イスラエル国内ニュース 2017.6.11

 2017-06-11
イスラエルは初夏だが、日中は本格的に暑くなってきた。エルサレムでも昼間は28−31度。テルアビブは27−31度(湿度は日本並み)。土地が低いガリラヤ湖は35−41度。最南端のエイラットでは42度にまで上がることがある。無論、雨はまったくなし。

観光客もかなり押し寄せており、西壁トンネルは連日、超満員。エルサレムアッセンブリーでは、ここしばらく、大型観光バスでやってくる海外からの異邦人クリスチャンが加わって、超満員礼拝が続く。今日も礼拝堂に入りきれず、別の部屋で同時ビデオ礼拝が準備された。

* アンソニー・シモンさんの遺体戻る

5月末、イラクで聖書配付中に、交通事故で死亡したアンソニー・シモンさんの遺体がイラクからイスラエルへ無事戻ってきた。12日(月)、エルサレムのジャーマンコロニーにあるプロテスタントの墓地に埋葬されることになった。

<市民生活はおおむね平和>

中東情勢はきわめて緊張しているが、イスラエル国内はおおむね平和にやっている。6月は各地でフェスティバルも予定されている。

1)ゲイ・プライド・パレード(テルアビブ)6/9

9日金曜は、さんさんと照りつける地中海の太陽の元、テルアビブでゲイ・プライド・パレード、ならびにビーチ・パーティが行われた。Yネットによると、20万人以上が参加した。

http://www.jpost.com/Israel-News/LIVE-Tens-of-thousands-march-in-Tel-Aviv-LGBT-Pride-parade-496376

20万人がゲイというわけではない。ゲイを支持する人も多数参加する。統計によるとイスラエルのユダヤ人79%は、同性結婚に賛成しているとのこと。テルアビブでのゲイ・パレードは、多様性容認、民主主義を謳歌するフェスティバルでもある。

毎回、お伝えしているが、テルアビブのゲイは、日本のように、可愛らしい系のおねえキャラではない。大半は、美男子が男性美を強調するゲイである。女装しているゲイは、大柄で凄味があり、迫力満点で、厚化粧の魔女みたいである。

パレードでは、いろいろなLGBT団体が山車を出すのだが、山車の上では上半身はだか、もしくはほぼ全裸状態の男性たちが踊りまくっている。今年はなんと、イギリス大使館が、この催しに賛同するとして独自の山車を出している。

イスラエル人は子供好きなので、ゲイカップルが、子供たちを養子に迎え、育てるということが行われている。その点も今年はテーマになっていた。

それにしても、パレードの後のビーチ・パーティでは、文字通り人・人・人の大混雑。治安部隊の優秀さを思わされた。

2)エルサレムでブック・フェスティバル 6/11-15

ユダヤ人たちは相変わらず本が大好きである。一般家庭でも図書館のように壁いっぱいが本棚担っている家も少なくない。毎年恒例で、今年も明日から1週間、エルサレムの旧鉄道駅広場で、ブック・フェスティバルが行われる。

比較的安価に本が購入できるため、毎年大勢の人で賑わっている。

http://www.jbookfair.com/en/

少し先になるが、エルサレムでは、6月28日(ラマダン終了後)からは旧市街全域を光の芸術で飾る毎年恒例のライト・フェスティバルも予定されている。http://www.lightinjerusalem.org.il/index.php?langpage=eng

3)ハイファ大学で”平成・日本”カンファレンス 6/11-13

ハイファ大学では、明日から3日間、”平成・日本”に関するカンファレンスが行われる。このカンファレンスでは、イスラエル人たちが、近代日本の政治、外交、ビジネス、文化、市民生活に至るまで様々な角度から”日本”を考え、研究成果を発表する。

主催はIAJS(イスラエル日本学会)で、ハイファ大学アジア学科が中心となって行われる。テルアビブ大学やヘブライ大学からもスピーカーが来る。日本からは、駐イスラエル日本大使の富田浩司氏もスピーカーとして招かれている。筆者も取材予定。

http://www.japan-studies.org

<アラブ系市民は警察と衝突>

先週月曜夜11:30pm、テルアビブからさほど遠くないアラブ人地区クファル・カシムで、警察が住民の一人を職務質問し、身柄を拘束しようとしたところ抵抗。村人約50人がこれを助けようとして警察と衝突となった。

この時、現場にいたモハンマド・タハさん(27)が、市民警察隊に頭を撃たれて死亡した。家族はなぜ殺すに至ったかについて、納得いかないと訴えている。

クファル・カシムでは、犯罪による殺人が相次いでおり、過去2ヶ月の間に6人が死亡したという。警察は、これまでのところ、犯人の逮捕も捜査も行っておらず、住民の間で警察への不満が高まっていた。

本日土曜、クファル・カシムではアラブ人とユダヤ人も加わって1700人が、モハンマドさんの家族を支持し、警察に対する不満を訴えるデモを行った。これについては平和に終わっている。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4973862,00.html

*ユダヤ人優位?のイスラエル

イスラエルは確かにすぐれた民主主義の国である。しかしながら、どうしてもユダヤ人が優先になりがちで、ユダヤ人以外はなにかと差別を感じているようである。*注・同じユダヤ人でも白人でないユダヤ人(エチオピア系など)も同様の経験を訴えている。

治安維持についても、ユダヤ人保護が優先されるためか、アラブ人保護に十分な努力がなされていないという現状は否めないようである。クファル・カシムのように犯罪が野放しになり、殺人事件が闇に葬られているというアラブの村はここだけではない。

イスラエルで生まれ育ったアラブ人(総人口の20%)にとっては、祖国から2級市民扱いされていると感じ、かといって、イスラエルが祖国であることには違いなく、葛藤をもちつつ生きているといった感じである。
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