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エルサレムで雪・・・一瞬 2019.1.17

 2019-01-17
16日、イスラエル北部から中央高地エルサレムにかけて、霧と強風を伴う冬の嵐が到来。夜になり、エルサレムでもわずかだが、一瞬、積雪が観測された。まもなく雨や雹になったが、朝起きて銀世界になっているかどうかが、楽しみでもある。

エルサレムでは16日、雪の予報から、大騒ぎで積雪除去の準備が行われ、学校は3時までに下校。ヤドバシェム(ホロコースト博物館)も予定より早く3時に閉館して職員を帰宅させていた。危険に備え・・というより、期待でいっぱいのエルサレムであった。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5448071,00.html

*阪神淡路大震災から24年

この記事をまとめている今、日本人時間の5:46を迎えた。1995年の本日、阪神淡路大震災で6434人が犠牲となってから早24年になる。時間の経過は本当に早いと実感させられるが、この震災で家族や大事な人を失った人々は、この日をどう迎えられているのだろうか・・・。

この震災以降、日本でも世界でも地震や津波、異常気象がだんだん過激になってきている。2019年、何が起こるのか、いくら知恵がついても、我々人類には予想もできないことである。
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イスラエルの将軍交代:新イスラエル軍参謀総長就任 2019.1.17

 2019-01-17
14日、15日、テルアビブの軍本部で、イスラエル軍参謀総長の交代式が行われた。

まず14日、2015年2月から4年間、イスラエル軍参謀総長を務めたガビ・エイセンコット氏(58)が任期満了により退任。15日、これまでエイセンコット氏と共に副参謀総長を務めてきたアビ・コハビ氏(54)が、第22代イスラエル軍参謀総長に就任した。

就任式には、リブリン大統領、ネタニヤフ首相も出席し、前参謀総長、新参謀総長にそれぞれ祝福を述べた。イスラエル軍参謀総長の交代は、国としては一大行事なのである。

この後、エイセンコット前参謀総長と、コハビ新参謀総長はそろって、歴代指導者と戦死者の墓地であるヘルツェルの丘を訪問。続いて嘆きの壁に赴いた。

コハビ参謀総長は、これまでに命をささげてきた全ての兵士たちとこれまでの参謀総長に続き、全力をかけて祖国を守ると嘆きの壁の、前で誓いを述べた。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5447091,00.html

<アビ・コハビ新参謀総長はベジタリアン>

コハビ参謀総長は現在54歳。学歴は、ヘブライ大学で哲学に続いて、ハーバード大学(US)で公的管理、ジョン・ホプキンス大学(US)で国際関係と、2つのマスターの学位をもっている。

1982年に従軍。パラシュート部隊に志願した。その後、士官の訓練を受け、2000年の第二次インティファーダから2002年の防衛の盾作戦(ガザ)での戦闘で諜報部の指揮をとった。その後、北部戦線の総指揮官も務めた。2017年5月から、副参謀総長となり、昨年10月、国会で、次期参謀総長の承認を受けていた。

コハビ参謀総長は、西岸地区のテロリスト逮捕のために家屋へ次々と突入の際、兵士たちを射撃手から守るため、5キロのハンマーを使って(穴をあけるながら?)突入する作戦を考案したことで知られる。非常に頭脳明晰な人物。

https://www.timesofisrael.com/aviv-kochavi-set-to-take-over-as-idfs-22nd-chief-of-staff/

妻と3人の娘がいる。軍人にしてはめずらしくベジタリアン。しかも、牛乳も卵も食さない徹底したベジタリアンのベーガンだという。

最も知力体力を要するイスラエル軍参謀総長がベジタリアンでやっていける。。。のであれば、我々凡人に実は肉は不要なのであろうか・・・

https://www.jewishpress.com/news/israel/idf/meet-vegan-philosophy-major-aviv-kochavi-new-idf-chief-of-staff/2019/01/15/

<石のひとりごと>

建国70年の節目を迎えたイスラエルに新しい将軍が誕生した。聖書時代で言うなら、さしずめ王になる前のダビデであり、ダビデが王になってからのヨアブ将軍である。

日本では自衛隊総長がだれになろうが、関心を示す国民はほぼ皆無であろう。しかし、イスラエル軍の参謀総長は、国の存亡というだけでなく、即、自分や夫、息子、娘たちの命にもかかわってくる非常に重大な人物である。

就任式の様子は、生放送で報じられ、メディアはいっせいにコハビ氏の人となりを報じた。

イスラエルは常に周囲を敵に囲まれている国である。特に今は、北からも南からもいつ戦争になっても不思議はなく、アメリカがシリアから撤退し始めた今、イランの脅威はこれまでなかったほどに大きい。西岸地区の治安も非常に厳しくなってきている。

INSS(国家治安研究所)は、現時点でのコハビ参謀総長の任務の重さを10項目にあげて指摘する。特に、北での最初の戦争への準備をあげている。

4年間の任期を無事終えたエイセンコット氏と、その妻の晴れ晴れとした表情から、これからのコハビ氏の任務の重さを、緊張を持って実感させられた。

http://www.inss.org.il/publication/ten-leading-challenges-facing-new-chief-staff/?utm_source=activetrail&utm_medium=email&utm_campaign=INSS%20Insight%20No.%201130
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北の盾作戦終了宣言 2019.1.17

 2019-01-17
昨年12月に始まった北の盾作戦。レバノンからイスラエルに侵入するヒズボラの地下トンネルは、13日に6本目が発見されたことから、14日、作戦の終了が宣言された。

6本目のトンネルは、これまでの最大で、長さ800メートル、高さ2メートル、幅1メートルで、深さは55メートルにまで及んでいた。電気システムの他、資材を運搬するレールがひかれており、ヒズボラにとって、おそらく最も重要なトンネルだったとみられる。

イスラエル軍は、このトンネルが、ヒズボラのイスラエル北部占領作戦の大きな役割を担うことになっていたとみて、ヒズボラに大きな打撃を与えたとの判断を表明している。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5445732,00.html

<北部住民は不安>

北の盾作戦は終了したということだが、北部国境の住民は、これまでよりも不安になっている。終了と言っても、トンネルがすべて摘発されたどうかの保証はまったくないからである。

住民たちはこれまで、少なくとも2年間、地下を掘削する音をききながら、恐怖を覚えながら生活していた。もし、自宅近くのトンネルが発見されていなかったら・・・ある日突然、テロリストが家の中に現れる可能性は、まだなくなったわけではないのである。

ヒズボラはイスラエル軍が、国境にそって掘っていた場所を見ているので、イスラエル軍がまだ知らないトンネルがどれなのかをヒズボラに教えた結果にもなっている。あとは、このままヒズボラの侵入があるかないかを見守るしかない。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/257590

北の盾作戦については、ネタニヤフ首相の汚職スキャンダルによる逮捕が話題になっていた時だけに、政治的なことがタイミングに関連しているのではないかとの疑念も指摘されている。終了宣言の時期も、参謀総長交代の直前であり、ちょうどといえばちょうとである。

コハビ新参謀総長には、政治に影響されずに防衛に専念してもらいたいとの声も上がっている。
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シリア・クルド人をめぐるアメリカとトルコ対立 2019.1.17

 2019-01-17
<アメリカとトルコの対立>

トランプ大統領が、シリアからの米軍撤退を宣言し、今はまだ機材だけではあるが、すでに撤退を開始していることは、前回お伝えした通りである。

米軍の撤退で、まず懸念されることは、トルコがクルド人領域に攻め入ることである。もしそうなると、トルコがクルド人地域を制覇するか、または、クルド人がシリア政府に助けを求めることで、地域はシリアに取り込まれることになる。

いずれの場合でも、クルド人の地域がイランの影響下に置かれるようになることを意味する。このため、イスラエルと中東は、シリアから米軍が撤退することに懸念を表明したのであった。

これを受けて、トランプ大統領は、ツイッターにて、トルコにクルド人地域を攻撃しないよう要請すると同時に、もし攻撃したら、トルコは経済的に大打撃をうけることになると脅迫も付け加えた。また、米軍はシリアから撤退しても地域にはまだ十分な戦力があるので、すぐに戻ってトルコを撃退することが可能だと付け加えた。

またこの直後には、クルド人勢力に対し、トルコを攻撃しないよう自制を促すメッセージを発した。

この翌日、トルコリラの価値は、アメリカドルに対し、1.6%も落ちた。トランプ大統領は、8月にアメリカ人牧師をトルコが逮捕した一件で、トルコに経済制裁を始めているが、これに上乗せしてまたトルコ経済に新たな困難を与えたことになる。

トルコのエルドアン大統領は、トルコにとってシリアのクルド人勢力(YPG)はテロリストであるという事情を、アメリカには、地域での戦略的パートナーとして理解していただきたいと反論した。

<シリア北部クルド人地域での自爆テロ:米兵ら含む18人死亡>

エルドアン大統領はこの後、アメリカに対し、シリアとトルコの間に20マイル(32キロ)の非武装地帯を提案。公式ではないが、アメリカもこれに合意したとの情報がある。

この非武装地帯には、クルド人勢力域の大きな部分がこの中に食い込まれてしまうため、クルド人勢力はこれに反発していると伝えられた。

https://www.telegraph.co.uk/news/2019/01/14/donald-trump-warns-turkey-economic-devastation-kurdish-forces/

こうした中、16日、入ったばかりの情報だが、シリア北部、クルド人勢力で、トルコ軍がすぐ近くまで迫っている町マンビジで、大きな自爆テロが発生。18人が死亡したが、この中に米軍兵士が複数含まれていた模様である。

このテロ事件については、ISが、「PKK(トルコがテロ組織と対立するクルド人勢力)離脱者」との協力で決行したとの犯行声明を出している。現時点ではまだアメリカからの反応に関する報道はない。

https://www.bbc.com/news/world-middle-east-46892118

<ケニアで自爆テロ犯(14人殺害)エルサレム問題でトランプ大統領を非難>

トルコとは関係ないが15日、アフリカのケニアの首都ナイロビのホテルで、アルカイダ系組織によるテロが発生。14人が死亡した。犠牲者の中には、9:11事件を生き延びたアメリカ人(ユダヤ人)が含まれていた。

犯行声明はアルカイダ系組織が出したが、この時、エルサレムをイスラエルの首都と宣言したトランプ大統領を非難している。

https://www.timesofisrael.com/kenya-terror-group-says-deadly-attack-over-trump-recognition-of-jerusalem/

<恐るべし豪傑:トランプ大統領>

絶大な権力と影響力で世界を振り回しているトランプ大統領。御歳72歳だが、世界中の注目あびつつ、バッシングをうけるとともに、アメリカ国内からも、政府の一部閉鎖が史上最長になって、批判が高まっている。

政府機関の一部閉鎖は、メキシコとの間の防護壁建設資金を含んだ予算を民主党が受け入れなかったために、新予算案がまだ稼働できないためである。しかし、粘っている間に、どうやら、国民の間で、トランプ大統領の意見を支持する割合が上がってきているらしい。

しかし、政府機関の一部が閉鎖になっていることで、ホワイトハウスのキッチンも稼働できなくなっているらしく、ホワイトハウスに招かれたアメフト全米優勝校選手たちに、ふるまった料理は、マクドナルドや、バーガーキングからのハンバーガー300個やピザなど、ファーストフードであった。しかも、トランプ大統領の自腹だったという。

その際、トランプ大統領は、「これがアメリカの食だ。どれもすばらしい。」と言ったという。豪傑とはまさに彼のことではないだろうか。

https://www.businessinsider.jp/post-183252
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日本とイスラエル自由貿易で合意へ前進:世耕経済大臣訪問3回目 2017.1.17

 2019-01-17
日本の世耕弘成経済大臣は、政府関係者と三菱、東芝など企業90社150人を同伴してイスラエルを訪問。15日、エルサレムのキング・デービッドホテルにて、イスラエルのエリ・コーヘン経済大臣らと会談を行った。

イスラエルは、アメリカ、並びにEUと自由貿易で合意しているが、日本とも同様の合意を目標に協議を行っている。世耕大臣のイスラエル方民はこれで3回目になる。

イスラエルと日本の貿易(ダイヤモンド以外)は、2018年35億ドル(約4000億円)で、昨年から20%増加した。日本からの輸出は23億5000万ドル、イスラエルから日本へは11億6000万ドルで、まだ格差があるが、イスラエルから日本への輸出が46%増だった。

日本航空がイスラエルへの直行便も検討していると伝えられている。

https://www.timesofisrael.com/mitsubishi-other-japanese-firms-visit-israel-to-strengthen-business-ties/

世耕大臣と日本代表団は、この後15日、ネタニヤフ首相とも会談。ネタニヤフ首相は、両国の貿易が、前は44倍と言っていたのが、今年は120倍になったと喜びを語った。

また「両国の友好関係は自然なものである。安倍首相と私は、両国の経済関係をアップグレードすることで合意したが、この(世耕大臣の)訪問は、その実現の一環であると語り、代表団を歓迎すると表明した。

https://www.facebook.com/IsraeliPM/videos/314405322522152/

<イスラエルに投資する日本企業>

かつて、日本は、新しい技術を世界に発信していたはずだが、今は日本企業もイスラエルのスタートアップに投資し、その技術を買うほうに回っている。

三菱は、薬品関係で11.7億ドル、ソニーはマイクロチップの会社を2億ドル、ソフトバンクもイスラエルの会社に2億ドル投資したという。

また、イスラエルにオフィスを開設する会社が増えており、損保ジャパンなど70社以上になったとのこと。(なぜ損保ジャパンがイスラエルなのかは筆者には理解不能だが。。。)

<石のひとりごと>

日本が今になり、政府をあげてイスラエルに、積極的に参入し始めているが、それでもまだ中国、韓国にはかなり遅れをとっているということはお伝えしておく。

日本政府はじめ、これらの企業がどの程度中東の現状に通じているか不明だが、中東のイスラエルという火に手を入れ始めて、今後、なんらかのとばっちりが出てくる可能性も若干、懸念されるところである・・・
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イギリス議会がEU離脱案を否決:合意なき離脱に現実味 2019.1.17

 2019-01-17
日本でも報じられていると思うが、注目すべき項目として、イギリスの混乱に注目したい。

イギリスのメイ首相は、EUからの離脱に伴い、様々な取り決めをEUとの間で協議した。あとは、イギリス議会が承認すればよいだけなのであるが、イギリスでは、このメイ首相が持ち帰った合意案を受け入れられないとする意見が強大になっている。

1月15日、イギリス議会では、メイ首相の離脱案に賛成するかどうかの採択を行った。結果、反対票が賛成票を 230票も上回り、メイ首相案は否決された。

これを受けて野党労働党(コルビン党首:反ユダヤ主義者との指摘あり)は、メイ首相の不信任案を提出。16日夜、これに関する決済が行われたが、予想通り、不信任案は否決。メイ政権は、かろうじて生き延びた形である。

今後、メイ首相は3日以内に、代替案を出すことになっているが、EU側は、もう合意内容を変更する用意はないと明言している。このままいけば、離脱期限の3月29日には、「合意なき離脱」に突入することになる。

合意なき離脱になった場合、いきなり貿易すべてに関税がかかる他、細かい話が、イギリスの運転免許をEUでは使えないなどの問題が発生してくる。

しばらく貿易がストップすることも考えられるため、薬品会社は薬品をストックしたり、イギリスのホンダは、部品搬入が滞ることを見越して、3月29日から操業を1週間休業するなどを検討しているという。

最も困るのはアイルランド(イギリスの左側の島)。アイルランドは北部はイギリス領だが、南部は独立国アイルランドで、EU加盟国。アイルランドは南北で関税や通行まで遮断されることになる。

*メイ首相とEUの離脱案には、来年末までの移行期間が定められており、その間に、これらの詳細を決めていくことになっていた。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4004466015012019000000/

<国を二分して大論争>

イギリスでは、離脱期限を延長することや、離脱そのものに関して、国民投票をやり直すべきだとの声もある。

しかし、EUは今や破滅寸前であるし、イギリスは一国でも十分やっていけるのだから、合意などなくても大丈夫だとする声も小さくない。国はおおもめにもめているといえる。

こうした事態を受け、EUの理事会議長ドナルド・タスク氏は、イギリスが取りうる方策は、いっそのことEU離脱をキャンセルし、EUに残留することではないかと示唆するコメントを出した。しかし、イギリスが離脱するということには変わりはなさそうである。

https://www.bbc.com/news/world-europe-46887188

この先、イギリスがどう動いていくのか。世界経済はそれにどう反応するのか。EUは破滅への一途をたどっていくのか。世界はかたずをのんでイギリスとEUの先行きを見守り、備えに入り始めている。
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シリアから米軍撤退開始 2019.1.13

 2019-01-13
11日金曜、シリア北東部に駐留している米軍報道官によると、米軍が撤退を開始した。しかし、現時点においては、軍用機材の撤収だけで、部隊自体はまだ撤退を開始していない。

この後の撤退に関するスケジュールは発表されていない。トランプ大統領は当初、30日以内の早急な撤退と言っていたが、イスラエルやクルド人はじめ様々な方向から、懸念が噴出したため、数ヶ月から半年かけてゆっくりとした撤退になるもようである。

<シリアでの米軍の働き:未完了>

アメリカ軍は、2014年にISを相当するために駐留を開始したが、最前線での戦闘には参加せず、クルド勢力やシリア民主軍など地元勢力の訓練を担当してきた。

しかし、現地米軍ダンフォード将軍が撤退発表の2週間前に語ったところによると、効果的にISと戦うには、3万5000から4万の軍が必要になると推測されるところ、米軍がこれまでに訓練できたのはこの20%に過ぎないという。

また、米軍駐留地域に拘束されているISの外国人戦闘員ら数百人の扱いも明らかでない。この数百人らに逃げられた場合、再び結束して危険な状況になることは大いに考えられる。外国から来たISの妻たちも祖国から追放され、帰国する道がない。

イラクのユーフラテス東側にいるアメリカ軍5200人は、今の所、撤退になる様子はない。しかし、最終的には撤退するとのトランプ大統領の発言なので、いつまた突然、撤退をはじめるかもわからない。

世界の懸念に対し、先週から、ボルトン大統領補佐官、ポンペイオ国務長官が、中東を歴訪し(以下に詳細)、アメリカは、IS掃討から離脱するのではなく、今後も相当に向けた努力は続け、掃討を完了すること、同盟のクルド人は保護すること、またシリア領内のイラン軍は、最後の一人まで追放するとの方針を強調している。

しかし、これがどう実現されるのかは、明確でない。現時点ではアメリカが、計画の全貌を明らかにしていないだけと思われるが、見えないところできっちりと計算して動いてくれていることを願うばかりである。

https://www.timesofisrael.com/us-starts-withdrawing-supplies-but-not-troops-from-syria/

<イスラエル:ダマスカス空港を攻撃か>

シリア国営放送によると11日夜11:15、イスラエル空軍機が、ダマスカス空港の軍用倉庫をミサイル攻撃。シリア軍は、そのほとんどを迎撃したが、8箇所に被害を受けたと報じた。負傷者はなしとのこと。

また同時に、ダマスカスから南部のアル・キスワのヒズボラのミサイル庫も攻撃されたと伝えられている。イスラエルの攻撃はガリラヤ方面と、レバノン空域からであったとシリア国営放送は伝えている。

イスラエルは、このような攻撃を12月25日にも行い、シリア軍兵士3人が死亡している。イスラエル軍高官によると、こうした、イラン、ヒズボラ関連の武器庫などへの攻撃は、過去2年で200回以上に上る。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5445287,00.html

<石のひとりごと>

イスラエルにとって、シリアからの米軍撤退は、大きな脅威である。アサド政権の背後にいるロシアとイランがトルコとともにイスラエルに立ち向かってくる可能性につながるからである。

しかし、イスラエルは、これまでアメリカの存在に感謝しつつも、100%依存していたわけではない。したがって、このような日が来ても、あわてることはないし、トランプ大統領をうらむこともない。

イスラエルは、最終的に、自分を守るのは自分しかない、ということをホロコーストの非常な痛みの中で学んだ。それぞれの国は、それぞれの国益でしか動かないことが当然なのである。

日本にしても、アメリカが、いつまでも日本を中国や北朝鮮から守ってくれると考えてはならないということである。
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アメリカ:対イラン政策へシフト:中東への2人の使者 2019.1.13

 2019-01-13
シリア撤退問題で、すっかり槍玉にあがったアメリカだが、先週、ボルトン大統領補佐官とポンペイオ国務長官が、中東同盟各国を歴訪し、アメリカが中東から撤退してしまうわけではないとの保障を伝えて回った。

その中で、ポンペイオ国務長官は、アメリカは今後、対イラン政策を徹底化することをアピールし、2月13,14日、ポーランドでイランに関する国際会議を開催すると発表した。チャンネル10によると、ポンペイオ国務長官はこの会議にネタニヤフ首相も招いたとのことである。

https://www.timesofisrael.com/netanyahu-said-invited-to-anti-iran-conference-in-warsaw-alongside-arab-fms/

しかし、イスラエルが参加することと、アメリカへの信頼が薄らぐ中、どのような成果になるか、見通しは決して甘くない。

また、2人の使者とトランプ大統領の口から出てくる方針に食い違いがあることから、大統領と米防衛チームの間が一致していないのではないかとの指摘もある。

1)トルコがボルトン大統領補佐官訪問を拒否

ボルトン大統領補佐官は、6日、イスラエルを訪問。ネタニヤフ首相に、シリアから撤退してもISとの戦いはやめず、クルド人を見捨てることはないと約束した。言い換えれば、トルコがクルド人を襲撃しないと確証するまでは撤退しないということである。

これを聞いて怒ったのがトルコのエルドアン大統領である。アメリカは、クルド人のYPG,PKK、PYDなどの見分けもついてない。トルコにとってクルド人問題がどれほど大きいかわかってないと怒りをあらわにした。その上で、ボルトン補佐官のトルコ訪問を拒否するに至った。

トルコは、トルコだけで、残留ISを駆逐できると主張し、(IS撃滅を理由に駐留していた)米軍には、さっさと撤退するべきだと主張している。トランプ大統領は、これに同意して米軍撤退を決めたわけだが、トルコのねらいは、その後、シリアにいるクルド人勢力を攻撃することである。

https://www.nytimes.com/2019/01/08/world/middleeast/erdogan-bolton-turkey-syria-kurds.html

ボルトン補佐官が拒否されたことは、アメリカにとっては大きな打撃だが、ポンペイオ国務長官は、必ずトルコとの合意に至れるとの楽観を表明している。

2)ポンペイオ国務長官中東8カ国歴訪

ボルトン補佐官に続いて8日、ポンペイオ国務長官が中東8カ国への歴訪に出発した。訪問予定国は、ヨルダン、エジプト、バハレーン、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、オマーン、クウェート、イラクとなっている。

ポンペイオ国務長官は、まずヨルダンを訪問した後、エジプトを訪問。オバマ前大統領が、2009年に米大統領として初めて演説を行ったカイロにて演説を行った。

ポンペイオ国務長官は、オバマ氏の名前は出さなかったが、オバマ氏の政策で、イランの進出を許したことが中東の混乱の原因だと語り、トランプ政権は、その状態を覆す決意であり、シリアからイラン軍を一掃する方針であると強調した。

また、シリアからの米軍撤退について、米軍撤退は必ず断行すると語り、トランプ大統領と治安閣僚との間に不一致はないとも強調した。

https://www.nytimes.com/2019/01/10/world/middleeast/mike-pompeo-speech-middle-east-obama.html

金曜、ポンペイオ国務長官は、バハレーンから湾岸諸国を訪問を開始した。特にクウェートは、米軍1万人を受け入れている国ではあるが、今は、サウジアラビアと断交してイランよりとなっているため、非常に難しい訪問になると思われる。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5444448,00.html

<イランの反応>

イランのザリフ外相は、アメリカはヒステリックになっていると言い、ツイッターに次のように書き込んだ。

「アメリカの最後の反イラン会議に参加する国は死んでいるか、失脚寸前である。イランは強い。(反イラン会議のホスト)ポーランドは恥を知れ。イランは第二次世界大戦中、ポーランドを助けたのに、今は反イラン見世物のホストになっている。」

https://www.timesofisrael.com/netanyahu-said-invited-to-anti-iran-conference-in-warsaw-alongside-arab-fms/

<長引く米政府閉鎖の危機>

中東政策でも翻弄しているアメリカだが、内政もかなり混迷を深めている。メキシコとの国境に建設予定の壁の費用を含む予算案で野党民主党と合意できなかったため、現在政府機関の一部が閉鎖。22日を超えて市場最長の閉鎖となった。

これにより、政府に雇用されている80万人の給与が支払われないままとなっている。約50万人は、無給で仕事を続けているが、35万人は、事実上一時解雇状態とされたため、大勢が失業保険の手続きに入ったという。

博物館が閉鎖したり、ごみの収集が滞ったりと、日常に影響も出て、ホワイトハウス前ではデモも行われた。

https://www.bbc.com/news/world-us-canada-46848435?intlink_from_url=https://www.bbc.com/news/topics/cdwjqx3kw7zt/us-government-shutdown&link_location=live-reporting-story

<石のひとりごと:とんでもない思いつき発想より>

アメリカから中東へ2人の使者が派遣された。この様子から、将来、終末時代に世界に派遣される2人の証人(黙示録11:3-4)を連想させられた。

聖書によると、この2人の証人は、1260日(3年半)の間、世界中で、やがて来る終末の危機を解き、そこからの救いという神の福音(良い知らせ)を世界に伝える働きをする。その後、この2人は獣(サタン)に殺される。

彼らの死は、世界中の祝いとなるが、どっこい、その後、その2人が生き返って、世界は大混乱になると聖書には書かれている。

無論、今回のボルトン補佐官とポンペイオ国務長官が、その終末の2人の証人であると言っているわけではない。

しかし、今回の2人は、トランプ大統領のシリア撤退宣言の後始末的にすぎないのかもしれないが、来るべき「イランの危機」を訴えて回っている。この先にあるのは、イランとの対決である。そのイランにはロシアとトルコがついている。

もしかしたら、アメリカはこのイラン(ロシア、トルコ)との戦いに敗れ、それを見て世界はアメリカをあざけり、やっと平和が来ると祝うのかもしれない。。。が、その後、イスラエルによって反イラン勢力(アメリカがこの時存続しているか否か!?)が復活してくるのかもしれない。(エゼキエル39)

・・・・と、これは、とんでもない、単なる石の思いつき発想ではあるが、聖書がますます興味ふかくなってくる最近の世界情勢であることは間違いない。まだ聖書を読んだことのない人は、特におすすめする書物である。
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シリア難民の悲惨:極寒の中で洪水 2019.1.13

 2019-01-13
先週、レバノンからイスラエルにかけて5日間、冬の嵐が到来した。これにより、リタニ川の支流が氾濫して、シリア人少女(8)が死亡。

レバノンの難民キャンプ361箇所(11300人)で洪水となり、テント内部にまで水が入って悲惨な状態になった。一部では雪も降り、厳しい寒さの中、なにもかもが濡れて、難民たちは夜も寝られなくなっている。

ベッカー谷では、シリア難民600人が避難所からの避難を余儀なくされた。

UNHCRビデオ:https://www.unhcr.org/news/latest/2019/1/5c386d6d4/storm-flooding-brings-misery-syrian-refugees-lebanon.html

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は雨の中、難民たちにマットレスや毛布を配布している。

https://www.unhcr.org/news/videos/2019/1/5c3715214.html

*レバノンには、この7年でシリア難民が100万人以上になっているが、そのほとんどはまだ難民キャンプから出られないままである。

<イスラエルではガリラヤ湖水位20センチ上昇>

同じ嵐は、イスラエルでは恵みの雨となった。北部レバノンとの国境、シリア難民らが避難を余儀なくされたベッカー谷のあるヘルモン山では、記録的な寒さから大雪となり、積雪量は1メートル近くにもなった。イスラエル全国で雪化粧が記録されている。

この大雨により、ガリラヤ湖の水位は19.5センチ上昇している。イスラエルはここ5年、干ばつにあるが、ひとまず解決とも言われている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5443714,00.html

<石のひとりごと>

レバノンとイスラエルで大雪、大雨となり、8歳のシリア難民少女が死亡。人々は寒さに凍えながら悲惨きわまる状態に置かれている。その同じ頃、日本では10歳の女の子が史上最年少で将棋のプロになったということが、トップニュースだった。

ちょうど筆者もそのころは帰国していて、大阪のデパ地下にいたころなのであるが、日本のあまりの豊かさに圧倒されてしまった。物は超・あふれるているだけでなく、そのどれもが、素晴らしいものばかり。デパ地下の食べ物、特にケーキの華やかさには、脱帽であった。

まことに、まことに人生は不平等である。今平和にも物にも恵まれている私たちは、恐れをもって感謝すると同時に、世界には、悲惨な中で生きることを余儀なくされている人々が山のようにいることを忘れてはならないと思った。
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混迷続くガザ情勢:金曜デモ13000人・死者1人 2019.1.13

 2019-01-13
今週も金曜、ガザとの国境、複数の地点で計13000人とみられる暴動があり、43歳のガザ・パレスチナ人女性が死亡した。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5445112,00.html

ガザからは6日、複数の風船に取り付けられた発泡スチロールの飛行機が飛来し、イスラエル南部の畑に落下した。被害はなかった。しかし、10日前には、発火物を付けた風船が10ほどもイスラエル南部のモシャブに落下している。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5441832,00.html

イスラエル軍は、例のごとくハマス拠点を攻撃。するとまたミサイルが飛んできた。イスラエル軍は、これに報復する空爆を再度行った。

https://www.timesofisrael.com/israel-responds-with-air-strikes-in-gaza-following-rocket-launch/

ガザへは、人道支援の目的で、カタールからの現金が搬入されているが、イスラエルはこれを一時停止した。

<人種差別道路?:西岸地区>

西岸地区でもイスラエルとパレスチナの憎しみ合いは悪化するばかりだが、イスラエルは、防護壁の両側に、イスラエル人用とパレスチナ人用とそれぞれの道路を開通させた。

道路は、西岸地区入植地ゲバ・ベニヤミン(アダム)とエルサレム北部フレンチヒルを結ぶ5キロの国道4370。国土交通省は、この道路はイスラエルとパレスチナ双方に益となるように建設したと言っているが、人種差別道路だとの批判もある。

防護壁の向こう、パレスチナ側にも道路をつくることによって、テロリストが入りにくくするという目的もあったかもしれないが、効率重んじつつ、ウインウインをめざす、なんともイスラエルらしい発想ではないだろうか。

https://www.timesofisrael.com/in-first-israel-opens-road-with-wall-dividing-israeli-and-palestinian-traffic/
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4月総選挙:バラガン(混乱)のイスラエル政界 2019.1.13

 2019-01-13
4月の総選挙が決まってから、打倒ネタニヤフの動きが活発になっている。ここでは特に左派・労働党について紹介する。

イスラエルの建国は、ベン・グリオン率いる左派・労働党が実現した。しかし、その後、労働党によるオスロ合意が、逆にテロを活発化させ、2000年代に第二インティファーダが発生、ガザとの紛争も激化するのを受けて、今は右派、または中道右派が先頭に立つ時代となっている。

これを巻き返すため、労働党(昨年まではシオニスト連盟)が動き出している。

労働党は、2005年、ヘルツォグ党首の時に、ハツナ党(リブニ氏)が共に立つシオニスト連合になった。これにより、30議席を獲得した。しかし、その後、議席数がどんどん減るのを受けて、ヘルツォグ氏が退任し、今のガバイ氏になった。

ガバイ氏とリブニ氏は不仲であったため、党から離脱を試みる者もで始めた。そうした中、1月1日、ガバイ氏は、突然、生放送の記者会見の場で、ハツナ党(リブニ氏)と別れ、一人で党を導くと宣言。党名を再び労働党に戻すと発表した。

リブニ氏には、この時にいたるまでなんの話もなかったらしく、記者会見の場でリブニ氏は、無言で屈辱を受けたようであった。

https://www.timesofisrael.com/zionist-union-chief-gabbay-abruptly-ends-partnership-with-livni/

ガバイ氏は、その後、今最も注目されている元イスラエル軍参謀総長のガンツ氏と、議席数の多い未来がある党のラピード氏に共に戦ってネタニヤフ首相を失脚させようと申し出たが、双方ともこれを断っている。

これにより、労働党は世論調査によると、議席一桁台にまで落ちた。

9日、労働党党大会にてガバイ氏が、打倒ネタニヤフを呼びかけたが、党員たちは、勝手にリブニ氏を追放したガバイ氏二同意しておらず、ブーイングを飛ばしていたという。にもかかわらず、労働党は結局、ガバイ氏を党首に承認している。

https://www.timesofisrael.com/over-boos-and-whistles-gabbay-tells-angry-divided-labor-he-can-beat-netanyahu/

世論調査は、ラピード氏とガンツ氏が組めば、リクード(ネタニヤフ首相)に1議席差にせまるとのことだが、今の所、両者が組むという話はない。

ネタニヤフ首相についても、4月の総選挙前に、汚職問題で、司法長官から逮捕の命令が出る可能性も残る。

時期政権については、ネタニヤフ首相続投とはみられるものの、まだ何が起こるかわからない。海外からのサイバー攻撃で選挙に関与される可能性もあるため、イスラエルは対処に乗り出している。

https://www.timesofisrael.com/admitting-flaws-election-committee-devising-plan-to-thwart-foreign-meddling/

イスラエルでは、ばらばらで混乱状態のことを、「バラガン」という。確実なものがなく、なんでも起こりうる状態である。このバラガンゆえに、神のみこころだけがなっていくのかもしれない。
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新年のご挨拶申し上げます 2019.1.1

 2019-01-01
旧年中はオリーブ山便りをご参照くださり、ありがとうございました。

皆さまの祈りに支えられ、新年にあたってのイスラエルの経済は安定、人口も増えて、祝福されています。

2018年12月31日時点での総人口:897万2000人(2%増) うちユダヤ人:668万8000人(74.3%)、アラブ人:188万人(20.9%)
産まれた新生児:18万5000人(ユダヤ人74.4%、アラブ人22.8%) 新移民:2万8000人(5%増) 出もどりユダヤ人:12000人

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/256947

しかし、イスラエルの政治、防衛、外交は、相変わらず非常に厳しく、イスラエルをとりまく中東、世界情勢は、ますます終末時代の気配がしてきた感があります。今年もオリーブ山便りを各地での祈りに用いていただけましたら幸いです。

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米軍シリア撤退騒動:その後 2019.1.1

 2019-01-01
19日にトランプ大統領が、独断とも言われる米軍のシリア撤退を発表してから、中東ではすでに様々な動きが始まっている。

マティス国防相を失うなど、国内与野党双方から批判を受けたトランプ大統領は、急遽イラクの米軍(5200人)を電撃訪問し、「イラクからは、今は撤退しない」とのメッセージを発した。しかし、公約もあり、いずれは撤退するとも言っている。

以下は、トランプ大統領の爆弾発言後に起こってきたことである。

1)クルド人勢力支配域にせまるトルコ軍とこれに対抗するシリア軍

トランプ大統領の米軍撤退表明の直後、トルコのエルドアン大統領は、残留ISはトルコが撃滅するといい、クルド人勢力への攻撃は保留にするといいながら、軍隊をシリア北部のクルド人勢力支配域(ロジャバ)のマンビジ周辺に集結させた。

https://www.bbc.com/news/world-middle-east-46701095

マンビジは、2016年にトルコが侵攻し、戦場になった経過がある(ユーフラテスの盾作戦)。以来、アメリカ軍が駐留しているが、これが撤退すると、トルコが再び侵攻すると懸念されている。このため、すでにクルド人勢力の要請により、シリア軍が、マンビジに入ったとの情報がある。

*シリアにおけるトルコとクルド人勢力の対立のこれまで

トルコは、2016年、ロジャバ(クルド支配域)の街、マンビジ(シリア北部のトルコ国境から30キロ)を攻撃(ユーフラテスの盾作戦)、続いて2018年1月から3月にかけて、ロジャバの町アフリンに侵攻し(オリーブの枝作戦)、クルド人3000人以上を殺戮している。この時、クルド人勢力(YPG)は、シリア軍に支援を要請し、結果、アフリンを含むロジャバの一部をシリア政府に引き渡した。

http://www.afpbb.com/articles/-/3160246?page=2

つまり、アメリカが撤退することで、トルコがクルド人勢力を攻撃した場合、結果的に土地はシリア(アサド政権)の支配下に入ることにつながっていく。そのシリアは、いまやロシアのいいなりなので、結局アメリカが中東から姿を消し、そのあとをロシアが支配するということである。

言い換えれば、トルコとロシアは、実質的には協力関係にあるということである。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5437124,00.html

29日、トルコとロシアの国防相は、モスクワで会談し、主にシリアから米軍が撤退したあとの協力について協議、合意した。

https://www.washingtonpost.com/world/middle_east/russian-and-turkish-ministers-meet-for-syria-talks/2018/12/29/51ef3a30-0b6d-11e9-8942-0ef442e59094_story.html?utm_term=.87a955316645

2)湾岸アラブ諸国がシリア進出!?

シリア内戦が終わり、アサド政権が国を回復しつつあることを受けて、湾岸諸国がシリアとの国交を回復し始めている。筆頭は、アラブ首長国連邦。大使館をダマスカスで再開した。

次にバハレーンがこれに続くみこみとなっている。湾岸諸国は、内戦の激化を受けて、シリア(アサド政権)をアラブ同盟から除名していたが、シリアでのアラブの使命をはたす必要性があるとしている。(ペルシャ人のイランに支配させてはならないという意味)

しかし、シリアですでに、イランがすでの勢力を伸ばしていることを思えば、これは、かなり危険な動きかもしれない。イエメンの二の舞にならないようにと思う。

*実はトランプ大統領の作戦?

シリアからの米軍撤退は、国内外から、危険だとして批判を受け、アメリカが権威を信頼を危ぶまれる結果となった。これを受けて、一時、市場も混乱し、世界にも影響を及ぼした。

しかし、この動きが、逆に肯定的な結果を生み出す可能性もじわじわ見えてきているという分析もある。イスラエルの中東専門家、モルデカイ・ケダル博士は、アメリカが撤退することでアメリカは、今後、国連でのイスラエルバックアップを強化、軍事支援も強化するとみている。

ケダル博士は、アメリカは、今、IS撲滅からイラン対策に、焦点をシフトさせたと説明する。この目標のために、これまでのアサド政権排斥から一転、軍を撤退させることで、事実上、アサド政権を容認する形になっていると指摘する。

アサド大統領は、化学兵器を使用した疑いも濃く、国民の多くを死においやった指導者としては認め難い人物ではある。しかし、実質的には、シリアが正式な国に回復することで、イランやロシアの進出に釘をさす効果も期待できるかもしれない。

今湾岸アラブ諸国が、シリアに戻る動きが始まっていることも、これをバックアップすることになるだろう。しかし、サウジアラビアがどう出てくるのかが鍵になると思われるので、今後注目される点である。

http://www.israelnationalnews.com/Articles/Article.aspx/23235

4)米軍なしでも恐れなし:イスラエルの方針は変わらず

北部のアメリカ軍、またクルド人勢力がいなくなるということは、イスラエルにとっては、ユーフラテス川の東側にあった防波堤を失うということである。しかし、トランプ大統領は、「イスラエルには毎年45億ドルの軍事支援を送っている。単独でも大丈夫だ。」と言った。

ネタニヤフ首相は、「アメリカが撤退しても、何も変わらない。イスラエルはシリアにイランが定着することを受け入れない。攻撃は続ける。」と強調した。

https://www.timesofisrael.com/netanyahu-vows-to-keep-hitting-iran-in-syria-we-stand-firmly-on-our-red-lines/

トランプ発言の5日後、イスラエルのハデラ近郊から、突然、迎撃ミサイルが発動した。その後、シリア国営放送が、イスラエルがダマスカス近郊の軍用倉庫を攻撃したことへの報復だと発表した。

シリアによると、イスラエルの攻撃の少し前に、イランからの輸送機が到着していたという。イスラエルは、これに対応して何らかの攻撃を行ったとみられる。後にイスラエルもこの攻撃を認める声明を出した。

https://www.timesofisrael.com/syria-says-air-defenses-deployed-against-enemy-targets-near-damascus/

*イランからのヒズボラへの武器空輸増えている?

エルサレムポストによると、30日、イランの747旅客機が、朝8時にテヘランを飛び立ち、10:30にダマスカスに到着。同日5時には、テヘランへ戻ったと伝えた。ヒズボラへの武器を搬送した疑いがある。

同じようなフライトが12月だけでも数回あり、シリアの監視団体によると、イスラエルの攻撃と時期が合致しているという。

今、イランは、様々な方法で、シリアに進出すると同時に、ヒズボラへの支援も継続しており、イスラエルはそれに注意深く対応しているとみられる。

https://www.jpost.com/Middle-East/DEVELOPING-Suspicious-Iranian-cargo-plane-leaves-Tehran-575797

ネタニヤフ首相は、トランプ大統領のシリア撤退発表から、イランの動きが活発化しているとして、トランプ大統領に、米軍撤退をするなら、段階を追ってゆっくりやってほしいと要請。トランプ大統領はこれに合意したとの情報が入っている。

https://www.jpost.com/Breaking-News/Diplomatic-source-Operation-against-Hezbollah-prevented-war-in-Lebanon-575945

<石のひとりごと>

イスラエルのケダル博士も指摘しているが、シリアからの米軍撤退は、駐留しているアメリカ人兵士とその家族にとっては、きわめて朗報であろう。

「アメリカは、中東では嫌われているのに、なぜ息子たちの命を捧げなければならないのか。」というトランプ大統領の言い分も、当然といえば当然である。

しかし、アメリカ軍の撤退後、イスラエルが心底頼れるのは、いよいよその神、主だけになる。・・・が、聖書によると、それこそがイスラエルの強さなのである。実際、イスラエルはこれまでからも不思議に強かった。イスラエルは、確かに侮れない国である。

トランプ大統領は、まことに破天荒で、まことに危なっかしいのではあるが、本人もあずかり知らないところでどうも、主に動かされているところがある。米軍のシリアからの撤退からも、なんらかの予想もしない結果が出てくるかもしれない。注目していきたい。
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ヒズボラのトンネルへセメント様物資流入:レバノン側から流出 2019.1.1

 2019-01-01
12月4日に始まった北の盾作戦。これまでに5本のトンネルが摘発されている。その内の一本には、イスラエル側からこれを塞ぐセメントのような物質が流し込まれ、27日、その物質が、レバノン側クファル・キラのレンガ工場から流出している様子が、航空写真で確認された。

軍事目的で設営されたトンネルが、民間工場につながっていたということは、明らかに停戦合意1701に反するとイスラエルは主張する。

イスラエル軍報道官によると、これまでに発見されたトンネルは5本。破壊のしかたは、それぞれ違ってるという。セメント様物資を流し込んだのは、少なくとも2本。爆破したものもあれば、土壌の種類や、レバノン側開口の状況によって、それぞれ違う方策がとられたとのこと。

ネタニヤフ首相は、トンネルの破壊で、ヒズボラに大打撃を与えたと作戦を高く評価し、もうすぐこの作戦は完了すると語る。しかし、イスラエル軍は、必要ならば、作戦は継続すると言っている。

<ハマスとヒズボラの違い:命を惜しむヒズボラ>

イスラエル軍によると、ヒズボラのトンネルは、南のハマスのものと性質もだいぶ違うという。ハマスのトンネルは、出口の場所がいかに危険であっても気にしていない。戦闘で死ぬことを恐れていないからである。

ところが、ヒズボラのトンネルは、出口は、人目につかない隠れた場所にある。トンネルを通ってきた戦闘員たちが、一息ついて、命令をまち、計画的に行動するようデザインされている。

また、トンネル自体も、ヒズボラのものは換気システムや電気も通っており、ハマスのトンネルに比べると、5つ星だという。

https://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Conquer-the-Galilee-IDF-reveals-Hezbollahs-tunnel-attack-strategy-575616

<UNIFIL(国連レバノン暫定駐留軍)が、イスラエル軍、レバノン軍と3者会談を予定>

UNIFILがレバノンのメディアを通じて伝えたところによると、UNIFILが、イスラエル軍とレバノン軍それぞれの代表を招いて、トンネルに関する3者会談を予定しているという。場所は、南レバノンだが、日時は明らかにしていない。

UNIFILは、4本のトンネルについて、その存在を公式に認めている。イスラエルは、トンネルはヒズボラのものではあるが、基本的にレバノン政府に責任があるとの立場である。

https://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/NORTHERN-SHIELD/Tripartite-meeting-to-be-held-to-discuss-Hezbollah-tunnels-575818
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ガザ金曜暴動相変わらず:ロケット弾も 2019.1.1

 2019-01-01
28日、ガザ国境では相変わらず、約4000人が参加する暴動があり、イスラエル軍と衝突した。イスラエル南部の幼稚園の近くに発火物資を装着した風船が落下しているのが発見された。

またハマスとの停戦から6週間ぶりに、ロケット弾がイスラエルに向けて発射された。空き地に着弾したため、アラームはならなかった。これに対し、イスラエルはきっちり報復の攻撃を行った。

https://www.timesofisrael.com/idf-attacks-hamas-position-in-response-to-rocket-fire-from-gaza/

<2018年中のガザからのロケット弾激増:1000発>

イスラエル軍のデータによると、昨年1年でガザからイスラエルに打ち込まれたロケット弾は1000発(昨年は35発)。このうち、アイアンドーム迎撃ミサイルが撃墜したのは250発で、撃墜できずに市街地に着弾したものは45発。その他は、空き地に着弾した。

これに対し、イスラエル軍のガザへの攻撃は865回であった。

ガザとの間のトンネルは、15本を破壊。ガザとの国境にそって27キロの地下防護壁の建設を終えた。以後、凧や風船による攻撃が始まったことから、地下トンネルからの攻撃が難しくなっているとみられている。

<テロに関するデータ 2018>

2018年中、テロによる死者は16人(イスラエル兵7人、市民9人)負傷者199人(87テロ事件)
*2017年中は死者20人、負傷者169人(97テロ事件)

投石によるテロは減ったが、ナイフによるテロが増加

2018年には、北部レバノンとの国境に、9mの防護壁13キロを完成。

https://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/IDF-1000-rockets-fired-at-southern-Israel-from-Gaza-over-the-past-year-575871
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イスラエル総選挙:2019年4月9日決定 2019.1.1

 2019-01-01
ネタニヤフ政権は、12月24日、前回一致で、国会を解散、総選挙を、任期満了(11月)前の4月9日に行うことを決めた。ネタニヤフ首相が、国防のために、今は政府を解散するべきでないと国民に訴えてから、わずか4週間後である。

ネタニヤフ首相は、4週間前の訴えから一転して総選挙を歓迎したことについて、ヒズボラのトンネル摘発が始まった今なら、総選挙をしてもよくなったと答えている。

解散の理由は、超正統派の従軍義務に関する法案が1月15日を期限に決議が行われるのだが、国会120議席中、与党61議席というぎりぎり多数派の状態では、与党が提出している法案が通らないとみられることが原因である。

この法案は、超正統派が金を払うことで義務を逃れる道があるらしく、これに未来がある党(やエル・ラピード党首)、イスラエル我が家党(リーバーマン党首)が反対している。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5432602,00.html

国会解散、総選挙が決まったことで、政界ではさっそく様々な政党が、しのぎをけずりはじめている。

<ベネット教育相+シャキード法務相が新党結成>

29日、ベネット教育相とシャキード法務相は、ユダヤの家党を出て、新党「新右派」と結成すると発表した。ベネット氏の妻は世俗派で、シャキード氏の夫も世俗派であることから、新党の特徴は、様々な右派が共存するという点だという。

先月末、ベネット氏とシャキード氏は、リーバーマン元国防相が辞任した際、ベネット氏を国防相にするよう、ネタニヤフ首相に要求。通らない場合は、ユダヤの家党は連立を離脱すると主張した。

ところが、ネタニヤフ首相は、今は政府を解散すべきどきではないと訴え、国防相は自らが兼任し、防衛上、今は政府も解散すべき時ではないとベネット氏に、政権残留を要請した。ベネット氏とシャキード氏はこれを理解し、全面的に受け入れ、政権に残留したのであった。

ベネット氏のこの以外なUターンは、ネタニヤフ首相への屈服とみられ、国民の間に、ベネット氏とユダヤの家党への幻滅としてメディアは封じた。

ところがそのわずか4週間後に、ネタニヤフ首相自身が、政府を解散し、総選挙を実施すると発表したわけである。ベネット氏とシャキード氏は、ネタニヤフ首相への怒りを表明したが、この後に至っては、すでに信頼を失った形なので、このままで総選挙に向かえば、議席数は確実に減少すると予測された。

これは、このまま何もしないで、ユダヤの家党の中にとどまっている以上、時期政府で、重要なポジションを期待できないということである。

このため、苦渋の策として、ベネット氏たちは、新党を結成し、新たな右派層を見方につけることで、超正統派と結託するリクード(ネタニヤフ首相政党)に取って代われる新しい右派政党をめざすという賭けに出たわけである。

しかし、現時点での予想では、結局、ネタニヤフ首相のリクードが28議席(現在30)でトップ。2位は、未来がある党(ラピード党首)が議席を伸ばして15議席。ベネット氏らの新党「新右派」は、14議席との予想である。

中道左派で、労働党(アビ・ガバイ氏)と、ハテウナ党(ツイッピー・リブニ氏)が合併した党、シオニスト連盟党(ガバイ党首)は、現在の15議席から9議席に激減するとの予想である。時代は今や右派、ということである。

https://www.timesofisrael.com/bennet-and-shakeds-new-right-poised-to-win-at-least-10-seats-polls-find/

<ベニー・ガンツ元参謀総長が新党”イスラエルの回復力”結成>

総選挙が決定した今、注目が集まっているのが、元イスラエル軍参謀総長ベニー・ガンツ氏(59)である。長く政界入りを予測されてきたガンツ氏がどの党に入るかで、議席数が大きく変わってくるからである。

4月の総選挙の結果は今の所、ネタニヤフ首相が最強という予想になっている。しかし、中道の未来がある党(ヤエル・ラピード党首)か、中道左派のシオニスト連合党(アビ・ガバイ党首)かが、ガンツ氏の取り込みに成功すれば、ネタニヤフ首相を打倒する可能性も出てくるという。

現在3閣僚を兼任するネタニヤフ首相は、強力なライバルになる可能性を秘めるガンツ氏を取り込むため、外務相のポジションを申し出たと伝えられている。しかし、ガンツ氏はこれを拒否した。

未来がある党のラピード氏は、選挙リスト2番目のポジションを、シオニスト連合のガバイ氏は、自ら党首をおりて、かわりに党を導くよう、トップの座を申し出たが、ガンツ氏は、これも拒否した。

最終的に、ガンツ氏は、12月27日、自らが党首となる新党「イスラエルの回復力」の立ち上げを発表した。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5434496,00.html

これにより、ガンツ氏の「イスラエルの回復力」党が、現在の予想では2位の未来がある党(ラピード党首)を抜いて2位になる可能性が出てきている。

https://www.timesofisrael.com/ex-idf-chief-gantz-unveils-new-political-party-ahead-of-april-elections/

*ベニー・ガンツ氏

1959年生まれで、1979年からイスラエル軍のパラシュート部隊に所属。レバノン、西岸地区の司令官えお歴任後、2002年からは北部総司令官、2005年からは陸軍総司令官を務める。

2007-2009年はアメリカで、イスラエル軍代表を務める。その後、イスラエル軍の副総司令官となり、2011-2015年、第20代イスラエル軍総参謀長となった。この間、ハマスとの囚人交換でシャリート軍曹を奪回する事件(2011)、ガザとの戦争、防衛の盾作戦(2014)などを経験している。

教育においては、歴史学で学位、政治科学でマスター、アメリカの国家防衛大学で、国家資産運営に関する学びも終えている。妻と4人の子供あり。

https://mfa.gov.il/MFA/AboutIsrael/State/Personalities/Pages/Benny_Ganz.aspx
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国民的作家アモス・オズ死去 2019.1.1

 2019-01-01
12月28日、イスラエルでは国民的作家アモス・オズ氏(79)が、がんで死亡した。

オズ氏は、ロシアとポーランドからイスラエルへ移住した両親のもと、1939年にイスラエルで生まれた。イギリス委任統治下で、建国までの開拓時代の辛酸と舐め、建国後も続いた戦争を経験している。

オズ氏は、ホロコーストと、イスラエルで2つの民族が戦うという現実を生き、それをテーマにした作品を数多く発表。「ア・テイル・オブ・ラブ・アンド・ダークネス」はミリオンセラーとなり、映画化もされた。

左派として知られ、パレスチナ人との対話を擁護する立場を明らかにしていた。

31日の葬儀には、リブリン大統領の他、左派系党首たち、また元イスラエル参謀総長ベニー・ガンツ氏も出席した。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5438495,00.html

イスラエルの建国は、労働党のベン・グリオンが立役者だった。建国70年を迎えた今、政権は、右派へと移行している。オズ氏の死去もまた時代の移り変わりを象徴しているのかもしれない
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ネタニヤフ首相ブラジル初訪問:福音派クリスチャンとの関係強化 2019.1.1

 2019-01-01
ネタニヤフ首相は、ブラジルで新しく選出されたボルソナロ大統領の就任式(1月1日)に出席するため、12月28日から6日間、イスラエルの首相としては、初めてブラジルを公式訪問している。

ボルソナロ大統領は、強力な福音派クリスチャンであることから、親イスラエルの立場を全面に押し出しており、ブラジル大使館のエルサレムへの移動を公約の一つとして掲げている。

大使館移動については、まだ未定であり、公式の発表には至っていないが、大使館の移動は時間の問題と、ネタニヤフ首相に伝えたと報じられている。また、ボルソラノ大統領は、ネタニヤフ首相の招きに応じ、2019年3月までには、イスラエルを公式訪問したいとの意思表示をしたとのこと。

今回のネタニヤフ首相のブラジル訪問は、非常な歓迎を受けた。国賓級の歓迎は、アメリカの故アイゼンハワー大統領や、英エリザベス女王なみだったという。また、記念切手が発行されたが、その中にヘブル語で「救世主」と書かれていたという。

https://www.jpost.com/Israel-News/Benjamin-Netanyahu/Netanyahu-in-Brazil-Forming-an-alliance-with-a-superpower-575708

ブラジルでは、国民の20%が福音派クリスチャンである。ネタニヤフ首相の公式訪問に伴い、福音派クリスチャン代表たちにも会い、「イスラエルにとって、福音派クリスチャンほどの友人はいない。福音派クリスチャンにとっても、イスラエルほどの友人はいない。」と語った。

<石のひとりごと>

ブラジルで、ネタニヤフ首相は、福音派パワーで大統領になった、自身も福音派クリスチャンのボルソナロ大統領の就任式に、やはり福音派クリスチャンのポンペイオ米大統領とともに座る。今こそネタニヤフ首相に、福音が伝わるよう祈るときではないだろうか。

それにしても、ブラジルやアメリカの福音派クリスチャンたちが、政治を実際に動かしている。これを全面的に支持するわけではないが。。。

日本では、クリスチャンは1%にも満たず、その中でも福音派クリスチャンは、まだごくごく一部である。しかも福音派であっても、政治に興味を持つ人はごく一部であろう。だから政治的な実質の影響力は、祈りは別として、今もまだほぼ皆無に近いと言ってもよいだろう。*クリスチャン議員の方々には敬意を表します。

日本では、福音派クリスチャンであっても、本気で国を変え、政治を動かそうとする意欲に欠ける・・・ということもまたクリスチャン人数が増えない原因の一つなのでは、などと・・・こんなことを言うと反論も買いそうなことを考えてしまった。

あくまでも石のひとりごと・・・・ 

2019年、日本でもクリスチャンが国の祝福となり、国を動かす力になっていく一歩になれるよう、私自身も願いはじめようと思う。
カテゴリ :イスラエル外交・防衛 トラックバック(-) コメント(-)
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