今日も死者:悲惨なパレスチナ人子供たちのテロ 2015.11.24

 2015-11-24
イスラエルでは今日23日もナイフなどによるテロが4件発生。イスラエル人1人、パレスチナ人テロリスト3人が死亡した。

<ガソリンスタンドでテロ:イスラエル人1人死亡>

22日午後3時すぎ、ラマラ付近を通過し、エルサレムに通じる国道443号線のドール・アロン・ガソリンスタンドに、パレスチナ人(16)が現れ、イスラエル人を刺して回った。

これにより、監視バルーン関係の任務の途中、接触事故をおこして、その処理と連絡のために、たまたまこのガソリンスタンドに入っていた、イスラエル兵のジフ・ミズラヒさん(18)が死亡。一緒にいた女性士官(22)も負傷した。

テロリスト(16)は治安部隊に射殺されたが、このときの流れ弾で、50才の女性が負傷した。

ジフさんは、ここ2ヶ月のテロで23人目の犠牲者である。

このテロで犠牲となったジフさんの父親は、2003年、エルサレムのカフェでの自爆テロで、兄弟のアロン・ミズラヒさん(22)を失っていた。当時警備員だったアロンさんは、ハマスの自爆テロリストが店に入ろうとするのを体をはって止めようとして死亡したという。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4729961,00.html

<間違ってパレスチナ人を襲って撃たれた14才と16才少女>

上記テロの数時間前、エルサレムのオープンマーケットのマハネイ・ヤフダすぐ外のヤッフォ通りで、14才と16才のパレスチナ人少女が、はさみで人を刺そうとした。

警察がやめるよう指示したが、やめなかったため、1人(16) は射殺、1人(14) は撃たれて重傷となった。

悲惨なことに、この2人が、ユダヤ人だと思って傷つけたのは、ベツレヘム出身のパレスチナ人男性(70)だった。男性は軽傷。もう一人負傷した25才のイスラエル人女性も軽傷である。

監視カメラに移っている2人は、どこにでもいそうなアラブ人の少女たちで、周囲の人々も2人を警戒する様子はまったくない。目撃者は、2人は12才の子供に見えたと言っている。

間違いでテロを行って射殺されるのも悲惨だが、重傷となってユダヤ人の病院で治療を受けるというのもあまりにも悲しい愚かしさである。負傷したパレスチナ人の男性も、「こんなことをして、だれの益にもならない。」と語っている。

動機については確認しようもないが、イスラエルのメディアによると、少女たちはヌルハンとハディル・アワッドで、いとこどうしだった。ハディルの兄モハンマド・アワッドは、2013年にイスラエル軍との衝突で負傷し、後に死亡していた。

悲しいことに、この件に関するニュースは、夜までにはもうすっかりなくなっていた。イスラエル人の犠牲が小さかったためと思われるが、あっという間に忘れ去れる16才の死に、腹が悪くなるような悲しさを覚えた。

http://www.timesofisrael.com/police-foil-attempted-stabbing-in-central-jerusalem-market/

この他にも、今日23日には、西岸地区ナブルス付近で、パレスチナ人が兵士を刺そうとして、射殺された。兵士は無事。

また、車で突っ込んで歩行者を負傷させるテロも1件発生した。これについてはまだ、犯人が逮捕されておらず、テロか事故かは断定されていない。

<ネタニヤフ首相:テロリスト家族の労働許可も剥奪へ>

ネタニヤフ首相は、治安閣議において、今回のテロは、中央司令部があるわけではないので、去年のような軍事作戦が有効とはいえないということを理解してほしいと語った。

現在、イスラエル軍は、テロを未然に防ぐために西岸地区全域に入って、テロリストの未然検挙に努めているという。今後、すべてのパレスチナ人の車両をチェックする、テロリストの家族のイスラエル領内での労働許可も剥奪するなどの方策を検討中だという。

チャンネル2は、労働許可を持ってイスラエルで働いている西岸地区のパレスチナ人たちが、検問所で列をなして並んでいる様子を伝えた。セキュリティチェックがいつもより厳しいのだろう。どの顔もみな不安げな顔だった。

これらのパレスチナ人たちは、今後、労働許可が剥奪されれば生活できなくなる人々がほとんどである。一部のテロリストの行為で、迷惑しているのは、イスラエル人だけでない。一般大衆のパレスチナ市民もおおいに迷惑しているのである。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/203822#.VlN-h6UWnA8
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ナイフによるテロ続く 2015.11.23

 2015-11-23
1)キリアット・ガットで4人刺される

テルアビブより南へ車で20分程度の町キリアット・ガットで、21日夜、13才少女を含む4人が刺された。負傷者はどの人も複数回刺されており、1人は中等度の負傷と伝えられている。

ただちに道路が閉鎖され、町中で警察250人を動員する捜査が開始され、数時間後、まだ血がついたままのナイフを持った少年を逮捕するに至った。

少年は、違法にイスラエル領内に入り込んでいたヘブロン出身のムハンマド・シャエイカー・アル・タルダ(18)で、Yネットによると、ムハンマドの友人ら2人が警察に通報し、逮捕に至ったという。通報した2人も一緒に逮捕されている。

逮捕に至る前、テロリストと間違われたベドウイン男性がリンチされて負傷していた。病院で手当を受けている他、違法滞在のエリトリア人(アフリカ)10人が、事件とは関係なかったが、この騒ぎで逮捕されている。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4728871,00.html

2)西岸地区でナイフ・テロ2件、パレスチナ人テロリスト2人射殺

22日日曜、エルサレムとマアレイ・アドミムの間の交差点で、パレスチナ人のタクシーが歩行者をひき殺そうとして失敗。車を降りてイスラエル人をナイフでシュムエル・シャピーラさん(51)を負傷させたところ、近くにいた市民が射殺した。

テロリストは、ラマラ近郊に在住するパレスチナ人のシャディ・ハシブ(32)。

その1時間弱後、西岸地区ナブルス近郊の入植地イタマル付近で、女性テロリストがイスラエル人をナイフで刺そうとしているのをサマリア地区のゲルション・メシカ代表が目撃。乗っていた車でこの女性テロリストをはねて、行為を阻止しようとした。

これを目撃した後続車の運転手と治安部隊が、テロリストを射殺した。テロリストはナブルス在住のアシュラカット・カタナニ(16)だった。

この後、パレスチナ自治政府ファタハ関連のツイッターページには、ゲルション・メシカ氏の顔写真を標的にした脅迫まがいの投稿がなされている。また、パレスチナ自治政府は、カタナニを殺害したあと、ナイフを遺体のそばにおいて、犯行をでっちあげたと言っている。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4729158,00.html

3)西岸地区グッシュ・エチオン(ヘブロン近郊)で刺された21才女性・死亡

上記3件のテロの後の22日午後、以前にもテロが発生したことのある交差点のバス停、ならびにヒッチハイクスポットで、ツファット出身のイスラエル人女性ハダル・ブクリスさん(21)が、パレスチナ人に頭などを刺されて重傷となった。

すぐに病院に搬送されたが、まもなく死亡した。テロリストは、治安部隊が射殺した。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/203760#.VlHvxaUWnA9

<ヘブロンでの治安部隊>

テロリストの多くがヘブロンから出ていることを受けて、治安部隊は、ヘブロンでのテロ活動鎮圧を続けている。

これまでに、複数を逮捕するとともに、扇動的な放送を続けるヘブロンのラジオ局に乗り込んで放送機材を破壊。以後6ヶ月は放送禁止と伝えた。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4728779,00.html

<イスラエル領内からパレスチナ人追放へ!?>

最近のテロでは、イスラエル領内へ違法に侵入したパレスチナ人だけでなく、きちんと労働許可をもらって誠実に働いて来たパレスチナ人が犯行に走るケースも少なくない。

チャンネル10が伝えたところによると、COGAT(Coordinator of Government Activities in Judea, Samaria and Gaza)のヨアブ・モルデカイ長官は、数千人のヘブロン在住パレスチナ人に限り、イスラエル国内での労働許可を剥奪する方針が決まった。

さらに、今後はヘブロンだけに限らず、西岸地区全域のパレスチナ人に対し、新たな労働許可は出さないことになった。つまり、イスラエル領内にいるパレスチナ人(イスラエル国籍のアラブ人でないパレスチナ人)は、今ある許可が切れる前に、西岸地区へ戻らなければならないということである。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/203679#.VlCbraUWnA8

*少々複雑だが、東エルサレム在住のパレスチナ人は、イスラエル国籍を持つアラブ人ではないが、エルサレムの住人というステータスを持っている。したがって、上記の措置には含まれず、これまでと同様、イスラエル領内を自由に行き来できる。

<ケリー国務長官:今週イスラエル・ラマラ訪問予定>

ケリー米国務長官は、イスラエル・パレスチナ問題と、シリア・ISIS問題を議題に、今週、アブダビ、テルアビブ、エルサレム、羅mらを訪問する予定であることを明らかにした。

イスラエル・パレスチナ問題では、これまでにすでにイスラエル人16人とアメリカ人1人、エリトリア人1人、パレスチナ人1人が犠牲となっている。一方、イスラエルの治安部隊に射殺されたパレスチナ人は80人である。80人のうち、少なくとも半数以上は、ナイフでの攻撃中の射殺となっている。

しかし、ケリー氏が来た所で、ここまでこじれた状態で、大きな進展は期待できない。。というところか。

http://www.timesofisrael.com/kerry-to-arrive-in-israel-next-week-for-talks-on-recent-violence/

<石のひとりごと:霊的なまどわし横行か!?>

東エルサレム在住のパレスチナ人クリスチャンFさんによると、先日テルアビブでイスラエル人2人を殺害したパレスチナ人は、テルアビブのレストランで10年以上働いていたのだという。また犯行の2週間前に子供が生まれていた。

Fさんは、「10年も共に働けば、サルでも噛み付かない。子供も生まれたというのに、どんな洗脳を受けたのか。まったく理解できない。」と言っていた。

まったくその通りである。今日、ナブルス近郊でテロ行為に及んだ16才の少女は、倒れている様子を見ると、ちょっとチャンキーなどこにでもいそうな女の子だった。

テロを起こすのが、ごく普通の人々や女性、また16才や18才、しかも少女たち、また前には11才の子供がテロをおこすなど、これはやはり相当、異常という他ない。

最強を誇るイスラエルの軍隊や治安部隊が、手も足もだせないという点においても、パレスチナ人たちの背後で、なにか霊的な惑わしが横行しているのではないかと思わされる。今、パレスチナの子供たちを覚えてとりなしを!
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マリのホテルでのテロ犠牲者にイスラエル人 2015.11.23

 2015-11-23
金曜、マリの高級ホテルで発生したテロで20人が死亡した事件。その中にイスラエル人1人が含まれていたことがわかった。

犠牲となったのは、エルサレム郊外在住のサミュエル・ベナラルさん(58)。イスラエルはマリとは国交がないのだが、ベナラルさんは、ベテランの教育者としてマリで教育の相談役になっていたもよう。

事件当時、ベナラルさんの他に、イスラエル人はもう一人いたが、この人はマリの治安部隊に救出されて無事だった。

なお、このテロは、ISISではなく、アルカイダ系過激派グループによるものと伝えられている。マリでは、今も国家非常事態宣言が出されて、警戒態勢が続けられている。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4728789,00.html
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ISISへ”倍返し”で完全一致:国連安保理 2015.11.23

 2015-11-23
ここしばらく一致したことのない、国連安保理だが、パリでのテロ事件と、ロシアも民間航空機撃墜されたことを受けて、金曜、久しぶりの15カ国・完全一致が実現した。

フランスが提案したとおり、今後、国々はあらゆる手段を講じてISIS撃滅をはかるというものである。文言の中に、ISIS 撃滅へのへ”redouble(倍増)”の努力をすることで一致するということばが盛り込まれている。いわば、”倍返し”である。

この決議自体には、法的な権限は伴わないのだが、フランスは、ISISの脅威が世界一致の脅威と認められたことを歓迎すると言っている。
http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/203720#.VlHbXqUWnA8

<ロシアの激しい攻撃>

ロシアは、先週火曜から金曜までだけで、シリアのISIS拠点と見られるラカ付近に69回もの空爆を行った他、海上からの対地巡航ミサイルは、金曜だけで18発、この4日間で、計100発にのぼるという。

シリア人による監視グループの報告によると、過去2ヶ月の間に、シリア市民403人と戦闘員381人が死亡したと伝えている。一方で、ロシアの防衛省は、金曜だけでISIS戦闘員600人が死亡したと言っている。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4728728,00.html

実際にシリアでどうなっているのかは、まだ不透明のようである。また、ロシアによる攻撃では、相変わらず、シリア領内の反政府勢力や、トルコ系住民も巻き添えになっているもようで、欧米とトルコは困惑気味の様子。

<ブリュッセルの厳戒態勢:問題は月曜から!?>

ブリュッセルではかなり深刻なテロの情報があるとして、地下鉄も運行を停止し、今週末、町はゴーストタウンとなっていた。しかし、問題は月曜。皆が仕事や学校に行かなければならない。

爆弾だけでなく化学兵器などの使用の危険性は否定できず、これはもはや、とりなししかない。

<日本のテロ対策>

安倍首相は今日、クアラルンプールでの会議後、国際社会と連携した情報収集の強化が必須であるとして、「国際テロ情報収集ユニット」を来月上旬にも設置すると表明した。

いまごろになって、ようやくこんなユニットを立ち上げるとは、これまで日本がいかにイスラム過激派の動きだけでなく、国際テロに無関心であったのかがわかる。それほど平和だったということである。

しかし、時代は変わった。今後、安倍首相と政府は、これまでになかったような、重要な決断を短時間でしなければならなくなってくるだろう。私たち国民もこうした変化についていかなければならない。

今後、政府にお願いしたい事は、”国民を不安にさせない”という言い訳の元での隠蔽はやめてもらいたいということ。福島原発事故の時には、多くの隠蔽が後で明らかになった。それは非常に危険である。

一方、私たち国民も、責任を政府に全部押し付けるという丸投げ概念を捨て、私たちも国や世界の動きに関心を持ち、自分のこととして、政府指導者のためにとりなす時である。
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欧米のボイコット運動・日本のイスラエル投資拡大 2015.11.23

 2015-11-23
今月11日に、EUが決定した通り、西岸地区にあるイスラエルの入植地製品に生産地ラベリングが始まっている。

ドイツのデパート、カデウィでは、入植地製品を決め、製品を棚から排除した。しかし、これが物議となったためか、このデパートは、まもなく謝罪した上、商品を元に戻している。

アメリカでは、人類学学会が、イスラエルの教育機関をボイコットするかどうかの採択を行ったところ、賛成多数により、正式にイスラエルの教育機関を学会から閉め出す(認めない)ことを決めた。

2016年にはこれが実施となるが、実際には、イスラエル人学者とのコミュニケーションや機関誌への論文の発表が遮断されることはないらしく、決議が、単に学会としての意見を表明しただけなのかどうかは不明。

しかしながら、アメリカの学術の世界で、正式にイスラエルをボイコットするとしたのはこの学会が最大。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/203722

<日本はイスラエルとのビジネスに邁進>

欧米の動きと反対に、日本は、今年初頭に安倍首相がイスラエルとの技術協力とビジネスの関係を深めるとの方針を決めてから、実際にそのような流れになってきている。

今年、トヨタは、イスラエルのスタートアップ企業を集めてのハッカソンを行ったが、その成果から、さらにイスラエルの新技術を取りこむ方針を決め、今度、本拠地トヨタにイスラエル起業家たちを招いて、投資検討会を開催するという。

これに伴い、新しくイスラエルが大阪に立ち上げたトレードオフィスでは、大阪とその周辺地域で、イスラエルの起業家たちを招いての投資検討会が開催する予定だという。

参加は主には、トヨタ、ホンダ、日産、マツダなどの自動車販売企業だが、この他、食品など多岐にわたる分野の会社も参加する。

現在、イスラエルと日本の貿易額は年間23億ドル(輸出8億ドル 輸出15億ドル)。イスラエルとしても日本向けの輸出を増やして行きたい考え。

http://www.timesofisrael.com/japan-inc-sets-out-welcome-mat-for-israeli-businesses/?utm_source=Start-Up+Daily&utm_campaign=b92cf10c4c-2015_11_22_SUI11_22_2015&utm_medium=email&utm_term=0_fb879fad58-b92cf10c4c-54741017
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イスラエル人スパイ・ジョナサン・ポラード氏悲願の釈放 2015.11.23

 2015-11-23
イスラエル人にとっての悲願の一つ。アメリカで、イスラエルのためにスパイ活動をしたとする容疑で逮捕され、そのまま30年にもなっていたイスラエル人のジョナサン・ポラード氏(61)が20日、ついに刑務所から釈放された。

今週末、ポラード氏は、30年ぶりにニューヨークで、家族との安息日を過ごした。これはイスラエルでは大スクープ。

しかし、釈放といっても仮釈放であり、ポラード氏は、イスラエルに戻ってくる事はできず、GPS機能つきのブレスレットをはめられ、ポラード氏が使用するコンピューターの情報はすべて当局が把握するという厳しい条件つきである。

これについて、ポラード氏側は、条件が厳しすぎるとして訴える構えである。

<ジョナサン・ポラードとは何者か?>

ポラード氏は、1985年、アメリカ政府の重要機密書類を売ったとして逮捕され、2年後終身刑を言い渡されていた。これまで、歴代の大統領、首相たちがアメリカに釈放を願い出てきたのであるが、アメリカはなかなか首をたてにふらなかった。

今回釈放となった背後に何があったのかは不明だが、最近、パレスチナ人との関係の中で、イスラエルが大きく譲歩する見返りとして、ポラード氏の釈放というカードをアメリカが切ったと考えられている。

http://www.nytimes.com/2015/11/21/world/jonathan-pollard-released.html?_r=0 
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イスラエルでテロ:計5人死亡 2015.11.20

 2015-11-20
1)テルアビブのシナゴーグ前で2人死亡

19日午後4時すぎ、テルアビブ市内南部のシナゴーグ前で、ナイフを持ったパレスチナ人が、午後の祈りを終えて出て来たユダヤ教徒の男性を刺した。

負傷した男性がなんとかシナゴーグに逃げ込んで、人々が犯人を閉め出すと、テロリストは、そのまま付近にいた人々を刺し回り、2人が死亡した。

テロリストは、治安部隊に撃たれた後、逮捕された。逮捕されたのは、ヘブロンに近いデュマ出身のパレスチナ人(36)で、イスラエル領内での労働許可をもち、テルアビブのレストランで働いていた。犯罪履歴はなかった。現在、重傷で手当を受けている。

死亡したのは、ホロン在住で犯行現場となったビル内の店舗で働いていたイサヤフ・アアロンさん(32)と、アブラム・ルーベンさん(51)。イサヤフさんは5人の子供の父で、一番小さな子供は4ヶ月前に生まれたばかりだった。

2)グッシュ・エチオンで渋滞中の車列に乱射:アメリカ人ボランティア含む3人死亡

上記テルアビブでのテロの約2時間後、ヘブロン近郊のユダヤ人入植地グッシュ・エチオンの交差点付近で、渋滞している車列にパレスチナ人が銃を乱射した。これにより、ユダヤ人2人とパレスチナ人1人が死亡。

テロリストは駆けつけた治安部隊に撃たれた後、逮捕された。

死亡したのは、アメリカ人のエズラ・シュワルツさん(18)とアロン・シュブット在住のヤアコブ・ドンさん(49)、パレスチナ人のシャディ・アラファさん(40)の3人。

シュワルツさんは、ベイト・シェメシュのイシバでの中期・ユースプログラム(9ヶ月間)に参加し、学びとボランティア活動を行っていた。この日は、仲間たちとともに、イスラエル軍兵士への食料を届けて帰るところだった。

ヤアコブ・ドンさん(49)は教師で4人の子供の父。シャディ・アラファさんは詳細は不明だが、ヘブロン在住だった。

パレスチナ自治政府は、シャディさんは、イスラエルの治安部隊に射殺されたと主張しているが、銃を乱射したパレスチナ人テロリストは、近くにいたイスラエル市民ユバル・ラスリさんに取り押さえられ、そのまま駆け付けた治安部隊に逮捕されている。つまり、治安部隊は現場では発砲していない。

この他にも、昨日、主要高速道路6号線の走行車に向って火炎瓶を投げつけていた未成年のグループが逮捕された。幸い被害は出ていないが、警察は、これは深刻な事故につながる行為と語る。もし、このまま起訴された場合、最高20年の拘束となる。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4728428,00.html

<問題はヘブロン!?>

ここしばらく、ヘブロン周辺やヘブロン出身者によるテロが大半となっている。2つのテロ事件の後、ネタニヤフ首相はイスラエル軍や治安部隊指導者らと会議を行い、ヘブロンでの本格的な踏み込み捜査・逮捕作戦を行うことを決めた。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/203665#.Vk5l06UWnA8

<石のひとりごと>

今日、5人もの人の命がまたなくなった。血みどろになった道路がなんとも重苦しい。この5人は、朝家を出る時、まさか夜には自分の命がなくなっているとは思わなかっただろう。

わかっているだけでも10人の子供たちが、一瞬にして父を失った。もう一生、父に会えなくなったのである。

テロリストが奪ったのは5人の命だけではない。それぞれの家族、仕事、学び、将来の夢・・。すべてを一瞬にして奪ったのである。では、これほど大きな代価を人に払わせて、犯人は何かを得たのかといえば、まったくなにも得ていない。自分に破滅を招いたぐらいである。

理由はなんであれ、こんな行為に正義はいっさいない。まったくもって、パレスチナ人たちは、いったいいつまでこんな愚かなことを続けるつもりなのだろうか。

今怒りとあやまった正義感で盲目となり、テロをやろうとしているパレスチナ人が、それが大勢のはかりしれない大切なものと、自分自身をも破滅させる愚かな行為であることに気がつくようにと祈るばかりである。
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パリ同時テロ:首謀者死亡確認・他 2015.11.20

 2015-11-20
水曜、パリ北部で警察が犯行グループを追いつめ、3人が死亡したが、その中に先週金曜の同時多発テロに主犯、アブデルハミド・アバウドが含まれていたとフランスの検察から発表があった。

これでパリでのテロに関わったテロリスト8人は死亡が確認され、サラ・アブデスラムだけが逃亡中ということになった。

別件になるが、フランスでは、水曜、マルセイユでユダヤ人男性が、テロリスト3人に刺されるという事件が発生した。3人のうち1人はISISのTシャツを着用しており、ISIS支持者だった。その後、ユダヤ人居住区周辺で警戒態勢となっている。

http://www.jpost.com/Diaspora/Jewish-school-teacher-stabbed-in-Marseilles-by-purported-ISIS-supporters-434600

<生物・化学兵器の可能性も視野に>

フランスでは引き続き高い警戒体制と、踏み込み捜査が続けられている。しかし、フランスの首相は、今後、ISISが生物化学兵器を使う可能性も否定できないとの懸念を語っている。

ISISは、木曜、ワシントンDCに続いて、ニューヨークが自爆テロのターゲットだと示唆するビデオを流した。ニューヨークの市長は、「これは今に始まったことではない。ニューヨークはこれまでからも常にターゲットだった。」として、続けて警戒態勢をとりながらも、これから12月にかけてのイベントは、すべて予定通り行うと語った。
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パリ連続テロ・その後の世界 2015.11.18

 2015-11-18
<ドイツで爆弾テロ未遂か?>

パリでの連続テロの後、ヨーロッパでは、どこでもテロが発生する可能性があるとして、各国で警備が強化されているが、17日夜、ドイツのハノーバーで、きわめて確実なテロの情報が入ったとして、サッカーのドイツ・オランダ戦がキャンセルとなった。

キャンセルが決まったのは、試合開始のわずか90分前。スタジアムは、49000席と巨大で、特にこの試合は、メルケル首相も観戦する予定になっていたため、リスクを回避したものである。集まりつつあった観客は、警察の指示に従い、速やかに退去した。

警察は、このスタジアムの近くで行われようとしていたコンサートも中止とし、この後、市内全域にわたって警戒態勢を強化した。

これまでのところ、爆発物は発見されず、逮捕者の報告もまだ出ていない。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4727299,00.html

<フランスの決断:対ISIS・地球規模の連合軍結成呼びかけへ>

フランスのオーランド大統領は、テロに屈しないばかりか、反撃に出る意志を明確に表明。テロ後、ただちにISIS拠点、シリアのラカへの空爆を行った。18日にも、戦闘機10機によるラカへの激しい空爆を行っている。フランス空軍機の発進地は、アラブ首長国連邦とヨルダン。

オーランド大統領は、ISISは、封じるのではなく、絶滅させなければならないとして、近く、アメリカとロシア両国の首脳を訪問し、地球規模の連合軍を結成してISISの壊滅をはかるよう、働きかける方針を明らかにした。

フランス国内においては、テロ直後から国家非常事態宣言を出し、国境をすべて閉鎖。これまでに11万5000人もの警備体制をとりつつ、生き延びたとみられるテロの実行犯逮捕(現在2人)にむけた踏み込み強制捜査を続けている。

強制捜査は、月曜までにリヨンやチューローズなど6つの都市で168カ所。18日だけでも128カ所にのぼる。これにより、逮捕されたのは23人(18日の逮捕分は不明)。ロケット弾発射機や手榴弾、カラシニコフ自動小銃など31の武器が押収された。

さらには、国内で”S”(治安上危険人物)としてマークされていた104人を自宅監禁として監視下においた。

こうしたかなり踏み込んだ捜査は、国家非常事態でのみ可能になる。オーランド大統領は、国家非常事態ステータスを3ヶ月に引き延ばす方針で、法整備がすすめられている。

http://news.sky.com/story/1588358/rocket-launcher-found-in-french-police-raids

*明らかになってきた犯人像

フランスの主都パリで129人もの死者を出す大惨事となったテロを起こした犯人はこれまでの調べでは8人。このうち6人は自爆。1人は警備員に射殺され、事件当日に死亡している。このうち6人の身元が発表された。

テロを計画した主犯は、ベルギー国籍で、現在、シリア在住のアブデルハミド・アバウドと伝えられている。フランスは、諜報機関をフル回転し、シリアにいるアバウドの行方を追っている。

次にパリでの実行犯グループの中で生存しているとみられているフランス国籍のサラ・アブデスラム。フランス警察は国境で、いったんサラ・アブデスラムと一緒にいた3人を逮捕したものの、その後通過させていた。

バタクラン劇場で自爆したイスマエル・オマル・モステファイ(29)。アルジェリア系でパリ在住。2013年にシリアへ渡航していた。

同じくバタクラン劇場で自爆したフランス人のサミー・アミモール(28)。2012年から国際的に指名手配されていた。サミーの父は、昨年、シリアへ行き、サミーを連れ戻そうとしたが、息子は父を追い返したという。

この他、カフェで自爆したイブラヒミ・アブデスラム(31)フランス人。サッカースタジアムで自爆したビライ・ハドフィ(20)、ベルギー人。

同じくスタジアムで自爆した人物は、近くにあった身分証から、シリア難民で、セルビア経由でヨーロッパ入りしたアフマド・アル・モハンマド(25)とみられている。これについては、今後、ヨーロッパでのシリア難民の受け入れに影響を及ぼす可能性がある。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4726642,00.html

オーランド大統領は、上記にようにフランスとの二重国籍のを持ち、テロに関わりがある場合は、フランスの国籍を剥奪する手続きの簡素化する他、外国人で、治安上フランスの脅威になる人物は、すみやかに強制送還できるようにするなどの方策をすすめている。

<パリ経済への影響>

パリでは、テロには屈しないことを強調しており、航空関係を含めて、公共交通機関、エッフェル塔、ルーブル美術館などの観光地もほとんどは、通常営業に戻されている。今の所はまだ大きな影響は報告されていない。

しかし、日本のHISではパリ行きのツアーをキャンセルした他、大手企業もパリへの出張は控えているという。今後、パリをはじめ、ヨーロッパへの観光業が落ち込み、各国の経済に大きな影響が出て来ることが懸念される。

<G20:各国の反応>

15-16日、トルコのアンタルヤではちょうどG20が行われた。各国首脳は、テロ行為を非難するとともに、今後、経済的な影響が出て世界経済は不安定になるとの共通の認識に至っている。

1)アメリカ:世界的テロを収拾するにはISIS指導部を壊滅し、シリア新政権を樹立する事が解決への道

今に始まったことではないが、ISISは昨日、「次はアメリカの主都ワシントンDCだ。」と、アメリカを脅迫する新たなビデオを流した。

フランスを訪問中のケリー国務長官によると、アメリカは、世界に広がるテロを押さえるにはやはり、中央から影響を与え続けているシリア・イラクのISISの指導部を壊滅することが解決への道だと考えている。

その後、シリア人自身による新政権を樹立することが必要だが、それには時間がかかるとのオバマ大統領の見解を改めて強調した。

オバマ大統領自身は、「有志軍によるシリア・イラクでのISIS攻撃は、効果なし。」との批判もあるが、実際にISISは、未だバグダッドにも。ダマスカスに至っておらず、クルド人勢力が、200もの町や村をISISから開放するなど、領地的観点からいえば、一定の効果をあげていると評価した。

一方で、こうした世界に散らばる分子による情勢悪化には対処できていないとの見解も明らかにした。

地上軍派遣については、アメリカは続けて地上軍を派遣しない方針は変わっていないと語った。しかし、アメリカの防衛関係者やNATO関係者も、ISISを壊滅させるにはいずれは地上軍が不可欠だと言っている。

アメリカは、17日、ケリー国務長官をフランスに派遣。今後について、オーランド大統領との会談を行っている。

2)ロシア:フランス(アメリカとも?)と協力してISIS空爆強化へ

ロシアのプーチン大統領とオバマ大統領の間には、シリアのアサド大統領を残留させるかどうかで、まだへだたりは大きい。しかし、ロシアは、17日、先月、シナイ半島で発生したロシア機墜落がテロによるものと認めるとの公式発表を行った。

プーチン大統領は、今後、テロリストを徹底的に追求すると宣言し、この件について犯行声明を出していたISISの本拠地、ラカへの攻撃を強化した。BBCによると、ロシアは、フランス、またアメリカとも協力している?との情報もある。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4726957,00.html

3)イギリス:ISISと戦う有志軍に参加するか?

イギリスは、2年前にキャメロン首相が、ISISを攻撃するアメリカ有志軍にイギリスも参加するよう提案したが、いったんは議会がこれを却下。後にイラクに限り、空爆を認めるという形になっている。

今回のフランスでのテロを受け、キャメロン首相は、イギリスも無関係ではないとして、シリアも含めて有志軍の攻撃に参加するかどうかを再度議論すると発表した。しかし、あくまでも議会の決定に従うと強調している。

フランスは、NATO加盟国である。今後NATO軍がどう出るかも含め、イギリスの出方が注目される。

4)日本:防衛対策開始(朝日新聞15日、毎日新聞17日記事より) 

日本の安倍首相は、G20に出席した後、イギリスのキャメロン首相と会談。安全関連保障法案が成立したことを報告し、テロ対策で協力して行くことを確認した。http://digital.asahi.com/articles/DA3S12070900.html?rm=150

国内では、特に来年5月には、伊勢志摩で主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)が予定されているため、三重県の知事が警備強化の関連予算の増額を国に求めて行く方針である。

それに先立つ4月には広島でサミットの外相級会議が予定されている。広島空港などでも入国審査の徹底が行われる予定。

ソフトターゲットであるディズニーリゾートや、幕張メッセなどの観光地では14日から機動隊を配備。成田空港ではフランス系航空会社関係の警備を強化している。http://mainichi.jp/select/news/20151117k0000e040215000c.html

*安倍首相とキャメロン首相と会談の背景:中国に牽制

余談になるが、なぜ今回、安倍首相が特別にイギリスのキャメロン首相と会談したかについては、背景がある。先月、中国の習近平国家主席がイギリスを訪問した際、イギリスは、原子力発電所の原子炉を中国から購入することを決めた。(総額7兆円の契約)

イギリスの中国製原子炉導入は、先進国としては初めてで、これまで日米欧が主導をとってきたインフラ市場が大きな転換期を迎えたと日経新聞は伝えている。安倍首相のキャメロン首相との会談は、イギリス・中国の関係が急接近したことへの牽制とみられる。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM21H91_R21C15A0FF1000/

<イスラエルの反応>

パリでのテロ事件は、イスラエルでも、発生当時からテレビのニュースでのトップである。事件発生直後から、プライムタイムのキャスターをパリに派遣し、連日現地からニュースを流している。

パリでの残虐なテロ事件に世界中が心を寄せる中、イスラエルでも、土曜夜、エルサレムの城壁と、テルアビブ市庁舎が、3色のフランス国旗色にライトアップされた。エルサレムの通りでは、今もフランスの3色の旗がひらめいている。

テルアビブのハビマ・スクエアでは、土曜夜、数千人が集まり、フランスへのサポートとともに、金曜夜、ヘブロン近郊でのテロで死亡したヤアコブ・リトマンさん父息子へのテロも覚えて、テロには断固反対するデモを行った。

ただし、このデモは本来、ハイファ沖で発見されたガス油田の扱いに関する政府の方針に反対するデモとして予定されていたものであり、ちょうど時期が重なったために、テロに反対するデモで始められたといえる。

テロに反対の後は、政府が近々承認しようとする天然ガスの扱いに関する取り決めに反対するデモとなった。政府の承認案では結局、特定の企業だけが利益を独占することになるためである。同様のデモはテルアビブの他、ハイファやなど各地でも行われた。

なお、テロに関するイスラエルの動きだが、世界のテロとの戦いに、イスラエルが表立って出てくる事はない。しかし、中東での情報収集についてはイスラエルが最先端に立っていることは間違いない。水面下での情報提供は行っていると事件当初には報じられた。しかし、今はそういう報道はない。

<中東の人々の反応>

中東では、パリでのテロ事件の後、フランスや世界が急に動き始めていることについて、シリア難民など中東からは、「こうした事件はシリアでは日常だ。自分のところで129人死亡したら、本格的に腰をあげているようだが、シリアで過去4年にわたり、25万人もの人々が殺されても、世界は動かなかった。」と、大国の不条理を訴える声がある。

実際、レバノンでは、パリでのテロの数日前に、同様の人ごみの中での連続自爆テロで40人以上が死亡した。この時、世界は、いわば、”そういうことが起こっても不思議はない地域”という見方であり、大きな行動にでることはなかった。

http://www.bbc.com/news/world-europe-34842535

<今後の懸念:サイバー分野>

今後の懸念だが、テロ未遂が発覚したドイツ、名指しで脅迫されているワシントンDC、ロンドンやローマなど、ヨーロッパを中心に世界のどこで大きなテロが発生しても不思議はない。地球の反対側のオーストラリアでも過去に数回、こうしたテロが未然に防がれたことがある。

ISISは、頭脳、経済力ともに、相当な力を持っている。今後懸念されることは、パリのテロのような自爆攻撃だけでなく、政府関係機関や銀行、飛行機、管制塔、病院などのコンピューターを操作してしまうサイバー攻撃である。

イギリスでは、国内でのサイバーセキュリティを強化するための予算増額が予定されている。

また民間のサイバー攻撃グループで、一時はイスラエルを狙うとも言っていた「アノニマス」が、ISISに対する戦争を強化するとのコメントをネット上で流している。
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ヘブロン近郊銃撃テロ:結婚式直前に父を失った花嫁 2015.11.18

 2015-11-18
先週金曜夜に、ヘブロン近郊の入植地オテニエル在住の家族の車が襲撃され、ヤアコブ・リトマンさん(40)とその息子ナタナエルさん(18)が射殺されたテロ事件について。

イスラエルの諜報機関シン・ベトとイスラエル軍の精鋭部隊は、土曜の夜、ヘブロンの自宅にいた犯人を急襲し、すみやかに逮捕した。犯人はヘブロン在住のパレスチナ人シャディ・アフメド・マツ(28)、イスラム聖戦所属だった。

今回の逮捕は、シャディの父親と兄が、イスラエルに自宅を破壊されることを恐れて、息子の居場所を、治安部隊に通報したことから実現した。逮捕されたシャディは犯行を認めている。

イスラエルは、イスラエル人を死に至らせたテロリストについては、その自宅を破壊するという政策を行っている。テロの結果、家族がそのつけを負うことでテロの抑止にしようというものである。これについては、賛否両論あるが、今回のことを通して、なんらかな心理的効果があることがわかった形である。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/203421#.VkjA1aUWnA8

<慰めようのない花嫁から立ち上がる花嫁へ>

今回、殺害されたヤアコブ・リトマンさんとその長男ナタナエルさんは、土曜夜、エルサレム郊外の墓地に埋葬された。葬儀には、リブリン大統領とバルカット市長、チーフラビも参列。リブリン大統領も忌辞を述べた。

リトマンさんの娘、サラ・テヒヤさんは、今週火曜日に結婚式の予定で、テロの被害にあった時、リトマンさん一家は、結婚直前の安息日のお祝いに向かう途中だった。

サラ・テヒヤさんは、2人の葬儀で、「だれがフッパまで一緒に歩いてくれるの(バージンロードのこと)」と泣き崩れていたという。家族にとって最高の喜びを前に、最悪の事態となり、イスラエルのメデイアは、「慰めようのない花嫁」と書いていた。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4725634,00.html

サラ・テヒヤさんは、結婚式の予定だった17日火曜は、ウエディングドレスを着ずに、”衣を引き裂いた”服装で床に座ることにしている。しかし、ユダヤ教で定められている喪があけた後の9日目には、”イスラエル国民全員”を招待する超盛大な結婚式を催すことを明らかにした。

サラ・テヒヤさんは以下の聖書のことばを招待状の頭に書き記すと言っている。

わたしの敵よ、わたしのことで喜ぶな。たとえ倒れても、わたしは起き上がる。たとえ闇の中に座っていても、主こそわが光。(ミカ書7:8)

サラ・テヒヤさんは、深い悲しみの中で、夫になるアリエル・ビーゲルさんは、結婚前から、私の小さな兄弟たちの父親になったと語る。アリエルさんも、テロ事件は、2人にとっては大きなチャレンジだったが、悲しみに暮れるテヒヤさんの母から、夫婦関係の深さを学び、2人の絆は、深まったと語っている。

テロに屈しない。テロと戦うということの意味と実際を最もよく知っているのがイスラエル人である。パリでまだ重傷の人々や、愛する人々を失った人々も、立ち上がる事ができるようにと祈るばかりである。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/203513#.VktCCqUWnA8
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パリ連続テロで世界・緊急事態 2015.11.14

 2015-11-14
13日夜に発生したパリでの連続テロについては、日本でも大きく報じられている通りである。14日午後10時時点(日本時間)での死者は、テロリスト8人を含む120人以上、重傷者80人以上。パリでは、フランス軍1500人が配備され、国家非常事態宣言が出されている。

ニューヨークやボストンなど大都市でも同様のテロが発生する可能性に備えて、治安の強化がすすめられている。ネタニヤフ首相もパリのイスラエル大使館、ユダヤ人施設に対する治安の強化を指示した。

<ISISが犯行声明:世界を相手に宣戦布告!?>

当初、世界のメディアは、犯行がどこの組織によるのかのコメントは差し控えていた。

しかし、高い計画性、同時多発、武器の調達、自爆テロという手口、劇場で銃乱射をした犯人が「アラー・アクバル」と叫んでいたこと、一時人質にとられた人の証言によれば、テロリストが「これはフランスがシリアに介入したからだ。」と言っていることからも、
ISISやアルカイダなど、シリア関連のイスラム過激派グループによるものとの可能性は濃厚だった。

テロから半日たった土曜午後になり、日付は明らかではないが、ISISがビデオを通して犯行声明を出した。それによると、さらなるテロの準備は整っていると誇示しつつ、「シリアでのISIS攻撃をやめない限り、平和はない。」と脅迫している。

また、シリアへ入る事ができないでいるフランスの”同士たち”に対し、今こそ武器を取って戦うよう、呼びかけている。フランスのオランド大統領は、「これはISISがしかけてきた戦争だ。」とのコメントを出した。

これに先立つ13日木曜、ISISは、レバノンのベイルートで、同様の連続自爆テロを決行し、40人以上の死者を出している。これについては、アサド政権側に立って、ISISと戦っているヒズボラへの警告であると言っていた。

また、先月シナイ半島で墜落したロシア機についても、まだ調査中ではあるが、ISISが犯行声明を出している。ロシアは、アメリカとは別にアサド政権側に立って、ISISを攻撃しているのだが、ISISにとっては、どちらでも同じことである。

ISISはロシアに対し、「シリアでISIS攻撃に着手したロシアへの警告だ。」としてモスクワへの攻撃も示唆している。

イスラエルでは、12日水曜、ISISが、近くエイラット(イスラエル最南端の町)を攻撃をすると予告するビデオが流したため、当地の日本大使館からは注意喚起の知らせが届いたところである。

<シリア情勢・ISIS関連のその後>

ISISがパリや世界を部隊に大暴れしているが、シリアは今、いったいどうなっているのか。

シリアでは、アメリカとフランス、トルコも含む西側諸国によるISISへの空爆が続けられている。

昨日、アメリカ政府は、ISISの一員として後藤健二さんら複数の人質を斬首するビデオに移っていた男、ジハーディ・ジョンこと、モハメド・エムワジ容疑者が、友軍のピンポイント空爆により、ほぼ確実に死亡したとする公式発表を行った。

同時に昨日は、クルド人勢力が、ISISの要所の一つシンジャーを奪回したと伝えられている。

ロシアも空爆を行っているが、米軍らとは違い、アサド政権擁護の立場から、ISISだけでなく、シリアの反政府勢力も攻撃するという複雑な状況だ。

少々、混乱するかもしれないが、こうした中、反政府勢力などからの未確認情報によると、水曜、イスラエルの戦闘機がシリア領空に入り、ダマスカス空港のヒズボラの拠点・武器保管庫を空爆していったという情報がある。

イスラエル空軍は、2週間前にも、シリアとレバノンの国境付近(シリア領内)でヒズボラ関係拠点を空爆したと言われている。ヒズボラを攻撃するということは、イスラエルも、ISISと同じではないかと思われるかもしれないが、決してISISに加担しているわけではない。

レバノンで、イスラエルに標準を合わせたヒズボラのミサイルは、現在10万発とも言われている。シリア領内のヒズボラへの攻撃は、これ以上、ヒズボラに武器を与えないための自衛の一環とみられる。こうしたヒズボラの武器関連攻撃はすでに複数回行われている。今回もイスラエル政府はノーコメントである。

今後、イスラエルがこうした事態にどう関係していくのか。最近、イスラエルは、アメリカだけでなく、ロシアとも連絡を密にとりあっているとの報告がある。

火の粉が飛んでこないようにとは言うまでもなく、今後、政府筋、諜報機関、イスラエル軍指導者らが正しい対処をとっていけるようにととりなす必要がある。

また日本の東京も、ISISからは、アメリカ側と見られている事から、日本も全く対岸の火事と落ち着いている場合ではないかもしれない。日本の政府も、必要な対策と準備をとっていけるようにとも祈るところである。

*余談的な追加情報・・

今回のパリでのテロで80人以上の犠牲者を出したと伝えられているバタクラン・ホールで演奏していたのは、カリフォルニア出身のイーグルス・デス・メタルというヘビメタのロックバンドだった。

デス・メタルとは、かつて80年代にヘビーメタルのロックがはやった際に、死や死体、地獄などを歌詞にとりあげることで知られるようになった相当ヘビーなロックの分野である。名前からして、今回のテロの後、少々物議になっているようである。

今は、メンバーが年をとったこともあり、最近のイーグルス・デス・メタルは、そこまでダークサイドにこだわるわけではないとニューヨークタイムスは書いている。しかし、それでもビデオクリップをみると、かなり性的で、悪霊チックである。

今回のテロでは、テロリストは、ステージから1500人ほどの観衆に向って銃を乱射し、80人以上を虐殺した。なお、バンドメンバーは全員無事。

http://www.nytimes.com/2015/11/14/arts/music/bataclan-eagles-of-death-metal-band-paris.html?_r=0
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ユダヤ人家族車銃撃で父・息子死亡:ヘブロン近郊 2015.11.14

 2015-11-14
イスラエルでのテロの波は、まだ続いている。特に西岸地区、ヘブロン周辺でのテロが目立つ。昨夜13日夜、ヘブロン南にある入植地オテニエル在住のユダヤ人家族の車が走行中に銃撃された。

これにより、父のヤアコブ・リトマンさん(40歳代)が死亡。長男のナタナエルさん(18才)が救急隊に連絡しようとしたが、テロリストに射殺された。

その後、16才の次男が、中等度の負傷をおいながらも救急隊に通報。母親と娘たち3人も同乗していたが、救急隊が到着した時、4人には負傷はなかったものの、ショック状態に陥っていた。

事件の後、ハマスが声明を出し、このテロ事件を「英雄的」と評した。アッバス議長も、テロを非難せず、「我々は占領政策にうんざりしているのだ。」とテロを正当化するような発言をした。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4725112,00.html

<終わらないテロの波>

10月初頭の仮庵の祭りが終わってから始まったナイフなどによるパレスチナ人のテロと、イスラエル治安部隊とパレスチナ人らとの衝突は、2ヶ月たった今もまだ続いている。

これまでに殺害されたユダヤ人13人。その中には、テロリストに刺されて重傷となり、後に死亡したイスラエル軍兵士ベンジャミン・ヤコボビッツさん(19)も含まれている。

テロの波は、最近では、ヘブロン近郊や西岸地区に集中し、主には治安部隊や兵士をナイフで刺すテロ、バス停にいる人々に車で突っ込むなどのテロが連日発生している。

監視カメラがあちこちにあるため、テロリストの動き、治安部隊が射殺する様子などの映像が、頻繁に流されている。

特に、最近では、普通に見えるアラブ人女性が、いきなりバッグから大きなナイフを取り出して警備員に切りかかる恐ろしい様子や、車がバス停にいる人々をひき殺す様子などが生々しく報道されている。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/203074#.VkbdnKUWnA9

<11才最年少テロリスト>

エルサレムでは12日、市内の路面電車の車内で11才と14才のパレスチナ人兄弟(東エルサレム在住)が、25才の警備員を刺した。負傷した警備員は、11才のアリ・アルカムを撃って負傷させ、14才のムアウイア・アルカムは乗客らに取り押さえられた。

2人は、今回の犯行について、10月にダマスカス門で、2人のいとこにあたるムハンマド・アリ・アルカム(19)が治安部隊隊員2人を刺し、その場で射殺されたことへの報復だと供述している。

わずか11才。投石などではなく、刃物で直接、人間を殺害しようとした11才のテロリストは、イスラエル史上最年少である。写真を見ると明らかに小学生の体つきで、治安部隊一人に軽々と抱えられている様子がなんともいたましい。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4723519,00.html

<子供の犯罪について>

11才といえば、まだ小学生である。特に大きなビジョンがあったわけではなく、犯行に及ぶ際には、「これで自分は死ぬ。」と思ったと証言している。小学生が死について、そこまで具体的に考えるとは異常である。

イスラエルでは13才までは少年院、14才からは、刑務所に入ることになっている。

先月、エルサレム北部でユダヤ人少年を刺して逮捕された13才のアフメド・マンサラは、今月、14才の誕生日前に、判決を受ける計画とになっている。これにより、アフメドが刑務所に入らず、人生を破壊することのないようにとの配慮である。

イスラエルでは、たとえテロリストであっても、子供は子供として見ているようである。しかし、最近のテロリストの若年化を受けて、刑務所に入る年齢を下げる方向も検討されている。

それにしても、この子供たちの親は、今、いったい何を考えているのだろうか。子供がこうした犯罪に走った場合、これはもはや親の犯罪と言うほかない。イスラエルはその点も含めて検討している。

<テロの波:イスラエルの対処>

こうした一見、危険に見えない女性や子供たちのテロを防ぐのはほぼ不可能である。イスラエル治安部隊は、テロを扇動する  指導者を逮捕したり、西岸地区内部のテロリスト拠点の掃討作戦を行っている。

以下は、パレスチナ人になりすまし、ヘブロンの病院に潜入し、入院中のテロリストを、病室で取り押さえた十数人のイスラエル治安部隊の様子。この時、逮捕されたのは、10月25日にイスラエル人を刺したアザム・シャラダ(20)である。

シャハラダは、イスラエル人を刺した後、逃亡に成功したが、被害者に反撃されて負傷していた。治安部隊が病室でシャラダを逮捕した時、部屋にいたシャハラダのいとこが抵抗し、治安部隊に射殺された。

パレスチナ側はこれを「イスラエルのテロ行為。赤十字の国際法に違反している。」と非難している。治安部隊の方は、「たとえ病院にいても、罪は罪。赦しておくわけにはいかない。」と反論している。

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Security-forces-shoot-relative-of-Hamas-terrorist-during-arrest-raid-at-Hebron-hospital-432777

最近では、ユダヤ人を刺したテロリストがパレスチナ自治政府に自首してイスラエルの追尾を逃れようとするものも現れている。

しかし、こうした作戦の中でパレスチナ人が死亡すると、またその復讐だといって、新たなテロリストが現れるのだから、これは本当に始末に負えない事態である。

イスラエル国内では、テロリストだからといってその場で射殺するのは行き過ぎではないかとの論議もあるが、国民の多くは、「その場で射殺すべき」との考えのようである。

<閑古鳥のエルサレム市内:ビジネス大打撃でバルカット市長が国に補償を交渉中>

最近のテロは主に西岸地区入植地で発生するようになっているが、それでもエルサレム市内では、まだ主なバス停や路面電車駅にイスラエル兵が2人づつは立っている。

筆者利用のバス停では、朝いたイスラエル兵2人が、4、5時間たって帰って来ても、そのままそこでぶらぶらと立っていた。見張りに何時間も立っているというのもなかなか困難な任務だろう。

町中では、まったく空っぽではないものの、レストランも市場も、いつもに比べると閑古鳥と言える。エルサレムポストによると、町の中心の小さな店などでは、収入が7割減ったところもあるという。雇用人を解雇しているところもあるという。

バルカット市長は、国に対し、治安維持の向上とともに、こうした小さな店舗への支援策を要請している。

http://www.jpost.com/Business-and-Innovation/Jerusalem-business-owners-hard-hit-by-terror-wave-demand-emergency-government-aid-432908

<海外でも刺されるユダヤ人>

12日木曜、イタリアのミラノ近郊で、イスラエル市民でもある正統派ユダヤ教徒の男性ナタン・グラフさん(40歳代)が、ユダヤ系レストランの近くで刺される事件が発生した。

犯行に及んだのは、イスラムの服装の女性で、レストランから出て来たグラフさんを捕まえてナイフで9回刺していた。ヨーロッパでは、こうした反ユダヤ主義犯罪が急増しているとの警告がだされていた。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/203325#.VkcuJKUWnA9

先月にはフランスのマルセイユで、安息日の朝、シナゴーグから出て来たラビを含む3人が、襲われた。犯人は、反ユダヤ的なことばを叫んでいたという。

ヨーロッパだけでなく、ニューヨークでも先月には、イスラエル人で、ハバッド派イシバの学生たちに対して火炎瓶がなげつけられる事件が発生し、警察がユダヤ人地域を特別に警戒するに至っている。
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"占領地”商品にラベル付けへ:EU 2015.11.14

 2015-11-14
EUは11日水曜、1967年の六日戦争でイスラエル領内に入った地域、ゴラン高原、ヨルダン川西岸地区、東エルサレムにユダヤ人が住む事は国際法上、違法にあたるとして、それらの地域にあるユダヤ人入植地で生産された商品に限り、生産地を明記する方針を決めた。

http://www.nytimes.com/2015/11/12/world/middleeast/eu-labels-israeli-settlements.html?_r=0

EUは、「これはイスラエル製品のボイコットではない。イスラエルの入植地活動に賛同しない人が、そこからの商品をボイコットする選択肢を持つことができるようにするだけだ。」と言っている。

ボイコットではないとはいえ、他の国々や地域からの表示は義務づけられていないことから、明らかにイスラエル商品ボイコットへの一歩である。ネタニヤフ首相は、これを「EUの偽善であり、矛盾である。」と訴えている。

Yネットによると、西岸地区のユダヤ人入植地の工場などでの労働者は60%がパレスチナ人であり、現在約15000人のパレスチナ人が働いている。もし、このラベリング政策で、西岸地区の工場の収入が減る事になれば、最も被害を被るのは、パレスチナ人労働者なのである。

西岸地区入植地にあったユダヤ人企業、ソーダストリームは、”占領地”にあるとして、ヨーロッパからは散々たたかれた工場だった。今年、ソーダストリームは、西岸地区を出て、ネゲブへ移動した。

同社のCEOダニエル・バーンバウム氏は、それがボイコット運動に屈したのではなく、イスラエル政府の政策で、ネゲブの方が社にとって有利になるからであると言っているが、いずれにしても、この工場で働いていたパレスチナ人は職を失った。

ソーダストリームでは、ネゲブで貧しい暮らしをしているベドウイン1100人(200家族)を雇用する他、バーンバウム氏は、シリア難民を受け入れて雇用したいとして政府に許可を願いでているという。

http://www.jta.org/2015/09/21/news-opinion/israel-middle-east/sodastream-offers-to-take-in-syrian-refugees

この他、ラピート元財務大臣は、CNNのインタビューで、今回、EUが、ラベル付け対象地域に、今回、ゴラン高原を含めたことをナンセンスと厳しく訴えた。

現在、ゴラン高原にパレスチナ人は一人も住んでいない。従ってその地域からユダヤ人が出て行って土地を返還するとしたら、その先は、ISISか、シリア政府のいずれかということになる。これは、今のシリア情勢をみれば、いかにばかげたことかは明らかである。

ネタニヤフ首相もラピード元財務相も、「今イスラエルがテロの波と戦っている最中にこうした方針を固めたEUは、テロリストではなく、被害者にペナルティを課しているようなもので、本末転倒だ。」と訴えた。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/203348#.Vkc4MKUWnA8

EUがこの方針を発表した後、理由はあきらかにされていないが、リブリン大統領が、12月2日に予定されていたEU訪問をキャンセルすると発表した。また、ワイン業者の中には、この決定に抗議するとして、ヨーロッパ産のワインの販売を停止した店舗もある。

しかし、イスラエル人らしい反応もある。この決定がEUから出された翌日、ゴラン高原のワイン業者は、逆に、自らすべてのワインボトルのキャップに、エンブレム(つまり自慢)として、イスラエルの旗を印刷し始めたという。

http://www.i24news.tv/en/news/israel/92334-151113-winery-defies-new-eu-labelling-policy-by-printing-israeli-flags-on-bottles

<イスラエル商品の逆転なるか>

EUが入植地商品にラベル付けをするのはこれが初めてではない。以前、まだガザ地区にユダヤ人がいたころ、そこで生産される野菜にラベル付けを義務づけたことがあった。

この時、ヨーロッパの消費者は、逆にガザのマークのある野菜を、逆に選んで購入し、イスラエルの収入は逆に増えたという。当時、ガザ地区産の野菜には、虫がついていないなど高品質であったためである。

今回は、たとえばゴラン高原のワインがラベル付けされることになると思われるが、ゴラン高原のワインは、国際的な賞をとるほどに人気商品である。よいものは結局は売れるのである。

この他、ラピード元経済相は、ヨーロッパにいるユダヤ人たちがあえてラベルのついた商品を買うとも思われるので、実際の被害はそう大きくないとの考えを語っている。

実際のところ、イスラエル輸出の中で、今回ラベル付けされる地域のヨーロッパへの輸出は、イスラエルからヨーロッパへの年間輸出額130億ユーロのうちのわずか1-2%であり、イスラエル経済に与える影響は最小限とみられている。

しかし、問題は時期。たった今、2ヶ月も続くテロで苦しんでいるイスラエルに対し、今回のEUの政策発表は、イスラエルへのいじめ、とでもいえるタイミングであった。ラベル付けで、イスラエル商品の逆転増収を期待したい。
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平和への願い:故ラビン首相暗殺から20年 2015.11.2

 2015-11-02
30日土曜夜、テルアビブのラビン・スクエアで故イツハク・ラビン首相暗殺から20周年を記念するイベントが行われた。

イベントには、クリントン前米大統領の他、リブリン大統領、ペレス前大統領、エフード・バラク前首相と左派系指導者が出席。オバマ大統領もビデオでメッセージを伝えている。集まった人々は10万人とも伝えられている。

故イツハク・ラビン首相は、1993年、イスラエルの宿敵ともいえるPLOのヤセル・アラファト議長と握手し、パレスチナ人との共存に向って、歴史的なスタートを切った。その翌年の1994年には、ヨルダンのフセイン国王とも和平条約を締結している。いずれの場合も、クリントン大統領がその仲介を担った。

いつまでも断絶しているだけでは平和は実現できない。ー ラビン首相は、これまでテロリストとは絶対に交渉はしないとの方針を貫いて来たイスラエルの常識を破り、PLOを代表とするパレスチナ人を隣人として認め、その独立を助けることで、平和を実現する道に賭けたといえる。

しかし、20年が経過した今、そのラビン首相の願いは見事に裏切られたと言うほかはない。アラファト議長との合意の後、なくなると期待されたイスラエル人へのテロは逆に増え、今またパレスチナ自治政府とは断絶状態である。ガザとは毎年のように戦争になっている。

そのためか、イベント自体は感動的ではあったものの、会場に覇気がなかったなどと、翌朝にはすでにさめた記事が出回っていた。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4718820,00.html
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煮えたぎる西岸地区・エルサレムでも市内テロ再び 2015.11.2

 2015-11-02
<ヘブロンで暴動・パレスチナ人10人撃たれる>

31日、ヘブロンでは、射殺されたパレスチナ人の遺体がイスラエルから戻され、数千人が参列しての葬儀が行われたが、その後、100人ほどのパレスチナ人が暴動となり、火炎瓶や手榴弾を治安部隊に投げつけるなどの暴動となった。

イスラエル軍は、暴徒の足を狙うなど実弾で対処。パレスチナ人が10人は負傷したとみられる。

また1日午後、ヘブロン近郊、ベイト・エイヌン交差点(60号線)で、国境警備隊員らに車が突っ込むテロが発生。3人(全員20歳代)が負傷した。うち1人は重傷。テロリストは車を降りて逃走中。

ここの交差点では、今朝もテロがありテロリストが射殺されている。最近、治安部隊をねらうテロが多発している現場である。

ヘブロンでは、ここしばらくテロが多発していることを受けて、治安部隊がヘブロン周辺の特に問題の地域を閉鎖し、検問所をもうけて出入りをチェックしはじめているもよう。

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Israel-security-forces-expand-containment-tactic-to-Hebron-430555

*今最大の課題?ヘブロン

ヘブロンでは、上記のようなテロや衝突がほぼ毎日となっている。Yネットによると、最近のテロの波が始まってから射殺されたパレスチナ人58人のうち、3分の1はヘブロン出身で、そのほとんどが、ナイフによるテロで射殺されていた。

ヘブロンは西岸地区最大のパレスチナ人の町だが、すぐ隣接して右派ユダヤ人850人が住んでいる。この850人を守るために、ヘブロンは分割され、イスラエル軍が常に駐留している。

パレスチナ人最大の町に、イスラエル軍が常駐する。これはパレスチナ人にとっては屈辱以外のなにものでもない。

またヘブロンは宗教的にも大きな火種を抱える。ここには、アブラハムとサラ、イサクとリベカ、ヤコブとレアの墓となっているマクペラの洞窟があるのだ。アブラハムはユダヤ教徒にとってもイスラムにとっても父である。

ここではユダヤ人によるパレスチナ人虐殺、またその逆もあり、まさに、父アラブラハムの前で2人の息子が、殺し合いのけんかを続けているということである。

現在、マクペラの洞窟と呼ばれる建物は2分割され、ユダヤ人とパレスチナ人が、別々に礼拝する。またヘブロン自体も分割され、イスラエル支配地域とパレスチナ自治政府支配地域に分かれている。

今、ヘブロンは煮えたぎっている状態になりつつようである。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4718569,00.html

*憎しみの町ナブルス

煮えたぎっているのはヘブロンだけではない。西岸地区北部のジェニンも昔からテロリストを多数排出してきた。

遺体が戻されての葬儀はジェニンでも行われている。遺体は検問所にチョコレートなどを売るふりをして治安部隊に近づき、いきなりナイフで刺そうとして射殺された18才だった。こうしたスイーツ売りに見せかけたテロは他にも発生している。

西岸地区のナブルス近郊では、タプアハ交差点でのテロが多発している。金曜、テロリスト2人組がバイクに乗り、ナイフを掲げて近づいて来たため、女性国境警備隊員が2人を撃った。その一瞬の判断について、「テロリストか味方の兵士かを選ばなければならない。」とその厳しい決断を語っている。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/202756#.VjYkVKUWnA8

*パレスチナ人の遺体返還に苦悩する戦死兵士家族

イスラエル政府は、パレスチナ人の遺体は返還しない方針だと言っていたのだが、この日曜、急にパレスチナ人テロリストたちの遺体が、葬儀を小規模にとの条件に返還されることになった。

それを見て怒っているイスラエルの母親たちがいる。昨年のガザとの戦争で戦死したハダル・ゴールディンさんとオロン・シャウルさんの母親だ。

ハマスはこの2人の遺体を、死亡から1年以上にもなる中、まだイスラエルに返還していない。「パレスチナ人の遺体を返還するなら、2人の息子たちの遺体との交換条件にするべきだ」と母親たちは訴えている。

<エルサレムで市内テロ再び>

イスラム礼拝日にあたる金曜日には、エルサレム市内で、2週間ぶりに市内テロが発生し、市民3人が負傷した。

午後1時すぎ、路面電車の弾薬の丘前駅で、イシバ学生(22)とアメリカ人(20)が上半身をパレスチナ人に刺された。2人とも中等度の負傷。テロリスト(23)は、治安部隊に撃たれて重傷。エルサレム永住権を持つパレスチナ人だった。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/202700#.VjYdTaUWnA8

<石のひとりごと>

故ラビン首相は、アラファト議長との合意から20年後のイスラエルとパレスチナとの関係が、まさかこのような状況になっているとは思いもしなかっただろう。

日本にいる人々には、イスラエルが、平和を得るために、国も国民も血を流す思いをしているということがわかるだろうか。息子たち、娘たちを戦場へ送らざるを得ないイスラエル人の気持ちがわかるだろうか。

イスラエル人とて決して子供たちに戦争などさせたくはない。しかし、したくなくてもさせられている。20才そこそこの若者たちが、殺さなければ殺されるという究極の中で、殺人を経験しなければならない。好きでそんなことをやっているはずがない。

ここにいると、「戦争させない。」と叫ぶ日本人の姿が、世界の感覚からすれば、あまりにもずれており、非常識にさえ見えることがある。「戦争させない。」と言えるのは、日本が、世界でもまれに、平和に恵まれてきた島国なればこそであるということを私たちは自覚しなければならない。

同時に、我が国だけが平和であって、我が国だけが息子を戦争に出さなくてもいいならそれでよいという態度が、他国からははなはだしい利己主義に見えることもあるということも知っておくべきであろう。
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イスラエル空軍がダマスカス周辺を空爆か 2015.11.2

 2015-11-02
シリアの反政府勢力系の情報によると、金曜夜、ダマスカス近郊のヒズボラ拠点をイスラエル空軍が空爆したという。イスラエル軍はこれを否定しているが、実際は不明。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4718802,00.html

<アメリカがシリアへ地上特殊部隊派遣へ>

先週ウイーンで行われたシリア問題に関する国際会議。様々なことでは合意したが、アサド大統領を政権に残すかどうかでは一致できなかった。アメリカはアサド大統領は退陣するべきというのに対し、ロシアは、アサド大統領は留任させるべきと主張しているからである。

アメリカはこの会議にあわせて、50人以下の地上特殊部隊をシリアへ派遣する計画を発表した。部隊は、ISISと戦う反政府勢力を支援、訓練する。この他アメリカはさらなる反政府勢力への支援を行う。

http://www.reuters.com/article/2015/10/31/us-mideast-crisis-syria-iran-idUSKCN0SN2Z620151031

<シナイ半島:ロシア機墜落関連>

1日、シナイ半島にロシア機が墜落し、乗客224人が死亡した件について。イスラエルは、ロシア機がレーダーから消えた時には、情報関係でエジプトに協力したが、まもなく墜落現場が明らかになった。

現在、原因の捜査が行われているが、もしISISが撃墜していたとしたら、シリア問題はじめ中東情勢が大きく変わる可能性がある。今のところは、地上からの撃墜はないとされているが、今後、注目されるところである。
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