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9月1日(日)新学期始まる 2019.8.31

 2019-08-31
9月1日(日)、イスラエルでは、全国的に学校の新学期が始まる。(イスラエルは、土曜日が安息日で、日曜は週の始まりの日) ニュースによると、教師と政府の間で、合意が得られたため、ストが回避されたとのこと。

https://www.jpost.com/Israel-News/School-year-to-start-as-usual-no-strike-press-release-600181

お伝えしているように、イスラエルをとりまく治安情勢は今も、非常に危険な匂いがしている。しかし、市民生活は、ほぼ変わりない。南北国境付近の住民、西岸地区入植地の住民をのぞけば、戦争の匂いに恐れている人々はほとんどないといえる。

エルサレム市内では、神殿の丘や、周辺入植地で死者も出るテロ事件があった。しかし市内では、今年も例年のごとく、7月から8月末まで、数え切れないぐらいのサマーフェスティバルが全部行われた。中止になったものはない。

https://www.jerusalem.muni.il/en/events-and-culture/events-in-jerusalem/?cat=Summer-Events

エルサレム南部から旧市街全貌とオリーブ山を見晴らすハス・プロムナードでは、夕刻の涼しさの中、結婚式が、にぎやかに行われていた。周囲にはたいしたセキュリティもいなかった。

<南部ガザ周辺の人々の苦悩>

しかし、イスラエル南部ガザ周辺の地域だけは、事情が違っていた。ここしばらく、ガザからのミサイルで、日夜サイレンでシェルターに走る生活が続いている。終わりもみえていない。テロリストの侵入も現実問題である。

ガザに近いスデロットでは、この夏、4000人が参加するミュージック・イベントが行なわれている最中に、ミサイルが飛来。サイレンが鳴り響いて、群衆がパニック状態で、シェルターに駆け込んだこともあった。

このため、メンタルヘルスに支障をきたす人が急増し、この夏だけで、327人が心療科を受診。政府が今の所、ガザと大きな戦争をすることは国益にならないと判断し、ガザへはムチよりもアメを提供していることのも不満がある。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5577058,00.html

また、全国的におおむね平和であるだけに、南部住民は「国に見捨てられた」とも感じており、その苦難や悔しさは大きい。しかし、それでもなお、生きていかなければならないという現実の中で、なんとか楽しみを見つけ出して生きているようである。

この地域でも、9月1日、新学期が始まる。

<石のひとりごと>

オリーブ山便りは、主に祈り手に向けたニュースであるため、危なげなニュースが多い。しかし、南北住民を覗いて、イスラエル国内の市民生活は、きわめて平穏で、人々は日々を楽しみつつ生きているようにみえるということを改めて申し述べたい。

イスラエル政府は、国民を守るということについては、通常、心底、徹底しているため、国民のイスラエル軍への信頼が高い。よほどのことがない限り、国民が不安に陥ることはない。南部住民にしても、ハマスを攻撃しない国や軍の方針には不満があるが、軍そのものへの信頼は、基本的に失われていない。

実際のところ、この平和は、ひとえに、国境は隣国で命がけで戦ってくれているイスラエル軍、国内で目を光らせて諜報活動を行い、スパイ活動という危険までも担ってくれている特殊治安部隊がいるからである。

国民のだれひとりとして、それを当たり前と受け取っている人はいない。それは国の義務としつつも感謝し、また心配しても来る時は来るととらえ、頭の片隅においやってわすれているかのごとくに日々を楽しむ。。。。いつ何が来ても後悔しないよう、日々を楽しむという人もいる。

このイスラエル人独特の無意識の危機に対する対処のしかたを、「異常な日常」と呼ぶ人もいる。

こうした「異常な日常」にあって、イスラエル人の最も大きな楽しみは家族である。

大好きな両親、兄弟姉妹、祖父母やおじ、おば、いとこ・・大きな家族とともに過ごす時間、またとなりのおじさんや、親しい友人たちもその中に入ってきて楽しむ時間。これがイスラエル人の最も大きな楽しみである。

ゆえに、テロで家族を殺された時の悲しみはかなりの大人数に及ぶということでもある。

これは今、お一人様が急増している日本が、どこかで置き忘れてきた幸せかもしれない。イスラエル人は、この幸せを、厳しい外からの憎しみと敵意、実際の危機の中にあって、楽しんでいるということである。
カテゴリ :イスラエル国内ニュース トラックバック(-) コメント(-)
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