグを訪れ、「怒りを覚える。このような行為はイスラムを現すものではない。」と訴えている。 
http://ahmadiyyatimes.blogspot.co.il/2014/11/israel-ahmadi-muslim-leader-says.html
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ISISに加わるイスラム過激派たち 2014.11.29

 2014-11-29
イスラエルの穏健派イスラムたちはテロや虐殺はイスラムではないと言っているが、世界的にみると、ISISこそ真のイスラムだとして、ISISに加わり、より残虐になるイスラム過激派グループが増えている。

ナイジェリアのボコ・ハラムというイスラム過激派グループは、先頃200人の女子中学生を誘拐したことで世界にその悪名を轟かせたが、最近、ISISに加わったと表明。その後、誘拐や、キリスト教会の爆破など、暴虐の限りを続けている。

27日には同じイスラム教徒が礼拝するモスクを爆破。120人が死亡したと伝えられている。犯行声明は出ていないが、手口はボコ・ハラムだという。爆破されたモスクは,ボコ・ハラムが、甘いイスラムだとして軽蔑していたモスクだった。

イスラエルに近いところでは、シナイ半島のテロ組織アンサル・ベイト・アル・マクディスもISISに加わったと表明している。

この組織は先月、エジプト軍兵士30人を殺害したグループで、エジプトは、現在もこのシナイ半島のテログループとの戦いを強化している。http://www.haaretz.com/news/middle-east/1.626539
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法王フランシス:中東・宗教間対話への試み 2014.11.29

 2014-11-29
中東情勢が悪化している中、法王フランシスが、トルコを訪問した。トルコは、政治的には世俗派だが、99%イスラムの国。最近、エルドアン大統領が、めだってイスラム化を進めているところである。トルコはカタールとともにハマスを支援している。

法王は、キリスト教を含むすべての宗教に過激派がいることを認め、それらと戦うために、中東において、宗教間対話を進めることが大事だと考えている。トルコを訪問したのもその目的の一環。

法王フランシスは、イラクに行くことも希望しているが、ISISが法王の暗殺を計画しているという情報もあり、バチカンが、それを許さないという。

法王は、「私の命がねらわれていることは知っている。すべては神の御手にある。」と語っている。

法王フランシスは、バチカンにおいて、イスラエル・メディアのインタビューを受けた。フランシスは、中東のキリスト教会は、いまや初代教会の迫害よりも激しい迫害にあっているとの認識を語った。

エルサレムのシナゴーグでのテロについては、宗教を利用しているとして厳しく批判した。また、キリスト教はユダヤ教に基づくものであるという認識も改めて語っている。
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4597267,00.html 
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ラビ・グリック奇跡の退院 2014.11.25 

 2014-11-25
10月末、エルサレム市内で、東エルサレム在住のアラブ人に至近距離で4発撃たれ、重傷となっていた右派のラビ・ユダ・グリック(49)が24日、退院した。

退院の際の記者会見においてラビ・グリックは、「脊椎を撃たれたのに神経をはずし、首を撃たれたのに、大動脈は外れていた。神の奇跡だった。」と語り、神と支えてくれた人々に感謝を述べた。

病院の外傷担当医師も、「搬送されてきた時の傷の深さを考えると、ここまですみやかに、後遺症も残さずに回復できたことに感動している。」と語っている。

ラビによると、撃たれた当時、犯人は「悪いが、あなたはアルアクサモスクの敵なので撃つ。」と言われたという。ラビは「宗教の名によって、人を殺そうとするものは、その宗教をおとしめる者だ。」と語った。

また逆に、病院でラビの手術、治療にあたった医師や看護師の中にイスラム教徒たちがいたことをあげ、「人を救うこのような行為こそ、その宗教に栄光をもたらすものだ。」と語った。

http://www.jpost.com/Israel-News/Yehuda-Glick-set-to-leave-hospital-Monday-nearly-a-month-after-terror-shooting-382668

<ヤッフォ門でテロか>

ラビ・グリックが退院した24日、エルサレムの旧市街では、ユダヤ教神学校の教師ら2人が刺されて、1人が重傷、1人も軽傷を負った。2人の訴えによると、複数のアラブ人に囲まれ、刺されたという。

旧市街では、犯人の追跡が行われ、これまでに容疑者3人(東エルサレムのアラブ人)が連行されている。警察スポークスマンのミッキー・ローゼンフェルド氏は、警察は事件をテロであるとの疑いを強く持っていると報告している。

なお、お知らせしてきたジャベル・ムカバ(記者宅付近)のアラブ人の治安部隊に対する日々の暴動は、昨日あたりより、停止している。
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「イスラエルはユダヤ人国家」法案で内閣紛糾 2014.11.25

 2014-11-25
日曜、ネタニヤフ首相が強く推進する「イスラエルは、ユダヤ人の国でかつ民主国家」と明記する法案が、多数決で閣議を通過した。水曜には国会審議に入る予定となっていた。

しかし、まだインティファーダの波がおさまりきっていないこともあり、多数決で閣議を通過したとはいえ、反対派は後へは引けないようである。

国会で19議席(120議席中・第二の党)を持ち、財務相のポジションを持つ未来がある党のヤイル・ラピード氏は、「法案に反対しているわけではないが、時期が問題。党として賛成票は投じない。」との方針を明らかにした。

ツィッピー・リブニ法務相は、「まだその準備ができていない。この時期に国会で決議をとれば、過半数をとれない可能性がある。そうなれば法案そのものを失うことになる。」と警告。ごり押しした場合、内閣が崩壊する可能性も指摘する。

これを受けて、ネタニヤフ首相は、国会での審議を1週間延期すると発表した。しかし、ネタニヤフ首相は、この法案がイスラエルの将来のために、絶対必要だと考えている。何が何でも法案を通す意気込みである。
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イランと国際社会の対話・期限切れで期限延長へ

 2014-11-25
イランの核開発問題に関して、イランと国際社会が最終合意の期限として定めていた昨日11月24日、結局、合意点を見いだすことができず、期間が延長されることとなった。

ケリー国務長官は、イランとの隔たりはまだまだ広いとの現状と伝えている。ネタニヤフ首相は、「悪い合意なら、ないほうがいい。」と期限延長を歓迎すると語った。
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中国ーテルアビブ直行便開始か 2014.11.25

 2014-11-25
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4595641,00.html

中国からの観光客増加を目標に、イスラエルの観光省と交通省は、中国の航空界社役員らをイスラエルへ招待し、テルアビブへの直行便就航の準備をすすめている。

両国の合意によれば、北京など大都市からイスラエルへ、週に14便、貨物便7便が就航する事になる。

中国機はアラブ諸国上空を飛行できるので、本来なら2時間ぐらいの時間短縮がみこめるのだが、こちらは安全上、エル・アル航空に準ずることになるという。

しかし、今はイスラエルエル・アル航空しか飛んでいない北京ーテルアビブ間に、中国便が参入することになり、運賃が下がる可能性がある。日本からも、北京を経由してイスラエルへ行けば、運賃が安くなるかも!?
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パレスチナ・イスラエル・接点のない紛争 2014.11.22

 2014-11-22
今日で、シナゴーグでのテロから4日目。エルサレム市内では、テロの可能性に対して政治的にも軍事的にも抜本的な対策案がない - すなわち終わりが見えないまま、これまで通りの日常が続いている。

警戒態勢がとられているようだが、少しでも落ち着けば警察はすぐに引き上げるので、ものものしい雰囲気はない。今のところ、エルサレムは、いつもと同じような様子である。12月のハヌカを控えて、色とりどりのスフガニヨット(揚げパン)が店頭に並び始めている。

4人のラビが虐殺された現場のシナゴーグでは、恐れるどころか逆に毎日、大勢のユダヤ教徒たちが来て、神に祈りが捧げられている。

水曜には、テロ現場に最初に駆けつけて負傷し、死亡した兵士ジダン・サイフさん(38)の葬儀が出身地のガリラヤ地方の村で行われた。

ジダンさんはドルーズ教徒だった。”ユダヤ人を守るために命を捧げた異邦人”として、葬儀にはリブリン大統領、アハロノビッツ治安相、ダニーノ警察庁長官に加えて、スファラディのチーフラビも参列。超正統派ユダヤ教徒たちは、ジダンさんに敬意と感謝を示そうとして葬儀への参列を呼びかけ、大型バスで数千人が葬儀に参列した。

<東エルサレム・西岸地区では衝突続く>

昨日は、ムスリムたちが神殿の丘で礼拝する金曜日だった。ハマスは、「怒りの日」だとして、相変わらずパレスチナ人民衆に、イスラエルの治安部隊に対して立ち上がるよう、呼びかけた。

エルサレムのイスラム指導者ラエード・サラも、第三インティファーダが始まったとして、ユダヤ・サマリア地域で暴力行動を起こすよう呼びかけた。 http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/187693#.VHA0baW9DCs (警察はまだ第三インティファーダだとは認めていない。)

イスラエル政府は、神殿の丘を開放するべきか、石を投げる若者を神殿の丘に入らせないよう年齢制限するべきか、ぎりぎりまで悩んでいたが、最終的には、完全に開放した方が衝突を避けられると判断。警戒態勢を維持しつつ、ムスリムたちの礼拝を制限しなかった。

結果、神殿の丘周辺、旧市街では衝突はなかったが、ヘブロンなど西岸地区各地で、パレスチナ人のユースが検問所にいる治安部隊に対して石や燃えるタイヤを投げつけるなどして衝突が発生している。

シナゴーグ・テロの犯人の出身地、東エルサレム南部のジャベル・ムカバでは、ほぼ毎日、アラブ人が、治安部隊に石、火炎瓶、爆竹などを投げつけて、衝突が発生している。

アルーツ7(チャンネル10)によると、警察は、犯人2人の遺体を、まだ家族に返還していないという。つまり、遺体は人質のようなもので、「もしテロをやめないなら、遺体は帰さない。」ということである。ジャベル・ムカバでは、家族や仲間たちが、イスラエルと徹底的に戦うと叫び、木曜は特に大きな紛争になった。    http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/187664#.VHAqxKW9BCs

ところでジャベル・ムカバは、記者宅から歩いて20分ぐらいである。夜8時すぎぐらいになると、紛争現場自体は見えないのだが、東側のアパート群の向こうからパンパンと、花火のような爆竹か何かの音が聞こえる。時にどかんという、けっこう大きな音がしたりする。

すぐそこで本物の紛争になっているのだが、その音のこちら側にはユダヤ人の普通のアパートや住宅があって、いつもとかわらない、ほのぼのとした明かりが点々と見える。日々の営みが変わらず続けられている。そういう自分も紛争の音を聞きながら、宿題をやっている。

こうした紛争の音は、だいたい夜10時ぐらいまでには、終わっている。パレスチナ人も寝るのだろう。日常になってしまい、もはやヘリコプターも来ないし、いちいちニュースにもならない。毎晩、暴動を起こしているパレスチナ人は、どこか自分で自分の首を絞めているのではないかと気の毒な感じがする。

<暴動をあおるもの>

これらの暴動を煽っているのは、まずは、「イスラエルが神殿の丘の現状維持を変えようとしている。」というハマスなどによる、宗教的な扇動と危機感があげられる。

ネタニヤフ首相は、内外に向かって「神殿の丘のステータスは変えない。」と明言し、ムスリムの礼拝の自由を保障しているのだが、一部の若いパレスチナ人たちは、神殿の丘を解放すること、さらにはエルサレムをユダヤ人から解放する時が来たと信じているのである。

また、パレスチナ人権保護団体は、そもそも自動車によるつっこみテロは事故だったといい、その場で射殺する治安部隊は過剰防衛だと非難している。

その上で、ここ数週間の間に治安部隊との衝突で死亡、負傷したパレスチナ人犠牲者の経緯をくわしく報じ、パレスチナ人たちの怒りを増長させている。暴動を繰り返しているのは、パレスチナ人にとって、この戦いは正義の戦いだと思っているのである。

また問題は、こうした大人の扇動に10歳代の子供たちが影響を受けていることである。西岸地区では、8才から12才ぐらいの子供たちが「インティファーダだ。最後まで戦う。」と叫び、フル装備の大人のイスラエルの治安部隊に投石している。

*未然に防がれた事件

イスラエルでも警察、治安部隊、諜報機関は、互いの情報交換の悪さ、協力性のなさが指摘されているが、それでも多くのテロを未然に防いでいる。

今日は、ハマスによるイスラエルのリーバーマン外相をミサイルで殺害する暗殺計画が未然に発覚した。ハマスは、8月のイスラエルのガザ攻撃への復讐だったと言っている。ハマスはこの直後も、イスラエルの閣僚はみなターゲットだと豪語した。
http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/187706#.VHAhyKW9BCs

大量の火炎瓶や爆竹、大型ナイフなど、治安部隊に向かって使われると思われる物資が、中国から東エルサレムの個人宛に届けられるところ、未然に発覚。警察に押収された。

また、金曜午後からは雨が降り始めた。来週1週間、天気はぐずつくと予想されている。しばらくは火炎瓶も爆竹も使いにくいということである。間が空いて、怒りが少しでも静まることを願う。

<増長する差別意識と暴力> http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4594415,00.html

エルサレム市内だけでなく、イスラエル各地では、ユダヤ人、アラブ人の間で、互いを敵視する空気が広がり、アラブ人を雇わなくなる傾向や、双方からの個人レベルでの暴力が散発している。

金曜、ユダヤ教セミナリー学生2人が、オリーブ山麓の学校近くで袋だたきにされた。一方、一瞬出たニュースだが、クファルサバで、35才のパレスチナ人が遺体で発見された。この他、イスラム教指導者がユダヤ人に酸をかけられる、アラブ人タクシー運転手がユダヤ人少女らから暴行を受けるなどの事件も発生した。

Yネットの調べによると、テロを恐れているのはユダヤ人市民だけではない。一般のアラブ人市民もユダヤ人からのテロと、西エルサレムでの職を失うことを恐れているという。http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4594415,00.html

シナゴーグでのテロ以来、ユダヤ人の元で働くアラブ人たちの多くは、欠勤したままである。エゲッド(バス会社)ではアラブ人運転手が数百人欠勤し、バスの本数がかなり減っていた。なんとかユダヤ人運転手を都合したのか、現在、バスの本数は2日前より増えているようである。

これについては、市民の足にかなりの影響が出たのだが、ニュースにもならず、誰一人文句を言わなかった。アラブ人労働者がいなくなることに文句はないという民意の現れだったかもしれない。

大手チェーン・スーパーマーケットのラミレビでは、シナゴーグでのテロが発生した直後に、ユダヤ人の報復を恐れて、多数のアラブ人職員を帰宅させた。するとソーシャルメディアを通じて「ラミレビはアラブ人労働者を1000人以上解雇しようとしている。」という噂が流れた。ラミレビはこれを否定している。

Yネットによると、シナゴグで5人を殺害した犯人の姉妹は、エルサレム市職員として働いていた優秀な社会福祉士だった。この女性も欠勤している。エルサレム市は、彼女には犯行に関わるようなサインはなかったと言っている。(他の家族は、公に犯行を支持)
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4594525,00.html

そんな中、昨日、アシュドド市長が、「安全確保のため、幼稚園近隣での公共事業にアラブ人は雇わない。」という方針を打ち出した。ただちに「人種差別だ。」と非難と物議となった。ネタニヤフ首相は、「イスラエルのアラブ人への差別はありえない。」との声明を出している。

またエルサレム市長は、テロ被害のあった町が模範になるとして、アラブ人労働者の雇用を続けるよう、市民たちに呼びかけている。

<イスラエルはユダヤの国か?>

こうした社会的な流れの中、イスラエルは、ユダヤ人の国だということを明記するという法案が浮上している。この法案は以前からあったものだが、あまりにも繊細な問題であるため、棚上げされたままだった。

ネタニヤフ首相は、「民主国家・ユダヤ人の国イスラエル」という定義をはっきりさせるべきだとの考えを明らかにしている。しかし、時期的に今は火に油を注ぐようなものだとして反発もあり、今のところ、実現の可能性は低い。

*CGNTV オリーブ山便り 「神殿の丘とパレスチナ人の憎しみ」http://japan.cgntv.net/newsub.asp?pid=2751&gubun=0309
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テロとエルサレム市民 2014.11.19

 2014-11-19
<その後の主な動き>

昨夜、重傷となっていた警察官のジダン・シフさん(30)が死亡。犠牲者は5人となった。シフさんには妻と4ヶ月になる男の子があった。葬儀は本日。シフさんは、現場に最初に駆けつけた警察官2人のうちの一人だった。

今回のテロの犯人2人の実家があるジャバル・ムカバでは、夜間、治安部隊との衝突が散発。昨夜も花火のような音が時々聞こえていた。また、治安部隊は昨夜のうちに、シロワンで、先のテロで3ヶ月の乳児を死亡させた犯人の実家を破壊した。*こうした犯人の実家の報復破壊については、イスラエル国内からも逆効果だという非難が出ている。

警察は、市内の治安確保に全力をあげている。アラブ人地区周辺に検問所を設けて、怪しい人物の早期摘発を行っている。また19日朝からは、子供たちのいる学校が襲撃されかねないとして、エルサレム市内の学校の警備を特に強化している。

一方、昨夜、ユダヤ人右派300人ほどが、エルサレムへの入り口付近で、一時道路をふさぐなどして「ユダヤ人は立ち上がれ!」と叫び、政府に強硬なテロ対処を要求するデモを行った。神殿の丘に関連する内容、イスラムに対する扇動的な叫びもあり、鎮圧に来た警察と衝突している。23人が逮捕された。 
http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/187631#.VGxT8aW9BCs

エルサレム市内では昨日から、日曜にバス内で死亡したアラブ人運転手(警察は自殺と言っているがアラブ人側は認めず)を悼むとして、アラブ人運転手が出勤していない。そのため、バスの本数が極端に減り、来たと思ったら、超満員で乗れないなど、いつもは1時間以内で行けるところ、2時間かかった。

運転手は少なくともあと2日は出勤しないと聞く。さらには、未確認情報ではあるが、スーパーマーケットで働く多くのアラブ人が出勤していないという情報もある。

<被害シナゴグの様子>

テロ事件翌朝、地元テレビは、被害にあったケヒラット・ヤコブの様子を報じていた。周囲に警察官が立っている以外、いつもとほぼ同じ。早朝から、30人以上の男性たちがタリート(祈りのショール)をつけた姿で、シナゴグに出入りしていた。今朝は、右派のベネット経財相もここで祈りを捧げた。

昨日、現場にいてテロリストに殺されかかったバルザニさん(オリーブ山便り18日参照)も、いつも通り、シナゴグにやってきて、昨日とまったく同じ場所に立って祈りを捧げた。

出口でのインタビューでは、「今日は、入り口に来た時、思わず泣いてしまった。しかし、私たちは神を信じる者だ。ここではいつもと同じようにしている。でも皆、内面は複雑だと思う。

今日は、私が生き延びているという神の奇跡に感謝する祈りを捧げた。テロリストがどこに立つのか、私がどこに立つのかすべては神の手の中にあったのだから。」と弱々しい笑顔で答えていた。
http://www.mako.co.il/news-military/security-q4_2014/Article-ef3cbc15736c941004.htm?sCh=31750a2610f26110&pId=2082585621

ここ数週間の間のテロで親を失った子供たちは24人となった。また、これからやっと、共に人生を楽しめる年頃になった息子、娘を失った親たちもいる。これら遺族の喪失を思うと耐え難い混乱と、痛みを覚える。ユダヤ教徒の間では、遺族を献金で支えようとする動きがはじまっている。

一方、テロリストの家族たちも若い息子たちを失っている。彼らは、息子がヒーローになったと、テロの”成功”を祝って通りでスイーツを配ったのだが、昨日のテロの犯人の一人には妻と、乳児の子供があった。その家族は悲しんでいないのか、本当に”殉教”だったと喜んでいるのか、理解に苦しむところである。

<復讐は神のもの!?>

ところで、地元紙をみていると、今回の被害者の名前のあとに、「hy”d」とつけられている。これは、こうした事件で殺された人にのみつけられるヘブライ文字の英訳で、「神が復讐してくださいますように。」という意味。これは、「犯人に被害があるように」という意味ではなく、「復讐は神にまかせる。」という告白なのだという。

しかし、現実的には、そうはいかないようである。ネタニヤフ首相は、厳しく対処すると述べて復讐を示唆、右派のベネット経財相にいたっては、「イスラエルは防衛から攻撃に転じるべきだ。第二インティファーダを西岸地区での軍事作戦で鎮圧したように、今回も東エルサレムで軍事作戦を行い、テロを根こそぎにするべきだ。」と言っている。

国内世論、強硬右派議員たち、さらには国際社会の間で早急に治安回復をせまられるネタニヤフ首相。昨夜、左派陣営に対し、連立に加わって、一丸となってこの治安問題に対処しようとよびかけたが、あっさり断られている。

<一般市民の様子>

エルサレム市内では今、テロがいつ何時どこで発生するかわからない状態である。しかし、どこかで自分があたるとは思っていないのか、治安部隊を信頼しているのか、恐れてもしかたないのか。恐れている様子はほとんどなく、バスにも乗るし、レストランにも行く。

一般市民は、何があろうが、ここで生活しているのだから、日々の日常生活を続けている。・・が、なんとなく、いらつく。無口になる・・・そんな感じだろうか。

ある友人宅では、今、家の改修をしているが、働いているのはアラブ人大工さん。友人によると、このアラブ人たちは、シナゴグでのテロを非難しているという。一般アラブ市民も、複雑な思いだとは思うが、多くは生活のために、今日もいつものように、ユダヤ人の元で働いている。

しかし、こうした状況が続くにつれて、双方の間の溝と偏見、不信感は確実に広がっている。普段は穏やかなユダヤ人の友人が、アラブ人、イスラム教への怒りを口にし始めている。同じ土地の上にいるのに、両者の関係はますます悪化しているようである。
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続報:シナゴーグ・テロ 2014.11.18

 2014-11-18
18日朝発生したテロの現場は、エルサレムの閑静な住宅街、ハル・ノフにあるイシバ(ユダヤ教神学校)を併設するシナゴグ、ケヒラット・ブネイ・ヤコブという英語主流のシナゴグだった。

敬虔なユダヤ教徒の男性たちは毎朝、早朝にシナゴグに来て、祈りを捧げてから出勤する。今日も、いつものように、朝7時ごろ、男性たちがタリート(祈りのショール)をかぶって祈っていたところ、パレスチナ人2人が入って来て、ピストルと大きな斧、肉切り大包丁などで、「アラー・アクバル!(アラーは偉大なり)」と叫びながら、4人を殺害。8人が負傷した。

これは教会でいうなら、早朝、礼拝堂で静かに個別に祈っている人々のところにテロリストが入り込み、礼拝堂で、残虐きわまりない犯行に及んだと想像してもらえばよい。

現場は、相当な出血で、壁も床も血まみれ、祈りのショールや聖書、祈禱書なども血まみれになっており、悲惨きわまりない犯行現場となっている。以下は現場の様子

http://www.mako.co.il/news-military/security-q4_2014/Article-5984eddf562c941004.htm?sCh=31750a2610f26110&pId=2082585621

現場にいたヨシ・バルザニさんによると、テロリストが入って来るとシナゴグ内はパニックになった。テロリストが机一つはさんでバルザにさんにも向かって来たので背を向けて逃げた。祈りながら逃げたが、途中でタリートがひっかかった。それを後に残して外へ走り出たという。途中、悲惨な状態でころがっている遺体を見たという。

警察が到着したのは事件発生から約5分後。犯人と銃撃戦の末、テロリスト2人を射殺した。犯行から犯人殺害まですべては7分で終わったという。

犠牲者は、現場シナゴグ併設のトラット・モシェ・イシバ校長のラビ・モシェ・トウェルスキーさん(60)。TOMOと呼ばれ、皆に親しまれたラビだった。加えてラビ・カルマンレビンさん、アリエ・カピンスキーさん、アブラハム・シュムエル・ゴールドバーグさん。

3人はアメリカ、1人はイギリスとの二重国籍のイスラエル人だった。ラビ・トウェルスキーさんらの葬儀、埋葬は、本日午後、すでに行われた。会場はテロ現場のシナゴグ。イスラエルは行動が早い。

現在、負傷者8人のうち、3人が生死をさまよう重傷。3人が中等度。負傷者のうち2人(重傷と中等度)は警察官。

<テロリスト宅を破壊>

朝、上空でヘリコプターと爆音がアルモン・ハナツィブの記者自宅でも聞こえていたが、すぐ隣のアラブ人地区ジャベル・ムカバで暴動があり、警察が対処していた音であったことがわかった。

今回のテロの犯人2人はこのジャベル・ムカバ出身のイスラエル在住アラブ人で、治安部隊がさっそく、朝のうちに彼らの自宅を破壊しに来たのである。治安部隊は、同時にこの地域から複数の関係者を逮捕している。

今思えば、毎朝4時ごろから聞こえるアザーン(イスラム教の祈り)が、今朝はいつもより、大音響で、しかも、いつもよりきちんとした祈り声だったので、いったい何事かと思わされた。そこから犯人を送り出したのだろう。

<パレスチナ人の反応>

ハマスとイスラム聖戦は、このテロ行為を賛美した。ハマスは、「ハッサン・ラモニ(バス運転手で一昨日死体で発見)を殺した復讐だ。イスラエルが、アルアクサ(神殿の丘)で暴虐を働いているからだ。」とコメント。さらにユダヤ人を攻撃するよう呼びかけている。

Yネットによると、射殺されたテロリスト2人は従兄弟同士。家族は、2人はヒーローだと言っている。西岸地区とガザでは、通りでスイーツを配って祝いが行われた。ガザでは、少年たちが、斧を掲げて並ぶ姿が撮影されている。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4593292,00.html (犯人の写真もあり)

ネタニヤフ首相は、テロを扇動しているアッバス議長の責任だと非難。「イスラエルは厳しくこれに対処する」と言っている。現在、緊急治安会議中。右派のベネット経済相は、「アッバス議長はイスラエルに戦争をしかけている。」とまで言った。

午後になり、アッバス議長がテロ行為を非難する声明を出した。しかし、「イスラエルは、アルアクサモスク(神殿の丘)への侵攻と、ユダヤ人入植者の挑発行為、政府閣僚の挑発発言をやめさせるべきだ。」とも言っている。

*神殿の丘と治安部隊の現状

アッバス議長は、”治安部隊が神殿の丘へ侵攻”と言っているが、イスラエルの治安部隊は、原則、アルアクサモスクの中には入らない。パレスチナ人たちがアルアクサモスクにこもって、石や火炎瓶を投げつけてくるので扉の外から、鎮圧をはかるのが治安部隊である。

治安部隊が神殿の丘に駐留する(いつもは少人数)理由は、神殿の丘から下に位置する嘆きの壁を守るためと、神殿の丘に来るユダヤ人と観光客を守るためである。

つまり、治安部隊が挑発するから問題になるのではなく、パレスチナ人が攻撃して来るから大勢の治安部隊が出動しなければならなくなるのである。それが証拠に、先の金曜日は、落ちついたと判断されたため、イスラエルは神殿の丘を年齢制限なしにイスラム教徒に開放している。

また、先週の衝突の時に、火炎瓶で治安部隊の隊員一人が指を2本失うという事態になった。これを受けて、イスラエルは、今後は治安部隊を攻撃してくる者には実弾を使ってもよいということになった。

ケリー国務長官は、ネタニヤフ首相と電話会談を行い、その後「祈っている人々を残虐に殺害する純粋なテロ行為。パレスチナの指導者は、これを非難し、すぐに対策をとるべきだ。」とのコメントを語った。

現在、午後3時半。ラビたちの葬儀中である。上空では、今もヘリコプターが監視を続けている。頭に血がのぼっている若者たちに恐れと疑いが与えられ、恐ろしい犯行に及ぶ事のないように。エルサレムの平和のためにお祈りください。

<北部の様子>

2日前、北部のアラブ人地域でのイスラエルとの衝突だが、イスラエルと対峙していたはずが、イスラム教徒とドルーズ(アラブ人だが、イスラムから分家した宗教で、イスラエルに忠実な少数民族。イスラエルに忠実で従軍もする)というアラブ人同士の争いに発展。互いに暴徒となり41人が負傷した。まるで聖書に出て来るような話である。

北部にいるドルーズ、アラブ人クリスチャン、特にイスラエル軍への兵役を推進するナダフ神父らも覚えてお祈りください。
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シナゴーグでテロ4人死亡:エルサレム 2014.11.18

 2014-11-18
18日朝、数時間前、エルサレム北部ハル・ノフのシナゴーグ内で銃撃とナイフによるとみられるテロが発生。チャンネル2によると、朝8時(日本時間午後3時)の時点で4人が死亡。9人が重傷となっている。

テロリストは2人で、かけつけた治安部隊に射殺されている。まだ発生して間もないため、テレビでは断続的にニュースを流しているが、情報はまだ若干、錯綜している。先ほどからエルサレム南部記者宅の上空でもさかんに監視のヘリコプターが飛び始めた。

エルサレムでは一昨日、エゲッド・バス会社(イスラエルの会社)の運転手で東エルサレム在住のユーセフ・ハッサン・アル・ラモウニさん(32)が、バスの中で首をつった状態で死亡しているのが発見された。

警察は、解剖の結果、自殺の可能性があると発表したが、パレスチナ人たちは納得していない。昨夜の東エルサレムでの葬儀に遭わせて暴動となり、治安部隊と衝突していた。ハマスは、ユダヤ人に対するテロを行うよう、扇動している。

ユダヤ人とパレスチナ人の憎しみが、復讐心にあおられて、だんだんイスラム教対ユダヤ教の様相になりつつある。これ以上、テロが発生しないよう、また病院で重傷となっている負傷者を覚えてお祈りください。

なお、これに先立ち、ベルギーのシナゴーグでは、ユダヤ人が首を刺されるという事件も発生している。こうしたイスラエルの事件に感化され、海外でもユダヤ人を標的としたテロが発生する可能性がある。こちらもあわせてとりなしを!
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金曜日・神殿の丘に平穏・各地はデモ 2014.11.15

 2014-11-15
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4591988,00.html

ここ数週間、毎週金曜になると、神殿の丘とその周辺で、暴動が発生していたが、今週金曜は、神殿の丘に久しぶりに平穏が戻った。パレスチナ人の年齢による入場制限も行われなかった。

しかし、エルサレム北部、エルサレムとラマラの間、カランディア付近では、パレスチナ人150人が防護壁を超えてイスラエル側へ入り、パレスチナの旗を降りながら、「エルサレムをイスラエルから解放せよ!」と叫ぶデモを行った。

ヘブロンでは約300人が治安部隊に投石し、紛争となった。未成年2人が逮捕されたが、負傷者は報告されていない。

北部では、クファル・カナで、警察を襲ったアラブ人が、警察に射殺されたことへの抗議と、神殿の丘の解放を訴えるデモが、今日も数百人規模で続けて行われた。今日は、イスラエルのアハロノビッツ治安相がカナを訪問し、町の指導者らと会談している。

また、普段からイスラエルへの敵意で知られるウム・エル・ファハンでは、アラブ系議員2人と女性や子供たちを含む1500人が、パレスチナの旗を降りながらのカナと同様の、反イスラエルのデモを行った。

<イスラエルの対処>

イスラエルは続けて、各要所に治安部隊を配置するとともに、上空からは、監視バルーンや、ヘリコプターで、テロになりそうな動きを早期に察知する警戒態勢を続けている。

守るだけではない。ネタニヤフ首相の指示により、これまでにエルサレムで発生したテロの犯人たちの自宅を罰として破壊することが、それぞれの家族に通知された。みせしめであり、将来のテロに対する抑止を目的とした措置である。

また、イスラエル政府は、テロが発生するたびに、報復として、グリーンラインよりパレスチナ側にユダヤ人の家の建築を許可するという措置もとっているが、ネタニヤフ首相は、今回も東エルサレムに新たに200軒の建築許可を出した。

こうした措置は、アメリカ、EUなどから「問題の解決にはつながらない。」として非難されている。しかし、中東のアラブ文化においては、実質的に強さを示すことだけが、相手にものを伝える手段なので、イスラエルは、国際社会から(一部の自国民から)非難されても、気にしている場合ではないといったところか。

<ケリー国務長官登場>

神殿の丘は、ユダヤ教、イスラム教双方が、聖地として一歩も譲れない場所で、まさに一触即発の繊細きわまりない場所である。ここでいったん、わだかまりが発生すると、双方に大義名分となり、一気に深刻な紛争へとつながっていく。

今回も、一時的だったが、イスラエルが神殿の丘を全面的に閉鎖し、イスラム教徒も入場できないようにしたことは、イスラム教徒全体に「ユダヤ人に神殿の丘をとられる。ユダヤ人の暴挙だ。」と思わせるに十分だった。

テロはこれに反発する形で拡大し、西岸地区、ガザ地区のパレスチナ人、イスラエル国内のアラブ人敵意まで表面化させることになった。さらに、今この問題の対処を誤れば、ヨルダン、エジプトから中東のイスラム全体にまで影響が広がる可能性もある。

実際、ヨルダンは、イスラエルへ抗議として、駐イスラエル・ヨルダン大使を呼び戻している。また、パレスチナの国連代表は、国連に「イスラエルはイスラムの神殿の丘での礼拝に敬意を払わず、妨害している。」として国際社会の介入を要請している。


そこで登場したのがケリー米国務長官。木曜、ヨルダンのアンマン訪問し、まず、パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談。夜には、神殿の丘の管理者であるヨルダンのアブドラ国王と、ネタニヤフ首相を引き合わせて、双方、以前の均衡状態に戻すために実質的な方策を講じるということで合意をとりつけた。

ケリー国務長官によると、ネタニヤフ首相は、エジプトのシシ大統領にも神殿の丘を以前の”現状維持”に戻すための方策を連絡しているという。
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バチカンで超教宗教者会議:リック・ウオーレン牧師も参加へ 2014.11.15

 2014-11-15
ワシントンポストによると、今週末明け17-19日、バチカンで、超宗教者会議が行われる。議題は、現代社会において危機にさらされている男女の結婚・家族関係に関することで、同性愛をどう扱うかというもの。

参加するのは、ユダヤ教、イスラム教を含め23カ国、14の宗教指導者が参加する。福音派プロテスタントからも、南部バプテストのラッセル・ムーア牧師、サドルバック教会のリック・ウオーレン牧師が参加する。

バチカンでは、先月、法王フランシスの提案で、教会に同性愛者を迎え入れるかどうかの公会議が行われた。フランシスの立場は、同性愛者だからといって教会から拒否するのではなく、愛をもって迎え入れようという立場である。

しかし、議決文「同性愛者も教会に貢献することができる。」は、賛成68、反対118で否決された。これは法王にとっては、大きな痛手となったが、68人もの司祭がこれに賛成していたことは特記すべき事であるとも報じられた。

週末空けの会議に参加するにあたり、ムーア牧師は、「呼ばれれば、どこででも、福音派プロテスタントの考えを述べる用意がある。」と言っている。

http://www.washingtonpost.com/national/religion/russell-moore-rick-warren-to-join-vatican-conference-on-marriage-and-family-life/2014/11/03/e8950652-6399-11e4-ab86-46000e1d0035_story.html
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テルアビブ・エルサレムで刺傷テロ/ 2人死亡 2014.11.11

 2014-11-11
<テルアビブで兵士刺され死亡>

10日午後、テルアビブの鉄道ハガナ駅付近で、イスラエル軍兵士アルモグ・シロニさん(20)が、所持していた銃を奪いに来たパレスチナ人ともみあいになり、ナイフで腹部を数回刺されて、出血多量の重傷となった。シロニさんは後に搬送先の病院で死亡した。

事件発生時、車で通りかかった男性市民(50)が、兵士が襲われるのを見て、車を降りて犯人を取り押さえようとしたところ、犯人はナイフを取り落として逃走。男性は、「テロリストだ!」と叫びながら追跡した。犯人は、数百メートル先で、警察に逮捕された。

犯人は、パレスチナ自治区ナブルス出身のアブ・カシヤ(18)で、違法にイスラエルに滞在していたパレスチナ人だった。

<エルサレム入植地で市民3人刺され、1人死亡> 

上記事件発生約4時間後、エルサレムとベツレヘムの間のグッシュ・エチオンので、ヒッチハイクポイントに立っていた3人がパレスチナ人に刺された。

刺された3人のうち、ダリア・レミクスさん(26)は、駆けつけた救急隊が蘇生を試みたが現場で死亡した。この他、20代と50代の男性が中等度から軽度の負傷を負っている。

3人目の50代男性は、車で通りかかって事件を目撃し、車を降りてテロリストを制止しようとしたところ、自分も負傷した。

犯人のマヘル・アル・ハシャムン(30)は、最初、ダリアさんら2人を車ではねようとして突っ込んだが失敗。車を降りて2人を刺し殺そうとしたもよう。ハシャムンは、グッシュ・エチオンのセキュリティに撃たれ、死亡した。

https://www.youtube.com/watch?v=YAFo4D-zuJ0#t=112

アル・ハシャムンは、ヘブロン在住で、イスラム聖戦に所属。2000年~2005年、投石、暴動によってイスラエルの刑務所に収監されていた。今回のテロにつては、イスラム聖戦が犯行声明を出した。

なお、事件が発生した場所は、6月に3人の少年が誘拐され、殺害されたヒッチハイクポイントから100メートルほどしか離れていなかった。

<タイベイで、男性リンチ寸前で救出>

エルサレムとテルアビブの中間にある町タイベイで昨日、ユダヤ人男性が、乗っていた車から引きずりだされ、「アラー・アクバル!(アラーは偉大なり)」と叫ぶアラブ人らに殴られ、リンチされそうになった。幸い、別の住民に救出されたが、男性の車はこの後、火をつけられ炎上した。

<警察の対策は?>

日常生活の中でテロが頻発しているが、警察はどうも後手にまわっている感がある。テルアビブの兵士が刺された現場では、アハロノビッツ治安相が現れると、人々が、「治安はどうなっている。テロリストを殺せ」と怒る場面もあった。

警察の公式スポークスマン・ミッキー・ローゼンフェルド氏によると、現在警察は24/7で警戒態勢を保っている。エルサレムでは、暴動が多発している東エルサレムのパレスチナ人の町は、監視バルーンが上空から監視している。怪しい動きがあれば、すぐに察知できるという。

また先週、イスラエル政府は、石や火炎瓶を治安部隊に投げつける行為も犯罪行為とみなし、20年を上限とする禁固刑を課すという法律を可決した。未成年であっても逮捕されれば、犯罪記録が一生ついてまわることになる。

ローゼンフェルド氏によると、今回の様々な暴動は、小さなスケールのものが頻発している状態で、未成年が関わっている率が高いというのが特徴。学校の行き帰りの時間帯に投石事件などが発生する傾向にある。

ここ2週間ほどの間に逮捕された200人のうち、71人が未成年(18才以下)だった。こうしたことから、警察は今のところ、深刻なインティファーダではなく、青少年の問題としての捉え方をしているという。

今日の2件の刺傷テロ事件については、組織的、計画的なものではなく、単独・突発テロ行為である可能性が高い。これはすなわち、予兆がまったくなく、特定の団体を非難することもできず、対処が非常に難しいということを意味する。

また、時間が経ち、犠牲者が増えるにつれて、ユダヤ人の間にアラブ人に対する怒りが高まりつつある。西岸地区ナブルス近郊のフワナでは、パレスチナ人と入植地ユダヤ人が互いに石を投げつけ合って、治安部隊が双方を落ち着かせるという事態になったところもある。

ネタニヤフ首相は、アッバス議長がテロを激励するような発言をしたために、パレスチナ人が暴挙に出ていると、アッバス議長を非難している。
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北部ガリラヤのカナでの暴動 2014.11.11

 2014-11-11
金曜に、ナイフを振り上げて警察車両を襲ったアラブ人ハムダンを、警察官が射殺した件について、アラブ人(イスラエル国籍)は過剰防衛だった、ハムダンは殉教者だとして、怒りをぶつけている。

カナでは、事件発生直後から、今日もまだマスクをつけた若者たちが、治安部隊に石や火炎瓶、火をつけたタイヤなどをなげつけて、衝突している。これまでに25人が逮捕された。

下ガリラヤ地方では、カナとサクニンの数千人の高校生が、”ハムダンを殺した警察官に刑罰を要求する”デモを行った。高校生たちが掲げたバナーには、「私たちはアルアクサ(神殿の丘)と殉教のために命を捧げる」と書かれていた。

こうした暴動はナザレでも発生している。ナザレでは2人が逮捕されたが、1人は15才だった。ナザレにある教会の一つには、「ユダヤ人を殺せ。」との落書きが発見されている。

イスラエルのアラブ系住民は全人口の約20%。ユダヤ人と同じ権利を持って生活している。ネタニヤフ首相は、暴動に出ているアラブ人に対し、「イスラエルを非難するなら、パレスチナ自治区かガザ地区へ行けばよい。イスラエルはそれと止めない。」と発言した。

アラブ人議員からは、「少数派に対する挑戦だ。言ってはならないことだ。」と非難し返している。
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異常事態に慣れているイスラエル人 2014.11.11

 2014-11-11
テロ事件はいつどこで発生するかはわからない。しかし、今のところ第二インティファーダのようにバスやレストランが爆破されて多数が一度に死亡するような事態にはなっていないので、イスラエルでの日常生活にはほとんど影響はない。

事件が発生したら、道路は封鎖され、一気にものものしくなる。しかし、落ち着いたと判断されるやいなや、数分以内に、道路は開放され、あっというまに全くの通常に戻っている。そうなれば、もはやだれも気にしなくなる。すぐに忘れられる。これが異常事態に慣れているイスラエルの日常生活である。

この流れの中で、昨日日曜、群衆といってもいいぐらい大勢の観光客が、問題の神殿の丘へ入って観光を楽しんだ。その前日、パレスチナ人と治安部隊が火花をちらしていた神殿の丘である。負傷者も出たその場所が、今日は世界中から来た観光客でいっぱいになっている。なんとも不思議な感覚だった。

ツアーガイドのアロン・ヤンガーさんは、観光客のほとんどは今イスラエルがどうなっているのか、ほとんど何も知らないと言っていた。今の暴力の波が、死者数が1人などと劇的なものでないため、世界のメディアがほとんど取り上げていないことも原因の一つと思われる。
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テロ被害少年死亡・戦闘意欲むき出しのハマス 2014.11.8

 2014-11-08
イスラエルでは、水曜の自動車テロで重傷となり病院で手当を受けていたバアダニさん(17)が、金曜朝、死亡した。これで今回のテロ被害者数は2人となった。  

バアダニさんは、ユダヤ教イシバに通う正統派ユダヤ教徒で、嘆きの壁での祈りを終えて帰宅するところでテロの被害に遭っていた。しかも、ユダヤ教政党シャス党高官の孫。
 
今後、ユダヤ教過激右派が、報復に出る可能性が高まってきたことを受けて、エルサレムのイツハク・ヨセフ・チーフラビは、金曜午後に行われたバアダニさんの葬儀において、「ユダヤ人は今、神殿の丘へ入らないように」との声明を出した。

しかし、右派ユダヤ教徒たちは、上記チーフラビの声明に従わず、金曜午後、ラビ・グリックの暗殺未遂現場に集結。イスラエルの旗や団体旗、「私たちの神殿の丘」と書いたバナーを掲げて、神殿の丘をめざすデモ行進を行った。治安部隊に途中で制止されたが、旧市街で、「モスクは破壊。神殿再建。」と叫んだ。

デモ行進を企画したガノール氏(ラビ・グリックの組織)によると、このデモは、「ユダヤ人が神殿の丘で祈らないことで、治安維持をはかろうとする政府の方針が間違っている」と訴えることが目的だったという。「アラブ人はユダヤ人を殺そうとしているが我々は恐れない。神の恵みにより、神殿の丘には第三神殿が建つ。」と主張する。http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4589054,00.html

一方、パレスチナ側では、昨日金曜は、神殿の丘での礼拝日だった。予想通り、東エルサレムのシュアハットや旧市街、西岸地区各地で、巣百人のパレスチナ人と治安部隊が衝突した。Yネットによると、投石する若者たちの中には8才から14才の子供たちもいたという。

<北部ガリラヤ地方でも暴動> http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4589386,00.html

金曜夜、北部ガリラヤ地方のカナでは、ナイフを掲げて警察の車両に襲いかかったアラブ人、ハマダン(22)を警察が射殺するという事件が発生した。その後、警察に反抗するアラブ人らが、カナの町中で、治安部隊に投石したり、タイヤに火をつけるなど、暴動となった。

事件の一部始終をとらえていた防犯カメラによると、犯人が、単独であったのに対し、襲われた警察車両には4人もの警察官が乗っていたことが明らかとなった。警察は正当防衛だと言っているが、アラブ人たちは射殺する必要はなかったと言って怒り心頭である。

北部ガリラヤ地方(下部)は、イスラエル全国の80%のアラブ人が在住している地域で、イスラエルの建国で、土地を奪われたと恨んでいるアラブ人が多い。カナでは、町と警察が緊急会議を開き、今日土曜日は町はストライキとなっている。

<ユダヤ人に自粛を呼びかけるネタニヤフ首相>

ネタニヤフ首相は、国会議員らに、今、神殿の丘へ入って、火に油を注ぐようなことはしないよう指示するとともに、木曜には、エルサレムを訪問したEU外交代表に対し、「ユダヤ人が神殿の丘で祈らないようにする。」と約束した。

その一方で、ネタニヤフ首相は、エルサレムの治安回復のために、治安部隊を強化しつつ、みせしめのため、今回のテロ犯人の家を破壊するようにとの指示を出した。暴動の原因を取り除くとともに強大な武力で沈静化(現状維持にもどすこと)をはかるという作戦である。

しかし、テロリストの家の破壊は、合法的とは言いがたい措置で、逆にパレスチナ人を怒らせる可能性が高い。

今回の暴動のエスカレートは、最近続いていた神殿の丘での暴動に対し、イスラエルが、これまでより若干強硬に対処し、負傷者も出たこと、一時的だったが、イスラエルが、神殿の丘をイスラム教徒も含めて完全に閉鎖するという異例の措置をとったことだったとも言われ、ネタニヤフ首相の対処に批判的な意見もある。

またこのような一時しのぎ的な対策は、神殿の丘のステータス自体を変えようとする右派たちには不満である。イスラエルのメディアには、ネタニヤフ首相は、エルサレムを失った首相として名を残すかもといった辛口の記事も出て来ている。

しかし、だからといって他に有効な手段があるわけでもなく、大変難しい状況である。

<ハマス・神殿の丘解放に備える新部隊を発表> http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4589331,00.html

国をあげて過激派ユダヤ人を押さえるのにやっきになっているイスラエルに対し、パレスチナ側はアッバス議長をあげて、「神殿の丘を解放せよ。」と扇動している。神殿の丘を掲げることで、これは正義の戦いだという流れになっているのである。

その流れを受けてか、国際メディアの表現が、通常は、「神殿の丘」という表記を使っていたのだが、急に「神殿の丘/ハラム・アッシャリフ」という表記になってきた。「ハラム・アッシャリフ」というのは、エルサレムの神殿の丘の黄金のドームを指すアラビア語で、「聖なる(イスラムの)神殿」という意味である。

ハマスの闘争心は、アッバス議長の上をいっている。今回の自動車テロの犯人で警察に射殺されたアル・アカリは、ハマスの戦闘員だった。昨日行われた葬儀には、ハマスの緑の旗が多数掲げられていた。

ガザ地区では、金曜、訓練が終わったばかりの戦闘員2500人を中核とする新しい「市民部隊」を発足させるとハマスが発表した。この部隊は主に「神殿の丘の解放」のためのイスラエルとの闘争が目的となっており、20才以上の者ならだれでも参加できると言っている。

<それどころではないのでは!?ガザ地区>

イスラエルへの闘争心むき出しのハマスだが、足下のガザ地区の様子はそれどころではないはずの状況である。

エジプトは、ガザとの国境を完全に閉鎖しただけでなく、ガザとシナイ半島の間のラファに500メートルの緩衝地帯を設置するとして、その地域にいたガザ住民1万人を追放し、その人々の家屋800軒を完全に破壊して平にしつつある。
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4589220,00.html

また、ガザ地区の再建も始まったばかりである。ニュースによると、ガザ地区にコカコーラの工場が建設されることになった。これにより、3000人の雇用が実現できる。http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/186981#.VF222aW9DCu

さらに、昨日からは、 イスラエルも、ガザ地区で生産された野菜を西岸地区へ輸出することを許可。7年ぶりに、ガザ地区のキュウリを乗せたトラックが、西岸地区に向かったところだった。

<石のひとりごと>

現在、アラブ人の間では、神殿の丘にユダヤ教右派が入って挑発し、イスラエル軍が支配と暴力を拡大しているように言われている。しかし、正確には、イスラエル軍が神殿の丘に頻繁に入ったから暴動になったのではなく、パレスチナ人の暴動が頻発しているから、治安部隊が入らざるを得なかったのである。

神殿の丘を一時閉鎖したことも、まるでイスラエルが、イスラムを迫害するかのように言われているが、なぜ閉鎖したのかといえば、ユダヤ教右派のラビが暗殺未遂の難に遭い、ユダヤ教右派が神殿の丘に流れ込んでパレスチナ人とのし衝突する可能性があったからである。イスラムだけを閉め出したのではない。

しかし、パレスチナ人の間では、これまでに積み上がったイスラエルへの不満(エルサレムでユダヤ人が住宅の建設地域を拡大し続けていることなど)もあいまって、今、「神殿の丘(ハラム・アッシャリフ)」をイスラエルの手から解放せよ」というのが、正義、または暴力の大義名分になりはじめている。怒りは膨張する一方である。

一方、ユダヤ教右派も、「神に約束された”我々の”神殿の丘を取り戻す」というのが正義になっている。これまで治安部隊に神殿の丘での祈りを妨げられて来た不満とあいまって、こちらも怒りが膨張する一方となっている。

つまり、双方が、自分は正義だと信じ込み、双方が、神殿の丘を完全に自分のものにする時が来た言って立ち上がったということである。その間に入っているイスラエルの治安部隊は、双方を押さえるのに大わらわという、実に妙な状況になっているというわけである。

今後”正義の怒り”で煮えたぎっているパレスチナ人、ユダヤ人双方をおぼえて、とりなしが必要となっている。
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ヨルダンでイスラエルとの和平条約破棄を求めるデモ 2014.11.8

 2014-11-08
ヨルダンは神殿の丘の管理者である。(11月6日オリーブ山便り参照) 神殿の丘で暴力が発生する事を見過ごすわけにはいかない。

ヨルダンのアブダラ国王は、イスラエルへの抗議のため、水曜、駐イスラエル大使を呼び戻した。これは1994年に、イスラエルとヨルダンが和平条約を結んで以来のことである。これを受けてネタニヤフ首相は、アブダラ国王を訪問して今後の対処についての会談を行っている。

そのような中、ヨルダンでは金曜、各地で数千人が、イスラエルとの和平条約は破棄せよと訴えるデモを行った。群衆は、「イスラエルに死を」とも叫びながら、アンマンにあるイスラエル大使館を閉鎖せよと訴えた。

デモの動機は、神殿の丘での暴力と、イスラエルが東エルサレムにユダヤ人の家を建て続けていることへの抗議である。「アルアクサ(神殿の丘のモスク)を解放するため、ヨルダン人は聖戦も辞さない。」と叫んでいる。

ヨルダンは国民の70%はパレスチナ人である。イスラエルでの暴動の波が早期に沈静化しない場合は、ヨルダンへも問題が波及する可能性は十分ある。ヨルダンの国王も難しい舵取りになっている。

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第三インティファーダ!?:エルサレムで連続テロ 2014.11.6

 2014-11-06
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4588371,00.html

2週間前にエルサレムで、路面電車を待っていた人々にパレスチナ人の運転する車ま突っ込んで、3ヶ月の乳児が死亡したが、同様のテロが5日午後、また発生した。

場所は、前回のテロと同じ道路上で、パレスチナ人居住区のシュアハットと、超正統派の居住区メア・シャリームの境目で、路面電車の駅と横断歩道が重なる交差点。

そこで信号待ちしていた人々の群れに車がつっこみ、国境警備隊のジャダン・アサドさん(38・3才児の父で妻は妊娠中)が死亡。12人が負傷。うち2人が重傷となっている。

犯人の車は、最初に治安維持任務にあたっていた国境警備隊員を蹴散らし、そのまま暴走して人々の群れに突っ込んだ。その後、暴走を続け、国境警警備隊の車に取り囲まれたとろ、金属棒をふりまわしながら車から降りてきて逃げようとしたため、射殺された。

犯人は、東エルサレム・シュアハットに住むパレスチナ人イブラヒム・アル・アカリ(38)。筋金入りで知られるハマス戦闘員で、兄も、ギラッド・シャリート兵士との交換で釈放されたテロリストだった。事件後、ハマスは、犯行声明を出し、諸手を上げて犯行を賞賛するとともに、もっと同様のテロを行なうよう、呼びかけた。

国内治安部長アハロノビッツ氏は、「テロは、これが最後ではないだろう。」と述べ、これからも続く可能性があるとみて、治安の強化を続けている。

また路面電車の駅が狙われていることを受けて、駅周辺にコンクリートの防護ブロックを設置する措置を決めた。シュアハットに最も近いユダヤ地区フレンチヒルの駅は今夜に設置される。

犯行現場では、事件後、右派ユダヤ人らが集まり、「テロリストに死を!」と叫んでいる。夜が更けるにつれて、現場にはイスラエルの大きな旗を掲げた右派ユダヤ人たちが集まって来ており、緊張が高まっている。一方、そこから歩いて10分ほどのシュアハットでは、通りで治安部隊に石を投げるなどして衝突が始まっている。

夜10時すぎ、エルサレムとベツレヘムの間の入植地グッシュ・エチオン付近で見張りに立っていたイスラエル兵3人に、パレスチナ人の車がつっこみ、兵士3人をひいた。3人は病院に搬送されたが、1人は重傷となっている。

http://www.jpost.com/Israel-News/VIDEO-Security-camera-captures-footage-of-Palestinian-van-targeting-IDF-troops-in-West-Bank-380912

こうしたエルサレムの情勢悪化を受けて、全国の学校は、今週のエルサレムへのフィールドトリップをすべて保留にすることを決めた。

<東エルサレムのシュアファット>

先のシュアハット近くでのテロ事件が発生した時、ちょうど、シュアファットで取材中だった。この町は、6月にユダヤ人に少年を殺された町で、以来、治安部隊と頻繁に衝突し、殺気立った状態となっている。

エルサレム北部にさしかかると、テロがあった路面電車が走る通りに面して大きなモスクがあり、ユダヤ人に殺された少年の写真が大きく掲げられている。そこから町に一歩入ると、シュアハットである。

一歩、入ると、雰囲気は一気に中東になる。狭く乱雑な道路に多数の車が、ひしめきあっている。譲りあうということがないので、クラクションが鳴りっぱなしである。

その車の間をすり抜けるように、それこそわんさかと子供たちが歩き、走り、笑いながらこちらを向いて歩いて来る。どの子の表情も生き生きしていて、落ち来んだ顔の子供は印象にない。

しかし、記者たちを迎えた大人たちー中高年の男性のみーは、どの顔にも怒りがあり、難しい顔をしていた。関係者以外の人も、多数の記者が入って来たので、いぶかしそうな、なんだろうという、たとえていうなら、牧場で牛たちがいっせいにこっちを向いている、あの感じで、こちらを見ていた。

後でわかったことだが、男性たちの多くはイスラエルの刑務所に5年は行っていたという強者で、PFLP(ジョージ・ハバッシュ)に所属する者が多数いたらしい。一人は、家族のほどんとがイスラエルの刑務所にいたと自慢そうに話した。

「今は、いつイスラエルが来て逮捕されるかわからないので、眠れない。平和がほしい。」といいながら、イスラエルを散々非難した。自分が悪いということは、まったく眼中にないようだった。

とにかく、人々の様子、通りの様子、家や建物、子供たちの様子がイスラエル側とは天と地がひっくりかえるほど違う。まるで”どこでもドア”でイラクかシリアにでもワープした感じである。

記者会見において、シュアハット町長のイシャク・アブ・カデイル氏は、「ユダヤ人少年を殺害(6月)したパレスチナ人は殺され、彼らの実家は破壊された。それなのに、パレスチナ少年を殺した(6月)ユダヤ人は逮捕されただけで、家は壊されておらず、対応が違う。」と激怒していた。

シュアハットの住民たちは、路面電車については、その経路が、わざわざ東エルサレムを通過して、事実上パレスチナ地区をとりこもうとしていると言っていた。

路面電車で便利になったのではないのかと聞くと、「その分、バスがなくなったので不便になった。またユダヤの例祭には動かないので、パレスチナ人にとっては逆に不便になった」と怒っていた。

また、シュアファットは、数日前に、ネタニヤフ首相がユダヤ人家屋500軒の建築許可を出したラマット・シュロモーに隣接している。その建設予定地に関して、シュアハット住民のマヌエレ・イサ氏(60)は、「ユダヤ人に土地をとられた。」と激しく怒りながら何度も訴えた。

建築予定地は、まさにシュアハットとラマット・シュロモーの間にあり、空き地をはさんで、両方の地域が目と鼻の先に見えている。

そのラマット・シュロモーに住んでいるのは、正統派ユダヤ教徒がほとんど。ラマット・シュロモーコミュニティ議長エズラ・バーガー氏によると、この人々は通常ニュースやテレビを見ないので、自分たちが紛争の中心地の一つであることすら知らない人がほとんどだという。

このどこでもドア状態のエルサレムの現状は、以前にも見ていたが、今回は、どうにもショックが大きかった。この全く違う二つの文化、価値観が、互いを知る接点が全くないまま、殺し合いになりはじめている。この問題に、人間的な解決はまさにないのだということをこれまで以上に思い知らされた。

<故ラビン首相暗殺を覚える日>

奇しくも11月5日は、故ラビン首相が、右派ユダヤ人に暗殺されたことを記念する日だった。ラビン首相はパレスチナ人との平和を願い、アラファト議長と握手し、オスロ合意にサインした首相である。

結果的にこの契約で、テロが増加したことは誰もが認めるところだが、ラビン首相が生涯を国に捧げて、真心から平和をめざしていたことは、イスラエル人たちの心に大きな感動を今も与え続けている。

テルアビブでは土曜、ラビンスクエアでの集会に2万人が終結。エルサレムでは、神殿の丘、市内でのテロが発生する中、ヘルツェルの丘で記念式典。国会では夕方にも式典が行われた。

しかし、今日ほど、平和が遠いものに感じられた日はなかったのではないだろうか。エルサレムの平和のために祈れ。今夜特にその祈りが必要になっている。
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第三神殿!?:神殿の丘でも衝突 2014.11.6

 2014-11-06
上記テロ事件が発生する直前、旧市街・神殿の丘では、今日も暴動が発生していた。         

今日は、先週ラビ・グリックが撃たれてからちょうど1週間だった。そのため、ラビ・グリックの一派が、神殿の丘周辺に集まり、旗をかけげて踊ったり、歌ったりした後、神殿の丘に入って祈りを捧げようとしたところ、パレスチナ人らが石や火炎瓶を投げつけ、治安部隊と乱闘になった。この衝突でパレスチナ人1人が負傷した。

治安部隊は、直ちに神殿の丘を閉鎖したが、負傷者を乗せた救急車が出るすきに、旧市街ライオン門近くの入り口からパレスチナ人らが神殿の丘へ入ろうとして暴動になった。治安部隊は催涙弾を使うなどして鎮圧している。付近には女性や子供たちもおり、逃げ回る様子が報じられた。

旧市街では、その後も多数の右派ユダヤ人たちが、「私たちは恐れていない」と叫び、治安部隊に制止されている。こちらも夜になるにつれて緊張が高まっている。

<高まる第三神殿への意識>

中東現代史の専門家メナヘム・クレイン教授(バル・イラン大学)によると、最近、ユダヤ人の間で神殿の丘に関する意識がシフトしているという。

これまで神殿の丘をユダヤ人の手に戻すのは神のみであるとして、人間の手で行動を起こす人々はごく少数の変人扱いだった。ところが、最近になって、宗教シオニストのラビたちが、第三神殿再建に合意したという。

このラビたちの動向は、イスラエル世論にも大きな影響力を持っているため、今後、第三神殿への意識、運動に拍車がかかるということを意味する。

ちょうど、イスラエルが建国する前の時代、ラビたちは、イスラエルの再建は、神が実現すると指導し、自ら動かないよう指導していた。そこへ、”神を待つのではなく、自分たちが動きを起こす時に、神が助け実現してくださる”という宗教シオニズムが出て来たのと同じパターンである。

世俗派の間でも、イスラエルのアイデンティティについての変化が出て来ている。かつては建国時代のキブツやイスラエル軍などがイスラエルの象徴だった。しかし、最近では、ダビデの時のイスラエル王国など過去にイスラエルのアイデンティティを見いだそうとする流れになっているという。

東エルサレムにある考古学公園・ダビデの町では近年、神殿の丘南側に続くトンネルが発見され、開通した。クレイン博士によると、そのダビデの町周辺、シロアムにユダヤ人が家を購入し、住む人が増えている他、ここを訪問するユダヤ人が急増しているという。

現在、ダビデの町は、イスラエル軍の基礎訓練のカリキュラムに入っている他、ギドン・サル元教育相以来、ダビデの町訪問を学校教育のカリキュラムに入れた。この流れの中で、今、イスラエルのアイデンティティの象徴が神殿の丘だという意識が高まって来ているというのである。

もちろん、世俗派政治家たちが、第三神殿を建てて、犠牲をほふることを目指しているのではないとクレイン教授。しかし、神殿の丘が国家アイデンティティの象徴になりつつあることに懸念していると語った。

<神殿の丘分割案>

クレイン教授によると、神殿の丘をヘブロン化しようとする動きが、実際にあるという。つまり、神殿の丘を物理的に2分割して、それぞれがぶつからないように祈りの時間などもシステム化するということである。

ヘブロンには、アブラハムとサラ、ヤコブとレアの墓、マクペラの洞窟とよばれる建物がある。この洞窟は、イスラエルが建国し、六日戦争で、ユダヤ人が来るまではイスラムのモスクだった。

そのため、六日戦争以来、ここにユダヤ人が祈りに来ることで紛争が絶えず、1994年にはユダヤ人がパレスチナ人29人を虐殺するという事件も発生した。

これを受けて、1970年代後半、当時のシモン・ペレス首相が、マクペラの洞窟を、物理的に2分割し、ユダヤ人とアラブ人が直接ぶつからないようなシステムを構築したのだが、そのシステムを神殿の丘にも適応しようというのである。実際、そのための法案が国会に提出されているという。

もちろん、イスラム側は、これを200%拒否するだろう。しかし、今回、神殿の丘の管理者であるヨルダンが、重い腰をあげて動き始めている。

<ヨルダンのアブダラ国王>

クレイン教授はヨルダンの動きに注目している。ヨルダンは神殿の丘の管理者であるため、この件で、イスラエルに圧力をかけることのできる唯一の国。もしヨルダンが動けば、あるいは神殿の丘分割など、なんらかの解決もありうるかもしれないと考えている。

実際、この土曜、ネタニヤフ首相と、アブダラ国王が、極秘で会談を持っていた。アブダラ国王は、神殿の丘などイスラムとキリスト教徒にとって重要な場所の治安回復をはかると述べている。

<トルコの不気味な動き・大統領宮殿> http://www.bbc.com/news/world-europe-29912398(写真多数)

トルコのエルドアン大統領が、アンカラにあるホワイト・パレスと呼ばれる壮大な新しい大統領宮殿を公開した。この宮殿には部屋が1000室もあり、敷地は、アメリカのホワイトハウスの30倍もあり、大きさでは世界一(NYタイムス)。

夜にライトアップされるとまるで神殿のようである。この宮殿は、建築に6億5000万ドル(約700億円)もかかっており、トルコ経済に打撃を与えたとBBCは伝えている。

エルドアン大統領は、ここ数年、急激にトルコのイスラム化を進めると同時に、国民の反対デモを武力で押さえて大統領制を取り入れ、昨年、自分がその初代大統領に就任した。エルドアン大統領に権力が集中し、スルタン(かつてのオスマントルコの王)のように振るまい始めていると懸念する声もある。

終末論の中には、トルコが仲介して神殿の丘に第三神殿を建て、イスラエルとイスラム世界の紛争に終止符を打つと言うシナリオもある。

https://www.youtube.com/watch?v=tNOlxoPWl48
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神殿の丘・緊張と雨 2014.11.1

 2014-11-01
イスラエルは、水曜夜に、ラビ・グリlック暗殺未遂事件が発生して以降、神殿を閉鎖し、アラブ人、ユダヤ人と観光客も入場できないようにしていた。ラビ・グリックの仲間の過激右派たちが神殿の丘に入り、アラブ人との大きな暴動に発展する可能性があったからである。

しかし、金曜は、イスラムの礼拝日。この日に、イスラム教徒が神殿の丘に入れないということは、かなり異例である。アッバス議長は、「これは宣戦布告と同じだ。」と延べ、金曜は「怒りの日」として、パレスチナ人たちに立ち上がるよう呼びかけた。

神殿の丘の”管理者”であるヨルダンのアブドラ国王は、「イスラエルのテロだ。」と非難し、神殿の丘を開放しないなら、イスラエルとの和平条約を破棄するとまで脅迫した。

アメリカのケリー国務長官は、神殿の丘を閉鎖する方が危ないとして、「通常に戻せ」とイスラエルに強く圧力をかけた。

これを受けてイスラエルは、金曜礼拝日は、50才以下の男性以外との条件つきで、アラブ人に神殿の丘を開放すると発表。昨日金曜は、早朝から治安部隊をさらに1000人(通常より3000人多い)追加して、エルサレムの神殿の丘周辺旧市街、西岸地区での治安を強化した。

イスラムの礼拝は、金曜の正午から午後1時。暴動はたいがい、この礼拝後に発生する。特に旧市街のダマスカス門周囲では、50才以下の男性が路上で礼拝し、治安部隊とにらみ合う事態になる。

礼拝後、旧市街では、厳戒態勢の中、若いパレスチナ人らが、治安部隊に投石したり、火炎物(大きな爆発にはならないが、くすぶった花火が破裂するような類い)を投げつけ、治安部隊は催涙弾を使うなど衝突が発生した。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4586479,00.html

旧市街以外では、エルサレムとラマラの間の検問所カランディアでは、ハマスが扇動してのマーチが行われ、その後の衝突に発展。その他、東エルサレムの数カ所でも暴動発生し、少なくとも8人のパレスチナ人が負傷。1人は重傷となっている。

しかし、幸いしたのは、この日、ちょうど午後12時半ごろから雨が降った事である。礼拝が終わる1時すぎには、かなりしっかりした雨となり、一部の道路は水浸しとなった。暴動は発生したが、大勢の治安部隊と雨に阻まれて、かなりスケールは小さくすんだとみられる。

現在、土曜朝、雨と寒さのせいか、夜も大きな暴動にはならなかったようである。しかし、ガザからロケット弾が一発、イスラエル国内にむけて発射されたことが確認された。被害はなし。

<回復に向かうラビ・グリック>

木曜に撃たれたラビ・グリックは、肺や腸などを貫通する重傷だったが、複数の手術を受けて回復に向かっているという。担当医師によると、まだ油断はできないが、障害もほとんど残さず日常生活に戻れるとの見通しを語っている。

一方、ラビ・グリックを撃った犯人は、容疑のままで射殺された。葬儀は木曜夜、アブ・トゥールで行われたが、この時にも治安部隊との暴動が発生している。 BBCは、ラビ・グリック暗殺未遂ではなく、「イスラエルが容疑者を射殺」という見出しで報道していた。

<問題の中心・神殿の丘>

神殿の丘は、アラブ・ユダヤ紛争の中心である。たとえいかなる和平交渉が進んだとしても、この一角だけは、双方とも妥協しない。

そのため、神殿の丘では、政治・治安問題だけでなく、考古学者が、発掘中に石を少し動かしただけでも、”Status Quo(現状維持)"を変えることになり、暴動になる。

今回のラビ・グリック暗殺未遂も、神殿の丘がらみであったために、一気に第三インティファーダになってしまうのではないかと懸念されたのである。

嘆きの壁のラビ・ラビノビッツは、「イスラムの人々は神殿の丘が自分たちのものではないということを知っているから、極端に反応する。」と言っていた。確かに、神殿の丘は、元はなにもないただの山であったところに、ダビデが住み始め、ソロモンが神殿を建てたことが最初で、ユダヤ人の聖地であることは、歴史的にも明らかである。

その神殿の丘がいつからイスラムの丘になったかだが、それはパレスチナがキリスト教徒に支配されていたビザンツ(東ローマ帝国)時代にまでさかのぼる。この時代の神殿の丘は、70ADに、神殿が破壊されてユダヤ人が追放されて以来、荒れ果てた地のままに放置されていた。

そこへイスラム帝国がやってくる。イスラム教は622年にモハンマドによって始められ、わずか20年ほどで巨大なイスラム帝国になっていた。エルサレムは、637年、ムハンマドから2代目のカリフ(モハンマドの代理とされる最高位)オマルの時にイスラム帝国に征服された。

エルサレムの聖墳墓教会を支配していた東方教会総主教のソフロニウスは、降伏するにあたり、カリフ・オマルにエルサレムを見せてまわった。この後、オマルが荒れ果てた神殿の丘に着目し、整備してエルサレムで最初になるイスラムのモスクを建てたのである。

そに約40年後の691年、アブド・アル・マリク(ウマヤド朝)が黄金のドームを建て、さらに約40年後の705年に、同じくウマヤド朝のワリードが、黄金のドームの横に、ムハンマドが昇天した場所としてアルアクサモスクを建てた。アルアクサモスクは、コーランに示された”遠隔地のモスク”とされ、イスラムの3番目の聖地になった。

余談になるが、モハンマドはイスラム立ち上げ当初、ユダヤ人を取り込もうとしてエルサレムに向かって祈るよう指導していた。しかし、ユダヤ人がイスラムに改宗しないことを受けて、怒りが爆発し、624年から後は、180度転換し、メッカに向かって祈るようになったのである。
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シナイ半島情勢とガザ地区 2014.11.1

 2014-11-01
先週、30人以上の兵士を自爆テロで失ったエジプトは、ガザとの国境を完全に閉鎖。地下トンネルには水を流し込んで、そのすべてを破壊している。

さらにガザとシナイ半島の国境からガザ内部500メートルを緩衝地帯にするため、その部分に住んでいるガザの住民(約1万人)を移動させ、家屋を破壊している。
http://www.aljazeera.com/news/middleeast/2014/10/egypt-sinai-gaza-buffer-zone-2014102918416226574.html

シナイ半島では、昨日も駐留中のエジプト軍に対するテロがあり、エジプト軍兵士8人が負傷した。

<ハマスに初給料・他> http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4585864,00.html

ガザではなかなか再建の見通しが立たないが、先週、ハマス関係者にこの1年で初めてとなる給与が支払われた。銀行につめよせる群衆の様子が報じられていた。

また、パキスタンですべての子供に勉強する機会を与えるべきと訴えてタリバンに撃たれ、ノーベル賞を最年少で受賞したマララさん(17)が、ガザ地区の学校(UNRWA) の再建のため、賞金5万ドル(500万円)を寄付すると発表した。

先週、ガザ地区に入ったパレスチナ人国連職員によると、現場の様子は、テレビで見るより遥かに悲惨だったと語っていた。
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ギリシャ正教ナダフ神父:国連で証言 2014.11.1

 2014-11-01
クリスチャンが安心して生きられるのはイスラエルだけだと主張。アラブ人クリスチャンがイスラエル軍に従軍できるよう活動しているギリシャ正教のガブリエル・ナダフ神父が、国連の人権保護会議で同様の証言をしていたことがわかった。

証言は9月24日だが、国連が10月29日にそのビデオをアップしたものである。伝統的にイスラエルだけを人権保護違反として非難するこの国連会議においてのこのような証言は画期的。これを見たユダヤ人に大きな感動を与えている。

https://www.youtube.com/watch?v=kbJ2su1rwAs&feature=youtu.be (8分程度:英語字幕)

ナダフ神父は、次にように語っている。

・・・イラクでは、数千人が殺害され、77%のクリスチャンが国外へ逃亡。200万人いたシリアのクリスチャンは今や25万人。
中東では、私の住む”ユダヤ人の国”イスラエルだけが、クリスチャンが迫害されず、守られ、自由に信仰もできる唯一の国。イスラエルでは殺される事も虐殺もありません・・・

ユダヤ人とクリスチャンが聖地にともに住んでいるのは、キリストがユダヤ人であってベツレヘムで生まれたからだけではありません。私たちが同じ運命を共有しているからです。平和な共存の希望があるからです。

世界はイスラエルがクリスチャンを保護していることを知っているでしょうか。多くの国がイスラエルを非難しています。私はこれは二重の犯罪だと考えます。イスラエルを非難する事で、ユダヤ人、クリスチャン、ヤジーディ教徒なども苦しめる事になるからです。

イスラエルを非難する事で中東の人道問題を悪化させることになるのです。世界はイスラエルを攻撃するものたちの真実に目覚めるべきです。彼らはクリスチャンにも死刑の宣告をしているのです。

ナザレの神父としてお願いします。世界は今目覚めて、唯一の自由なユダヤ人の国を滅ぼそうとする者たちを止めてください。中東ではイスラエルだけが、すべての国民を保護し、クリスチャンを追放しない国です。・・・

<ナダフ神父とアラム人誕生>

ナダフ神父らは、イスラエルにいるクリスチャンは、”アラブ人”と一括にされてしまうが、実際はアラブ人ではなく、”アラム人”であると訴えていた。

これを受けてイスラエル政府は9月、新しく「アラム人」というカテゴリーを法的にも取り入れることを決めた。これを受けて10月20日、最最初の子供がアラム人として登録された。

ナダフ神父は、クリスチャンのアラブ人(アラム人)がユダヤ人の国を守るイスラエル軍に従軍することを推進し、実際、クリスチャンで従軍する若者が増え続けている。

これを受けて、ナダフ神父はアラブ人社会から死の脅迫を常に受けているほか、ギリシャ正教は、神父を破門にしている。
http://www.jpost.com/National-News/Son-of-Greek-Orthodox-priest-who-supports-IDF-enlistment-attacked-in-Nazareth-334261
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