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3回目総選挙?:統一政権見通し立たず 2019.9.29

 2019-09-29
9月17日に行われたやり直し総選挙。25日に、中央選挙委員会から、大統領に正式に届けられた最終結果によると、リクード32議席。ブルーアンドホワイト(青白)党33議席と、わずか1議席差の互角であった。

リブリン大統領が、議席を獲得した各党の投手と個別に面談した結果、右派リクード(ネタニヤフ首相)が、連立政権を立ち上げる場合、その政権に参加すると意思表示したのは、右派政党とユダヤ教政党で、議席の合計は55となり、過半数61に届くことができなかった。

https://www.timesofisrael.com/checked-and-double-checked-elections-committee-publishes-final-results/

左派ブルーアンドホワイト(ガンツ党首)を中心とする左派側は、13議席を持つアラブ統一政党の一部が、ガンツ氏を支持する姿勢を提示しながらも、連立には加わらないことを決めたため、議席の合計は54。ほとんど互角で、こちらも過半数に届くことはなかった。

この結果は十分予想されていたため、リブリン大統領は、正式な選挙結果が出る前の23日、ネタニヤフ首相とガンツ党首の2人を同時に召喚し、「国のため、リクード(右派)とブルーアンドホワイト(中道左派)が、どうにかして互いに妥協し、一刻も早く統一政権を立ち上げてもらいたい。」との考えを伝えた。

https://www.timesofisrael.com/blue-and-white-said-to-prefer-likud-get-first-crack-at-building-coalition/

イスラエルでは、80年代にも、右派リクードのイツハク・シャミール首相と、左派労働党シモン・ペレス首相が交代で首相を務めたという前例がある。リブリン大統領は、ネタニヤフ首相が公判(来週汚職疑惑の公判予定)で不在になっている間は、ガンツ氏が首相を務めるほか、その後も2人が交代で首相を務めるという妥協案を示唆した。

しかし、この時のネタニヤフ首相とガンツ氏の会談はわずか30分で終了。結果を出すことはできなかった。ガンツ氏が、汚職疑惑で公判に立たされるような”犯罪者”と手を組むことはできないとして、あくまでもネタニヤフ首相との統一政権を拒否したからである。この点はガンツ氏がどうしても譲れない選挙公約であった。

https://www.jpost.com/Israel-Elections/Rivlin-meeting-with-Netanyahu-Gantz-602868

一方で、もし今リクードが、ネタニヤフ首相という党首の首を挿げ替えて、別の人物を党首として立てるなら、ガンツ氏、また今回、この人が入ればネタニヤフ首相が首相にい続けられたはずとされるキング・メーカーのイスラエル我が家党のリーバーマン氏も、リクードとの連立に協力し、すべて一件落着になるとも考えられる。

しかし、リクードが、ネタニヤフ首相を捨て去ることはない。イスラエルの政治は、どうにも動かない膠着状態になっている。

リブリン大統領は25日、やむなく、ネタニヤフ首相一人に連立立ち上げを指名。しかし、55議席から増えるみこみはないため、リブリン大統領は、あくまでも、(ブルーアンドホワイトとの)統一政権を立ち上げを希望するとし、そのために、わずかでもその可能性の高い方を指名したと述べた。

<先手うつ?ネタニヤフ首相>

リブリン大統領の指名から、他党との交渉により、政権を立ち上げまでの期限は28日間。延長は14日までである。27日、リクードはブルーアンドホワイトとの交渉を開始した。

交渉に先立ち、ネタニヤフ首相が知恵を働かせたとみられるが、ネタニヤフ首相は、今ある55議席、右派とユダヤ教政党を、右派セクターとして一つにまとめると発表。これにより、ブルーアンドホワイト、またリーバーマン氏が要望するユダヤ教政党抜きの政権はありえない、また交渉の対象にはならないと釘をさした形である。

こうなると、ネタニヤフ首相の政権残留、ならびにユダヤ教政党の政権残留と、ブルーアンドホワイトが、排斥することを公約に掲げてきたことすべてにおいて、妥協しなければならず、これはそうやすやすと受け入れられることではない。

また、連立交渉において問題なるのは、閣僚のポストである。右派セクターが55議席でひとまとめになったということは、どの党がどの閣僚のポジションを振り分けられるのかが見えなくなったということである。

可能性としての話、たとえネタニヤフ首相が首相でもリクードから出る閣僚の数は意外に少なく、もしかしたら、妥協して連立に加わるブルーアンドホワイトの方が多かったというようなこともありえないわけではない。そうなると、ガンツ氏が、ネタニヤフ首相の下にはいるのはなんとも不条理な感じになる。

リクードとブルーアンドホワイトは、29日、日曜朝、イスラエルの新年祭入りの直前に、もう一度交渉を行うことになっている。しかし、どうみてもブルーアンドホワイトがここまでの妥協をするとは思えない。

ネタニヤフ首相は、無駄な交渉に時間を使うことを避け、「ガンツ氏が妥協しなかった」と非難しつつ、この役目を、29日にも早々に降りてしまう可能性も指摘されている。その場合、リブリン大統領は、次にガンツ氏を指名することになるが、ガンツ氏が連立を立ち上げる可能性はネタニヤフ首相より低く、時間の無駄が明白となる。

すると、前回と同様、ネタニヤフ首相が、早々に再選挙を宣言してしまうかもしれない。実際、ネタニヤフ首相が、大統領からの指名を受けると、メディアはこぞって、「3回目総選挙の可能性高まる」と報じた。

しかし、総選挙にかかる費用は、財務省によると、4億7500万シェケル(約152億円)にのぼる。政府が不在では、議会も休会のままで、予算もストップしてしまう。なんとしても再選挙は避けなければならない。

ベテラン記者ギル・ホフマン氏によると、イスラエルの法律では、もしネタニヤフ首相、ガンツ氏のどちらもが連立たちあげに失敗した場合、国会議長(ユリ・エデルスタイン氏)の元で、61議席の連立に成功するなら誰でもよいといった形になるというが、これはきわめてありえない話・・・。

https://www.jpost.com/Israel-Elections/Rivlin-meeting-with-Netanyahu-Gantz-602868

しかし、この流れの方が、ネタニヤフ首相自身には有利であるとの分析もある。

ネタニヤフ首相は、来週にも3件の汚職疑惑で、公の裁判に召喚されることになっているが、イスラエルの法律によると、現職首相であれば、100日までは職場を離れてもよいとなっている。また火急な事態ともなれば、裁判を早く収めなければならず、ネタニヤフ首相に有利に働く可能性もありうる。

総じて、流れはネタニヤフ首相・・・という感じだろうか。

<今恐れなければならない敵は誰ぞ!?:ユバル・ステイニッツ・エネルギー担当相 >

この解決不能の事態を見て、リクードメンバーで、エネルギー担当相のユバル・ステイニッツ氏が、今、ガザ情勢、イラン情勢は、かなり危機的な様相になっている。今最も恐れなければならない敵はイランであると訴え、早急に統一政権をたちあげなければならないと語った。やはり流れは右派セクターということになるだろうか・・・。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5598426,00.html

<イスラエル・カッツ外相代理で国連総会演説:空席目立つ>

ニューヨークでは、24日から国連総会が行なわれている。これまで毎年、国連総会で、熱弁してきたネタニヤフ首相だが、内政混乱を受けて、今年は渡航をキャンセルし、代理で、イスラエル・カッツ外相が演説を行った。

カッツ氏は、ホロコーストサバイバーの子供として、国連総会の場で、ユダヤ人の国イスラエルを代表していることへの感動をまず述べた。その国連が、71年前に、イスラエルをユダヤ人の国と認めたことを強調した。

しかし、アメリカが、エルサレムをイスラエルの首都と認め、大使館をエルサレムへ移動させたことをあげ、他国も続くべきと述べたり、国際社会はアメリカにならって、イランに厳しく対処すべきであると語りはじめると、会場から人々が去り、かなりスカスカ状態での演説となった。

https://www.jpost.com/Israel-News/Filling-in-for-PM-at-UN-Katz-slams-Iran-Erdogan-603092

<石のひとりごと>

ネタニヤフ首相は実に海千山千で、政治家としての狡猾さは超一流である。軍上がりで、汚い政治の世界に初デビューのガンツ氏には手ごわすぎるだろう。

イスラエルの首相という、体力気力、また何にもひるまなず、あきらめず、他者の評価など全く気にしないという、超あつい面の皮と内面の強さを必要とするポジション、要するになにがなんでもイスラエルという国を守りきるという執念を持ち合わせた人物は、他にはなかなかみつからない・・というところだろうか。

国民はというと、ネタニヤフ首相を支持する人は決して少なくないが、13年は長すぎ。そろそろ変わってほしい、汚職つきの首相はうんざりと感じている人もまた決して少なくはない。こちらも互角という印象を受ける。しかし、実際のところ、日々の生活もあるし、見守りつつも、まあどっちかなるようになるという感じである。

話は変わるが、これでトランプ大統領の世紀の中東和平案も当分お預けになった。それもまたみこころだろうか・・・
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イスラエル南部で戦車砲着弾:イスラエル治安関係ニュース 2019.9.29

 2019-09-29
政治が動かない中でも、治安問題に容赦はない。

<南部情勢>

28日(土)、イスラエル南部、シナイ半島との国境近くの町、ブネイ・ネツァリムのシナゴーグ近くに停車中の車に、戦車砲が直撃した。幸い、負傷者はなし。戦車砲は、シナイ半島で、ISと戦っているエジプト軍のもので、誤砲であったとみられている。

https://www.timesofisrael.com/mortar-hits-israeli-community-near-egypt-border-in-apparent-case-of-errant-fire/

ガザ国境の金曜デモも、もはやニュースにもあまりならないぐらいだが、今も毎週続けられている。今週もデモには7000人が参加。パレスチナ人1人が死亡。28人が負傷した。https://www.timesofisrael.com/palestinians-say-28-injured-in-riots-along-gaza-border/

こうした中、ガザ情勢を懸念するエジプトの代表団が27日、選挙後初めてネタニヤフ首相を訪問したとのこと。内容は不明だが、エジプトが、イスラエルとハマスを仲介した回数はこれまでに10回に及んでいる。

https://www.timesofisrael.com/egyptian-delegation-said-to-make-secret-visit-to-israel-fearing-gaza-flareup/

別件と思われるが、Yネットによると、イスラエルとハマスは、ガザ内部にアメリカの個人からの寄付で、ガザ北部に大きな総合病院を建設することで合意したという。診療科目は16に及び、今後ガザからエジプトやイスラエルへ出て治療を受けることのないようにするのが狙い。

大型のトラックで、建設物資がすでに運び込まれたもようである。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5596804,00.html

<先月のテロ:PFLPの3人を逮捕>

先月、西岸地区の泉に、父と兄と3人で訪問していたリナ・シュネーブさん(17)がテロリストに殺害された事件。イスラエル軍は犯人の捜索を続けていたが、土曜、西岸地区祭中のPFLP(派rスチナ解放人民戦線)の3人を逮捕した。

3人はラマラ在住のサミール・アルビッド(44)、カッサム・シャバイ(25)、ヤジン・マジャマス(25)

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5599177,00.html
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イランとアメリカ国連での対談ならず:今後は?2019.9.29

 2019-09-29
今年の国連総会は、サウジアラビアの石油施設が何者かの攻撃を受け、一時、原油産出量が半分にまで落ち込んだという事件の直後であった。アメリカとサウジアラビアは、イランによるものとの正式発表を行った。イランは、これを今も否定している。

アメリカによるイランへの軍事攻撃が懸念されたが、トランプ大統領は、イランとの戦争は望まないとして、イランへの経済制裁を新たに発動。サウジアラビアへ、パトリオット迎撃ミサイルなどとともにアメリカ軍200を派遣するに留めた。

ニューヨークタイムスによると、現在、中東全域にいるアメリカ軍は計2000。そのうち500がサウジアラビアに駐屯しているという。

https://www.nytimes.com/2019/09/26/world/middleeast/troops-defense-saudi-pentagon.html

<国連総会:イランとアメリカの対談実現せず>

こうした動きがある中で、毎年恒例の国連総会が24日から開催となった。世界は、この総会でニューヨークに来るイランのロウハニ大統領とトランプ大統領の首脳会談が実現するのではないかと期待した。

サウジアラビアへの攻撃以来、核合意を維持するため、先頭に立ってイランとの対話を進めているフランスのマクロン大統領は、ロウハニ大統領との対話を続け、イランとアメリカ首脳会談の用意は整ったと思うと発表した。

その後、ロウハニ大統領は、トランプ大統領が、経済制裁を緩和することと引き換えに首脳会談を行うことを示唆したとメディアに伝えた。しかし、トランプ大統領はこれを否定。最終的に、両首脳の会談は実現しなかった。

トランプ大統領はあくまでもイランとの戦争は避けたいと言っているが、緊張は続いている。

*ロウハニ大統領と安倍首相との会談

イランの原油輸出得意先である日本。安倍首相が、24日、イランのロウハニ大統領と会談した。イランとトランプ大統領との架け橋になろうとしたとも伝えられたが、その後に動きは出ていない。

安倍首相は、サウジラビアを攻撃したのはイランであるとし、イランにはその叡智に基づく行動を期待すると述べた。いいかえれば、安倍首相はアメリカの立場をイランに伝えただけであったといえるかもしれない。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190925/k10012098101000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001

<トランプ大統領の弾劾騒動>

こうした中、25日、アメリカの民主党幹部のペロシ下院議長が、トランプ大統領(共和党)への弾劾調査を開始すると発表し、世界を驚かせている。

弾劾の根拠は、トランプ大統領がウクライナのゼレンスキー大統領(ユダヤ人)に、来年の大統領選挙でライバルとみられるバイデン前副大統領の息子のウクライナでの活動を調査するよう、圧力をかけたというものである。

民主党は、この時のトランプ大統領とゼレンスキー大統領との会話に違法性を主張するが、トランプ大統領は、会話は軍事関係のものであり、違法性はない。これはまるで悪魔狩りのようだと、訴えを否定した。

https://www.bbc.com/japanese/49820675

トランプ大統領は、中東、世界をひっくりかえすことのできる立場にある人物だが、彼が失墜した時もまた、アメリカが大転換することによって、世界をひっくりかえすことになるのかもしれない。なかなか危なっかしい話である。
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新年・スリホット・大贖罪日・仮庵:今年も秋の例祭幕開け 2019.9.29

 2019-09-29
政治・外交・防衛では、相変わらず危機的な状況にあるが、イスラエルでは、今年も秋の大型連休が明日29日から始まる。

29日日没から、ラッパの日(新年)。その10日後にはヨム・キプール(大贖罪日)、その5日後に仮庵の祭りと秋に例祭シーズンに入る。ベングリオン空港では、秋の例祭を祝うためにやってくるユダヤ人、キリスト教徒で溢れかえっている。この時期、韓国からくるクリスチャンはかなり多い。

一方で、この時期は、大型連休で、宗教的でないイスラエル人が、家族で海外旅行をする時期でもある。空港では、旅行に出ていくイスラエル人でも混み合っている。報道によると、すでに7万7000人が出国していったという。

政治外交では、複雑きわまりない課題が山積しているが、イスラエルの日常生活にはなんの変わりもない。今日28日(土)の安息日も、いつものように静かで、鳥のさえずりと子供の声があちこちに聞こえて、空は天にまで抜けるような青空である。

<石のひとりごと:地球に終わりの日は来るのか?>

イスラエルは、聖書に示された神の存在を国として表す唯一の国である。その方法とは、今日のように国をあげて安息日を守ること、聖書に指示されている通りに例祭を守ることなどである。

イスラエルの例祭は、春の祭り、秋の祭りがある。春の祭りは出エジプトを覚える過越の祭りなど。秋は、らっぱの日(新年)、その10日後のヨム・キプール(大贖罪日)、その5日後から7日間+1日の8日間にわたる仮庵の祭りである。(レビ記23章)

春の例祭は、出エジプトを記念する例祭で、新約聖書ではキリストの十字架と復活を表すとされる。秋の例祭は、地球が終わる時のことを表すとされる。

新年として祝われている日は、今年は29日日没からになる。この日は、ラッパ(角笛)を吹く日となっている。その10日後のヨム・キプールの日にメシア(救世主)が来るが、その時までに、この神に対し、罪を犯していたり、逆らい続けた者たちは裁かれ、この時に世界に終わりが来るとされる。

その後、やってくる仮庵の祭りは、この神が直接治める千年王国とその後にやっとくる新天新地と表すとされる。いいかえれば、イスラエルの秋の例祭は、この地球の最後と新しい出発を表しているということになる。

このため新年のラッパの音は、その前に罪を抱えていないか、抱えていたら告白し、悔い改める期間とされている。この期間はスリホットと呼ばれ、エルサレムにいるユダヤ教徒たちは、嘆きの壁に言って神の前に赦しをこうことになっている。

今年も28日の安息日明けは、その初日とあって、嘆きの壁広場は人々でぎっしりうめつくされた。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/269574

こうした動きを読者はどうみるだろうか。日本では、あらゆる宗教が全部、何か愚かなものとして見下げられる傾向にある。聖書も単にそうした人間の宗教の一つと考えられている。

これは非常に危険と筆者は思う。聖書に書かれていることは、おおむね歴史的に実現してきたからである。ならば、聖書に書かれているこの地球の終わりというものも、ただの空想と言い切れるものではない。

実際、今、イスラエルがどうにも嫌われているということ自体、聖書の信ぴょう性を証明する点でもある。聖書は、これを”担ぐもの”も傷を受けると言っているが、イスラエル側に立つとみられるトランプ大統領は、大統領個人の行動を棚に上げたとしても、どうにも攻撃が後をたたない。

世界は、神の存在や、少しでもその匂いのするものを嫌う傾向にある。人間の知恵こそが最も賢いと考えているので、理解不能で、自分よりも上に立つ神というものをどうしても受け入れられないからである。

しかし、イスラエルの神として聖書に示されている神は、そもそも天地創造の神である。この神自身に従おうとするユダヤ人の行動は、決して愚かとは思えない。

聖書の中で、この神は、正しい人は一人もいないと断言している。ならば、そのために神自らが提供している救いへの道を自分のものとすることは、実は知恵ある行動なのであるのかもしれない。

ちなみに、この神の提供している救いについて、人一人一人の罪による裁きを代わりに担い、この神との関係回復を実現したイエス・キリストを、メシア(救い主)として信じるというのがキリスト教徒である。

地球はいつまでもあるわけではない。今年もイスラエルでは、ラッパが吹き鳴らされる。裁きが来て、時遅しとなる前に、この神に立ち返る人々が、日本からも起こされるよにと願うところである。
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イスラエル総選挙:ネタニヤフ首相敗北か 2019.9.19

 2019-09-19
イスラエルで行われた総選挙。アラブ系住民エリアなど数カ所で不正な撮影などが発生し、投票所が一時閉鎖されたところもあったが、全国で無事、投票が終わった。投票率は、4月より0.9%上がって69.4% 403万843人。

結果はまだ正式発表ではないが、ほぼ数え終わったところでの結果は以下の通り。 下線:右派系 

リクード(ネタニヤフ首相):32議席

ブルーアンドホワイト(ガンツ党首):33議席

アラブ統一党(オデー党首):12議席

シャス(ユダヤ教政党):9議席

イスラエル我が家(リーバーマン党首):8議席

統一トーラー党:8議席

ヤミーナ(右派党):7議席

労働党:6議席

民主連合:5 議席

<ネタニヤフ首相の敗北>

極右政党のオズマ・ヤフディが、議席獲得のための最低得票率3.25%を超えるのではないかと注目されていたが、結局超えることはできず、議席は確保できなかった。

これにより、ネタニヤフ首相が、今のままで、右派系、ユダヤ教政党と組んだとしても、合計議席は56議席で、過半数には届かない形となった。今回の選挙は、事実上、ネタニヤフ首相の信任を問う選挙でもあったことから、大きく議席を伸ばせないどころか、減少となったネタニヤフ首相の敗北と分析目立つ。

4月の総選挙の時と同様、もし、右派系のリーバーマン氏が、ネタニヤフ首相と協力関係を維持していれば、ネタニヤフ首相は文句なしに右派政権を樹立することができたはずである。しかし、リーバーマン氏はネタニヤフ首相主導の政権には加わらないと明言。キングメーカー(誰が王になるかのカギになる人物)は今回もリーバーマン氏であったということである。

https://www.jpost.com/Israel-Elections/Israel-elections-results-based-on-counted-ballots-12-am-602045

一方、最大議席を獲得したブルーアンドホワイト(ガンツ党首)は、世俗派に支えられている中道左派であることから、ユダヤ教政党と組むことはありえず、イスラエルの存続そのものに反発しているアラブ統一政党とも組むこともほぼないとみられる。(が、可能性は否定できない。その場合、合計はこちらも56議席)。したがって、こちらも、今のままなら、過半数を超える政権の樹立は不可能である。

といういうことはどうなるのか。もう一回総選挙をするわけにはいかないので、選択肢としては、右派リクードと、中道左派ブルーアンドホワイト、双方が加わる国家統一政権を立ち上げるしかないとみられている。

<統一連立政権樹立に向けて>

総選挙の結果を受けて、各党は、どことどのように組むかを考えて、交渉を開始した。どんな統一政権になるかは、いくつかの可能性がある。

1)リクード(32)+ブルーアンドホワイト(33)=65で過半数

この場合、ネタニヤフ首相とガンツ氏が、交代で首相を務めることになるが、どちらが先かで揉めることになる。

しかし、その前に、問題になるのが、ネタニヤフ首相の身の振り方である。ブルーアンドホワイトのガンツ氏は、リクードとは組んでも、ネタニヤフ首相との統一政府は否定している。総選挙から2週間後(10月2-3日)ネタニヤフ首相が、司法長官に起訴されることになっているからである。

リクードはネタニヤフ首相を党首として維持するのか、だれかと交代させるのか・・・しかし、これまで、長期にわたり、リクードを支配してきたネタニヤフ首相を引き継げる人物は見当たらないとも言われており、先行きはまったく見えない状況である。

2)リクード(32)+ブルーアンドホワイト(33)+イスラエル我が家(8)=73議席で余裕の過半数 

リクードとブルーアンドホワイトだけでも十分過半数だが、通常、連立政権の場合、より多くの政党が加わることが望ましいとされる。キングメーカーのリーバーマン氏は、2大政党に自らが加わるという、この形をめざしていた。これにより、安定してユダヤ教政党抜きで政権運営ができるからである。

しかし、この場合でも問題になるのは、ネタニヤフ首相。キングメーカーのリーバーマン氏も、統一政府になる場合、リクードは、党首を変える必要があると言っている。

また、これは1)の場合でも同じだが、リクードは代々ユダヤ教政党とともに歩んできているので、彼らを排斥した形での政治運営はリクードには難しいだろうとの意見もある。

3)ヤミーナ(右派党)から新右派党(ナフタリ・ベネット氏)が分裂してブルーアンドホワイト(33)勢の連立に加わる可能性

新右派党は、他の右派党より穏健、中道をアピールしている。そのため、ブルーアンドホワイトについて、こちら主導の政権を支持する可能性がある。・・・が、たんにベネット氏が、なんとしても政権に加わるという目標のもとに動いているだけのような感じも否定できない。

4)ユダヤ教政党がリーバーマン氏となんらかの合意に至り、ブルーアンドホワイトに加わる可能性

ユダヤ教政党もなんとかして政権に加わらなければ、自らの要求がまったく通らなくなり、イスラエルのユダヤ性が失われていくとも考えている。そのため、超正統派の従軍問題で、正面から対立するリーバーマン氏となんらかの合意に至り、ブルーアンドホワイトの側につく可能性も否定できない。

<ひるまないネタニヤフ首相>

ネタニヤフ首相は、総選挙で敗北したとの分析でも、まったくひるむ様子はない。

アラブ政党が躍進したことを受けて、「アラブ政党が躍進する政府にするわけにはいかない。」としてさらに強力な右派政権を樹立すると言っている。今回、アラブ統一政党が躍進したのは、ネタニヤフ首相自身のこうした反アラブ的な発言が、原因とみられているのだが・・・

ネタニヤフ首相が政権を維持する形で可能性があるとすれば、右派勢56議席に労働党(6)が加わることである。これで62議席になる。実際、リクードは、選挙の後、労働党にその要請を出したとのことだが、労働党はこれを拒否したもようである。

https://www.timesofisrael.com/where-do-we-go-from-here-all-the-options-for-a-ruling-coalition

その後、ネタニヤフ首相自身が、ガンツ党首に統一政権の可能性についての交渉のために面談を呼びかけたとのニュースが入っている。ネタニヤフ首相、なかなかひるむ様子はなさそうである。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5592389,00.html

<今後の動き>

中央委員会の正式な報告とともに、リブリン大統領が各党首と面談し、大統領の判断で、次期首相の可能性のある人物に連立政権立ち上げを任命する。この際、任命は必ずしも最大議席数を獲得した党の党首とは限らない。各党首との面談で、どの党首がだれと組む意思があるのかを見て、大統領が判断するということである。

その大統領の任命から、その党首は、各党との交渉を行い、国会過半数を占める連立政権を立ち上げを試みる。前回は、ネタニヤフ首相が指名されたが、連立立ち上げに失敗したために、再総選挙になった。

任命されてから、政権を立ち上げるまでの期限は28日。もしできなければ、14日の延長が可能となっている。遅くとも11月初頭には、次の首相が決まっていることになる。

<ネタニヤフ首相:国連総会欠席へ>

次期政権形成の明らかな見通しがなくなったネタニヤフ首相は、来週、ニューヨークで開かれる国連総会への出席を見送ることを明らかにした。ネタニヤフ首相が国連総会を欠席するのは初めてである。したがって、この時に計画されていたトランプ大統領との会談もキャンセルになる。

トランプ大統領は、明らかにネタニヤフ首相を支援する立場で、選挙後明らかにされると予告しているアメリカの中東和平案「世紀の取引」についても、ネタニヤフ首相が首相ならうまくいくと言っていた。

トランプ大統領は、選挙後もネタニヤフ首相と話していないが、我々のイスラエルとの関係は変わらないとの意思表示をしている。

トランプ大統領は、先に強硬派、特にイランに対して強硬的であったボルトン大統領補佐官を更迭し、その直後にイランとの対話の可能性を表明し、世界を驚かせた。これはネタニヤフ首相にとっては大きな痛手であったと思われる。

ところがその直後に、サウジアラビアの石油施設が大規模な攻撃を受け、イランは、トランプ大統領との対話ありえないと一蹴したのであった。これを受けて、トランプ大統領は、イランへのさらに強硬な経済制裁を発動した上、「あらゆる対処が可能」と言っている。

イランとの強硬姿勢を主張してきたボルトン補佐官とネタニヤフ首相の2人が、不在になったところで、イランへの攻撃もありうる事態とは、なんとも皮肉な話である。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5591969,00.html

<石のひとりごと>

これからどうなるのかは、本当に予想もつかないが、今回、アラブ政党が躍進し、左派勢が政権を担うようになることに、若干、懸念も感じる。右派の方がよいというわけではないが、今のアラブ統一政党は、イスラエルにいながらその存続を否定する政党で、アラブ系市民自身も否定する党だからである。

今回躍進したのは、おそらく、ネタニヤフ首相が続けてきた反アラブ的な政策や発言に、反発したからであろう。

ヨーロッパでは、最近、極端な民族主義に走る極右に対し、極左というものが活発化しつつある。左派は弱者重視で、一見、”よい人”に見えるので、右派への攻撃が正当化されてしまう傾向にある。世界のユダヤ人の間では、昨今、極右より極左が警戒されている。

それにしても、イスラエルの政治は難しい。これまでになかった事態がしょっちゅう起こり、その事態が、人間がいくつも頭をよせて考えてもわからない事態、新しいチャレンジばかりなのである。それは時に深刻なパスルであり、大きな賭けともとれる事態であり、常に新しい考え方を要求されるようなものばかりである。

イスラエルは、それら一つ一つを記録し、次に活かそうとするのだが、それでも次に来るのは予想外である。だから、故ペレス大統領は、「解決策が2つ思い当たったら、今までにやったことのない3つ目を行け。」と言ったのだろう。常に先手を行かなければ生き残れないからである。

イスラエルという、国も直面する問題も超多様な国を運営できるのは、おそらくは、世界中で苦難を経験してきた人々、また最終的には、天地を支配する神に丸投げできるユダヤ人意外には無理だろうと実感する。
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サウジアラビア油田攻撃:アメリカはイランを攻撃するか:INSS イスラエル国家治安研究所分析より 2019.9.19

 2019-09-19
14日サウジアラビアの石油施設が攻撃を受け、産油量が半減していることについて、アメリカのポンペイオ国務長官が、イランによるものとの判断を表明。同時にペンス副大統領も、アメリカは臨戦態勢を整えたと語り、緊張が続いている。これについて、INSS イスラルの国家治安研究所の分析からお伝えする。

<サウジアラビアが武器残骸をイラン製と発表>

18日、サウジアラビアは、攻撃に使われたドローンと巡航ミサイルの残骸を公表し、イランのものであると断定する声明を出した。記者会見を行ったサウジアラビアのマルキ中将によると、アブレイクなど2箇所を攻撃したドローン18基、巡航ミサイル4発はすべて北部からのもので、南部イエメン方面からではないとのことである。

サウジアラビアは、攻撃は、国際社会全体への攻撃との認識を語った。

これについて、イランは今も関与を否定。もしイランが攻撃されたら、必ず反撃すると反発している。

https://www.bbc.com/news/world-middle-east-49746645

<アメリカは攻撃するか?:イランの背後にロシアの影>

今後、アメリカがイランを攻撃するかどうかが注目されているが、実際には、そう簡単には攻撃できないだろう。

アメリカがイランを攻撃したら、サウジアラビアをはじめ、湾岸諸国に戦火が広がってしまう。イランがヒズボラを使って、イスラエルを巻き込む可能性もある。

この一連のことが進行する中9月16日、イランのロウハニ大統領は、アンカラでのロシアとトルコとの3国首脳会議に出席した。シリア内戦に関する会議だが、3国は、シリアの新憲法に関する委員会を立ち上げることで合意したという。

世界がイランと対峙する最中に、ロシアとトルコが、イランと手を組むことをアピールした形である。さらにややこしいことに、ロシアはサウジアラビアにロシアの迎撃ミサイルs300を購入することを勧めたという。

https://www.reuters.com/article/us-saudi-aramco-russia-putin/putin-proposes-russian-weapons-for-saudi-arabia-after-oil-industry-attacks-idUSKBN1W12CV

こうした中で、もし今、アメリカがイランを攻撃したら、トルコやロシアまで巻き込んでいく可能性も否定できない。イランは周到にこうした状況を読み、ロシアの存在もちらつかせて、アメリカを牽制しているようでもある。

https://www.jpost.com/Middle-East/Russia-Iran-unlikely-to-concede-to-Turkey-on-Syria-worries-Analysts-600687

イランは、現在、2015年の核合意を復活させようとして、イランに譲歩案を出しているフランスのマクロン大統領と水面下での交渉を行っていると言われている。おそらくトランプ大統領とマクロン大統領とのコンタクトもあると推測されている。

イランは、この交渉が遅々として進まない中、経済制裁の報復として、核合意で定められた核開発のレベルを次々に逸脱している。もしイランが、関与を否定する中で、アメリカが攻撃を行った場合、その報復としてまた核合意から逸脱した核開発をすすすめていく可能性もある。

一方で、イランは、イスラエルにシリアやイラクにあるイランの軍事拠点をいくら攻撃されても、今の所、反撃に出てくることはない。イランも大きな反撃に出て、自分の意図としない形で、イスラエルやアメリカを巻き込む大戦争にはしたくないとみられる。

イランとの攻防は、まるで、水面下で、チェスを打つかのようにじわじわとすすめられているようである。

<イランの優れた軍事力に要注意:INSS イスラエル国家治安研究所>

今回のサウジアラビアへの攻撃をイランによるとみられる攻撃から、イスラエルとしてこれをどう見ているのか、イスラエルの国家治安研究所は以下のようにまとめている。

1)イランの高い軍事力とリスクを恐れない実行力が証明された。

今回の攻撃は、イラン国外から正確な攻撃が行われた。イランが高い軍事能力を持っていることを表している。さらに、イランは、攻撃によるリスクを恐れておらず、攻撃するときには躊躇しないで実行するということがわかる。

イランが国外からも正確な攻撃ができるということは、イスラエルにとっても大きな脅威。将来、イスラエルとヒズボラが戦争になった場合、イランのこの軍事力が使われるということを意味する。

2)イエメンでサウジアラビアが劣勢

今回、サウジアラビアは、これほどの攻撃を予防、阻止、反撃もできなかった。サウジアラビアは、イエメンでイエメン政府側に立ち、反政府勢力のフーシ派と戦って4年になるが、最近、劣勢に陥っていると言われている。

アラブ首長国連邦がイエメン内戦から撤退したことで、サウジアラビアが打撃を受け、流れはイラン優勢になっている。

3)イランの核開発がすすむ?

上記のように、今回、たとえアメリカの攻撃が大きな戦争につながっていかなかったとしても、イランが今後も湾岸諸国への攻撃を続ける可能性がある。それに伴い、イランの核開発が加速していく可能性がある。

イスラエルにとっての最大の敵はイランであるため、今後のアメリカの動きをイスラエルは注意深く見守っているということである。

https://www.inss.org.il/publication/the-attack-on-the-saudi-oil-facilities-a-new-level-of-iranian-audacity/?offset=0&posts=1216&type=399&utm_source=activetrail&utm_medium=email&utm_campaign=INSS%20Insight%20No.%201214
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今日やりなおし総選挙:投票開始 2019.9.16

 2019-09-17

総選挙

投票するネタニヤフ首相夫妻 写真出展:GPO

イスラエルでは、今日、やりなおし総選挙の投票日を迎えた。今日は臨時の国民の休日で、有権者は、朝7時(日本時間午後1時)から、全国各地1万543箇所の投票場へ向かっている。有権者は、4月から5万4751人増えて、639万4030人。(チャンネル12)

治安維持のため、今日は1日、西岸地区、ガザ地区からのパレスチナ人の出入りは停止。配備される警察官は2万人。加えて、不正を監視するため、体にカメラを装着した監視員3000人が投票所に配備された。不正に撮影をするものがあれば、警察に通報するよう指示されている。

投票所にカメラを持ち込むことについては、前回の総選挙で、ネタニヤフ首相が、アラブ系住民の投票所などの監視員1200人に隠しカメラを配備させていたことが問題になった。

批判を受けたネタニヤフ首相が、「個人の投票を監視していたわけではない。コンビニにでも(防犯の)カメラはあるではないか。」として反論。これを合法化する手続きをとり、逆に、「違法に撮影するものをとりしまるため」として、堂々とカメラを持ち込めるようにしたものである。

野党からは、「ネタニヤフ首相が有権者たちを脅して、投票に影響を及ぼしている」「逆に投票所での騒動を促しているのではないか。」などと激しい論争になり、中央選挙委員会や、司法長官もこれに反対する意向を表明したが、最終的に内閣はこれを承認したのであった。

https://www.timesofisrael.com/pm-touts-camera-bill-ahead-of-cabinet-vote-ag-tells-ministers-hell-oppose/

<五分五分で先行き読めず:またやり直しになるしかない・・・わけにはいかない総選挙>*数字は最終世論調査による予想議席数

今回のやり直し総選挙だが、世論調査によると、結局、今回もどの政党も国会過半数を(61議席)を超える連立を樹立できそうもないという結果になっている。

今回、総選挙のやりなおしになったのは、右派のユダヤの家党(リーバーマン党首)が、ユダヤ教超正統派への待遇でネタニヤフ首相に反発し、連立政権に加わらなかったために、過半数に到達できず、総選挙やりなおしになったのであった。

この図式は今回も同じなので、また同じ結果になる可能性は残されている。そうなると、だれに連立使命をするかが問題になるが、リブリン大統領は、3回目の総選挙はどうしてもさけたいとの思いを語っている。最終の世論調査結果は以下の通り。

1)ネタニヤフ首相率いるリクードと右派勢 予想:58議席

ネタニヤフ首相率いるリクードは、29-32議席。総選挙後、仮に大統領から連立立ち上げへの指名を受けた場合、右派党(シェキード党首:新右派党とユダヤの家党(ナフタリ・ベネット氏)の合併右派党)9-10議席、ユダヤ教政党のシャス党(アリエ・デリ党首)7-8議席、統一トーラー党(リッツマン党首)7-8議席で、合計58議席。過半数には足りていない。

ここで注目されるのが、アラブ人はイスラエルから追放するなどと主張するカハネ派などが多い極右政党オズマ・ヤフディ(イタマル・ベン・グビール党首)。この党は、極右すぎるので、ネタニヤフ首相は手を組むとは考えていないのだが、ここへ来て、投票膣が最低ライン3.25%を超えそうになってきた。

もし超えた場合、国会で4議席を獲得することになる。もしこの党がネタニヤフ首相の連立に加われば、ネタニヤフ政権は、リーバーマン氏なしでも存続できることになる。

https://www.haaretz.com/israel-news/elections/.premium-the-racist-party-that-could-save-netanyahu-s-political-career-in-tuesday-s-election-1.7835822

*右派勢へのアピール:ヨルダン渓谷合併を公約

総選挙まぎわになり、ネタニヤフ首相は、イランの核兵器開発の新情報を発信したが、加えて、ヨルダン渓谷のCエリア(イスラエル人キブツなどの地域)を合併することを公約に掲げた。さらには、ヘブロンのユダヤ人地域の合併にまで言及している。

その地域は、先にナフタリ・ベネット氏が、トランプ大統領の「世紀のとりひき」とされる和平案の情報として流した地図で、イスラエルの支配域とする地域に合致している。ネタニヤフ首相は、今回の合併公約との関連は否定したが、今後、アメリカとの協力関係を効果的に進められるのは、自分だけであるとアピールした。

https://www.timesofisrael.com/netanyahu-after-jordan-valley-and-settlements-ill-annex-other-vital-areas/

当然ながら、これについては、パレスチナ自治政府、ヨルダン、エジプト、湾岸アラブ諸国も反発を表明している。

2)ベニー・ガンツ率いるブルーアンドホワイト党と中道左派勢 予想:48議席 

国民に人気の高い元イスラエル軍参謀総長ベニー・ガンツ氏が率いるブルーアンドホワイト党は、中道左派。右派政権のユダヤ教正統派への優遇政策(兵役、税金免除など)に反発する世俗派などが支持する正当である。この党の登場で、多くの小さな政党が議席を失い、混乱を巻き起こした。

世論調査によると、現在も、ネタニヤフ首相のリクードと互角の29-32議席。もし、総選挙後に、大統領から連立立ち上げの指名を受けた場合、労働党(アミール・ペレツ党首)6-7議席、イスラエル我が家党(リーバーマン党首)9-10議席と組むことが考えられるが、これだけでは過半数に全く足りない。

こちらに左派元メレツの民主連合党(ニツアン・ホロビッツ党首)7議席が加わることはない。この党は中道左派であり、パレスチナ人と国土を分け合う二国家二民族案という左派の主張にも合意していないからである。ガザ情勢についても、ガンツ党首は、ネタニヤフ首相より強力な攻撃を主張している。

アラブ統一正統派も揺れて入るが、この方針であることだけでなく、まずは、ユダヤ人政権に加わることはありえないだろう。

選択肢としては、リクードとの右左統一政権しかないが、ガンツ氏は、その場合は、リクード党首が、ネタニヤフ首相とは別の人物でないと受け入れないとしている。理由は、ネタニヤフ首相が、汚職疑惑で選挙後追求を受ける可能性があるからとしている。

そういうわけで、結局、大統領は、ネタニヤフ首相を政権樹立に指名するとは思われるが、またまた樹立できないという図式は前回も同じである。この事態から、どの評論家も予想できないとして、チャンネル12の人気政治部キャスター・アミット・シーガル氏は、”イスラエル史上最大のギャンブル”とも評していた。

何が起こるのか、新しい時代を迎えるイスラエルの指導者が誰になるのか、非常に興味ふかい選挙である。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5589946,00.html

3)この選挙はアマレクとの戦い:ユダヤ教超正統派が5万人の大集団デモ

総選挙の2日前の15日、エルサレムで、ユダヤ教超正統派5万人とも15万人とも報じられるようなかなりの大規模デモを行った。反発しているのは、超正統派抜きの政府を創ろうとしているリーバーマン氏とラピード氏(ブルーアンドホワイト)。

群衆は、この2人が、ユダヤ人の象徴を維持する超正統派を排斥しようとしているとして、アマレクだと叫んだ。アマレクとは、聖書に出てくるイスラエルの宿敵で、ユダヤ人たちは、彼らを絶滅させようとする敵を「アマレク」と呼ぶことがある。

超正統派が支持するのは、統一トーラー党(リッツマン党首)である。この人々はラビが指示すれば、必ず投票に行くので、得票数はたいてい安定している。彼らの票は、最終的には、ネタニヤフ首相には有利に働くことになる。

https://www.timesofisrael.com/netanyahu-gantz-or-28-other-parties-israel-goes-to-the-polls-again/
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ネタニヤフ首相のガザ総攻撃指令を危機一髪で阻止 2019.9.16

 2019-09-17
先週10日、ネタニヤフ首相がアシュドドで、選挙演説をしている最中に、ガザからのミサイル警報が鳴った。これを受けて、ネタニヤフ首相も、避難を余儀なくされたが、20分後には演説を再開するという一幕があった。

この直後から、ネタニヤフ首相は、ガザへの本格的攻撃は選挙前にもありうるとの発言を出すようになった。

https://www.jpost.com/Breaking-News/Rocket-sirens-sound-in-Ashkelon-and-Ashdod-601243

のちの報道によると、ネタニヤフ首相は、実際に、総選挙を延期し、ガザへの本格的な攻撃を出す直前まで行っていたという。 これを阻止したのは、イスラエル軍のアビブ・コハビ参謀総長はじめとするすべての治安関係指導者であった。もし攻撃が実施されていたら、今ごろ収集のつかない大戦争になっていた可能性があるという。

この一連のことが明るみに出ると、ブルーアンドホワイトは、「ネタニヤフ首相が、治安問題を選挙活動に利用した。」として怒りを爆発させている。

ネタニヤフ首相が、治安問題を利用して、強いネタニヤフをアピールしたかどうかは、定かではないが、イスラエルの治安問題が、これまで以上に緊迫していることは違いない。

こうした中、ガザに近すぎて危険であるため、人口が減ってしまったキブツに、イスラエル軍兵士28人が自主的に移住した。このグループは、”グッシュ・エチオンで育った筋金入りの宗教シオニストの兵士たちで、”アレフ”と名乗っている。

彼らが住んでいる場所は、毎週金曜の国境デモの際は、イスラエル軍が使用した催涙弾の影響を受けるほどに国境に近いとのこと。

https://www.timesofisrael.com/idf-soldier-in-anti-tunnel-unit-moves-to-gaza-border-kibbutz-with-28-friends/

<しばらくはネタニヤフ首相の暫定政権・・・?>

いずれにしても、イスラエルで次の政権と首相が決まるのは、最短であったとしてもまだ1ヶ月以上先になる。暫定首相であったとしても、まだまだネタニヤフ首相のままで、しばらくは厳しい治安情勢を乗り越えていかなければならないだろう。

とはいえ、ネタニヤフ首相の汚職疑惑問題がどうなるかで、また別の人が前提政権を担うこともありえないわけではない。

この先、イスラエルはどんな動きになっていくのだろうか。もう人間には、さっぱりわからないが、とにもかくにも主はすべてを把握し、すべてを導いておられるわけである。主は、いったいこれから中東、世界はどんな計画をもっておられるのだろうか。ほんとうに目が離せない状況である。
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緊張するアメリカとイラン:イスラエルはどうなる? 2019.9.17

 2019-09-17
<トランプ大統領の心変わり?:ネタニヤフ首相プーチン大統領訪問>

9月に入ってから、イスラエルが、シリア、イラン、イラクにまでイラン拠点を攻撃したことはお伝えした通り。そうした中、トランプ大統領が、イランに強行的な政策を推し進めてきたボルトン大統領補佐官を突然解雇し、イランとの無条件の対話もありうると柔軟な姿勢を示し始めた。来年の選挙対策とも評されている。

*イランとの対話について、後にロウハニ大統領は、その予定はないと語り、トランプ大統領は、イランとの無条件の対話はないと否定した。

これはイスラエルのネタニヤフ首相にとっては、好ましい動きではない。ネタニヤフ首相にとっては、イスラエルと同じところに立って、イランに圧力をかけ続けるトランプ大統領との親密な関係が売りなのである。

直接の関係はないかもしれないが、ネタニヤフ首相は、総選挙前の12日、急遽、ソチで、ロシアのプーチン大統領を訪問した。ロシアは、イスラエルがシリアで、イラン軍関係拠点を攻撃することを黙認する立場をとっている。シリアやイラクで力を持つのは今やロシアである。ネタニヤフ首相の訪問は、プーチン大統領に、ロシアのこの立場を確認するためであったと思われる。

会談後、両首脳は、治安問題での協力を確認したと表明した。明らかにネタニヤフ首相の選挙対策の一環だが、アメリカがどこまで信頼できるのかわからない中、ロシアとの安定した関係は、イスラエルにとっては、非常に重大なことである。

https://www.reuters.com/article/us-russia-israel-netanyahu/israel-must-have-freedom-to-act-against-iran-netanyahu-says-in-russia-idUSKCN1VX2DP

<サウジアラビア石油施設攻撃について>

ネタニヤフ首相が、ロシアから帰国した2日後の14日、サウジアラビアの油田が、大規模な攻撃を受けた。これについては、イエメンでサウジアラビアが支援するイエメン政府軍と戦っている反政府勢力のフーシ派が、犯行声明を出した。

フーシ派とは、イランが支援する反政府組織であることはすでに周知のこととなっている。アメリカは、この攻撃はフーシ派の単独の攻撃ではなく、イランの指示によるものの見方を表明。トランプ大統領は、アメリカは大規模に報復攻撃する用意もあると発言し、急激に緊張が急激に高まった。

しかし、イランのロウハニ大統領は、この攻撃はあくまでもフーシ派によるもので、イランではないと関与を否定した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190917-49723741-bbc-int

アメリカは17日、攻撃された石油施設の航空写真を公開した。攻撃は、ドローンと巡航ミサイルによるものとみられるが、正確にどこから攻撃されたかを特定することは難しいという。トランプ大統領が、国際社会との協調が必要だとして、今すぐの攻撃ではないと語っている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190917-49723741-bbc-int

しかし、16日には、NATOのストルテン事務総長も、「イランが中東を揺るがしている。」として、攻撃がイランによるものとの見解を述べた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190917-49723741-bbc-int

<世界への影響>

この攻撃の被害で、サウジアラビアで生産されていた1日570万バレル(世界石油供給量の5%)の原油の供給が停止している。復旧にはまだ時間がかかるようである。

これにより、原油の先物価格が19%(71.95ドル)上昇。トランプ大統領が、アメリカの備蓄を必要に応じて放出するよう指示を出したため、それ以上の高騰は抑えられているとのこと。

影響は、日本をはじめ、中国などアジア諸国など、世界に及んでいるが、それぞれの国は22ー300日分の備蓄があるため、今すぐの混乱は発生していない。

<イスラエルへの影響>

イランをめぐって中東情勢が厳しくなっているが、イスラエルは、今はそれどころではなく、この件に関する記事は今の所まだ少ない。

しかし、万が一、アメリカがNATOとともにイランを攻撃すれば、イランの攻撃の矛先はイスラエルに向くだろう。ヒズボラもその波に乗ることになる。トランプ大統領のイラン攻撃への決断は、中東、世界を巻き込む大戦争に発展する可能性を持っている。

<ロシアと中国、中央アジア諸国が大規模軍事訓練>

16日、ロシアで大規模な軍事訓練が始まった。訓練は土曜日までで、訓練には、ロシア軍と中国軍のほか、インド、パキスタン、カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギスタンなど中央アジアの国々の軍も加わっている。

兵力は全体で12万8000人で、2万の兵器を装備を備えての訓練である。戦闘機は600、戦艦15隻で、こうした訓練は毎年行われてきたが、今年は、これまでで最大規模で、大規模な攻撃訓練を行うという。ロシアは訓練の目的を「国際テロとの戦いに備える」と言っている。

ロシアと中国は、こうした訓練の他、将来の貿易戦争に備え、金を蓄積しているという。(UPI情報) 欧米は、ロシアと中国の接近を憂慮すべきとする記事もある。

https://www.upi.com/Top_News/World-News/2019/09/16/Russia-China-Central-Asian-states-kick-off-massive-drills/9611568647865/

<石のひとりごと>

第二次世界大戦中、1941年にロシアへ攻めていったドイツ軍は、400万の大軍だったという。対するロシア軍は、268万。その規模に比べれば、まだまだ小さいかもしれない。しかし、ドローンやミサイル、核兵器、サイバー攻撃など、兵士の数では少なくても、戦力は比べものにならないほど大きくなっている。

いつの世もそうだったのかもしれないが、私たちの時代もまたきわめて、聖書が終末に来ると言われる世界戦争の形になりそうにみえる。今は特に異常気象までが、加わっている。平和な日々がいつまでも続くわけではない。いつかは終わる日がくるかもしれないとの危機感をもちつつ、今できることをやっておこうと思う。

あなたがたに告げます。これらのことが全部おこってしまうまでは、この時代は過ぎ去りません。この天地は滅びます。しかし、わたしのことばは決して滅びることがありません。ただし、その日、その時がいつであるかは、だれもりません。天の御使いたちも子もりません。ただ父だけが知っておられます。

気をつけなさい。目をさまし、注意していなさい。その定めの時がいつだか、あなたがたは知らないからです。(マルコの福音書13:30-33)
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深刻化続くイランとイスラエルの攻防 2019.9.10

 2019-09-10
イスラエルが、イラク、シリア、レバノンとヒズボラ、イラン系軍事基地を攻撃。その後、ヒズボラとイスラエルが大規模な軍事衝突が危機一髪で食い止められてから1週間。

世界のニュースが大きく取り上げることもないまま、イスラエルとヒズボラ、その背後にいるイランの攻防は、徐々に深刻化している。

<イラン拠点攻撃(シリア)で死者少なくとも18人>

9月3日、アメリカのFOXニュースが、複数の欧米系メディアからの情報として、衛星写真とともに、イランが、イラクの国境に近いシリアのアル・ブカマルに、大規模な軍事拠点を設建設中と報じた。この基地は、イマム・アリ基地と呼ばれ、あと数ヶ月で完了するとみられる。

報道によると、建物は5つで、周囲は小高いもり土に囲まれている。武器庫とみられ、ここに誘導式ミサイルも保管可能と思われる。この他にも10以上の建築物があり、数千人の兵士を収容可能とみられる。

https://www.timesofisrael.com/iran-building-large-military-base-on-iraq-syria-border-report/

この報道から6日後の9日、アル・ブカマルのこの基地付近で、親イラン系組織拠点が、何者かの戦闘機による攻撃を受けたとサウジアラビア系のメディア、アル・アラビアが報じた。この攻撃で、イラン人やヒズボラ関係者を含む少なくとも18人が死亡した。

攻撃を受けたのが、上記アル・ブカマリの基地そのものであったかどうかはまだ未確認だが、近くであることは間違いない。この基地に関与する親イラン系組織は、攻撃はイスラエルとアメリカが関与していると非難した。

イスラエルからのコメントはないが、シリアやイラクのイラン拠点への攻撃は、今年の7月19日から8月25日までだけで、5回も発生しており、今回もイスラエルである可能性は高い。

https://www.timesofisrael.com/airstrikes-in-eastern-syria-said-to-kill-18-pro-iran-fighters/

*アル・ブカマル:ユーフラテス川通過時の戦略的に重要な拠点

今回、攻撃されたとされるアル:ブクマル(アブ・カマル)は、シリアとイラクの国境で、シリア側にあるユーフラテス川の通過地点。戦略的に非常にも重要な地点で、かつてIS(イスラム国)が支配していた。IS追放後、イランが入り込んで拠点にしようとしたととみられる。

近くには、米軍と米軍が指示する自由シリア軍が、駐屯している。

https://www.jpost.com/Middle-East/Airstrikes-at-Al-Bukamal-The-alleged-Iranian-base-and-the-explosions-601075

<イランがイスラエルへ向けてミサイル発射:失敗>

イスラエル軍は、アル・ブカマルが攻撃を受ける直前、ダマスカス郊外から、イスラエルに向けて、ミサイルが発射されたと発表。ミサイルはイスラエルに届かず失敗で、イスラエルに被害はなかった。これは、シリアのイラン拠点への攻撃で18人が死亡したことに対する、イランの報復を試みであったのではとの見方もある。

イスラエル軍によると、この攻撃は、イラン革命軍の指示で、シリアのシーア派組織が行ったものであった。この組織は、Yネットベテラン解説員によると、2週間前に、神風ドローンでイスラエル攻撃を計画していたところ、イスラエル軍が攻撃して未然に防いだ事件に関与していたグループと同じである。

イスラエルは、アラビア語にて、責任は、これを容認しているシリア政府にあると訴えた。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5585030,00.html

<ヒズボラがイスラエルのドローンを撃墜か>

9日、ヒズボラが、イスラエルの偵察ドローンを撃墜し、レバノン側へ墜落した。その残骸を押収したと発表した。イスラエル軍は、これを否定。重要な情報が漏洩する懸念はないと発表した。

https://www.timesofisrael.com/hezbollah-claims-to-shoot-down-israeli-drone-that-crossed-border/

エルサレムポストの分析によると、これらの一連の攻防からわかることは、イランがイスラエルへの直接の攻撃をもはや躊躇することがなくなっているということである。

https://www.jpost.com/Breaking-News/Hezbollah-shoots-down-Israeli-drone-Lebanese-reports-601070

<ネタニヤフ首相がイランの新しい核開発拠点を公表>

9日、ネタニヤフ首相は、外務省にて記者会見を行い、イランがあらたな極秘の核施設があると発表。そこで核兵器製造のための実験が行われたと発表した。

イスラエルは昨年、テヘランの極秘の核施設へ侵入し、資料を大量に押収。ネタニヤフ首相が、世界に向けてこれを公開し、イランが、明らかに核合意に違反していると訴えた。今回開示した情報も、この時の資料に基づいている。

ネタニヤフ首相によると、昨年、イスラエルが、イラン中部、イスファハン南アバダの核施設を摘発すると、イランはこれを破壊した上、隠蔽工作を行ったという。ネタニヤフ首相はその前後、今年の6月と7月の写真を公開した。しかし、IAEA(国際原子力機関)は、そこにウランの痕跡を把握していたという。

ネタニヤフ首相は、イランにむかって、「イスラエルはすべてお見通しだ。いつ、どこで、何をしようとしていることも知っている。イランの嘘はすべてあばいていく。」と語った。

また、国際社会に対しては、「イランが、計画的に核合意を無視してきたことに目をさましてほしい。イランに核兵器を保有させないためにできることはただ一つ。圧力をかけ続けることだ。」と訴えた。

記者会見は、まずヘブル語で、続いて英語で行われた。

https://www.timesofisrael.com/pm-reveals-secret-site-where-iran-experimented-on-nuclear-weapons-development/

<石のひとりごと>

イスラエルとイランの攻防が、これまでになく、現実性を増してきた。イランのシリアやイラクでの拠点作りが、活発化し、イスラエルへの直接の攻撃も躊躇しなくなっている。

一方で、イスラエルも、以前にもまして、生死をかけた休みない諜報活動を続け、迫り来るイランの軍事拠点をあらゆる手を使って、しかも大胆に、次々に叩いている。

不謹慎ながら、その様子に、コンピューターゲームを思いうかべてしまった。イスラエルは、アイアンドームによって本土の自衛をしつつも、休みなく、先手先手をうって敵をたたいていく。敵は増える一方である。1発でも落とすわけにはいかない。

しかし、こうした休みなしの影の防衛のおかげで、イスラエル市民は、恐れることなく、日々の平安なくらしを続けており、観光客も変わらず増え続けている。

また、こうした危機的状況とはほぼ無関係に、イスラエルは、世界一のイノベーション、企業の国として、世界の投資家たちが注目している。いまや、日本を含め大手のビジネスマンたちが、続々とイスラエルにやってくる。こんなユニークな国は、他にないだろう。
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イランが核合意離脱第3弾:アメリカとイランの攻防 2019.9.10

 2019-09-10
スラエルとイランの攻防に並行して、イスラエルの同盟国アメリカとイランの(外交的戦略的)攻防も激しくなっている。

イランは、4日、ウランの新しい濃縮を加速する遠心分離機の開発を開始すると発表。世界との核合意から逸脱する項目をまた一点加えた。これで3回目である。

イランは、アメリカの厳しい経済制裁を受けながらも、相変わらず、最新の誘導式ドローンを発表するなど強気姿勢を崩していない。

アメリカとイスラエルは、イランが経済的に根をあげるまで、制裁を続ける方針だが、ヨーロッパは、アメリカ抜きでも2015年のイランとの核合意を維持したいと考えている。報道によると、フランスのマクロン大統領が、イランに150億ドル分の支援を申し出たとも伝えられている。

これを受けて、イランは、アメリカが離脱した分の原油輸入や、経済支援をヨーロッパが、カバーするなら核合意にとどまると発表した。

しかし、イランは、その直後に、核合意から3回目となる逸脱の項目を発表した。同時に、ヨーロッパとの交渉帰還を2ヶ月延長すると発表した。イランとしても、ヨーロッパからの資金が得られるなら、得たいところであろう。

https://jp.reuters.com/article/iran-nuclear-centrifuges-idJPKCN1VP2Y2

<回り回ってイランのタンカーがシリアに到着か>

ジブラルタル海峡で、7月、違反にシリアへ原油を搬入しようとしているとしてイギリスに拿捕されたイランのタンカー「アドリアン・ダルア」。アメリカの強い警告をよそに、イギリスがこれを釈放。その後、トルコへ向かっているとも、レバノンに向かっているとも伝えられていた。

それが結局、6日、人工衛星の写真で、シリアの港付近にいるのが発見された。石油はすでに売却済みであった。結局、シリアに売却された可能性が高い。

BBCによると、アメリカは、このイランのタンカーを買収しようとして、アドリアン・ダルアのクマール船長に、船をアメリカが拿捕しやすいところに移動してくれたら数百万ドルを支払うと買収をこころみていた。

クマール船長がこれを断ったことから、アメリカは、イランとの船の連携をした者への経済制裁を新たに発動。この時クマール船長への個人的経済制裁も発動したとのこと。アメリカ国務省はこれを認めている。

https://www.bbc.com/news/world-middle-east-49589075

中東では、イスラエルとイランとの攻防にとどまらず、アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、サウジラビア、中国など世界を巻き込んで、しのぎを削るような知恵比べが繰り広げられている。
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ガザ衝突:ガザで2人死亡・ロケット弾2発スデロット着弾 2019.9.10

 2019-09-10
6日金曜、毎週のガザ国境での衝突で、パレスチナ人の若者2人が死亡。ハマスが、イスラエルへの報復を予告していたが、夜11:30、ガザからイスラエルに向けてロケット弾5発が発射され、このうち少なくとも1発は、スデロット市内に着弾した。

幸い、道路脇の空き地であったことから負傷者はなし。しかし、防犯カメラが、道路脇への着弾と延焼する様子、また、付近を走行していた車から、あわてて逃げる人々の様子などを記録していた。

これに対し、イスラエル軍は、ハマス関係地点へ空爆と戦車砲での攻撃を実施した。

https://www.timesofisrael.com/rocket-sirens-wail-in-southern-israel-idf-investigating/

<2日のガザ国境デモ:パレスチナ人2人死亡>

ガザとイスラエルの国境で、毎週毎週、「帰還への行進」と呼ばれるガザの若者たちによるデモが行われるようになって、1年半。6日(金)は、約6000人がデモに参加。イスラエル軍に向けて、大きな爆発物や、手榴弾などを投げつけた。

ガザ保健省の発表によると、今週はカリッド・アル・ラバイ(14)、アリ・アル・アシガル(17)の2人が死亡。70人が負傷。このうち38人が、実弾による負傷した。

なお、このデモが始まって以来、パレスチナ人210人、イスラエル兵1人が、命を落としている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5583168,00.html

*ガザもドローン

ガザのイスラム聖戦が、ドローンを使いはじめているが、ハマスも同様である。ガザからのミサイルは、迎撃ミサイルシステムにより、イスラエルには大きな脅威ではなくなった。

次に地下トンネルからの侵入を試みたが、イスラエルは、地下防護策を作り、次々にトンネルを摘発し、これも大きな脅威ではなくなった。今、ガザからの脅威はドローンに移行し始めている。

資金不足のハマスにドローンを開発する能力があるはずもなく、背後にイランがいることが疑いなしである。北部国境からシリア、イラクへの攻撃と、南部ハマスへの対策は結局、イランへの対策ということになる。

<イスラエルはガザを総攻撃するか?>

先月8月、イスラエルは、エスカレートするガザからのロケット攻撃を受け、26日からカタール支援による燃料の搬入を停止した。その後、先週金曜30日、イスラエルは、エジプトを介して、ハマスとの長期にわたる停戦について交渉し、9月1日、燃料搬入を再開した。

ところが、同日、突然、今度はカタールが、ガザへの支援金を半分にすると発表。イスラエルとハマスを驚かせた。なぜカタールが、支援金を半減させるかの発表はない。

イスラエルは9月17日に総選挙を予定しており、国境での大きな紛争は避けなければならない。しかし、ハマスとの交渉を仲介したエジプトは、イスラエルが大きな攻撃を計画しているとハマスに警告したと伝えられている。

イスラエル南部住民の忍耐は限界が来始めており、イスラエルがいよいよガザへの総攻撃を行うのではないかとの懸念は地域に広がっている。

https://www.timesofisrael.com/qatar-announces-drastic-cut-in-funding-for-gazan-fuel-report/
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また西岸地区でテロ:パレスチナ人歯科医がユダヤ人を救助 2019.9.10

 2019-09-10
7日、西岸地区カルキリヤに近いアズンで、パレスチナ人歯科医アミン・マンソールさんを治療のために訪ねたユダヤ人父息子が、ナイフで刺されて負傷するというテロ事件が発生した。

容疑者(15)は、父息子に、ユダヤ人かと問い、2人がアラビア語で、ユダヤ人ではないと答えたが、ナイフを出して襲いかかったという。まず、父親のヨセフ・ペレツさん(60)は、テロリストともみあって腕に負傷。

これを助けようとしてテロリストともみあいになった息子のリーベルさん(17)が背中を刺されるなどして重症となった。このとき、2人が訪ねたパレスチナ人のマンソール歯科医が、救急隊が来る前に、救急措置を行ったという。リーベルさんはその後、落ち着いて、中等度の負傷とされた。

容疑者の少年は、まだ逃亡しているが、その父親が連行され、聴取を受けている。

ペレツさん親子が西岸地区のパレスチナ自治区のマンソール歯科医から治療を受けているのは、この医師が流暢なロシア語を話すからだという。興味ふかいことに、マンソール歯科医は、ファタハ(ハマスのライバル)で、イスラエルの刑務所にも4年入ったことがあるという。

ユダヤ人を助けたパレスチナ人は、パレスチナ社会から、死の通告を受けるなどの被害に会うことが多いが、マンソール医師は、「自分は恐れていない。負傷した少年がいたら、医師として助けるのは当たり前だ。」と言っている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5584029,00.html

なお、西岸地区では、グッシュ・エチオンで、ドビール・ソレックさん(18)、ドレブで、父親と兄とともにいた少女リナ・シャナーブさん(17)、ミグダル・オズで、イシバ学生のドビール・ソレックさんと、テロ殺人事件が続いている。

https://www.timesofisrael.com/idf-west-bank-stabbing-of-israeli-teen-and-father-is-terror-attack/
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For Now イスラエル・ヒズボラ危機回避か 2019.9.2

 2019-09-02
日曜午後、ヒズボラの対戦車砲が、イスラエル領内へ打ち込まれ、イスラエル軍用車両が破壊された件。

イスラエル軍が、対戦車砲が発射されたレバノン南部地域への100発以上反撃した後、大きな動きはない。ネタニヤフ首相は、北部住民に、懸念は去ったとして、日常に戻るよう指示した。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5579507,00.html

<イスラエルの心理戦?>

今回の衝突では、イスラエルが、大きな戦争に発展させないよう、すぐれた諜報活動を元に、心理戦を行ったとの分析がある。

イスラエルは、シリア内戦の終焉で、イランとその傀儡であるヒズボラが、イスラエル攻撃に備えての拠点を国境に建設していることに危機感を持っている。そのため、先週、イラク、シリア、レバノン(ベイルートのヒズボラ拠点)への攻撃に踏み切ったのであった。

ヒズボラのナスララ党首は、シリアでのイスラエルの攻撃で司令官2人を殺害されたことから、なんらかの報復をしなければならなかったはずである。そのため、イスラエルを攻撃するとの脅迫を行い、イスラエル軍は北部に臨戦態勢を整えていた。

今回、ヒズボラと複数のメディアは、対戦車砲でイスラエル軍のジープを攻撃した後、イスラエル兵1人を殺害したとの報道を行った。イスラエルが、これを否定したのは2時間後であった。しかし、メディアには、イスラエル軍兵士らが、負傷兵を救出する様子が流されていたのであった。

これについて、イスラエル軍は、「前から計画されていたダミーによる訓練であった。」と発表。軍によると、攻撃されたジープに乗っていた兵士は、攻撃を受ける30分前に、下車していてだれも負傷していないとのことであった。

https://www.timesofisrael.com/with-bloodless-battle-israel-and-hezbollah-can-avoid-war-but-only-for-now/

しかし、この否定の発表まで2時間もあったため、ヒズボラには、イスラエル兵1人を殺害したとする勝利報道を広げることができた。

また、イスラエルがこれを否定した後も、不明瞭な証拠映像が残ることで、実際にイスラエル兵が死亡したか、しなかったか、どちらにもとりうる形にすることで、ヒズボラのナスララ党首の内部への満足をカバーさせることも可能ということである。

一方で、イスラエル軍も、対戦車砲発射地付近への100発以上の攻撃を行い、負けっぱなしではないことを国民に提示している。この際、慎重に人的被害がおよばない形での攻撃である。いうまでもなく、お互いに、人的被害がないことが戦争拡大へのポイントである。

しかし、同時に、イスラエルは、ヒズボラに対し、「すべてお見通し」「イスラエルを甘く見るな」との強烈なメッセージを放ったとも言える。

*迷惑する!?レバノン政府

イスラエルとヒズボラが戦闘に入ることで、最大に迷惑するのはレバノン政府である。

イスラエルは、ヒズボラが、レバノンの正式な政党であることと、レバノン領から攻撃していることから、攻撃の責任は最終的にはレバノン政府にあるとする立場を明確にしている。

レバノンのハリリ首相は、この危機に際し、アメリカのポンペイオ国務長官、フランスのマクロン大統領など、国連安保理諸国に、「”イスラエルの暴挙”が地域を危機に陥れる。」として、介入の要請を出していた。

https://www.reuters.com/article/us-mideast-security-lebanon-hariri/pm-hariri-lebanon-wants-to-avoid-escalation-with-israel-idUSKCN1VG1Q3

しかし、危ない状況を作り上げ、イスラエルが、行動に出ざるをえない状況を作っているのは、イランとその傀儡のヒズボラである。また、レバノンのアウン大統領は、ヒズボラ支持で知られ、ヒズボラ戦士が、レバノン正規軍兵士のふりをすることがあるなどの癒着も指摘されている。

イスラエルとしては対応が難しいのである。

<これからどうなるのか?>

今回は、とりあえず、大きな戦争に拡大することは回避されたようである。

実際のことろ、ヒズボラ(背後にいるイラン)もイスラエル(総選挙直前で大きな決断ができない)も現時点での戦争は望まない、ということは明白である。これはその背後にいる大国ロシアとアメリカも同様である。

しかし、イランや、ヒズボラがこれで満足したとは言い切れないので、For Now (とりあえず今は)、戦闘を回避したと理解したほうがよいだろう。

https://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Hezbollahs-attack-on-Israel-Was-that-it-600367
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北部臨戦態勢:ヒズボラから対戦車砲 2019.9.2

 2019-09-02
31日(土)、ヒズボラのナスララ党首は、「先週のイスラエルのドローンによる攻撃に対する反撃を決定した。イスラエルはそのツケを払うことになる。」と、ヘブライ語の字幕入りで、脅迫するビデオを発表。

https://www.timesofisrael.com/nasrallah-says-response-to-drone-attack-decided-israel-must-pay-a-price/

これを受けて、イスラエル軍は、北部に軍隊を招集し、道路には通行止めブロックを置くなどして臨戦態勢を整えはじめていた。

1日(日)午後、ヒズボラ系メディアが、レバノン南部、クファル・コーバ付近の山が燃えて、住民が消火にあたる様子を報じ、イスラエル軍のドローンが、発火性ののものを落としたと発表した。

https://www.timesofisrael.com/report-idf-fires-artillery-shells-into-disputed-land-on-lebanese-border/

スライド1 のコピー

場所は、イスラエルとレバノンの国境付近で、国境で紛争になっている地域、ドブ山(シェバ・ファーム)。イスラエル軍は、この付近で、なんらかの”活動”をしていたことは認めたが詳細は不明。

続いて、レバノンから対戦車砲数発が、イスラエル側の町アビビムに近い、国境付近に駐留するイスラエル軍に向けて発射された。ヒズボラは、イスラエル軍用車両を破壊し、イスラエル兵1人が死亡したと発表した。イスラエル軍はこれを否定。ジープは破壊されたが、犠牲者はなかったと発表した。

この地域は、2015年1月にもヒズボラからの同様の攻撃があり、イスラエル軍車両が攻撃を受けてイスラエル兵2人が死亡、7人が負傷。その後の短い武力衝突で、スペイン人国連軍兵士も死亡したことがある。

現在、イスラエル軍は、国境から4キロ以内地域に、公共の防弾シェルターを開放(準備)するようにとの指令を発したところである。

https://www.timesofisrael.com/idf-anti-tank-missile-fired-at-northern-israel-from-lebanon/

イスラエルは、これまでから「次回、ヒズボラから攻撃があった場合、短期間にレバノン南部を総攻撃してヒズボラのミサイルを壊滅させる。その時に犠牲になるのは、多数のレバノン市民だ。」として警告を出し続けてきた。

リブリン大統領は1日、「イスラエルを攻撃しようとする者に警告する。イスラエルは、市民を守るための準備を整えている。容赦することはない。」との声明を出した。

<イランからの脅迫:新型ドローン多数公表>

このところ、イランは、新型の武器を続々と発表していた。8月10日には、新型レーダー、8月22日には、新型迎撃ミサイル。8月27日、120キロもの弾頭装着が可能で、1万3700m上空を45分飛行することができるというドローンを発表。

続いて9月1日、ナスララ党首の脅迫と同時に、新型ドローンを公表した。このドローンは、キアンと呼ばれ、遠方のターゲットを正確に攻撃する能力を持つ。イスラエル軍によると、このドローンは、イランから放たれても、イスラエルを攻撃可能だという。

発表には一部英語によるものもあり、欧米世界への脅迫でもあるとみられる。

Yネットによると、イランはこの他にも多数のドローンやミサイルを発表しており、欧米の厳しい経済制裁にもかかわらず、イランが、急速に武装していることを強調する意味合いがあるとみられる。

https://www.jpost.com/Middle-East/Iran-unveils-another-new-drone-600310

前回お知らせしたように、こうしたイランの現状を世界はスルーしてきた。現実として、イスラエルは今、これに単独で直面しているといえる。

<学校は新学期開始>

こうした中ではあるが、イスラエル北部では、予定通り新学期開始で、子供達は学校へ登校した。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5579290,00.html

イスラエル、レバノン双方の市民に大きな被害が出ないよう、国境からのヒズボラの侵入が防がれ(まだ発見されていない地下トンネルがあるかもしれない)、イスラエル軍兵士が誘拐から守られるようにと祈る。
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