エルサレムの講壇から:「初めに神が天と地を創造した」(創世記1章1節)2015.10.11

 2015-10-11
この土曜日は、シムハット・トーラー後、最初の安息日だった。ユダヤ教では、シムハット・トーラーを起点に、聖書(モーセ五書と預言書)を1年かけて通読することになっている。

すべてのシナゴーグで毎週、同じ箇所が朗読され、1年で聖書の朗読が終わるようになっている。これをパラシャット・シャブア(今週の聖句)と言う。第一週目にあたる今日のパラシャット・シャブアには、創世記1章1節が含まれていた。

「初めに神が天と地を創造した。」 ー 状況はどんなに悪くなっても結局のところ、神がすべてを創造し、すべてを掌握しておられる。今日、主がユダヤ人に向って語られたのはこのみことばであった。なんとも感動した。
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ガザ国境で衝突:パレスチナ人5人死亡 2015.10.10

 2015-10-10
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4708980,00.html

懸念していた神殿の丘での大きな暴動はなかった。しかし、市街地でのテロは続き、デモや暴動がエルサレムのパレスチナ人だけでなく、ガザや、イスラエル国内のアラブ人の間でも始まり、暴力の本質が拡大し始めている。

9日午後、ガザ北部とイスラエルとの国境で、パレスチナ人400人ほどがデモを展開し、イスラエルとの緩衝地帯に入ってきそうになった。このため、イスラエル軍が発砲。パレスチナ人5人が死亡。35人が負傷した。

ガザでは、南東部の国境でも同様のデモが行われ、イスラエル軍と衝突している。

ハマスは、今日金曜は「怒りの日」としてテロやデモを予告していたが、ハマス指導者イスマエル・ハニエは、ガザの人々にインティファーダへの参加を呼びかけている。

アルーツ7によると、ガザのモスクでの、金曜の説教で、イスマエル・ハニエは、「これ(暴力)しか道はない。エルサレムでインティファーダをやることでガザはその使命を果たす。ガザはもう準備ができている。」と叫んだ。今後、ガザとの暴力のエスカレートが懸念されている。

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Haniyeh-Al-Aksa-intifada-has-been-revived-and-we-intend-to-join-421433

<日中もテロ続く> http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4708934,00.html

膨大な警戒態勢をとられていた神殿の丘では特に大きな衝突は伝えられていない。しかし、エルサレムでは、16才の少年が襲われて軽度の負傷をした。

キリアット・アルバでは再び警察官(47)が襲われ、銃を奪われそうになったが、この負傷した警察官がテロリストを射殺した。

アフラでは、中央バスステーションで、警備員を刺そうとした女性テロリストが逆に撃たれ、重傷となった。

ビデオ:女性テロリストは、ヒジャブをかぶり、足下までのドレス姿の見るからにイスラム女性。
http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/WATCH-Police-shoot-female-terrorist-in-dramatic-standoff-at-Afula-bus-station-421437

西岸地区からエルサレムへ向っていたイスラエル人の車両が投石を受けて事故を起こし、乗っていた6人(子供2人含む)が負傷した。この6人の中には、西岸地区入植者代表のヨシ・ダガン氏の妻と子供が含まれていた。

一方、ユダヤ人によるテロも発生した。今朝、イスラエル南部ディモナでは、ユダヤ人が、建設要員などのベドウイン4人を刺した。2人は重傷。

*訂正のお願い

前回のオリーブ山便りで、学校も休校になっているとお伝えした。しかし、金曜正午頃、近所の学校には、たくさんの親たちが子供を迎えに来ていた。休校になったのは、治安要員を雇う予算がないといってストをおこした学校だけであったようである。
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イスラエルのアラブ人地域が一斉デモ・暴動 2015.10.10

 2015-10-10
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4709051,00.html 

10日、夕方から夜になり、全国、複数のイスラエルのアラブ人地域で、パレスチナ人に同調するデモが発生し、暴動となった。

上記アフラの中央バスステーションで、女性イスラム教徒のテロリストが治安部隊に撃たれたビデオへのリアクションとみられている。

デモと暴動が発生したのは、ナザレ、カナ、サクニン、ウム・エルファハン(北部)とタイベイ(中央)、旧市街を含む東エルサレム。

北部の町々では、アラブ人の群衆が、パレスチナの旗を掲げて、イスラエルに怒りを訴えた他、マスク姿の若者たちが、道路を封鎖し、治安部隊に石や火炎瓶を投げつけ、タイヤを燃やすなどして治安部隊と衝突。複数の逮捕者が出た。

上記のような暴力的な衝突は、エルサレム旧市街イスラム地区、オリーブ山でも発生した。

マスクをして治安部隊に投石するアラブ人たちの中には、女性たちも含まれていた。Yネットによると、マスク姿の女性は、「イスラエルの警察や政府の犯罪に対する戦いには私たちも参加する。」と言っている。

また別の女性は、「明日撃たれるかもしれないけど、勝つまで戦いは続ける。石で目標を達することができる。」と言っている。
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石のひとりごと:エルサレム市街地の様子から 2015.10.10

 2015-10-10
仮庵の祭りが終わって、急にアラブ人たちの暴力が始まり、雪だるま式に、イスラエル国内のアラブ人までが立ち上がった。

デモで怒りをあらわにするアラブ人の群衆を見ていると、そんなにイスラエルを憎いと思っていたのか・・と思わされる。

アラブ人に対する差別は否定できないとしても、イスラエルのアラブ人には、教育も医療も、選挙権も、イスラエル人とほぼ同等の権利が保証されている。シリアなど周辺アラブ諸国のアラブ人とは比べ物にならないほど、恵まれているのである。

実際、エルサレム市によると、東エルサレム在住で、イスラエル国籍を申請するパレスチナ人は急増しているという。今回、内務省が、永住権や、国籍の剥奪に乗り出したが、以外にこれが効果あるのではないかと筆者は期待するところである。

金曜日、エルサレムの市街地に行ってみた。レストランやカフェに座る人はかなり少なかったが、通りはいつものような人通りだ。ベンチに座って新聞を広げ、大きな文字で書かれたテロの記事を、読んでいる人を何人か見た。

オープンマーケットのマハネイ・ヤフダは、いつもの金曜なら、なかなか前にすすめないほどの混雑になるが、そこまでの混雑はないものの、人々はいつものように買い物に来ていた。

旧市街では、警戒態勢がとられ、旧市街近くを走る路面電車は、イスラムの礼拝時間、一時停止していた。しかしまもなく開通し、安息日入りの今日、嘆きの壁もいつもの通りの混雑となっている。

市街地でのテロはロシアンルーレットみたいなもので、いつどこで発生するかわからない。しかし、ナイフで刺されるという個人プレーで、いわば、ピンポイントである。当たる可能性はあるが、今の所、まだ心配して家にこもるほどではないのだ。

しかし今後、どうなっていくのか、まだ先行きは見えない。テロの波はおさまる気配はない。組織ぐるみでない、草の根運動のような今回のテロを防ぐ方策はない。やっかいな状況だ。

今後、市内で自爆テロなどの爆発事件が発生したり、ガザからミサイルが飛んで来てくるようにならなければよいが。。。とはエルサレムの住民、だれもが思っているところである。
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エルサレム市街地でもテロ:金曜・暴動の懸念 2015.10.9

 2015-10-09
9日、テロは、エルサレム市街地でも発生。テルアビブ、キリアット・アルバ(ヘブロン)、アフラでも市街地でテロが発生し、負傷者が続出している。

<エルサレム市街地でテロ:1人負傷 パレスチナ人1人逮捕、1人射殺>

正午すぎ、エルサレム市内、フレンチヒル、弾薬の丘付近の路面電車駅(つまりは警察本部前)でユダヤ人男性(25)がナイフで上半身を刺された。

テロリスト、東エルサレムシュアファットに住むアブ・カリファ(19)は逃げようとしたが警察に逮捕された。

午後、治安部隊が、アブ・カリファの自宅を捜査するため、シュアハットに入ろうとしたところ、パレスチナ人の若者多数が、火炎瓶や、手製の爆発物を投げつけて来た。警察官9人が負傷。パレスチナ人1人(20)が射殺された。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4708757,00.html

<過激ユダヤ人;治安部隊と衝突>

夜になり、エルサレムの旧市街では、過激な愛国心で知られる右派ユダヤ人グループ数百人が、旧市街のイスラム地区を「アラブ人の死を」と叫びながらのマーチを決行し、ユダヤ人が、イスラエルの警察と衝突した。

グループは、行き過ぎた愛国心でフーリガンにもなるエルサレム・サッカーチーム「ベイタール」のファンクラブと、第三神殿グループ「リーバ」のメンバー。「アラブ人に死を」と叫びながら、通行人にアラブ人かどうか聞き回っていたという。

一行は、取り締まりに来た警察に投石して抵抗した。このため、リーバ代表を含む4人が逮捕されたが、そのうち1人はナイフを所持していた。

重要:明日金曜「怒りの日」:神殿の丘周辺と西岸地区で暴動の懸念

明日金曜日は、イスラムが神殿の丘はじめ、各地で祈りをささげる日である。パレスチナ人は明日は「怒りの日」だとして立ち上がるよう、呼びかけている。

パレスチナ人の「怒りの日」は時々あるので珍しくはないのだが、今回は、テロがエスカレートする中、ハマス指導者の一人、ハッサン・ユーセフが、「金曜は、西岸地区全域と、ガザ地区で暴動になる。」と警告しているため、緊張が高まっている。

治安部隊は、これまでになく多数の隊員を、路上や要所に配置して治安の維持をはかることになっている。

衝突すると予想される時間は正午から午後1時すぎ(日本時間の18-20時ごろ)

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4708473,00.html

<エルサレム市内の様子>

エルサレムでは、学校を守る治安要員を十分に雇用する資金が不足しているとストを起こして休校になった学校がある。

旧市街や市街地など要所には金属探知機が配備された。エルサレムのバルカット市長は、市民に対し、「銃所持の免許を持っている市民は、外出時は銃を携行するように」と指示した。

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Barkat-to-Post-Jews-with-gun-licenses-should-carry-pistols-421399

こうした状況を受けて、今日は安息日前の木曜で最もにぎわう日だが、さすがに町に出ている人は少なく、マーケット、カフェやレストランも閑古鳥となっている。
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テルアビブ、各地でもテロ 2015.10.9

 2015-10-09
1)テルアビブ:5人負傷、犯行パレスチナ人1人射殺

午後、テルアビブの高層ビルモール・アズリエリセンター付近で、パレスチナ人がスクリュードライバーで、女性兵士を刺した。

犯人は兵士の銃を奪おうとしたが、女性兵士は銃に上に座り込んでそれを阻止。テロリストはあきらめて逃げようと下が、付近の人々が追いかけ、その4人も負傷した。近くにいた空軍兵士が、テロリストを射殺した。

アズリエリセンターは、テルアビブでも人気のモールで、大勢の市民で常ににぎわっている場所。しかもイスラエル防衛庁前である。テロリストは東エルサレム在住のアブ・ガザラ(19)だった。

2)キリアット・アルバ(ヘブロン) 犯人逃亡中

テルアビブでテロがあった後、西岸地区ヘブロン隣の入植地キリアットアルバで、男性(25)が刺されて重傷となった。犯人は逃亡中

3)アフラ(イスラエル北部):1人負傷:パレスチナ人1人射殺

木曜夕方、北部の町アフラで、ユダヤ人の男性が刺され、中等度から重傷となった。怒った通行人らが、テロリストを殴りつけようとしていたため、警察がテロリストを保護しようとして、逆に警察と乱闘になった。

この衝突で、テロリストだけでなく、ユダヤ人も複数が警察に連行された。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/201610

4)ナザレでアラブ人デモ

ナザレでは、アラブ人数百人が、「イスラエル政府はテロリストだ。アルアクサモスク(神殿の丘)のために死ぬ覚悟だ。」と叫びながら反イスラエルデモを行った。

デモには、イスラエル国会議員でありながら、反イスラエルで知られるハニン・ゾアビ議員など、アラブ政党の議員3人も参加していた。
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ロシアの誘導ミサイル・イランに着弾 2015.10.9

 2015-10-09

昨日から、ロシアがカスピ海に配備した戦艦から、シリアに向ってミサイル攻撃を行っている。その射程距離なんど1500キロ。

イランに加えてイラクもロシアと同盟となったので、誘導ミサイルが両国上空を飛び越して、シリアを攻撃することが可能になったのである。

ロシアは、シリア領内のISISを攻撃していると言っているが、反政府勢力への攻撃も平行して行っており、アメリカはこれを批判。微妙な状況が続く。

そんな中、NYタイムスによると、ロシアは、これまで26発を発射しているが、そのうち4発はイランに着弾したとアメリカ政府関係者が伝えているという。ロシアもイランも否定しているため、被害の有無は不明。

http://www.nytimes.com/2015/10/09/world/middleeast/russian-missiles-aimed-at-syria-crashed-in-iran-us-officials-say.html?_r=0

アメリカは、先週、アフガニスタンで、国境なき医師団が働く病院を爆撃。医療スタッフを含め22人が死亡し、国際的な非難のただ中にあり、大きくロシアを非難できない立場にある。

さらに、今回の誤爆について、アメリカの説明が二転三転したため、まさに権威失墜である。

中東ではアメリカがますます存在感を失い、ロシアの存在感が高まっているようである。

イスラエルでテロがエスカレートしているが、今のところ、アメリカに目立った動きはない。
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衝突多発中:テルアビブでもテロ 2015.10.8

 2015-10-08
火曜夜から、雨が降り始めたが、テロや衝突は減るどころか、エルサレムからテルアビブなどにも広がって、多発しはじめた。収拾つかない、といった感じである。ネタニヤフ首相は、予定のドイツ訪問をとりやめ、対策に追われている。

<テルアビブ近郊>

火曜夜、テルアビブのヤッフォ(人口の約30%がアラブ人)で、パレスチナ人らが神殿の丘をめぐる不満をイスラエルに向けるデモを行った。デモは途中から、バスなどに投石。警察に火炎瓶を投げるなどの暴動となり、これを取り押さえようとした治安部隊兵士3人が負傷した。

水曜午後、アシュケロンに近い、テルアビブ南部キリアット・ガットで、アラブ人が、兵士を刺し、その銃を奪おうとした。兵士は、銃を取り返そうとしたが、テロリストは付近のアパートに逃げ込み、玄関が空いていた部屋に入り込んだ。

犯人は、駆けつけた警察官に発砲してきたため、侵入先のキッチンで警察官が射殺した。テロリストは、ヘブロン山中在住のパレスチナ人で、イスラエルへ侵入していたものとみられる。

突然、こうした事件が自宅のキッチンで繰り広げられた家には、若い母親と乳児がいたが、2人とも無事。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/201526#.VhUfZqUWnA8

さらに水曜夕方、ペタ・ハティクバで、男性が刺された。テロリストは、その場で取り押さえられた。犯行履歴のないパレスチナ人タマル・アフマド・ダレダット(25)。ヘブロン在住と判明。

水曜夜になり、ロッドで、パレスチナの旗を掲げたアラブ人らが、反イスラエルのデモを始めている。その向かい側では、ユダヤ人たちが、テロに反するデモを行っている。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/201544#.VhVnlKUWnA8

<エルサレム旧市街> http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/201522#.VhURl6UWnA8

エルサレム旧市街では、水曜午後、先のテロと同じ、イスラム地区の通りで、男性(36)が、うしろからしのびよった女性テロリスト(18)にナイフで襲撃され、中等度の負傷。男性は重傷となりながらも、女性を撃ち、重傷を負わせた。

女性テロリストはイスラエルの病院へ搬入されたが、病院敷地内で、女性の家族と警察が衝突している。

<東エルサレム・西岸地区> http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/201525#.VhUV2KUWnA8

水曜午前中、エルサレム西岸地区テコアからエルサレム市内へ、車で向かっていたイスラエル人の女性リビ・レブ・オハヨンさん(38)が、10人以上の顔をおおったパレスチナ人らに投石された。

暴徒は女性を引きずり出してリンチしようとしたが、リビさんはなんとかドアを閉めて走り去る事ができた。しかし、車は窓ガラスがこなごなに破壊され、リビさんは頭から血を流していて、恐ろしい状態になっていた。

リビさんは、搬送先の病院で「覆面のパレスチナ人たちを見たとき、ついに私の番が来た、娘たちが母親を亡くすと思った。今、生きているのは奇跡。」と語っている。

なお、テコアの住民は、現在、外出禁止となっている。*テコアはエルサレムから車で20分程度

夜になってからは、マアレイ・アドミム(エルサレムから車で10分程)の入植地の検問所で、パレスチナ人の車がイスラエル人をひき殺そうとし、取り押さえられたというニュースが入って来ている。

東エルサレムでは、ラマラに続くカランディアの検問所で大きな紛争となり、パレスチナ人12人が負傷。ベテルでも大勢のパレスチナ人とイスラエル軍兵士が乱戦状態になっている様子が報じられている。

この他、ヘブロンとベツレヘムでも同様の暴動が発生したとチャンネル2。

ベテルでパレスチナ人を逮捕する治安部 http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/201529#.VhUepaUWnA8

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/The-spirit-of-the-intifada-with-restraint-on-both-sides-421120
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怒り・憎しみにどう立ち向かうか:ネタニヤフ首相 2015.10.8

 2015-10-08
<しみついた憎しみと過激派の扇動>

今回、テロや暴動を行っているのは、10-20才代という若者たちだが、イスラエルに対する異様なほどの憎しみを持っているのがわかる。

先週土曜に旧市街で夫を殺され、自身も重傷をなったアデルさんによると、事件当時、助けを求めたが、付近にいたパレスチナ人らは、助けるどころか、重傷のアデルさんにつばをはきかけた。

http://www.timesofisrael.com/i-yelled-for-help-and-they-spit-at-me-says-victim-of-jerusalem-attack/

今日、テコアでリンチされそうになった女性も、パレスチナ人の目には殺意があったと言っている。

若者たちが、植え付けられた憎しみを、今が時とばかりに行動に移している背景には、ハマスなど過激派の扇動があるといわれる。

パレスチナの子供たちは、イスラエルを憎む事を”3度のめし”ほどに当たり前に育っている。無職で目的のない人生であれば、栄光に満ちた扇動に乗って、イスラエル人を殺すのもそう難しくないのかもしれない。

ハマスは、イスラエル人の好むヒット曲を替え歌にし、イスラエルへの攻撃をあおるようなビデオクリップにしてネットに流している。 http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4707797,00.html

替え歌の内容は、今回のエルサレムでのテロを謳歌し、「我々は神の兵士。シオニスト(ユダヤ人)を炎と剣とミサイルで亡き者にするために遣わされた。」とヘブル語で歌っているのである。

また、土曜日の旧市街で、従軍ラビを殺害した件で犯行声明を出したイスラム聖戦は、その直後、自爆テロ攻撃の再開を予告、脅迫するビデオをアップした。

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Islamic-Jihad-threatens-to-renew-suicide-bombings-against-Israelis-419968

こうした動きの中、パレスチナ自治政府のアッバス議長は、最初のテロから1週間近くになってからはじめて、テロを非難し、暴力をやめるようにとの声明を出した。

しかし、それも、「入植地を拡大し続けるイスラエルが悪い。入植活動をやめよ。」とのコメントつきであり、イスラエルへの嫌悪を高めるだけに終わっている。

ネタニヤフ首相は、暴力の波を押さえようとして、監視カメラを増やすとともに、治安部隊を増強。より厳しい対応を指示した。また、テロリストの実家の破壊をすみやかに行うよう指示し、昨夜も西岸地区のパレスチナ人の家2軒を破壊している。

しかし、力に力で立ち向かっても、効果は出ていない。かといって、ここで譲歩すれば、テロ集団は、勝利したといってますます暴力の波は高まるだろう。難しい事態である。

<イスラエル国内からの批判>

政府が、テロの波に対処できていないことを受けて、イスラエル国内では、ネタニヤフ首相の対策に批判の声が高まりはじめている。

テロの被害を最前線で受けている西岸地区の入植地の指導者たちは、火曜夜、首相官邸で、ネタニヤフ首相と会談。徹底したテロ対策とともに、入植地の住宅建設保留の措置を解除してほしいと訴えた。

これまでは、テロが発生すると、その反撃の一つとして、入植地の建設を許可するという対策を何度か行ってきたからである。

しかし、今回、ネタニヤフ首相は、テロ対策については徹底すると言っているが、入植地の建設保留解除は行っていない。アメリカとEUからの圧力に屈していると入植者たちはみている。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/201512#.VhU7EqUWnA8

*入植地問題

入植地の問題は非常に複雑で、ここでは説明しけれないものである。一つ明らかなことは、パレスチナ側にとって、この問題は、神殿の丘の次に大きな関心事となっているということである。

パレスチナ国家建設を目指す中、その中に点々と存在する入植地。それが拡大し、住民が増えていくと、国の領土が分断されてしまう。入植地は、国になるための根本的な障害になる。

しかし、イスラエルの方では、国内の住宅価格が沸騰する中、多少危険でも、安いため、入植地に住むユダヤ人の数は増える一方で、子供も次々に生まれる。イスラエルにとっても、入植地に住宅は必要なのである。

治安と物価高騰。このどちらにも、政府は有効な対策を打ち出していないとして、右派イスラエル我が家党のリーバーマン党首は、「ネタニヤフ首相は、退任すべきだ。2016年には選挙のやりなおしだ。」と言っている。

同じ右派からも様々な意見で批判されるのだから、左派野党からの批判は当然である。

政治的ではあるが、聖書勉強会も催しているネタニヤフ首相。軍の力や知恵だけでなく、主にも助けを求めている事だろう。主がその声に耳を傾け、助けてくださるように祈る。
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テロでも今日は喜ぶ日:シムハット・トーラー 2015.10.6

 2015-10-06
エルサレムでは1日に2人、3日に2人と、イスラエルは今週、計4人のテロ犠牲者を出した。3人の幼い子供たちが両親を失い、8人の幼い子供たちが父を、2人の女性が夫を失った。

東エルサレムと西岸地区では、週末中、各地でパレスチナ人と治安部隊が衝突し、2人のパレスチナ人が死亡した。そのうち1人はわずか13才だった。テロの波はまだ収まる雰囲気にない。

さらにガザからはミサイルが発射され、南部ではサイレンが鳴り響いた。一発はアシュケロン上空で迎撃している。いつものように、イスラエル軍はきっちり反撃している。

このような状況だが、4日はトーラー(モーセ五書)を1年かかって読み終え、また1年を始める日と定められている日、シムハット・トーラーである。トーラーの巻物を抱えて輪になって喜び踊りまくる習慣だ。

日本文化なら、”自粛”しそうなところだが、イスラエルでは恐れや不安にひるむことなく、今年も例年通り、祭りが行われた。

<旧市街・犯行現場でも踊る>http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4707080,00.html

エルサレム旧市街の犯行現場となったダマスカス門から嘆きの壁に至る通りでは、右派系で宗教的なユダヤ教徒の若者たちやラビたち、女性たちも、イスラエルの旗をふりかざし、喜びの歌を大声で歌いながら、イスラム地区を行進していった。

参加者は、「永遠の国は長い道のりを恐れない」、「テロの犠牲者も出て、痛みは大きいが、それで喜ぶのをやめることはない」と言っている。

現在、深夜0時だが、嘆きの壁ではまだ輪になって踊っている若者たちの姿がある。
嘆きの壁・常設ライブカメラ :http://english.thekotel.org/cameras.asp

こうした右派系ユダヤ人の不屈な態度が、イスラム過激派を刺激しているのはいうまでもないことである。このユダヤ人一行のマーチは日中であったが、イスラム地区の店は今日も閉店していた。Yネットによると、「問題に巻き込まれたくない。」と、店の主人は言っていたという。

一方、西エルサレムでは、各地域のシナゴーグで同様の祭りが行われた。以前紹介したアラブ人地区に囲まれているユダヤ人地区アルモン・ハナチーブでは、地域の中心で超大音量で、非常にやかましく音楽を流しながら、夜11時近くまで、ユダヤ人たちが踊っていた。

いつもはイスラムの超大音量のアザーン(祈り)が響くこの地域だが、今日は反撃するかのごとく、ユダヤの音楽と祈りがアラブ人地区にも響きわたったことだろう。

<世俗派は国立公園でアウトドア>

今年の秋の例祭はずっと非常に快適な気候だった。エルサレムポストによると、今年も全国で230万人以上(全国民の20%近く)が、テルアビブのビーチや、国立公園などでのアウトドアを楽しんだ。

タボル山付近、イズレエル平原では、恒例の気球フェスティバルが行われた。イスラエル人2人は2キロ上空からのスカイダイブに挑戦している。http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4707071,00.html

テルアビブでは、土曜、ロックスターのボン・ジョビがヤルコン川公園で、野外コンサートを行い、5万人が参加していた。ちょうど同時刻にエルサレムでテロがあったため、そのニュースで隠れていたが、今日になり、アップされたものである。http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4706904,00.html

恐ろしいテロやロケット弾はあるが、日常は変えない。いつ戦争になるかわからないので、楽しめる時に楽しんでおく。これがイスラエルのユダヤ人である。
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エスカレートするパレスチナ人との衝突:ガザからもロケット弾 2015.10.6

 2015-10-06
エルサレムを含め、西エルサレムでも市民の暮らしは、今はまだほとんど変わりはない。静かで平和な例祭だった。しかし、イスラエルの治安状況はきわめて厳しいと言わざるをえない。

<パレスチナ人との衝突:力には力を?>

この週末に4人もの市民が殺害されたことを受けて、ネタニヤフ首相はすでに、治安部隊に課している様々な制限を緩和し、テロリストには厳しい措置をとるよう指示している。

テロリストとして逮捕された者の家はすみやかに破壊すること。緊急措置拘束期間(裁判なしでの拘束できる期間)の延長。治安部隊の増強、パレスチナ人の旧市街入場制限などである。

西岸地区では、4部隊がテロリストの検挙と、その動きの監視にあたっている。その中で、日曜夜、ナブルスにおいて、エルキン夫妻を射殺したハマスのセルメンバー7人を逮捕した。7人は犯行を認めている。

ハマスはさらなるユダヤ人殺害の計画だという。

西岸地区では、各地で衝突が続いているが、特にベツレヘム近郊、ラケルの墓では、ユダヤ人たちが祈るところへ火炎瓶がなげこまれた。

続いてラケルの墓近くのアイダ難民キャンプで治安部隊と衝突が続き、13才のパレスチナ人が死亡した。これにさきだち、ツルカレムでの衝突で、18才のパレスチナ人が死亡している。パレスチナ人の怒りがまたさらに高まっている。

イスラム聖戦は、自爆テロをほのめかしている。エルサレムでは、夜中中、ヘリコプターが上空を飛んで、監視をしてくれている。

<ガザからのロケット弾> http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4706955,00.html

先週にもガザからのロケット弾が着弾したが、日曜、またガザからロケット弾が発射され、一発はガザ地区内部に着弾したが、もう一発はアシュケロン上空で、迎撃ミサイルが撃ち落とした。そのため被害はなかった。

しかし、月曜夜にもエシュコル地方に着弾した。イスラエル軍は、ロケット弾が撃ち込まれるたびに反撃を行っている。しかし、南部住民は、ネタニヤフ首相が抜本的な対策をとらないと怒りを訴えている。

<右派系市民:ネタニヤフ首相官邸前デモ> http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4707247,00.html

5日夜、シムハット・トーラーの祝いの時間帯、エルサレムの首相官邸前では、数千人の右派系ユダヤ人らが、エスカレートするテロへの強硬的な対策を求めて、デモを行った。

シムハット・トーラーでもあったため、デモはステージを組んで、バンドが立ち、音楽に合わせて輪になり、イスラエルの国旗を振りかざしながら踊るという場面もあった。

明らかに右派系である。デモには、カッツ交通相など、右派リクードの議員も参加していた。

宗教右派のユダヤの家党ナフタリ・ベネット党首は、ネタニヤフ首相に対し、対策案のリストを提出している。それによると、当然ながら、入植地拡大を含む右派的な内容である。

テロには厳しく接する。しかし、右派の言いなりではパレスチナ人が爆発する。しかし、実際には、右派であろうがなかろうが、イスラエルが何をしてもパレスチナ人は怒りをぶつけてくるだろう。

また。同じ党内でも意見が割れ、国会では、わずか1議席差の与党である。

ネタニヤフ首相は月曜、病院で治療を受けている3人のテロ被害者を見舞い、その後、9時から治安閣議が始まった。今、ネタニヤフ首相は、大きなプレッシャーの中、非常に難しい対応を求められているといえる。

幸い、明日から気温が下がり、雷雨になるとの天気予報である。雨が降るとテロは減る。これもまた主の哀れみかもしれない。

<読者の皆様へ>

ニュースだけでは、エルサレム全体が戦闘状態にあるように聞こえるかもしれないが、一般住民が住んでいる西エルサレムでは、今の所、静かな日々であり、ニュースを見なければ、紛争があることもほとんど感じられないほどである。

しかしながら、ユダヤ人居住区のすぐ外側で、衝突が続いていることは確かであり、市内でのテロもいつ起こっても不思議はない。

ガザや北部国境すぐ近くでも戦争の足音があり、イスラエル(ガザと西岸地区以外)だけが、ちょうど、火の海の中の平和の島のような状態だということである。続けてとりなしていただければ幸いである。
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続報・エルサレム旧市街テロ-嘆きの壁は満員!? 2015.10.4

 2015-10-04
<数時間後に2件目のテロ>

昨夜、旧市街内で2人がナイフで刺されて死亡するというテロが発生したが、その数時間後、ダマスカス門近くのガソリンスタンド付近で、モシェ・マルカさん(15)が刺されて、中等度の負傷するという2件目のテロが発生した。

犯人は東エルサレム在住のパレスチナ人。マルカさんが刺された時、一緒にいた友人がとっさに、持っていた催涙ガスをテロリストに噴射し、助けを呼んだ。テロリストは駆けつけた警察官に、その場で射殺された。

<旧市街内部の様子>

エルサレムは、今日4日の夕刻までが仮庵の祭りの最終日で、続いて、5日夕刻までシムハット・トーラーとなる。通常なら、多くのユダヤ人が、嘆きの壁に祈りに来る日である。

一晩に死傷テロが2件続いたことを受け、警察は、今日から2日間、イスラエル市民と、旧市街内住民か、旧市街内に、ビジネスや学校がある人、旅行者以外は、旧市街へのアクセスを制限すると発表した。

(つまり、旧市街に住んでいないパレスチナ人だけが入れないということのようだが、実際のところは不明)

神殿の丘で祈るイスラム教徒については、男性は、50才以上に制限。女性のイスラム教徒に年齢制限はないが、神殿の丘に入る場合は、ライオン門近くの入り口に限られる。

しかし、さすがはイスラエル人。テロには負けていない。今朝は仮庵の最終日で、特別な祈りをささげる日だったこともあり、ラビが、犠牲者のためにも恐れず嘆きの壁に来て祈るよう、呼びかけた。

テロから12時間以内もたたない今朝、早朝、日の出にあわせて嘆きの壁は、一時ユダヤ人で満員となった。

今朝の様子:http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/201395#.VhEbkKUWnA8

しかし、その祈りが終わったあとからは、さすがに嘆きの壁を含め、ユダヤ人の姿はかなり少ない。旧市街全体が空っぽになっている感じである。(写真:犯行のあったダマスカス門から嘆きの壁への通り)

正午ごろ、旧市街のヤッフォ門からユダヤ地区、嘆きの壁を通ってダマスカス門まで歩いてみたが、ユダヤ地区以外の地区の店舗はすべて閉まり、なんとも陰気な雰囲気になっていた。

立っている兵士に、なぜ店が閉まっているのかと聞くと、「デモだよ。」と苦々しいにやけ顔で返答する。被害に遭ったのはイスラエルなのだが、旧市街のアラブ人たちは、そうなるのも当たり前だとばかりに、イスラエルに背を向けているということである。

この時間帯、旧市街を歩いているのは、ほとんどがアジア系の観光客だった。欧米系はやはり、危ないと見ているのか、ほとんど見なかった。

明日は、シムハット・トーラーなので、嘆きの壁は、明日もまたテロに屈しないユダヤ人で満員になるものと思われるが、このままテロの波が落ち着いてくれればと思う。

*シムハット・トーラー/ 神がトーラー(聖書)を下さったことを覚え、嘆きの壁やシナゴーグでトーラーの巻物を抱えて喜び踊る。

<首相官邸前デモ>

昨夜の事件が発生した後、エルサレム中心部と首相官邸では、相次ぐテロでユダヤ人の命が奪われていることについて、「アム・イスラエル・ハイ(ユダヤ人は生きる)!」と訴える自発的なユダヤ人のデモが発生していた。

首相官邸前では、「首相は、市民を守るため、迅速に実質的な対策をとるべきだ。」として座り込む人々もいた。しかし今日からまた祭日入りになるのを受けて、デモ隊も今は帰宅している。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/201376#.VhCoyKUWnA8
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テロ犠牲者埋葬 2015.10.4

 2015-10-04
昨夜テロの犠牲となった人の葬儀が、今日、エルサレム市内の墓地で、行われている。葬儀には、数千人が参列し、リブリン大統領とバルカット・エルサレム市長が追悼を述べた。

朝には、ネヘミヤ・ラビさん(41)が埋葬された。ラビさんは、昨夜、襲撃されているベネットさん一家を助けようとして、自分も刺され、死亡した。テロリストは、ラビさんの銃を奪い、通行人に発砲していた。

ネヘミヤ・ラビさんは、戦闘部隊に所属し、今は予備役の従軍ラビ。通常は、旧市街の中のイシバ(神学校)でラビとして働いていた。西岸地区のベテル出身。7人の子供の父だった。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/201403#.VhEYVKUWnA8 (屈託のない笑顔のネヘミヤさんが悲しい)

午後からは、同じくラビのアハロン・バニータ・ベネットさん(21)が埋葬された。ベネットさんの妻アデルさん(22)はまだ重傷である。夫妻の2才の息子は、足を負傷したが手術を受けて経過は良好。今日中に、母親と同室にできるとのこと。母子は夫であり父親をな亡くしたことになる。
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速報:エルサレム旧市街でテロ・2人死亡 2015.10.4 

 2015-10-04
ナブルス近郊(エルサレムから40分)で1日、ラビ・ヘンキンさん夫妻が4人の子供の目前で射殺されたところだが、その後もエルサレム市内などでテロが発生している。

3日土曜、安息日あけの午後7時ごろ(日本時間4日午前1時、エルサレム旧市街のダマスカス門からイスラム地区を通って嘆きの壁へ向っていた、2歳児を含むレビさん家族が襲撃された。

このテロで、父親のラビ・ナフミア・レビさん(41)と旧市街在住のイスラエル軍予備役ラビ(23)が瀕死の重傷となり、2人はまもなく病院で死亡した。レビさんの妻も重傷。レビさん夫妻の2歳児は軽傷だが病院に収容されている。      

犯人は、西岸地区ラマラ近郊に住むパレスチナ人モハンド・ハラビ(19)で、現場から逃げて来た女性の通報で現場に駆けつけた警察官に射殺された。

犯行現場は、イスラム地区だが、神殿の丘へ向うイスラム教徒、嘆きの壁へ向うユダヤ教徒、またキリスト教徒が聖墳墓教会へ向うビアドロローサ(十字架の道)も一部重なる道。普段は多くの現地人とともに観光客も行き交う道である。

*メディアはライオン門付近と伝えるものもあるが、実際にはライオン門からは大分中に入った嘆きの壁に続くハガイ通り

事件発生時、犯人のモハンドは、嘆きの壁での祈りに向っていたレビさん一家を襲撃。まず父親のナフミアさんをナイフで刺し、ナフミアさんの銃を奪って付近にいた通行人に向って発砲。そのまま2人を刺しているところ、警察官に射殺された。発砲された通行人に被害はなし。

通行人によるビデオ:http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/201373#.VhA7XaUWnA8

現在、旧市街のダマスカス門から嘆きの壁への道は、大勢の治安部隊で非常にもののしい雰囲気である。ザカ(テロ被害者保護と現場処理を担当するユダヤ教団体)隊員たちが、血の海になっている通りを清掃している様子がテレビで報じられていた。

なお、この事件と平行し、エルサレムのノフ・ツィオン地域で仮庵が銃撃を受けている。幸い中には誰もいなかったので、負傷者はなし。

<多地域でもテロ>

金曜の安息日入りの夜、エルサレムとテルアビブ間、空港近くでアラブ人の町と隣り合わせの町ロッドでも、仮庵が銃撃を受けた。

これにより、仮庵の中にいた5才の少年が、骸骨陥没の負傷。現在も集中治療室で治療を受けている。西岸地区入植地でも仮庵が銃撃され、中で寝ていた16才の少女が足を撃たれて病院に搬入された。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4706610,00.html

<テロをあおるハマス・沈黙のアッバス議長>

親子連れを狙って、その親だけを殺すなど、良心が麻痺しているとしか考えられない行為だが、ハマスはこうしたテロを実行するものを「ヒーロー」と呼び、テロ行為に賞賛を送っている。

また、パレスチナ人に対し、「今こそ立ち上がれ。」と叫んでいる。アッバス議長も、木曜の悲惨なテロを受けても、沈黙のままだ。

これでは、人生に目的を見いだせていないパレスチナ人の若者をたきつけるようなものである。実際、木曜以来、西岸地区各地で、治安部隊との衝突が発生し、ヘブロンではイスラエル軍の車両に火炎瓶が投げ入れられて炎上。投石テロが発生している。

今日3日の犯行に及んだモハンドは、犯行前日の金曜、フェイスブックに「第三インティファーダは、すでに始まった。」と書き込んでいた。*インティファーダ・・自爆テロなどパレスチナ人のテロの波

「第三インティファーダが始まったか?」との声はここしばらくイスラエル国内でも出ているが、警察は今の所、これを否定している。

<人々の反応>

東エルサレムや西岸地区では、確実にテロが増えて来ているが、西エルサレムは、いつもと変わらない土曜の夜を迎えている。これを平和というのか、なんというのか。

なんとなく不穏になってきているような感じはだれもが持っているとは思うが、こうした事態と同居しているのがイスラエルなので、人々は今日もかわらず日常生活を続けるのである。

なお、エルサレムでは、日曜日の日没から祭りの最終日となり、大勢が嘆きの壁や町にあふれかえる。治安部隊は、どう治安を守るのか、大きなチャレンジである。

ニューヨークに行っているネタニヤフ首相は日曜に帰国予定。
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西岸地区テロ:ヘンキンさん夫妻の葬儀 2015.10.4

 2015-10-04
1日(木)に射殺されたラビ・ヘンキンさん夫妻の葬儀が、今日行われ、エルサレム市内の墓地に埋葬された。葬儀にはリブリン大統領はじめ、数百人が参列したと伝えられている。

両親を失った4人の子供たちへの打撃は想像を絶する。長男9才は、救急隊が駆けつけたとき、泣きながら「両親が殺された。」と言っていたという。

イスラエル軍によると、大規模な捜査で、土曜夜、犯人の2人が逮捕されたもようだが、詳細はまだ不明だが、このテロの犯行声明は、アッバス議長の党、ファタハ所属の組織が出している。

ユダヤ人たちが悲しみの葬儀を行う一方、パレスチナ人たちは甘いお菓子を配っての祝いを行っていた。なんとも異常な話である。 http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/201372#.VhA_-6UWnA8

<ユダヤ過激派の反撃>

イスラエルは軍4部隊を派遣して、付近の治安をはかっているが、木曜の事件発生以来、すでに”値札(復讐)”行為が動いている。犯行のあった夜、パレスチナ人の車両が放火され、「エルキム・復讐」という落書きが残されていた。

エルサレム旧市街でまた2人が殺されたことから、パレスチナ人のテロだけでなく、ユダヤ過激派の動きが懸念されるところである。

しかし、一方で、5才のパレスチナ人が銃を触っていて誤爆し、腹部に銃弾をうけた事故を、「イスラエル人がやった」と通報するというケースもある。幸い、明らかにイスラエル人であるはずがない状況から、真実が明らかになった。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4706547,00.html
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緊急・イスラエル人の両親・子供の目前で射殺 2015.10.2

 2015-10-02
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4706203,00.html

木曜夜9時ごろ、西岸地区ナブルス近郊の入植地イタマル付近で、イスラエル人の走行車が銃撃され、エイタンとナアマ・ヘンキンさん夫妻(共に30歳代)が、死亡した。

同乗していたエンキンさん夫妻の4人の子供たち(9才、7才、4才、4ヶ月)は無傷だったが、ショックで手当を受けている。

救急隊と治安部隊がかけつけた時、車は路上で停止していた。ヘンキンさん夫妻は上半身に銃弾を受けており、その場で死亡が確認された。その両親の遺体とともに、4人の子供たちは車の中にいたということである。

Yネットによると、ハマスはこのテロ行為を、「勇気ある抵抗運動だ。」と賞賛するコメントを出し、これからもイスラエルとの闘争を続けると言っている。

この直後、付近ではパレスチナ・ナンバーの車に石が投げつけられ、運転していた女性が軽傷を負った。怒ったユダヤ人によるものとみられている。

現在、イスラエル軍が地域をテロリスト逮捕のため、付近を大規模に捜索している。また、暴力のエスカレートを防ぐため、木曜深夜からは、周辺地域に4部隊を派遣している。

リブリン大統領に続いてネタニヤフ首相も「ショッキングなテロ」とコメントし、「治安の確保のためにどうすればいいか、総参謀総長たちと協議する。」と語った。

<ネタニヤフ首相への皮肉な応答>

このテロ事件は、ネタニヤフ首相が、国連総会でパレスチナ人にむけて、「お互いを認め合う2国家2民族(つまり土地を分ける)を望んでいる。無条件に交渉に応じる用意がある。」と訴えた直後だった。

これに先立つ昨日、アッバス議長は、国連でのスピーチの中で、「イスラエルは(入植地を拡大し続けるなどして)オスロ合意に反することばかりする。だからこちらも約束を守る必要はないと考える。」と言った。

ネタニヤフ首相は、この発言が、テロを増長する結果になるとコメントしていた。その通りになったため、イスラエル国内からは「テロはアッバス議長のせいだ。」との声が相次いでいる。

*西岸地区では、最近、投石テロとともに、こうした銃撃テロも散発している。日本大使館からは今日、西岸地区と東エルサレムへの立ち入りについて、注意喚起が出されたところである。

<とりなし>

暴力の応酬のエスカレートがとどめられるように。今後どう対処するのか、ネタニヤフ首相と閣僚たちを覚えて。

両親を突然失った幼い子供たち4人を覚えるとともに、西岸地区の入植地の住民、治安部隊兵士たち、また反撃にでるかもしれないユダヤ過激派の動きを覚えて。
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イランを集中非難:ネタニヤフ首相・国連演説 2015.10.2

 2015-10-02
http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/201301#.Vg1__6UWnA8

昨日、国連総会では、ネタニヤフ首相がスピーチを行った。40分近いスピーチのうち、最初から30分まで、かなり強い言葉でイランを非難し、上記パレスチナ自治政府に関する事は最後の10分以内だった。

ネタニヤフ首相は、改めてイランと大国との核兵器問題における合意に警告を発した。(国連一同、少々食傷気味)

イランがシリアや世界中でどのようにテロ活動を展開しているのかを協調し、イランのテロ支援方針が変わらない以上、そのイランに核兵器の可能性を残すのは危険だと訴えた。

また、イランのハメネイ最高指導者が、合意が達成した後に出版したという本をとり出し、「この400ページの本の中には、どのようにイスラエルを滅亡させるかの計画が書いてある。ハメネイ師は25年後にはイスラエルはない。と言っている。

そのイスラエルを公然と破壊すると言っているイランと世界は条約を結び、急ぎビジネスを開始しようとしている。これは平和にはつながることではない。」と強く訴えた。

ネタニヤフ首相は、「イスラエルはその存続のための防衛は続ける。」と決然と言った。「イスラエルを滅亡させようとしたバビロンやローマは今はこの場にはいないが、イスラエルは存在している。アム・イスラエル・ハイ。イスラエルの民は生きる。」と語った。

<イランの武器密輸船拿捕>  http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4705800,00.html

そのイランだが、30日、密輸の武器を満載した船が、アアラビア半島沖で、アメリカ海軍によっ拿捕された。没収された武器の中には対戦車砲など大型の兵器も含まれていた。イエメンでサウジアラビアと戦うフーシ派に送ったものとみられている。

経済制裁が緩和されると、イランには大量の現金が入ることになり、さらなる武器支援につながるとネタニヤフ首相は以前より、訴えている。

シリアではロシアが空爆を続けているが、数百人規模のイランの地上軍もシリアに到着したという。イランが、地上でヒズボラと合流し、大きな作戦に出るのではないかという情報がある。

<メッカの将棋倒し犠牲者:半数以上がイラン人>http://www.bbc.com/news/world-middle-east-34410484

先のメッカでの将棋倒しによる犠牲者は、当初700人と発表されたが、実際には1000人に達するのではないかと言われている。イラン人犠牲者はすでに464人となり、犠牲者の半分以上がイラン人だったことがあきらかになりつつある。
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イスラエル国内で初:ISISの7人逮捕 2015.10.2

 2015-10-02
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4706016,00.html

イスラエル北部ナザレ地域で、イスラエル国籍アラブ人7人が、ISISのセルを設立し、国内で重大なテロを計画していたことが発覚。逮捕された。

7人は、ISISの名で、イスラエル軍基地や警察を襲撃する計画だったと自供しているという。計画が未然に発覚したのは幸いであった。

7人は、30歳代が2人だが、5人は20歳代前半。シリアにいるイスラエル・アラブ人らと連絡をとり、国内で訓練を受け、武器も調達していた。イスラエル国内でISISの支部が摘発されたのは初めてである。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4706016,00.html
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露シリア空爆と国連総会バトル 2015.10.1

 2015-10-01
http://www.bbc.com/news/world-middle-east-34408120

30日、ロシアがシリアのホムス周辺へ空爆を開始した。ホムス周辺などでの空爆はこれまでに20回。ホムスでは、少なくとも17人が死亡したと報じられている。

プーチン大統領は、今回の空爆について、「アサド大統領の依頼によるものであり、ロシアの国益を守るための一時的な介入だ。攻撃は、空爆に限局し、地上軍は派遣しない。」と言っている。

ロシアの国益とは、すなわち、ロシアがシリアを介して持っている地中海へのアクセスを守ること、ISISがこのまま拡大し、ロシア国内でもテロを起こすようになるのを防ぐことである。ロシアはこのためにはアサド政権を維持させることが必要だと主張している。

もしアサド政権を援護し、シリアでのその存在を守るということなら、攻撃対象は、ISISに限らず、すべての反政府勢力ということになる。もし、ロシアが攻撃したのが反政府勢力であったとしたら、これは少々ややこしいことになる。

まだ確定した情報ではないが、ロシアが攻撃したエリアはISISではなく反政府勢力がいる地域である。

<米露の不一致>

アメリカは、ロシアと違い、シリアをここまで崩壊させ、国民を殺害したアサド政権は終わらせるべきだと考えている。またロシアが敵視する反政府勢力(アルカイダなどではないシリア人反政府勢力)の訓練を行い、彼らにアサド政権を打倒するよう援護してきたのである。

アメリカもロシアもISISを攻撃するという点では一致する。しかし、アサド大統領を維持するか否かで意見が分かれている。そのため、ロシアは、アサド大統領のシリア軍を援護し、アメリカは、そのシリア軍と戦う反政府勢力を援護しているということである。

今回、ロシアはシリア領内を空爆するにあたり、1時間前にアメリカに通報している。その前には、アメリカ軍に対し、シリア領空から撤退するように伝えた。

これに対し、アメリカは、撤退せず、これまで通りISISへの攻撃は続けると主張している。今後、シリア領空でロシア軍戦闘機とアメリカ軍戦闘機が飛び交うという微妙な状況になるということである。

<シリアを挟んだチーム対抗戦>

ロシアはシリアを攻撃するにあたり、イラン、ヒズボラに加え、イラクもチームに加えている。これでロシアはシリア領内だけでなく、イラク領内にも空港を持つ事になった。

これに対し、アメリカのチームには、イギリスと、数日前にイラクで空爆を始めたフランス、サウジアラビアにトルコ(微妙に不一致)である。

こちらのチームは、最近になってやっとトルコのシリア国境付近の空港を使えるようになったばかりで、無論シリア領内に飛行場はない。今後ロシアの出方では、中東での主導権がアメリカからロシアへ移行する可能性もある。

<国連でのバトル> http://www.haaretz.com/news/diplomacy-defense/.premium-1.677935

プーチン大統領は昨日、国連総会において10年ぶりに登場し、前回は5分だったのに比べ今回は20分も演説。ISISに対処するには、アサド大統領と協力しないことは大きな間違いだと主張した。

これまでのシリアでのアメリカ主導の空爆に大きな成果が見えていないだけに、ロシアの主張には力がある。

オバマ大統領の出番も昨日だった。オバマ大統領は、諸国が一致してISISに対処すべきだと訴えながらも、アサド大統領は、退任しなければならないと強調した。

両首脳は、国連総会出席を機に会談したが、上記のように不一致があるため、予想通り、大きな成果はなかった。

<イスラエルとの関連>

今回、シリア領内を攻撃するにあたり、ロシアは、イスラエルにも予告していた。

先週、ネタニヤフ首相はプーチン大統領を訪問し、イスラエルは今後も防衛のために、必要時はシリア領内を攻撃する方針を変えないと伝えた。その後、両国の間には、なんらかの連絡経路と、協調があるとみられる。

現在、ゴラン高原では、ISISと反政府勢力、アサド大統領のシリア軍が三つどもえで混乱した戦闘を繰り広げている。

今週もゴラン高原のシリア側からの流れ弾がイスラエルに着弾するという事件が2件発生。イスラエルは方針通り、ゴラン高原内へ反撃を行っている。

*シリア内戦

すでに4年近くになるシリア内戦では、これまでに25万人が死亡。シリア人800万人が国内で、400万人が国外で難民となっている。これはシリア国民の半分が難民になったことを意味する。

難民はまずは隣国ヨルダンやレバノンへ逃れた。ヨルダンでは国民の10%、レバノンでは25%がシリア難民という異常事態である。最近になってヨーロッパへ難民が逃れはじめているが、これまでにすでに50万人がヨーロッパ入りしたといわれる。この波はまだまだ続いている。当然、国連総会の中心議題である。
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現実と違う!?アッバス議長・国連演説 2015.10.1

 2015-10-01
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4705703,00.html

水曜、アッバス議長も演説した。これに先立ち、アッバス議長は近々爆弾宣言をすると言っていたのだが、アメリカから圧力がかかったとみられる。

懸念されていた”爆弾”は、一方的にオスロ合意を破棄し、独自に安保理に国家設立への手続きを再開することだった。しかし、演説では、これまでと同様のイスラエルの”占領”を非難する内容だった。

<神殿の丘問題>

アッバス議長は、イスラエル政府は神殿の丘を分割しようとしている。イスラム教徒が神殿の丘へ入ることを妨害している。合意した紛争を政治から宗教の問題に変えようとしていると訴えた。

第三神殿を求めるユダヤ人教急進派たちが、無理にでも神殿の丘に入る回数は増えている。しかし、イスラエル政府はこれに反対する立場である。

イスラエルは、最近神殿の丘で紛争が続いていることについて、神殿の丘の管理者であるヨルダンのワクフ(イスラム団体)と治安維持の方策についての話し合いを試みていた。約束を守りイスラムを尊重する立場である。

しかし、それもワクフとの話し合いで成果を得られないまま、神殿の丘では、仮庵の祭り直前早朝(26日)、パレスチナ人が早朝に治安部隊に向かって激しく投石を始め、治安部隊と衝突した。

イスラエル警察によるビデオ(27日朝) https://www.dropbox.com/s/d85lh3s01tz4yoy/%D7%94%D7%A4%D7%A8%D7%95%D7%AA%20%D7%A1%D7%93%D7%A8%20%D7%91%D7%94%D7%A8%20%D7%94%D7%91%D7%99%D7%AA%20%D7%A2%D7%A8%D7%91%20%D7%A1%D7%95%D7%9B%D7%95%D7%AA.mp4?dl=0

今回は、イスラエルの国境警備隊が、アル・アクサモスク内に入るという事態になっている。通常は絶対に中へは入らないため、アッバス議長は、”イスラエルが”現状維持”の約束を破っていると訴えるのである。

また、イスラエルは、いつものことだが、一時的に、凶暴になりがちな若年層のパレスチナ人の神殿の丘への入場を制限した。アッバス議長はこれを、「イスラエルはイスラムの礼拝を妨害する。」と言っている。

世界のニュースではとりあげられないが、旧市街では、嘆きの壁へ向かう途中のユダヤ人に投石したり、女性たちも、ユダヤ人に罵倒を浴びせて脅かす事件が相次いでいる。

パレスチナ人の方でも立派にユダヤ教徒の祈りを妨害している。イスラエルが、パレスチナ人を逮捕したり、様々な制限をするのには理由があるということである。

しかし、アッバス議長としては、そもそも、イスラエルがここにいること、エルサレムを”占領”していることが原因だと言っているのである。

<ユダヤ人による暴力>

アッバス議長は、ユダヤ人過激派の放火によって一家4人のうち3人が死亡したこと、またデイル・ヤシン村での虐殺(1947年)にまで遡ってユダヤ人の暴力を訴えた。

こうしたユダヤ人の暴力に対して、イスラエルは取り締まりを強化することを最近になってやっと取り決めた。しかし、実際には、その場で射殺されるパレスチナ人テロリストに対し、ユダヤ人テロリストの場合は、未成年である場合もあり、逮捕にすら至っていない場合多い。パレスチナ人が怒るのには理由があるのは否めない事実である。

しかし、アッバス議長の演説の中に、パレスチナ人の暴力は全くもりこまれていないのも片手落ちと言える。パレスチナ人の投石で、ユダヤ人が死亡しているのである。

また、30日、ガザからロケット弾が発射され、アシュドド上空で迎撃ミサイルが撃ち落とした。このため、被害はなかったが、仮庵で休暇ムードのアシュドド住民には、大きな恐怖となった。この直後、イスラエル軍は、ガザ地区内部、ハマス関連施設4カ所へ空爆を行っている。 http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4705352,00.html

アッバス議長はハマスとは敵対しており、ガザからのロケット弾には関与できないと思われるが、パレスチナ人もユダヤ人に対して暴力を働いていることは否めないはずである。

しかし、これもまた、そもそも、イスラエルが存在していることが原因だというのがアッバス議長のいい分なのである。

相変わらずの「鶏が先か、卵が先か」の論議である。シリア問題で忙しいオバマ大統領は、今回の演説の中に、パレスチナ問題を含めなかった。アッバス議長はこれにも反発している。

アッバス議長の演説の後、ニューヨークの国連本部では、加盟国の万国旗に並んでパレスチナの旗も掲げられた。これが可決された時には、大きなニュースとなったが、こちらも、現在のシリア問題の重大さの中では、ニュースにすらならなかった。

<ネタニヤフ首相の反応>

イスラエルのネタニヤフ首相は、明日の出番を控えてニューヨーク入りしている。

アッバス議長の演説について、ネタニヤフ首相は、「演説は欺瞞に満ちている。イスラエルとパレスチナ、ワクフとの合意に基づいて”現状維持”に努めているのはイスラエルの方だ。」とコメントした。

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Netanyahu-Abbass-speech-filled-with-lies-direct-talks-best-way-forward-419532

ネタニヤフ首相は、国連総会に先立ち、アッバス議長に和平交渉再開を申し入れている。アッバス議長は、「イスラエルが占領を続けている以上、平和はない。」とこれを拒否している。

<エジプト・シーシ大統領のポジティブ演説> http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/201146#.VgyF_KUWnA8

アッバス議長に先立ち、エジプトのシーシ大統領が国連で演説した。その中でシーシ大統領は、エジプトがイスラエルと締結している和平条約を、他のアラブ諸国にも拡大すべきだと述べた。

ネタニヤフ首相はこれを絶賛している。

シーシ大統領は、パレスチナ問題について、2民族2国家ができれば、平和は可能だと楽観的な見方を語った。
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それでも平和:仮庵の祭り 2015.10.1 

 2015-10-01
シリアの空爆、イスラエルのゴラン高原空爆。神殿の丘では、治安部隊とパレスチナ人が激しい衝突。ガザからのミサイルがアシュドド上空で撃墜。イスラエル軍ハマスへ反撃・・・とかなりきな臭いニュースが続く。

しかし、エルサレム市内はおおむね平和そのもので、30日水曜朝の「祭司の祈り」には今年も群衆が来て皆で祈ることができた。Yネットによるとこの日、嘆きの壁に来たユダヤ人は5万人。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4705466,00.html

仮庵の祭りはその最初と最後の日だけは、安息日扱いとなるが、その中間は、若干休暇ムードの中での仕事日といった感じである。政府機関などではまるまる8日間休みのところもある。

人々は家族を訪ねたり、仮庵の中でお茶や食事の時をもっている。国際クリスチャンエンバシーの仮庵のカンファレンスも祝福されている。明日はパレードの予定。

こうした中、旅行者の方々は、「以外に平和だった。」との印象を持って帰られる。記者としては複雑な心境を覚える。

平和に見えるのは、治安部隊がいるからであって、イスラエル情勢は、5分の後にどうなっているかはわからないものでもある。表面上は平和に見えても、イスラエルでは、事は確かに起こっているのである。

しかし、逆に、紛争で毎日、銃弾が飛んで来る状態でもない。ユダヤ、パレスチナ双方にごく一般の人々がおり、隣り合わせの中、それぞれが日常生活を平和に送っているのである。

先日、アラブのバスの中で、ツール・バヘルというアラブの村の住民と思われる母子に会った。この村は、最近、投石でユダヤ人を殺害した少年たちが逮捕され、テロリストが潜む恐ろしいイメージの村である。

しかし、バスの中の小さな少年は、母親に言われたわけではないのに、自ら笑顔で旅行者に席を譲った。

ニュースでは、イスラエルもパレスチナも”極悪”なイメージになるが、その背後には、大多数の「普通の人々」がいることも確かである。ニュースの難しさを覚える。

これからも双方の人々を覚え、とりなしの手を緩めないでいただければと思う。
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爆買いの中国;習主席も爆買い 2015.10.1

 2015-10-01
中東の話題は非常に危機的だが、やはり日本からはまだ遠いかもしれない。日本にとってはやはり、中国の動きである。

今週は、中国の例祭で、中国人観光客が日本へ爆買いに来ると予想されている。しかし、毎日新聞によると、爆買いは市民だけではない。アメリカを訪問した習主席も相当な爆買いをしている。

まずはボーイング社から、旅客機300機を購入した。お代は380億ドル(約4.5兆円)。

さらに、建設では日本が世界一と思っていたが、中国がこの産業にも乗り出した。ロサンゼルスとラスベガスを結ぶ高速道路の建設で、中国が1億ドル(約1200億円)を投資して2019年までの開通を目指すという。

日本も、テキサスで高速道路建設計画を進めているが、こちらは、地元出資家から7500万ドル(90億円)を集め、開通は2021年となっている。

日本に対し、対抗意識かとも書かれている。やはり油断できない隣人である・・・

http://mainichi.jp/select/news/20150924k0000e030187000c.html
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