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9月1日(日)新学期始まる 2019.8.31

 2019-08-31
9月1日(日)、イスラエルでは、全国的に学校の新学期が始まる。(イスラエルは、土曜日が安息日で、日曜は週の始まりの日) ニュースによると、教師と政府の間で、合意が得られたため、ストが回避されたとのこと。

https://www.jpost.com/Israel-News/School-year-to-start-as-usual-no-strike-press-release-600181

お伝えしているように、イスラエルをとりまく治安情勢は今も、非常に危険な匂いがしている。しかし、市民生活は、ほぼ変わりない。南北国境付近の住民、西岸地区入植地の住民をのぞけば、戦争の匂いに恐れている人々はほとんどないといえる。

エルサレム市内では、神殿の丘や、周辺入植地で死者も出るテロ事件があった。しかし市内では、今年も例年のごとく、7月から8月末まで、数え切れないぐらいのサマーフェスティバルが全部行われた。中止になったものはない。

https://www.jerusalem.muni.il/en/events-and-culture/events-in-jerusalem/?cat=Summer-Events

エルサレム南部から旧市街全貌とオリーブ山を見晴らすハス・プロムナードでは、夕刻の涼しさの中、結婚式が、にぎやかに行われていた。周囲にはたいしたセキュリティもいなかった。

<南部ガザ周辺の人々の苦悩>

しかし、イスラエル南部ガザ周辺の地域だけは、事情が違っていた。ここしばらく、ガザからのミサイルで、日夜サイレンでシェルターに走る生活が続いている。終わりもみえていない。テロリストの侵入も現実問題である。

ガザに近いスデロットでは、この夏、4000人が参加するミュージック・イベントが行なわれている最中に、ミサイルが飛来。サイレンが鳴り響いて、群衆がパニック状態で、シェルターに駆け込んだこともあった。

このため、メンタルヘルスに支障をきたす人が急増し、この夏だけで、327人が心療科を受診。政府が今の所、ガザと大きな戦争をすることは国益にならないと判断し、ガザへはムチよりもアメを提供していることのも不満がある。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5577058,00.html

また、全国的におおむね平和であるだけに、南部住民は「国に見捨てられた」とも感じており、その苦難や悔しさは大きい。しかし、それでもなお、生きていかなければならないという現実の中で、なんとか楽しみを見つけ出して生きているようである。

この地域でも、9月1日、新学期が始まる。

<石のひとりごと>

オリーブ山便りは、主に祈り手に向けたニュースであるため、危なげなニュースが多い。しかし、南北住民を覗いて、イスラエル国内の市民生活は、きわめて平穏で、人々は日々を楽しみつつ生きているようにみえるということを改めて申し述べたい。

イスラエル政府は、国民を守るということについては、通常、心底、徹底しているため、国民のイスラエル軍への信頼が高い。よほどのことがない限り、国民が不安に陥ることはない。南部住民にしても、ハマスを攻撃しない国や軍の方針には不満があるが、軍そのものへの信頼は、基本的に失われていない。

実際のところ、この平和は、ひとえに、国境は隣国で命がけで戦ってくれているイスラエル軍、国内で目を光らせて諜報活動を行い、スパイ活動という危険までも担ってくれている特殊治安部隊がいるからである。

国民のだれひとりとして、それを当たり前と受け取っている人はいない。それは国の義務としつつも感謝し、また心配しても来る時は来るととらえ、頭の片隅においやってわすれているかのごとくに日々を楽しむ。。。。いつ何が来ても後悔しないよう、日々を楽しむという人もいる。

このイスラエル人独特の無意識の危機に対する対処のしかたを、「異常な日常」と呼ぶ人もいる。

こうした「異常な日常」にあって、イスラエル人の最も大きな楽しみは家族である。

大好きな両親、兄弟姉妹、祖父母やおじ、おば、いとこ・・大きな家族とともに過ごす時間、またとなりのおじさんや、親しい友人たちもその中に入ってきて楽しむ時間。これがイスラエル人の最も大きな楽しみである。

ゆえに、テロで家族を殺された時の悲しみはかなりの大人数に及ぶということでもある。

これは今、お一人様が急増している日本が、どこかで置き忘れてきた幸せかもしれない。イスラエル人は、この幸せを、厳しい外からの憎しみと敵意、実際の危機の中にあって、楽しんでいるということである。
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世界がスルー:イラン・イスラエル危機 2019.8.31

 2019-08-31
先週、イスラエルが、イラクのイラン拠点、レバノン・ベイルートのヒズボラ拠点への攻撃を実施したとみられる件を受けて、イスラエルはヒズボラが実際に、イスラエルへの反撃してくる可能性があるとして、北部防衛体制を強化している。

イスラエル内部のニュースによると、兵士らの週末休暇をキャンセルして現地に待機させている。

https://www.timesofisrael.com/idf-chief-tours-tense-northern-border-as-army-braces-for-hezbollah-strike/

こうした中、イスラエル軍は、イラン革命軍とヒズボラの幹部で、イスラエルへの攻撃を担っているとする司令官ら3人の名前を公開。また、イランがヒズボラを使って、これまでどのようにイスラエル攻撃を発展させてきたかを動画にして公表した。

https://www.timesofisrael.com/in-tacit-threat-idf-reveals-details-of-iran-hezbollah-precision-missile-project/

しかし、世界は、ホルムズ海峡危機には、自国のタンカーや燃料が関係するため、神経を逆立てているが、同時進行で進んでいるイランとイスラエルの間にある敵意や、イスラエルの危機的状況については、ほとんどスルーの状態である。

先週、イランのザリフ外相をG7に招いた議長のマクロン大統領(フランス)は、EUとともに、イランとの対話を進めようと努力している。

それは、イスラエルの友人であるはずのトランプ大統領も同じ。トランプ大統領は、先のG7にイランのザリフ外相が出席し、フランスが対話をすることを認めた上、トランプ大統領自身も、イランのロウハニ大統領との対話に前向きな姿勢を示している。

また、日本の安倍首相は、以前、イランのロウハニ大統領と会談中に、ホルムズ海峡で日本系のタンカーが攻撃を受けて、今のホルムズ海峡危機の口火になったわけだが、8月28日、横浜でザリフ外相を会談。9月に再びロウハニ大統領と会談する方向で調整することがが決まっている。

https://www.sankei.com/politics/news/190828/plt1908280016-n1.html

イランとアメリカ、世界との対立は、今や八方塞がりになっており、イラン国民自体も、最終的には、トランプ大統領との交渉に臨むしかないだろうとの考えが広がりつつあるという見方もある。

しかし、このまま、イランと世界が再び不徹底な形での核合意に至ることをイスラエルは恐れている。イランへの経済制裁が解除されて、再び核や弾道ミサイルを開発するようになれば、一番先に攻撃されるのはイスラエルだからである。

ネタニヤフ首相は、マクロン大統領に、「今は、まさにイランと対話する時ではない。」と申し入れたが、逆にEUから、「我々は常に対話を望むのだ。」とカツを返された。

https://www.timesofisrael.com/netanyahu-tells-macron-now-precisely-not-the-time-to-talk-to-iran/

このように、世界はほとんどスルーしているが、イスラエルが、警鐘を鳴らす中東でのイランの現状は以下のとおりである。

<イラン・ヒズボラとイスラエル:ドローンによる攻防>

前回もお伝えしたが、イスラエルの発表によると、8月24日(土)、イスラエルが攻撃したシリアのイラン拠点からは、イスラエル市民を狙った、”神風・ドローン”が発射されるところであった。イスラエルは、大きなテロを未然に防いだと見ている。

続いて、レバノンのヒズボラ拠点付近で、イスラエルのものとみられるドローンが2基爆発し、建物に大きな損害を与えた。イスラエルは、これにより、既存のミサイルを精密な誘導ミサイルに変える作業を遅らせることができたと見ている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5576535,00.html

この後、ネタニヤフ首相は、ヒズボラのナスララ党首と、イラン革命軍のスレイマン将軍に、「(イスラエルはすべてお見通しなので)行動に気をつけたほうがよい。」と伝えたとのこと。

しかし、今回こそは、イランの堪忍袋が切れて、ヒズボラが反撃してくるのではないかとの懸念があり、北部への警戒を強化したということである。

<今がたたき時?イラン・レバノンの弱み>

イスラエルがなぜ、ここまで強気かといえば、シリアの内戦が終焉を迎え、イランとヒズビラがいよいよイスラエル攻撃の準備を始めたとみられるからである。

ヒズボラは、10万発以上のミサイルとイスラエルに向けているといわれるが、それらは今の所、誘導式ではないとみられ、今、誘導ミサイルへの変換を行っている途中だという。今のうちにこれを抑えることは、イスラエルの防衛上、重要なことである。

また今は、シリアでの戦争直後であり、アメリカの強力な経済制裁再開により、イランが経済的にも戦略的に疲弊している。ヒズボラへの支援も滞っており、ヒズボラも経済危機にある。このため、今なら、イスラエルへ反撃して、その後の戦争に耐えるだけの体力がないとみられている。

トランプ大統領が、これまでのどの米大統領よりも、イスラエルに好意的であることもまた、後押しになる。来年の米選挙までが、チャンスである。

さらに、来月、イスラエルとレバノンは、地中海上の国境線について協議することになっているという。どこが国境になるかで、海中の天然ガスの資金が、レバノンへ流れる可能性も否定できない。

この交渉で、よりよい条件を勝ち取るためにも、レバノンは今、おとなしくしていなければならない時期にある。

この点を知ってか、イスラエルは、「ヒズボラが、イスラエルを攻撃したとしたら、それはすべて、その領土から攻撃しているレバノン政府の責任とみなす。」と明言している。

一方、世界のメディアが、今のイランとイスラエルの対立にさほど危機感を感じていないのは、その他のことで手一杯であることと、おそらく、イランもヒズボラも、今はイスラエルに対して大きな動きには出ないだろうと感じているからかもしれない。

このように、あらゆる条件から、イランと、ヒズボラをたたくなら今、ということであろう。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5576535,00.html

あと一点。これは左派メディアのハアレツからの言い分でもあるが、防衛態勢が危機に陥ると、ネタニヤフ首相の右派勢が、力を得る傾向にある。総選挙直前のこの危機的状況は、ネタニヤフ首相と右派勢にとって追い風になると言われている。

https://www.jpost.com/Middle-East/The-international-community-ignored-Israel-Iran-tensions-this-week-why-600085
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世界柔道選手権:イスラエルが優勝 2019.8.31

 2019-08-31
8月28日、東京の日本武道館で開かれた柔道・世界選手権の男子81キロ級で、イスラエルのサギ・ムキ選手(27)が、ベルギーのマティアス・カッセ選手を打ち破って、金メダルを受賞した。イスラエル男子が柔道で金メダルを受賞するのはこれが初。

これに伴い、武道館で、イスラエル国家・ハティクバが鳴り響いた。

https://www.timesofisrael.com/israels-sagi-muki-takes-gold-at-judo-world-championships/

<イラン選手の苦悩>

イランは、自国の選手がイスラエル選手と直接戦うことを禁じていた。しかし、世界からの批判を受け、これを停止するという経過があった。

しかし、今回、準決勝戦にまで残っていたイランのサイード・モラエイ選手には、イラン政府から、万が一、サギ選手との試合になった場合には、棄権するよう、圧力をかけられていたことがわかった。

結果的には、モラエイ選手は、準決勝で、サギ選手が打ち負かしたベルギーのカッセ選手に負けて、準決勝で姿を消した。このた、め、サギ選手と向き合うことはなかった。

国際柔道連盟のセゼール会長は、イランへの怒りと共に、モラエイ選手を高く評価する声明を発表。来年の東京オリンピックでは、難民代表チームに入って出場するよう、モラエイ選手に進めたという。

*モラエイ選手は、イラン人だが、ドイツ在住。この後、モラエイ選手が、難民申請したと伝えらえた。

https://www.asahi.com/articles/ASM8Z6K8LM8ZUTQP02K.html
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イスラエルと韓国が自由貿易協定(FTA)締結 2019.8.31

 2019-08-31
日本との対立が急速に悪化している韓国。その韓国が、8月21日、アジア諸国としては初めて、イスラエルとの自由貿易協定(FTA)を締結した。発効は2020年との見通し。

対象となるのは、自動車(ヒュンダイが人気)、医療機器から化粧品やビデオゲームと多岐にわたる。イスラエルと韓国の貿易は、昨年度25億ドルだったが、ネタニヤフ首相は、今回の合意で倍になると予測し、これを歓迎すると言っている。

イスラエルと韓国の自由貿易交渉は、数年前から続いていた。しかし、西岸地区入植地や、ゴラン高原といったいわゆる”占領地”からの製品に関してなど、政治的な問題な課題から、今に至るまで、合意できていなかった。

今回の合意で、この点がどうなったのかは、明確ではないが、イスラエル側は、妥協はしていないと言っている。しかし同時に、韓国が、西岸地区やゴランの製品をボイコットできるとの流れにもなっているもようである。

エリ・コーヘン経産相は、「イスラエルと韓国の新しい関係の始まりになる。」と述べた。

https://www.jpost.com/Israel-News/Israel-South-Korea-conclude-talks-on-Free-Trade-Agreement-599270

この他、イスラエルがFTAを締結しているのは、アメリカ、カナダ、トルコ、メキシコ、コロンビア、パナマとなっている。

https://www.jetro.go.jp/world/middle_east/il/trade_01.html

イスラエルと日本の貿易は、昨年度イスラエルから日本への輸出が、8億7000ドル、日本からイスラエルへは、15億ドルとなっており、韓国よりかなり少ない。

https://www.timesofisrael.com/israel-sets-target-of-1-billion-in-exports-to-japan-in-coming-year/

日本は、イスラエルとの貿易については、韓国や中国など他のアジア諸国が同国の技術力に殺到してきたのに対し、一歩遅れて出発している。今、イスラエルの技術を求めて投資する会社が、急速に増え始めているところである。

<ネタニヤフ首相の韓国・日本訪問ドタキャン騒動>

上記の出来事とは直接関係はないのだが、興味ふかい記事があったので紹介する。

この7月、ネタニヤフ首相は、韓国と日本を訪問すると打診してきた。明らかに総選挙での外交功績における点数稼ぎであった。

これについて、韓国では、そのわずか1週間前にイスラエルのリブリン大統領の公式訪問に対処したばかりであったこともあり、ネタニヤフ首相の訪問については、断った。

ハアレツ紙(左派で反ネタニヤフ的)は意地悪く、韓国が、ネタニヤフ首相の訪問が、単なる総選挙対策であると察知して、この時に、(今回サインした)自由貿易協定にサインするつもりはないとして、これを断ったと伝えた。

ところが日本は、ネタニヤフ首相の訪問が、点数稼ぎでることを知りつつも、これを歓迎する意向を表明。7月29日に訪問を決定し、安倍首相は、予定を調整。市内のホテルも、ハイシーズンにもかかわらず、約85室を開けた。(ホテル代は、日本政府持ちらしいが、日本はノーコメント)

ところが、この時期、イスラエル外務省が、ちょうどストに入り、東京のイスラエル大使館が動かなくなった。そのため、日本政府が、代わりに最終の準備を完了した。ところが、わずか10日前になり、ネタニヤフ首相の訪問は、突然、キャンセルされた。

キャンセルの理由は、どうも国会関係の事情のようであるが不明。ハアレツ紙は、ネタニヤフ首相が、日本政府に恥をかかせたと報じた。ハアレツによると、ネタニヤフ首相は、以前の選挙の時にも、ロシアのプーチン大統領に対して、同様のドタキャンをしたとのこと。

https://www.haaretz.com/world-news/.premium-tokyo-in-shock-netanyahu-calls-off-japan-visit-he-asked-for-days-ahead-of-trip-1.7658503

なんとも・・韓国と日本の文化、そしてイスラエルの文化の違いを表しているできごとではないだろうか。。。

それにしても、韓国が、長年締結できなかったイスラエルとの自由貿易協定を締結したのは、8月21日で、日本が、韓国を貿易管理条の優遇措置を受けるホワイト国から除外すると発表し、実施に至る直前であった。

何か関係があるだろうか。。なお、イスラエルでは、日本と韓国の外交的問題についての報道はほとんどない。
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ぎりぎり中東戦争?:イスラエル軍が中東広域でイラン拠点を攻撃か 2019.8.26

 2019-08-26
この週末、イスラエル軍が、イラク、シリア、レバノンと中東の広範囲で、イランの拠点をつづけさまに攻撃したと伝えられた。

INSS(イスラエル国家治安研究所)のアモス・ヤディン所長(元イスラエル軍諜報部長官)は、今、イスラエルとイランの紛争が、アメリカとロシアが見守る中、シリア、イラク、レバノン、広域にはサウジアラビアとイエメンも含め、中東全域で、繰り広げられていると語った。

イスラエルの閣僚、エルキン環境相が、「イランは今、中東全域にその帝国を築いて、イスラエルへの攻撃に備えようとしている。」とのコメントを出したが、イスラエル政府が、これに対処しているとみられる。

ただし、攻撃は、大きな中東戦争に発展しないよう、注意深く、相手に警告も与えながら、ぎりぎりのところで行なわれているもようである。

一方、これと並行して、中東から目をそらせようとするかのように、イスラエル国内の西岸地区、ガザ地区では、テロ事件や、軍との衝突が、相次いでいる。

ヤディン氏は、軍は、国内のテロ事件に振り回されることなく、中東広域での諜報活動も的確に行い、迅速に対処していると、軍の動きを評価するとコメントした。ここしばらくの中東での攻撃は以下のとおり。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/267868

1)イラクでイラン拠点を攻撃:イラン司令官2人死亡

23日(金)、イラクのイラン拠点、ハシェッド・アル・シャビの武器庫が攻撃、爆破された。ハシェッドは、イランと関係のあるシーア派主流のグループである。この拠点は、7月にも攻撃を受けており、イラン人司令官2人が死亡している。

これを受けて、イランの拠点とする強力なイラク人シーア派イスラム指導者グランド・アヤトラ・カゼム・ハエリは、攻撃はイスラエル軍が、アメリカ軍の協力を得て実施したとして非難。イラクのアメリカ軍は直ちに撤退させると主張した。

こうなるとイラクに駐留するアメリカ軍に危害が及ぶことが懸念される。このためか、アメリカ軍は、当初、この攻撃がイスラエルによるものとの見解を発表したが、後に、8月の熱波(43度)によるものとの推測に変更した。イラクの武器庫では、こうした熱波による自然発火は時々あるのだという。

イラクには、イスラム国への攻撃が行われていた2017年以来、対テロ軍事訓練などを目的として、アメリカ軍5000人が駐留している。いうまでもなく、この地域におけるアメリカ軍は歓迎されるものではない。

トランプ大統領は、就任当初、イラクにいる米軍の撤退を宣言したが、実際ここからアメリカ軍が撤退すると、イスラエルとクルド人たちが無防備になるため、結局、撤退はできないままとなっている。

シーア派とスンニ派の両方が存在するイラク政府も、対テロ対策のためにも、アメリカ軍の駐留を擁立する立場をとっている。

しかし、イスラエルは、中東にあるイラン拠点の確率を決して容認しないと言っているので、攻撃が続けば、アメリカ人たちに被害が及ぶだろう。そうなると、いよいよアメリカ軍が、ユーフラテス川付近から撤退を余儀なくされるかもしれない。

https://www.jpost.com/Middle-East/Israeli-airstrike-leads-to-renewed-calls-for-US-troops-to-leave-Iraq-599536

そうなれば、いよいよ、ロシア、イラン、トルコ、中国などの大国がユーフラテス川を越えて、イスラエルに流れ込んでくるという聖書の預言が実現する可能性が出てくるかもしれない・・・。

2)ダマスカス南東部イランの”神風・ドローン”拠点攻撃:イラン兵1人、ヒズボラ2人死亡

24日(土)イスラエル軍は、シリア首都ダマスカス南東部のヒズボラとイラン革命軍の拠点を攻撃。イスラエル(ゴラン高原)に向けたテロ攻撃用ドローンが準備されていたためと公式に発表した。

イスラエル軍によると、この拠点から発せられる予定であったドローンは、数キロの爆発物を運搬可能で、イエメンでイランが使っているタイプのもので、イスラエル北部ゴラン高原に侵入したのち、複数のターゲットで自爆するとみられた。

イスラエル軍スポークスマンのコーネリウス少佐はこれを「神風・ドローン」と表現している。イスラエル軍は、このテロが市民をねらう計画であったとして、大きな危機を未然に阻止できたとみている。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/267875

*神風ドローン関連のビデオ(イスラエル軍): http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/267881

コーネリウス少佐によると、イスラエル軍は、この数ヶ月、イランのアル・クッズ革命軍とヒズボラが、この拠点から、イスラエルへのドローン攻撃を準備しているのを観測。その最終段階で攻撃を実施したと説明している。

しかし、イラン革命軍のモシェン・ラザエイ長官は、このイスラエルの発表を否定。イスラエルにもアメリカにも、イランの様々な地域の拠点を攻撃する能力はないと反論した。

https://www.timesofisrael.com/iran-denies-its-posts-were-hit-in-syria-strike-2-hezbollah-fighters-said-killed/

しかし、シリアの国営放送は、土曜にダマスカス近郊で、実際に攻撃があったことを伝えていた。また、シリアの人権保護監視組織によると、この攻撃で、イラン兵1人、ヒズボラ2人が死亡したという。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5574994,00.html

ネタニヤフ首相は、「イランがどこにいるかはお見通しだ。イスラエルの治安を脅かすイランやその関係組織に容赦することはない。イランに(イスラエルを攻撃する)安全な場所はない。」と語った。

イスラエルが、シリア領内のイラン拠点を攻撃するのは今に始まったことではないが、イスラエルが公式に発表するのははじめてではないが稀である。

これについて、ヤアコブ・アミドロール・イスラエル軍少将(予備)は、イスラエルは、イランが今、中東に拠点を展開しようとしていることをイスラエルは知っているということをイランをはじめ、世界に知らせるために、公式発表したと説明する。

2006年の第二次レバノン戦争の後、イスラエルは、国連監視団軍を信頼していたため、南レバノンに、ヒズボラ(イラン)が、イスラエルの攻撃拠点を築き上げることをむざむざ許してしまった。

国連監視軍は、ヒズボラがミサイルを蓄積するのを放置し、国際社会もこれを無視する形をとったからである。

イスラエルは、これと同様のことが、シリアでもおこり、シリアに、イラン傀儡のイスラエル攻撃の拠点が出来上がってしまうことを容認しないと言っているのである。

3)ヒズボラ拠点でイスラエル?のドローン2基爆発:ベイルート

上記シリアへの攻撃の数時間後、ヒズボラが、レバノンのベイルートで、イスラエルの2基のドローンが爆発したと発表した。

それによると、一基は、爆発物を掲載したもので、ベイルート南部ダヒヤにあるヒズボラのメディア関係のビルに深刻なダメージを与えた。2基目は、1基目のドローンを探しに来たとみられ、空中で爆発して落下したという。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5575082,00.html

レバノンのハリリ首相は、レバノンの主権を侵すイスラエルの無差別攻撃だとして非難。レバノンは度重なるイスラエルのドローンの飛来に以前より苦情を出していたのであった。

これについて、イスラエルはコメントしなかったが、25日(日)、レバノン政府が発表したドローンの写真から、これがイスラエル軍のものとは思えない不出来なもので、イラン製であるとのコメントを出している。なぜイランのドローンが味方であるはずのヒズボラに被害を与えたか??

不明だが、ヤディン元諜報機関長官によると、イランのドローンが、レバノンを出てイスラエルへ入ろうとして失敗したかとの見方もあるようである。

<今後どうなるのか>

今後、どうなっていくのかは不明だが、イランは、経済制裁や、ききんなどで、まともにイスラエルと戦える状態にはないと思われるし、ヒズボラも、今はとりあえず、イスラエルとはことを構えたくないのではないかとの見方がある。

しかし、そこは中東、予想はできない。アミドロール元少佐も、「わからない」と言っていた。

<石のひとりごと>

ニュースだけを見ていると、かなり危機的な状況にみえる。いや、見えるだけでなく、実際にいつ大きな中東戦争になっても不思議はないわけである。

しかし、テロ被害が続く西岸地区、ガザ周辺以外のイスラエル国内はいたって平和。いつもの日常が続いている。上記のような中東情勢は、イスラエル国内にいても、ニュースをみない人は、ほとんど知らないままだろう。海外からの旅行者も相変わらず到着している。

しかし、その平和は、ひとえに国境や、中東各地で危険きわまりない諜報活動を行っているイスラエル軍の司令官や兵士たちがいるからである。平和に旅行できるのは、命がけで戦っているイスラエル軍がいるからということも知るべきであろう。
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イランのザリフ外相がG7に到着 2019.8.26

 2019-08-26
フランスでは現在、先進国 G7(フランス、イギリス、アメリカ、ドイツ、日本、カナダ、ドイツ、イタリア)が行われているが、緊張するイラン情勢についても話し合いが行われた。

マクロン大統領は、イランとの核合意が崩壊することは中東の戦争を意味すると懸念し、G7に先立つ23日、イランのザリフ外相と面談。核合意を維持する方向で、経済制裁の緩和などが話し合われたもようである。

フランスのマクロン大統領は、「G7は、イランに何を言うかで合意した。」と発表した。しかし、トランプ大統領は、この発表を否定。「アメリカは独自のやり方でいく。」と語った。

https://www.france24.com/en/20190825-macron-g7-nuclear-france-iran-trump

こうした中、イランのザリフ外相が、日曜、G7が開かれているビアリッツに招かれ、到着した。ホルムズ海峡での危機をふまえ、イランとの直接の話し合いが行われる。しかし、アメリカはザリフ外相には会わないという。

https://www.reuters.com/article/us-g7-summit-iran-jet/iranian-foreign-minister-arrives-in-g7-summit-town-in-france-iran-official-idUSKCN1VF0JR?il=0

*ホルムズ海峡その後

ホルムズ海峡を通過するタンカーをイランが攻撃したり拿捕していた事件。アメリカが、タンカーを保護する有志連合の結成を呼びかけたが、これに参加すると表明する国はなく、どうも宙に浮いた感じになっている。

こうした中、イギリスが自国のタンカーを護衛するために独自の戦艦を、地域に派遣して緊張が高まっている。また、イギリスは、ジブラルタル海峡で、原油を密輸していたとして拿捕したイランのタンカーを、43日後、アメリカの意向に反して釈放。タンカーはトルコに向かっている。

https://www.nytimes.com/2019/08/15/world/europe/iran-gibraltar-tanker.html
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西岸地区でハイキング家族に爆弾テロ:17歳少女死亡 2019.8.26

 2019-08-26
23日金曜朝10時ごろ、エルサレムから出てすぐ西、ラマラにも近い、西岸地区山中の自然の泉、ボビンの泉で、道路に仕掛けられた爆弾(IED)が爆発。

ちょうど家族で遊びに来ていたロッド市在住で、軍のラビ、エイタン・シュナブさん(49)の長女リナさん(17)が死亡。長男のドビールさん(19)が重傷。エイタンさんも腹部に負傷した。

エイタンさんは、救命救急士でもあったため、爆発後、レナさんに駆け寄ったが、レナさんは全身に負傷してすでに死亡していた。その後エイタンさんは、自身も相当な傷を負いながら、警察に電話連絡。ドビールさんに祈りのショールで止血を施行したとのこと。

まもなく治安部隊と救急車がかけつけて、負傷した2人はエルサレムの病院に移送された。ハダッサ病院によると、ドビールさんは、重傷だが、回復に向かっているという。エイタンさんは中等度の負傷で、病床で記者会見も行った。

エイタンさんは、「リナが、自分の体で爆弾を吸収して、私たち皆を守ってくれた。リナは英雄だ。」と語った。ドビールさんは、父親同様に救命救急士になる勉強をしており、共に止血法について話していたところだったという。

https://www.timesofisrael.com/i-wanted-to-believe-its-just-a-dream-dad-recalls-bomb-that-killed-daughter/

リナさんの葬儀は、死亡した当日、安息日入りの直前の午後3時に、居住地のロッドで行われ、数百人が出席。父親のエイタンさんは出席できなかったが、電話で、会衆に、「強くあろうとしています。」と語った。

リナさんの妹は、リナさんと過ごした17年に感謝し、「この失われた穴は、家族だけでなく、イスラエル全体の穴です。」と語った。ネタニヤフ首相は、エイタンさんに電話をかけて、追悼を述べるとともに、エイタンさんたちの早い回復をと話したという。

https://www.jpost.com/Israel-News/Terror-victim-Your-death-leaves-a-void-in-the-heart-of-nation-599508

なお、今回テロがあったボビンの泉だが、2015年にもロッド出身のダビー・ゴネンさん(25)が撃たれて死亡するというテロ事件が発生していた。以来、この泉は、「ダニーの泉」とも呼ばれるようになっていた。

事件後、いつものように、ハマスは事件を起こしたパレスチナ人を賞賛する声明をだしている。

<容疑者3人逮捕>

事件後、イスラエル軍は、ただちに付近のパレスチナ人の村への捜査を開始し、24日までに3人を逮捕した。詳細はまだ不明。

今回のような、仕掛け爆弾によるテロは、新しい手口である。西岸地区には、今回の泉のようなハイキングスポットが数多くあり、イスラエル人も多くが出かけている。今後、同様のテロをどう防ぐのか、懸念がひろがっている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5574489,00.html

西岸地区では、今月8日に、グッシュ・エチオン地域で、ドビール・ソレックさん(19)がナイフで刺されて死亡。

16日には、神殿の丘のイスラエル警察官がナイフで刺される事件が発生。同日、再びグッシュ・エチオンのバス停で、姉ノアムさん(19)と、弟ナフムさん(17)が車で突っ込まれて、重傷となるテロ事件が発生している。

<西岸地区で何がおこっているのか:パレスチナ自治政府との決裂の結果?>

先月7月26日パレスチナ自治政府のアッバス議長(84)は、治安維持の協定も含め、イスラエルとの協定を全面的に破棄すると言った。

これは、イスラエルが、防護壁周辺のパレスチナ人の家屋を破壊したことを、国連安保理に訴えたが、アメリカがこれを阻止したことへの反発であった。

しかし、アッバス議長は、以前にも同様の発言をした後、結局、イスラエルとの協力を破棄するすることがなかったという前例があったため、今回もさほど深刻にとられることはなかった。

実際、この後、イスラエルは、パレスチナ人が、イスラエルで購入する際に代理で徴収しているガソリン等の税金のうち、ドルを、自治政府に送金することで合意したと報じられた。同時に、今後この税金を今後は、自治政府が直接徴収することになったと伝えられた。

イスラエルは、今年初頭から、パレスチナ自治政府がテロ家族に給与を支払い続けていることに反発し、代理徴収の税金月2億ドルの送金を徐々に停止していた。これに自治政府は反発。イスラエルからの送金を一切拒否するようになった。このため、西岸地区の現金不足が深刻になり始めていたのであった。

このため、イスラエルは5億6800万ドルの送金とともに、今後は、パレスチナ自治政府が、自らガソリン関連の税、月約6000万ドルを徴収することで合意したと報じられた。

しかし、これで、アッバス議長が期限を直して、イスラエルとの協力を再開することにはならなかったようである。

今、西岸地区で、テロが急増していることから、イスラエルとの治安維持協力は実際に途絶えており、結果的にテロに走るパレスチナ人が増加している可能性が懸念されている。

ネタニヤフ首相はこのところ、テロに対し、厳しい報復措置、つまり、ムチではなく、アメを与える方策をとっている。たとえば、ハマスを抑えようとして、カタールの現金搬入を認めたなどである。

リーバーマン氏は、こうした政策に同意できず、防衛相を辞任し、政府から離反したのであった。リーバーマン氏は、リナさんが死亡した今回のテロ事件についても、ネタニヤフ首相の弱腰の政策が招いたものだと批判した。

https://www.france24.com/en/20190726-palestinians-israel-halt-agreements-taxes-un-demolitions 

リーバーマン氏が正しいかどうかは別として、現在、西岸地区でのテロの激化が懸念されている。

<石のひとりごと:イスラエル人とテロ被害>

いつも思うが、リナさんは、朝元気に父親と兄と連れ立ってピクニックに向かい、その午後3時半には、もう地中に埋葬された。朝いた人が、もう完全にいなくなったのである。あまりの急展開に、家族の混乱は想像を絶する。

また、死んでしまったリナさん本人も、もしその霊が今、いずこかにいるとしたら、どうこれを受け取っているのかと考えさせられる。まだ十代にして、この世での歩みが終わってしまったのである。これまでの望みや目標はなんだったのか。命というものは、生きているだけで、奇跡なのかもしれない。

しかし、正直なところ、日本人としては、なぜそんな危ないところに子供達を連れて行ったのかとも思えないではないが、イスラエルでは、それを言う人は一人もいない。

ああ、またテロか・・と一瞬顔を暗くする。しかし、すぐに日常に戻らざるをえない。ニュースは次のことに移って、2日以内には、もう話題にすらのぼらなくなる。イスラエルでは、テロはいつ、自分に襲ってくるかもわからない。来たら「自分の番が来た」のであって、それまでは、あまり考えないようにしている。

エイタンさんは、右派、宗教シオニストで、西岸地区はイスラエルの地であると主張するグループに属している。そのエイタンさんの妻で、今、娘のリナさんを失い、長男も今まだ重傷となっている、母親シーラさんは、苦痛の表情で、これもまた信仰の問題で、メッセージであると語る。

そのメッセージとは、ユダヤ人はけっしてひるまないということだという。今回起こったことの痛みは続くが、それでもユダヤ人が、トーラーの国、イスラエルの再建をやめることはないと語った。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/267872

再建するイスラエルの領土がどの範囲かは棚にあげるとして、それは聖書に預言されていることである。いつかは、成就するのであろうが、そこには、ユダヤ人たちの重すぎる支払いがあるということを覚えなければならない。

それはまた同時に、ユダヤ人たちの周囲にいるパレスチナ人たちもまた、ともにその支払いをするということでもあろう。両者を覚えて祈りが必要である。
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ガザ情勢:エスカレート中 2019.8.18

 2019-08-18
イスラエルでは、11日、神殿の丘でパレスチナ人とイスラエル治安部隊が衝突。以後、負傷者が出るテロ事件が相次いで発生し、緊張がたかまっている。

こうした中、16日夜、ガザからイスラエル南部地域に向けて、ミサイルが数発撃ち込まれた。アイアンドームが対処するなどして、被害はなかったが、イスラエル軍は、ガザ内部ハマス地下施設へ報復の空爆を行った。

続いて17日夜9時ごろ、再びガザからスデロットなど南部地域へミサイルが3発撃ち込まれた。2発は迎撃ミサイルが数発撃墜。ミサイルか、迎撃ミサイルかいずれかによる破片が、スデロットの家の庭に着弾している。

南部地域では、2夜続いてサイレンが鳴り響き、シェルターへ駆け込む際に2人が負傷。ショックで4人が治療を受け、一人(79)は入院した。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/267534

その後、夜遅くになり、武装したパレスチナ人のグループが、イスラエル領内に侵入しようとして、イスラエル軍のヘリコプター、戦車からの発砲で、武装グループ4-5人が死亡したもようである。

イスラエル軍は、この後、ガザ地区ベイト・ラフィア付近を空爆している。

パレスチナメディアによると、このグループは、イランの支援を受けているイスラム聖戦の武装部隊サラヤ・アル・クッズと伝えていると、Times of Israelは未確認情報として伝えている。

ガザ情勢が緊張をするのを受けて、ベエルシェバ。アシュドド、オファキム、ヤブネ市では、公共のシェルターを解放し、救急隊も、緊急時に備える体制に入ったとのこと。

https://www.timesofisrael.com/idf-kills-armed-gazans-approaching-israeli-border-as-tensions-spike/

ガザ国境では、今週金曜も約5000人が集まり、国境に駐屯するイスラエル軍に投石し、爆発物を投げるなどした。イスラエル軍は、催涙弾などで対応。ガザからの情報によると、パレスチナ人16人が負傷した。

<ガザからの侵入事件が深刻に>

ガザでは、この10日ほどの間に、武装したパレスチナ人6人が、イスラエル領内へ侵入する事件が発生している。8月1日には、侵入したパレスチナ人が、射殺されるまでの間に、イスラエル兵1人を負傷させた。

先週10日未明には、ハマスメンバー4人が、ガザのカン・ユニス難民方面から、国境を越えてイスラエル領内へ侵入しようとして発砲、手榴弾を投げたものもおり、直ちにイスラエル軍に射殺された。

4人は、AKー47カラシニコフ・ライフル銃、ロケット誘導型手榴弾、パイプ爆弾、狩猟用大型ナイフなど多数の武器を所持しており、イスラエル国内で大きなテロ事件を計画していたとみられる。

かなりの計画性が疑われるが、ハマスは、4人が独自に行動したと言っている。イスラエルが、圧力をかけ続けているせいで、若者をテロに追い込んでいるのだと非難した。

いずれにしても、イスラエル軍は、これについての報復の空爆を行った。

https://www.timesofisrael.com/idf-says-large-scale-terror-attack-thwarted-as-troops-prevent-infiltration/
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神殿の丘紛争:ユダヤ教とイスラム教 2019.8.18

 2019-08-18
ユダヤ教のティシャ・ベ・アブ(神殿崩壊記念日)と、イスラム教のハジ(巡礼最終日で犠牲祭の始まり)が重なる8月10日午前、エルサレムの神殿の丘で、パレスチナ人とイスラエル治安部隊の間で激しい衝突が発生した。

その4日後の15日、神殿の丘周辺の警備にあたっていた警察官が刺され、その翌16日には、エルサレム南部のグッシュ・エチオンで、車のつっこみテロが発生。10代のユダヤ人2人姉弟が重傷を負うなど、テロが相次いだ。

16日夕刻には、ガザからイスラエル南部へロケット弾が撃ち込まれ、イスラエル軍が空爆の報復を行う事態となった。神殿の丘関連で、緊張が高まりつつあるのではないかと懸念されている。一連の事件については以下の通り。

<10日:神殿の丘(ハラム・アッシャリフ)での衝突>

イスラエル政府は、基本的にイスラム教の例祭時には、イスラム教徒以外が、神殿の丘へ入ることを禁止する。今年も9-14日までは、入場不可となっていた。

しかし、11日(日)は、ユダヤ教のティシャ・ベ・アブで、毎年、右派は1000人規模で、神殿の丘に入る日である。右派たちは、この日は、神殿の丘へと主張した。最終的に、イスラエル政府は、ユダヤ教徒も、この日、神殿の丘へ上がることを許可すると発表した。

すると、イスラム教側は、「ユダヤ人の”侵略”を防がなければならない」として、この日の各地モスクでの礼拝をすべて中止。

パレスチナのメディアを監視する団体PMWによると、通常なら神殿の祈りは、朝4:29、5:56、12:44とされるところ、朝7:30として、できるだけ多くのイスラム教徒は、ハラム・アッシャリフ(神殿の丘)での祈りに参加するよう呼びかけていたという。結果、紛争時、数千人のアラブ人がいたとみられる。

https://www.jpost.com/Middle-East/Israeli-watchdog-accuses-PA-of-plotting-Temple-Mount-violence-598687

11日朝、ユダヤ人たち(警察によると計1729人)が、神殿の丘への入り口ムグラビ門に到達するやいなや、アラブ人たちが投石を始めた。治安部隊は、催涙弾や、暴動処理班も出動して、これに対処した。

衝突は、長く続かなかったが、少なくともアラブ人31人が負傷。警察官も4人が負傷した。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/267214

その真下にある嘆きの壁では、ティシャ・ベ・アブの祈りに来ていたユダヤ教徒が、この日だけで15万人を記録していた(嘆きの壁基金調べ)。紛争の音が、響いたが、被害が及ぶことはなかった。

この暴動について、ヨルダン、サウジアラビア、カタールが、厳しく非難する声明を出した。ハマスは、イスラエル警察と争ったアラブ人たちに賞賛を述べ、イランのサリフ外相は、ツイッターで、イスラエル警察を”テロリストと書き込んだ。

https://www.timesofisrael.com/saudi-arabia-qatar-condemn-israel-over-temple-mount-clashes/

*起爆元:神殿の丘

エルサレムの神殿の丘は、1967年の六日戦争の時に、イスラエルが奪回して以来イスラエルの主権下に入ることとなった。

しかし、神殿の丘にイスラエルの神殿が建っていたのは、2000年前(弥生時代)以前のことで、神殿はAD70に崩壊。その後、7世紀後半以降、今にいたるまで、1300年以上は、イスラムの黄金のドームとアルアクサモスクが建つイスラムの聖地であった。

このため、六日戦争当時にイスラエル軍を率いていたモシェ・ダヤン将軍は、アラブ世界との衝突を避けようとして、神殿の丘からイスラエル軍を撤退させ、神殿の丘の””管理は、ヨルダンのイスラム組織ワクフが担当、治安の維持はイスラエルの警察が受け持つという非常に複雑な形に置くことで合意したのであった。

これが今にいたる紛争の元凶だ指摘する声も決して小さくない。

この複雑な共存の結果、今もイスラム教徒は、基本的に、いつでも、どの入り口からでも神殿の丘への入場が許されている。一方、ユダヤ教徒、キリスト教徒などイスラム教徒以外は、嘆きの壁近くのムグラビ・ゲートからのみ、1日2回、限られた時間のみの入場となっている。

さらに、イスラム教徒以外が、神殿の丘に、聖書や祈祷書などの宗教関連の書物を持ち込むこと、祈ることは徹底して禁じられている。

こうした中、強硬右派ユダヤ教とたちが、時々神殿の丘に入り、アラブ人達との衝突が数え切れないほど発生してきた。

昨今では、第三神殿を建てようとするユダヤ人のグループが活発化してきたことを受けて、イスラム教徒たちが、「ユダヤ人が神殿の丘を取りに来る」として、少しのことでも暴動になる事態が続いている。

神殿の丘、イスラムからすればハラム・ッシャリフは、今や、聖地中の聖地として扱われ、ここでの出来事に関連して、ユダヤ人を攻撃する場合は、いかなる状況であっても正当化されることになる。常に一触即発、危険きわまりない状況になっている。
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神殿の丘入り口でナイフ襲撃:警察官負傷 2019.8.18

 2019-08-18
上記神殿の丘での紛争から4日目にあたる15日、神殿の丘への入り口の一つであるチェインゲートで、神殿の丘から出てきたパレスチナ人2人が、いきなり、ナイフで警察官1人を襲った。

現場には、4-5人の警察官たちがいたため、パレスチナ人2人に発砲。1人はその場で死亡。1人は重傷となった。監視カメラが、ことのすべてを記録していた。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/267464

負傷した警察官(40)は、上半身を刺されて中等度の負傷と報じられたが、その後回復に向かっているとのこと。

死亡したパレスチナ人は、ナシム・アブ・ルミ(17)。重傷となり病院に病院に搬送されたのは、ハムダラ・アルーシーカー(14)。

https://www.haaretz.com/israel-news/israeli-policeman-stabbed-in-jerusalem-old-city-assailants-shot-by-security-forces-1.7688084
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テロ犠牲者ドビール・ソレックさん(19)家族への手紙:パレスチナ人から 2019.8.18

 2019-08-18
<ドビールさん殺害容疑のパレスチナ人2人逮捕>

8月7日にナイフにで殺害されたとみられる遺体で発見されたユダヤ人、ドビール・ソレックさん。あと数日で19歳になる18歳の若者であった。

イスラエル軍は、大規模にテロリストを捜索し、事件から2日後の土曜10日深夜3時、ヘブロン郊外の村ベイト・カリルの自宅で就寝中だった容疑者、ナシル・アサフラ(24)と、カッシム・アサフラ(30)を逮捕した。イスラエル軍によると、ナシルはハマスのメンバーだという。

犯行に使われたとみられる車を確保した他、2人に協力したとみられるナシルの兄弟と、カッシムの妻も連行した。

ドビールさんの父親ヨアブさんは、ジャーナリスト。イスラエル軍の熱心な捜索に感謝したが、犯人が生きて逮捕されたことに失望を表明した。

ドビールさんの葬儀は、一家の自宅がある西岸地区オフィルで8日に行われたが数千人が集まり、家族と共に悲しみを共にした。

ヨアブさんは、「(ドビールさんと過ごした)19年間は、神からの贈り物だった。その日々は家族内外にとって光であり、良き時であった。皮肉でもなく、よく見せようというのでもなく、私は心からいう。神は与え、また取られる。」と語った。

ヨアブさんは、息子本人の意思だとして、臓器提供のために遺体を捧げている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5566057,00.html

なお、ドビールさんの祖父であるラビ・ベニヤミン・ヘーリング(64)は、2000年10月にエバル山で、パレスチナ人が、複数のイスラエル人に向けて銃を乱射し、4人が死亡したテロ事件の犠牲者であった。テロとは決して無縁ではない家族であった。

https://mfa.gov.il/MFA/ForeignPolicy/Terrorism/Victims/Pages/Rabbi%20Binyamin%20Herling.aspx

<パレスチナ人ユースからソレックさんファミリーへの手紙>

アルーツ7によると、ドビール・ソレックさんは、過去2年間、パレスチナ人とイスラエル人双方の若者(18-25歳)が、2週間に一度、集まって対話するというグループに参加していた。

ソレックさんが殺害された事件を受けて、このグループに参加しているパレスチナ人が、「宗教者対話の会のパレスチナ人の友たちより」とじて、遺族のソレックファミリーに、次のような手紙を出していた。

”2年間、一つの部屋にパレスチナ人とイスラエル人が集まり、私たち自身について話し合ってきました。ある時、パレスチナ人の友達を誘いましたが、その友は、始めてこの会に参加した帰り、何者かに殺されました。

(この会の)パレスチナ人とイスラエル人は共にショックを受け、共に泣きました。

今度もまた厳しい現実を見せつけられました。ドビールさんが殺されたニュースを聞いて、ショックでした。ドビールさんはこの会に参加し、討論にも加わっていました。昨夜の友が、今日は犠牲者であるなど、信じられませんでした。

私たちは、遺族に哀悼の意を伝えます。そして、この会として、私たちの地域、宗教、アイデンティティを標的にするこうした凶悪な暴力を非難します。殺されないという権利を話し合わなければならないとはなんと悲しいことでしょうか。

私たちはこれが、双方にとって最後の悲しみとなるようにと願います。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/267376

<石のひとりごと>

人間は個人のレベルでは、同じ人間として向かい合うことができるのに、いったん国や民族という概念がからむと、殺しあうことになってしまうのは、いったいどういうわけであろうか。

それは私たちにはコントロールできないもので、知らない間に、憎しみにまでエスカレートして、互いに殺し合う戦争にまで発展してしまう。戦争はよくないとはだれもが知っているのに、人類は戦争から逃れることができないのである。

今、日本と韓国の政府間の関係が、徐々に悪化しており、韓国から日本への旅行が次々にキャンセルされているという。国と国との関係が、個人レベルにまで影響し始めている様子に懸念させられる。

私たちは、国の政策などが、個人の感情にまで影響を及ぼさないよう、注意しなければならない。
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イスラエルボイコットの米イスラム教徒女性議員の来訪をめぐって 2019.8.18

 2019-08-18
昨年、アメリカで初の女性イスラム教徒議員2人、パレスチナ人でラシダ・タリーブ氏(ミシガン州)と、ソマリア難民出身のイルハン・オマル氏(ミネソタ州)が誕生した。2人は民主党で、共和党で、イスラム移民に厳しい政策を取っているトランプ大統領には対立する立場である。

2人はまた、反イスラエルで、イスラエル製品をボイコット運動をすすめていることで知られる。その両氏が、イスラエルへの訪問を表明し、論議を巻き起こした。

イスラエルでは、これに先立つ8月5日、民主党新人議員41人(235人中の17.5%)がイスラエルを訪問。イスラエルを支持する立場を表明していた。スポンサーは、AIPAC(ユダヤ系ロビー団体)であった。

https://www.jpost.com/American-Politics/Massive-delegation-of-Democrats-arrive-in-Israel-despite-efforts-by-far-Left-597695

これについて、同じ民主党でも左派系議員は、これを批判。タリーブ氏とオマル氏も、当然これには参加せず、41人のイスラエル訪問のわずか2週間後の18日に、パレスチナを訪問すると表明した。

トランプ大統領は、「これを受け入れたらイスラエルは弱腰であるということだ」とツイート。ネタニヤフ首相は、最終的に、この2人が、BDSムーブメントに関係しており、イスラエルに害を与えようとしているとして、入国を拒否すると表明した。

すると、タリーブ氏は、パレスチナにいる祖母に会うためとしてイスラエルへの入国を再申請。イスラエルは、これについては、人道的観点から受け入れると表明した。ところがタリーブ氏は気を変えて、これを拒否。祖母訪問はしないと表明した。

するとトランプ大統領が、これを嘲笑い、一番得をしたのは、タリーブ氏に会わずにすんだ祖母だとツイートした。すると、90歳になる祖母ムフティア・タリーブさんは、ロイターのインタビューで、「神がトランプ大統領を滅ぼされるように」と反発した。

https://www.timesofisrael.com/tlaibs-grandmother-wishes-ruin-on-trump-after-he-mocks-her-on-twitter/

いろいろややこしいが、この問題が浮き彫りにしたのは、イスラエルとアメリカ在住のディアスポラ・ユダヤ人社会との不仲であった。

タリーブ氏とオマル氏の訪問をイスラエルが拒否した際、アメリカのユダヤ人組織は、これを批判。民主国家としてふさわしくないと表明していた。
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北米から移住者242人到着 2019.8.18

 2019-08-18
イスラエルをとりまく情勢が厳しくなってきているが、先週7日、北米(アメリカとカナダ)からイスラエルへ移住する242人が、ベングリオン空港に到着した。

移住をサポートしたのは、北米からの移住を促進するユダヤ人団体ネフェシュ・ベ・ネフェシュ、ユダヤ機関など複数のユダヤ人団体。

医療関係者21人、最年少は生まれて28日目と、若く、高い教育を受けた人々で、イスラエルの祝福になる人々である。

新移民たちは、角笛とともに、歓迎され、踊って喜びを表していた。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/267366

CBNによると、第二次世界対戦前の1929年から今日までの90年の間に、ユダヤ機関が支援した移住者は、300万人に登るという。

<石のひとりごと>

ユダヤ人がイスラエルへ戻り始めて、1948年に国が再建された。イスラエルを憎み、破滅を望む敵はいかに多くても、イスラエルへ移住するユダヤ人は後をたたない。しかも最近は、訪米で高い教育を受け、財産もある人材が多く移住している。

これは聖書に記されている預言どおりである。イスラエルが常に正しいわけではないが、ユダヤ人とイスラエルは決してあなどってはならない存在である。それはまた同時に、聖書を単なる宗教の書として、あなどってはならないということでもある。
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夏季休暇とティシャ・ベ・アブ(神殿崩壊記念日) 2019.8.8

 2019-08-08
<夏休み気分:平和なエルサレム>

8月初頭、日本では連日、熱中症警報が続いている。エルサレムも連日29-32度前後だが、乾燥しているせいか、また水を飲む習慣が定着しているせいか、イスラエルで、熱中症という言葉はほとんど聞かない。

子供達の学校は夏休み。宿題なし。大学生はテストに追われているが、基本的に授業はない。大学の図書館は、クーラーが効いているせいか、高齢者も含め、大人たちがけっこう来ていて、読書に勤しんでいる。

安息日の夕刻になると、道路を走る車の音もほとんどなくなり、かわりに住宅地のあちこちから、子供達の声や、その親たちの声が飛び交う。食事を共にする笑い声や食器の音もする。平和そのものである。ニュースもあるようでないようで・・全国的にすべてがゆったりで、いつもはハイピッチで動くイスラエルが、まるで、時間が止まったかのようである。

夏であろうが冬であろうが、まるでベルトコンベアーに乗せられているかのように人間の川状態で、夜遅くまで働く東京からは、想像もできないこの不思議なのんびり気分・・・

しかし、実際には、イスラエルはそれどころではない事態にある。以下の記事にまとめるが、イスラエルは来月17日、再総選挙で13年ぶりに首相が変わるかもしれないという一大事にある。にもかかわらず、人々の心がどうにも休暇気分でものごとが動かない・・とイスラエル政府メディア関係者が言っていた。

おそらく、9月に入るやいなや、海外からのメディアもおしよせて、一気に選挙ムードになるのだろう。加えて緊張続くイラン情勢、シリア情勢、南北国境も、9月に入れば、再び戦闘ムードになるのかもしれない。

国が小さいせいか、イスラエル社会の空気はあっというまに変わる。今はしばしの平和でおだやかな夏休み・・といったところである。

<ティシャ・ベ・アブ(神殿崩壊記念日)>

 夏といえば、イスラエルでは、ティシャ・ベ・アブ。ティシャ・ベ・アブは、アブの月の9日目ということで、今年は、8月10日夕刻から11日にかけてが、この日にあたる。

この日は、神殿崩壊記念日と訳されているように、主にエルサレムの第一神殿(BC586年)、第二神殿が破壊(AD70年)、バルコフバの戦いで最終的にエルサレムから追放されたことを記念する。こうした古代の出来事に加え、スペインからの追放やホロコーストの決定的な決断、最近では、ガザからの撤退など、ユダヤ人を襲った歴史的な苦難がみなこの日に起こったといわれる。

敬虔なユダヤ教徒は、断食し、嘆きの壁はもちろん、全国のシナゴーグに集まって、床に座り込んで、聖書の「哀歌」を朗読する。「哀歌」は預言者エレミヤが、BC586年についにバビロンに破壊され、人々が連れ去られていったエルサレムを見て哀しんだ詩である。

この日、日没になると、神殿の丘を見下ろすエルサレム南部の丘に多くの人々が集まり、今もユダヤ人は入ることができない神殿の丘を見ながら神の前に嘆く。

しかし、これらは、日本史でいうなら、弥生時代かそれ以前の話である。いったい、弥生時代のことを今の日本人が悲しむことは可能だろうか?ユダヤ人の歴史は、想像以上にスケールが大きいということである。

<イスラムのイード・アル・アドハ>

イスラエルのティシャ・ベ・アブと同じ10日から、イスラム教では、イード・アル・アドハという例祭がはじまる。

この日は、アブラハムが、その息子イシュマエルを、エルサレムでアラーの神へ犠牲としてささげようとしたところ、その従順を認めてアラーがその代わりとなる子羊を与えたことを記念するといわれている。子羊の身代わりによって生き延びたイシュマエルの子孫が、アラブ人である。

しかし、このアブラハムが息子を捧げるという話は、もともとは聖書に書かれているもので、聖書によると、アブラハムが、神に捧げようとしたのは、イシュマエルではなく、息子イサクであった。イサクが、子羊の身代わりによって生き延び、その息子がヤコブ、つまり後のイスラエルであり、ユダヤ人である。

聖書はイスラム教よりはるかに古い時代から存在するので、イスラム教の方が、アブラハムがイサクを捧げようとしたというオリジナルの聖書の記述をとって、イサクをイシュマエルに置き換えてイール・アル・アドハにしたということである。

この日は、同時にハッジ(メッカへの巡礼)の最終日にもあたり、イスラム教の聖日とされている。遠方から家族が戻ってきて、ご馳走を食べるお祭りである。

エルサレムの神殿の丘は、9-14日までイスラム教徒意外には閉鎖となる。ガザ国境でも、毎週金曜の国境でのデモはなしになるという。
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西岸地区でイスラエル人(19歳)遺体発見 2019.8.8

 2019-08-08
平和・・との記事を仕上げていた8日、エルサレム南部、グッシュエチオン地域の路上で、刺し殺されたとみられるユダヤ人の遺体が発見されたとのニュースが入ってきた。

犠牲者は、ドビール・ソレックさん(19) 西岸地区入植地オフラの住民で、イスラエル軍に従軍する傍ら、ミグダル・オズのイシバ(ユダヤ神学校)で学んでいた若者であった。ソレックさんは、エルサレムにラビのための贈り物を買いに行った帰りに被害にあったとのこと。殺害された後、この道路脇に捨てられたとみられる。

ソレックさんは非番で軍服姿ではなく、武器も所有していなかった。まだ入隊したばかりで、軍事訓練も受けていなかったとTimes of Israelは伝えている。

イスラエルは、西岸地区いったいを大規模に展開し、犯人捜索を行っている。

https://www.timesofisrael.com/soldiers-body-found-stabbed-to-death-outside-west-bank-settlement/

<アッバス議長がイスラエルとの絶縁を宣言>

これに先立つ7月25日、パレスチナ自治政府のアッバス議長は、ラマラで、指導者たちを集めての緊急会議を行い、治安問題での協力等、これまでにイスラエルと達した合意を全て破棄すると表明した。

今回、アッバス議長が絶縁を宣言するほどに怒った原因は、7月22日、イスラエルが、東エルサレム、ツール・バヘルのパレスチナ人家屋10棟を破壊したからである。

*東エルサレムのパレスチナ人ビル10棟破壊について

地域は、ワジ・アル・フムスとも呼ばれる地域で、建物が防護壁(イスラエルとパレスチナ人居住区の間にある壁)に近すぎて、治安上問題があるというのが破壊の理由である。

これについては、イスラエルの裁判所で審議されていたが、破壊許可が出たことから、イスラエル軍が破壊に踏み切ったとのこと。当然ながら、イスラエル軍は、突然破壊しにいったのではなく、話し合いが重ねられ、家から出て行くよう、6月には勧告されていた。

筆者が知る限りではあるが、イスラエルでは、治安やインフラ、都市計画を鑑みて、正式な許可が降りるまでは家を建ててはならないということが法律で定められている。このため、家やアパートを建てるとなると、何年もかかっている。

ところが、東エルサレムなどのパレスチナ人はこのルールをまもらず、どこにでも家を建ててしまうので、後に問題になり、裁判になるのである。そういうわけで、残念ながら、イスラエルが、パレスチナ人たちが違法に建てている家屋を破壊することは珍しいことではない。

しかし、今回は、破壊した建物の一部が、エリアA、パレスチナ自治政府に属する土地に建っていたことが問題であった。アッバス議長は、これを鬼の首をとったかごとくに避難している。

https://www.timesofisrael.com/idf-moves-to-demolish-east-jerusalem-buildings-in-pa-controlled-area-ngo/

<現代のパレスチナ人の義なる異邦人:イスラエルが永住権を提供>

イスラエルとパレスチナ自治政府の関係が悪化している中、イスラエルから永住権を与えられたパレスチナ人家族がいた。

ヘブロンのパレスチナ人男性は、2016年7月1日、西岸地区の路上で、ラビ・ミキ・マークとその家族の乗った車が銃撃テロに遭遇したところを通りかかった。この時ラビは死亡していたが、家族たちは生きていた。

このため、このパレスチナ人男性は、イスラエルの救急隊や治安部隊が到着するまで、家族たちを救出し次なる危険から保護した。

ところが、この後、この男性は、イスラエル人を助けたとして、職を失い、殺すとの脅迫を受けるようになった。このため、イスラエル政府は、男性とその家族に、イスラエルに一時住んで働く許可を出した。

この夏、この特別ビザが切れたが、男性とその家族は、ヘブロンへ帰ることもできずにいたため、イスラエル内務相は、このパレスチナ神家族に永住権を提供した。この決断をした現在のイスラエル内務相は、超正統派政党のアリエ・デリ氏であった。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5565232,00.html

イスラエルは、ホロコーストの時代に、自分の命をリスクにおき、なんの利益ももらわずにユダヤ人を助けた異邦人を、「義なる異邦人」として探し出し、感謝し、覚える活動を続けている。

ホロコーストの時代にも、ナチスに追われていたユダヤ人家族を助けたイスラム教徒がいた。このイスラム教徒たちが戦後、クロアチアで追われる身になったとき、イスラエルは、この家族にも永住権を出してイスラエルに迎えている。

<石のひとりごと>

イスラエル国内は、ごくごく平和にやっているし、多様な国であるせいか、どの国から来ても、基本的な生活には、なんの不自由もない。キリスト教でもイスラム教でも殺しにくることもない。

政府の決める政策は、国も軍隊も、最終的には、国そのもよりも、国民一人一人を大事にする政策であることを感じるものが多く、人々は、自分は国に大事にされていると感じている人が多い。まあ表面的ではあるかもしれないが、世界的にみれば、おおむね、非常によい国ではないかと思う。

それがなぜここまで憎まれるのか。存在を否定されなければならないのか。歴史的な紛争が原因ではあるのだが、あまりのこのパラドックスはやはり理解しがたいものがある。

今回、19歳の息子を失った家族や仲間たちを覚えて祈るとともに、ただただ憎しみにふりまわされているパレスチナ人たちを覚えて祈りたい。
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イランがハマスに月3000万ドルへ増額 2019.8.8

 2019-08-08
<ハマスのテヘラン訪問:イランとの関係強化>

ハマス政治部長官サレ・アル・アロウリらハマスの代表9人が7月22日、イランを訪問し、テヘランでハメネイ師と会談した。その中で、ハマス、イスラム聖戦、シリアとヒズボラが、協力して抵抗体制を整える同盟関係について話し合われたと報じられていた。

https://www.jpost.com/Middle-East/Hamas-pursues-axis-of-resistance-alliance-during-Tehran-visit-596640

8月になり、イスラエルのテレビチャンネル12が、この時に、イランが、イスラエルのミサイルなどに関する情報を提供する見返りとして、ハマスへの支援金を年1億ドルから、月3000万ドル(年約36億円)に増額する約束をしたと伝えた。

ロウハニ大統領が、イランとアメリカの戦争は、“すべての戦争の母”と言っていることから、イランがガザからイスラエルを攻撃させて、戦火を拡大する準備をしているのではないかとの懸念もあがりつつある。

https://www.timesofisrael.com/iran-agrees-to-increase-hamas-funding-to-30-million-per-month-report/

<ガザ国境でイスラエル兵3人負傷>

こうした中、ガザ国境では7月末、ガザからイスラエルへ銃を持った状態で侵入したハマス戦闘員ハニ・アブ・サラによって、イスラエル兵3人が負傷(いずれも命に懸念なし)するという事件が発生した。

狭いガザ国境に、大規模に展開しているイスラエル軍の間に1人のハマスが侵入した状態である。イスラエル軍は、攻撃の際にその背後にいる友軍を攻撃することにならないよう、慎重にならざるをえなかった。

結果、ハニ・アブ・サラは、イスラエル領内250メートルまでの間を2時間近く、自由に移動したのであった。これは新たな予想外の課題として認識された。

イスラエル軍は、近くガザとの大規模な戦闘があるとして、国境付近での訓練を終えたところである。
https://www.timesofisrael.com/gazan-who-wounded-3-soldiers-was-in-israel-for-2-hours-officer/

<イランとホルムズ海峡危機>

 ホルムズ海峡で、アメリカ、ならびに欧米とにらみ合うイラン。イギリス船籍のタンカーが拿捕されたのち、8月4日、再びイランが外国籍タンカーを拿捕したとのニュースが流れた。

イランは、このタンカーが原油を密輸しようとしていたと発表したが、どの国のタンカーかは不明。8日、アメリカは、イランがホルムズ海峡で、GPS妨害を行っていると警告を発した。

トランプ大統領は、タンカー保護のための有志連合を呼びかけていたが、イギリスは自分のタンカーは自分で守る体制をとり、ヨーロッパも独自でイランと交渉するなど、アメリカと歩調をあわせる様子はない。

イランのロウハニ大統領は、この地域での戦争は、大きく世界に拡大すると警告し、アメリカ抜き、ヨーロッパ諸国と核合意の継続を呼びかけている。

5日、ロウハニ大統領は、1ヶ月の期限で、ヨーロッパが、イランが納得出来る条件を出さなかった場合、核合意から逸脱する方策をまた一つ増やすと脅迫した。イランはこれまでに、核保有300キロまでの合意、ウラン濃縮3.67%までという合意を破棄してきている。

https://www.reuters.com/article/us-mideast-iran/iran-says-it-will-further-breach-nuclear-deal-in-one-month-unless-europeans-act-idUSKCN1UV1TV

さらに、イランは、8日、最新の誘導型ミサイル3基を公表した。中東のアメリカ軍拠点は、すべて射程にあると豪語した。

https://www.jpost.com/Middle-East/Iran-unveils-precision-guided-missiles-597844

アメリカは先週、イランのザリフ外相個人への経済制裁を発動したが、ザリフ外相は、「全く影響なし」とこれを嘲笑った。

ヒズボラやハマスへの支援を増額するイラン。実際のところ、イランは、経済制裁にていったいどのぐらい苦しいところに立たされているのか、意外にロシアや中国との交易に支えられて、西側の経済制裁は、それほど功をそうしていないのか、判断が難しいところである。

トランプ大統領は今、人種差別に基づく銃撃テロで、原因を作ったのはトランプ大統領だとして、母国での立場が苦しくなりはじめている。イランは、なんとか来年、アメリカの大統領が交代し、状況が一変するのを待つ作戦にあるのかもしれない。
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再総選挙情報:ネタニヤフ首相ついに終了するか? 2019.8.8

 2019-08-08
夏休みのんびりムードのイスラエル社会だが、政界は、9月17日の再総選挙に向けてまるでチェスのような動きになっている。その中で、どうやら、ネタニヤフ首相の13年にわたる統治の時代が終焉を迎えるのではとの流れになり始めている。

1)ネタニヤフ首相に不利な流れ:右派の分裂

 現時点での世論調査によると、次回の選挙では、右派リクード(ネタニヤフ首相)35議席、中道左派ブルーアンドホワイト(ガンツ氏+ラピード氏)35議席と互角である。

しかし、ブルーアンドホワイトが右派意外の勢力として数える場合、左派やアラブ政党が含まれることから、基本的にブルーアンドホワイトによる連立政権樹立は不可能である。したがって、次回も大統領は、ネタニヤフ首相に連立樹立を委任するとみられる。

しかし、前回、連立政権を樹立できなかったネタニヤフ首相が、今回、樹立できる確率は低い。

前に樹立できなかったのは、同じ右派ながら、リーバーマン氏(イスラエル我が家党)が連立に加わらなかったため、国会で過半数を占めることができなかったからである。リーバーマン氏は、現在もネタニヤフ首相の連立には加わらないと断言している。

さらに今回は、ネタニヤフ首相に不利な動きが続いている。右派の分裂である。

まずは昨年末、右派勢の間では大きな動きがあった。当時防衛相であったリーバーマン氏が、ガザへの対応に合意できないとして政権から離脱。続いて、ベネット氏(元教育相)が、その防衛相のポジションを要求し、かなわない場合は政権から離脱するとゆさぶりをかけた。

ネタニヤフ首相は、北部情勢を利用してこれをうまくかわし、ベネット氏は政権維持を優先するとしてこの要求を取り下げたのであった。ところが、その直後、ネタニヤフ首相は、国会を解散。総選挙を宣言する。ベネット氏はすっかり信用を失った形となった。

これを巻き返すため、ベネット氏は、自身が立ち上げたユダヤの家党を、相棒のシャキード氏とともに離脱。あらたに世俗派にも理解を示すとする「新右派党」を立ち上げた。

ところが、前回の総選挙で、この党は、予想外にも議席獲得最小得票率に達することができず、ベネット氏は入閣どころか、国会での議席も失ってしまった。ネタニヤフ首相は、ベネット氏とシャキード氏を解雇し、暫定政権から追放した。

これは、言いかえれば、ネタニヤフ首相が将来、味方になる可能性のあった2人を完全に失ったということでもあった。

一時は、政治生命を失ったかにみえたベネット氏とシャキード氏であったが、この後、まきかえしを図る。

特にシャキード氏は、ユダヤの家党(ペレツ党首)に加わり、新右派党(ベネット党首)を統一した右派連合の形で、次回の選挙に出る方向性を模索した。ベネット党首はこれに合意した。

https://www.jpost.com/Israel-Elections/New-Right-official-Shaked-is-a-figurehead-Bennet-pulls-the-strings-596656

しかし、次なる課題は、極右と目されるオツマ・ヤフディ党(イタマル・ベン・グヴィール党首)が、右派連合に加わるかどうかであった。

世俗派にも寛容な立場であることを強調しているベネット氏はこれに反対。一方、相棒のシャキード氏は、加えることに賛成すると意見が割れた。最終的に、トゥクマ党は右派連合に入らず、単独で選挙に出ると発表した。

その後の調査によると、オツマ党は、最小投票率を獲得できないという結果になった。もしオツマ党が右派連合に加わっていれば、この党に流れて失う票を考えると、ネタニヤフ首相の右派勢力は、4議席を失ったと指摘されている。

このように、ネタニヤフ首相の立場は、徐々に悪化しているということである。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/266826

しかし、そこはイスラエル。何が起こるかわからない。それでもネタニヤフ首相が何らかの形で、政権をとるかもしれない。

しかし、その場合、次なる課題が待ち構えている。総選挙の2週間後、ネタニヤフ首相の汚職問題に関する尋問が始まる。ネタニヤフ首相の疑惑が完全に晴れないかぎり、いずれにしても、政権維持は難しいとみられている。

ではいったい、だれがどのような政権を立ち上げるのだろうか???

2)鍵をにぎるリーバーマン氏(イスラエル我が家党)

 前回、ネタニヤフ首相の連立政権樹立を阻止したのは、リーバーマン氏だが、今回も結局、リーバーマン氏が、どちらにつくかでだれが首相になるかが決まる形に変わりはない。

リーバーマン氏のユダヤの家党は、現在、前回の選挙から5議席も伸ばして10議席とも11議席ともと予想されている。リーバーマン氏本人が、政権をとることはないが、今回もリーバーマン氏がどちらにつくかで政権がだれになるかが決まるという鍵的な存在になっている。

リーバーマン氏は、自身のイスラエル我が家党とリクード、ブルーアンドホワイトの3党が、右派左派を含む統一政権を立ち上げることを主張している。これにより、リーバーマン氏が理想とするユダヤ教政党抜きの政府が可能になる。

しかし、ネタニヤフ首相がリクードの党首のままでは、この3党が協力することは、ほぼ不可能である。リーバーマン氏は、リクードが、党首を変えて選挙にのぞみ、統一政権をめざすよう、呼びかけている。

では、だれが、ポスト・ネタニヤフになるかがだ、リクードの選挙名簿で2番目は、現在、国会議長を務めるエデルステイン氏となっている。人格的に紳士、穏やかで、時期大統領と目されるが、首相の器ではないと言われている。

また、リーバーマン氏が提唱する統一政府については、国民の59%が反対との意思表示をしている。

*ネタニヤフ首相意外の党首は認めない忠誠署名問題

こうした中、リクード党のダビッド・バイタン議員が、リクード党員らに対し、時期選挙でも、政府指導者に立つのはネタニヤフ氏のみであると署名させていたことが明らかとなった。

リクードの選挙名簿トップから40人が、署名したという。ネタニヤフ首相ばこれに感謝するコメントを出している。しかし、他党からだけでなく、リクード内部からも、批判が相次いだ。

https://www.jpost.com/Israel-Elections/Likud-MKs-embarrassed-by-loyalty-oath-to-Netanyahu-597768

https://www.jpost.com/Israel-News/Likud-petition-Netanyahu-is-our-leader-597593

<石のひとりごと:予想不可・ポスト・ネタニヤフ>

ネタニヤフ首相は13年以上に渡る在職で、多くの貢献をしてきたことは、明らかである。トランプ大統領の信頼もあり、これからアメリカの中東和平案が出てくるかどうかという時に、新たな首相になることは大きなかけである。

首相にむかないエデルステイン氏、政治経験のない元将軍ガンツ氏、元アナウンサーのラピード氏、どの人物もネタニヤフ首相ほどの貫禄はない。とはいえ、13年以上も同じ人物が首相で、中東和平が進まない中、別の道を探りたいというのも国民の思いのようである。

イスラエル情勢は、ますます緊張しているのに、この選挙。いったいどこへ向かっていくのか。本当にまったく予想不可能である。その分、主のみこころが働きやすいということか・・・
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