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エルサレムで19歳女性虐殺遺体遺棄:西岸パレスチナ人逮捕 2019.2.10

 2019-02-10
7日(木)午後、テコアに住むオーリー・アンスバッカーさん(19)が行方不明となり捜索が始まったが、数時間後、エルサレム南部、聖書動物園付近の森、エイン・ヤエルで遺体となって発見された。

遺体は、上半身には、残虐な刺し傷が数カ所あった。オーリーさんは、8日、家族・友人など数百人が見守る中、実家のあるテコアで埋葬された。

テコアは、エルサレム南部入植地グッシュ・エチオン近郊で、パレスチナ人のテロ事件も時々発生する地域。警察はパレスチナ人によるテロの可能性も念頭に捜査を開始。8日夜、ラマラ近郊、アル・ビレのモスクにいたパレスチナ人の男を逮捕した。

逮捕されたパレスチナ人は、ヘブロンの住人でイスラエルに違法滞在していたアフィヤ・アラファト(29)。アラファトは、ナイフをもって自宅を出たところ、森でオーリーさんがいたので襲撃したもようである。アラファトには逮捕歴があり、ハマス関連との情報もある。(未確認)

逮捕にあたり、現場では、パレスチナ人らが石を投げつけるなどして、イスラエル軍兵士らと、暴力的な衝突が発生している。

オーリーさんは、従軍の代わりに国への奉仕として、現場近くのユースセンターで働いていた。殺害される前、オーリーさんは、妹に、「もうすぐ20歳になるなんて信じられない」と、語っていたという。

いつも思わされるが、様々な思い出とともに19歳まで育て上げてきた娘、今朝まで笑っていた娘が、もう二度と帰ってこない。しかも残虐きわまりない方法でまったくの理不尽で殺されたなど、家族にどうして受け入れられるだろうかと思う・・・。

https://www.timesofisrael.com/police-forensics-at-scene-led-to-palestinian-suspect-in-murder-of-israeli-teen/

<イスラエルのダノン国連大使が怒り>

国連では、ダノン国連大使が、パレスチナ人による19歳女性の殺害を受けて、テロの文化を煽っているパレスチナ自治政府を非難。安保理に対処を要請した。

リーバーマン元国防相は、犯罪の残虐性から見て、死刑に処すべきだと言った。国民の中からも、死刑を要求する声があがっている。

https://www.timesofisrael.com/israeli-envoy-calls-on-un-to-condemn-murder-of-israeli-teen/
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ガザ国境・金曜デモでパレスチナ少年2人死亡 2019.2.10

 2019-02-10
8日金曜、ガザ国境では、投石したり、フェンスをこえようとするなど、約7000人が暴力的なデモを展開。イスラエル軍と衝突した。パレスチナ側の情報によると、この時の衝突で、14歳と17歳の少年が死亡。17人が負傷した。

イスラエル軍によると、最近、手製の爆弾が出回っており、それらがデモの群集の間で爆発する様子が、報告されているという。今回の少年2人の死亡についても調査を進めるとのこと。

昨年3月にガザで始まった「機関への行進」。暴力的なデモであるとともに、侵入を試みる者がいるため、実弾を使ってでもこれを阻止するというのが、イスラエル軍の方針である。パレスチナ側の情報によれば、これまでに、このデモで、パレスチナ人220人以上が死亡した。イスラエル兵も1人死亡している。

なお、ガザからは、6日、ロケット弾がイスラエル側へ向けて発射された。被害はなかったが、イスラエル軍は、反撃を加えた。

https://www.jpost.com/Middle-East/Palestinian-boy-killed-during-weekly-March-of-Return-protest-in-Gaza-580127

<国境に子供を置き去りにする親>

イスラエルは、重篤な疾患のあるガザの子供たちが、その親とともに、イスラエル国内の病院で治療を受けるための特別許可を出している。

6日、イスラエルとガザの国境エレツ検問所で、治療を受けるために、イスラエルへ時々来ていた4歳の男の子が置き去りにされているのが発見された。父親は、検問所まで来てから、子供を知り合いでもなんでもない他人に預け、イスラエルへ戻っていったという。これは明らかに違法行為である。

イスラエル軍によると、ここ数ヶ月、同様に子供を置き去りにしてイスラエルへ不法に戻って働こうとする親が増加しているという。検問所のイスラエル軍関係者は、「私も父親だが、このようなことは絶対ありえないことだ。」と語っている。

http://www.israelhayom.com/2019/02/08/sick-kids-from-gaza-are-being-abandoned-at-erez-crossing/

<石のひとりごと>

子供を置き去りにして、イスラエルで働いてお金をつくとうとする。本末転倒ではないか。しかし、もはやガザは、人間が生きる場所ではなくなってきていると言われているが、それは物理的なことだけでなく、心においてもそうなのかもしれない。

カタールの現金が搬入されているが、それも一時しのぎにすぎないだろう。どのようにガザが解放されるのか、いつそれが起こるのか・・・。
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4/9 総選挙:新世論調査結果リクード強し 2019.2.10

 2019-02-10
4/9の総選挙を前に、様々なメディアなどが、世論調査を行っている。8日に行われた新しい世論調査によると、ベニー・ガンツ氏のイスラエルの回復党が、予想議席数を伸ばして23議席。しかし、リクードも強く、2議席増やして、回復党より9議席上の32議席となっている。9議席差があり、30議席以上あれば、政権はリクードにとどまる。

これに続くのは、ヤイル・ラピード氏の未来がある党の11議席。ナフタリ・ベネット氏の新右派党は8議席。左派で、最大野党の労働党は、18議席から転落してわずか7議席となった。これに続くのがユダヤ教政党シャスの6議席。

上位2党がどちらも予想議席数を伸ばしているため、新しい党、小さい党が、議席を失う結果になっている。とばっちりを受けたのは、モシェ・カフロン経財相のクラヌ党。2015年は大きく期待されて10議席だったが、今回は議席数0となった。

かつて、ネタニヤフ首相と首相の座を争うほどだったツィッピー・リブニ氏のハテウナ党も0。アラブ政党は2党が合併すれば12議席である。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/258791

<リクード党内選挙>

時期政権もおそらくリクードだが、そのリクートでは、5日、次の総選挙での選挙名簿を決める党内選挙を行った。選挙権のある党員は、11万9000人。全国142カ所で投票が行われた。投票率は58.4%であった。結果は以下の通り。

1位は、ネタニヤフ首相、2位は、国会議長でもあるユリ・エデルステイン氏。3位は、現在交通相のカッツ氏。4位には、現在公衆治安相のギラッド・エルダン氏。

5位に、4年間のブランクを経て政治に復帰したギドン・サル氏。ギドン・サル氏は、ネタニヤフ首相の最大のライバルと目される人物である。

6位には文化相のミリ・レゲブ氏。前エルサレム市長で、国政に転じて間もないニール・バルカット氏も10位以内に入った。

総選挙で、もし今の世論調査のままリクードが最高議席数を獲得した場合、ネタヌヤフ首相が続投ということになる。

そうなると、すでに通算12年、首相の座にいるネタニヤフ首相は、故ベン・グリオン首相の13年を超えて、イスラエル史上、最長の首相ということになる。

しかし、ネタニヤフ首相には審議中の汚職問題があり、マンデルビット司法長官が、総選挙の前に、起訴に踏み切る可能性がある。

そうなれば、リクードは、22議席にまで落ち込むとも予測されるが、2位のガンツ氏(イスラエル回復党)が、3位ラピード氏(未来がある党)とともに中道政党連盟のようなものを組まない限り、リクードを超えることはないとみられている。

https://www.i24news.tv/en/news/israel/politics/194665-190205-netanyahu-s-ruling-likud-party-kicks-off-primaries-amid-fierce-infighting

<リクードの強さ:人物でなく目標でなりたっている党>

この状況から、Yネットの評論家シュロモー・ピュテルコブスキー氏は、他党では、たとえば、ガンツ氏なしにイスラエル回復党は成り立たず、ラピード氏なしに未来がある党が成り立たないのに比べ、リクードは、たとえ、ネタニヤフ首相が失脚しても、まだまだ強力な役者が揃っているので、党自体がなくなることがないという点に注目する。

これは、リクードが、代表右派として、明確な目的目標に導かれて成り立っているということであり、一人の政治家だけが中心となって成り立っている党ではないということである。

また、リクードの党内選挙では、これまでのところ、現職リーダーを失脚させることはないという。しかし、だからといってその人物に盲目的に屈するということではない。

ネタニヤフ首相は、最大のライバルであるギドン・サル氏の復帰を妨害しようとしたとも言われているが、ギドン・サル氏はしっかり5位に復帰している。要するにリクードは、人物ではなく、党の目的によって存在しているということであり、ここにリクードの強さがあると評価ピュテルコブスキー氏は評価する。

総選挙でリクードが政権を取る前か、後か、いずれにしてもネタニヤフ首相が、近く起訴され、政界から姿を消す日はいずれ来るかもしれない。しかし、その場合でも、リクードは、すぐにふさわしい人物を前に出すことができるはずだとピュテルコブスキー氏は予測している。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5459817,00.html
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シリアにイランが新しいミサイル工場建設中:イスラエル摘発 2019.2.10

 2019-02-10
イスラエルは、シリアの西南部、レバノンとシリアの国境北に位置する町サフィータに、イランの新しいミサイル工場が建設中であると発表した。これは、レバノンのヒズボラに供給するミサイルのための工場で、シリアも協力しているとみられる。

ヒズボラは現時点で、すでに10万とも15万発とも言われるミサイルをイスラエル攻撃用に準備している。しかし、今の所、まだ誘導性は弱いため、今、ヒズボラはそれを改善しようとしているのである。

チャンネル12が伝えたとしてTimes of Israelが伝えたところによると、イスラエルは、以前にこうした試みをしていたシリアにあるイランのミサイル工場を空爆で破壊した。

今回発見されたものは、その再建とみられる。前の工場とはかなり離れた”以外”な場所に建設中で、イスラエルの目から隠そうとしていた意図が伺えるという。

また、イランがこのミサイル工場を建設するためには、国際社会の目をかいくぐらなければならないのだが、これにイタリア、中国、また他のアジア諸国が協力しているとイスラエルは摘発している。

こうしたイランのヒズボラ強化戦略については、ネタニヤフ首相が、国連で警告してきたことでもあった。今回、イスラエルが即、攻撃せずに、摘発したのは、国際社会にイランへの圧力をかけてもらうためだという。

一方、これとは別に、イランのメディアは7日、地下ミサイル基地の完成式典が行われたと伝えた。この地下基地は、”地下都市”とも表現され、かなり大きいものである可能性がある。

そこで紹介されたミサイルは、450キロの弾頭で、射程は700キロあるミサイル。しかし、イランは、すでに射程2000キロで、イスラエルにもアメリカ軍拠点にも届くミサイルを保有していることがわかっている。ただし、すべてイラン独自の報道による情報で、他からの確認はない。

https://www.timesofisrael.com/israel-said-to-find-new-iranian-precision-missile-factory-in-northwest-syria/

<石のひとりごと>

イスラエルは、シリアでのイラン進出には、非常に警戒しており、イラン軍拠点への攻撃回数も増え、多数のイラン人兵士の犠牲も出ている。イスラエルとイランの軍事衝突も懸念されている。

警告や懸念が、出され続けている中、いつか”その日”が来るのかもしれない。それは明日かもしれないし、まだまだ先かもしれない。恐ろしい日になるだろう。そんな日が来ないように、イスラエルが危機を早く察知できるようにと祈らされる。
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国際ホロコースト記念日:エルサレムで杉原千畝氏に敬意のプレート 2019.2.2

 2019-02-02
2019.1.27  
1月27日は、アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所がソ連軍によって解放された日である。国連はこの日を、国際ホロコースト記念日と定めている。今年も国連はじめ、様々な地域で、記念式典で行われた。

イスラエル自身のホロコースト記念日は、独立記念日の前日で、今年は5月1日だが、1月27日には、エルサレムのヤドバシェムなどで、小さめの記念行事が行われた。

エルサレムには、ヤドバシェムが建設されるより前の建国直後の1949年に、シオンの丘に建てられた元祖・ホロコースト記念館(*Chamber of Holocaust Museum)がある。ここで、この日、特に日本人で義なる異邦人の外交官・杉原千畝氏の働きを記念するプレートが披露された。

杉原千畝氏は、1939年、リトアニアのカウナスに駐在していた際、ナチスの迫害を逃れて次々に押し寄せるユダヤ難民を前に、日本外務省の意向に反して、日本への通過ビザを大量に発行した。

当時の日本政府は、ナチスドイツと同盟関係にあったことから、杉原氏の決断は、国への裏切りだけでなく、自分と家族がナチスに狙われる可能性があった。しかし、その英断の結果、約6000人のユダヤ人が救われた。その人々から生まれ出た子供や孫たちの数は4万人にのぼるとみられる。

杉原氏のビザで一命をとりとめた父親を持つアブラム・シメリング氏によると、当時リトアニアのビルナにいたシメリング氏の一族で助かったのは、この父親だけだった。しかし、その父親から生まれた子供たち、孫たちは今や、計60人にのぼるという。

主催者の一人、シュロモー・グール氏は、杉原氏が、「ユダヤ人を助けることは政府には不従順になるが、助けなければ、神に反逆することになる」と判断したことを高く評価した。

また、この記念館館長、ラビ・イツハク・ゴールドステインは、杉原氏が、救出したユダヤ人の多くが、後にエルサレムのメア・シャリームでのユダヤ教の主流となるミール・イシバの学生たちであったことから、特に杉原氏の功績は大きいと語った。

このイベントの主催は主に旧ソ連関連のユダヤ人組織などで、出席者約30人も、旧ソ連からのホロコースト生存者、またその次世代の人々であった。日本からは在日本大使館の相星孝一大使が出席した。

式典では、ギター一本、ロシア語での弾き語りで、杉原千畝氏に送る歌、「サムライの道」が披露された。

https://www.youtube.com/watch?v=eQ-o_Co5tcw&start_radio=1&list=RDeQ-o_Co5tcw&t=16 (このイベントではないが同じ歌:始まるのはだいぶ後)

*Chamber of Holocaust シオンの丘にあるホロコースト記念館

ホロコースト記念館といえば、ヤドバシェムだが、ヤドバシェムが開設されたのは、1957年である。ホロコースト記念館の計画は、戦争がまだ終わらない1942年にはすでに始まり、1949年に、まずシオンの丘に記念館が建てられた。

当時、ユダヤ人が嘆きの壁に最も近づけた場所である。シオンの丘の記念館には、ホロコーストで、消滅させられた町々の名前を記した石板が2000枚以上展示されている。

また記念館内部には、主にマイダネク強制収容所から持ち込まれた、犠牲者の灰が埋葬され、文字どおり、墓場すらもてなかった人々のための墓場の役割を果たすことになった。

展示物の中には、人間の灰が入っていた多数の壺のほか、ナチスが作らせたトーラーの巻物で作ったジャケットや、バッグなどがある。また、血をいっぱい吸い込んだとみえる黒々したトーラーの巻物もあった。

この記念館の管理者の一人で歴史家のアーロン・セイデンさんによると、ヒトラーは、ユダヤ人を殺すことはトーラーを殺すことであると言っていたという。

墓場の役割を果たすだけあって、ヤドバシェムより、うすぐらく、よりホロコーストの恐怖を実感させる場所である。この場所に杉原千畝を記念するプレートが設置されたわけだが、主催者らは、日本人旅行者にもっとこの場所に来て欲しいと言っていた。

*ミール・イシバ https://vimeo.com/21125312

現在、エルサレムのメア・シャリーム地区にある世界最大のイシバ。世界各国からユダヤ人男女8000人以上が学びに来ている。1814年、ベラルーシのミールで設立された。

第一次世界大戦後にリトアニアへ移動。第二次世界大戦中、イスラエルへ拠点を移す計画が進んでいたが、ナチスの進出で頓挫。多くのラビや学生たちが、上海の日本占領下での強制収容所に流れ着いた。杉原千畝故大使のビザで日本を経由し、上海やアメリカへ渡った者も多い。

戦後、上海から逃れた者たちが、イスラエルに到着し、現在のミール・イシバを立ち上げた。この経過から、杉原千畝氏は、現在におけるリトアニア派の超正統派ユダヤ教に大いに貢献したといえる。

<石のひとりごと>

ヤドバシェムでは、杉原千畝の影はそれほど大きくない。おそらくヤドバシェムは欧米系ユダヤ人が主体となって設立されたからだろうか。今回、シオンの丘でのこの式典に出席し、ロシア系ユダヤ人にとって、杉原千畝の功績がいかに大きかったかを実感した。

海外に出たことのある人は皆、ビザ取得問題で苦労するのだが、当時のユダヤ人は、背後にナチスが迫っていたのであるから、ビザはまさに生きるか死ぬかの瀬戸際であった。日本大使館で、杉原大使からビザを出してもらえた人々の底なしの安堵を思わされる。

また杉原氏がビザを発行した期間は、1940年7-8月のわずか2ヶ月足らずの間であった。この期間に間に合わなかったリトアニアのユダヤ人、またポーランドから逃れてきていたユダヤ人たち、20万人近くは、ほぼ全員虐殺された。

まさに地獄に一瞬おろされた命綱であった。杉原氏のビザに救われた人々とその子孫たちの底なしの感謝も理解できるだろう。

極限に立たされた時に、自分よりも家族よりも、何よりも神を畏れる決断をすること。杉原千畝氏が、日本人としてはめずらしくロシア正教のクリスチャンで、命の創造主である全能の神を知っていたことを特記しておきたい。
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4月総選挙にむけて:ガンツ元参謀総長政界デビュー 2019.2.2

 2019-02-02
ベニー・ガンツ氏 出展:ハアレツ
ベニー・ガンツ氏 写真出展:ハアレツ

イスラエルでは、4月の総選挙を前に、政界がざわめいている。29日には、国民に幅広く人気のある元イスラエル軍参謀総長ベニー・ガンツ氏が、「ホセン・イスラエル(イスラエルの回復)」と名付けられた政党の党首として29日、初めて公の演説を行った。演説は熱狂的な反応の中で行われた。

ガンツ氏は、自分はイスラエルを誇りに思うと強調しながら、現在のイスラエルの政界は、右左で争っており、悪であり醜いと批判した。また、現在のリーダー(ネタニヤフ首相)の行動ふるまいも批判し、結束した政府の必要性を訴えた。

ガンツ氏の政界入りは今回、まったくの初めてであるため、右派からも左派からも受け入れられる器とみられていたが、演説の内容は、中道で、若干右寄りよりだったとTimes of Israelは伝えている。

ガンツ氏のホセン・イスラエル党は、選挙名簿の2番目が、やはり元参謀総長のモシェ・ヤアロン氏。さらに、ガンツ氏の前の参謀総長であったガビ・アシュケナジ氏にも参入を申し入れているとメディアは伝えている。

しかし、アシュケナジ氏は、「王になることを目指す人でなく、王国を確立することを目指す人と働きたい。」と述べ、今の所、返事はしていないとのこと。

最終的に、ガンツ氏は、首相のポストをめざすとし、自分は、4月9日(総選挙)、安定した政府を立ち上げると宣言した。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/258321

<チャンネル2の世論調査:現在の予想>

チャンネル2が行った世論調査によると、現時点は、リクード(ネタニヤフ首相)が30議席、ホセン・イスラエル(ベニー・ガンツ氏)が21議席、未来がある党(ラピード氏)が11議席、新右派党(ベネット氏とシャキード氏)が7議席、トーラー党が7議席となっている。

この中で、ガンツ氏は、すでにテレム党(4議席)と組むことを表明していることから、もしガンツ氏が主体となって、ラピード氏が組んだ場合、ネタニヤフ首相を打倒する可能性が出てくる。

しかし、ラピード氏は、自身も首相の座を目指しているため、ガンツ氏と共に走ることは今の所ないようである。

ネタニヤフ氏とガンツ氏、どちらが首相になってほしいかとの調査では、ネタニヤフ氏と答えた人は36%、ガンツ氏と答えた人は35%と接戦であった。

https://www.mako.co.il/news-israel-elections/elections_2019-q1_2019/Article-305597cd2cf9861004.htm?sCh=31750a2610f26110&pId=2100566639

https://www.timesofisrael.com/polls-shows-gantz-could-defeat-netanyahu-if-he-heads-joint-list-with-lapid/

この他、これまで大きな発言力を持っていたナフタリ・ベネット氏は、ユダヤの家党を離脱して新右派党を立ち上げたが、予想議席数は4位で7議席。前国防相で、イスラエル我が家党のリーバーマン氏の党は、4議席。経済関連で支持者も多いみんな党(カフロン氏)も4議席であった。

先月、相棒のツィッピー・リブニ氏を突然切り捨てた左派で、野党代表である労働党(ガバイ氏)は6議席との予想であった。

前の総選挙では、合併していたアラブ政党2つは、今回は別れてそれぞれ6議席との結果になっている。

<政界のガンツ氏初演説への反応>

熱狂的な群衆の前で、堂々と現政権を批判したガンツ氏に対しては、右派左派双方から手厳しい批判が相次いだ。「国会に座ったことがない者がおこがましい発言だ。」「ユダヤ教政党と手を組みながら、安息日にバスを走らせようとしている。イスラエルの政治をわかってない。」など。

リクード(ネタニヤフ首相)は、ガンツ氏について、右派からも左派からも受け入れられるとしたら(右派と強調しないということは)、実際は弱い左派だと評している。

https://twitter.com/Likud_Party/status/1090534461815570432

<石のひとりごと>

イスラエルの政治は本当に生き物ののようである。過去を見て予想することはまったく不可能で、予想外がどんどん出てくる。だからこそ、主のみこころが反映しやすいのかもしれない。政権がほぼ不動の日本の政治とは全然違うことを知っていただければと思う。

ガンツ氏が頭角を現しているが、世界一厳しい中東で海千山千、国内では生き物のようなイスラエルの政界で12年以上も首相をやってきたネタニヤフ首相の後を、政治経験0のガンツ氏が、そう簡単に継いでいけるのかどうか・・・少々不安でもある。
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シリア情勢アップデート:ロシアとアメリカの心変わり!? 2019.2.2

 2019-02-02
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ダマスカス上空 写真出展アルーツ7 January 21st, 2019. (photo credit: STR / AFP)

<イスラエルのイラン攻撃エスカレート>

アメリカがシリアから撤退を表明して以来、イスラエルはシリアのイラン軍拠点への攻撃を強化している。

前イスラエル軍参謀総長のガビ・エイセンコット氏によると、イスラエル軍がシリアのイラン拠点に対して打ち込んだミサイルの数は、2018年だけで、2000発にのぼるという。

今年1月22日未明、イスラエル軍はダマスカス空港のイラン軍関係施設(諜報機関と軍事訓練関係)を攻撃。これにより、21人が死亡した。21人のうち、6人はアサド政権関係者で、15人は外国人。このうち12人がイラン人でっあったと報告されている。

この攻撃で注目されたのは、イスラエルの攻撃が夜でなく日中であり、自ら攻撃したことを認めたことであった。「イスラエルは、シリアにイランの存在を決して受け入れない。」というメッセージが込められているようである。

https://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Report-12-Iranians-killed-in-Israeli-strike-on-Syria-total-rises-to-21-578258

この攻撃に対し、シリアからゴラン高原のイスラエル側へミサイルが打ち込まれたが、迎撃ミサイルが撃墜し、イスラエル側に被害はなかった。イランは、ベングリオン空港への攻撃も示唆したが、今の所、攻撃は実施されていない。

こうした大胆なイスラエルの攻撃が、先の北部ヒズボラのトンネル摘発も含めて、総選挙と無関係ではないと見る声も少なくない。ネタニヤフ首相が、国民に対し、「ネタニヤフ首相にしか国は守れない。」というイメージを国民に提示する結果になっているからである。

しかし、イランへの攻撃があからさまになってきたことで、いつかはイランが反撃の出て、大きな地域戦争に発展するのではないかとの懸念が、リブリン大統領、またアメリカの諜報機関長官からも出始めている。

https://www.jpost.com/Israel-News/Israeli-strikes-on-Iran-in-Syria-may-lead-to-war-US-intelligence-chief-579184

こうした中、ロシアとアメリカが方針転換ともとれる発言をした。Ynetは、これを”好転”になりうるとの味方も提示する。無論、中東のことであるので、その”好転”かも状態も、あっとううまにひっくり返される可能性は十分あるわけだが・・・。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5453518,00.html

1)ロシアはイランの同盟ではない:ロシア副外相

イスラエルのダマスカス空港への攻撃を受け、ロシアのスポークスマンは、「このようなイスラエルの独断的な攻撃は停止すべきだ」と述べたが、そのわずか2日後、ロシアのリャバコブ副外相が、CNNのインタビューに答えて、「ロシアとイランは、同盟国といった種類の関係ではない。イスラエルの治安維持はロシアの最優先事項の一つだ。」と語った。

シリアでイラン人12人もの死者を出したイスラエルの攻撃の直後に、ロシア副外相がこのような発言をしたことに、Ynetの中東エキスパート、ロン・ベン・イシャイ氏は、注目する。

ロシアにとって、今はイスラエルとの関係の方がイランより重要になっているとイシャイ氏は見ている。

ロシアは今はシリアで大きな戦争になってほしくないと考えている。またシリアにおいて、イランに必要以上に勢力を伸ばしてもらいたくないと考えている。ロシアのねらいは、シリアを実質支配し、地中海への安全なアクセスを自らの支配に確保したいのである。

一方、今回の大胆な攻撃で、イスラエルは、だれになにを言われようが、自衛のために、シリア領内のイランへの攻撃はやめないということは明らかになった。ならば、イスラエルの行動を黙認し、イスラエルによって、イランを抑える方がロシアにとっては有益ということになる。

逆にイランにとっては、ロシアは失いえない存在。イランが、まだイスラエルに反撃に出て来ないのは、ロシアを気遣っている可能性もある。

こうしてみると、イスラエルが、今回、大胆に日中、イラン施設を攻撃したことで、この新しいロシア、イランの抑制システムが作り上げられたとも考えられる。

こうした計算以外にも、イスラエルは今、IT産業の最先端を行く国として注目されている。今年1月27日から3日間、テルアビブで行われたサイバーテック・カンファレンスには、世界70カ国から数千人が参加した。農業・水技術についても、イスラエルは注目される存在である。

この点からも、ロシアがイランより、イスラエルを重要視したとしても不思議はないだろう。

https://www.israeldefense.co.il/en/node/37314

しかし、1月末の攻撃があまりにも大胆であったことから、イスラエルのリブリン大統領や、アメリカ諜報部長官も、「今はイランもイスラエルとの衝突避けているが、イラン人に犠牲者が続けば、イランが反撃に転じて、中東での大きな戦争に発展する可能性はある。」と懸念を表明している。

https://www.jpost.com/Israel-News/Israeli-strikes-on-Iran-in-Syria-may-lead-to-war-US-intelligence-chief-579184

2)アメリカが、シリア南部に駐留を継続か

シリア北部、クルド人勢力地域に駐留していたアメリカ軍は、すでに撤退を開始している。しかし、1月25日の報道によると、シリア南部、シリアとヨルダン、イラク3国の国境付近、アル・タンフに駐留するアメリカ軍については撤退を最小限に留める可能性があるという。

この地域は、イランから地中海に続く経路にあり、米軍が駐留することで、イランが地中海へのアクセスをシーア派で固めることを妨害する可能性を残すことになる。もしこれが事実ならだが、いうまでもなく、イスラエルにとっては朗報である。

https://foreignpolicy.com/2019/01/25/us-considering-plan-to-stay-in-remote-syrian-base-to-counter-iran-tanf-pentagon-military-trump/

アメリカ軍が撤退を開始したことから、アメリカの呼びかけで、IS打倒の友軍に参加してきた国々は、2月6日、今後どうするかの話し合いをするという。

フランスは元シリア支配国(20世紀)であったことからも、今後も残留するとみられるが、イギリスは、ブレキシット(EU撤退)で忙しいこともあり、シリアから撤退するとみられている。

https://www.jpost.com/Middle-East/US-Syria-policy-Get-others-to-pick-up-the-slack-as-it-leaves-579337

<40回目のイラン革命記念日>

こうした中、2月1日、イランの首都テヘランでは、1979年のイラン革命から今年40年目を迎え、10日間の記念行事が始まった。2月1日は、前のパーレビ国王(アメリカ傀儡)が、国外へ逃亡した後、代わりにパリに亡命していたホメイニ師が、イランに帰国到着した日である。

ホメイニ師は、2月11日に政権を掌握。イランは、イラン・イスラム共和国となり、シーア派イスラム教指導者が支配する国となった。これをイラン革命という。

今年2月1日は、この日から40年目ということで、ホメイニ師の廟には数千人が集まり、いつものスローガン、「アメリカとイスラエルに死を!」と叫んだ。

https://www.i24news.tv/en/news/international/middle-east/194413-190201-chanting-death-to-america-and-israel-iran-celebrates-40-years-of-revolution

しかし、今、イランは、多くの国と敵対し孤立するとともに、物価も上昇、水不足で飢饉が続き、土地に穴があく現象が出るなどの事態になり、国の状態は、革命前より悪くなっている。この40年で、市民の革命に対する態度は、変わってきたとアルジャジーラは伝えている。

https://www.aljazeera.com/news/2019/01/40-years-khomeini-return-exile-iran-revolution-190130090622584.html
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ガザ:カタールの支援金で新しい流れ 2019.2.2

 2019-02-02
カタールからの支援金が、ハマスの意向に反して(?)貧民に行き渡り、今週金曜には、これまでのような大きな国境での暴動が発生しなくなったという新局面とも見える動きになっている。以下はその経過である。

<カタールからの支援金を断ったハマス:パレスチナ内部事情>

ガザ地区のハマスにカタールからの支援金1500万ドルが、キャッシュでこれまでに2回(昨年11月、12月)搬入されたことはお伝えした通りである。資金は、ガザで公的に雇用され、未払いになっていた市民へ給与(パレスチナ自治政府が支払いを拒否したため)として支払われた。

イスラエルは、このキャッシュの搬入を認めることで、毎週のように行われているガザ国境での市民による暴動と、それに対応する中でパレスチナ人に死者が発生するといった悪循環が解消されることを期待した。

ところが、ガザ国境での暴動はいっこうにおさまらず、イスラエル軍への攻撃もあり、イスラエル軍がガザ内部への攻撃を行わなければならなかった(パレスチナ人1人死亡)ため、ネタニヤフ首相は、1月分として、ガザへ搬入する予定であったキャッシュにストップをかけた。

しかし、その翌日イスラエルが、資金搬入再会を認めると、そのまた翌日の1月24日、カタールの使者がガザへ来た際に、今度はハマスの方で、カタールの支援を断ると発表した。

ハマスは、エジプトとカタール、国連によって、(この支援金が入ることで毎週金曜のデモを沈静化しようとする)なんらかの合意に持ち込もうとすることに反対するとし、デモは、目標(イスラエル領内への”帰還”)を達成するまでこれからも続くと発表した。

また、現金搬入を黙認しているイスラエル政府が、これを総選挙の選挙対策の一つに利用することを避けたいとも言った。

しかし、実際には、カタールからの支援金を受けることについて、ハマスは、ファタハやPFLPなど他のパレスチナ組織から、「パレスチナ人の誇りを売っている」とか、「アメリカとイスラエルにパレスチナを分断させることに加担している」などと、批判を受けていたのであった。

https://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Israel-formally-allows-Qatari-cash-flow-to-Gaza-Hamas-reportedly-refuses-578525

<カタールの1000万ドルが国連へ:国連から貧しい家族に配布>

ハマスが支援金を断ったため、カタールは、約1000万ドルの国連に資金を搬入。国連は、ガザの貧しい94000家族に、それぞれ100ドルを配布した。

これに加えて、カタールは、ガザの貧民への人道支援として、ハマスではなく、国連に2000万ドルを引き渡すとの覚書にサインした。この署名が行われたのは、エルサレムの国連本部であった。

カタールは、今後の3ヶ月、2月から4月まで毎月1000万ドルの貧民への配布を継続する予定だという。

国連の中東和平プロセス担当のニコライ・ミラデノブ氏は、ツイッターにて、これをガザの経済復興にとって大きな一歩と評価するコメントを出している。

カタールは、ガザ市民の人道危機に対し、1億5000万ドルを約束しており、これまで1500万ドルづつ2回、ハマスへ搬入された資金に続いて、これからの貧民へ国連から貧民へ配布される資金も、この約束支援金の中から配布されることになっている。

https://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/UN-signs-agreement-with-Qatar-for-one-time-20-million-grant-578896

この配布の後の金曜2月1日、毎週の暴動に関する報道がない。ということは、少なくとも特記すべき大きな衝突がなかったということである。

ハマスが資金を断ったことで、イスラエルにとっては、よりよい結果になるという皮肉な流れになっているようにみえる。Yネットのエキスパートイシャイ氏もこれをイスラエルにとっての好転になりうると注目している。

<石のひとりごと>

ガザでは、食糧が不足しているのではないが、市民に資金がないために、食糧が買えないだけである。このために、ガザの人道支援においては、食糧ではなく、資金を市民に配布しているのである。

このほか、ガザの問題は、電気の不足により、水道、下水が十分に機能しておらず、衛生状況も危機的となっている。これは明らかにガザを支配するハマスの管理不備による人災である。

しかし、それでも人道危機であることには違いなく、そこからテロなどの暴力が発生するため、国際社会が支援に乗り出さなければならない。なんとも不条理なことである。

しかし、今回、ハマスが資金を断ったことで、最も貧しい貧民家族に資金が行き渡るシステムができ、金曜に暴動も報じられていないことは幸いであった。

イスラエルという国は、失敗も多く、神の裁きももっとも厳しく受けてきた。しかしその一方で、最終的には、守られ愛されている国であり、決して侮れない国であるということを再三思わされている。
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西岸地区アップデート 2019.2.2

 2019-02-02
1)入植者とパレスチナ人の衝突続く

先週26日(土)午後、ラマラ北部で、アデイ・エルのユダヤ人入植者たちとパレスチナ人の間で銃撃戦となり、パレスチナ人1人が死亡。9人が負傷した。イスラエル軍と国境警備隊がこれをが両者を引き離して、沈静化させた。

パレスチナ側の情報によると、ユダヤ人入植者たちが、パレスチナ人の村アル・ムガヤルに侵入してきたことから、これを追い出そうとしたパレスチナ人らと銃撃戦にまでエスカレーとしたもようである。

一方で、アデイ・エルの入植者たちによると、パレスチナ人3人が、ユダヤ人少年を捉えて暴行しようとした際、少年手をナイフで刺すという事件が発生。入植者たちは、彼らから身を守るために、銃を使用せざるをえなかったと主張している。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/258162

パレスチナ人を撃ったのが、入植者であったか、かけつけたイスラエル軍であったかは不明。イスラエル軍は調査を行っているが、1週間経った今もまだ発表はない。

この一件で死亡したパレスチナ人は、ハムディ・タレブ・ナアサン(38)。4人の幼い子供の父親であった。しかし、これについては、後の調べで、ハムディが、イスラエルの刑務所を出入りしていたテロリストであったことが判明している。

30日には、エルサレム近郊の検問所で、パレスチナ人の10代の少女がイスラエル兵を刺そうとして、銃撃され死亡する事件も発生した。後に少女はラマラの高校に通うサマ・ズヘア・ムバラク(16)と判明。動機はまだわかっていない。

I24によると、こうしたイスラエル治安部隊をナイフで襲う一匹狼的なテロは、今も時々発生しているという。パレスチナ人の中には、個人的な背景から、イスラエル兵を襲って逆に射殺されることを自殺の手段に使うことがあることも明らかになっている。

https://www.i24news.tv/en/news/israel/194265-190130-palestinian-woman-neutralized-by-israeli-forces-after-attempted-checkpoint-stabbing

東エルサレム、西岸地区でも、日常は表向き、平穏に流れている。しかし、ニュースなどの面に出て来ない中で、パレスチナ人とイスラエル軍の衝突は、ところどころで発生している。

2)ヘブロンの国際団体を追放へ:ネタニヤフ首相

1995年、ヘブロンでは、モスクにおけるユダヤ人入植者による乱射事件で、パレスチナ人29人が死亡した事件があり、その後、ヘブロンをイスラエル、パレスチナで分けることとなった。ヘブロンは、双方にとって聖地である父アブラハムが葬られたとされるマクペラの洞窟がある。

1997年、イスラエルがヘブロンの80%から撤退して、その部分はパレスチナ人居住区となり、残りの20%はイスラエル人が住むことで、イスラエル(ネタニヤフ首相)と、パレスチナ自治政府(故アラファト議長)が合意した。これをヘブロン合意という。

これにより、マクペラの洞窟は、2つに分けられ、パレスチナ側とイスラエル側に分かれるという、いわば父の墓の前で、兄弟が争う形になったわけである。

以来、TIPH(Temporally International Presence in Hebron)という、非武装の国際監視団体(64人)が、両者の分離を監視することになった。TIPHに参加している国は、イタリア、ノルウェー、スェーデン、トルコとなっている。

1月28日、ネタニヤフ首相は、TIPHの駐留延長を認めない方針を明らかにした。

TIPHは、イスラエル兵がパレスチナ人に暴力を振るうなどのレポートをしてきたが、実際には、イスラエル軍、警察の公務執行妨害をしたり、入植者との争いを促したり、イスラエルを非難する種を探している極左団体を支援しているとの報告があがっている。

https://www.jpost.com/Breaking-News/Netanyahu-ends-mandate-of-international-observers-in-Hebron-578958

これについては、ネタニヤフ首相が右派の指示をとりつけるための一つだと評する記事もある。

3)自治政府ハムダラ首相辞任

パレスチナ自治政府のハムダラ首相が辞表を提出。受理された。これにより、パレスチナ自治政府では、新しい組閣をしなければならないが、時期政府に、PFLPなど、PLO以外の組織が加わらない見通しで、そうなると、ますますハマスとの距離があいて、パレスチナ人の分裂がさらに深くなると懸念されている。

https://www.jpost.com/Breaking-News/Palestinian-prime-minister-tenders-resignation-govts-to-Abbas-579047
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ダム決壊のブラジルへイスラエル軍救援隊派遣 2019.2.2

 2019-02-02
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ブラジルへ向かうイスラエル軍救援隊 2019.1.27 写真出展:イスラエル軍スポークスマンオフィス

先週25日に、ブラジル南東部で発生したダムの決壊で、これまでに110人の死亡が確認され、不明238人も絶望的と大惨事になっている。

https://www.bbc.com/news/world-latin-america-47096011

これに対し、イスラエル軍は、27日、隊員130人からなる救援隊を派遣。2月1日、その使命を終えて帰国の途についた。

イスラエルの救援隊は、捜索活動で、生存者は発見できなかったが、35人の遺体を発見。死亡したとみられていた15人のグループの生存を書くん人するという成果をあげた。

https://www.jpost.com/Breaking-News/IDF-Aid-mission-in-Brazil-ends-579354

ブラジルのボルソナロ大統領は、帰国する救援隊に感謝のことばをツイッターで公表した。

https://www.i24news.tv/en/news/international/194396-190201-bolsonaro-thanks-israel-as-idf-ends-rescue-mission-in-brazil

ブラジルは、先ごろ福音派クリスチャンで極右とも評されるボルソナロ大統領が誕生。アメリカに続いて、ブラジル大使館をエルサレムへ移動することを公言している国である。先月、ネタニヤフ首相がボルソナロ大統領の就任式に出席したばかりであった。
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