今日から仮庵の祭り・エルサレムの治安状況 2015.9.27

 2015-09-27
東エルサレムと旧市街では、先週末にかけて、神殿の丘での暴動が続いた後、ユダヤ教のヨム・キプールと、イスラム教の犠牲祭エイド・アル・アドハが重なったため、緊張が続いた。

警察は、今も上空バルーンによる監視、要所に据えられた監視カメラの強化や、治安部隊5000人を動員して警備にあたっており、今の所平穏が続いている。

続いて今日27日(日)夜からは、仮庵の祭りが始まる。すでに世界中からユダヤ教徒とクリスチャンがエルサレムに押し寄せている。

嘆きの壁が、ユダヤ人の群衆で最もぎっしり一杯になるのは、「ビルカット・コハニーム(祭司の祈り)」と呼ばれる日で、仮庵の3日目、今年は9月30日(水)。この日は、嘆きの壁の前で祈る祭司の祝福にあずかろうと、文字通り嘆きの壁広場から、嘆きの壁を見下ろせるユダヤ地区から、とにかく人で、ぎっしりいっぱいとなる。

またこの時期、エルサレムでは、福音派クリスチャンのカンファレンスが目白押しとなるが、今週末終了となる祈りのコンボケーション(トム・ヘス師)の参加者は2000人。27日から始まる国際クリスチャン・エンバシーの仮庵のカンファレンスでは今年も5000人が参加すると発表されている。

この他、中国人クリスチャンが独自の大きなカンファレンスをするなど、様々な集会が、ホテルなどで行われる。

これらの諸国万国から来たクリスチャンも参加するエルサレム・マーチは10月1日(木)。エルサレムにとっては、カラフルな楽しい一日だが、群衆が町に出て、交通が遮断され、日常生活はおおいに混乱する一日となる。

こうした状況の中で、爆弾テロはもとより、投石テロなどが起こらないよう、警察はかなり目を光らせることになる。

エルサレムの町は一見、平和そのものだが、その背後に、休日返上で働いている諜報部員、治安部隊がいるということを覚えたい。

<投石犯への罰則強化> http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4703951,00.html

14日、新年の祭りで家族を訪問して帰宅途中だったアレキサンダー・レブロビッツさん(64)の車が、エルサレム南部のアラブ人村との境で大きな石を投げつけられ、電柱に激突。レブロビッツさんは死亡。同情していた3人も負傷した。

上記死亡事件が発生したエルサレム南部アルモン・ハナチーブは、東エルサレムのアラブ人地区に囲まれている。特にジャベル・ムカバ地区に面するユダヤ人の家屋では、投石だけでなく、火炎瓶が投げ込まれるなどして、窓が壊されたり、壁がi一部黒こげになっている家もあった。

いちいち記事にはならないが、これまでからも、現在も投石事件は発生していると住民は証言する。

投石をするのは、組織的なテロ行為である場合もあるが、未成年で、12才以下の子供たちが未計画に行っている場合も少なくない。

上記、新年にアレキサンダー・レブロビッチさんを、投石で殺害したとして逮捕されたのは1人の未成年(12才以下)を含むティーンエイジャーの少年4人だった。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4704303,00.html

バルカット・エルサレム市長は、こうした状況を改善するため、東西エルサレムの格差の解消をめざし、ここ数年、多くの予算をさき、東エルサレムの子供たちの教育機関の充実や、道路の舗装などを行っている。しかし、状況は変わっていない。

たとえ未成年であっても投石の結果は深刻である。ネタニヤフ首相は緊急の閣議を行い、罰則の強化を決めた。

それによると、まず、治安部隊の制限だが、今は、相手が投石だけの場合、自分の命が危機にならない限り、実弾を使えないという制限のルールを緩和した。今後は、自分だけでなく周囲のだれの命であっても危険と判断した場合、実弾を使ってもよいことになった。

投石、または火炎瓶で逮捕されたものは、最低でも4年の収監。投石犯が子供の場合は両親が責任を負うものとし、厳しい罰金が課せられる。

<西岸地区警備の兵士とメディア>

最近、パレスチナ人たちは、東エルサレムや西岸地区などで任務についているイスラエル兵たちに対し、無防備な少女などを使って罵倒させ、兵士がどう出るかなどを撮影し、少しでも暴力的な行為をとらえてはネットで流すということが続いている。

パレスチナ人だけでなく、親パレスチナ系のジャーナリストらもイスラエル兵たちの周辺で、ネタとなるシーンをまちながらうろうろしている。

今週、ヘブロンの検問所で、パレスチナ人女性(18)がイスラエル兵に撃たれた死亡した。イスラエル軍によると、女性は、全身黒いベールにつつまれ、ナイフをもって近づいて来たという。止まるように指示したにも関わらず静止しなかったため、発砲するに至ったと説明している。

事情は軍でも調査中とのことだが、この時の様子はパレスチナ人によって写真に撮影され、フェイスブックにあげられた。写真には女性に銃を構える兵士の顔もはっきりと移っている。

死亡した18才のパレスチナ人女性を思うといたましいが、西岸地区に立つイスラエル兵も好んでそんなところにいるわけではない。連日、パレスチナ人の憎しみと死ぬかもしれない危険の中におかれ、銃を向ける若いイスラエル兵ら(18~20才前後)を思うと、これもまた心痛む思いがする。

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/IDF-soldier-seen-in-photo-aiming-at-Palestinian-woman-who-was-killed-in-Hebron-417905

<イスラエルを別の目で見るパレスチナ人> http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4704402,00.html

投石やイスラエルへの憎しみの行為がパレスチナ人に祝福になっていないと気づいているパレスチナ人たちは少なくないようである。

実際には、もっと建設的なイスラエルとに関係を望み、イスラエルの国籍を申請する東エルサレムのパレスチナ人は増加している。(西岸地区のパレスチナ人はイスラエル国籍取得の可能性はない)

パレスチナ人エンジニアのラマダ・ラベシュ博士は、そうした声を上げる一人である。 ラベシュさんは、「投石や暴力は愚かだ。パレスチナ人自身が生き方を変える必要がある。」と繰り返し訴えていた。

またエジプト人のシャリフ・ガベルさんは、ただただイスラエルを憎むイスラムの教えが論理的でないことに気づいたという自らの意見を堂々とネットで語る。

シャリフさんが気づいたきっかけは、イスラエル軍のアラビア語スポークスマンが、イスラム教徒を祝福しているにも関わらず、パレスチナ人たちは彼をのろっていたことだった。「何かおかしい」と感じたという。

シャリフさんは、イスラムをやめ、無神論者になった。エジプトでは逮捕されたこともあり、脅迫もあるが、イスラエルの言っている事の方が論理的だとネットでの活動を続けている。
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