15万人参加のテルアビブ・マラソン:熱中症続出で中断 2015.2.28 

 2015-02-28
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4631518,00.html

先週、ダンからベエルシェバまで雪にみまわれたイスラエルだが、今日27日は、全国的に晴れとなり、一気に気温が上昇した。

先週末には、気温0-3度で、積雪25センチを記録したエルサレムの今日の最高気温22度。テルアビブでは、さらに高く、28-29度と、季節外れの暑さを記録した。

この極端な気候の中、テルアビブでは、毎年恒例のマラソン大会が開かれ、海外からの参加者1200人を含め、15万人が参加。

気温が上がる前の早朝からのスタートだったが、途中で75人が熱中症となり、手当を受けた。うち2人は意識不明の重体となり、病院へ搬送された。

テルアビブマラソンでは、2年前にも熱中症で男性が1人死亡している。このため、テルアビブ市は、午前10時に、大会の中断を宣言した。

この時点で、短中距離のランナーはほとんど走り終え、フルマラソンのランナーだけがまだ走っている途中だった。中断される前に、フルマラソンを走り終えていたケニアから参加したキプロノさんが優勝となり、賞金15000ドルを獲得した。

これにもめげず、来年のテルアビブマラソンも2月26日と決定した。エルサレム・マラソンは3月末の予定。
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ネタニヤフ首相とケリー国務長官対立 2015.2.28

 2015-02-28
http://www.bbc.com/news/world-europe-31639376

アメリカ議会(共和党)が、オバマ大統領(民主党)に無断でネタニヤフ首相を招聘し、議会でイランとの合意に反対する演説を依頼、ネタニヤフ首相がそれに応じる意志を表明している件で、イスラエル、アメリカ双方に大きな波紋となっている。

イランに少しでも核開発の権利(平和利用を含む)を認める形で合意することは、将来必ずイランの核兵器保有につながると警告するのがネタニヤフ首相の主張である。

これに対し、ホワイトハウスの意向を代表するケリー国務長官は、「イランとの合意を早急に判断すべきではない。今回はネタニヤフ首相は間違っていたとの判断をうけるだろう。」と語り、公に対立する発言を行った。

もし来週、ネタニヤフ首相が予定通り訪米した場合、オバマ大統領、バイデン副大統領、ケリー国務長官は、それぞれ不在ということで会わない方針を明らかにしている。

しかし、ネタニヤフ首相はあくまでもアメリカ議会に赴く意志を変えておらず、来週渡米する予定である。BBCは、イスラエルとアメリカの関係に危機として、昨日はトップで報じていた。

ところで、イランとの合意に反対するのは、ネタニヤフ首相だけではない。穏健アラブ諸国も、「イランに核開発の道を残せば、中東に核保有の競争が始まる」との懸念を表明している。

中東は独裁者が多い上に、ISISという危険きわまりない過激派が存在する地域である。ここで核兵器獲得競争が始まることは、本当に地球崩壊につながりかねないことである。この問題、イスラエルが危ないだけでなく、予想以上に深刻な問題のようである。
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緊急祈り:ISISのクリスチャン迫害 2015.2.28

 2015-02-28
http://america.aljazeera.com/articles/2015/2/25/isil-kidnapping-underlines-grave-peril-of-assyrian-christians.html

イラク北部では、ISISが、30ものアッシリア・クリスチャンの町を襲撃。一時90人が捕虜になったと伝えられていたが、実際には300人近い人々(263人との報道もあり)が捕虜になっているもようである。逃亡している人々は数千人にのぼるとみられる。

これを受けて、有志軍が、付近のISIS拠点を空爆したが、それ以上の動きは不明。

先にエジプトのコプト・クリスチャン21人が殺害されたこともあり、捕虜になった人々の生死が懸念されていたが、今日になり、ISISが一部の捕虜を殺害したとの情報も出始めている。

BBCによると、International Law and Human Rights (IILHR)国際法・人権監視団体、ISISは、イラク国内の少数派を絶滅させようとしていると警告している。

*アッシリア・クリスチャン

アッシリア正教会ともよばれ、東方教会の一つ。アッシリア人はアラム語を話す少数キリスト今日民族で、現地に7000年間住んでいる民族と言われる。

1914-1920年にオスマントルコから25万人の大虐殺を受けて逃亡。現在、イラク、シリア、イラン、トルコなどの他、アメリカや世界各国に散らばっている。全世界に330万人。イラクのアッシリア人は1987年には140万人いたが、現在は40万人(アルジャジーラ)

<武装するイラク・クリスチャン> http://america.aljazeera.com/articles/2015/2/26/on-the-brink-of-extinction-assyrian-christians-crowd-fund-an-army.html

アルジャジーラによると、イラクのモスル北部では、ISISの脅威に対応するため、クリスチャンの兵士からなる民兵組織NPU(ニネベ防衛隊)の訓練が始まっていた。

訓練しているのは、フリーのベテランアメリカ軍退役兵ら。今週、500人の訓練が終わり、来週から最前線に配置される。

こうした動きは、イラク軍があてにならないことと、世界もISIS対策に及び腰であることを受けて、草の根的に始まったもの。その危機感が正しかったことは、今回のISISの襲撃で証明されてしまったことになった。

NPUを支援しているのは、アッシリア・アメリカの協力団体。また、アメリカのバン・ダイク氏が自費12000ドルを出して協力していることで注目されるようになったという。

*バン・ダイク氏:1960年代、アメリカのワーナーブラザースの音楽家、プロデューサーで、ビーチボーイズのアルバム制作に関わったことで有名。

<UNESCO緊急記者会見:ISISが世界遺産を破壊>

ISISは、イラク領内モスルの博物館にある考古学的な重要な物品を破壊しているビデオを公開した。破壊されたのは、9BCのアッシリア帝国の遺産など。

これを受けてUNESCOが記者会見し、「ショックを受けている。」と怒りを表明した。その後、今後どのようにイラクの世界遺産を保護するかの対策会議が緊急に召集された。

<ISISの処刑人ジハード・ジョンの身元が明らかに> http://www.bbc.com/news/uk-31657281

後藤健二さんを含む多数の捕虜を処刑をするビデオに登場していた処刑人、”ジハード・ジョン”の身元が公開された。クエート生まれのイギリス人(20代半ば)で、西ロンドン在住の、ムハンマド・エムワディ。

BBCによると、アメリカとイギリスの対テロ対策部は、昨年9月にはすでにエムワディの身元を把握していたという。
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エルサレム市長目前でナイフ・テロ 2015.2.23 

 2015-02-23
 http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4629577,00.html

22日午後5時半ごろ、エルサレム市役所前交差点で、正統派のアブラハム・ゴールドステインさん(27)がいきなりナイフで刺されるというテロが発生した。

たまたまそこにいたバルカット市長のボディガードが市長とともに犯人を取り押さえて、逮捕となった。犯人はラマラ在住のアラブ人(18)。現在、取調中。

被害者のアブラハムさんは中等度の負傷と伝えられているが、インタビューにも応じられる程度である。エルサレムのバルカット市長は現在55才。2008年から市長2期目を務める。ビジネスマン出身だが、軍では、パラシュート部隊司令官も経験している。

<雪は終わり>

週末大雪に見舞われたエルサレムだが、今日はもうほとんどの雪が消失した。しかし、気温はまだ5度以下と低く、太陽も出ていないのでかなり肌寒い。先日、停電の地域はないと伝えたが、実際には、あちこちで数時間の停電は発生していたらしい。

雪といえば、エルサレムのチーフラビが、安息日に除雪車を発動させたとして激怒し、責任を追及しているという。ラビは、「雪は日曜朝までには通勤通学に問題のない量になっていた。土曜日に除雪車を働かせる必要はなかった。」と主張している。

しかし、発動する除雪車の前で自慢げに笑顔で写真に映っていたのはバルカット市長である。アラブ人テロに、安息日遵守で怒るラビ、エルサレムの市長というのはなかなか難しい仕事のようである。
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過激派でないヨーロッパのイスラム教徒の意思表示 2015.2.23

 2015-02-23
<ノルウェーでシナゴーグを保護するイスラム教徒> http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4629243,00.html

昨日、ノルウェーのオスロで、イスラム教徒1000人ほどが、市内のシナゴーグの周りを手をつないで取り囲んで保護する形をつくり、「反ユダヤ主義に反対する」デモを行った。

ノルウェーのユダヤ人は1000人程度とコミュニティはヨーロッパ一小さい。これに対し、イスラム教徒は順調に増え続けて、現在15-20万人。(ノルウェーの総人口は約510万人。

<過激派は出て行けば良い:オランダのイスラム教徒市長> http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4629243,00.html

オランダでは、モロッコ出身でイスラム教徒のロッテルダム市長が、イスラム過激派について、「オランダは、多様性容認の国だ。そのオランダに来るなら、オランダの文化に従わなければならない。それがいやなら出て行けば良い。これは強制ではない。選択の問題だ。」と語った。

ロッテルダム市長は、自らもイスラム教徒であり、非常な貧しさの中からオランダに移住。努力して市長にまでなった。「貧しさがテロを生むという理論には賛成できない。貧しいからこそ、そこから脱出する意欲につながる。」と語る。
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トルコがシリア領内で電撃作戦遂行 2015.2.23

 2015-02-23
 http://www.bbc.com/news/world-middle-east-31572257

シリア北部の町コバネをクルド人勢力が奪回したことはお伝えした通り。そのコバネの先(シリアとトルコ国境からは35キロの地点)に、1918年まで約400年続いた大帝国のオスマントルコ創始者オスマン1世の祖父・スレイマン・シャーの墓がある。

トルコにとっては英雄にあたるため、トルコ軍兵士が護衛する要所だった。ところがその墓がシリア内戦では激戦地になったアレッポ近郊でISISの支配域に入ってしまい、孤立するようになっていた。

そこでトルコは、昨夜、戦車39台、軍用車57台でコバネを突っ切り、スレイマン・シャー廟そのものと護衛の兵士38人をトルコ領内へ救出する作戦を遂行した。

トルコ軍兵士が1人死亡したが、作戦はすみやかに成功している。
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ISIS関連ニュース 2015.2.23

 2015-02-23
<イラク領内でクルド人21人をみせものに>http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4629596,00.html

ISISが、クルド人勢力ペシャメルガの21人にオレンジの囚人服を着せ、個別のおりに入れて、町中をパレードする映像が公開された。その後に殺される直接の映像はないが、先に焼殺されたヨルダン軍兵士の映像がつけられているという。

映像には白いターバンの男が、クルド人勢力に対し、ISISに対する戦いをやめるよう訴えている。映像の時期や場所は不明。

<リビアでイランを襲撃?>

無政府状態に近いリビアでは、昨日、のイラン大使支度前で爆破テロがあった。幸い、物損だけだったが、ISISが犯行声明を出した。イランは、シーア派であり、スンニ派のISISからすると異端にあたる。また、イランはシリアでアサド政権やヒズボラを支援している敵対者である。

先週金曜、エジプト軍が、コプト教徒を殺害されたことへの報復攻撃を実施したが、その報復だとして町で自爆テロが発生。40人が死亡した。これもISISが犯行声明を出している。

<ロンドンの10代少女3人シリアへ>

ロンドンに在住する10代少女3人(15-16才)が、行方不明となり、シリアへ入ってISIS戦闘員の妻になっているらしいということが伝えられた。シリアに行ったイギリス人女性は、すでに50-60人にのぼるとみられている。

ISISがナイーブな少女たちに、シリアの生活はすばらしいと言って誘惑しているという。しかし、実際には、極端なイスラム原理主義社会であるため、女性は9才から結婚が認められ、結婚後は、家から出ないで家事をし、子供を産むことを求められる。
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雪:ダンからベエルシェバまで 2015.2.20

 2015-02-20
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4628929,00.html

予報されていた通り、イスラエルでは、北部ゴラン高原で木曜朝から雪が降り始め、だんだん南下して、金曜朝までには、ベエルシェバやアラッドなどネゲブ地方にまで雪が降った。

エルサレムでは、これまでに何度かオーバーすぎる雪警報があっては肩すかしとなっていたが、今回は、本当に本降りとなり、金曜朝9時現在で20センチの積雪となっている。時々ひょうになりながらも、まだ雪が降り続いている。

朝起きて窓を見ると、ひさしの下で鳩が丸くなって固まっていた。凍死しているのかと思ったが、ちょっと窓をさわると首を動かした。

テレビでは、普段なら買い物客でごったがえすマハネイヤフダ(市場)の店のほとんどが閉まったままになっている様子を報じていた。安息日入りの金曜に店が閉まるのは15年ぶりだと、開店しているわずかな店の店主。

路面電車は走っているが、バスは停止している。エルサレムに続く1号線、443号線は状況に応じて閉鎖を繰り返している。死海への道路90号線では、道路上に大きな穴が発見されたことと、鉄砲水の危険性もあるため、通行止めとなっている。

学校は休み。積雪のある地域ではすべての遠足も中止。家族そろって、家にこもる週末というちょうどよいパターンになった。

北部ではすでに先週から雪が降っていたが、今回の雪嵐で、昨夜妊婦を乗せた救急車が立ち往生となり、救急車の中で女の子を出産させた。生まれたあと、救急車の外で踊り回る男性家族たちの様子が伝えられた。

雪はこのまま土曜から日曜朝まで続くとの予報である。

それでも祈る!雪の嘆きの壁中継
http://www.jpost.com/Israel-News/WATCH-Western-Wall-blanketed-in-white-as-snowfall-begins-in-Jerusalem-391615

<みごとな準備態勢>

今回、エルサレムでは、雪に備えて除雪車を230台準備。道路にまく塩も1500袋準備。

皆が一斉に電気ヒーターを使うので、予想される電力は最大12000メガワットだが、13500メガワットまでは準備しているという。万が一に備えて発電機の準備もできている。今のところ、電気もインターネットも停止している地域は報告されていない。

一般市民は、木曜までに食料も水も買い込んでいる。一人くらしの高齢者や、ホームレスには、市がヒーターや暖かい食事の提供をはじめる。また緊急救援のためのホットラインの準備も完了している。

雪は当然、パレスチナ自治区にも降っている。パレスチナ自治政府も、雪に備えて緊急センターを設置。外出を控え、車を運転しないよう指示を出している。つまりテロはない。

というわけで、テレビのレポーターの様子を見ていると、「雪です!ヒャッホー」である。

<イスラエルをおおう”極端”気象>

イスラエルは今年の冬、相当”極端”な気象が続いている。ほんの2週間前は、平均気温を上回って2-3週間早い花の開花だったのが、今は、平均気温を下回る氷点下の雪である。

ハイファ大学の気象専門家は、イスラエルは、まるでジェットコースターのような”極端”気候にみまわれていると語る。この不安定な気候は3月から4月まで続くという。

また今冬の特徴は、雨が多いということ。北部では、先週からの雪で、ガリラヤ湖の水位が4センチ上昇。昨夜からの雪だけで、1.5センチ上昇したという。現在の水位は212.35センチとなっている。
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カイザリヤで金貨2000枚発見

 2015-02-19
http://www.bbc.com/news/world-middle-east-31517433

カイザリヤ沖の海底で、金貨2000枚がダイバーによって偶然発見された。イスラエル史上最大のお宝発見ということで、BBCや日本でもニュースになっていた。

金貨は、エジプトのファーティマ朝で使われていたもの。ファーティマ朝は、969年から、イスラエルを支配し、国中の教会を徹底破壊したスンニ派イスラム王朝である。その後、十字軍が来る1099年まで、ファーティマ朝は、エジプトを拠点に、イスラエルを支配した。

ファーティマ朝は、ヘロデ王が建築した地中海の人口港カイザリヤにも駐留軍を置いていた。

金貨は、その兵士たちに配る給料だったか、裕福な商人の財産だったか、いずれにしても船が転覆して海中に眠ることになったとみられる。今後の研究で詳しい事がわかってくるはずである。

IAA(イスラエル考古学庁)によると、この金貨の価値は計り知れないほど大きいという。しかし、もちろん、イスラエルの法律では、こうした考古学的資産を販売することは禁じられている。金貨は国の財産ということになり、発見者への謝礼はない。
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2年前の投石テロ被害者少女(4)死亡 2015.2.19

 2015-02-19
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4628171,00.html
 
2年前、アデル・バイトンちゃん(4)は、母親の運転する車に乗って西岸地区入植地アリエル付近を走行中、パレスチナ人に石をなげつけられ、重傷となった。その後、療養を続けていたが、先週末から肺炎に陥り、昨夜死亡した。

今日、冷たい雨が降る中、アデルちゃんの実家がある町で、数百人が参列して、傘をさしての悲しい葬儀が行われた。アデルちゃんの町のラビは、「4才の子供について何を語れというのか。笑うことを学んだところだった。」とやり場のない思いを語っている。
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ISISに対して奮闘するペシャメルガ(クルド人勢力)2015.2.19

 2015-02-19
残虐性がだんだんエスカレートするISISだが、今度は西イラク地方の町で、45人を行きたまま焼殺したと地元警察が報告した。殺害されたのは、イラクの治安部隊とも考えられるが、確定はできていない。

しかし、地上では、有志軍とともに戦うクルド人勢力が、奮闘している。BBCによると、クルド人勢力は、これまでにISISにとられた領地をだいたい奪回したもようである。

また、数週間前、激戦地となっていたコバネも奪回したと伝えられていたが、2月2日付けで、BBCのテレビクルーがコバネ内部の様子を報じていた。町は完全破壊といってもよいほど破壊と激戦の後となっている。

http://www.bbc.com/news/world-middle-east-31088684

殺戮と破壊。これはもうサタン的といってもよいだろう。祈りで戦うときである。
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寒い週末に備えるエルサレム~スーパーのひとこま~ 2015.2.19

 2015-02-19
イスラエルでは明日から週末にかけて、気温がかなり下がり、北部を中心にエルサレムでも雪になる可能性も0ではないとの予報になっている。大学の明日の夜の授業はキャンセルになった。

今日午後、スーパーに行くと、普通ならすいているはずの時間帯なのに、レジには相当な列・・・。カートもかごもなくなっている。店員にきくと、全部使われているとのことで、かわりに段ボール箱を与えられた。

外には車が列をなして、駐車場入りを待っている。客の女性に聞くと、皆、明日からの寒波に備えて、買い込んでいるのだという。

それにしてもイスラエル人の買い方は、アメリカ人以上かもしれない。大人が2人は乗れるカートに、文字通り山のようにてんこもりで買っている。日本人と比べるなら、5倍以上買っている人も普通にいる。

イスラエル人の食べる量は、日本人の3倍ぐらい、いやもっとなので、これだけ買っても、おそらく1週間後には、すっかりなくなっているのだろう。ちなみにイスラエルの物価は、野菜果物以外は、日本以上である。

<イスラエル一の激安スーパー・ラミレビ>

ところで、イスラエルで最も安いスーパーは、やっぱり、全国チェーンのラミレビ。社長の名前そのものの店名なのだが、これがそうとう”勉強”している。他店より、一品一品、ほぼ2-3シェケル(60-90円)安い。中には軽く5シェケル(150円)安いものもある。

さらに!メンバーズカードというものがあり、そこからさらに割り引いてくれる。最近、銀行残高で問題を起こさないということで、新しくグレードアップされたカードをもらった。それを元にラミレビ・メンバーズカードを手に入れることができた。

支払ったあとのレシートをみてびっくり。メンバーには、トイレットペーパーなど特定の数点の商品にメンバー割引がついていたらしく、合計21シェケル(約630円)も割り引かれていた。これは混むはずだ。

様々な種類のユダヤ人客がそれぞれの世界に入った状態で、ところせましとショッピングしているラミレビ。その横で、私語をつつしまない店員たちが、豪快なアラビア語で、商品を出し入れしている。レジをうっている女性もアラブ人がほとんどだ。

なんやかんや言って、日常生活では、ユダヤ人とアラブ人はけっこう、共存しているのである。
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コプト・クリスチャン21人斬首:エジプト軍リビアのISIS空爆  2015.2.17

 2015-02-17
北アフリカのリビアには、エジプト人のコプト・クリスチャンが多く出稼ぎに来ている。その人々をイスラム過激派が昨年末から1月にかけて次々に誘拐。昨日、ISISが、このうちの21人を、「十字軍だ」として、斬首する映像を公表するに至った。

これを受けてエジプトのシシ大統領は、直ちに厳しい報復を行うと宣言。今日、リビア領内のデルナにあるISIS関係施設への空爆を実施した。空爆は、リビア政府との協力で行われており。リビア空軍機もエジプトに続いて空爆したと伝えられている。

この攻撃でISIS戦闘員40-50人が死亡したとみられている。

<エジプト国内の様子> http://www.bbc.com/news/world-middle-east-31494806 

今回殺害された21人のコプト・クリスチャンのうち、13人は同じ町の人々だった。映像を見て家々から悲しみの叫びがあがったとBBCは伝えている。

シシ大統領は、カイロ市内のコプト教・マルコ聖堂を訪問し、クリスチャンたちを慰めるとともに、「エジプトは世界諸国と、同じ目標を持ち、非道なイスラム過激派グループと戦う。」と伝えた。

BBC(エジプト人記者)によると、エジプトのイスラム教の最高権威(スンニ派)が、「このような野蛮な行為はイスラムを代表するものではない。」として、エジプト政府の空爆を支持している。http://www.bbc.com/news/world-middle-east-31483631

しかし、シシ政権は、国内の安定をはかるため、強大なエジプト軍を背景に、シナイ半島などで、イスラム過激派の掃討作戦を展開中だ。

今回のISISとの戦いへの介入が、エジプト国内のイスラム過激派との戦いにどのような影響が出て来るか注目されている。

*コプト・クリスチャン

エジプトのキリスト教はマルコがエジプトを訪問したところから始まっている。東方系教会(ギリシャ正教など)の一つであり、儀式も、東方系キリスト教会に類似する。独自の法王を持つ、。

エジプトはアラブの春以来、経済が非常に悪く、仕事がない。特にクリスチャンには仕事はない。リビアはイスラム過激派が勢力を伸ばしており、非常に危険であることは知られていたが、コプト教徒にとってはリビアが唯一の出稼ぎ国だった。

<リビアに勢力伸ばすISIS>http://www.bbc.com/news/world-africa-31113659

リビアは2011年に、長年国を支配して来たカダフィ大佐が失脚。一時、非イスラム主義の政府が立ち上がるかに見えたが、すぐに転覆。以後、イスラム過激派が、ダルマ付近を中心に勢力を伸ばしてリビア政府は弱体化しており、内戦状態といえる。

そのダルマで、昨年10月、過激派勢力が、ISISの傘下に入ることを宣言。ISISの”カリフ”もこれを歓迎する声明を出し、ISISの旗が堂々とはためく状態になっていた。以来、リビアでは多数の犠牲者を出すテロ事件が数々発生している。

欧米諸国は、ISISが活発になり始めた昨年からすでに大使館を引き上げている。今回の事件を受けて、最後に残っていたイタリアも、大使館を閉鎖して職員を帰国させた。

アフリカでは、この他にもナイジェリアで勢力を伸ばすイスラム過激派ボコ・ハラムがISISの傘下に入ったと宣言している。ボコ・ハラムの脅威が大きいとして、ナイジェリアでは、大統領選挙を延期するほどである。

ISISは、無政府状態か、政府があっても無力になっている国々をその支配下に入れる政策をすすめることを明らかにしている。シリア、イラクからアフリカにも支配域を広げつつあるようである。

<リビアから決死の脱出:地中海で少なくとも300人死亡>

混乱をきわめるリビアから、決死の覚悟で対岸のイタリアへ行こうとする難民が2014年から急増している。難民は、小さなボートに過剰に乗っているため、途中で難破し、大勢が溺死するケースが多い。国連によると、昨年だけで3500人が途中で死亡した。

先週も多くの船に分かれて数百人がイタリアへ向かっている中、4隻が不明で、少なくとも300人が死亡したと可能性が高まった。イタリアが救出に向かい、これまでに2000人もの難民が救出された。

北アフリカからの難民は、一番近いヨーロッパ、イタリアに集中している。イタリア政府はこれに対処しかねており、EUも協力するべきだと訴えている。
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移住を断るデンマークのユダヤ人コミュニティ 2015.2.17

 2015-02-17
昨日、ネタニヤフ首相が、デンマークやヨーロッパのユダヤ人に集団移住をすすめたことは昨日、お伝えした通り。

これに対し、デンマークのユダヤ人コミュニティは、その申し出に感謝しつつも、「私たちはユダヤ人だが、デンマーク人だ。テロに屈しての移住はしない。」として、移住はしないと返答した。

デンマークの首相も、「デンマークのユダヤ人はデンマークに所属する」として、デンマークから出て行かないようにと語った。

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ヨーロッパのユダヤ人に集団移住呼びかけ:ネタニヤフ首相 2015.2.15

 2015-02-16
デンマークの主都コペンハーゲンで発生した銃撃テロ。14日(土)、言論の自由を訴える集会を開催していたカフェへが銃撃され、市民1人が死亡したのに続いて、その夜15日深夜過ぎに、シナゴーグが襲撃され、ユダヤ人のボランティア警備員1人が死亡。警察官2人が負傷した。

被害にあったシナゴーグでは、この日、80人が出席して、バットミツバ(12才女子の成人式)が行われていたが、幸い、襲撃は内部にまでは至らなかった。犠牲となった警備員は、ダン・ウダンさん(37)。母親がデンマーク人、父親がイスラエル人だった。

犯人は犯行後、徒歩で逃亡。大規模な捜査が行われていたが、数時間後、家に帰って来た犯人を警察が呼び止めたところ発砲したため、その場で射殺された。2件の銃撃事件が同一犯によるものかどうかはまだ確定していないが、可能性は高いとされている。

朝のカフェで標的になったと思われる人物は、預言者モハンマドの風刺画を書いた人物であり、以前から殺害予告されていたことと、その後、襲撃されたのがユダヤ機関であったことから、政治的背景、つまりはテロとの味方が強まっている。

コペンハーゲンでは、現在、相当な数の警察官を配備して警戒態勢を続けている。

バットミツバに出席していたラビは、「ユダヤ関係施設の警備強化は、以前から訴えてきた。パリでの銃撃事件のあと、警備は強化されたが、十分ではなかった。」と語っている。

Yネットによると、デンマークにいるユダヤ人は7000人。このうち5000人がコペンハーゲンにいる。デンマークでの反ユダヤ主義は、昨年のガザ紛争以来、特に悪化しているという。

<リーバーマン外相・ネタニヤフ首相コメント>

リーバーマン外相は、事件を受けて、「イスラム過激派と、欧米。自由社会との戦いにおいては、まずユダヤ人が狙われる。ユダヤ人がこの戦いの最先端にいるからだ。各国は、非難決議やラリー(デモ行進)ではなく、イスラム過激派を根から壊滅させる対策を講じるべきだ。」と訴えた。

ネタニヤフ首相は、今週の閣議開始にあたり、「ヨーロッパで、再びユダヤ人が、ユダヤ人だからという理由で殺された。ヨーロッパでのこうした反ユダヤ主義行為は、これからさらに悪化すると思われる。

各国が治安強化をはかることは大切だが、ヨーロッパのユダヤ人は、大挙してイスラエルに移住すべきだ。」との声明を出した。またネタニヤフ首相は、ヨーロッパとウクライナの移住促進プログラムに新たに1億8000万シェケル(約54億円)の計上を議論するとしている。

http://www.jpost.com/Israel-News/Netanyahu-to-European-Jews-Terror-attacks-in-Europe-will-continue-Israel-is-your-home-391049

ユダヤの家党のナフタリ・ベネット党首は、「ヨーロッパでのイスラム過激派の台頭に大変懸念している。イスラエルはユダヤ人社会の自衛をある程度助けることはできる。しかし、ヨーロッパにいるユダヤ人の保護の責任は、最終的にはその国の政府にある。

イスラエルがいつでも受け入れる用意をして待っていることを知らないユダヤ人はいない。ユダヤ人自身が、こうした攻撃は単発ではないことに目覚め、イスラエルへ帰還することを決めなければならない。」と語った。

また、「国際社会は、自由世界の最先端で戦っているイスラエルを助けるべきであって、その手を縛り上げることではない。」とも語っている。
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エルサレムからウクライナを覚えて 2015.2.15

 2015-02-16
東ウクライナで、親ロシア派が、激しい攻撃を行い、多数の市民に犠牲が出ている問題。先週、フランスとドイツが仲介に入り、ロシアのプーチン大統領と、ウクライナのポロシェンコ大統領が、連続16時間の徹夜交渉を行った。

結果、なんとか合意に至ったものの、停戦ぎりぎりまで親ロシア派の攻撃が続き、合意は履行されないのではないかと懸念された。その停戦に昨夜から入り、なんとか今のところ砲撃がない状態だという。しかし、まだまだ予断は赦さない状況だ。

http://www.bbc.com/news/world-europe-31475744 (すごみの表情で停戦遵守を訴えるポロシェンコ大統領)

イスラエルにはウクライナから移住し、家族を東ウクライナに残して来ている人が多数いる。エルサレムアッセンブリーの0さん夫妻は娘と息子が渦中にあるという。ウクライナ政府、東ウクライナの人々、特に教会を覚えて、エルサレムでも祈りがささげられた。

この他、イスラエルで働くクリスチャンのEさん夫妻は娘がアフリカのチャドでの働きに行っているという。

アフリカでは、ナイジェリアのイスラム過激派組織ボコハラムが、ISISの傘に入ったと宣言し、ますますの暴力と勢力を拡大している。数日前には、ボコハラムが、隣のチャド領内を襲撃したとのニュースが入っている。このためにもエルサレムから祈った。
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冬・低気圧再び 2015.2.13

 2015-02-13
イスラエルでは先週、全国的に平均気温より高く、春の花が2-3週間も早く開花。エルサレムでも最高気温24度まで上がった。

ところが予報されていた通り、今週11日からは、冬の嵐となり、エルサレムでも冷たく強い風が続いて、今日もまだ平均気温より低い最高気温7度。最低は2度。11日には、一瞬だが、ひょうも降った。

ヘルモン山や、北部では、雪が今もつもっている他、ネタニヤなど北部では、雨で冠水している様子がテレビで報じられている。 
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4625663,00.html (11日)
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選挙一色・イスラエル国内 2015.2.13

 2015-02-13
イスラエルでは、3月17日の総選挙に向けて、主に右派ネタニヤフ陣営と、左派労働党ヘルツォグ・リブニ陣営が激しい論争を繰り広げている。

選挙名簿が出そろった時点では、ネタニヤフ陣営の支持率が落ちて、ヘルツォグ陣営が優勢だった。しかし、先月、イスラエル軍がイランとヒズボラの前哨地点とみられる地点を攻撃して以来、再び右派ネタニヤフ陣営が逆転するに至った。

この攻撃で、「イスラエルには危機がある。左派のようにパレスチナ側への譲歩をしていたのでは危ない。思い切った防衛をする政府が必要だ。」と考える国民が増えたためである。しかし、ヘルツォグ陣営も、まだまだ負けていない。

次なる論点は、ネタニヤフ首相が、アメリカ議会の招きに応じて訪米し、総選挙2週間前の時点で、議会でイランに関する演説をするかどうかという点である。

<アメリカとの関係が崩れる!?>

今回の議会への招きは、ホワイトハウスのオバマ大統領から出たものではない。

オバマ大統領は、イランの核兵器問題について、これまで伸ばし伸ばしになっていた交渉期限”目標”3月を遵守する方針を明らかにしている。課題は残るが、何らかの譲歩点をみつけて、この問題に一応の区切りをつけたいということである。

いったん、イランとの合意が成立してしまった場合、これを覆すことは不可能である。ネタニヤフ首相は、オバマ大統領と対立する議会に訴えてでも、イランとのいかなる譲歩も成立させないようにしたいと考えているのである。

しかし、ホワイトハウスの方針に反する演説を、ホワイトハウスに対立する議会で行うということは、完全にオバマ大統領に反旗を翻すことを意味する。

実際、ネタニヤフ首相がアメリカを訪問する際、オバマ大統領は面会しないと伝えている。バイデン副大統領も、他の予定ということでネタニヤフ首相には会わない方針である。

イスラエルでは、「決断を下すのはオバマだ。議会ではない。ネタニヤフ首相は、アメリカを敵にまわしてイスラエルを危機に陥れようとしている。」といった意見まで出ている。

時期が選挙2週間前ということも問題とされる。イスラエルだけでなく、アメリカ国内でも、双方の内政干渉になりうるとする意見が出ている。しかし、いずれにしてもネタニヤフ首相は訪米するつもりのようである・・・。
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イラン・ヒズボラのあやしい動き 2015.2.13

 2015-02-13
先月18日、イスラエルがゴラン高原シリア側への空爆で、ヒズボラとイランの戦闘員12人を殺害したが、懸念されていた通り、そのイランとヒズボラが、シリア南部、ゴラン高原イスラエル側に近くに新しい拠点を設立しようとする動きがあると伝えられた。

これを押さえようとしているのがシリア反政府勢力だという。エルサレムポストによると、反政府勢力は、ゴラン高原イスラエル側在住のドルーズを通じて、イランとヒズボラへの攻撃を再度実施すべきだ(つまりは反政府勢力支援)と、イスラエル軍に伝えたという。

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Syrian-rebels-call-on-Israel-to-bomb-Hezbollah-Iran-Syria-positions-390896

もしこの情報が正しかった場合、放っておけば、ヒズボラとシリアは、レバノン南部に加えてシリア南部にも拠点を持つ事になる。シリア南部の拠点は、まずはISISやシリア反政府勢力を牽制するためと思われるが、将来のイスラエル攻撃の拠点にもなりうる。

イスラエルも諜報機関を最大限に働かせて、早期の情報収集につとめているものと思われる。

<カオス状態のシリア>

ここでシリアがいったいどうなっているのかをみてみよう。シリアの内戦は、もともとアサド大統領に反政府勢力(スンニ派)が対立してはじまったものだった。

そこへ、アルカイダに続いて、ISIS(イスラム国)といったスンニ派の過激派が混乱に便乗して、自らの勢力を拡大するために、”反政府勢力への加勢”という名目で、シリアに入り込んで来た。

するとそこへシーア派のヒズボラとその背後にいるイランが、こちらもまた”アサド大統領への加勢”という名目でシリアに入り込んで来た。

今や、シリアが舞台となって、外国から来たスンニ派VSシーア派という形になっている。すると、国がこうした外国勢に荒らされるのを見て、シリアの反政府勢力が、今度はアサド政権側に立って、アルカイダやISIS、ヒズボラと戦い始めた。

つまり、シリア国内では、今やだれとだれが敵で、だれがだれに対して戦っているのかわからなくなっているということである。

その混乱の中へ、今、オバマ大統領が、ISIS(イスラム国)撲滅に向けて、地上戦を開始しようとして、議会への承認を要請している。シリアにいるのは、ISISだけではない。その他のグループは避けてISISだけ攻撃というわけにもいかない。泥沼にさらなる泥沼に陥る可能性もある。

オバマ大統領、相変わらず重責を追っている。

*ヨルダン軍パイロットが、ISISの捕虜になってから、有志軍への参加を控えていたUAE(アラブ首長国連邦)は、有志軍に戻り、ISISへの攻撃を再開している。
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イスラエル軍参謀総長交代へ 2015.2.13

 2015-02-13
防衛上、非常に繊細な状況であるが、イスラエル軍のベニー・ガンツ参謀総長が任期満了(4年)となり、来週火曜16日、交代式が行われる。

時期参謀総長は、ガディ・エイセンコット氏(54)。ゴラニ部隊(エリート戦闘部隊)出身で北部参謀長を務めていた人物。副参謀総長に指名されているヤイル・ゴラン氏も北部司令官である。

http://www.jpost.com/Israel-News/Eizenkot-officially-appointed-next-IDF-chief-of-staff-383168
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3週間早い春 2016.2.6

 2015-02-07
エルサレムは、最高気温20度となり、アーモンドなどの花が満開となっている。ネゲブ地方では、赤いカラニヨットが満開となっている。

今年の花の開花は、例年より、2-3週間早いという。来週にはまた気温が下がり、エルサレムでも雪が降る可能性も予報されており、なかなかのクレイジーぶりである。

先日ガザに最も近い地点に行って来たが、ガザとイスラエルの間に、ガザから出たゴミ捨て場の巨大な山があった。その上を鳥が集団でまっており、なんとも黙示録の世界だった。

望遠カメラで撮った写真には、破壊されたままの建物と、その瓦礫に住む人々の生活の姿があった。そのガザのごみの山とイスラエルの間にも赤いカラニヨットたちがならんで咲いていた。
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ヨルダンの怒りと復讐 2015.2.6 

 2015-02-07
http://www.bbc.com/news/world-middle-east-31158919

2月3日、ヨルダン空軍のパイロット・カサスベ中尉が、焼殺されるビデオが公開された。しかも、犯行自体は1月3日だったという。すでに殺害しているにも関わらず、それを交渉に出すという卑劣きわまりないイスラム国にヨルダンの怒りが爆発している。

まずは、イスラム国が要求していたアルカイダ系テロリストのリシャウイ死刑囚を含む過激派2人を即刻殺害。3日後には、ヨルダン空軍機がシリア領内のイスラム国の武器庫などの施設を空爆した。

空爆を実施した空軍機は、カサスベ中尉の自宅のある村の上空を飛行し、その成功を知らせた後、無事、基地に帰還した。ちょうどその時間にあわせて、ヨルダンのアブドラ国王がカサスベ中尉の父親を訪問し、国王が父親と2人で、空軍機を見上げている。

さらに本日、ヨルダンの国営放送は、空爆に使用した爆弾に「ヨルダン将校から、ISISの犬へ」と書かれていたことを報じた。ヨルダンは、イスラム国への空爆がこれが最後ではないと言っている。

前回の記事にも書いた通り、アブドラ国王がここまで復讐を表明する背後には、ヨルダン国内で強大な力を持つ数々のベドウィン部族制度がある。部族たちは、さらに厳しい復讐を要求している。

しかし、ヨルダンには、イスラム国支持者も少なくないとみられ、それらが今後どう出て来るか懸念される。またヨルダンが有志軍に参加していること自体に賛成していない人々もいる。引き続きヨルダンとその国王を覚えてとりなしが必要。

<アメリカの対応>

オバマ大統領は、イスラム国との対決姿勢を明確にしているヨルダンに、今後2017年まで、年間4億ドル(470億円)の軍事支援を約束している。http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM06H0T_W5A200C1EAF000/

一方、ヨルダンの戦闘機が撃墜されてパイロットが捕虜になった時点で、UAE(アラブ首長国連邦)が、攻撃から退いていたことがわかった。
アメリカは、イラク北部に、万が一に備えて、パイロット救出のための特殊部隊を待機させるなど、有志軍の士気の維持をはかっている。

ところで、有志軍の攻撃の実績については、一進一退で、あまり明確な報道がない。先月、クルド人勢力が有志軍との協力で、コバネを解放したというニュースが入ったが、詳細は不明。

別のニュースでは、有志軍が、原油の精製施設などを空爆し、原油からの収入がイスラム国に入らないようにしているろいう情報もある。

しかし、白昼堂々とヨルダン軍パイロットを焼殺するビデオが流されたことで、有志軍の無能ぶりが明らかになったとの見方も出ている。

<日本政府の対応>

人質を2人も殺害された日本だが、参議院が5日、衆議院が6日になって、イスラム国への非難決議を出した。

現在、国内や海外の日本人学校などで、テロ防止のために様々な対策がとられているが、対外的には今のところ、めだった動きはない。
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ヨーロッパ関係での注目点 2015.2.6

 2015-02-07
1)ウクライナ情勢悪化で動きだす国際社会

東ウクライナで、親ロシア派とウクライナは昨年9月、ミンスクで停戦に合意したはずだったが、その後も戦闘は続き、先月から、戦闘が激化している。親ロシア派は、24日、まだ支配域にはなかったマリウポリを攻撃し、実質支配地域を拡大しつつあるとみられる。

また最近では、親ロシア派が、無誘導ミサイルを市内で使うようになり、市民の犠牲者が急増している。国連によると、昨年4月からの死者は5400人近くに上る。背後でロシアが武器を提供しているものと見られるが、ロシアはこれを否定している。

昨日ケリー国務長官がキエフを訪問した他、ドイツのメルケル首相とフランスのオーランド大統領が仲介に乗り出している。

2)ギリシャに逆切れの反緊縮政権誕生で、EU困惑

ギリシャ経済が破綻し、EU全体の経済に影響を及ぼしている問題で、昨年、ギリシャは、EUが課した緊縮財政案を受け入れることで、支援継続となり、EU離脱を乗り越えることができた。

しかし、緊縮があまりにも厳しい事を受けて(自殺者急増など)、先月22日、緊縮を受け入れないと主張する強気のチプラス政権に交代となった。つまり、緊縮はしないままで、支援はしてほしいという主張である。当然、これを受け入れることは難しい。

すでに欧州中央銀行はギリシャの民間銀行向けの資金供給の特例措置を取り下げるなどの動きが出ている。今後ギリシャがどうなるか、ヨーロッパ金融がどう動くのか、注目されている。
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ネタニヤフ首相から安倍首相へ 2015.2,2

 2015-02-02
後藤さんが殺害されたとのニュースはイスラエルでも一時トップニュースだった。

今回の一連の出来事は、安倍首相が、イスラエルを訪問していた最中に発生した。ネタニヤフ首相は、安倍首相に対し、日本国民2人が犠牲となったことへの追悼の手紙を出した。「友へ」と冒頭に自筆で書いてある。(添付資料)

テロで何人もの国民を失っているネタニヤフ首相には安倍首相の心中を察することができるのではないかと思う。

<石のひとりごと>

イスラエルの報道を見ていると、後藤さんに関する報道がなされるときには、「何があっても、私の責任です。シリアの人々を責めないでください。」と最後のビデオで後藤さんが伝えたメッセージも毎回、伝えている。

日本人として、クリスチャンとして、後藤さんを誇りに思う。

また、危険と知りつつ、心配しつつ、これまで毎回、彼を送り出して来られたご家族に心からの敬意をもって、主が今、特別に支え続けてくださるようにと祈るばかりである。

身代金に関しては交渉をしなかったという日本政府。このような中にあってもヨルダン政府に協力への謝意を述べ、今後も中東への支援は続けると言い切る安倍首相。日本政府が強く対処してくれていることも心強く思う。

今後、日本がこれまでに経験してこなかった新しい、そしてかなり難しい局面を、安倍首相が、日本らしく、強く対処できるよう、心から応援したい。

なお、外務省からは、今日、国外にいる日本人に一斉に注意喚起が出された。シリアには、まだ朝日新聞の記者がいるらしい。トルコや、ヨルダンで取材を続ける記者たちの安全を覚えてとりなしをお願いしたい。
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