テルアビブ42度 2015.5.28

 2015-05-28
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4661815,00.html

いったん落ち着いていた気温だが、27日、イスラエルは、再び全国的に記録的な暑さにみまわれ、先週の暑さの記録を更新する勢いとなっている。テルアビブ、ベエルシェバでは42度。北部ハイファでも40度。エルサレムは38度である。

暑さで航空機のエンジンが不調となり、ベングリオン空港では、遅れた便が出ている。列車もスピードを落とした運行となり、ダイヤに乱れが出た。

この暑さを受けて、エルサレム近郊、ベイト・シェメシュ近郊の森などが自然発火し、家屋3件が焼失した。車いすの住民がいたが救出されて無事だった。エルサレムでも、窓をあけるとむっとした熱気が入ってくるので、日中は、窓を閉め切っている状態。

この暑さは、海岸部から中部にかけては、28日朝にはおさまると予想されているが、金曜には逆に気温が急激に下がり、土曜には平年を下回る気温になるという。同時に湿気が上がって、雨なになるというから、ほんとうにむちゃくちゃである。

内陸部のガリラヤ地方や、ヨルダン渓谷では、明日になっても気温は下がらず、逆にもっと上がる可能性がある予報されている。消防隊は、オンコールスタッフや、配置人数を増やして不足の事態に備えている。

電力会社は、暑さで倒れる人が出ないよう、電気代を払っていない家も電気を止めないようにする処置をとっているという。

なお、インドでは気温が48度まで上がり、500人が死亡したと伝えられている。
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夏の到来!?ガザからロケット弾着弾 2015.5.28

 2015-05-28
この暑さだが、昨夜、ガザからロケット弾が飛来。アシュドドや、キリアット・ガットでサイレンが鳴り、ヤブネ近郊に着弾した。少年がショックで治療を受けたが、物損、負傷者もなし。

これを受けて、イスラエル軍がいつものように、ガザ地区へ単発的空爆を実施。ガザでも負傷者はなし。まもなく、ハマスが「ロケット弾を発射したグループを逮捕した」と伝えてきた。最近のパターンである。

イスラエルでは、夏に戦争になるパターンが多いため、こうした事件があると、「夏が来たから戦争か!?」というなんともいえない暗黒感がある。この後、エジプトが、イスラエルに自制するよう伝えて来たとのこと。

<エジプトがトンネル500本以上を破壊>

イスラエルに自制をすすめているエジプトだが、エジプト自身は、ムスリム同胞団関係者の弾圧を続けており、今月16日にはムルシ元大統領に死刑の判決を出している。 http://www.bbc.com/news/world-middle-east-32763058

ガザのハマス(ムスリム同胞団関係)に対しても、エジプトの国境にあるトンネルを破壊し続けている。アルーツ7によると、ここ半年の間に500本以上を破壊したという。あの狭いところにいったいトンネルは何本あるのかと思わされる。

また、シナイ半島では、過激派掃討作戦で、聖戦主義者725人を殺害。ガザとエジプトの間に1キロに及ぶ緩衝地帯を設けた際には、少なくとも家屋1220件が破壊され、住民だったパレスチナ人は難民となっている。

<アムネスティ(人権保護団体)が、ハマスの残虐性を世界に報告> http://www.bbc.com/news/world-middle-east-32894633

アムネスティといえば、昨年のガザとの戦争では、イスラエルを戦争犯罪として訴えていた国際人権保護団体である。しかし、最近では、イスラエルだけでなく、ハマスの犯行も明らかにし、双方を訴えるようになっている。

そのアムネスティが、ガザのハマスは、昨年夏のイスラエルとの戦争中、イスラエルへのスパイだとして、パレスチナ人23人を拷問した上、殺害していたと報告した。この報告はBBCなど世界のメディアで取り上げられ、ハマスの実態として報じられた。

アムネスティは、「ハマスは昨年の夏の戦争中、誘拐、拷問、殺害という深刻な人権侵害を行った。これは戦争犯罪だ。」と訴えている。ハマスは、これは政治的な罠だとして否定している。

*アムネスティの報告書 http://www.amnestyusa.org/sites/default/files/embargoed_report_2015_strangling_necks.pdf
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もめる新政府 2015.5.28

 2015-05-28
先週、立ち上がったばかりの第34ネタニヤフ政権だが、連立政権を立ち上げるためが故に、多くの役職を各党に与えなければならなくなったため、閣僚数20という大所帯になっている。

様々な新しい役職をつくりすぎたため、たとえば外務省では、外務大臣はネタニヤフ首相が兼任しているものの、福大臣の他、パレスチナ交渉大臣、イラン関係担当などと、様々な担当者がたてられ、ばらばらになってしまっていると指摘されている。

たとえば、ケリー国務長官が来た場合、話し合いの課題によって次々に違う担当者が入れ代わり立ち代わり対応するということにもなりかねないというのである。

また、上記のような事情で、各党の未経験者が外務省のポジションについてしまい、元駐日大使だったベン・シトリット氏のようなベテラン勢が役職を失っているという。

エルサレムでは、選挙前にネタニヤフ首相が、エルサレム担当大臣はおかないとバルカット市長に約束しておきながら、リクードのエルキン氏をエルサレム開発担当にしたことが指摘された。

バルカット市長は「約束が違う」と公に激怒。ネタニヤフ首相は、「右派ユダヤの家党からは担当を出さないと約束しただけだ。」と言い訳をしている。

http://www.jpost.com/Israel-News/Politics-And-Diplomacy/Jerusalem-mayorformation-of-Jerusalem-affairs-ministry-contradicts-Netanyahus-promise-404082

バルカット市長は、自身がすでにミリオネアであることから、給料なしで市長職を担っている。新たなエルサレム担当大臣については「無駄な閣僚を置いて、血税を無駄遣いしている。」と批判した。
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拡大するイスラム勢力:欧米(クリスチャン)は眠っている!? 2015.5.28 

 2015-05-28
<拡大するISIS>

イラクではバグダッドに近いラマディがISISに占領され、シリアでは、パルミラが占領されて、ISISの支配域が拡大している。

ISISの目的は、20世紀に、中東で、欧米が勝手にひいた国境線をキャンセルし、あらたにイスラム国家を設立することである。その目標に近づきつつあるようである。以下のニューヨークタイムスのサイトでは、多くの地図を使って説明している。
http://www.nytimes.com/interactive/2014/06/12/world/middleeast/the-iraq-isis-conflict-in-maps-photos-and-video.html

アメリカは、地元イラク軍を支援してISISを撃退する計画だったのだが、そのイラク軍に一致がなく、兵士に戦意がないと言う事が指摘されている。ラマディでは、ISISが来たとき、イラク軍兵士は、アメリカからもらった軍用車両100台ほどを置き去りにして、一斉に逃げてしまったという。

次の記事は、イラク兵で、集団殺戮の中にいたが、遺体の下になって奇跡的に生き延び、ISISの占領地帯を人々の家に隠れながら逃れて来た人の証言を報じている。証言はまるでホロコースト生存者の証言のようである。(ビデオあり)

かなりショッキングだが、ISISが何をしているのかをかいま見る事ができる。
http://www.nytimes.com/2015/03/06/world/middleeast/iran-gains-influence-in-iraq-as-shiite-forces-fight-isis.html

I24によると、ISISは、パルミラの世界遺産となっているローマ円形劇場に人を集めた上で20人をステージ上で殺害したという。非人間性という点では超一級の行為である。http://www.i24news.tv/en/news/international/middle-east/72726-150527-islamic-state-shoots-dead-20-at-palmyra-amphitheater-monitor

そのISISに対し、地上ではイランを背景にしたシーア派が、反撃にとりかかっている。VICEnewsによると、イランでは、ISISに関する風刺画のコンテストが行われた。なぜか、ISISとイスラエルが協力している絵がいくつかある。
https://news.vice.com/article/anti-islamic-state-cartoon-contest-launched-in-iran

スンニ派のイスラム国か、シーア派のイランか、どちらが中東を制するのかはわからないが、どちらになっても、世界にとっては大きな脅威である。この状況を前に、イスラエルのアルーツ7が、以下のようなコラムを出していた。

<クリスチャン大量虐殺進行中・欧米は眠っている/ ジュリオ・メオッティ(アルーツ7コラムニスト)翻訳抜粋>

http://www.israelnationalnews.com/Articles/Article.aspx/16977#.VWXi1KW9BCt (英語本文)

毎年、10万人のクリスチャンがキリスト教徒だということで殺害されている。つまり毎時間11人のクリスチャンが殺害されているということになる。

教会の十字架は破壊され、クリスチャンの町は廃墟となり、代わりにイスラム国の旗が翻っている。イスラム主義者は、クリスチャンが地上から消し去られるまで戦うと言っている。

このように殺害されたクリスチャンは、イスラムに改宗しなかったから殺された。欧米のクリスチャンにそれができるのか。リビアで殺されたコプト・クリスチャンたちは殺害される前、イエスの名を呼んで祈っていた。

2009年からナイジェリアでは、カトリック教徒5000人が、ボコハラムに殺害された。これまでに計13000人が殺害され、10万人のカトリックが難民になり、教会350件が破壊された。

しかし、こうした荒廃は中東にいかなくてもみられるようになった。今、ヨーロッパでは、ルクセンブルグでゲイの首相が誕生し、学校教育から宗教的(キリスト教)な学びが、世俗の倫理や世俗の価値観によるものに変わっている。

*スコットランドでは、先週、国民投票により、ゲイの結婚を正式に認めることになった。世界初。

問題は、教会を破壊し、牧師を殺すイスラム原理主義者ではない。無関心で怠惰になった欧米の空気が、イスラム過激派をその気にさせているのである。
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エルサレム・エンパワード21 2015.5.21

 2015-05-21
エルサレムで聖霊派クリスチャンの集会エンパワード21が始まった。

今回の集会の目的は、最初のペンテコステを経験するということで、参加者は世界60カ国からの参加しているという。事前申し込みが3600人で、現地参加を入れると、4000から5000人の参加と主催者はみている。

会場はエルサレムで昨年オープンしたばかりのアリーナ。さすがにいっぱいにはならないので、会場を半分にしてステージを囲むようにして客席が設けられている。遅れて来る参加者もいたが、席はほぼいっぱいとなった。

オープニングの賛美はポール・ウイルバーさん。この他、賛美リードからメッセージまで、世界でも有名な名前がずらりとならんでいる。さすがペンテコステ派。最初から賛美ももりあがっている。

スケジュールによると、金曜夜はベツレヘムで、土曜は、ヨルダン川で集会が行われる。日曜のペンテコステ当日、日中は、KOKA(King of Kings)で集会が行われ、夜、再びアリーナでファイナルとなる。

集会の様子はストリーミングで見ることが可能。ただし、イスラエルは日本より6時間遅い。

http://www.jerusalem2015.com/watch-live/
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猛暑続くイスラエル 2015.5.20

 2015-05-20
2日前からイスラエルでは猛暑となっている。エルサレムでも35度。低地のガリラヤ湖や死海では42度である。乾燥が激しいので、山で自然発火による火災が発生している。

また、昨日、この猛暑の中、死海地方のマサダを徒歩で降りていたアメリカ人観光客の女性(20)が死亡した。

この女性はグループとともに歩いていたのだが、途中で8m下へ転落。女性がいないことに気づいてから、発見されるまでに1時間半かかったため、発見されたときにはすでに熱中症で死亡していたという。

猛暑は今日も続いている。エルサレムでも35度あり、乾燥しているため、唇が乾き、皮膚が白く粉をふいたようになる。家にいても、ずっと水を飲んでいる状態。
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チャレンジ満載でスタート:新政府 2015.5.20

 2015-05-20
第34代イスラエル政府は、19日、初閣議をイスラエル博物館で行った。イスラエルがこの地と深い関係にあることを閣僚に認識させるためである。その後、大統領官邸に勢揃いして、報告・写真撮影会が行われた。

リブリン大統領は、新閣僚たちに対し、「この政府は、これまでになく、待ったなしのチャレンジに直面している。(外交内政において)即戦体制に入らなければならない。」と述べた。

まずは、世界的に見て、イスラエルが外交的に孤立し始めているという点と、国内の物価高騰で、緊急に経済政策をとらなければならない点をあげた。

一方、ネタニヤフ首相は、ますます混乱に向かう中東、またイランが、欧米との交渉で足がかりを広げているという現状の中、イスラエルを危機から守ることを最優先すると述べた。また、緊急に経済対策に取り組むと語った。

<パレスチナとの交渉担当はシロワン・シャロム氏> 

頓挫しているパレスチナ自治政府との交渉だが、ネタニヤフ首相はシロワン・シャロム内務相を指名した。女性外務副大臣のホットベリー氏が担当すると思われていたため、これは意外な人選だったようである。(写真中、下の列左から3番目)

シャロム氏は、2国家2民族(国を分けるという方針)を支持していると表明していないため、パレスチナからは冷たい視線といったところである。

ところで、パレスチナ自治政府との交渉は、アメリカのケリー国務長官が、2013~2014年、相当、力を入れてなんらかの合意をめざして奔走したが、結局頓挫するに終わった。今の所、アメリカがこれ以上、介入する気配はない。

その代わりに登場して来たのがEUである。本日、EUの安全保障上級代表フェデリカ・モゲリーニ氏が、パレスチナとの交渉再開に向けて、ネタニヤフ首相、左派労働党ヘルツォグ氏、アッバス議長とそれぞれ会談予定となっている。

しかし、現地では、イスラエルとパレスチナの関係は相当悪化しており、交渉に戻るとはとうてい思えないというのが現状である。

<パレスチナとイスラエル:ますます分離、修復不可能な関係へ>

パレスチナ自治政府は、イスラエルとの交渉が頓挫してから、国際法廷でイスラエルを訴え、国連で国として承認されるための手続きを着々と進めている。

また、電力をイスラエルからではなく、ヨルダンから購入するよう配線工事を行うなど、イスラエルとの関係断絶をすすめている。

イスラエル国内では、パレスチナ人が車でバスを待つ人々に突っ込むというテロも散発している。その度にパレスチナ人がその場で射殺されるなど、憎しみの連鎖が続いている。

今日もオリーブ山で、同様のテロがあり、警察官2人が負傷、パレスチナ人が射殺、一時、暴動となった。

一方、イスラエルも、今日20日から、3ヶ月間、西岸地区からイスラエルに出入りするパレスチナ人が、イスラエルのバスを使用することを禁止するという対策のテスト期間を開始しようとした。

これまで、イスラエル領内で働くパレスチナ人は、どのバスを使ってどの検問所を使って出入りしてもよいことになっていた。そのため、違法労働者を含め、大勢のパレスチナ人がイスラエルのバスを利用し、ユダヤ人が不安になって、バスを利用できなくなっていたのである。

これが実施されると、パレスチナ人ちの通勤期間は、かなり増えることになる。また、アラブ人はアラブバス、ユダヤ人はイスラエルバスという方式が、人種差別と言われてもおかしくない形である。

・・・という記事を書いていたら、この方策が発令されてからわずか数時間後、ネタニヤフ首相が、この対策を停止すると発表した。左派からの激しい反対を受けてのことである。

いやはや、発足したばかりの新政府、さっそくあやうい運転が始まっているようである。

<頭痛の種?バチカンが正式にパレスチナ国家承認> http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4657003,00.html

こうした状況の中、カトリックの法王フランシスは先週、パレスチナ自治政府を「PLO」という名称ではなく、「パレスチナ国家」として承認するという条約に署名した。

実際には、2012年に国連で135カ国がパレスチナを国として承認して以来、バチカンも、事実上は、パレスチナを国家として取り扱ってきたのだが、この度、それを正式に書面で承認したということである。イスラエルの外務省は、この動きを遺憾と表明している。

その後、バチカンはアッバス議長をバチカンへ招き、19世紀のパレスチナ人クリスチャンのシスター2人を聖人に認定すると伝えた。

このときに、法王が、アッバス議長を、”平和の天使”と表現。イタリアのユダヤ人社会を震撼させ、イスラエルでも大きな記事となった。あるイタリア系移住者は、「あの法王はいい法王だと思っていたのに、がっかりだ。」と言っていた。

イスラエルで騒ぎになったのを受けて、バチカンは、「イスラエルに悪意はなかった。」と返答している。

イスラエルとパレスチナの両者が交渉のテーブルにつく状態にはないし、仮についたとしても、何の結論もないばかりか、その前に、逆にテロが増えるだろうというのが現状である。
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イラク混乱:ISIS領土拡大でイランが進出へ 2015.5.20

 2015-05-20
http://www.bbc.com/news/world-middle-east-32777138

イラクの首都バグダットに近い都市ラマディがISISに占領されつつある。激しい戦闘で、住民とイラク兵が少なくとも500人死亡。数千人が難民になり、脱出している。ラマディをとられることは、アメリカ有志軍にとっても大きな打撃である。

イラク政府は、ラマディ奪回に向けて、イランのサポートを受けたシーア派武装勢力に加勢を依頼した。これにより、イランが事実上、表だってイラクに介入することになる。

さらにイラク政府は、シーア派たちにボランティアでラマディ奪回に加わるよう、呼びかけている。シーア派とスンニ派の対立、イランの進出と、イラクの混乱はますます深まる様相にある。

この直前、アメリカの特殊部隊が、ISISの重要幹部を暗殺したというニュースが流れたが、全く効果なしということを嫌みにも証明されてしまった形である。
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東南アジア海上の難民7000人まだ救出されず 2015.5.20

 2015-05-20
http://www.bbc.com/news/world-asia-32771867

先週、東南アジア会場で発見された難民船の難民だが、こうした船は他にも多数あり、計7000人がまだ海上をさまよっていることがわかった。

タイ、マレーシア、インドネシアの海軍は、それぞれ人道支援はするのだが、その後、エンジンの止まっている船をそれぞれの領海の外へ曳航し、そこで、見捨てるという行為を繰り返していたのである。

船内を取材したBBCによると、船の中は、相当な悪臭とごみで、虫がはいまわる状態。救出された人々によると、船内は、3週間、食料なし。争いで殺される人もあり、遺体は海へ投げ入れられるなど、地獄の沙汰だったという。

国際的な非難を受けて、本日、マレーシアとインドネシアは、難民船を領海外へ曳航する行為をやめ、難民をとりあえず救出すると発表した。その上で、地域諸国に対し、難民救援への支援を要請した。

この後、難民400人が救出され、続いて2000人が救出される予定となっているというが、それでもまだ5000人近くは海上に残されたままである。

なお、タイは、難民の人道支援は行うが、領内には受け入れないと言っている。
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第34代イスラエル政府就任 2015.5.16

 2015-05-16
<政治サーカス?>

先週木曜日、120議席中、ぎりぎり61議席という、一応、”過半数”での連立政権が立ち上がったが、その後もぎりぎりの綱渡りが続いた。

問題は、ネタニヤフ首相が、連立政権を成立させるため、他党に閣僚のポジションを約束しすぎて、自党リクードのメンバーへのポジションが足りなくなったことである。そこでネタニヤフ首相は、閣僚の数を18に制限しないという法案を提案した。

法案成立に必要な国会での決議は3回である。日曜に一回目、火曜に、2、3回目の決議がとられた結果、3回とも賛成61、反対59という”過半数”そのものの結果となり、法案が法律として適応されることになった。それが今週火曜である。

ネタニヤフ首相はすかさず、その夜のうちに、「翌日水曜の夜7時には国会での就任を行う」と発表した。まだ組閣が終わっていないのにである。

ネタニヤフ首相は、この後、夜を徹して自党リクードの主要メンバーたちとのマラソン交渉に入った。これまでの実績からも、主要メンバーに今までより低いポジションを提示するわけにはいかない。

火曜夜から水曜丸一日かかってもまだ納得しないメンバーもあり、就任式は午後7時から午後9時に変更になった。国会で待機していたメディアは、時間を持て余すことになった。

ネタニヤフ首相が国会に現れたのは午後9時5分前、夫人とともに首相室に入った。しかし、数分後には出て来てすぐに国会入りし、ちょうど9時には、なんとか就任式を始める事ができた。

こうした綱渡りを受けて、イスラエルのメディアは「政治サーカスだ」とちゃかした。

<就任式>

就任式は、招かれた閣僚の家族親族友人(子供たちを含む)が出席する中で行われた。テレビで中継がなされ、国民が見守る中、午後9時から始まった。

始まると同時に、アラブ系議員がやじをとばした。議長が制してもやめなかったので3人が退場となった。続いてネタニヤフ首相が挨拶と閣僚メンバーを発表したのだが、こちらもあちこちから、やじがとんでいた。

続いて野党代表の労働党ヘルツォグ党首が、答弁したのだが、そこまでいうか?と思うほど非常に厳しいものだった。「希望のない政府」ならまだましで、「防衛相のボギー(ヤアロン氏)は恥を知れ」というようなことば使いである。

日本人なら自殺してしまいそうな言葉が並んでいたが、ネタニヤフ首相は動じない。「言うだけ言え」という感じで頭は全く動いていなかった。

イスラエルの国会の政府承認への決議は、電光掲示板ではなく、議長が名前を読み上げて、それぞれ賛成か反対かを返答するしくみだった。国民もテレビで中継を見ているるため、だれが賛成でだれが反対かはだれにでも明白である。

結局、承認61、反対59という”過半数”そのものの結果で、国会承認ということになり、ネタニヤフ首相4期目、閣僚20人による、第34代政府が就任した。

たった1議席だけだが、過半数は過半数。だれかが裏切らない限り、ネタニヤフ首相の意向は通るようである。

<重要ポジションについて> http://www.haaretz.com/news/israel/1.656536

1)外務相(リクード) - 副大臣をリクードから指名。外務相はネタニヤフ首相が兼任

2)防衛相(リクード) - モシェ・ヤアロン氏(前期から留任・リクード)  
 
3)財務相(クラヌ) - モシェ・カフロン氏(クラヌ党党首)ー電話代を下げたことから、国民の期待大

4)経済産業相生(シャス) -アリエ・デリ氏(ユダヤ教正統シャス党党首)

5)法務相(ユダヤの家) - アィエレット・シャキッド氏

5)教育相(ユダヤの家) - ナフタリ・ベネット氏(ユダヤの家党党首)

6)内務相(リクード) - シロワン・シャロム氏

リクードには、大臣を歴任してきた大物が3人いる。シロワン・シャロム氏、ユバル・ステイニッツ氏、ギラッド・エルダン氏。    
このうちリクードの選挙名簿では2番目のギラッド・エルダン氏とは合意に至らず、結局どこのポジションもないままとなった。

今回、閣僚となった人物でふさわしいかどうかが懸念されている人物が2人いる。

経済産業相となったシャス党のデリ党首は、2000年に汚職で実刑判決を受け、刑務所に約2年服役している。政治に帰り咲いたのは、2012年だった。汚職で投獄されたいた人物が、今度は経済産業相という、最も汚職の誘惑が大きいと思われるポジションについている。

これについては国会議長が懸念するとの発言をしている。国民もおかしいと感じているのだが、政治のしくみ上、しかたないのである。

法務相には、ユダヤの家党のベネット党首に要求されながらも、最後までネタニヤフ首相が受け入れを拒んでいたアエレット・シャキッド氏。若干39才の女性である。

女性が法務相になるというだけでも、特にユダヤ教界では問題になるのだが、ユダヤの家党を連立にとりこむためにシャキッド氏を法務相に登用しなければならなかったという形での法務大臣である。

ただし、法務相は、通常、最高裁判官の指名に関与する権限を持つところ、ネタニヤフ首相はこれを剥奪することで、ユダヤの家党との取引が取引が成立したと伝えられている。

シャキッド氏は、右派的発言があることでも知られる人物。ベネット党首は、西岸地区の入植地拡大を法的にもすすめたいのこのポジションにシャキッド氏を登用する事を要求したとみられる。

そういう人物が法務大臣になるということで、国の内外で懸念されている。

<前期からどんでん返し、金のかかる政府> http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4656405,00.html

今回の政府は、前期からは正反対の性質を持つ政府になっている。

前期第33ネタニヤフ政権は、世俗派ラピード氏が最大議席数を持ち、ユダヤ教政党は、めずらしく野党となっていた。ラピード氏が、世俗派中流層を支援する方針で、住宅問題などの経済改革に取り組む中、まず大きく予算を削減されたのが、ユダヤ教正統派への社会報償や子供手当だった。

ところが、今回は、連立政権を成立させるという理由で、逆にラピード氏が野党になり、ユダヤ教正統派正統シャスや、統一トーラー党が、与党で大きな勢力を持つ形となり、前期とはまったく逆となった。

当然、ネタニヤフ首相は、連立参加の条件として、正統派への社会保障の回復を約束しなければならなかった。

また、ユダヤの家党のベネット氏を取り込むために、宗教シオニストの教育費も約束している。これに加えて、閣僚を2人増やしたので、その分の出費もある。

Yネットによると、今回の新政府は、すでに予算67億シェケルの行き先が決まった状態でのスタートになっているという。この額は、これまでの3期政府の、発足前予定予算を全部足してもまだ多い額だという。

ちなみに、前期は、社会保障を必要としない世俗派労働層が中心となっていたため、連立参加への条件にお金の分配が条件にはならなかった。つまり0シェケルで政権が立ち上がったというわけである。これでは、労働党党首のヘルツォグ氏や、ラピード氏が激怒するのも納得がいく。

いずれにしても、国会120議席のうち59議席がこの政府に反対しているのだから、いくら61議席が過半数とはいえ、民意を反映していると言えるのかどうかは、はなはだ疑問である。

イスラエルの政治については、変革が必要だと言われているひとつの点である。

<石のひとりごと>

イスラエルの国会はギャラリーがぐるりをとりまいている。そこに座って、議会の進行を見ていると、政治家でなくても、政治に加わっている気になる。この国会は、1967年の六日戦争開戦を決めた、まさにその場所である。今も国の大事な決断をしている場所である。

日本で議会中の国会の中には逆立ちしても入れないのに、イスラエルでは国会の一部として、ここに何度か座らせてもらっていることがなんとも感謝だった。日々、イスラエルのためにとりなしておられる日本のクリスチャンたちを思いながら、そこに座らせてもらった。

同時に、その建物の中で主の主権と守りと導きがあるように、ネタニヤフ首相やリーダーたちの上に主の救いと、イスラエルを導く特別な油注ぎがあるようにと祈れたことも感謝だった。
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悲惨:東南アジア海上の難民船 2015.5.16

 2015-05-16
http://www.bbc.com/news/world-asia-32747616 (ビデオあり)

シリアやアフリカからヨーロッパに向けて難民の群れが押し寄せているが、昨日、タイ沖で、難民を満載した船が沈没しかかっているのが発見され、インドネシアで保護された。

難民は、バングラデッシュとミャンマーからの700人以上で、小さな子供や女性たちも多い。船は、水も食料もないまま10日もたっており、発見されたときには、難民たちが泣き叫びながら助けを求めている状態だった。船内では10人が死亡。8人が重傷となっていた。

船はもともとはマレーシアを目指していたのがだが、マレーシアの海軍に追い払われた。その後タイにいったが、同様の処置を受けた。そのままいくところもなく、ただよっていたのである。

ブローカーらは、難民たちを見捨てて逃げたらしく、船の操作方法がわからない難民たちはそのままただようしかなかったようである。

難民をつめたく追い返し、非人道的だと批判されたタイは、「船には食料を補給したが、難民はマレーシアに行く事を選んだ。やることはやった」と弁明している。

<難民はどこから?>

この難民たちは、多くが仏教国ミャンマーでは市民と認められないイスラム教徒たちで、非常に苦しい生活の中から、高い斡旋料を払って船に乗った人々だった。

しかし、中には、人身売買業者にだまされて船に乗ってしまう少年たちもいるようである。家族が知らないうちに、少年たちがいなくなるとうう。

ヨーロッパでは、地中海で難民が続々と死亡しているのを受けて、とりあえずは、受け入れ、必要なものを支給する動きになっている。やはり欧米では、基本的に聖書の教えが入っているので、死にかかっている人々を追い払うようなことはできないのである。

しかし同時に、このように難民を受け入れると、さらに多くの難民がヨーロッパを目指すようになるとも懸念されているところである。

日本に難民が来たらどうするのか?我が国にその準備は全くないだろう。今のところ、日本をめざす難民はいないが、世界がだんだん混乱に向かっている状況にある事、また日本人である我々は、世界でも特に恵まれているということを知っておくべきだろう。
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ドイツと国交50周年 2015.5.13

 2015-05-13
http://www.jpost.com/Israel-News/Germany-rolls-out-red-carpet-for-President-Rivlin-402769

イスラエルとドイツが国交を回復して50年になる。その節目を記念して、リブリン大統領夫妻が10日から3日間の予定で、ドイツを公式訪問している。

ドイツは第二次世界大戦中、ユダヤ人に対してホロコーストという大きな犯罪を犯した。賠償問題の交渉が始まったのは1948年にイスラエルが建国した後の1950年代だった。

この時点でドイツからの賠償を受けるかどうか、イスラエルの国会ではかなり紛糾したという。しかし、建国したばかりのイスラエルは、膨大な移民者を養わなければならならず、経済的な必要は大きかった。

そこで、1952年、初代首相のベン・グリオンは、ドイツとの賠償に合意した。ドイツが2007年までに支払った賠償金は、250億ユーロ(約3兆3000億円)である。ドイツからの賠償の一部は、イスラエル国内を走る公共バスがベンツであることからもうかがえるところである。

その13年後、戦後20年たった1965年、イスラエルは正式にドイツとの国交を回復した。今年はその50年目にあたるのである。

リブリン大統領は、ヨアヒム・ガウク大統領に続いてメルケル首相とも会談。ホロコースト記念式典にも出席している。昨日はドイツ・イスラエル双方の若者10人づつが、今後どのように両国の関係を深めて行くかの論議を行い、メルケル首相とともに出席した。

<イスラエル人ードイツはOK:ポーランドはNO?>

歴史家によると、イスラエルにいるユダヤ人は、ドイツとの関係を再開することについては問題を感じないが、ポーランドに対しては未だに深い嫌悪感を感じる傾向にあるという。

決して赦したわけではないが、ドイツは誠実に反省していると認識している人が多いということである。一方で、ポーランドに対しては根強い嫌悪感を感じているのはどういうわけか。

ホロコーストの時代、ユダヤ人犠牲者を最も多く出したのが、ポーランドだった。戦時中は、ナチスではなく、ポーランドの一般民衆が、ユダヤ人をナチスに告発したり、ユダヤ人を村ごと虐殺したケースもあったという。

また、ポーランド政府は、戦時中は、ユダヤ人を国民として数えなかったにも関わらず、戦後はユダヤ人犠牲者をポーランド人犠牲者の数に含めて、”被害者”の顔を装ったという経過がある。

イスラエルがポーランドと国交を再開したのは、ごく最近の1990年である。戦後70年を迎え、イスラエルは、少しづつだが、ビジネスにおいて、ポーランドとも国交を回復しつつある。

ちなみに、海外にいるユダヤ人、特にアメリカ在住のユダヤ人は、ポーランドより、ドイツに根深い嫌悪感を感じているという。アメリカから移住したHさん(20歳代)によると、Hさんの家族は、今もドイツ製の製品は一切買わないようにしているという。
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ネパールのイスラエル救援隊帰国 2015.5.13

 2015-05-13
ネパールでは、火曜、マグニチュード7.3の大きな余震が続き、死者は少なくとも65人、負傷者は2000人と伝えられている。

しかし、イスラエル軍はその前日に野営病院を撤去。昨日火曜には、隊員260人全員が、ネタニヤフ首相が出迎える中、イスラエルに帰国していた。今のところ、イスラエルが再び救援隊を派遣するという情報はない。

現在、現地に残っているのは、イスラエイドと呼ばれるイスラエルとユダヤ人による支援団体で、長期にわたって医療や特に心理面でのサポートを行うチームである。

日本では、東北での震災から今も、Japan Israaid サポートプログラムとして活動を続けている。 http://jisp.org/projects/ 

現在、予想外に大きな余震を受けて、イスラエイドは、カトマンズに臨時の新生児救急病院を立ち上げ、各地で救援活動を続けている。

<周辺国への救援は?>

今回、ネパールという遠方へ、膨大な救援隊を派遣したことについて、批判もあがっていた。遠方よりもすぐ隣のシリアやガザ地区には特に医療救援を必要する人が大勢いるではないかというのであった。

しかし、実際には、イスラエルは水面下で、周辺国への医療活動を行っている。

1)シリア人負傷者の治療

最近、ゴラン高原シリア側で、シリア政府軍が撃退され、反政府勢力同士の衝突となってイスラエルにも流れ弾が着弾するようになり、緊張が高まっている。そのような中、国境では、今もシリア人で重傷の市民たちがイスラエル側へ逃れて来ている。

シリア人負傷者の受け入れは、2年前、ゴラン高原に駐屯していた国連軍(UNDOF)が、負傷者を連れて来たことがきっかけになった。その後、UNDOFがイスラム主義勢力の襲撃を受けて撤退してからは、負傷者が連日、命がけでイスラエルへ逃れてきているという。

中には、生きてたどりついたのが不思議といえるような重傷を負っている者もおり、連日このような重傷者を目の当たりにする兵士たちの、大きな心理的負担になっている。現場のイスラエル軍関係者は、特に子供の重傷者をみることの痛みを語っている。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4655669,00.html(ゴラン高原のイスラエル軍の負傷者救助の様子)

イスラエル軍によると、これまでに救出したシリア人は1600人。国境付近に小さな野営病院を設置して応急手当した後、必要な場合は国内の病院に搬送する。ほとんどは子供や高齢者だが、イスラム過激派戦闘員でも、死にかかっている人なら救出している。子供の場合は、できるだけ、母親を同伴させている。

こうしたイスラエルの医療活動は、武装勢力の方でも暗黙の了解となっており、イスラエルとの戦争を控える要因になっているとも考えられている。

2)ガザ地区パレスチナ人への医療  http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4655497,00.html

イスラエルは、ガザ地区の重病の子供たちをイスラエルで治療するという活動を行っている。ヤラちゃん4才は交通事故で足を負傷。ガザ地区の医師はヤラちゃんの両足を切断したが、傷口が壊死を起こして危険な状態となった。

両親はハマスにイスラエルでの治療を願い出た。時間はかかったが、ハマスは、ヤラちゃんといとこの2人ならとイスラエルへ行く許可を出したという。イスラエルでヤラちゃんは適切な治療を受けて義足をもらい、元気に歩く姿が報じられている。

ケアを受けたガザの子供たちや、シリア人負傷者は、当然、イスラエルに対する見方をすっかり変えて帰国している。

3)クリスチャンが仲介するイスラエルでの医療活動

ところでエルサレムには、福音派クリスチャンの団体で、ガザや中東の心臓病の子供たちをイスラエルへ搬送し、治療を受けられるように支援している団体シェベット・アヒームがある。http://shevet.org/content/about

ジャーナリストのジョナサン氏が、中東をめぐって、各地から心臓病の子供のために、イスラエルの病院での治療の仲介をしているという。エルサレムのホームには、ガザのパレスチナ人だけでなく、イラク北部のクルド人やシリア人家族が宿泊し、治療を受けている。 

費用は、できるだけ家族が負担するが、不足分はクリスチャンたちの献金で、働き人はボランティアで活動している。ここにも中国人ボランティアがいて、子供の遊び相手になっていた。

注)同様の働きをするクリスチャン団体は、ここだけでなく、他にもあります。
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イスラエル内閣まだ立ち上がらず 2015.5.13

 2015-05-13
http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/195368#.VVMVXaW9BCs

先週、ネタニヤフ首相が、ぎりぎりで連立政権を立ち上げたが、次なる問題は、大臣のイスの分配だった。

現在、閣僚の数は18人に制限されているのだが、連立を立ち上げるために他党に大臣のイスを提供しすぎて、自分の党リクードのメンバーに分配するポジションが足りなくなってしまったのである。

内部からの激しい批判を受けて、ネタニヤフ首相は、立ち上がったばかりの国会に対し、「閣僚の数を18に制限しない」という法案を提案した。これについて、最大野党の労働党ヘルツォグ氏や、元財務相のラピード氏が、相当厳しい反論を繰り広げた。

閣僚は国会議員より優遇されており、秘書やお抱え運転手を持つことができる。それらの費用は税金から支払われることになるのだが、閣僚1人増やすごとに相当な資金が必要になる。

さらに、ネタニヤフ首相が新たに設けようとするポジションの中には、副大臣や無任所大臣など、まったく不要なものがあると批判する。

ラピード氏は、元財務相として、防衛費や、社会福祉が厳しい予算の削減を受ける中、閣僚に予算を使うのはおかしいと反論。ヘルツォグ氏は、「ネタニヤフ首相は国に問題を増やしている。5億シェケルを無駄にしようとしている。」と訴えた。

しかし、いかんせん、ネタニヤフ首相は、一応”過半数”をとっている。法案の第一回決議は、ネタニヤフ首相の閣僚を増やす法案に賛成が61票、反対が59票とくっきり分配となり、一回目の決議を通過した。

本日水曜、2回目、3回目の決議が行われ、もし通過したら、大臣18人以上で閣僚を指名し、来週やっと就任するという運びになる。

ちなみに日本では内閣法により、国務大臣は14人、必要に応じて3人まで増員可能となっている。
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イスラエルがクリスチャン・ユースに研修制度開始へ 2015.5.13

 2015-05-13
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4656265,00.html

イスラエルは、ユダヤ人のユースリーダーを対象に、イスラエルでの研修を無料で提供するという制度「タグリット」を提供している。10日ほどイスラエルで研修し、なじんでもらい、移住し、将来リーダーになるというのが目標である。

しかし、このたび、イスラエルは、クリスチャンでイスラエルに理解のある大学生を対象に、タグリットのような研修制度を提供することが、ワシントンのイスラエル大使館は毎年開催するクリスチャン・ソリダリティ・イベントであきらかにされた。名付けて「Covenant Journey」

目的は、イスラエルを弁護できるリーダーを育てることが目的である。参加費用は500ドルだというから、これは大きな投資である。出資は、ユダヤ人の投資家ら。プログラムはこの夏に始まり、冬からもプログラムが続く予定。

なお、日本では数年前から、BFPJpanの主催で、「ZION」と名付けた次世代リーダーを育てるためのイスラエルでの研修制度がすでに実施されている。
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ぎりぎり滑り込みの新政府 2015.5.7

 2015-05-07
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4654583,00.html

3月の総選挙で、予想外の圧勝と言われたネタニヤフ首相だったが、その後の連立交渉は予想通り、相当難航した。

連立立ち上げの期限は、総選挙から7週間後の昨夜7日0時だったのだが、残り2時間を切って、ようやく国会の過半数となる連立政権を立ち上げることができたと発表した。

しかし、過半数とはいえ、議席数120のうちの61議席というから、過半数と行ってもぎりぎり、かつかつである。

ここまでぎりぎりになったのは、イスラエル我が家党のリーバーマン党首が、期限前日になって、外務大臣のイスを蹴って、連立には加わらないと反旗を翻したことが大きい。これにより、ネタニヤフ首相は期限前日の時点で、53議席と政権たちあげに届かなくなった。

そこでネタニヤフ首相は、ユダヤの家党(8議席)のナフタリ・ベネット党首とのマラソン交渉に入った。この交渉がもし成立しなかったら、連立失敗ということになり、リブリン大統領は、ネタニヤフ首相以外の党首に連立立ち上げを指名する流れとなる。

その場合は、議席第2位の左派労働党ヘルツォグ氏が指名を受けて、ヘルツォグ氏が、首相になる可能性もあった。しかし、期限まで残り2時間を切って、ネタニヤフ首相とベネット党首が合意に達したため、その第二の筋書きはなくなった。

いつもながら、上り下がりの激しいイスラエルである。

<右派で固まるが、運転が超難しい新政府>

今回ネタニヤフ首相が、かろうじて獲得した61議席のうちわけは以下の通りで、右派が大半を占めている。

リクード(ネタニヤフ首相所属)30、みんな党(中道・カフロン党首)10、ユダヤの家党(右派・ベネット党首)8、シャスユダヤ教正統(デリ党首)7、統一トーラーユダヤ教党6 

中でもベネット党首は、宗教シオニストの旗印を明確にしており、入植地問題でも過激な右派的発言が目立つ。海外の報道では、イスラエルが今後、さらに右傾化するのではないかとも言われている。

しかし、実際はそうでもないとイスラエルの専門家は言う。政権の中に、右派の老舗のようなイスラエル我が家のリーバーマン党首が加わっていないからである。

また、61議席という史上最悪ともいえるぎりぎり政府であるため、ネタニヤフ首相がそれほど自由に右派よりの改革ができるとも考えにくい。昨夜ベネット党首とともに記者会見を行ったネタニヤフ首相は、弱々しい声で、「61議席はよい。しかし、61以上はもっと良い。」と語っている。

一部の報道では、続投が決まった今、ネタニヤフ首相が、首相ローテーションで、左派労働党のヘルツォグ党首を引き込もうとしているという記事もある。しかし、その直後にヘルツォグ氏が、「助け舟は出さない」と断言するなど、バトルは続いているようである。

とりあえず、ネタニヤフ首相が首相で、上記の党からなる連立政権になることは決まったということである。ここから、ネタニヤフ首相は早急に政府閣僚の名簿を作成し、来週までにリブリン大統領に報告することになる。

ここからは、ネタニヤフ首相が、連立交渉で与党各党に約束した大臣のポジション以外のポジションに、誰をつけるのかが注目されている。上記のように、左派労働党を引き込む可能性もあり、どんな政府になるかは、まだ流動的である。
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ラグ・バオメル:メロン山に数万人 2015.5.7

 2015-05-07
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4654576,00.html

昨夜6日夜は、過ぎ越し(ペサハ)と7週の祭り(シャブオット)のちょうど中日にあたるラグ・バオメルだった。

聖書には、「あなたがたは、(過ぎ越しの)安息日の翌日から、すなわち奉献物の束を持って来た日(初穂の祭り)から、満7週(49日)が終わるまでを数える(レビ記23:15)」と書かれている。

どのように数えるかというと、麦野束(オメル)を数えるということである。そのオメルを数え始めてから33日目、ちょうど中日に当たる日に、ラグ・バオメルとよばれる例祭を祝うのである。

これは聖書的な例祭ではないのだが、この日、正統派ユダヤ教徒たちは、北部のメロン山にいって、大きなかがり火をたき、その周りで踊って祝うことが習慣となっている。

今年も、数日前から周辺道路が閉鎖されるなどの警戒態勢の中、正統派ユダヤ人たち数万人が、メロン山の集まってラグ・バオメルを祝った。一般市民は、メロン山には行かないが、それぞれの地域の空き地で、家族や友人たちとともにかがり火をたいて、楽しんだ。

<ラグ・バオメルとは?>

ユダヤ教が今の形に確立していった2世紀ごろ、イスラエルでひどい伝染病が発症し、ユダヤ教では今でも敬愛されているラビ・アキバの弟子も、24000人が死亡した。

その伝染病がやんだのがラグ・バオメルの日だった。ラビ・アキバの弟子で生き残ったのはたった5人。そのうちの1人が、ユダヤ教の霊的教祖とも言えるラビ・シモン・バル;ヨハイだった。

ラビ・シモン・バル・ヨハイは、霊的啓示を受け、ヘブル語のアルファベットに隠された秘密の解き明かしなどのミステリアスな事柄をはじめ、様々な儀式を考案、「ゾハル」と呼ばれる書物にまとめた。これを守っているユダヤ教を「カバラ」、守っている人を「カバリスト」という。

そこから出た習慣が、今では普通の一般家庭にも広く取り入れられているため、どこまでがカルトで、どこまでが普通のユダヤ教なのか、区別することは不可能である。

たとえば安息日の儀式の多くは、カバラから取り入れられている。ユダヤ教において、ラビ・シモン・バル・ヨハイは、宗派を超えて偉大なラビの一人なのである。そのラビが埋葬されているのが、メロン山である。

なぜ火を焚くのかという点については、ラビ・シモン・バル・ヨハイが、死ぬ直前に、人類の光となるような最大の霊的な啓示を受け、「この日は皆で喜び楽しむように。」と言ったことから、火をたいて喜ぶ習慣になったのだという。

なんとなくカルトや偶像礼拝のにおいがするが、一般的には、ラグ・バオメルの背景をきちんと知って、この習慣を毎年やっている人はあまりいないのではないかと思う。

この日が何で、なぜキャンプファイヤーをするのか、これまで何年も、ユダヤ人たちに聞いて来たが、誰一人ちゃんと答えられる人はいなかった。上記はイスラエルに来て25年近くたって、やっと学校で学んだラグ・バオメルの背景である。

この日は、子供たちにとって、いわばキャンプファイヤーの日。家族や友達とさわぎながら、マシュマロをやいて食べるのが楽しみの一つということである。
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ネパールのイスラエル救援隊にこころのケアーチーム 2015.5.7

 2015-05-07
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4654446,00.html

小児病棟やがん病棟などに、ピエロに扮したお兄さんなどがやってきて、患者を笑わせることが、回復力を高めるといわれている。

イスラエルの病院で、この医療ピエロとして活躍するデービット・バラシさん(39)とヤロン・ゴシェンさんが、ネパール入りして、イスラエルの野営病院で活躍している。2人に続いて3人のピエロが、ネパール入りすることになっている。

バラシさんは、津波にあったタイ、地震後のハイチの救援隊にも加わったという。言葉は通じなくても「笑い」は通じるとバラシさん。

こころのケアは早ければ早い方が効果があるといわれているが、この分野でもイスラエルは一番のりである。脱帽。

*ヒマラヤで被災したオール・アスラフさん(22)は父親や友人たちとともに、昨日イスラエルに帰国し、葬儀が行われた。父親は、「なぜこんなに早く人生を終えたのかわからない」と悲しみを語っている。
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最後のイスラエル人・遺体で発見:ネパール 2015.5.4

 2015-05-04

ネパール地震後、連絡がとれなくなっていたオール・アスラフさん(22)が、遺体となって発見された。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/194921#.VUaBh6W9BCs

オールさんが最後に見られた地域は、激しく被災し、全滅状態だった。イスラエルからの捜索隊は、ヘリコプターでまだ土砂崩れの危険が高い地域に命がけで入って捜索を行っていた。

いくつかの遺体が発見されたが、その中にオールさんがいなかったため、土砂の下にいる可能性があるとして、特殊な機材で捜索したところ、オールさんの遺体が発見されたという。

オールさんと共にとレッキンングに行っていた友人によると、オールさんは、地震が発生した時に崖から落ちたものとみられる。落ちた時の負傷を考えると、その後数時間以内には死亡していたとみられる。

ネパールでは、各国捜索隊があきらめムードになっている中、イスラエルのチームはあきらめなかった。イスラエル軍とともに、複数の団体のエキスパートのチームが、捜索にあたっていた。

ネパールには、オールさんの父親と、イスラエル軍の上官、友人たち10人も捜索に加わっていた。遺体の確認は軍の上官が行った。

オールさんの父親は、イスラエル軍や、捜索隊員たちが、自分の命の危険も顧みず、また大きな出費をさいて捜索を続けてくれた事、イスラエル政府のすべての手配に感謝を述べた。

これに対し、ネタニヤフ首相はオールさんの両親にお悔やみを直接述べている。大統領もコメントを出した。

オールさんは、昨年のガザでの戦闘で中等度の負傷を追ったが回復し、ヒマラヤでのハイキングに来ていた。
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エチオピア系テルアビブで暴力的デモ 2015.5.4

 2015-05-04
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4653313,00.html

先週木曜にエルサレムで、エチオピア系ユダヤ人約1000人が、人種差別に講義するとしてデモを行ったが、今日、日曜夜、テルアビブで2000人が、同様のデモを行った。

今回のきっかけは、エチオピア系の兵士が警察官と口論になり、暴力を振るわれているビデオが公開されたこととなっている。警察は有色人種に対して、厳しい対処をとっていると主張している。

群衆は、ラビンスクエアや、アズリエリ・センターからテルアビブを走る主要道路アヤロン・ハイウエイなど主要道路を、約3時間にわたって閉鎖。「暴力を振るった警官は刑務所に入れるべきだ。」などと警察に石やびんを投げるなどした。

警察は水砲や、こしょうスプレーなどを使うなどで沈静化をはかったが、衝突が続き、警察官23人を含む少なくとも30人が負傷した。

ネタニヤフ首相は、デモ隊に落ち着くよう呼びかけるとともに、明日月曜、エチオピア系コミュニティの代表と、上記エチオピア系兵士に直接会って、話を聞くと発表した。
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石のひとりごと:国と国民の信頼 2015.5.4

 2015-05-04
今回の地震では、イスラエルが、国民をいかに大事にしているかということが改めて明らかになった。イスラエルは、地震発生の翌日までに、イスラエル人で行方不明者の数をほぼ把握。

国民の多くが一斉にフェイスブックなどを通じて連絡に協力し、4日以内に大半の不明者の居所を把握。救出された人々のケアには、大使館だけが対処に追われる事なく、ユダヤ教団体が大きく活躍した。

イスラエル空軍との協力で、今日までにほとんどの被災者がすでにイスラエルへ帰国したか、その途上にある。オール・アスラフさんの遺体についても、普通ならもうあきらめているところ、イスラエルは、相当な費用をかけて最後まで徹底的な捜索を続けた。

これに平行して、地震発生とほぼ同時に準備、2日後には、260人のエキスパートたちがネパール入りして本格的な手術室のある総合野営病院を設営、地元民たちの治療を行っている。

こうしたイスラエルの迅速な災害時の動きと貢献を、世界はもっと認めるべきではないだろうか。

イスラエルの若者たちは、いくらイスラエルが嫌だと思っていても、心の底では自分が大事なイスラエル人の一員であることを知っている。イスラエル軍の兵士たちは、何があっても国と軍は自分を見捨てないことを知っている。

そういうイスラエル人の、目に見えない国や同族への熱い態度をみていると、私自身の国への信頼や、同胞への思いがいかに薄いかと実感させられた。

昨年、ガザとの戦争で戦死した兵士が、亡くなる前に家族に手紙を残していた。「ぼくは、ゴラニ部隊で従軍できてしあわせでした。ぼくがしあわせだったということはぜひ知っておいてください。」。

国のために死ぬ事が、義務からではなく、本心でしあわせだと言えるイスラエル人はやっぱり本当にしあわせなのだろう。

CGNTV オリーブ山便り「第67独立記念日」 *上記戦死した兵士のコメントが出てきます。
 http://japan.cgntv.net/newsub.asp?pid=2751&gubun=0309 
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ネパールのイスラエル救援隊・活躍中 2015.5.2

 2015-05-03
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4652747,00.html

ネパールの地震から7日目。死者は6000人を超え、悲惨な現状が報じられている。

エベレスト周辺の被災地は、世界的な山歩きの国立公園である。EU関係者によると、ヨーロッパから来ていた約1000人とまだ連絡がとれていないという。http://www.bbc.com/news/world-asia-32561985

イスラエル人で行方不明だった3人のうち2人の女性とは連絡がとれ、今も行方不明は、オール・アスラフさん(22)一人となった。

現在、イスラエルから来た捜索隊が、オールさんの捜索にあたっている。オールさんの父親も現地入りして、捜索に加わっているという。

ネパール政府は、山中に取り残された人々をヘリコプターで救出しているが、ヘリコプターの数が足りていない。まだまだ山中で救出を待っている人が大勢いるもようである。

カトマンズのユダヤ教組織ハバッドは、救援隊とのコラボで2日、イスラエル人70人を山中からカトマンズ他へ移送した。これまでの保護されたイスラエル人は適宜、空軍機でイスラエルへ帰国している。

<イスラエル軍救援隊の活躍> https://www.idfblog.com/blog/2015/04/27/israelinnepal/

イスラエル軍の救援隊は医療部隊だけではない。優秀な捜索隊もいる。先週火曜夜に現地入りしたイスラエルの捜索隊は、犬を伴ない、がれきの下の生存者の捜索を開始した。

医療部隊は、到着後、カトマンズに野営病院の設営。オフィル・メイリン医師(野営病院司令官)との電話カンファレンスによると、開設直後の水曜だけで、すでに100人(IDFブログによると98人)を治療したという。

その翌日にも100人前後の患者の治療を行っている。イスラエル軍によると、金曜までに284人(うち21人は生死にかかわる手術)を治療。1日には、新生児の出産もあった。

メイリン医師によると、その多くがががれきの下で負傷した重傷者の外科手術。次に、カトマンズの病院がすでにいっぱいとなっているため、集中治療を必要とするレベルの人を受け入れている。次に山中で保護された旅行客。

メイリン医師が見る所では、イスラエルの野営病院は、規模も、施設も最大のようだという。現地入りが早かったため、良い場所に広い場所を確保して、病院を設営できたのである。

なお、ネパール政府は、外国からの救援隊はもう十分として、先週、救援隊のネパール入りを辞退すると発表している。

メイリン医師によると、イスラエルの救援隊は、医療機材や物資だけでなく、スタッフ260人分の水と食料、発電機など、すべてをイスラエルから持ち込み、必要は100%自前で全部カバーしているという。

外科手術では大量の滅菌水が必要となることを思うと、気の遠くなるような物資の移送だったと思われる。

*昨日260人のうち122人が医師とお伝えしたが、イスラエル軍のブログサイトによると、40人となっている。
https://www.idfblog.com/blog/2015/04/28/inside-look-idfs-unique-medical-technology-nepal/
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ゴラン高原にせまる!? シリア内戦 2015.5.2

 2015-05-03
火曜、ゴラン高原のイスラエル側に、シリアからの流れ弾が数発飛来し、周辺地域にサイレンが鳴った。その後も、イスラエルとの国境に爆発物が発見されるなど、北部で動きがある。

イスラエルとの国境のすぐ近くで、アルカイダ系だがISISへの忠誠を誓うグループと、アルカイダ系でISISと戦うアルヌスラ、シリア政府軍が、ゴラン高原(シリア側)の支配をめぐって三つどもえの争いをしているとみられている。

Yネット(4/30)によると、このアルカイダ系だがISISへの忠誠を誓うグループが、イスラエル側のキブツ・ジバンからわずか3キロの地点に旗を立てている写真が報じられている。

ゴラン高原には、ドルーズ族がシリア側とイスラエル側に分かれて住んでいる。もしISISがゴラン高原を支配するようになれば、イスラムからの分派であるドルーズは、ヤジーディたちのように、虐殺される可能性が高い。

イスラエルは、シリア問題には、あくまでも不干渉だが、ドルーズたちの動きも含めて、監視を強化している。

<ISISのカリフ・アル・バグダディ、重傷で司令官交代か>

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4652793,00.html

2日のニュースによると、ISISのカリフを名乗っていたアブ・バクル・アル・バグダディが、アメリカ有志軍の空爆で脊椎を負傷して動けなくなり、副司令官のアブ・アラ・アル・アフリが、指揮をとっているという。

しかし、アル・アフリが、まだカリフとして立てられたわけではない。

スンニ派イスラムでは、アリーの血筋に関係なくカリフが選出されるのだが、ほんとうにふさわしいかどうか、最終的に決まるのは容易いことではない。まずは、アル・バグダディが正式に死亡したと認められなければならない。

エルサレムポストによると、イランなどアラブ系メディアが、バグダディはゴラン高原に搬送され、イスラエル人医師によって死亡が確認されたと伝えたという。しかし、これについては政治的な背景がありそうでもあり、信憑性はうすそうである。

http://www.jpost.com/Middle-East/Iranian-media-Islamic-State-leader-declared-clinically-dead-by-Israeli-doctors-in-Golan-399410 
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怒るエチオピア系移民 2015.5.2

 2015-05-03
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4652484,00.html

木曜夜、エチオピア系移民(ユダヤ人ということ)ら約1000人が、エルサレム市内で、道路や路面電車の通行を妨害するなどして、警察の人種差別に抗議するデモを行った。

警察は前もってエルサレム市内のバスの経路を広範囲にわたって変えるなど、対策を講じていたが、やがてデモは、警察との暴力的な衝突となり、警察官3人を含む15人が負傷した。

エチオピア系の人々は、エルサレムでのデモだけでは効果があがらなかったとして、日曜には、同様のデモをテルアビブで行うことになっているという。

デモのきっかけは、先週、ベエルシェバで、私服の移民捜査官が、2年前にエチオピアから移住したワラ・バラチさんを呼び止めた時に、暴力を振るったという事件である。 http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4652339,00.html

これについて、警察は、バラチさんが、先に暴力を振るったと主張している。

ベエルシェバには、アフリカやアジアからの不法滞在者が少なくない。同じ黒人のエチオピア人は、ユダヤ人として合法的に移住していても、違法滞在者と間違われる事も少なくない。

移民局は、不法滞在者を摘発するため、私服で潜伏しているようである。バラチさんによると、呼び止められたとき、だれが呼び止めたのかわからなかったので、そのまま(目的地だった)労働斡旋所へ逃げ込んだという。そこへ押さえつけられて殴られ、車に押し込まれたと主張している。この時に数カ所、負傷している。

記者も、一度ベエルシェバで、移民捜査官に呼び止められたことがある。私服なので、捜査官とはわからず、「変な人」と思って、無視してそそくさと通り過ぎようとした。すると大声で「待て!」と怒鳴られ、あわてて立ち止まった。バラチさんも、最初は捜査官とは思わなかったのかもしれない。

<イスラエルとエチオピア系ユダヤ人>

数日前に、イスラエルを「成熟した民主主義の国」との記事を書いたところでこのような事件が発生し、読者も混乱されたかもしれない。

イスラエルは確かに、高度に民主的な国である。理論も制度も、民主的であることは間違いない。しかし、実際には、有色人種が下にみられるという、世界共通の白人優位の傾向までは、変えられないのである。同じユダヤ人であってもである。

それに加えて有色人種は、貧しいという傾向があり、教育も不十分であったり、そこから犯罪も発生する。すると人種差別に加えて、恐れからくる敬遠も出て来る。それはイスラエルにもある。

しかし、それでも、イスラエルは、他国に比べると、かなり民主的であると筆者は感じている。昨年のミス・イスラエルは、エチオピア系の女性だった。だいたい、中東にあって、こういうデモを行って、殺されないという事自体、民主主義だということである。

エチオピア系移民者は、エチオピア政府からの激しい迫害の中、1970年代から、イスラエル政府によって、奇跡的にイスラエルへ移住できた人々である。原始的な生活しか知らない彼らを教育し、近代社会にとけ込めるように助けたのがイスラエルである。

エチオピア系の人々は、通常は温和で、静かな人々である。しかし、移住から20年が過ぎ、エチオピア本国の本当の厳しさを知らない、イスラエル生まれの子供たちが、大人になってきた。そろそろイスラエル化しはじめたというところか。
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エルサレムに安息日バス”Shabus" 2015.5.2

 2015-05-03
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4652699,00.html

安息日に公共のバスを走らせるかどうかは、長い間、論議になってきたことである。ハイファでは一部の地域でシェルートが走っているが、世俗派のテルアビブですら、公共バスの運行については慎重だった。

ところが、このたび、一番安息日にバスが走りそうもないエルサレムで、安息日バスが走ることになった。走るのは、エルサレム北部のピスガット・ゼエブと市内中心部、南部のタルピヨットを回って、ベタ・ケレム、フレンチヒルへと戻るルート。運行は、金曜午後8時から土曜夜中の2時までとなっている。

運転手はもちろん非ユダヤ人で、利用者も年間50シェケル(1500円)の会員になることが義務づけられている。現時点での登録は500人だという。料金は一回乗りが12シェケル(360円)と通常の市内バスの約2倍となっている。

最近、イスラエルの交通省は、安息日のバスに許可をださなかったので、一部の市民からは「国会議員は、お抱え運転手に安息日に運転させているではないか」と反論するという経過があった。

今回、このバスの会社は、交通省の反対と、法律をうまくかいくぐって、運営する方法をみつけたらしい。この会社には、テルアビブなど、他都市でも運行してほしいとの依頼が来ており、最初の試みの状況次第と言っている。
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