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平和な時はもめる国会・国内情勢 2017.10.30

 2017-10-30
<最近のイスラエル情勢:とりあえず平和>

10月16日、イスラエルでは、北部ゴラン高原にシリア政府軍からとみられるミサイルが着弾。イスラエルの空軍機が、シリア領内へ反撃する事件が発生した。その同じ日、南部でも、ISISからとみられるロケット弾が、シナイ半島から発射され、イスラエル南部エシュコル地方に着弾。イスラエルに被害はなかったことと、シナイ半島では、エジプトがISISと戦っているため、イスラエル空軍による反撃はなかった。

いずれも緊張する出来事ではあったが、これらは今に始まったことではない。今回もその時だけのことで、いずれもすみやかにニュースから消えた。

イスラエル最大の脅威イランについては、トランプ大統領が、2015年に締結された核兵器開発保留を反故にする、つまりは、イランへの経済制裁再開への意欲を表明したりしているが、結局は議会がこれに賛同しなければならないため、今の所、まだ実際的な動きはない。

こうしたアメリカに対抗し、イランは、弾道ミサイルの発射実験を行った。「これからもミサイル開発は続ける。」と言っている。これに対し、イスラエルがどうするのかが注目されているが、今の所大きな動きはない。

パレスチナ問題については、10月27日、ガザ地区でハマスの治安部隊長官タウィック・アブ・ナイムが、乗っていた車が爆発し負傷するという事件が発生。ハマスの指導者ハニエは、ハマスとファタハの和解を妨害しようとするイスラエルによる暗殺未遂だと非難した。イスラエルは、まったくノーコメント。

ハマスとファタハの和解だが、イスラエルの元防衛相ヤアロン氏は、記者会見において、「ハマスとファタハの合体はありえない。」との見解を確信を持って語った。イスラエル政府も、ハマスとファタハがものわかれに終わるのは時間の問題とみているようで、危機感はない。

今、世界は、スペイン・カタローニャの独立問題、予測不能なトランプ大統領、北朝鮮の核問題などで忙しい。中東アラブ諸国も、イランの核兵器・ミサイル問題の他、シリア・イラク情勢、クルド自治区の独立問題などで手一杯である。イスラエル・パレスチナ問題は、もはや世界の片隅の問題といった様相だ。

こうなると、イスラエルでは国内に目がいくもので、最近では、国内でもめるニュースが続いている。

<リブリン大統領がネタニヤフ政権を痛烈に批判>

イスラエルでは、23日、冬季国会会期が始まった。会期開催の初日演説で、リブリン大統領は、ネタニヤフ首相と国会を前に、「現政権は、司法とメディアという、民主主義を監視する組織の権限を縮小しようとしている。3権分立(立法府、行政、司法)を脅かすことは、イスラエル国家の本質に対するクーデターともいえる。」と大胆に批判した。

https://www.timesofisrael.com/opening-knesset-rivlin-warns-of-government-coup-against-democracy/

リブリン大統領が指摘するのは、ネタニヤフ政権による行政府、ネタニヤフ連立政権が過半数になっている国会・立法府と、最高裁の司法府が対立している件である。具体的な対立の主なものは以下の2点。

1)ネタニヤフ首相汚職疑惑をめぐる対立

ネタニヤフ首相は、現在、複数の汚職問題で捜査を受けていることは8月にお伝えした通り。これに対し、右派系与党連立政権は、首相には刑事訴追は免責とする法案を国会に提出した。左派野党勢は当然これに反発。首相の座が犯罪の巣窟になるとして、採択するかどうかでもすでに論争となっている。

イスラエルでは、法案が法律になるためには、国会を3回通過した上、司法府の長である司法長官がこれに同意しなければならない。現現職マンデルビット司法長官は、すでに、この法案に同意しない意向を表明しており、政権側と対立している。

https://www.timesofisrael.com/pm-immunity-bill-will-provide-a-refuge-for-criminals-ag-warns/

*主なネタニヤフ首相汚職疑惑

①ハリウッドの富豪から超高価なシガーやシャンペンなどを受け取っていた問題、②首相自身に有利になるよう、大手メディアに利便を図ったとみられる問題、③ドイツから潜水艦を購入するにあたり、国防省の意思に反して特定の会社からの購入を決めた件。ここに、首相のいとこで首相の個人弁護士でもある人物などが関与していた問題。

これに加えて、サラ夫人の家中使用人への粗悪な取り扱いなども問題にあげられている。ネタニヤフ首相はこれを全面否定している。

これらの件に関しては昨年11月から、社会的批判の元になっている。テルアビブ近郊ペタフティクバ氏のマンデルビット司法長官の自宅前では、左派系住民らが、首相弾劾を求めるデモを行っていた。汚職疑惑が、刑事訴追の対象になったことが公になってからは、デモに参加する人の数は、2000人を超えるようになっていた。

最高裁は、当初、民主主義の原点から、現職首相に反対するデモを事実上認める姿勢を示していた。しかし、デモの参加者が2000人を超えてきたことから、司法長官自宅前でのデモは500人を限度とするとの命令を出すに至っている。

この法案について、ネタニヤフ首相自身は、汚職疑惑を全面否定していることもあり、「興味がない」と語っている。

https://www.timesofisrael.com/high-court-lifts-cap-on-protests-at-ags-house-over-netanyahu-graft-probes/

2)合法化法案(Regulation Bill)に関する対立

ネタニヤフ政権率いる行政・立法府と、マンデルビット司法長官との対立は、もう一つある。

連立政権の一員である右派ユダヤの家党のベネット氏は、昨年10月、西岸地区入植地にあるユダヤ人入植地で、まだ合法化されていない”前哨地”(Outpost)とされる地域の合法化を可能にする法案、いわゆる合法化法案(Regulation Bill)を国会に提出した。

これは、最も古くから問題となっている”前哨地”アモナについて、最終的に、最高裁が違法(パレスチナ人の所有地に建てられている)と判断し、昨年12月を撤去期限としていたことへの対策であった。この法案が通らなければ、アモナは強制撤去されるということであった。

しかし、アモナを合法化法案の対象にすることは、明らかに司法府最高裁が決めたことに反対することになるため、ベネット氏とネタニヤフ首相が夜を通して妥協策を練り、アモナは撤去するが、他の前哨地はすべて、撤去をのがれるという妥協案で、合法化法案を再提出。

その後、国会で採択が行われ、合法化法案は、2回目まで通過したのであった。*アモナの撤去は乱闘の末、12月に実施された。

しかし、この合法化法案に関しても、最終的には、マンデルビット司法長官がこれを認めない意向を発表したため、この法案は今も棚上げになったままである。

このように、政権側が何を決めても、結局マンデルビット司法長官が止めてしまうということで、いまや、司法府が、ネタニヤフ政権の目の上のたんこぶ状態なのである。リブリン大統領が言うように、司法府は、確かに、国が右にも左にもそれすぎないよう見張っているということのようである。

しかし、最悪の場合、政権側が司法長官の首をすげかえる可能性も出てくる。リブリン大統領は、この状態に対し、痛烈に釘をさしたということである。

http://www.jpost.com/Opinion/Mandelblits-time-of-decision-480989

3)エルサレム拡大法案は採択延期へ

問題になっている法案はもうひとつある。エルサレム拡大法案である。この法案は、エルサレム郊外にあたるマアレイ・アドミムやギブアット・ゼエブ、グッシュ・エチオンなど、今は入植地扱いだが、実際には、しっかりとしたユダヤ人地区になっているエルサレム近郊西岸地区の19の地域を、エルサレム市に併合しようとする法案である。

現在、エルサレムの総人口は約90万人で、ユダヤ人は54万人(61.1%)、アラブ人37万人(37.3%)。この拡大法案が実現すると、エルサレムの総人口は、15万人増えて100万人を超える。人口比はユダヤ人が67%、アラブ人が32%となるみこみ。

この法案については、パレスチナ人からの反発はもちろん、国際社会からの反発もあるため、イスラエルの”領土しての併合はしない”が、”エルサレム市の一部になる”という妥協案で提出された。具体的には、市の境界線が広がるだけという考え方で、これらの地域の住民には、エルサレム市の選挙権が与えられることになるという。

超正統派たちは、エルサレムが拡大すると、エルサレム住民の世俗派の比率が増えて、超正統派の声が、市に届きにくくなるとして、この法案には反対している。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/237257

この案についても、結局、司法府が差し止めると思われるが、この案については、アメリカもブレーキをかけていることから、ネタニヤフ首相の方で、採択の延期を決めたとのこと。ネタニヤフ首相は、今はアメリカと足並みをそろえることが肝要と考えている。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/237348

<超正統派の兵役拒否デモで超正統派にも亀裂>

超正統派の兵役拒否デモは9月にも発生し、治安部隊と暴力的な衝突になったが、10月16日、22日と、超正統派の中でも過激とされる”エルサレム党”のメンバーが中心となり、再び大きなデモを繰り返した。

16日のデモはエルサレムだけでなく、全国各地でも行われた。超正統派たちは、警察官らへののろいを叫んだり、暴力行為にも及び、エルサレムでは8人、テルアビブ近郊の超正統派の町、ブネイ・ブラックでのデモでの逮捕者は、40人に上った。

https://www.timesofisrael.com/over-30-arrested-in-violent-ultra-orthodox-anti-draft-protests/

今回のエルサレムでの大規模デモは、テルアビブ方面をつなぐ国道1号線への出入り口で発生した。このため1号線が閉鎖されたほか、バスや路面電車も止められ、夕方、帰宅を急ぐ多くの市民が足止めとなった。兵役にもつかず、国の社会補償で生活する人々が、多くの納税者らに迷惑をかけたことになる。こうしたデモは、世俗派の人々の反感を増し加えるという結果になっている。

これに危機感を持つ超正統派もいる。超正統派は、大きく2派ある。一つはハシードとよばれるポーランド系、もう一つはリトアニア系。暴力的なデモで問題を起こしているエルサレム党はハシードのメンバーである。

暴力的なデモがイスラエル社会の超正統派に対する概念を変えてしまう可能性に危機感を持ったリトアニア系のラビは、「エルサレム党はまるで羊飼いのいない羊だ。」と、同じ超正統派ながら、痛烈に批判するコメントを出した。

https://www.haaretz.com/israel-news/.premium-1.819389

超正統派のデモが発生し続ける一方で、家族やコミュニティの反対を押し切ってイスラエル軍に従軍する超正統派の若者は増加傾向にある。

イスラエル軍では、基礎訓練の最後に、テルアビブからエルサレムまでの60キロを重い装備を背負った状態で歩くという卒業訓練があるが、26日、超正統派の若者達からなる新兵部隊がこの行軍を終え、ラビに祝福される様子が報じられた。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/237346

イスラエルは、超多様な社会。一面を見てすべてを語ることは、まったく不可能であるということは知っておくべきであろう。
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イスラエルの最低賃金増加へ 2017.10.30

 2017-10-30
イスラエルの物価は、高騰を続けており、物にもよるが、円が弱くなったこともあり、全体的に日本より高いとみてよいだろう。人々の収入についても、上昇させなかればならず、最低賃金(月収)は、この2.5年の間に、1000シェケル(約3万円)もあげられていた。

Yネットの記事によると、今回、イスラエルの厚生労働省は、月額の最低賃金を300シェケル(約1万円)あげて、5300シェケル(約16万円)にする法案を提出。

財務省もこれを承認したため、国会で審議されることになったものである。国会で3回承認されれば、法案になるが、すみやかに承認されると予測されているのか、この12月より、最月額最低賃金は、5300シェケルとなるみこみだという。

時間給に換算すると、26.9シェケルから28.5シェケル、日本円にすると、約50円あがって、880円となる。これは、日本と比較すると、東京、神奈川、大阪の最低賃金よりは低いが、その他の都道府県よりは多い額になる。

http://freestances.com/1775.html (都道府県別最低賃金)

最低賃金を上げると、貧困率が低下すると期待されている。同時に、障害、老齢年金を上げることで、貧困率低下がみこまれている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5035109,00.html
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嫌われ者!?しかし観光は大盛況 2017.10.30

 2017-10-30
イスラエルは国際社会、特にアラブ諸国ではご法度とも言える存在である。2016年夏のオリンピックで、イスラエルの柔道の選手が、エジプトの選手から握手を拒否されたことが話題となったが、再び柔道でのイスラエル拒否の話題がニュースを賑わした。

<イスラエル国歌・国旗掲揚拒否:アラブ首長国連邦柔道大会>

10月23日から開催された、アラブ首長国連邦のアブダビで行われた柔道連合の国際大会に、イスラエルの選手12人が出場。タル・フリッカー選手(66kg)が、金メダルを、ギリ・コーヘン選手(52kg)など4人が銅メダルを獲得し、計5つのメダルを獲得する好成績を残した。

スポーツイベントではあったが、アラブ首長国連邦は、イスラエルとは国交がないため、イスラエルの国名は放送されず、国旗はじめ、いかなるシンボルも表記しないとの約束での参加であったという。

フリッカー選手が金メダルを獲得した時、イスラエルの国旗のかわりに、大会旗が掲げられ、国家ハティクバの代わりに大会歌が流された。この時、フリッカー選手が、口パクでハティクバを歌っているのが報じられ、話題となった。

フリッカー選手は、後にどう感じたか聞かれ、「国旗があろうがなかろうが、どちらでもうれしい。皆僕がイスラエル人であることは知っている。だれにもイスラエルは止められないということはあきらかだ。」と語った。

https://www.haaretz.com/israel-news/sports/1.819450

この後、アラブ首長国連邦の柔道協会が、上記のような状況であったことを、イスラエルの柔道協会に謝罪し、次回は、国名が出されるよう願っていると伝えたという。

なお、イスラエル選手らは、ビザの問題でアブダビへの入国が1日遅れたものの、選手としての取り扱いは、他国と同様に丁寧なものであったという。

https://www.timesofisrael.com/uae-apologizes-to-israel-for-judo-handshake-snub/

<イスラエルの観光大盛況>

イスラエルは、この土曜に、今年初めてとなる雨が降った。しかし日々、非常によい天気で気候は快適そのものである。そのためか、各地の観光地は超大混雑となっている。

10月半ば、南部死海地方、ヘロデ大王の要塞マサダ(世界遺産)では、ロープウェイでサイトに上がるだけで1時間まち。リフトの順番待ちをしている群衆の様子は、まるで東京の朝のラッシュ時の様相だった。

同じ死海地方のクムランでは、ちょうど昼頃、ランチに押しかけた観光客グループで超満員。レストランの入り口は、おしくらまんじゅうのカオス。レストランに入る順番待ちの列は、隣接する土産物売り場から入り口付近まで続いていた。しかしそこは欧米の観光客。いらいらせず、けっこう余裕で並んでいた。

結局、筆者のグループがランチにありついたのは、ゆうに2時をまわっていただろうか。レストランとはいえ、バイキングである。アラビア語を話すウエイターらが食後のお皿を何枚を重ねて、走り回って片付けている。当然、レストラン内部は非常にやかましく、床もごみがけっこうさんらん状態。お客様には申し訳ないランチであった。大型観光バスも止める場所がないほどで、経験30年のベテランバス運転手が、「こんなの初めて見た。」と言っていた。

ところで、この地域にはアハバ化粧品の工場があるが、西岸地区にあるということで、日本を含め多くの国でボイコットの対象にされている。しかし、観光客は、この大混雑のなかでも、大量にアハバを買っているようである。

この状態は、一般には危険とも思われる地域の観光地も同じである。友人のガイドがベツレヘムから送ってきた写真をみると、イエス誕生のスポットなる地下の小さい部屋に入るのにこちらも大おしくらまんじゅう状態。エルサレムでは、神殿の丘に入りたい観光客の列が、城壁の外にまで至るしまつであった。

イスラエルへの観光客はクリスチャンが多い。昨日はエルサレム・アッセンブリーでの礼拝に行ったが、観光客が大型バスで礼拝に来るので、教会まで大混雑。せまい廊下は、トイレ、食堂へと進むクリスチャンたちで大渋滞だった。筆者は、お茶ものまずに帰宅した。

どういうわけか、イスラエルは嫌われる国なのだが、実質的には、また最終的には、イスラエルは祝福される結果になるように思う。遠くから政治的にイスラエルを嫌う方が、ばかげていると思えるときがある。これはイスラエルに住んでいる筆者の個人的な感想だが。。。
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日本を愛したアインシュタインと核兵器問題 2017.10.30

 2017-10-30
10月、ユダヤ人物理学者アインシュタインが、日本の帝国ホテルでボーイに渡したとされるメモ2つが、エルサレムでオークションに出され、計約180万ドル(2億500万円)で落札された。

1922年、アインシュタインは、日本の各地での公演のため来日中に、ノーベル賞受賞のニュースを受けとったと言われる。メモは、アインシュタインが、東京に滞在した際のこと。ホテルの部屋に、届け物をしたボーイに渡すチップがなかったので、「運が良ければ高額で売れる。」として渡したものだという。

最終的に、ものすごいチップになったということである。

日本にはチップの習慣はないので、このボーイが日本人だったのかどうかが気になるところだが、今回このメモをオークションに出した人はこのボーイのおいで、ドイツ在住とも伝えられている。明らかにはされていない。

http://www.bbc.com/japanese/41745019

<ナチスの核兵器開発をアメリカに警告したアインシュタイン>

アインシュタインはドイツで生まれたユダヤ人である。1922年にノーベル賞を受賞したが、その知らせは、日本訪問時に受け取った。この時、アインシュタインは、日本全国を公演して周り、日本の人々との交流を深めている。その後ドイツに戻ったが、1933にヒトラーがドイツで政権をとると、この年、反ユダヤ政策から逃れて、アメリカへ亡命する。

ユダヤ人への激しい迫害が伝わる中、アインシュタインは、1938年、ドイツの化学者がアインシュタインの相対性理論を使って核分裂エネルギーを発見したことを知る。ドイツが核兵器を開発しはじめたことに危機感を持ったアインシュタインは、ルーズベルト大統領にドイツ打倒のため、アメリカも核兵器を開発するようすすめたのであった。

これを受けて、アメリカは核兵器開発をすすめた。1945年5月、ナチスドイツは、アメリカの核兵器完成をまたずに降参した。しかし、アメリカは核開発をやめなかった。化学者1000人を動員して原子爆弾を急ぎ製造した。ドイツ降参からわずか3ヶ月後、アメリカは、完成したばかりの原子爆弾を広島に投下した。これは、日本を降参させるためというよりは、”実験”であったとの見方もあるほどである。

日本を訪れ、日本を愛していたアインシュタインはこれに衝撃を受けたという。まもなくアインシュタインは、世界の化学者とともに核兵器は、”世界政府”が管理すべきであると訴え、核兵器廃絶の平和運動を展開した。これにより1968年、核拡散防止条約への道を開くことになっている。

しかし、残念ながら、現在の世界の核開発は、さらに破壊力がすすみ、核保有国も拡散する方向にむいている。

かつて、アインシュタインが、アメリカのルーズベルト大統領に、ナチス打倒のために、核兵器開発を急ぐようすすめたという動きは、今現在、イランが核兵器の開発を行っているとイスラエルが懸命に訴えている様子とつながるものを感じた。

現代の核兵器の威力は、アインシュタインの時とは比べものにならないほど進歩している。次回、また世界戦争になり、核兵器が使われる時はまさに世界の終わりになってしまうだろう。それまでに、日本が再び核兵器実験の餌食にならないようにと懸念するところである。

*NHKその時歴史が動いた「日本を愛したアインシュタイン・その悲劇」 https://www.youtube.com/watch?v=nQuXDrAu76Y&t=848s
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スコテ(仮庵):新しい出発 2017.10.8

 2017-10-08
イスラエルでは、10月4日の日没から、仮庵の祭に入った。この後続いて安息日にも入ったため、交通も店も稼働しない日が続き、すっかり休日ムードである。すごしやすい気候の中、夜も昼も、屋外に建てた仮庵の中で食事する食器の音や楽しげな家族たちの声が町中で聞こえている。

8日(日)は、例祭の中日となり、祭司の祈りがささげられるため、嘆きの壁広場は再び、人でぎっしりと埋めつくされる。例のごとく、治安部隊はテロの防止に目を光らせてくれている。

イスラエル政府は、先月のハル・アダールでのテロ事件(イスラエル人3人死亡)が、イスラエル国内での労働許可を持っていたパレスチナ人によるものであったことから、今年は仮庵の例祭の7日間全期間、西岸地区からの入国を、労働許可を持っているパレスチナ人も含め、全面的に禁止すると発表した。

しかし、パレスチナ人労働者に加え、イスラエル人雇用主からの要請もあり、結局1万人は入国することになったもよう。

https://www.haaretz.com/israel-news/.premium-1.815908

<スコテとは何か>

仮庵の祭は、スコテと呼ばれる。スコテは、非常に脆弱で無防備な仮庵のことだが、その他、出エジプトを果たしたヘブル人たちが、最初に宿営した場所の名前でもある(出エジプト12::37)。ヘブル人たちは、ここで種無しパンを焼き、ここから奴隷ではない新しい歩みを始めた。

しかし、スコテは、全く何もない砂漠である。いつ襲われてもおかしくないような脆弱きわまりないスコテで寝るはじめての夜。喜び勇んでエジプトから出て、自由になったものの、ここで初めて厳しい現実に直面することになったヘブル人たちは、いったい何を考えただろうか。

もはや、自分の力にはたよれず、これから何が待っているのかもさっぱり見えない。どこへむかっているのかもわからない。これから彼らを守るものがあるとすれば、彼らを導き出した神、主でしかない。しかし、主は目にはみえるお方ではないし、何を考えておられるのかもわからない。

人間的には、非常に恐ろしい状況だが、このスコテの祭では、イスラエル人は、とにかく喜ぶよう命じられている。目にはみえずとも、全世界の総司令官でもある創造主自身が、彼らをエジプトから導き出したのだから、主ご自身がこれからも必ず守り、導かれるはずだからである。

実際、聖書には、神はここスコテで、彼らのために、寝ずの番をされたとある。(出エジプト12:42)

ユダヤ教では、この例祭期間中、聖書の中の”伝道者の書”を読むことになっている。この書物は、「空は空。いっさいは空である。日の下で、どんなに労苦しても、それが人(アダム)に何の益になろう。一つの時代は去り、次の時代が来る。しかし地(アダマ)はいつまでも変わらない。」と一見、ネガティブな感じで始まっている。

ユダヤ教によると、この書物のキーワードのひとつは、「アダム」(人間)と、「アダマ」(土)という、ヘブル語では同じ”根”を持つ言葉である。

土は、それだけでは、何かをなすことはない。しかし、土は、すべてを生み出す力も秘めている。神が土から人を、様々ま動物や植物を創造されたのである。人も同じで、人自体は、何かをなすことはできないが、神がそこからすべてを生み出させる力も秘めているということである。

スコテは、イスラエルの新しい出発の地だった。ヘブル人は、あまりの無力さに震えていたかもしれないが、彼らは、神によってすべてを生み出す可能性も秘めていたということである。仮庵の祭(スコテ)は、全くの無から、すべてが生み出される新しい出発という意味もあるという。

http://www.aish.com/h/su/tai/48961266.html

仮庵には、この他にも終末にかかわることなど、様々な深い意味があるが、それらをいちいち知ることもなく、とにかく神に命じられたままに仮庵を作り、毎年喜び楽しんでいる現代国家イスラエル。この国は、やはり聖書の神がおられることを証する祭司の国であり、けっして侮ってはならない国だと実感させられている。
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ハマス・ファタハ合意へ急進中か 2017.10.8

 2017-10-08
ここしばらく、エジプトの仲介で、ハマス(ガザ地区)・ファタハ(西岸地区)が合意、合体する動きが続いていたが、3日、パレスチナ自治政府(ファタハ)のハムダラ首相が、自治政府官僚430人を率いてガザを訪問。そこで閣議を開くことで、ハマス・ファタハの合意への動きが進んでいることをアピールした。

ハマス・ファタハの合意への試みは今回がはじめてではない。これまでにも何度か試みられたが、すべて途中で頓挫している。

しかし、今回は、先月、ハマスがガザ地区の政治運営を放棄すると宣言。さらに、合意への意欲のしるしとして、ガザの刑務所にいるファタハ党員5人を釈放した上で、ガザ地区へパレスチナ自治政府官僚たちを受け入れている。今回は、合意に至る可能性もありうるのではないかとその動向が注目されている。

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Palestinian-Authority-government-convenes-in-Gaza-for-the-first-time-in-three-years-506612

<なぜ合意がすすみはじめたのか>

ガザのハマスは、2005年にイスラエルがガザ地区から一方的に完全撤退して以降、勢力を増し、2007年に総選挙でファタハを破ることとなった。この時、パレスチナ自治政府の主権を持っているのはファタハのアッバス議長だが、首相は、ハマスのイシュマエル・ハニエというねじれた状態となった。

これに乗じてハマスは、同年、ガザ地区のファタハ事務所を制圧し、ガザ地区を完全に支配するようになった。以後10年間、ハマス(ガザ地区)と、ファタハ(西岸地区のパレスチナ自治政府)は敵対する関係となった。

しかし、不思議なことに、パレスチナ自治政府は、その後もガザ地区がイスラエルからもらっている電気代を肩代わりし、ガザ地区のハマス政治家にもファタハ党員と同様、給与を払い続けたのであった。

それから10年。ガザ地区の状況はもはや人がすめないような地域になってしまった。まず2007年に、ハマスがガザの支配権を奪うと、国際社会は、ガザへの支援を次々に停止した。ハマスがテロ組織と認定されていたからである。2014年に勃発したイスラエルとの戦争で多くの建物が破壊されたが、まだ多くは再建されていない。

カタールだけは、ハマスを支援し続けたが、今年に入り、カタールは、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、バハレーン、エジプトから経済封鎖を受け、ガザ地区を支援できなくなった。

トルコのエルドアン大統領もハマスを支持する立場だが、近年ハイファ沖でみつかった天然ガスの取引で、イスラエルに接近しなければならなくなり、ガザへのはでな支援は難しくなった。

ガザとはすぐ隣のエジプトは、ハマスの母体であるムスリム同胞団出身の大統領、前ムルシ政権が、2013年にクーデターで転覆以降、今のシシ大統領は、ムスリム同胞団を弾圧する政策をとっている。シナイ半島に入り込んでいるISISとの戦いにおいては、イスラエルとも協力する立場である。

シシ大統領になってから、ガザ地区は、イスラエルとの国境だけでなく、エジプトとの国境も閉鎖されてしまうという八方ふさがりとなった。

こうした状況の中で、ガザ地区に住む200万人の失業率は平均42%(若者は60%以上/国連調べ)で世界一となった。燃料不足で水道、下水は破滅し、電気は1日に2時間という日もめずらしくない。国連は、ガザ地区はもはや人間がすめない地域になっているとの見解を発表している。

要するにハマスは、ガザ地区住民のくらしを改善・運営するという行政には全く興味がなく、ただイスラエルとの戦闘のみが目的の組織なのだから、これは当然の結果といえるかもしれない。

これに追い打ちをかけるように、今年4月からは、アッバス議長が、ガザ地区に対して続けていた経済支援を大幅に削減、または停止し、いよいよハマスは生きていけないまでの状況になりはじめた。この状況から脱出するために、ハマスは、すでに始まっていたことだが、いよいよイランに助けを求めざるをえなくなった。

これに慌てたのがエジプトである。ガザ地区にイランが進出してくることはエジプトにとって(またイスラエルにとっても)危険な話である。

そこで、エジプトは、ハマスに近づいて圧力をかけ、まずは、ムスリム同胞団と決別させた。こうしてエジプト政府からの支援を受けられる立場にした上で、ガザ地区の発電に必要な燃料を供給。エジプトとの国境も少しづつ解放して、経済封鎖の緩和を行いはじめた。イランの助けを不要にしたというわけである。

続いてガザ地区という重荷を、エジプトだけが背負いこむことのないよう、ハマスとファタハを和解させ、重荷をパレスチナ自治政府に背負わせようとしている。

しかし、アッバス議長は、むしろ、ハマスをぎりぎりにまで追い詰めて、ほぼ無条件に、ファタハの前にひれ伏す形でパレスチナを統一することをねらっていたと思われる。そうでないと、ハマスが軍事部門を手放すまでの話にならないからである。エジプトのこうしたハマスへの助け舟は迷惑であったはずだ。

実際、ハマスが中途半端にエジプトの傘の下にいるので、今、ハマスは、ファタハとの和解の条件として、軍事部門は、このままハマスが維持すると主張している。ファタハがこれを受け入れることは難しい。将来、もしパレスチナが一つの国になったとしても、ハマスが武力を維持している以上、実質的には、権力は2つあるようなものだからである。

しかし、そこへもう一つの要因が加わった。アッバス議長とは犬猿のライバルとなっているマフムード・ダーラン氏が、アラブ首長国連邦の後押しを受けて、ガザのハマスへ、大きな投資とビジネスの提案を持ち込んだのである。

ダーラン氏は、ガザ出身のファタハ党員で、2007年にガザから追放されて以来、海外アラブ諸国の間で力と経済力をつけた人物。ただし、カリスマがなく、パレスチナ市民からの人気もないために、これまでアッバス議長の対抗勢力にはなりえていなかった。

しかし今、そのダーラン氏が登場してきたということである。もし、ダーラン氏の経済支援の申し出にハマスが乗れば、今アッバス議長が行っているハマスへの圧力は無意味となり、アッバス議長は、この問題に関して、蚊帳の外ということになってしまう。

さらにもし万が一、ダーラン氏の活躍でガザ地区が活性化した場合、それを見て西岸地区までが、アッバス議長を排斥してダーラン氏についていってしまう可能性もある。この事態を避けるため、アッバス議長は、今、エジプトのハマスとの和解の話に乗らざるをえなくなったのである。

結局のところ、ハマスとファタハが合意して一致しようとする背景は、決して同民族間の和解や、パレスチナ人の国の独立などではない。実際には、それぞれの組織の生き残りをかけたやりとりに過ぎないということである。

<ほくそ笑むのはハマス?>

しかしこの流れ、よく眺めてみると、一番、得をする可能性があるのは、どうやらハマスのようである。もし、今のまま、ハマスとファタハが合意に至った場合、ハマスが苦手とするやっかいな行政や借金は、パレスチナ自治政府に丸投げできる上、これからは、イスラエルと戦う軍事部門にのみ集中できる。

ハマスが強気になっているとみられることには、ハマスは、ハムダラ首相のガザ入り後の木曜、元西岸地区テロ部門指導者サレ・アロウリを、イシュマエル・ハニエの元での政治部門に任命したことからもうかがえる。

サレ・アロウリは、2014年、イスラエル人の少年3人を誘拐、殺害したテロの立役者だったとみられている人物。この事件の後、イスラエルとガザのハマスは戦闘に突入した。イスラエルとしても決して穏やかではない人物である。

https://www.timesofisrael.com/hamas-appoints-alleged-west-bank-terror-chief-as-deputy-leader/

今後、ハマスとファタハは、次回、10月末ぐらいにカイロで会談を行うことになっている。

<イスラエルの反応>

ハマスとファタハの合意への動きについて、イスラエルが懸念することは以下の通りである。

ハマスがイスラエルを認めず、戦う意欲と武力を温存したまま、パレスチナ自治政府と和解することで、国際社会がなんらかの承認を与えてしまう可能性があるということ。結果、国際社会がガザ地区への支援を再開することもありうる。この資金は当然、ハマスの軍用資金になる。

その上で、ガザの行政から離れたハマスが、イランの支援を受けて、イスラエルへの軍事攻撃に集中しはじめることが懸念される。

また、ファタハとハマスが、一応の和解という形になった場合、西岸地区にまで、ハマス、さらにはイランが入ってくる可能性も出てくる。これは非常に危険な事態である。

ネタニヤフ首相は、ハマスとファタハの合意について、「パレスチナ人の偽の和解で、イスラエルの存在があやぶまれるようなとばっちりはごめんだ。」と語り、アッバス議長は、ハマスの非武装化と、イスラエルをユダヤ人の国と認めさせるべきだと強く訴えている。

ユダヤの家党のナフタリ・ベネット党首は、「これは、和解などではない。たんにアッバス議長が、テロ組織に加担するということである。」と警告。もしこの和解が国際的に評価され、ガザ地区への支援金流入が再開されるようなことになった場合、イスラエルは3つの条件を固守すべきだと訴えた。

その3つとは、①2014年のガザで戦死したイスラエル兵2人の遺体の返還、②ハマスがイスラエルを認め、扇動をやめる、③パレスチナ自治政府は、イスラエルの刑務所にいるパレスチナ人テロリストへの給与支払いをやめる。

・・・・が、ベネット氏のこの要求をハマスとパレスチナ自治政府がそのまま受け入れるとは到底考えられず、今の所、イスラエルは、この和解が本当に実現するのか、もしした場合、どんな結果が現れてくるのか、今は見守るしかない、というところである。

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Israel-wont-accept-fake-Palestinian-reconciliation-506623
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パレスチナがインターポール(国際刑事警察機構)に加盟決定 2017.10.8

 2017-10-08
インターポール(国際刑事警察機構)は先月、北京で行われた総会にて、パレスチナを正式な加盟国をみとめるかどうかの採択を行った。パレスチナ自治政府は昨年もこの採択を要請していたが、今年に持ち越されたものである。

結果、賛成75、反対24、棄権34で可決され、パレスチナは正式にインターポールの加盟国になった。

今回の採択については、アメリカとイスラエルは、まだ正式な国家でないパレスチナが国として加盟するのは、おかしいと反対。採択の数週間前から、採択自体が行われることがないよう根回しを行っていたが、功を奏さなかったようである。

今後どうなるかだが、パレスチナ自治政府は、論理的には、イスラエル人を犯罪者として訴えることも可能となる。しかし、実際に、どの程度の実効力があるのかは、ユネスコの場合と同様、どうも不明瞭な点もある。

パレスチナは、イスラエルとの直接交渉はもはやありえないと判断。国際社会に取り入って、イスラエルを国際的に孤立させる作戦を続けている。

http://www.jpost.com/Israel-News/Politics-And-Diplomacy/Interpol-votes-to-admit-State-of-Palestine-as-new-member-state-506088
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クルド自治区の独立とイスラエル 2017.10.8

 2017-10-08
2014年、シリア、イラクでは、ISISが登場し、イラクでは、バグダッドに次ぐイラク第二の都市モスルを含む広大な領域を奪っていった。これに対し、イラク軍とアメリカ、有志軍も加わって ISIS撃滅をすすめたことから、これまでにISISの支配域はかなり小さくなってきた。

この戦いの最前線で戦ったのが、イラク北部の自治区を持つクルド人勢力ペシャメルガである。クルド人たちは、最前線で戦うことで、クルド人勢力の支配域と影響力を拡大し、最終的にはイラクからの独立も目指していたとみられる。

しかし、クルド人は、イラクの他、シリアやイランなど多数の中東諸国に散らばって住んでいる。そのクルド人の国が独立するということは、中東全域に影響を及ぼしかねない事態である。

9月、クルド人たちが、独立への国民投票を行うと発表すると、イラク中央政府は、これを違憲だとして反対した。またクルド人とは歴史的に敵対してきたトルコ、イランがこれに反対する立場を表明した。

こうした中、9月25日、クルド自治区は、イラクから独立するかどうかの歴史的な国民投票に踏み切った。結果、92.7%が賛成票を投じ、クルド人たちは喜びに沸いた。

実際には、クルド自治区は、今も経済的にイラク中央政府に依存しており、海がないことから独立した経済の樹立も難しく、実際の独立は、すぐには実現しそうもない。しかし、独立支持者が90%を超えたという事実をもってイラク中央政府に圧力をかけるとみられる。

国民投票の後、イラク、トルコ、イランは、クルド自治区に対する経済の締め付けを始めたほか、軍事的な動きもあり、突発的な戦闘になる可能性も指摘されている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171005-00000539-san-m_est

<クルド人とイスラエルの友好関係>

クルド人たちの多くはイスラム教徒だが、クルド人とユダヤ人とは友好関係にある。クルド人たちは、小さなイスラエルが中東で独立を実現させたことをモデルとしてみているという。

イラクにまだユダヤ人がいたころ、クルド人たちは、迫害にあっていたユダヤ人が自治区を通ってイラクから出国するのを助けた。一方、イスラエルも、ISISと戦っているクルド人勢力に対し、諜報活動など、さまざな分野で支援を行っていたと伝えられている。

イスラエルは、クルド自治区独立の国民投票を支持する立場を表明した唯一の国である。このため、国民投票の結果が出た際、一部のクルド人は、クルド自治区の旗とともにイスラエルの旗を振っていた。

今後もし実際に、イラク北部のクルド自治区が独立すれば、イスラエルは、シリア、イラク、イランという敵対国の中に足がかりを持つことになり、本国防衛の大きな防波堤を持つことになる。

トルコのエルドアン大統領は、「クルド人の独立で益を受けるにはイスラエルとアメリカだ。」と語った。またイランを公式訪問したエルドアン大統領と、イランのハメネイ最高指導者は、「アメリカが、中東にもうひとつのイスラエルを作ろうとしている。クルド人の独立投票は、地域への裏切りだ。」と非難した。

エルドアン大統領は、イスラエルのモサド(諜報機関)が、クルド人の国民投票を操作したとも非難したが、イスラエルはこれを否定した。なお、アメリカは、この独立投票については、地域を不安定にするとして反対する立場であった。

https://www.timesofisrael.com/us-seeks-new-israel-in-region-khamenei-says-of-iraq-kurd-referendum/

世界は今やどこから火をふくかわからないが、ここにも一つ発火点ができたようである。
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ヨム・キプール(大贖罪日):国をあげて神の前に出る 2017.9.30

 2017-10-01
イスラエルでは、29日、日没午後6時から大贖罪日(ヨム・キプール)に入った。その前夜までの”スリホット”(ヘブライ語で、謝罪)で、告白してきた罪に関してヨム・キプールは、いわばその判決を受け取る日である。

この日、統計によると、ユダヤ市民(成人)の90%近くが、29日(金)午後6時から、30日(土)午後7時までの25時間、水も飲まない完全断食を行い、神を意識する。当然、レストラン、商業施設はすべて閉店。バスなどの公共交通機関はもとより、個人も車の運転を控える。

国営放送も停止している。イスラエルに民間放送はないので、30日日没まで、テレビもなし。ネットのニュースもストップしている。

29日、日没後は、コール・ニドレと呼ばれる特別な礼拝が行われる。人々は、日没後、居住区最寄りのシナゴーグに行き、夜10時すぎぐらいまでを過ごす。それまで、12歳以下の子供達は、ガラガラになって”安全”な道路で、自由自在に自転車をのりまわして遊ぶというのが、ヨム・キプールの風物詩である。

今年は、安息日と重なった。通常の安息日なら、金曜夜は、夕食を終えたあとに、遅くまでサッカーを楽しむ声が聞こえるのだが、さすがに今夜はそれもない。静まりかえった中、子供達が、自転車や三輪車などを乗り回す声が聞こえはじめている。

一方で、イスラエルは、この聖日に合わせ、西岸地区からのパレスチナ人の出入りを制限し、エルサレム、特に旧市街の警備を強化して、治安の維持にあたっている。休日に休んでいない治安部隊もいるということである。

<罪を神の前に告白するということ>

大贖罪日の祈りは、「ビドゥイ」と呼ばれ、自分の罪を神の前に言いあらわし、告白するというところから始まっている。このため、白い服を着る人が多い。

ユダヤ教では、この祈りの際、前に頭を下げてはならないと教える。自分が、悪いことをしたと思ったら、どうしても頭を下げてしまうのだが、そうではなく、まっすぐ顔をあげて、神の前に出て、胸をたたきながら、声にだして、罪を告白せよというのである。神の前に隠し立てや、とりつくろいをしないためである。

しかし、この日、神の前に顔を上げるためには、実際には、この日までに、それぞれが自分の罪を自覚し、悔い改めているというのが前提になっている。また。だれかを傷つけたことを思い至ったら、まず、その人に対して謝罪し、関係の回復をしておかなければならないと教える。これができていてはじめて、ヨム・キプールの日に、神の前に出て、神の赦しを求めることができるのである。

ラビ・フォールマン(現代正統派)によると、ユダヤ教の賢者ラビ・ランバンは、正しい悔い改めは4つのことからなると教えた。①罪から離れる決心(現在)。②同じ罪を繰り返さないと決心する(未来)。③犯した罪について真に後悔する(過去)。④罪を告白する、の4つである。

このうち、①〜③は、自分の内面でのことだが、④だけは、相手がある。ユダヤ教では、この④だけが、”ミツバ”(613箇条の律法)に含められているという。それは、④だけが、崩れていた関係を実際に修復することになるからである。

この時、大事なことは声に出して罪を悔い改めるということである。相手がある場合、声に出して罪を告白し、謝罪しなければならない。それによって、関係が回復し、未来を変えていく力になるのである。口に出して告白し、関係の回復を得る。これは、神との関係回復の一歩においても同様である。

ユダヤ教から発したキリスト教にもこの教えは反映している。「人は心に信じて、口で告白して救われるのです。(ローマ人への手紙10:10)」

<赦しの代価について>

聖書によると、かつてエルサレムに神殿があったころ、年に一回、ヨム・キプールの日に、牛が殺され捧げものになり、赦しの代価としていた。しかし、今は、神殿がない。あってもおそらく、生き物保護の観点から、牛を殺すことに反対するというのが、現代のイスラエルスタイルであろう。

現代においては、一部の超正統派は、鶏を頭の上でふりかざして(カパロット)、それを罪の代価にするが、多くのイスラエル人は、鶏の代わりにお金を代価として、チャリティ団体などに寄付をする。最近は、超正統派でも、鶏ではなく、お金を捧げるスタイルが増えてきているという。

ヨム・キプール前夜、エルサレムの超正統派地域メア・シャリームにカパロットの取材に行くと、世俗派とみられるイスラエル人たちが見物に来ていた。聞くと、それぞれ、「俺は鶏をささげた」「私はお金よ」とそれぞれが言っていた。世俗派なのだが、この日の行事は実施しているようである。

この罪の代価の背景にあるのは、”犠牲をはらう”という概念である。ユダヤ教では、鶏やお金を代価にすることに合わせ、ヨム・キプールの日1日を断食して苦しむこともその一環と考えられている。確かにこの乾燥した国で水も飲まないというのは、なかなか苦しいことである。実際には寝て過ごす人も少なくない。

また、大贖罪日の前10日間は、悔い改めのスリホットと呼ばれる祈りが捧げられるが、これは、夜中0時から1時と決められている。本来寝ている時間をいわば犠牲にして、祈るところに意義があると考えられている。

この点において、キリスト教は、牛ではなく、神の御子であるイエス・キリストが犠牲となり、十字架にかかって、人類のために死に、その後よみがえって、罪の完全な赦しの道を作ったと教える。言うまでもなく、ユダヤ教はこれを信じていない。

<終末に来るイスラエルの国家的悔い改め>

聖書には終わりの時に、イスラエルは世界諸国に攻められるが、その中で、イスラエル人が神の前にいっせいに悔い改める様子が描かれている。

・・・その日、わたしはエルサレムに攻めてくるすべての国々を探して滅ぼそう。わたしは、ダビデの家とエルサレムの住民の上に恵みと哀願の霊を注ぐ。

彼らは自分たちが突き刺した者、わたしを仰ぎ見、ひとり子を失って嘆くように、その者のために嘆き、初子を失って激しく泣くようにその者のために激しく泣く。・・・・その日、ダビデの家とエルサレムの住民のために、罪と汚れをきよめる一つの泉が開かれる。(ゼカリヤ書12:9−13:2)

大贖罪日とその前のスリホットの期間、嘆きの壁の前で、ユダヤ人の大群衆が、神に泣き叫んで祈りを捧げるが、その様子は、まさにこの時の準備であると感じさせられる姿である。

嘆きの壁の大群衆と、それを警護する警察の様子:http://www.jpost.com/Israel-News/Thousands-gather-at-Western-Wall-ahead-of-Yom-Kippur-506306

<石のひとりごと>

ヨム・キプールの前夜、つまりは、悔い改めの最終日、近所のシナゴーグのスリホットを取材した。男性は下、女性は上と別れる。下の男性たちは、100人前後だろうか。黒服に黒帽子、髭をのばした老人、編んだキッパをつけた小太りの中年男性、白髪の老人、これらにまじって、野球帽を逆さまにかぶり、穴の空いたジーンズ姿の少年たちも一緒に神の前に出て、真剣に祈っていた。

イスラエルは、この現代においても、この日は、聖書に記された通り、国をあげて、聖書の神の前に出る。その礼拝の様子には、年配スタイルも若者スタイルもない。

欧米系か、東方系かによる違いはあるものの、基本的にこの日の礼拝は、昔からほとんど変わっていない。それでも、いわゆる”若者離れ”はまったくない。

若者も年配者も、この神の前にあっては、少なくともこの日だけは、すべてが罪人であると意識する。結局のところ、この神との関係を維持することこそが最も大事なことであるということを覚えざるをえない国。それがイスラエルである。しかし、それこそが今もイスラエルを守り、不思議に強くしているのである。

この点、日本には、こうした絶対の神が存在しない。だから平気で「神対応」とかいった言葉が氾濫する。さらに最近、ある記事を見て震え上がった。「バルス現象」というもので、ツイッターで一斉に「バルス!」という呪いのことばを発信するという現象である。

バルスとは、「閉じる」とか「滅び」「破壊」を意味することばで、テレビで、天空のラピュタが放送される時に、主人公が戦いでバルスというタイミングに合わせて、いっせいに「バルス!」とツイートするという現象である。天空のラピュタが放送される時は、「バルス祭り」と呼ばれている。

この現象は2011年から始まっていたらしく、2013年には、1日のツイッター量が431万4588回と、世界記録にも達したという。あまりにも多数のツイッターが殺到するので、実際にサーバーが破壊されたこともある。そのバルス祭りが、この9月29日、ちょうどイスラエルがヨム・キプールに入った日に行われた。

今回の放送日のあった29日のツイッター数は、2013年よりは激減し、188万5599回だったらしいが、ここ数年、「閉じる」とか、「破壊」といった呪文が日本中に流れていたのかとおもうと背筋が寒くなった。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ27HWF_Y7A920C1000000/

一方、今、エルサレムでは、9月20日からトム・ヘス牧師が開催する祈りの祭典が行われており、今年も日本から富田慎吾牧師を中心に16人の若い世代のグループが参加している。祈りの期間は2週間。毎日夜中に起きて日本やアジアのためにとりなしている。日本チームが来始めたのは、ここ3年ほどのことである。

彼らの祈りを聞くと、「開く」とか「門から入る」とかがキーワードとなり、絶対の神、聖書の神、イエス・キリストの犠牲による罪からの救い、すべての呪いからの解放が日本の上に宣言されている。バルス現象の「閉じる」とか「破壊」という呪いを押し返してくれているようである。

若い人々が、経済も時間も捧げ、エルサレムまで来て、夜も寝ないで祈る姿は、イスラエルの大贖罪日に犠牲を払おうとするユダヤ人の姿に匹敵するようでもある。まさに、「ダビデの幕屋」を日本にももたらそうとする姿だと感じた。多くの犠牲をはらって家族連れで毎年来られる富田慎吾師とそのチーム働きに感謝した。
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エルサレム近郊パレスチナ人の自殺テロ:イスラエル人3人死亡 2017.9.30

 2017-10-01
9月26日、エルサレム北部ハル・アダールで、パレスチナ人による銃撃テロが発生した。これにより、イスラエル人国境警備員ら3人が死亡。1人が重傷を負った。

ハル・アダールは、エルサレム北部だが、正確には市の境界線の外にある。このため、西岸地区の入植地という位置付けで、その産業地帯はシーム・ゾーン(境界地帯)と呼ばれる。ここには、毎日、多くのパレスチナ人労働者が働きに来ている。

事件があったのは、26日火曜日早朝。警備員たちが、ハル・アダールの門を開き、パレスチナ労働者たちを入場させはじめたころだった。

この時、怪しげなパレスチナ人が近づいてきたので、静止させたところ、いきなり銃を取り出し、近距離から国境警備員らに発砲した。テロリストはこの直後、近くにいた国境警備員に射殺された。

このテロで犠牲となたのは、国境警備隊員のソロモン・ガブリヤさん(20)、警備員のヨセフ・オトーマンさん(24)、オール・アリシュさん(25)。ハル・アダール住民のアミット・ステインハートさん(33)は重傷を負ったが、命はとりとめた。

<テロを利用した自殺>

このテロ事件の直後、ハマスが、インティファーダのはじまりだと声明を発したが、実際には、組織絡みではなく、自殺をもくろんだ単独テロ事件であったことが明らかになった。

犯人は、西岸地区ベイト・シュリックに住むパレスチナ人、ニメール・ジャマル(37)で、4人の子供の父親だった。犯罪歴はなく、シーム・ゾーンでの労働許可を持っており、表向きはきわめて”普通”のパレスチナ人だった。

しかし、ジャマルには、家庭内暴力があり、妻は、数週間前に、子供をつれてヨルダンへ避難していた。ジャマルは、犯行に及ぶ前、妻に謝罪とともに、子供を頼むとのメッセージをフェイスブックを通して送信していた。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5022396,00.html?utm_source=Taboola_internal&utm_medium=organic

しかし、後の調べでは、ジャマルが、銃撃の訓練を受けてから犯行に及んでいたことが明らかとなり、イスラエル人を殺害してヒーローとして死にたいと考えていたとの計画性もみられる。なお、犯行に使われた銃は、2003年に盗まれたものだった。

<難しい対処>

ハル・アダールには、数百人のパレスチナ人が、イスラエルの労働許可をもらって、働きに来ている。事件発生直後、新たなテロを防ぐため、すでに中に入っていたパレスチナ人は一箇所に集められた。

しかし、この人々はここで働いて家族を養っている普通のパレスチナ市民である。彼らを早急に追放するなどの処置をとると、かえって関係悪化が進み、テロを促進させる可能性が指摘された。結局、この人々の労働許可は剥奪せず、続けてハル・アダールで働くことになるもようである。

しかし、テロリストの居住地ベイト・シュリックについては、事件発生直後に警察が包囲。中に捜査に入り、犯人の兄弟を含め、関係者とみられる者を逮捕した。この時に、衝突が発生したほか、ハル・アダール周辺のパレスチナ人の村では、その後も暴動が発生している。

パレスチナ人になりすました覆面姿の国境警備隊員が、暴動を起こしている者たちを逮捕したとも伝えられている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5021069,00.html

ネタニヤフ首相は、ジャマルの実家は破壊することと、家族親族にいたる全員の労働許可は剥奪するとの方針を閣議で明らかにした。今回は組織ぐるみではなく、単独の自殺テロであったこと、時期的にもちょうど例祭シーズンの真っ最中でもあったため、あまり大きな対処はしない方針になったようである。

<リブリン大統領がソロモンさん家族を慰問>

社会はもはやこの事件を取り上げていないが、息子たちを失った家族にとっては、すべてがストップしていることだろう。

今回犠牲となった国境警備隊員のソロモンさん(20)は、エチオピア移民で、1年前、この地区で自分もナイフで刺されながら、テロを未然に防いだという経歴を持っていた。その後、家族の反対を押し切って、18ヶ月前に国境警備隊に復帰していたという。

この家族にはまだ2人の息子がエチオピアにいるということで、イスラエル政府はただちにこの2人に連絡を取り、29日金曜、2人はイスラエルに到着した。

リブリン大統領は、息子を失ったロソモンさん宅を訪問し、「息子を失った母親にかけることばはない」と家族らを慰めた。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/236088

自殺の道連れにされて、大事な若者たちを失った家族の想いは、想像に耐えない。イスラエルにとっては、まさに大迷惑である。また突然の行為で犯人自身の妻や子供達、家族親族に与えたこれからの苦難もまたはかりしれない。あまりにも悲惨きわまりない事件である。

*国境警備隊とは、警察の一部署で、イスラエル軍ではない。主にエルサレムを警護している。しかし、最近、国境警備隊員が数多く犠牲になっているため、彼らもイスラエル軍戦闘部隊戦死者と同じ保障制度を適応することが検討されている。
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ハマスの息子健在:国連で反撃発言 2017.9.30

 2017-10-01
ハマスの息子として知られるモサブ・ハッサン・ユーセフ氏は、西岸地区のラマラで、ハマス指導者の一人の息子として生まれ育ったが、後にクリスチャンとなり、ハマスの内情を暴露したことで知られる。

イスラエルにも来て、パレスチナ側がいうところのイスラエルの国が悪であるというのは間違いであり、イスラエルはすぐれた民主国家であるとはっきりと証言した。

当然、西岸地区には住めず、今はアメリカに亡命生活である。しばらく姿を見なかったが、そのユーセフ氏が国連の人権保護委員会で、UN Watch(国連活動を監視するジュネーブ本部のNGO)の代表として、強烈な証言をしたことが報じられた。

その時のビデオを見ると、イスラエルに敵対するアラブ諸国などの代表が、イスラエルをぼろくそにけなした直後に、ユーセフ氏が、パレスチナ自治政府をぼろくそにけなすというものである。

ビデオ:https://www.youtube.com/watch?time_continue=69&v=c2NaiX-hvVQ 

イスラエルに住んでいる者として言わせて貰えば、代表たちの発言は、まったく正しくない。むしろ、それぞれ自分の国のことを言っているようである。

PLO(パレスチナ自治政府代表):イスラエルは占領者で、植民地政策を続けている。民族浄化をねらって、違法な逮捕と虐待を日々行っている。イスラエルは、土地や天然資源を略奪し、木々を伐採し、金を盗んでいる。

シリア代表:イスラエルは、エルサレムのユダヤ化を進めている。家々を破壊し、土地や財産を搾取し、天然資源を無駄にする。
カタール代表:イスラエルは人種差別国家で、違法な侵攻を行っている。

北朝鮮代表:イスラエルは、パレスチナで人権侵害を続けている。

パキスタン代表:イスラエルは占領勢力で、植民地活動を続ける人種差別の国である。この植民地勢力を止めなければならない。
ベネズエラ代表:人種差別、強権国家、膨大な破壊をパレスチナ市民にもたらしている。

イラン代表:戦争犯罪の国、人類に対する犯罪者、民族浄化をねらうテロ国家である。

これに対し、ハッサン・ユースフ氏は次のように証言した。

「UNWatch の代表として発言する。私は、モサブ・ハッサン・ユーセフ。ハマスのメンバーとしてラマラに育った(れっきとしたパレスチナ人であるということ)。今日、パレスチナ人の唯一の代表と自称するパレスチナ自治政府に対して証言する。

あなた方が支配する権利はどこにあるのか。パレスチナ市民は、あなた方を選ばなかった。代表として任命もしていない。あなた方は自称しているだけだ。

あなた方が、市民に対する責任を負う管理者でないことは、あなた方自身が日々、市民にたいして人権侵害をおこなっていることから明らかである。実際のところ、パレスチナ人個人個人の人間としての発展は、あなた方にとって最も興味のないことである。

あなた方は、パレスチナ人の学生を大学から拉致して刑務所に入れ、拷問を加えている。政治的なライバルも拷問する。パレスチナ人の苦しみは、あなた方の自分勝手な政治的利益の結果である。

あなた方は、パレスチナ人の最大の敵である。もしイスラエルがいなければ、あなた方が責める対象はないはずだ(悪いのはあなた方自身である)。自分の行動に対する責任は負うべきだ。(イスラエルのせいにするな)

あなたがたは、権力を維持するために、紛争の火を煽っている。最後に言うが、あなた方はこの国際社会の場を間違った認識へと導こうとしている。あなた方自身が作ったパレスチナ問題を、イスラエルのせいにしているのだ。」
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イランが弾道ミサイルの発射実験に成功 2017.9.30

 2017-10-01
国際社会が、北朝鮮の核開発問題の対応に追われる中、先週土曜23日、イランが、射程2000キロに及ぶ中距離弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表した。

これは、イスラエルが、警告し続けてきたことである。イスラエルが警告してきたことは以下のとおり。

2015年のイランと国際社会との合意で、イランが核開発を保留にする代わりに、経済制裁を緩和すると、イランには大量の資金が流入するようになった。これにより、イランは、ミサイルなど核兵器以外の通常武器の開発が進むことができるようになる。

20年先に国際社会との合意が期限切れになれば、イランは、一気に核兵器をもつようになり、開発したミサイルの弾頭に装着して、イスラエルだけでなく世界中を脅威に陥れるようになる。今回のイランのミサイル発射実験は、いわば、このシナリオを証明したようなものである。

イスラエルは、早いうちに、2015年の合意を破棄して、経済制裁を再開し、イランに資金が流れないようにする必要があると訴えている。国連総会で、イスラエルのネタニヤフ首相は、改めて危機感を表明し、国際社会が動かない場合、イスラエルは、いかなる手段でも国を守らなければならないとの決意を語っている。

トランプ大統領は、イスラエルと同様の懸念を表明し、9月の国連総会において、2015年のイランと国際社会との合意をこきおろし、アメリカはこの合意から身を引くとの可能性も示唆した。もしこれが実現すれば、アメリカは、再びイランへの経済制裁を再開することになる。

これに対し、イランは、もしアメリカが合意から脱した場合、イランもこの合意は反故にする、つまりは核兵器開発を行うとも反論していた。今回のミサイル実験は、アメリカの脅しには屈しないとする姿勢を示したものとも考えられる。

イランのミサイル実験を受けて、トランプ大統領は、「イランは、イスラエルに届くミサイルのテストを行った。イランは北朝鮮とも協力している。(2015年の)合意はあまり役立ってない。」とツイートした。

https://uk.reuters.com/article/uk-iran-military-missiles/iran-tests-new-missile-after-u-s-criticises-arms-programme-idUKKCN1BY079

<イスラエルの反応>

イランの弾道ミサイル発射実験を受けて、イスラエルのリーバーマン防衛相は、「アメリカに対する挑発であり、アメリカと世界の脅威だ。」と語った。また、「もしイランが核兵器を持つようになれば、ミサイルの弾頭に核兵器を装填することもできる。イスラエルはこれを受け入れるわけにはいかない。」と語った。

北朝鮮問題、イラン問題と危機的なやりとりが続く。実際にいつかはこれが戦争になるのかもしれないが、それまでは、イスラエルもなんとか平和な市民生活を楽しむのみである。
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メキシコへのイスラエル軍支援隊帰国 2017.9.30

 2017-10-01
先週、新年を前に、メキシコでの大地震の緊急支援に出かけていたイスラエル軍の支援隊が、28日、帰国した。日本の支援隊も同じ頃帰国している。復興はまだまだこれからであるが、国際緊急支援としては区切りがついたものと思われる。

イスラエルの救援隊帰国の様子:http://videoidf.co.il/260917-EN-01.mp4

19日に発生したメキシコ地震の犠牲者は、今や300人以上とも言われる。BBCがメキシコシティでの救助の様子や、今も家族ががれきの下にいる人々の様子を取材している映像があるが、その中で一瞬、日本の国旗と「ありがとう」という文字、その下にイスラエルの国旗と「トダ」というヘブライ語が見えた。

http://www.bbc.com/news/av/world-latin-america-41444009/mexico-quake-my-heart-tells-me-he-will-be-alive

世界では、様々な自然災害が続いているが、インドネシアのバリ島では、火山が噴火する可能性があるとして、1週間前から周辺住民が避難している。29日までにその数、14万人にのぼるという。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170929/k10011162071000.html 
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