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ボリス・ジョンソン英首相勝利:ユダヤ人は安堵 2019.12.15

 2019-12-15

ボリス・ジョンソン首相とネタニヤフ首相 

ボリス・ジョンソン首相とネタニヤフ首相 出展:Haim Zach, GPO

イギリスで、EU離脱(ブレクシット)を進めてきたジョンソン首相が、下院で強い反発を受けて、なかなか離脱が進まないことを受けて、国民の意思を問うとする総選挙を決行した。

大きな賭けであったが、予想に反して、ジョンソン首相の保守派が365議席(650議席中)を獲得。EU離脱をキャンセルすると言っていたライバルの労働党(ジェレミー・コービン党首)の191議席をはるかに超えた圧勝となった。

これを受けてジョンソン首相は、来月末までに離脱を完了させるとEUとの交渉に張り切っている。このニュースは、イスラエルを含む世界中でトップニュースとなった。

イギリス国民の意思がはっきりしたことを受けて、アメリカのトランプ大統領は、ジョンソン首相に祝いを述べ、今後イギリスとの貿易関係を深めていくと述べた。

一方、総選挙で大敗したコービン党首は、敗北を認め、党首を辞任すると発表した。これでイギリスから左派勢力が世界に広がっていくというコービン氏の夢もとりあえずは、棚上げになったといえる。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191214-00010000-newsweek-int

<イギリスのユダヤ人とイスラエルは安堵>

ジョンソン首相のライバル、労働党のコービン党首は、イギリスで高まっている反ユダヤ主義に十分対処せず、ユダヤ人たちの間では、コービン氏自身が、反ユダヤ主義であるとみられていた。

コービン氏は、またハマスやヒズボラとも関係があり、イスラエルも、もしコービン氏が首相になれば、イギリスとの関係も失うことになると懸念していたのであった。

しかし、選挙の結果、労働党が大敗北で、コービン氏は、政界から消えることになり、イギリスのユダヤ人とイスラエルは安堵している。

https://www.timesofisrael.com/uk-jews-israelis-fete-apparent-defeat-of-anti-semite-corbyn/

ネタニヤフ首相とリブリン大統領は、それぞれ、ボリス・ジョンソン首相に祝辞を送り、今後さらに関係を深めていきたいと伝えた。

https://www.timesofisrael.com/netanyahu-rivlin-congratulate-johnson-on-reelection-say-it-will-boost-uk-ties/

<石のひとりごと>

イギリス人は、少なくとも半分はブレクシットに反対していた。前のメイ首相も総選挙を行ったが、彼女がEUと取り決めた合意を市民たちは受け入れなかった。この時はまだ、やはりブレキシットは中止したほうがよいという意見まで出て、その旗頭であったコービン氏が優勢になりつつあったのである。

ところが、蓋を開けてみると、予想外にもボリス・ジョンソン首相が、圧勝だった。イギリス市民は、ブレキシットを決めてから3年になるのにまだ宙ぶらりんであることに耐えられなかったとみられる。またもはやここまで来た以上、引き返すことも受け入れられなかったのだろう。

ジョンソン首相は、イギリスのトランプと言われている。市民は、ジョンソン首相の明るさと、イギリスに対する猪突猛進的な熱意を支持したのでだろう。超大国アメリカのトランプ大統領から好意的にみられていることは、ジョンソン首相にとっても大きなプラスになる。

これからの指導者は、オバマ大統領時代のポリティカル・コレクトネス(政治的に、また見た目に正しいかどうか)ではなく、トランプ式に、したたかに実質を見て交渉を行う、つまりは自分自身だけでなく、心底、自分の国を愛するリーダーが、これまで以上に求められているということだろう。

しかし、勝負はこれからである。ボリス氏が今後どのような条件をEUから引き出すのか注目したい。
カテゴリ :反ユダヤ主義 トラックバック(-) コメント(-)
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