合意に相違点!?イランと6超大国 2015.4.8

 2015-04-08
イランとアメリカを含む超大国6カ国が、先週、イランと6月末の最終合意にむけた合意の大枠について、ニューヨークタイムスなどメディアの多くが、交渉後に発表された双方の合意文書に相違点があると報じた。

http://www.nytimes.com/2015/04/05/world/middleeast/outline-of-iran-nuclear-deal-sounds-different-from-each-side.html?_r=0

たとえば、イランが6月末に合意書に正式な調印がなされた直後から経済制裁の解除が実施されると理解しているのに対して、超大国側は、イランの反応を見ながら段階を追って解除するということになっている。

またイランは、許可される原子力関係の”研究”の具体的な内容を記載していなかった。すなわち、研究という名のもとで何をするのかは規制なしとも受け取れる。

今回の合意は、交渉がかなり難航し、期限になっても合意しきれずに決裂かと思われた後、11時間に及ぶ延長戦、徹夜交渉の果てに出て来たものである。結局の所、合意とは言えない段階だったのではないかと思われる。

<ネタニヤフ首相・オバマ大統領、メディアバトル>

https://www.youtube.com/watch?v=zyyJoRMCy4A#t=651 (CNN ネタニヤフ首相インタビュー)
https://www.youtube.com/watch?v=p_T8rSmgMWQ (NPR オバマ大統領インタビュー)

日曜、ネタニヤフ首相は、CNNのインタビューに答えて、なぜこの合意が悪いのかを答えた。明確な返答でわかりやすく、答えている。

ネタニヤフ首相は、「イランが公式にイスラエルを抹消する事に交渉の余地はないと言っていること、またシリアや中東諸国で、軍事活動を行っていることをあげ、その状態で経済制裁を解除して資金をイランに流すのは危険きわまりないことだ。」と訴えた。

また「イランが2年前に、イランの側から交渉を持ち出したのは、それだけ経済制裁が効果的だったからであり、そのまま経済制裁を続けていれば、イランの核兵器開発の危険性を根こそぎ排除することができた。

ところが世界は、イランが交渉を持ち出したとたんに、制裁解除に走った。これでは逆効果だ。」と訴えた。

一方、オバマ大統領は、NPR(アメリカのNPO公共放送)のインタビューに答えて、「現時点ではイランが核兵器を完成するのは数ヶ月だ。しかし、今回、イランからウラン濃縮の規制などで合意を得た結果、その期間が1年半に伸びた。」と言った。

つまり、少なくとも合意期間の10数年間は、仮にイランが合意に違反して核兵器を作ろうとしても、1年半かかるということであり、今よりはましな状態に持ち込んだということである。

では合意期間が終わった後はどうなるのかについては、「もしイランが、合意期間終了後、核兵器開発に着手した場合は、その時の大統領が、イランを攻撃することも可能だ。」と語った。

まとめると、今回の合意では、イランの核兵器開発を排除したということではなく、単に時間稼ぎをしたということ。またそれを、オバマ大統領自身が認めたということである。

<今後、予想されること>

6月末にイランと超大国が、このまま合意に調印するかどうかが注目される。経済制裁が解除されたら、ゴールドラッシュのように、イランとのビジネスが始まることが予想されている。そうなると、イランには現金がふんだんに入ることになる。

今後、イスラエルがすぐにイランを攻撃することはないが、諜報機関をフル稼働して、水面下での核兵器開発の妨害を継続して行くことになると思われる。
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