北部情勢:とりあえず沈静化へ 2015.1.30

 2015-01-30
緊張していた北部情勢だが、29日以降、平穏となり、とりあえず沈静化した形となっている。住民には通常の生活に戻るよう指示が出された。ヘルモン山のスキーリゾートも開放されたが、当然スキー客はかなりまばらである。

沈静化したのは、ヒズボラが29日深夜、「イスラエル兵2人を殺害した攻撃は、イスラエルがヒズボラとイラン軍兵士ら12人を殺害したことへの報復だ。それ以上のことは望んでいない。」とのメッセージを伝えて来たことがきっかけとなっている。

イスラエルも全面戦争は避けたいところであるため、29日のレバノン領内ヒズボラ関係地点への攻撃を機に、攻撃は行われていない。しかし、軍は現在も警戒態勢を継続するとともに、レバノン、シリアからの侵入者を防ぐための国境にそった塹壕の設置を進めている。

http://www.jpost.com/Israel-News/IDF-remains-on-alert-as-tense-calm-takes-hold-of-northern-borders-389503

ゴラン高原は、冬はスキー、夏はハイキングや果樹園でのフルーツ狩りなど、イスラエル人にとってのリゾート地。テレビニュースによると、さすがのイスラエル人も北部情勢が緊張するのを受けて、ゴラン高原での休暇を次々にキャンセルしているという。

昨日29日、死亡した2人のイスラエル兵の葬儀が行われた。2カ所とも数百人が参列した。
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シナイ半島で”イスラム国”大暴れ!?反エジプト政府テロ:27人死亡 2015.1.30

 2015-01-30
http://www.bbc.com/news/world-middle-east-31052064?ocid=global_bbccom_email_30012015_top+news+stories

エジプトではシーシ大統領が、ハマスを含むムスリム同胞団やスンニ派過激派グループ(イスラム国傘下を主張)の激しい弾圧を行っている。

最近では、武器の密輸を防ぐため、ガザとの国境に1キロもの緩衝地帯を強硬的に設置。この時に、その地域に住んでいたベドウインとガザのパレスチナ人多数が犠牲となり、家を失った。

こうした状況を受けて、スンニ派過激派らは、シーシ大統領と、エジプト軍や政府関係機関に対し、テロを繰り返しては軍に弾圧される繰り返しとなっている。

1月29日は、エジプトで、「アラブの春」が勃発した記念日だった。これを機に、スンニ派過激派らが、シナイ半島にいたエジプト軍やエジプト警察、駐屯地、検問所、ホテルなど様々な地点を、車両爆弾などで一斉に襲撃。これまでに少なくとも27人が死亡。36人が負傷している。

シナイ半島にいるスンニ派過激派グループは、これまではアルカイダ系と言っていたが、最近では、イスラム国の傘下にあると主張している。今回、複数の地点での同時テロを成功させ、計画性が見えることからイスラム国の関与ではないかと注目されている。

<日本のエジプト支援が人道支援だけですまされない理由>

エジプト政府が行っている過激派の弾圧は、裁判もなしに、逮捕から間もなく死刑に処すなど人権無視とも言える部分が多々指摘されている。しかし、過激派討伐という大義名分により、世界はエジプトの弾圧に事実上、目をつぶる形となっている。

日本の安倍首相も、今回、こうしたエジプト政府の行為には全く触れず、無条件に支援を申し出た。イスラム国が、日本の支援が人道支援だけではなく、彼らに対する戦闘行為だと言っているのはこういう背景からである。

*追記
記事は、中東の事情を伝えるもので、エジプトの政策や、日本の安倍政権を批判するものではありません。
平和の実現と世界貢献にはリスクが伴います。シーシ大統領が目指すエジプトの平和、安倍首相が進める日本が世界に貢献する国になるというビジョンが達成することを願っています。

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イスラム国・人質事件/ 危機的・ヨルダンの内部事情 2015.1.30

 2015-01-30
(モルデハイ・ケダール博士(バル・イラン大学/電話インタビュー)

29日日没までに、リシャウイ死刑囚をトルコ国境に連れてくるよう要求する新たなイスラム国期限が再び過ぎた。その後の動きはまだ明らかになっていない。後藤さん、ヨルダン軍パイロットの生存も不明のままである。

イスラエルでの報道:http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4621063,00.html

ニュースで伝えられている通り、ヨルダンは、人質交換に関して、「リシャウイ死刑囚とヨルダン人パイロットの交換」を主張し、後藤さんに関してはほとんど何も述べていない。この背景にはヨルダン王室の非常に難しい内部事情がある。

<ヨルダンの複雑な内部事情:少数派が多数派を支配する国王>

ヨルダンは、1916年、フランスとイギリスが中東に国境を定め、それぞれの領地をとりあった時に、イギリスの統治下で、国の形ととるようになった。

1921年、イギリスとフランスがシリアの王として据えたファイサル1世(アラビア半島の有力者)が追放されたため、地域の不満を解消する手段として、その兄アブドラ・ビン・フセインを国王に据えて、トランスヨルダンという国を発足させた。

その後、第二次世界大戦が終わるとイギリスが委任統治を放棄する。これを受けて1946年5月に、独立。3年後の1949年に今のヨルダン・ハシミテ王国が正式に発足する。

国王は、初代からの世襲制である。幸い、ヨルダン王室は、よい国政を行い、国を貧しいなりに安定させてきた。これまでの王たちは、それなりに国民に愛されてきたと言える。

しかし、1948年にイスラエルが建国するのにあわせて、パレスチナ人が一斉にヨルダン入りする。これでヨルダン国民の70%は、パレスチナ人となり、国王は少数派出身という微妙な構造になった。

その後、ヨルダン入りしたパレスチナ人たちは、経済的にも成功し、多くはヨルダンの有力者になっていく。国王はパレスチナ人の機嫌を損ねないよう、綱渡りをしなければならなくなった。

さらに、最近ではシリア難民が押し寄せ、総人口の10%はシリア難民という異常事態になってきた。しかし、もっとやっかいなのが、人数は少ないが、非常に扱いにくいベドウイン族で、ヨルダン王室に様々な要求をごり押しするようになっているという。

今回、人質となったパイロットは、そのベドウイン出身である。ベドウインたちは、最初からヨルダンが、イスラム国攻撃の有志軍に参加することに激しく反対していただけに、パイロットのカサスベ中尉を無事に取り戻せというベドウインの怒りは相当なものである。

また、ヨルダン国内では、ベドウインだけでなく、広く国民の間でも、イスラム国への支持率が高まっている。

イスラエルで中東問題エキスパートのモルデハイ・ケダール博士(バル・イラン大学)によると、もし、ヨルダン人パイロットを生きて取り戻せなかった場合、ヨルダン王室が転覆しかねず、状況は急変すると予想する。

つまり、今のヨルダン政府に、日本人人質の後藤さんの命に気を配る余裕は全くないということである。少なくとも、日本より、ヨルダン人パイロットが最優先ということを強調せざるを得ないのである。

<イスラム国はヨルダンをねらっているか?>

ケダール博士によると、当然、Yesである。ケダール博士によると、カリフ制を主張するイスラム国にとって、フランスとイギリスが勝手に決めた国境線や、国王に対する敬意は全くない。ヨルダンどころか、中東全体、ひいては地球全体の支配を目標にしているのがイスラム国である。

http://www.israeltoday.co.il/NewsItem/tabid/178/nid/24933/Default.aspx (ケダール博士による記事 2014.9.14)

昨年秋、イスラム国は、ヨルダン領内に足を伸ばしはじめた。ヨルダンがイスラム国になってしまった場合、イスラエルへの足がかりになるため、この時、イスラエルの介入も一時伝えられた。

その後、ヨルダンへのイスラム国の進出は報告されていないが、おそらくイスラエルが諜報活動などを通して、ヨルダンを支援していると考えられている。

なおイスラム国は、昨年夏にイスラエルと戦っているガザを支援しないのかと問われ、「国が安定したら、いずれはイスラエルを攻撃する。今はまだその時ではない。」と言っている。
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ゴラン高原で交戦:イスラエル兵2人死亡・7人負傷 2015.1.29

 2015-01-29
27日、ゴラン高原シリア側から、イスラエル領内へ、ミサイルが2発着弾。被害はなかったが、これを受けて、28日深夜過ぎにイスラエル軍がシリアの軍関係施設を空爆した。死傷者の報告はない。

続いて28日正午ごろ、レバノンとの国境の町、ガジャール均衡の民間道路を走っていたイスラエル軍軍用車に突然、レバノン領内から対戦車砲が発射され、イスラエル軍兵士2人が死亡。7人が負傷した。

この約1時間後、イスラエル軍がレバノン領内へ迫撃砲で反撃。この後、UNIFIL (国連暫定監視軍)のスペイン人兵士が1人死亡したと報告された。

交戦状態となった直後、イスラエル軍は、ヘルモン山でスキーを楽しんでいた人々を避難させ、スキー場を一時閉鎖したが、今は再び解放している。周辺住民には、侵入者の恐れがあったため、一時自宅待機の命令が出された。現場周辺の道路は今も閉鎖されている。

本日28日、ヒズボラが、一連のイスラエルへの攻撃について、18日にイスラエル軍が、ムグニエ司令官を含む6人の戦闘員とイラン軍司令官と兵士6人を殺害したことへの報復だとの声明を出した。(オリーブ山便り1/22参照) 

レバノンのテレビからは、作戦成功を祝う様子が伝えられている。ハマスや他のパレスチナ組織も続いて作戦成功を賞賛する声明を出した。イスラエルのテレビは、ずっと現場からの中継を行っている。

イスラエル軍は、ゴラン高原シリア側を18日に攻撃して以降、ヒズボラの報復の懸念があるとして、戦車や軍用車を国境付近に配備。侵入者を阻むため、国境にそって塹壕を掘るなど、厳重な警戒態勢をとっている。現在も厳戒態勢がとられている。

今後、このまま終焉するのか、エスカレートするのか、現時点ではどうなるかは、専門家でもまだ予想が不可能だという。

イスラエル軍によると戦死した2人は、ドール・ニニ軍曹(20)と、ヨハイ・カランゲル大尉(25)。ドールさんは、戦闘部隊隊員で、夏にガザで戦い、軍曹に昇格。ヨハイさんには、妊娠中の妻タリさんと1才の娘がいる。

<ヒズボラとイランがイスラエルに対する方針の転換か?>

今回のエスカレーションは、明らかに18日のイスラエルの攻撃で、ヒズボラの司令官ムグニエとイラン軍司令官を含む12人を死亡した事がきっかけとなっている。

イスラエルがなぜそこまで大きな攻撃に出たのかについて、バル・イラン大学のエフライム・インバル教授は、ヒズボラとイランが、具体的に何を計画していたのかは不明だが、最近、イスラエルと最前線の均衡状態を破って、新たな戦闘状態をつくりあげようとしているとみられると解説する。

インバル教授は、イスラエルは、市民が攻撃される前に、できるだけ危機がまだ国外にあるうちに処理する方針であると改めて強調。歴史をみれば明らかだが、ヒズボラとイランは、無条件にユダヤ人の殺害を望んでいる。だから、これは攻撃ではなく、防衛であると主張する。

ここで、注目されるのは、シリアのアサド政権がヒズボラとイランに加わっていない事である。またイスラエル兵が死亡した攻撃は、シリア領内からではなく、レバノン領内からだった。シリアはイスラエルとの戦闘に加わりたくないと推測できるとインバル教授。

まだまだ先行きはほとんど読めない状況だが、戦争へとエスカレートしないよう、とりなしが必要である。
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国際アウシュビッツ解放記念日 2015.1.29

 2015-01-29
27日は、国際アウシュビッツ解放記念日だった。今年70周年を迎える。国連での式典にはリブリン大統領がイスラエルを代表して参加。演説を行った。また現地アウシュビッツでは、イスラエルの旗を持った人々などが集まって式典が行われている。

リブリン大統領は、北部情勢が悪化するのを受けて、早めに帰国。死亡した兵士の家族や、負傷兵を訪問することになっている。
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物議かもすネタニヤフ首相の訪米 2015.1.29

 2015-01-29
ネタニヤフ首相が、アメリカ議会(共和党主導)でイランに関することへの発言を求められ、3月、渡米する意志を表明した。

問題は、この件がホワイトハウスを素通りしていたことである。議会はオバマ大統領とは対立する存在。その議会の招待に、ホワイトハウスには何の断りもなく、出席表明をしたことで、オバマ大統領との関係にひびが入るとの批判がとびかっている。

案の定、オバマ大統領は、この時、ネタニヤフ首相とは面会しないと表明。「(イスラエルの)総選挙2週間前に、一方とだけ会談するのは、倫理的でない。」というのが理由である。
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石のひとりごと:イスラム国:日本人拘束と中東事情について 2015.1.29

 2015-01-29
イスラム国に拘束されている後藤健二さんの殺害予告時時間も過ぎて、日本中が緊張に包まれていることと思う。しかし、イスラエルでは、ゴラン高原で、ヒズボラとの戦闘が発生したので、こちらの話題には手が回らなくなったようである。報道はない。

今回、イスラム国は、昨日までは後藤さんとヨルダンに拘束されているテロリストで死刑囚の交換を提示した。これは日本とヨルダンの関係に水をさすような、非常に意地の悪いものである。

ヨルダンは、数週間前に戦闘機が撃墜されたとみられ、その時にパイロットのムアス・カサスベさんを捕虜にとられている。昨夜からヨルダンが、ムアスさんの解放とひきかえに女性死刑囚の解放を準備したとの報道が入っている。後藤さんに関する情報はない。

明日の今頃までに、ムアスさんと後藤さんがそろって戻ってきていればと思うが、イスラム国がそうするとは考えにくいというのが現状だ。もし2人そろって解放されたとしたら、それは、政府が本当に大金を支払うなど裏で何かが行われたか、神の奇跡でしかないだろう。

半分欧米だが中東の一角であるエルサレムですら感じる事だが、中東は甘くない。生きるか殺されるか、基本的に強い者だけが生き残る世界である。

たとえば、イラン。日本を含む欧米諸国の考え方では、戦場には子供や女性は出さず、兵士の背後に置いて守るものだが、イランは、地雷の埋まっているところを子供と高齢者を先に歩かせ、その背後に軍隊が続く。弱いものが、強いもののために死ぬことは理にかなっているのである。

本能的にアラブ人たちは、だれが強いのかをみきわめ、右にも左にも意見を変え、自分を守るためには平気で嘘もつく。約束はあってないのも同じ。中東でのベテラン記者から、彼らが言っていることはそのまま受け取れない上、明日はまったく違うことを言っていることがあるので記事にしにくいと聞いたことがある。

これは、倫理観に欠けているのではなく、それが中東での生きるすべ、知恵だということである。

もう一つは、基本的に中東イスラムの考え方では、イスラム教徒以外には、何をしても罪意識に結びつかないということも知っておくべきである。中東、特に過激なアラブ・イスラムから見ると、仏教やヒンズーなどを信じているアジア人は、偶像礼拝者として軽蔑の対象である。殺すことになんの躊躇もない。

今回、イスラエルが、ゴラン高原で12人のヒズボラとイラン兵を殺害したが、時にはこのように先制攻撃しないと、やられてからやり返す、通常の防衛観念では、生き伸びることができないというのが中東である。

安倍首相は、国際社会に貢献する日本にしようとしていた。これであきらめてしまわず、国際社会に貢献し、尊敬される国・日本になるため、私たち国民も覚悟する時に来ているのかもしれない。
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テルアビブでナイフテロ:17人負傷 2015.1.22

 2015-01-22
水曜朝7時15分、テルアビブの中心で、パレスチナ人が、バス内部でナイフで乗客を刺し回るテロが発生した。犯人はバスから降りた後も通行人をナイフで刺している。

犯人はその後、バスの後続車に乗っていた刑務官3人に取り押さえられたが、被害は、重傷者4人、中等度の負傷者3人、軽傷6人他、ショックに陥った人など計17人に上っている。*負傷者の人数は、メディアによって格差あり。

テレビでは朝からひんぱんに実況中継を行っていたが、現場は、蜘蛛の子を散らすように走って逃げる人々、負傷した人の血があちこちにあり、壮絶な様相である。

<テロ犯に立ち向かうイスラエル人>

犯人はバスに乗ってすぐ運転手のヘルツェル・バイトン(55)さんを刺し、そのままバス内部の乗客を刺し回った。バイトンさんは、胸に2カ所負傷しながらも犯人を取り押さえようとし、周囲にいた乗客らも勇敢に協力していた。バイトンさんは重傷者の一人で現在、手術中となっている。

ネタニヤフ首相は、犯人を逮捕した制服の刑務官3人が、治安部隊として的確に対処していたとして、ねぎらいの電話をかけた。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4617622,00.html
http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Recording-of-call-to-MDA-during-Tel-Aviv-terror-attack-released-I-feel-blood-all-over-my-body-388442

<予防がしにくい突発的単独犯か>

逮捕された犯人は、西岸地区トゥルカレム出身で、イスラエルへ違法に侵入していたパレスチナ人、ハムザ・マトルーク(23)だった。

犯行の動機について、昨年夏のイスラエルのガザ攻撃、神殿の丘での紛争への報復であると主張。インターネットで過激なイスラム主義を学んだと言っている。しかし、前夜は11時まで友人とともにいて、冗談を言い合い、犯行の予兆は全くなかったという。

今のところ、ハムザの単独犯とみられているが、ハマスはこの犯行を、「イスラエルに対する自然な反応だ。」と賞賛する声明を出している。

ネタニヤフ首相は、「パレスチナ自治政府が、こうした個別のテロを煽っているからだ。」と避難する声明を出した。首相が主張する通り、事件後パレスチナ人らはすぐに、このテロを賞賛するイラストをインターネットに流している。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/190268#.VL_PoKW9DCs

アメリカ大使館、日本大使館も、バスなど公共交通機関の使用を控えるようにとの通達を出しているが、エルサレムでも、バスは相変わらず満員だった。

先週まで全国的に相当寒かったイスラエルだが、今日から急に気温が上がったことで出かける人が急増している。エルサレムでも、午後には24度まで上がった。
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北部シリア国境:厳戒態勢 2015.1.22

 2015-01-22
日曜、イスラエル空軍の攻撃で、ヒズボラ6人、イラン革命軍兵士6人(司令官1人を含む)の計12人が死亡したが、ヒズボラ、イランがそれぞれイスラエルへ報復すると言っていることから、北部シリア国境では厳戒態勢に入っている。

迎撃ミサイル配備の他、国境を走る国道は、閉鎖され、国境では、次々に配備される戦車や軍用車が目撃されている。

本日水曜には、国境を越えて不審者が侵入したとの情報があり、一時周辺住民は屋内から出ないようにとの指示が出た。こちらは午後6時の時点で解除となった。その前には国境で、ヒズボラの旗を掲げた車が、空中に威嚇射撃し、住民を恐怖に陥れていた。

ヒズボラはイスラエルに報復するとしながらも、イスラエルとの全面戦争は望んでいないと表明している。しかし油断はできない。イランでは、本日、死亡した司令官の葬儀が行われ、イスラエルの旗を群衆が踏みつけ、燃やす様子が伝えられている。
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南部ベドウインの町で暴動 2015.1.22 

 2015-01-22
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4617695,00.html

ベエルシェバ近郊のベドウインの町らファット。非常に貧しく、高校など学校が麻薬売買の巣になっている。そのラファットに、先週水曜、警察が突入し、麻薬ディーラーらを逮捕した。この時の衝突で、警察官3人が負傷した他、アル・アジャール(22)が警察の発砲で死亡した。

これに対し、ベドウインたちが、アル・アジャールは麻薬関係者ではなかったと主張して警察に反発。暴力的なデモに発展し、警察との衝突で、ベドウインがさらに一人死亡した。以来、警察に火炎瓶を投げるなどの衝突が続いている。

アル・アジャールの葬儀は日曜に行われたが、その時の渋滞で、前後左右を車で囲まれて動けなくなった警察車両が、群衆に投石などで襲撃された。警察車両は防衛仕様になっているが、それでもかなりのダメージを受けており、中にいた5人の警察官の命に危険が迫る状態だたという。

昨日火曜、周囲の車を蹴散らしながら逃げようとする警察車両の様子が公開された。今後のイスラエルとベドウインの関係悪化が懸念されている。

現在、イスラエル領内に定住しているベドウインは、約20万人で、全人口の3.5%を占める。その50%がラファットに在住している。

ベドウインは、常にイスラエルで最も貧しい人々で、彼らの町は、犯罪の温床になっている。イスラエルは、ベドウインの生活向上のために様々なプロジェクトを展開しているが、状況は改善していない。
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ISISの捕虜になった日本人:イスラエル国内の報道 2014.1.22

 2015-01-22
ISISが日本人捕虜2人の殺害予告をしたことについては、日本のテレビニュースを交えながらイスラエルでも報じられた。

後藤健二さんが、シリアへ出発前に、「非常に危険なところに行く。何が起こっても責任は私自身にあります。何が起こってもシリアの人々に責任を負わせないでください。」と語っているビデオも流されている。クリスチャン(日本基督教団田園調布教会所属)らしいコメントだ。 http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/190263#.VL_RVaW9DCs

世間からは若干変人扱いされている湯川さんを助けに行くと言っていたという点も、クリスチャンらしい発想と言える。

http://www.christiantoday.co.jp/articles/13401/20140530/goto-kenji.htm?utm_content=buffer92c44&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer (後藤さんの救いの証など:日本語)

後藤さんの妻には昨年11月ISISから、20億円の身代金要求のメールが入っていたという。身代金支払い期限の72時間が刻々と迫る中、政府は対策本部をヨルダンの日本大使館において、ISISとの交渉を試みている。安倍首相と政府が適切な対応をすることができるように。

主が、今、後藤さんに深く臨んでくださり、語り導いてくださるように。後藤さんが湯川さんとコンタクトがあるのかどうかは不明だが、湯川さんが救われるように。ご家族や所属教会を励まし、強めてくださるようにと祈る。
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イスラエルの攻撃か:ヒズボラとイラン兵士12人死亡 2015.1.20

 2015-01-20
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4616860,00.html

19日、イスラエル軍とみられるヘリコプター、もしくはドローンが、ゴラン高原のシリア側で、走行する車に向かってミサイル2発を発射。ヒズボラの軍事指導者ジハード・ムグニエ(25)を含むヒズボラ戦闘員6人と、イラン革命軍兵士6人が死亡した。

ジハード・ムグニエは、2008年にイスラエルに暗殺されたヒズボラのカリスマ軍事司令官イマド・ムグニエの息子である。この件については、ヒズボラは今もイスラエルに対する深い恨みをもっている。その息子がまたイスラエルに殺されたのである。ヒズボラは、ただち報復すると警告した。

イスラエル軍からの正式な発表はないが、諜報機関によるとゴラン高原で重大なテロを計画していたとみられる。
http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/190132#.VL2f06W9BCs
 
19日、ジハード・ムグニエの葬儀が行われ、群衆が「イスラエルに死を」と叫んでいる様子が伝えられている。他の5名の葬儀は20日に行われる。イランは19日、司令官1人を含む革命軍兵士6人が、死亡したことを確認したと発表した。
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4616784,00.html

ヒズボラは、シリア内戦に加勢しているため、イスラエルとの全面戦争は避けると見られるが、ヒズボラがイスラエルに向かって配置しているミサイルは10万発に及ぶ。

イスラエルは、北部シリアとの国境付近に迎撃ミサイルを配置した。
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パリ・テロ攻撃の波紋・その後 2015.1.20

 2015-01-20
パリでのテロ以降、ヨーロッパは対テロ対策で緊張が続く。ベルギーでは、安息日にかけてシナゴーグなどユダヤ関連施設周辺に数百人規模の軍が派遣されている。町に兵士が立ち並ぶのは、戦後30年以来だという。

ガザ地区では、昨年12月にISISと名乗る過激派らがフランス・カルチャー・センターを爆破した経過があるが、19日、フランス大使館前で、200人がシャルリー・エブド社に反発し、フランスやアメリカの国旗を燃やすなどのデモを行った。

アフリカのニジェールでは、イスラム教徒らが、フランスに対するデモを行っていたが、だんだん暴力的となり、6つのキリスト教会に放火して破壊した。

<イスラム過激派の限りない残虐性>

ISISの登場以来、イスラム過激派の暴力がさらに残虐性を増して来ている。ナイジェリアのボコハラムは、200人の少女を誘拐して世界に知られるようになったが、昨年末、ISISの参加に入ると表明。残虐な行為を続けている。

19日、ボコハラムは、隣国カメルーンからも、80人を誘拐した。カメルーン軍の反撃で、24人は解放されたが、まだ多くは拉致されたままである。

また、BBCによると、衛星写真上、ナイジェリア北部の住民3万人がいなくなり、消滅したとみられる町がある。少なくとも2000人は死亡したと懸念されている。http://edition.cnn.com/2015/01/19/africa/cameroon-boko-haram-kidnap/

ISISは、最近では、同性愛者をビルの上から突き落として殺害する様子が伝えられた。また、以前誘拐したヤジード教徒のうち、高齢者や子供、病気の者たちが、解放されて戻って来た。つまり、使いようのない者は不要というわけである。
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安倍総理イスラエル訪問:日本・イスラエル・ビジネスフォーラムより 2015.1.20

 2015-01-20
安倍晋三総理がエジプト、ヨルダンを訪問し、18日からイスラエルを訪問。ネタニヤフ首相、リブリン大統領との会見し、中東の過激化を止めることへの協力を確認。日本・イスラエルのビジネス・セミナーで両国の友好関係を深める道作りを行っている。

19日には、ヤド・バシェムを訪問して献花。ネタニヤフ首相夫妻と安倍首相夫妻そろっての夕食会。明日20日は、ラマラのパレスチナ自治政府のアッバス議長を訪問し、日本が援助して来たエリコ周辺の視察を行う。

安倍首相訪問は、イスラエル国内では、ほとんどニュースになっていないが、エジプト支援に430億円、ヨルダンの難民支援、対テロ支援に120億円の円借款を約束ことは、イスラエル人らの注目を引いているようである。

<安倍首相とともに日本から280人のビジネスマン>

安倍首相の公式訪問の取材は、日本から来た外務省付きの記者らが取材を行っているので、大手新聞社でも現地記者が取材できるのは限られているという。

唯一、取材できたのが、18日にエルサレムで行われた、ネタニヤフ首相、安倍首相ともに出席する日本・イスラエル・ビジネス・フォーラム(JETRO/日本貿易振興機構主催)だった。

JETROスタッフによると、セミナーには、日本から来たビジネスマン280人(費用は税金ではなく自前だと強調)とイスラエル人ビジネスマン300人が登録。実際には500人程度の経済人がセミナーに参加したとみられる。

両国とも参加者は、社長やビジネスマンで、日本からは日本総理府関係者、外務省、大使館関係者も来るなど、ほとんど全員が黒などダークカラーのスーツ姿、会場も5つ星ホテルのウォルドルフ・アストリアホテルで、高級感ただようセミナーだった。

セミナーでは、ネタニヤフ首相と安倍首相が冒頭で挨拶を行い、両国が、国をあげてビジネス・パートナーであることをアピールした。

ネタニヤフ首相は、今後数年間、日本とのパートナーシップ強化のために特別予算を計上していることを明らかにした。方策の一つは現在東京にあるイスラエルの貿易事務所を大阪にも設置する。

ネタニヤフ首相は、「イスラエルとの連携を決めた日本政府の決断は両国にとってよい決断である」と語った。

一方、安倍首相は、「両国は共に資源がなく、イノベーション(技術革新)が重要だ。イスラエルは、毎年新しい技術でスタートアップ国と言われる。イスラエルとの協力は不可欠だ。」と語った。

今回は特に、両首脳が見守る中、ICT(情報通信技術)分野での研究協力に向けた署名式が行われた。日本はサイバーセキュリティが弱く、情報は筒抜けと指摘されるところだが、今後、サイバーセキュリティでは世界一とされるイスラエルとの共同研究をすすめる。

その後、日本から来た日本企業で、イスラエルへの進出をもくろむ会社社長がそれぞれの社のプレゼンテーションを行った。

1)食品系

チョーヤ梅酒(株)の金銅重弘社長は、「梅酒の梅はプラムではない。日本にしかないアプリコットの類いだ。」 とこだわりを披露。梅酒がイスラエルの常識になってほしいと語った。なぜイスラエルなのかを聞くと、社長は、「イスラエルにはお金のある人が多いから。」と答えた。

チョーヤは、毎年一回、ラビを招致してコシェルの認定を受けた梅酒を、イスラエルの空港内で販売している。今回の会場でも梅酒をふるまっていた。今後さらにイスラエル国内に市場をひろげたいと語る。

チョーヤと並んで、ジャパンウィークでも単独で出店していた福岡県ブランドの日本酒「梵」が今回も酒を振る舞っていた。

次にキッコーマンの染谷光男社長。イスラエルでは寿司が相当な人気でもあることから、キッコーマンの醤油は、すでにイスラエルのスーパーでも普通に買えるようになっている。しかし、 500CCの醤油が、30シェケル近くする(約1000円)。

キッコーマンは、特にすぐれたコシェルであるウルトラ・コシェルの認定をとっている。キッコーマンでは、醤油文化をイスラエルにさらに浸透させるため、3年まえから毎年、すしのコンテストを行っている。

2)投資系

伊藤忠の投資系会社の安達俊久社長が、イスラエルのベンチャー企業への投資への意欲を語った。

「イスラエル人は、失敗を恐れない。また失敗してもやり直せる環境がある。”奇人変人”を受け入れるイスラエルには、0から全く新しい発想が出て来る」と評価(?)。日本はその点には弱いが、それを何倍にも拡散することができるとアピールした。

変わりどころでは、若手投資企業のサムライ・インキュベーター(テルアビブ本社)を経営する榊原健太郎氏。まだ若いがこれまでにイスラエルのベンチャー企業十数社に投資し、利益を上げている。日本企業の誘致活動も行う。http://www.samurai-incubate.asia/?lc=jp

最近では、テルアビブでトヨタとともにハッカソンを開催するなど、数多くのイベントをイスラエル国内で開催し、投資する企業をさがす。毎週木曜、テルアビブでサムライナイトを無料で開催し、イスラエルと日本を結ぶ働きをしている。

榊原氏は、若手らしい元気なプレゼンを行い、2015年には30社に投資するとの目標を語り、イスラエル人らから歓声があがった。なお、テルアビブには、もう一つ若手の岡田一成氏が経営するジャパンイノベーションセンターがある。

3)サイバーセキュリティ系

ザインエレクトロニクス(株)の飯塚哲哉社長が、イスラエルからはウイルスに感染した情報が非常に少ないと評価した。この他、情報通信研究機構(NICT)の坂内正雄もプレゼンテーションを行った。

この他、参加していた企業は、IBM, 三井物産、富士フイルム、三菱商事、パナソニック、みずほ銀行、前川製作所、欧州三井住友銀行など多数。

セミナーは2時間ぐらいだったが、ネタニヤフ首相と安倍首相に出番が終わるやいなや、報道陣はほとんど全員退散。チョーヤやキッコーマン社長らが、プレゼンテーションを行う中、最後まで残ったビジネスマンは3分の1程度だった。

会場右側日本人席、左側イスラエル人席だったのだが、閉会後、案の定、右側は整然としてごみもまったく落ちていないのに、左側は、プログラムやらなにやらが散らばり、むちゃくちゃになっていた。

セミナー後は立食ビュッフェ。ローストビーフや、新鮮なサーモンなど、高級料理がならんでいて、JETROの人にどうぞと言われるまま、思わぬお相伴にあずかってしまった。

<石のひとりごと>

今回、エジプトやヨルダンで相当な額の円借款を決めた日本。額が大きいので、イスラエル人らから、「Interesting」と言われた。いつもは非常に陰のうすい日本が若干、注目を得たようである。

しかし、表立ってイスラエルと手を結び、首相が、西側の対テロ政策に同調する発言をするなど、今後、日本も世界テロから無縁ではなくなってくるかもしれないと、私たち国民も覚悟を決めておいた方がいいだろう。

イスラエル側に立っているカナダの外相は、安倍首相とほぼ同時に来たが、パレスチナ自治区を訪問した際、卵や靴をなげつけられ、「カナダは歓迎しない」とのデモに遭遇している。

日本はパレスチナ人には相当支援を行っているので、安倍首相が靴を投げられることはないと思うが、そうした中東の本質は、アメリカですらよく理解できていないと言われる。日本の外務省がよく理解した上で、中東という火の中に手を突っ込んでいただきたいと思うところである。

安倍首相を直接拝見するのは初めてだったが、背たけや雰囲気などは、テレビで見るのと全く同じ安倍首相だった。中国人とも韓国人とも違う、「日本」のにおいがしてきそうな人物だった。
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ヨーロッパ・ユダヤ人危機!? フランス・テロ事件の波紋とその後 2015.1.17

 2015-01-17
先週9日にパリで17人が死亡したテロ事件。その後様々な動きや論議が続いている。主にユダヤ人に関するその後の動きと論議について以下にまとめる。

<ヨーロッパ各地で テロ警戒態勢:ユダヤ人学校休校> http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4615831,00.html

フランスでのテロ事件から、ヨーロッパでは、いつ同様のテロが発生するかわからない状況が続いている。 

15日、ベルギーでは、テロを計画していた組織へ警察が突入。シリア帰りのテロリスト2人を射殺した。取り逃がした者があったため、ベルギーでは16日、万が一に備え、ユダヤ人学校を休校にする措置をとった。オランダ、デンマークでも同様の措置がとられた。

ベルギーでの突入の後の16日、フランス、ベルギー、ドイツ、イギリスの警察は、これまでにISIS関連者などイスラム過激派、少なくとも30人を逮捕している。今後、こうした動きに対し、報復テロの可能性も懸念されている。

CNNがワシントンの情報筋として伝えたところによると、フランス、ドイツ、ベルギー、オランダで、テロが発生するとの警告がある。パリでは、16日、電車駅では、爆弾テロの懸念から乗客を避難させ、駅を一時閉鎖した。

イギリスでは、テロは発生していないが、危険分子を2人逮捕した他、ユダヤ関連の施設を中心に警備体制を強化している。

ヨーロッパのユダヤ同盟代表のラビ・メナヘム・マーゴリンは、EUの内務省に対し、ユダヤ人学校の校長や教師が、銃を所持して自衛する許可を要請した。

イギリスのキャメロン首相は、ホワイトハウスのオバマ大統領を訪問。現在シリア・イラクで行われているISISへの攻撃を含め、今後のテロ対策について会談。一方17日、ケリー国務長官がパリを訪問し、アメリカはフランスとともにあるとのメッセージを伝えた。

アメリカは、先週パリで行われたテロへの反対と言論の自由を訴えるマーチ(ネタニヤフ首相を含む40カ国首脳とともに200万人が参加)に参加しておらず、批判の目が向けられていた。

<言論の自由に限界はある!?:イスラム教徒ら各国で大規模デモ> http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4615892,00.html

今回ヨーロッパを混乱に陥れたシャルリー・エブド紙のイスラム教預言者モハンマドを風刺した絵は、イスラム教徒には侮辱と映るものだった。しかし、同社は、テロの後にも、新たなモハンマドの風刺画を出し、テロに屈しない姿勢を見せている。

ヨーロッパが「言論の自由」で一致する中、17日、イスラムの金曜礼拝後、アルジェリア、セネガルなどアフリカ諸国、パキスタン、イスタンブール、ヨルダン、レバノン、カタールやバハレーンなどで、イスラム教徒による「言論の自由にも限度がある。」と訴えるデモが発生した。

アルジェリアとヨルダン(アンマン)では2000人以上のデモとなり、ヨルダンのアブダラ国王も参加している。エルサレムの神殿の丘でもデモがあったが、衝突にはなっていない。

法王フランシスは、テロには断固反対するとの立場を明確にしたが、同時に、「他者の宗教には敬意を払うべき。もしだれかが私の母を侮辱したら、殴られると思わねばならない。」とのコメントを出した。

これはテロを正当化するともとられかねないコメントだとしてニュースに取り上げられている。なお、法王は現在フィリピンの台風被害地域を訪問し、明日はマニラで、世界最大ともいわれるミサが行われる予定。

<イスラエルはどこまで関与すべきか?>

今回のテロではユダヤ系食品店が襲撃され、ユダヤ人が4人殺害されたことから、ネタニヤフ首相は、率先してテロに対抗するコメントを出している。11日、パリで行われた反テロを訴えるデモにも参加し、オーランド大統領らとともに先頭に立つ姿が報じられている。

フランス政府は、ネタニヤフ首相が参加すると聞いて、あわててパレスチナ自治政府のアッバス議長を招致しなければならなかった。フランスはイスラエルだけを歓迎するわけにはいかないのである。

ヨーロッパでのテロ事件はイスラエルと無関係でないことは明らかだが、イスラエル国内では、イスラエルが、そこまで率先して首を突っ込むべきかどうか、疑問視する意見も少なくなかった。

また、パリでは、ネタニヤフ首相が首脳のためのバスに割り込みする様子が目撃され、ラピード元財務省は、「イスラエルの恥をさらした。」と指摘した。*海外でのイスラエル人観光客は、順番無視や落書きなど横柄な態度で知られ、嫌われる傾向にある。

なお、これが原因とは言わないが、3月に総選挙を控え、ネタニヤフ首相の支持率は低下する傾向にある。
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生きているうちに移住してほしかった・・:ユダヤ人犠牲者4人 2015.1.17

 2015-01-17
<ユダヤ食品店犠牲者4人:エルサレムに埋葬>

パリのユダヤ食品店でのテロで死亡した4人のユダヤ人の遺体は、イスラエルに運ばれ、13日、ネタニヤフ首相、リブリン大統領や政府閣僚らが見守る中、エルサレムで埋葬された。死亡した4人の詳細は以下の通り。

ヨアブ・ハタブさん(21) 

チュニスのチーフラビの息子で学生。イスラエルを訪問し、パリに戻ったばかりだった。食品店で殺害される直前、友人に「フランスのユダヤ人に困難な時代が来る。だから少なくとも安息日を守る努力をした方がいい。」とメッセージを送っていたことがわかった。

フランシス・マイケル・サアドさん(63) http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/190042#.VLm7eqW9BCs

マイケルさんは、6月に妻とともにイスラエルへ移住する予定だった。2人の子供たちは2年前にイスラエルに移住している。息子のヨナタンさんは、父が亡くなったことが悲劇だとは思わないようにしていると語る。

「父の死は、多くのユダヤ人の(イスラエルへの移住を促進する)助けとなる。父の死は、神のための犠牲だと思う。今は、たとえ5ヶ月でも、イスラエルへの移住を躊躇するべき時ではない。」と訴えている。

ヨハン・コーヘンさん(22)

ヨハンさんは、襲撃された食品店で働いていた。警察によると、テロリストが3歳児を殺害しようとするのを防ごうとして殺害されたという。ヨハンさんの恋人は、「これからどう生きていったらいいのかわからない。」と深い喪失をフェイスブックに綴る。

フィリップ・ブラハムさん(40代)

フィリップさんは、敬虔なユダヤ教徒でシオニスト。安息日の前に買い物に来ていて被害にあった。友人たちに「もうすぐ移住する。」といつも言っていたという。

このユダヤ系食品店でのテロでは、ヨハン・コーヘンさんと同スーパーで一緒に働いていた、マリ出身のイスラム教徒、バサナ・バシリーさん(24)が、とっさに冷凍室の電源を切ってユダヤ人客を中に隠し、15人の命を守っていたことがわかった。

フランス政府は、この功績により、バシリーさんにフランス国籍を提供することを決めた。事件後、20万人がバシリーさんの功績をたたえ、帰化を求める署名をしていたことを受けての処置。http://www.bbc.com/news/world-africa-30847333

<イスラエルへのユダヤ人移住促進に関する波紋>

パリでのテロ事件が発生した直後、ネタニヤフ首相は、「フランスのユダヤ人は早くイスラエルへ帰還すべき。」と発言していたが、フランスのボルス首相は、「もしユダヤ人10万人がフランスを去れば、もはやフランスではなくなる。」と述べ、とどまることを進める発言をした。

またヨーロッパのユダヤ同盟代表ラビ・マーゴリンは、「イスラエルへの移住は恐怖からでなく、愛からくるべきだ。」とネタニヤフ首相に反論すした。しかし、すでにイスラエルに移住したフランス人は口を揃えるようにして、「フランスでは反ユダヤ主義が悪化している。早くイスラエルへ帰還するべき。」と言っている。

事件発生1週間後に、ユダヤ機関の移住説明会に参加予約した人は2000人に上った。通常1月は説明会への希望者が少なく、150人程度だという。ユダヤ機関は、今年中にフランスからの移住する人は、最大1万人と予想している。 http://www.haaretz.com/jewish-world/jewish-world-news/.premium-1.637379

2014年は2013年の倍にあたる7000人がイスラエルへ移住している。現在、フランスにいるユダヤ人は50万人。このうち、多くは家族の中に既にイスラエルへ移住した者を持つため、移住はしやすいはずである。

しかし、フランスのユダヤ人の中には、テロが横行するようになってもまだ、「イスラエルは言葉も環境も違う。私たちはユダヤ人だが、フランスで生まれたフランス人だ。」と言っている人が少なくないという。

イスラエル国内では、フランスやヨーロパからの移住者をみこして、アパートの建設がすすんでいるが、今でも全国的に慢性的なアパート不足に供給が間に合わず、押し寄せる移民の波で、さらに家賃が上がると懸念されている。
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テルアビブのサファリからサイ3頭脱走 2015.1.17

 2015-01-17
テルアビブ近郊ラマット・ガンのサファリパークで、監視員が居眠りしたすきに3頭のメスのサイが脱走した。目撃者が警察に通報し、10分後には確保されたが、3頭が逃げ、人が追いかけるかわいらしい映像が公開されている。なお、居眠りしていた警備員は解雇された。

https://www.youtube.com/watch?v=wjDXwfY0cvk

このうちの1頭がサファリに到着した時の飼育員らのビデオもあわせてどうぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=vX50rOtIk8A

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厳しい寒波:ガザで2人死亡 2015.1.10

 2015-01-11
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4613477,00.html

先週水曜から始まった厳しい寒波は、10日、まだ続いている。昨夜の安息日入りの夜、エルサレムでも氷点下。一時激しく雪が降り、2013年ほどではないが、翌朝にはきれいに雪化粧したエルサレムとなった。

エルサレムへの幹線道路は続けて閉鎖されたが、ちょうど安息日だったので混乱はなし。現在、10日午後、雪はもう降っていないが、気温はまだ低いまま。厳しい寒波は明日には若干、緩和するみこみ。

今回の寒波で、ゴラン高原では-9度を記録。水道管が凍って水がとまった地域もあった。ガリラヤ湖は、雨と雪で水位が7cm上昇。南はネゲブ砂漠のミツペラモンまで雪が降った。

パレスチナ自治政府は、先週から非常事態宣言を出していた。避難民がまだ多数いるガザ地区では、2ヶ月の女の子と1ヶ月の男の赤ちゃんが2人、寒波で死亡した。(ガザ地区健康省報告による)
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パリのテロ事件とユダヤ人社会 2015.1.10

 2015-01-11
シャルリー・エブド社で12人、パリのユダヤ系食品店が占拠され人質4人が殺害されたテロ事件。10日夕刻現在、ユダヤ系食品店を襲撃した犯人の妻はまだ逃走中で、フランスでは今も高い警戒態勢が続けられている。

この事件発生直後、警察は、万が一に備え、パリの最も著名なシナゴーグを閉鎖。そのまま土曜日も閉鎖したままとなった。このシナゴーグが、安息日に閉鎖されるのは第二次世界大戦以来とイスラエルのメディアが報じている。

http://www.jpost.com/International/Landmark-Paris-synagogue-closes-on-Shabbat-for-first-time-since-World-War-II-387262

アムステルダムでは、親イスラエルラリーが、予定されていたが、テロの懸念があるため、中止となった。

フランスTV局の電話インタビューで、スーパーを占拠したアムディ・クリバリ容疑者は、犯行はイスラム国の支持であったこと、ユダヤ系食品スーパーを襲撃した理由はユダヤ人だからであり、(イスラエルが)イスラム国やパレスチナの領土を抑圧しているからだなどと述べている。

http://digital.asahi.com/articles/ASH1B66C1H1BUHBI02V.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASH1B66C1H1BUHBI02V

フランスにはヨーロッパで最大のイスラム教コミュニティとユダヤ教コミュニティがあるが、特に2014年のガザとの戦争以来、ユダヤ人に対する反ユダヤ主義暴力が悪質化しながら多発するようになっている。

ネタニヤフ首相は、オーランド大統領に電話をかけ、多数の犠牲者に対する追悼を述べ、事件が落ち着いた後も、ユダヤ人社会の保護に務めるよう要請した。

2014年、イスラエルへ移住したユダヤ人の中で最大の移住元は、フランスだった。今年もフランスはじめ、ヨーロッパのユダヤ人たちが早くイスラエルへ帰還するよう、とりなし必要。
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冬の嵐到来 2015.1.7

 2015-01-07
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4612284,00.html

イスラエルでは6日夜、北部からはじまり、全国的に強風と雷雨、または雪を伴う冬の嵐が到来している。

ゴラン高原では20センチ、ツファットでも積雪、ガリラヤ地方はひょう。ハイファでは、強風と豪雨で木々が倒されたり、大きな看板が倒れたりしている。ツファットでは17000世帯が停電するなど、各地で停電が報告されている。鉄砲水による洪水の報告もある。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/189619#.VK0oSaW9BCs (北部の様子ビデオ)

ベン・グリオン空港では、7日朝、一時的に雪で白くなったが、今のところ国際線の発着に影響は出ていない。

エルサレムでは、昨夜から強風が吹いていたが、7日午後1時すぎから、ひょうに近い堅い雪の小さな玉が、ばらばらと音をたてながら降ったりやんだりしている。

学校は、7日朝から全国的に休校になっている。ヘブライ大学も7、8日は閉鎖すると発表。バスも朝から停止。エルサレムに続く国道1号線と443号線が、7日午後から遮断されている。

さらに、エルサレム市では、7日午前中に、緊急対策室が設置され、ネタニヤフ首相とバルカット市長が打ち合わせ、海外メディアを招いて取材させる対処ぶりである。

2013年末の大雪では、厳しい寒波の中でエルサレムの広い地域が停電し、インターネットも遮断されるなど被害が大きかったせいか、ヒステリックなほどに大騒ぎしている感じだが、備えるに超したことはない。

国をあげての対策にあわせ、ほとんどの市民は6日のうちに食料を買い占め、本日7日からは、家族で家にこもっているとみられる。イスラエルには石油ヒーターがないため、今後、各家庭が一斉に電気ストーブを使うことで、停電にならなければよいがと思う。また一番困るのはインターネットが止まることである。

寒波は、今週末にかけて続くみこみ。この寒波は、ゴラン高原のシリア側も同じである。雪はシリア難民の上にも降っているはずである。

また、家が破壊され、ろくな防寒具もなく、電気も不足するガザ市民の上にも到来している。十分な防寒着すらないこれらの人々を覚えてとりなしをお願いしたい。
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フランスでテロ:12人死亡 2015.1.7

 2015-01-07
http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/189620#.VK0mKqW9BCs

日本でも報じられていることと思うが、パリで、イスラム教の預言者モハンマドを風刺した絵などを発信している出版社Charlie Hebdoが、少なくとも2人以上の覆面した男たちに銃撃され、これまでに12人が死亡したと伝えられている。犯人は逃走中。

BBCによると、Charlie Hebdoの最新の風刺画は、イスラム国のアブ・バクル・バグダディを風刺したものだった。
エルサレムでも雪のニュースを押さえて、フランスでの銃撃テロ事件がニュースのトップとなっている。
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パレスチナ国家案否決:国連安保理 2015.1.1

 2015-01-01
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4609565,00.html

12月、アッバス議長が、国連安保理に要請した、イスラエルの西岸地区からの1年以内撤退を含むパレスチナ国家を推進する和平案について。

当初、この件に関する安保理での採択は、イスラエルの総選挙の結果が出る3月まで棚上げと報じられていたが、アッバス議長が正式に要請を出したため、安保理は30日、採択を行った。

結果、賛成8カ国、反対2カ国、棄権5カ国と、可決に最低必要な賛成9カ国に1カ国足りず、アメリカが拒否権を発動するまでもなく、否決となった。

<賛成>:ロシア、中国、フランス、ルクセンブルク、ヨルダン、アルゼンチン、チリ、チャド

<反対>:アメリカ、オーストラリア

<棄権>:イギリス、ルワンダ、ナイジェリア、リトアニア、韓国

反対票を投じたアメリカはじめ、イギリスも、「アッバス議長の案は一方的で、イスラエルの治安に関する項目が欠如している。この案は建設的ではない。」と語っている。

<功を奏した?イスラエルのアフリカ支援>

今回、アッバス議長の提出した和平案が、広くアラブ同盟に支持されたいたにもかかわらず否決となった背景には、アメリカ外交筋の、相当な水面下での根回しがあったと伝えられている。

また、今回、否決への鍵を握っていたのはナイジェリアの票だった。ナイジェリアは伝統的に反イスラエルの立場をとって来た国だった。それが予想外の方針転換を行い、棄権にまわったことで、今回の否決が決まったのである。

ナイジェリアなどアフリカ諸国では、近年、イスラム過激派によるテロが頻発し、死者も多数出ている。そうした中、イスラエルが、武器を調達するなどして治安維持支援を行って来た。

また、イスラエルのリーバーマン外相は昨年あたりから、アフリカ諸国を訪問。治安維持支援の他、様々な支援やビジネス強化を通じてアフリカ諸国を味方につける方針で働きかけていたのである。

特にナイジェリアは、毎年政府支援で毎年30000人ほどのキリスト教徒をイスラエル旅行に派遣していることもあり、両者の関係は良好になりつつあった。これが、ナイジェリアが方針を180度転換し、イスラエルの側に立つ票を投じた背景である。

<今日から安保理のメンバー一部交代>

安保理は、本日1日から、非常任理事国の1部が入れ替わる。イスラエルに友好的なオーストラリアとルワンダが出て、変わりにマレーシアとベネズエラが入る。両国とも、反イスラエルの国々である。

つまり、アッバス議長は、もし、あと数日待って、新メンバーになってから採択を要請していれば、おそらく賛成票9票を難なくクリアし、アメリカは拒否権を発動せざるを得なかったと考えられる。

なぜアッバス議長があえて、旧メンバーの時に採択を要請したのかについては、アメリカに拒否権を発動させて怒りを買い、今後のアメリカとの関係が悪くなるという事態を避けたかったのではないかと考えられている。

<アッバス議長:国際刑事裁判所加盟へ申請>

安保理で国家承認案を拒否されたアッバス議長は、ラマラの閣議で、「これが終わりではない。」と語り、この直後に、国際刑事裁判所への加盟を申請した。

*国際刑事裁判所(International Criminal court)

国際刑事裁判所は、国際法廷とは別の機関。後者が国家間の紛争を扱うのに対し、前者は、集団殺害犯罪などの戦犯を取り扱う。署名国139。

これについて、ネタニヤフ首相もリーバーマン外相も、「もしパレスチナ自治政府が訴えた場合、困るのはパレスチナ自身だ。」として一笑に付すコメントを発している。

ハマスは、アッバス議長の国連への要請自体を「無駄」と非難していたが、「安保理での否決は、妥協の失敗に失敗を加えたようなものだ。」と厳しく批判した。
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ネタニヤフ首相圧勝:リクード党内選挙 2015.1.1 

 2015-01-01
http://www.jpost.com/Israel-Elections/Netanyahu-crushes-Danon-to-retain-Likud-chairmanship-Erdan-in-lead-for-No-2-slot-386332

31日、時期選挙での選挙名簿を決めるリクードの党内選挙が行われた。結果はネタニヤフ首相が75%を得票し、余裕で党首続投が決まった。

大物を次々に取り込んでいる他党に比べ、リクードでは、ネタニヤフ首相を超える人物がいなかった。予想されていた結果ともいえる。
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