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米福音派クリスチャンがエジプト・ヨルダンの首脳と会談 2017.11.15

 2017-11-15
お伝えしているように、中東は、パキスタンなど例外はあるが、おおむねサウジアラビア率いるスンニ派とそれにつく国々、イラン率いるシーア派とそれにつく国々、団体という2派に分かれつつある。

スンニ派チームについているのはアメリカなので、このチームはこれまでになくイスラエルに近づく傾向にある。一方、シーア派チームについているのはロシアである。

この背景の中、10月から11月にかけて、トランプ政権は、アメリカの福音派クリスチャン牧師12人からなる代表団をエジプトとヨルダンへ派遣した。代表団は、トランプ大統領付きの福音派牧師らからなるアドバイザーチームである。

チームを率いるのは、ニューヨークタイムスに執筆した聖書予言の視点での中東世界情勢関連の小説で人気の高いヨエル・ローゼンバーグ氏。このほか、保守派家族調査評議会のトニー・パーキンス氏、スカイライン・チャーチ(サンディエゴ)のジム・ガーロー牧師など。

https://www.washingtonpost.com/news/acts-of-faith/wp/2017/11/03/president-trumps-evangelical-advisors-meet-with-egyptian-leader-al-sissi-in-cairo/?utm_term=.a36b062e9875

FOX newsによると、ビリー・グラハム氏(99歳)も加わっていたもようだが、他のメディアは同氏の名前は出していない。

http://www.foxnews.com/opinion/2017/11/07/billy-graham-has-many-spiritual-descendants-as-turns-99.html

トランプ大統領がこの代表団を派遣した目的は、派遣先のアラブ諸国とより関係を深めるということらしいが、派遣された牧師たち自身も、イスラムが多数派で、まだクリスチャン迫害の声も聞く国の首脳との会談で、最初はとまどったようである。

http://www.christianitytoday.com/news/2017/november/what-trump-evangelical-advisers-took-out-of-egypt-sisi.html

<エジプトにて>

代表団は3日、エジプトにて、エジプトのプロテスタント代表ら40人も交えて、シシ大統領と3時間にわたって会談。クリスチャニティ・トゥデイの記事によると、シシ大統領は、うちとけていた様子だったという。

代表団は、大統領がテロ撲滅に真剣であることなどを確認している。

続いて代表団は、故アンワル・サダト・エジプト大統領の自宅を訪問し、夫人に面会した。サダト大統領は、アラブ諸国では初めてイスラエルを訪問し、和平条約を締結。その後、暗殺された大統領である。

代表団は、エジプトのムフティ(イスラムのトップ)と面会した後、エジプトのプロテスタントの代表など60人とのミーティングを行った。

クリスチャニティ・トゥデイがエジプトの情報として伝えたところによると、エジプトのクリスチャンは1500万人で、このうちプロテスタントは200万人。

エジプトのプロテスタントの総代表であるアンドレア・ザキ氏は、「このミーティングを企画した中心人物(ローゼンバーグ氏)がイスラエルに住んでいると聞いて落ち着かなかった。」と語っている。エジプトでは、ザキ氏を含め、多くが置換神学のようである。

しかし、ローゼンバーグ氏が、「アメリカの福音派の多くが、親イスラエルか親アラブで、どちからを排斥する傾向にあるのは残念だと思う。私たちは、信じるところ(神学)は維持しながらも、双方を愛せるということを忘れている。」と語ったことで、今回のミーティングを決めたという。

http://www.christianitytoday.com/news/2017/november/what-trump-evangelical-advisers-took-out-of-egypt-sisi.html

<ヨルダンにて>

エジプトに続いて8日、代表団はヨルダンでアブダラ国王とその家族に面会した。アブダラ国王は、ローゼンバーグ氏の書籍を読んでいるとのことで、同氏との面会は、これで2回目になる。

代表団は、この後、シリア難民のキャンプの一つを訪問した。ヨルダンは、2011年のシリア内戦勃発以来、難民200万人を受け入れた。今やヨルダン国民の25%はシリア難民だという。

http://www.jordantimes.com/news/local/king-receives-us-evangelical-leaders

<石のひとりごと>

こうしたアラブの指導者が福音派クリスチャン指導者たちに面会する背景には、当然、政治的な計算があると思われる。

世界のクリスチャン人口は22億人(世界人口の31.2%)で、このうち13%にあたる約3億人が福音派とみられる。その最大はアメリカである。(米ピュー研究所2015データ)

アメリカのトランプ大統領は、大統領自身の信仰は不明だが、ペンス副大統領が福音派で、そばに福音派牧師たちからなるアドバイザーチームを置いている。それが、今回派遣された代表団だった。アメリカと仲良くするには、この代表団を丁重に受け入れる必要はあったと思われる。

こうした流れは、イスラエルにもある。10月中旬、イスラエル政府が、世界のクリスチャン・メディアのリーダーたちを集めて、サミットを行った。福音派クリスチャン代表たちを迎えたのはネタニヤフ首相、リブリン大統領をはじめ、閣僚たちだった。こんなことは今までありえなかったことである。

理由はなんであれ、イスラエルが、首相、大統領をあげて福音派クリスチャン指導者を迎え、エジプトとヨルダンの首脳が、アメリカに近づき、福音派牧師たちと、直接会談したことは、特記すべきことだろう。

やはり、アメリカの影響力は、まだまだ予想以上に大きい。ヨエル・ローゼンバーグ氏は、アメリカのトランプ大統領を覚えて祈る必要を強調する。

http://nrb.org/news-room/articles/nrbt/delegation-american-evangelical-leaders-travels-egypt-jordan/

聖書(エゼキエル書38章)には、世の終わりに、”イスラエルが安心しているときに”、ロシアと中東諸国、アフリカ諸国からイスラエルを攻めてくることが描かれている。その攻めてくる国々を地図でみると、エジプトとヨルダンは含まれていない。

エジプトとヨルダンは、今すでに、イスラエルと平和条約を維持している国である。しかし、今回、クリスチャンシオニストである福音派代表団がこの2国の首脳を訪問したこともまた、この終わりの時の一コマにつながるものを思わせる出来事であった。
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