銃撃テロで父親死亡:母子3人負傷 2016.7.2

 2016-07-02
昨日、ヘブロン近郊のユダヤ人地区キリアット・アルバで、13才の少女が子供部屋で寝ている時に刺殺されるという恐ろしいテロが発生したが、その後も、パレスチナ人によるテロが連続して続いている。

昨日のキリアット・アルバでの事件の後の夕方、イスラエル北部、地中海沿岸の町ネタニヤのシュック(オープン市場)で、パレスチナ人が市民2人を刺して負傷させた。女性(30)は重傷。男性(40歳代)は中等度の負傷。

犯人は現場で撃たれて死亡した。ネタニヤに近いツルカレムに住むパレスチナ人だった。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/214328#.V3aj7aUWnA8

今日朝には、ヘブロンのマクペラの洞窟の入り口付近で、女性テロリストがイスラエル兵に近づいてナイフを出し、その場で撃たれて死亡した。

さらに今日午後、国道60号線をヘブロン南部の入植地ハル。ヘブロン付近を走っていた車が、20発もの銃撃を受け、車はひっくりかえった。このテロにより、ラビ・ミハエル・マークさん(48)が銃創により死亡。妻のハバさん(40)も、複数発の銃弾を受けて重傷となった。

同乗していた2人の子供たち、13才の少女は銃弾を受け、中等度から重傷の負傷。15才の少年は、車がひっくり返った時に殴打したとみられる傷で負傷した。

救急隊が到着したとき、マークさんはひっくり返った車の運転席にさかさまのままで、すでに死亡。他の3人はなんとか車外に出ていたという。一人軽傷だった15才の少年が、現場で治安部隊に抱きかかえられるようにしている様子がテレビで伝えられた。

死亡したミハエル・マークさんは、西岸地区オテニエルとハル・ヘブロンの開拓者の一人で、今も地域の有力者の一人。オテニエルでは、イシバ(ユダヤ教神学校)の校長でもあった。10人の子供の父親で、イスラエル諜報機関モサド長官、ヨシ・コーヘンさんのいとこ。

最近議会入りしたユダ・グリック議員は、マークさんと共にグッシュ・エチオンのイシバで学んだ親友の一人だった。マークさんは多くの人に愛され、尊敬されていた人だったようである。

現在、イスラエル軍は、ヘブロンとその周辺を広範囲に閉鎖し、犯人の捜索にあたっているが、犯人はまだ捕まっていない。

今週末はラマダンの最終週で、かけこみのテロが発生する可能性が高い。テロが成功しているので、今後もテロが連鎖する可能性があると懸念されている。

今週末は特に神殿の丘に来るパレスチナ人が増えるので、東エルサレムでは、治安部隊3000人が配置され、警戒にあたっている。

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Initial-report-shooting-attack-in-Hebron-459253
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4822991,00.html

<ネタニヤフ首相:ヒレル・ヤッファさん(13)の自宅を訪問>

ネタニヤフ首相は、昨日のテロ現場となったキリアット・アルバを訪問し、侵入したテロリストに殺されたヒレル・ヤッファさん(13)の自宅で、両親に面会した。テレビが報じているところによると、ヤッファさんの両親が、対処を懸命に訴える前で、ネタニヤフ首相は、ただだまって聞いていた。

http://www.mako.co.il/news-israel/local-q3_2016/Article-f35ae8d8955a551004.htm

<絶対に出て行かない:西岸地区のユダヤ人>

この2日間でのテロ4件のうち3件は西岸地区の入植地に住むユダヤ人を狙ったものであった。

特に4件目の事件は、昨年11月、やはり安息日直前に、西岸地区で、ラビ・ヤアコブ・リトマンさん家族の乗った車が銃撃を受け、父親のラビ・リトマンと、その息子のナタナエルさんが死亡するという事件に酷似していた。

また今回のテロで、イシバのディレクターを失ったオテニエルは、2012年にも、イシバの学生4人が惨殺されるというテロを経験している。

オテニエルの町の秘書エラン・ダガニさんは、犯人に伝えてほしい次のように語っている。「私たちを恐れさせ、あきらめて出て行くと思っているのならそれは間違いだ。私たちは耐えて居続けるだけでなく、前進し続ける。」

<中東問題に関するカルテット報告書:イスラエル、パレスチナ双方からブーイング>

金曜、中東問題に関するカルテット(アメリカ、ロシア、国連、EU)が、イスラエルとパレスチナの和平に関する報告書が公表した。

それによると、カルテットは、今の現状では、2国家2民族(イスラエルとパレスチナの2国に分ける案)が危機的状況にあるとし、イスラエルに対しては、「入植地が和平の障害になっている。入植活動を停止し、エリアC(ユダヤ人地区)の拡大をやめるよう、要請した。

パレスチナ自治政府に関しては、イスラエル人に対するテロを非難するとともに、若者に対するテロの煽動をやめるよう、要請した。

http://www.haaretz.com/israel-news/1.728324

これを受けて、イスラエルは、「報告は、”入植地が和平の障害になっている”という一辺倒の迷信を繰り返している。入植活動と、パレスチナ人のテロを同レベルにするのは道徳的にいかがなものか」と反発。

パレスチナ自治政府は、「外国の軍隊が駐屯し、支配されているという現状が反映されておらず、パレスチナ人の期待を裏切る内容だ。」として反発した。

http://www.haaretz.com/israel-news/.premium-1.728360

<石のひとりごと>

試験勉強もぎりぎりにならないと腰があがらないものだが、テロまで、ラマダンの最終の週に最も多くなるというのも、じつに愚かすぎる話である。

今こうしてエルサレムの自宅に座って、静かな安息日の夜を迎えているが、こうしている間にも2つの家族は、悲しみと混乱のどん底にいる。

ヒレル・ヤッファさん夫妻は13才という元気な娘を永遠に失い、ラビ・ミハエル・マークさんの10人の子供たちは父親を失った上に、母親も重傷で病院にいる。

この空の下で、深すぎる悲しみに座っている人々がいると思うと、この国に住むユダヤ人たちの代償の大きさと、ここで生き延びることの厳しさを思わざるを得ない。

今週末、テロをしようとしている若者たちが、どうか愚かなラマダン・すべりこみテロを決行して自らも死ぬことがないように。また続く悲惨なテロで、ヒルトップユースなど、過激右派ユダヤ人たちが、報復行動にでないようにと祈るばかりである。
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