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イランがハマスに月3000万ドルへ増額 2019.8.8

 2019-08-08
<ハマスのテヘラン訪問:イランとの関係強化>

ハマス政治部長官サレ・アル・アロウリらハマスの代表9人が7月22日、イランを訪問し、テヘランでハメネイ師と会談した。その中で、ハマス、イスラム聖戦、シリアとヒズボラが、協力して抵抗体制を整える同盟関係について話し合われたと報じられていた。

https://www.jpost.com/Middle-East/Hamas-pursues-axis-of-resistance-alliance-during-Tehran-visit-596640

8月になり、イスラエルのテレビチャンネル12が、この時に、イランが、イスラエルのミサイルなどに関する情報を提供する見返りとして、ハマスへの支援金を年1億ドルから、月3000万ドル(年約36億円)に増額する約束をしたと伝えた。

ロウハニ大統領が、イランとアメリカの戦争は、“すべての戦争の母”と言っていることから、イランがガザからイスラエルを攻撃させて、戦火を拡大する準備をしているのではないかとの懸念もあがりつつある。

https://www.timesofisrael.com/iran-agrees-to-increase-hamas-funding-to-30-million-per-month-report/

<ガザ国境でイスラエル兵3人負傷>

こうした中、ガザ国境では7月末、ガザからイスラエルへ銃を持った状態で侵入したハマス戦闘員ハニ・アブ・サラによって、イスラエル兵3人が負傷(いずれも命に懸念なし)するという事件が発生した。

狭いガザ国境に、大規模に展開しているイスラエル軍の間に1人のハマスが侵入した状態である。イスラエル軍は、攻撃の際にその背後にいる友軍を攻撃することにならないよう、慎重にならざるをえなかった。

結果、ハニ・アブ・サラは、イスラエル領内250メートルまでの間を2時間近く、自由に移動したのであった。これは新たな予想外の課題として認識された。

イスラエル軍は、近くガザとの大規模な戦闘があるとして、国境付近での訓練を終えたところである。
https://www.timesofisrael.com/gazan-who-wounded-3-soldiers-was-in-israel-for-2-hours-officer/

<イランとホルムズ海峡危機>

 ホルムズ海峡で、アメリカ、ならびに欧米とにらみ合うイラン。イギリス船籍のタンカーが拿捕されたのち、8月4日、再びイランが外国籍タンカーを拿捕したとのニュースが流れた。

イランは、このタンカーが原油を密輸しようとしていたと発表したが、どの国のタンカーかは不明。8日、アメリカは、イランがホルムズ海峡で、GPS妨害を行っていると警告を発した。

トランプ大統領は、タンカー保護のための有志連合を呼びかけていたが、イギリスは自分のタンカーは自分で守る体制をとり、ヨーロッパも独自でイランと交渉するなど、アメリカと歩調をあわせる様子はない。

イランのロウハニ大統領は、この地域での戦争は、大きく世界に拡大すると警告し、アメリカ抜き、ヨーロッパ諸国と核合意の継続を呼びかけている。

5日、ロウハニ大統領は、1ヶ月の期限で、ヨーロッパが、イランが納得出来る条件を出さなかった場合、核合意から逸脱する方策をまた一つ増やすと脅迫した。イランはこれまでに、核保有300キロまでの合意、ウラン濃縮3.67%までという合意を破棄してきている。

https://www.reuters.com/article/us-mideast-iran/iran-says-it-will-further-breach-nuclear-deal-in-one-month-unless-europeans-act-idUSKCN1UV1TV

さらに、イランは、8日、最新の誘導型ミサイル3基を公表した。中東のアメリカ軍拠点は、すべて射程にあると豪語した。

https://www.jpost.com/Middle-East/Iran-unveils-precision-guided-missiles-597844

アメリカは先週、イランのザリフ外相個人への経済制裁を発動したが、ザリフ外相は、「全く影響なし」とこれを嘲笑った。

ヒズボラやハマスへの支援を増額するイラン。実際のところ、イランは、経済制裁にていったいどのぐらい苦しいところに立たされているのか、意外にロシアや中国との交易に支えられて、西側の経済制裁は、それほど功をそうしていないのか、判断が難しいところである。

トランプ大統領は今、人種差別に基づく銃撃テロで、原因を作ったのはトランプ大統領だとして、母国での立場が苦しくなりはじめている。イランは、なんとか来年、アメリカの大統領が交代し、状況が一変するのを待つ作戦にあるのかもしれない。
カテゴリ :パレスチナ関係 トラックバック(-) コメント(-)
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