イスラエル軍基地でポケモンGO!? 2016.7.26

 2016-07-26
世界中でポケモンGOが論議をかもしているが、イスラエルにも上陸している。イスラエルでは、まだ10代の新米兵士らが、軍基地内部で、ゲームをして写真をとり、ソーシャルメディアにアップしている。

本物の軍服と銃をもった兵士が「ぴかちゅう!」と叫んで走っている姿は、なんとも複雑な感じである。

軍基地内でのゲームでは、あやまって極秘情報がもれる可能性もあるため、先週木曜、イスラエル軍は、軍敷地内ではポケモンGOをしないよう、お達しを出した。

基地内部や大統領官邸内部でのポケモンGO写真:http://www.haaretz.com/israel-news/1.730607

イスラエルのポケモンGOフェイスブック:https://www.facebook.com/groups/117568555299639/

<以外に寛大?ユダヤ人社会>

これまでに、ワシントンDCと、ポーランドのアウシュビッツ記念館が、ゲームにふさわしい場所ではないとして、ポケモンの主催者に敷地内をゲームから外すよう、要請を出しているという。

その他、虐殺されたユダヤ人の墓地の上でモンスターを捜すなどして問題になっている。

しかし、イスラエルでは、今の所、エルサレムのヤド・バシェムからそういった苦情が出たというニュースはない。また、アルーツ7によると、ロシアではハバッド派のシナゴーグが、敷地内でのゲームを受け入れるどころか、賞品まで出しているという。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/215466

アメリカ、ニューハンプシャーでは、ポケモンGOをしていた人が、ホロコーストメモリアルの近くで、遺体を発見するなどしているが、上記シナゴーグでは、「何かよいこともあるだろう」という考えだとか。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/215083
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ゴラン高原:一瞬の緊張 2016.7.26

 2016-07-26
ゴラン高原では、先週日曜、シリアから国境を越えて不審な飛来物があった。ゴラン高原各地ではサイレンが鳴り、迎撃ミサイルが2発発射され戦闘機からもミサイルが発射されたが、破壊することができず、物体はそのままシリアへ帰って行った、

後に、ヒズボラが、物体は、ヒズボラのドローンであったと主張している。

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Rocket-alert-sirens-sounded-in-Golan-Heights-460643

その2日後、ゴラン高原のイスラエルからも見渡せる久クネイトラ付近で爆撃が目撃され、一時イスラエル軍によるものと報じられたが、後にシリア(アサド政権)が、これを否定した。

http://www.presstv.ir/Detail/2016/07/20/476083/Syria-fighter-jets-Israel-Golan-Heights

続いて、今日25日夜にも迫撃砲の流れ弾が、イスラエル側ゴラン高原の空き地に着弾。被害はなかったが、イスラエル空軍が、シリア政権関係の施設を攻撃した。たとえ流れ弾であっても、被害がなかったとしても、イスラエル領地へ被害が及ぶことは赦さないというメッセージである。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/215513

北部情勢は、いつ戦争になってもおかしくなく、かつ、いったん戦争になれば、イスラエルにミサイルの雨が降るような大惨事になると予想されているのだが、こうした、小さいやりとりが、すっと続いている。
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ユダヤ教超正統派教育改革:白紙へ 2016.7.26

 2016-07-26
26日、国会は、超正統派の学校でも、一般基礎科目(数学、科学、英語)を教えることを義務づける法案について、採決を行った。結果、反対37、賛成31となり、法案が破棄されることとなった。

つまり、超正統派の子供たちは、引き続き、ユダヤ教関連の学びだけで、一般社会では必須となる基礎科目を学ばないまま大人になっていくということである。

超正統派の人々は、一般教育を受けていないため、社会に出て働いて行く事が難しい。生活は国の社会保障に頼ることになる。また最近増えて来た超正統派からの離脱者は、社会に出て来た後、働くことができず、精神に異常をきたしたり、自殺する人もいる。

こうした状況を受けて、離脱者たちが、国に対し、親に子供に対する義務教育を義務づけなかったのは国の責任だとして訴えていた。これもまるまる退けられた形である。

今回、否決された法案は、2013-2014年、世俗派中流層の支持をあつめた新党、未来がある党のヤイル・ラピード党首が、ユダヤ教超正統派の人々を社会参画させなければ、国が破産する*と訴え、超正統派にも一般起基礎科目の教育を義務づける法案として提出していたものである。

ところが、ラピード氏は、ネタニヤフ首相とは犬猿の仲で、わずか9ヶ月で財務相を罷免された。国民からの支持率も大幅に下がって、後の総選挙で大敗し、改革は頓挫することとなった。

また、当時は、教育改革と同時に、超正統派に従軍も義務づける方向で、改革も進められていたのだが、こちらもなにやら、うやむやになっているのか、どうなのか、はっきりしないまま,今に至るという感じである。

現在の政権では、ネタニヤフ首相が、より安定した連立政権にむけて、ユダヤ教政党を連立政権を引き入れる交渉の条件として、上記のような改革案を廃案にすることを約束していたもよう。

いずれにしてに、ここに、ラピード氏以来の教育改革法案が白紙にもどされてしまったということである。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/215540

しかし、実際に、超正統派の人口は急速に増え続けている。今以上に社会保障にたよる人が増えることは、国の自殺行為だと左派系メディアのハアレツ紙は訴えている。

http://www.haaretz.com/opinion/1.733052
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トルコ”反乱”その後 2016.7.26

 2016-07-26
16日、トルコで一部の軍による”反乱”が発生し、280人の死者が出たが、すみやかに制圧された。その後、トルコでは、全国に国家非常事態宣言が出され、エルドアン大統領が、反逆勢力の一掃をはかっている。

CNNによると、反乱の後、約9000人の兵士が逮捕された。大統領護衛部隊の中にも、関係者がいたため、この部隊は、解散された。

この他、政府は、エルドアン大統領とは対抗勢力にあたる指導者で、今はアメリカに在住しているギュレン師が反乱の首謀者だとして、同氏に関係したとみられる警察官や教師など公務員ら50000人が解雇した。*人数はメディアによっては若干の変動あり。

教育を改善するとして、教師2万人が新しい人材に交代する。 http://www.haaretz.com/middle-east-news/turkey/1.732990

また、政府に批判的な記事を書いたことのあるジャーナリストら42人が拘束された。

http://edition.cnn.com/2016/07/25/world/turkey-coup-attempt-aftermath/

<反クーデターデモ:野党> http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160725-00000047-asahi-int

25日、イスタンブールのタクシン広場で、最大野党が「反クーデター・デモ」を主催し、数万人がトルコの旗をふりながら参加した。

最大野党が、クーデターに反対する・・・つまり政府側を支持しているようで、若干わかりにくいのだが、このデモは、クーデターで国家を不安定にするような行為に反対し、世俗の民主国家トルコを支持するというデモである。(エルドアン大統領率いる与党はイスラム主義正統)

トルコの旗をふっているからといって、エルドアン大統領や、政府を全面的に支持するというデモではない。なお、デモは平和に終了した。

<複雑なトルコ市民の心境>

トルコ市民の反応は複雑である。多くの人が、今回、クーデターを起こした者たちのやりかたは間違っていると感じ、政府がすみやかに制圧したことはよかったと感じている。

一方で、国家非常事態宣言の元で、様々な制限が出て、独裁色を強めるエルドアン政権への不安も払拭できないでいる人も少なくない。

http://edition.cnn.com/2016/07/23/europe/turkey-people-photos/index.html
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欧州で続くテロ:フランス・ドイツでも右傾化に向う? 2016.7.26

 2016-07-26
日本でも報じられていると思うが、ドイツでテロが続いている。全部がイスラム主義者によるものではないが、国民感情の不安や怒りが、国々の右傾化に拍車をかけると懸念されている。

<フランス>

フランスでは、昨年11月のテロで130人が犠牲になったのに続いて、7月14日、ニースで80人以上が犠牲になった。

警戒態勢が続けられているが、26日にも、フランス北部の町でカトリック教会が、2人の男に襲撃され、神父やシスター、信者らが人質となり、最終的には、神父一人が殺害された。

犯人は、「ダアッシュ(ISIS)」と叫んだと伝えられている。

http://www.bbc.com/news/world-europe-36892785

フランスでは、来年5月に大統領選挙が行われるが、候補者の中に極右と目される国民戦線党のマリーヌ・ル・ペン党首が支持率を伸ばしている。

<ドイツ>

ドイツでは、7月18日以降、3件のナイフや銃撃、爆弾事件があった。犯行は、アフガニスタンからの難民、イラン系ドイツ人、シリア難民による事件が2件。

ドイツでは以前より、移民を受け入れて来たメルケル首相の政策に反対する動きがある。ドイツでは、来年9月(日程は未定)に連邦議会選挙となる。

http://www.bbc.com/news/world-europe-36882445

<オーストリア>

オーストリアでは、今年6月に大統領選挙があったが、かなりぎりぎりの接戦で、極右「自由党」のノルベルト・ホーファー氏が大統領になるとこおろだった。

この結果については、フランスの極右政党国民戦線等のル・ペン氏が賞賛したほか、ホーファー氏も次回への投資だったと述べ、次回の大統領選挙では、極右大統領が登場する可能性はかなり高いと言える。

http://www.bbc.com/japanese/36366075

<イギリス>

イギリスでは、EU離脱をめぐって、キャメロン首相が退陣。新しく保守党のメイ首相となった。今の所、イギリスの具体的なEU離脱関連のスケジュールは発表されていない。

今回、イギリスのEU離脱を先頭に立って導き、移民反対など右派系の主張をしていたボリス・ジョンソン氏は、外相となっている。また、EU離脱担当相が新説され、同じく離脱派であったデイビット・デービス氏が、就任した。

いわば、イギリスが一番最初に国粋の方向に走ったわけで、今後、イギリスがどう発展していくか、注目されるとこころである。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160714-36791213-bbc-int
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トルコ”反乱”制圧へ:強大エルドアン政権 2016.7.16

 2016-07-17
日本でも詳しく報じられている通りだが、ここでは、16日午後6時時点(現地時間)までの流れをまとめるとともに、今後どうなるのかを含め、イスラエルの専門家の解説を紹介する。

<トルコの反乱制圧か> http://www.bbc.com/news/live/world-europe-36811357

15日午後10時半(日本時間16日午後4時半)ごろに始まった一部のトルコ軍兵士らによる反政府クーデターの試みは、12時間もたたない16日朝には、トルコのユルドゥルム首相から”制圧した”との発表がなされるにいたった。

しかし、まだ事件の全貌が明らかになったわけではなく、トルコ情勢は今後も不安定になると懸念されている。

*反乱の流れ

1)15日午後10時半、反乱軍が、アンカラの大統領府、国会を戦車や軍用ヘリで砲撃・爆破した。また一時、国営放送局、CNNトルコを占拠。軍、諜報機関HQも占拠。イスタンブールでは市内に続く大橋を閉鎖して市内への出入りを閉鎖。

反乱軍は、(エルドアン大統領のイスラム化ならびに独裁化に対し)、民主主義を回復するものであると主張した。

2)(反乱軍でない)トルコ軍、警察が、反乱軍ヘリを撃ち落とすなどして反撃。

3)エルドアン大統領が、ソーシャルメディアを通じて市民らに、通りに出て、軍を止めるよう、呼びかけ。エルドアン大統領支持派の市民らが、群衆となって、戦車の回りで「兵士らは帰れ」などととりまいた。兵士らが市民を攻撃できるはずもなく、16日午前3時すぎ、反乱軍兵士らが投降するに至った。

<一夜明けて。。> http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4828993,00.html

1)161人が死亡。うち90人が反乱トルコ軍兵士。(他は警察官、市民)負傷者は1440人。(数値はメディア、報道時間によって変動中)
2)トルコ政府が、反乱軍兵士約2800人逮捕(大将、中佐級司令官含む)

3)一部反乱軍兵士8人が、ヘリで隣国ギリシャへ逃亡後、亡命申請。トルコはギリシャに対し、8人をトルコへ送還するよう要請している。
4)トルコ政府、最高裁含む裁判官2745人を反政府勢力に関連した疑いで解雇

<イスタンブール空港・大混乱>

イスタンブールのアタチュルク空港は、世界中からの飛行機が発着するかなり忙しい国際空港だが、現在、すべての便の発着が停止している。

各国もイスタンブール行きの便を次々にキャンセルと発表。空港内には、トランジットの乗客らが、大勢足止めになっている。

足止めになっている乗客によると、昨夜は、空港上空を軍用機や、ヘリが飛び交う中、トルコ航空関係者はほとんどが空港から避難してみあらたらず、16日午後になっても、なんのアナウンスもないという。

*BBCによると、16日午後4時半をまわって、トルコ航空が運行を再開したもよう。

<世界各国から制圧祝い表明>

トルコは、アメリカ有志軍がISIS攻撃において戦闘機の発着に使っている他、難民問題でヨーロッパにとっても重要な国である。トルコが不安定になることは、この時期、世界にとっても、あまり好ましいことではない。

トルコからクーデター制圧の発表がなされると、アメリカ、イギリスなど世界各国から、祝いの表明が出された。

制圧賛辞は、トルコの支援を受けているガザのハマスや、シリアのダマスカスに至る不安定な中東諸国からも祝いの表明が次々に出された。

<笑うのはエルドアン大統領?:今後の動きは?>

イスラエルのメディアの解説によると、おおむね、このクーデターは、最初から成功しそうもなかったと評している。まず、反乱を起こしたトルコ軍兵士は、一部であり、大部分のトルコ軍は、政府支持であったことがあげられている。

エルドアン大統領は、イスラム主義をじわじわとすすめ、2014年には、自分で大統領にになって、合法的に自らに権力を集中させ、独裁化をすすめているといわれる。

世俗派の若者たちがこれを懸念し、大規模なデモになったことみある。しかし、エルドアン大統領には、強力不動の支持基盤があるため、デモはまもなく鎮圧された。今回のクーデターでも,クーデター側に隠れ支持者はいたと思われるが、エルドアン大統領の強大な力の前にはやはり屈した形である。

なお、トルコでは、こうした軍事クーデターが1960年から3回発生しているが、どれも成功していない。

今回のクーデターが失敗した背景には、まず最初にエルドアン大統領をおさえなかったことがあげられている。大統領が、初期段階で、直接支持者に訴えることができ、支持者がすぐに動いたことが失敗の大きな要因になった。

今回のクーデターで、今後エルドアン大統領が、大手をふって反政府思想の人々への押さえ込みをするとみられる。今後、トルコがますますイスラム化、独裁化へとすすむ可能性が高い。

すでに、トルコ政府は、エルドアン大統領とは対立し、現在は、アメリカに滞在しているフェトフッラー・ギュレン氏が今回のクーデターに関与していたと非難。ギュレン氏に関係していたとして、最高裁など全国の裁判官2750人を解雇した。なお、ギュレン氏は関与を否定している。

http://www.jpost.com/International/Analysis-Why-the-Turkey-coup-failed-and-whats-likely-to-come-next-460561

*フェトフッラー・ギュレン https://ja.wikipedia.org/wiki/フェトフッラー・ギュレン

イスラム(スンニ派)学者だが、寛容主義を掲げ、世俗主義とイスラムが矛盾しないという立場。バチカンやユダヤ教とも対話を支持する。

ガザへ人道支援物資を運ぼうとしてイスラエル軍と衝突したマビ・マルマラ号事件については、「きちんとイスラエル政府との合意をとらなかったことが、支援団体の落ち度だ。」との立場である。

<イスラエルの立場>

イスラエルも、各国と足並みをそろえ、クーデターの制圧について、トルコ政府を支持する立場を表明した。

しかし、実際のところは、先月成立したトルコとの国交回復が維持されるならば、エルドアン大統領が失脚していても別に気にしなかっただろうとの分析があった。つまり、ハマス支持者で、イスラム主義者のエルドアン大統領を歓迎していないという本音があるということ。

なお、クーデター軍は、世俗派志向で、早くから、「各国との条約は不変」と表明していた。

<エルサレム神殿の丘とユダヤ人の関連否定:UNESCO会議中断>

現在、イスタンブールでは、UNESCOが会議が開催中で、パレスチナ自治政府とヨルダンの要請により、エルサレムの神殿の丘とユダヤ人の歴史的関連を否定し、純粋にイスラムの聖地であるとの決議をとろうとして、イスラエルが激しく反発していたところだった。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/214792

クーデターの混乱で、UNESCO会議は中断され、再開の見通しは今の所立っていない。

http://www.timesofisrael.com/unesco-world-heritage-committee-to-vote-on-jerusalem-resolution/
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フランス・ニースのテロ:ISISが関与を表明 2016.7.16

 2016-07-17
16日、フランスのニースで、84人以上の犠牲者を出したテロは、テロを起こしたモハンマド・ラフエジブフエル容疑者(31)が現場で射殺された他、モハンマドの元妻を含む5人が逮捕され、詳しい捜査が続けられている。

この事件関して16日、ISISが、自らのメディアで、関与を表明した。ただし、組織的な関与ではなく、ISIS思想に感化された個別分子によるテロとみられている。

ISISはシリア・イラクで押され気味で、世界各国にいるISIS分子に対して、テロを決行するよう、よびかけている。今回も「”十字軍国家”(欧米)がねらわれるだろう」と言っていた。

テロはまだ続くと懸念されている。

<フランスのテロを預言!?ネタニヤフ首相>

2014年、ネタニヤフ首相は、当時ガザとの戦いでイスラエルが国際的な批判を受ける中、フランスのメディアのインタビューに答えて、「イスラエルは民主主義国家だ。イスラエルととともに立たないということは、民主主義を否定することになり、テロはフランスに来るだろう。」と語っていた。

http://www.jerusalemonline.com/news/world-news/the-israeli-connection/netanyahu-in-2014-terror-on-its-way-to-france-22365

インタビューの映像 http://www.powerlineblog.com/archives/2016/07/netanyahu-in-2014-terror-will-come-to-france.php

ネタニヤフ首相は、1997年に「テロリズムとはこう戦え」という著書を執筆しているが、後におこるテロをみごとに記述している。兄をエンテベ作戦で失ったネタニヤフ首相は、やはり、テロに関する深い認識があるのかもしれない。

*エンテベ作戦 https://ja.wikipedia.org/wiki/エンテベ空港奇襲作戦

1976年6月27日、エールフランス機がパレスチナ過激派によって、離陸後ハイジャックされた。乗客248人が人質になったが、最終的には、ユダヤ系かイスラエル国籍の乗客106人が残されて、アフリカ・ウガンダのエンテベ空港に着陸した。

ウガンダはイスラエルからは相当遠いのだが、イスラエル軍は、はるか、ウガンダまで飛び、エンテベ空港にて急襲作戦を行い、人質を救出した。この時4人の人質と、ネタニヤフ首相の兄ヨナタンさんが死亡したが、他は無事救出された。

今年は、エンテベ作戦から40年にあたり、先月記念式典が行われたところである。

<石のひとりごと>

今回、ニースでの事件では、大きなトラックが、約2キロにわたって人々をひき殺して行くというおよそ想像もつかない大惨事だと世界は報じていた。

しかし、車で人々に突っ込んで来るというテロの手法は、すでにイスラエルでは、頻繁となっていた。これを止めるには、運転手を早期に射殺するしかないということもイスラエルは経験済みだ。

イスラエルで起こる事は、やがて世界でもっと規模を大きくして発生するという傾向はやはり存在するのではないかと改めて、考えさせられている。
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テロ:投石から銃撃へ 2016.7.10

 2016-07-10
先週、悲惨なテロが2件あったことはお伝えした通り。その後、国道60号線ぞい、西岸地区入植地ネエベエ・ダニエル(グッシュ・エチオン近郊)では、パレスチナ人の車が、イスラエルの軍用車に突っ込んで兵士3人が負傷。突っ込んだパレスチナ人が重傷となった。

また、西岸地区アリエル近郊国道5号線で、パレスチナ人女性が大きなナイフを振りかざして兵士2人に襲いかかり、撃たれた。

9日夜、ヘブロン南部テコアで、走行中の車が銃撃を受け、30歳代の男性が負傷した。テコアはヘブロン近郊の入植地の近くで、グッシュ・エチオンにも近い。エルサレム南部からなら車で30分もかからない地域である。テロは特にこの地域、ヘブロン周辺で多発している。

懸念されることは、これまでは投石や火炎瓶であったものが、銃撃へと変化している。グッシュ・エチオン地域長のダビディ・ペリ氏は、政府にもこれまでとは違った対処が必要だと訴えている。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4826169,00.html

*ユダヤ人を助けたパレスチナ人医師

子供が自宅の子供部屋で寝ているところを殺され、尊敬されていたイシバ校長が殺され、慢性的なテロの危険が続く中、右派ユダヤ人らによる報復も懸念されるところでである。

しかし、先週、南ヘブロンで、銃撃を受けて殺害されたイシバ校長のマイケル・マークさんの家族を救出したのは、パレスチナ人医師夫妻だった。

このパレスチナ人夫妻は、事件発生後まもなく現場を通りかかり、ひっくり返っていた車から、すでに死亡していたマークさん以外の家族を救出。自分の車に乗せて保護し、銃撃を受けて意識がなかったマークさんの妻ハバさんにCPR(救急蘇生)を施行していた。

http://www.timesofisrael.com/palestinian-recalls-aiding-settler-family-hit-by-shooting-attack/

ハバさんはまだ重症だが、容態は落ち着いているという。もしこの時、このパレスチナ人の医師が通りかからなかったら、ハバさんもまた死亡していたかもしれない。

マークさんの家族は、「パレスチナ人だからといって、皆がテロリストではない。」として、報復をしないよう呼びかけた。

<イスラエル政府の対処>

ここしばらく発生しているテロは、ハマスなどの組織がらみではなく、単独テロである。軍隊が出て、軍事的に報復することが、抑止につながるというものではない。イスラエルは、まずは、犯人逮捕に全力をあげ、その後、犯人とその家族の家を破壊するなどの他、以下のように対処している。

1)政治的報復 ー 労働許可剥奪と、入植地拡大

パレスチナ人がテロを行う大きな理由の一つが、ユダヤ人が恐怖で西岸地区を去ることである。しかし、筋金入りの右派ユダヤ人たちは、テロがあっても、恐れて出て行くどころか、ますます、そこにとどまる決意を固めている。

イスラエル政府も、テロが発生するたびに、入植地にさらに家を建てる許可を出して拡大し、予算もつぎ込んで、その存在をさらに強靭にしている。

同時に、犯行にかかわった家族や、事の重大さによっては、地域全体のパレスチナ人のイスラエルでの労働ビザを剥奪している。

6月30日、ヘブロン郊外キリアット・アルバの自宅寝室で寝ているところ殺害された少女ハレル・ヤッファ・アリエルさんの事件では、イスラエル政府は、ハレル・ヤッファさん宅付近に、ユダヤ人家屋42戸を建設する許可を出した。あらたに建設する地域は、パレスチナ人や国際社会の反対を受け、建築を凍結していた場所だった。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/214378#.V3goCqUWnA8

また、イシバ校長マイケル・マークさんの事件の後は、入植地強化のための予算は新たに1200万ドルを計上した。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/214681

つまり、パレスチナ人が、テロを行うたびに、イスラエルは、入植地を拡大し、パレスチナ人労働者を国内から追放しているということである。ますますイスラエルという国が、ユダヤ人の国として拡大するというわけである。

国際社会は、イスラエルが入植地を拡大するたびに、非難の声をあげるのだが、実際には、時間がたつにつれ、徐々に、入植地は拡大しているといえる。

2)経済的しめつけ

ヘブロン近郊での2件のテロ事件を受けて、イスラエルは、パレスチナ自治政府がテロリストとその家族に支給するとみられる犯行後”手当”の分を、イスラエルが代理で徴収して、送金している税金から差し引くと発表した。

なんとなくセコイ感じがしないでもないが、自治政府は、この税金にかなり頼っている。経済的なしめつけで、自治政府が、自らテロリストをとりしまってくれることを期待しているということである。しかし税金返金の保留という措置は、たいがいはすぐに解除になる傾向にある。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/214383#.V3govqUWnA8

*代理徴収の税金

イスラエルは、パレスチナへの輸入品が、イスラエルの港から入る際、代理で関税を集め、それを自治政府に送金する形をとっている。その資金は、アルーツ7によると、毎月1億2700万ドルに上るという。

ここから、未払いの水道・電気代他、パレスチナ人がイスラエルで医療を受けて未払いになっている分などをさしひいたり、テロの後の報復として、送金を停止するなど、便利に使われている金である。
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トルコからガザ地区への支援物資搬入開始 2016.7.10

 2016-07-10
6月末、トルコとの外交が回復したが、先週日曜、さっそくトルコから、支援物資1万トンを乗せた船が、アシュドド港に到着した。その後物資は、カレン・ショムロン検問所を通過して、陸路で、ガザ地区へ搬入された。

搬入された物資は、まだ人道支援物資だが、トルコは、家屋や病院の建築も計画しており、建築物資も搬入される予定。

何が搬入されているかは、イスラエル側とトルコも監視する中で、搬入が行われているが、ガザの中に入った後には、イスラエルは、物資が何に使用されているのか、監視することはできない。

トルコは今週月曜には、さらに2万トンを運び込む予定。

http://www.haaretz.com/israel-news/1.728592
http://www.aljazeera.com/news/2016/07/turkish-aid-gaza-160705133610750.html
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レバノン国境ミスガット・アム:眼下に広がるヒズボラの家々 2016.7.10

 2016-07-10
今年は、2006年に第二次レバノン戦争が発生してから10年目にあたる。レバノンとの国境、キブツ・ミスガット・アムでのイスラエル軍の記者会見に参加した。

キブツ・ミスガット・アムは、上ガリラヤ地方のレバノンとの国境線、ナフタリ高地の上にあり、西側と西北側は直接レバノンに面している。

北東は、イスラエルの町メツラの背後に、ドブ山。この山は、2006年の第二次レバノン戦争の時に3人の兵士が拉致された現場である。紛争の象徴のようなシェバ農地、分断された町ラジャーも見える。レバノンに続く一本道もみえ、いつヒズボラがなだれ込んで来ても不思議はないといった地形だ。

イスラエル軍によると、2006年の第二次レバノン戦争の戦後、この地域では、これまでになく静かな日々が続いているという。しかし、イスラエル軍は、ヒズボラが、”次回の戦争”に備え、膨大な数のミサイルやロケット弾を蓄積していることも、しっかりと把握している。

ミスガット・アムからすぐ下には、赤い屋根の家々が見えるのだが、IDF司令官(氏名非公開)によると、その家々の中に、ミサイルやロケット弾が隠されているという。それらは地下トンネルでつながっている。ヒズボラの司令部もそれらの家々のなかにある。

次回もし、ヒズボラと戦争になった場合、1日に1500-2000発のミサイルがイスラエルに撃ち込まれるとイスラエル軍は予測している。2006年の戦争でのミサイル攻撃は、一日150-180発だった。つまり、次回は、アイアンドームや迎撃ミサイルが追いつかないミサイルの雨になるということである。

さらに今度は、ミサイルだけでなく、ヒズボラがイスラエル領内に入り込み、ミスガット・アムなどのキブツや入植地を占領しようとするとイスラエルは推測、警戒している。

ヒズボラは,イランのいわば手足である。ミスガット・アムと同様にレバノンが目の前というキブツ・イーロンを訪問したが、キブツを見下ろす丘の上にあるヒズボラの施設の上に、イランの旗がひるがえっていた。次の戦争にはイランも大きくかかわるはずである。

当然、イスラエルは、いかなる攻撃をうけても、早期に効果的に反撃する。司令官によると、もし一発でも市民に向けて撃ち込まれ、人的被害が及ぶと、イスラエル軍が大規模に反撃し、「いまだかつて経験した事がないような戦争」になると警告する。

このままヒズボラもイスラエルも、”次回に戦争”にむけての準備だけどんどん整えて、戦争になった場合の被害のあまりの大きさから、結局戦争に至らないという可能性もある。しかし、中東では、何がきっかけとなって戦争になるかは全く予想がつかないので、明日、戦争が勃発している可能性も十分ある。

いずれにしても、イスラエル北部、レバノンとの国境に、とんでもない火薬庫があるということは確かなようである。

<石のひとりごと>

今回、IDF幹部司令官が、「次に戦争になれば、いまだかつて経験したことがないような戦争になる」と言っていたのが印象的だった。

ミスガット・アムから、歴史的にも多くの戦いが繰り広げられて来たメギド(ハルマゲドン?)は、車で1時間ぐらいである。司令官が緊張をこめて、「いまだかつてないような戦争」というのを聞いていたら、世界を巻き込む戦争に発展していく様子を想像してしまい、緊張させられた。
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ISISの動きとNATO首脳会議 2016.7.10

 2016-07-10
<ISISの逆襲>

イラクでは、先月末、イラク軍が、ISISが要所にしていたファルージャを奪回したと発表した。ISISは、夜の闇の中、大きな隊列を組んで脱出を試みたが、イラク軍とアメリカ軍が、この隊列を空爆。ISISは数百人の戦闘員を失うなど大打撃を受けたと伝えられている。

http://edition.cnn.com/2016/06/26/middleeast/falluja-liberated-isis/

イラク軍、アメリカ軍は、勢いに乗って、次にISISが主都と主張するラッカを目指すと言っている。しかし、この直後、イラクの主都バグダッドで自爆テロが発生し、それによる火災もあいまって300人近くが死亡した。

http://edition.cnn.com/2016/07/07/middleeast/iraq-baghdad-bomb-toll-rises/index.html

バグダッドでは、この後も自爆テロが続いている。

また、サウジアラビアでは、ラマダン中の4日、イスラムの聖地メディナを含め24時間以内に3件の自爆テロが発生した。

海外でも、イスタンブール空港(ISISの容疑)、アメリカ、またダッカでもテロが発生し、日本人7人も犠牲になったところである。

CIAのジョン・ブレナン長官は、中東でISISが領域を失いつつあるため、世界各国の分子にテロを行うように煽動しており、これからもテロが続く可能性があると警告している。 http://edition.cnn.com/2016/06/26/middleeast/falluja-liberated-isis/

なお、CNNによると、ISIS は、これまでに23カ国で126のテロを決行し、1753人を殺害しているとのこと。

http://edition.cnn.com/2015/12/17/world/mapping-isis-attacks-around-the-world/index.html

*ファルージャではまだ戦闘中

ファルージャをイラク軍が奪回したとはいえ、町中ではまだ残党との銃撃戦が続いている。また、ISISが、出て行く前に町中に(病院にも)爆弾を仕掛けているため、避難している住民が帰宅できるできる見通しはまだみえていない。

激しい戦闘を前に、新たに避難した住民ら8万人以上は、イラク政府の準備したテントにいるが、野宿している人もいるもよう。砂嵐も来る砂漠で野宿はかなり厳しい。

http://edition.cnn.com/2016/06/26/middleeast/falluja-liberated-isis/

<NATO首脳会議>

こうした情勢の中、ワルシャワでは、オバマ大統領や、EU離脱で論議を呼んでいるイギリスのキャメロン首相も出席してで、NATO首脳会議が行われた。

NATOはもともと、東西冷戦時代に、欧米がロシア勢力に対して結束した軍事勢力である。今回もメインは、ウクライナをはじめ、欧州との境界で勢力をじわじわと拡大しているロシア勢力への対策についてが論議された。

結果、2017年より、バルト3国(ラトビア、エストとニア、リトアニア)とポーランドに兵4000人を駐留させることを決めた。

この他、イギリスがEUを離脱する方向だが、NATOにまで影響して結束が乱れ、西側勢力の防衛にかげりがでないよう、継続したイギリスの貢献が確認された。アメリカはNATO内部メンバーではないが、同盟関係は不変とオバマ大統領が確認した。

この他、ISISに関して、具体的な対策も話し合われた。それによると、あらたに次の3点が行われることになった。

①AWACS(早期警戒管制機:大型レーダーを搭載し、状況分析を行い司令塔になる軍用機)を投入する。 ②イラク軍の訓練強化 ③各国防衛費を増額する。

http://www.bbc.com/news/world-europe-36755639

世界は、徐々に対立を深め、平和には向っていないようである。
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銃撃テロで父親死亡:母子3人負傷 2016.7.2

 2016-07-02
昨日、ヘブロン近郊のユダヤ人地区キリアット・アルバで、13才の少女が子供部屋で寝ている時に刺殺されるという恐ろしいテロが発生したが、その後も、パレスチナ人によるテロが連続して続いている。

昨日のキリアット・アルバでの事件の後の夕方、イスラエル北部、地中海沿岸の町ネタニヤのシュック(オープン市場)で、パレスチナ人が市民2人を刺して負傷させた。女性(30)は重傷。男性(40歳代)は中等度の負傷。

犯人は現場で撃たれて死亡した。ネタニヤに近いツルカレムに住むパレスチナ人だった。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/214328#.V3aj7aUWnA8

今日朝には、ヘブロンのマクペラの洞窟の入り口付近で、女性テロリストがイスラエル兵に近づいてナイフを出し、その場で撃たれて死亡した。

さらに今日午後、国道60号線をヘブロン南部の入植地ハル。ヘブロン付近を走っていた車が、20発もの銃撃を受け、車はひっくりかえった。このテロにより、ラビ・ミハエル・マークさん(48)が銃創により死亡。妻のハバさん(40)も、複数発の銃弾を受けて重傷となった。

同乗していた2人の子供たち、13才の少女は銃弾を受け、中等度から重傷の負傷。15才の少年は、車がひっくり返った時に殴打したとみられる傷で負傷した。

救急隊が到着したとき、マークさんはひっくり返った車の運転席にさかさまのままで、すでに死亡。他の3人はなんとか車外に出ていたという。一人軽傷だった15才の少年が、現場で治安部隊に抱きかかえられるようにしている様子がテレビで伝えられた。

死亡したミハエル・マークさんは、西岸地区オテニエルとハル・ヘブロンの開拓者の一人で、今も地域の有力者の一人。オテニエルでは、イシバ(ユダヤ教神学校)の校長でもあった。10人の子供の父親で、イスラエル諜報機関モサド長官、ヨシ・コーヘンさんのいとこ。

最近議会入りしたユダ・グリック議員は、マークさんと共にグッシュ・エチオンのイシバで学んだ親友の一人だった。マークさんは多くの人に愛され、尊敬されていた人だったようである。

現在、イスラエル軍は、ヘブロンとその周辺を広範囲に閉鎖し、犯人の捜索にあたっているが、犯人はまだ捕まっていない。

今週末はラマダンの最終週で、かけこみのテロが発生する可能性が高い。テロが成功しているので、今後もテロが連鎖する可能性があると懸念されている。

今週末は特に神殿の丘に来るパレスチナ人が増えるので、東エルサレムでは、治安部隊3000人が配置され、警戒にあたっている。

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Initial-report-shooting-attack-in-Hebron-459253
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4822991,00.html

<ネタニヤフ首相:ヒレル・ヤッファさん(13)の自宅を訪問>

ネタニヤフ首相は、昨日のテロ現場となったキリアット・アルバを訪問し、侵入したテロリストに殺されたヒレル・ヤッファさん(13)の自宅で、両親に面会した。テレビが報じているところによると、ヤッファさんの両親が、対処を懸命に訴える前で、ネタニヤフ首相は、ただだまって聞いていた。

http://www.mako.co.il/news-israel/local-q3_2016/Article-f35ae8d8955a551004.htm

<絶対に出て行かない:西岸地区のユダヤ人>

この2日間でのテロ4件のうち3件は西岸地区の入植地に住むユダヤ人を狙ったものであった。

特に4件目の事件は、昨年11月、やはり安息日直前に、西岸地区で、ラビ・ヤアコブ・リトマンさん家族の乗った車が銃撃を受け、父親のラビ・リトマンと、その息子のナタナエルさんが死亡するという事件に酷似していた。

また今回のテロで、イシバのディレクターを失ったオテニエルは、2012年にも、イシバの学生4人が惨殺されるというテロを経験している。

オテニエルの町の秘書エラン・ダガニさんは、犯人に伝えてほしい次のように語っている。「私たちを恐れさせ、あきらめて出て行くと思っているのならそれは間違いだ。私たちは耐えて居続けるだけでなく、前進し続ける。」

<中東問題に関するカルテット報告書:イスラエル、パレスチナ双方からブーイング>

金曜、中東問題に関するカルテット(アメリカ、ロシア、国連、EU)が、イスラエルとパレスチナの和平に関する報告書が公表した。

それによると、カルテットは、今の現状では、2国家2民族(イスラエルとパレスチナの2国に分ける案)が危機的状況にあるとし、イスラエルに対しては、「入植地が和平の障害になっている。入植活動を停止し、エリアC(ユダヤ人地区)の拡大をやめるよう、要請した。

パレスチナ自治政府に関しては、イスラエル人に対するテロを非難するとともに、若者に対するテロの煽動をやめるよう、要請した。

http://www.haaretz.com/israel-news/1.728324

これを受けて、イスラエルは、「報告は、”入植地が和平の障害になっている”という一辺倒の迷信を繰り返している。入植活動と、パレスチナ人のテロを同レベルにするのは道徳的にいかがなものか」と反発。

パレスチナ自治政府は、「外国の軍隊が駐屯し、支配されているという現状が反映されておらず、パレスチナ人の期待を裏切る内容だ。」として反発した。

http://www.haaretz.com/israel-news/.premium-1.728360

<石のひとりごと>

試験勉強もぎりぎりにならないと腰があがらないものだが、テロまで、ラマダンの最終の週に最も多くなるというのも、じつに愚かすぎる話である。

今こうしてエルサレムの自宅に座って、静かな安息日の夜を迎えているが、こうしている間にも2つの家族は、悲しみと混乱のどん底にいる。

ヒレル・ヤッファさん夫妻は13才という元気な娘を永遠に失い、ラビ・ミハエル・マークさんの10人の子供たちは父親を失った上に、母親も重傷で病院にいる。

この空の下で、深すぎる悲しみに座っている人々がいると思うと、この国に住むユダヤ人たちの代償の大きさと、ここで生き延びることの厳しさを思わざるを得ない。

今週末、テロをしようとしている若者たちが、どうか愚かなラマダン・すべりこみテロを決行して自らも死ぬことがないように。また続く悲惨なテロで、ヒルトップユースなど、過激右派ユダヤ人たちが、報復行動にでないようにと祈るばかりである。
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