オバマ大統領が来た!2013.3.21

 2013-03-21
オバマ大統領が20日正午過ぎ、予定通り、大統領専用機エアフォースワンで、イスラエルのベン・グリオン空港に到着。

ペレス大統領、ネタニヤフ首相、また新しく発足したばかりの閣僚たちもそろってオバマ大統領を迎えた。(写真:談笑するオバマ大統領とネタニヤフ首相)*なお昨夜夕方、ケリー米国務長官もイスラエル入りしている。

オバマ大統領は、歓迎式典の後、空港内に移動されたイスラエルの迎撃ミサイル(短、中、長距離)を見学。その後、アメリカから持ってきた専用ヘリコプターでエルサレムまで移動していった。

今回のオバマ大統領訪問の大きな目的は、イスラエルとの変わりない同盟関係を確認するというものだったが、これからの48時間、オバマ大統領とネタニヤフ首相はほどんとの時間を共に過ごすことになる。

到着以来、両首脳ともスピーチののところどころに互いに対する軽い冗談や笑いが入り、仲のよさをアピールしている。

<1日目のスケジュールとエルサレムの町の様子>

1日目の予定は、①空港での歓迎式典 ②ペレス大統領官邸にて子供たちの歓迎、③ネタニヤフ首相とのMTと共同記者会見、④ネタニヤフ首相官邸での夕食。

空港からエルサレムまでの1号線には、数百メートルおきに警官が立っていた。オバマ大統領宿泊のキング・デービッド・ホテル周辺は警官と治安要員がうようよし、フェンスで立ち入り禁止だけでなく、入り口も完全に覆って、要塞のようになっている。

キング・デービッド・ホテルと大統領官邸、首相官邸は車で5分以内の近距離にある。この3カ所を移動するために通る通りは、基本的に閉鎖だが、多数のバスが走る主要道路は、大統領通過後は解放されている。

なお、移動に使う特別車は、普通のリムジンのようだが、外壁は戦車なみのコーティングで防御されている。化学兵器、生物兵器にも対処している。このリムジンが常に2台走るようになっており、どちらに大統領が乗っているのかはわからないしくみ。

エルサレム市民はオバマ大統領が来て迷惑しているといいながらも、顔は笑っており、歓迎しているように見える。写真は、封鎖されたインターセクションと、通過するオバマ車を見ようと集まった人々。

<一日目、両首脳共同記者会見>

1.イラン問題について


オバマ大統領は、イスラエル訪問直前に、イスラエルのテレビのインタビューに答えて「イランが核兵器へすすむまでにはまだ1年はある」との見解を語っており、ネタニヤフ首相との見解の違いが注目されていた。

これについて、ネタニヤフ首相は、「イランが実際に核を兵器にするまでには1年かかるというオバマ大統領の見解に間違いはない。しかし、そこに至るまでにはウランの濃縮というプロセスがある。アメリカとイスラエルは情報を共有し、連絡を密にとりあっている。」と両国の間に溝はないと強調した。

ネタニヤフ首相は、オバマ大統領が、就任後最初にイスラエルを訪れたこと、またイスラエルの自己防衛の権利を認め、これまでのどの政権よりもイスラエルの防衛を支援してくれた。

また今回、この先10年の軍事支援計画についての話も出ていることは、明らかに両国の関係が”切れない同盟関係”にあることを現しているとして、心からの感謝を述べた。

2.シリア問題

オバマ大統領来訪の直前の18日、シリア政府が、アレッポ近郊で、反政府勢力が実際に使ったため、20人が死亡したと発表。翌日、反政府勢力は、化学兵器を搭載したロケット弾を、間違って親政府の村に撃ち込んだのは政府軍の方だと反論した。

この件について、イスラエルは今回、実際に化学兵器が使われたとの見解を明らかにしている。

赤線を越えたと見られるこの件について、オバマ大統領は、今は調査中であると言いながら、だれが使ったかについては、オバマ大統領は、シリア政府の方を疑っているとの見方をあきらかにした。

その理由として、シリア政府は以前より、「自らの立場が危機に陥らない限りは使わない(つまりは、危機になれば使うかもと言う意味)」と言っており、それを使う能力もあるからだと語った。

今後、シリアへどう対処するかについて、軍事的に介入するかどうかは、国際社会の問題であり、アメリカだけの問題ではなく、国際社会との協力の中で行うべきことでるとの方針を語った。

3.パレスチナ問題について

両首脳は、「2国家2民族」の解決で合意している。ネタニヤフ首相は、「前条件なしで対話を再開する用意がある」と改めて強調。オバマ大統領は、今回の訪問で何か大きな前進を達成することが目的ではなく、イスラエル、パレスチナ双方の話を聞いてもっとよく理解することだと語った。

<パレスチナ人の反応>

オバマ大統領のイスラエル訪問について、パレスチナ人の多くの反応は「どっちでもいい。関心がない。」である。

若いアラブ人の女性たちに聞くと、「大統領が来るなら来る権利はある。来てもいいんじゃない?」「オバマ大統領はアラブがきらいだから私も好きでない。オバマ大統領はアラブ人のためになにもしてくれない。」と語った。

一部のパレスチナ人たちは、エルサレム郊外のE1地区に500ほどのテント村を設立し、オバマ大統領にイスラエルの入植地拡大反対を訴えるデモ(平和的)を行っている。

オバマ大統領は明日、西岸地区ラマラで、パレスチナ自治政府のアッバス議長を訪問する。また金曜には西岸地区のベツレヘムの生誕教会を訪問する予定。

<歓迎式典取材・いろいろ>

空港では、正午過ぎにはじまる歓迎式典のために、中継車は朝5時半から空港入り。一般の記者も、前もって申し込んだ人のみで、6時から9時半までには空港入りして、セキュリティのチェックを受ける。皆がカメラや多数の機材を持っているため、チェックに時間がかかる。余裕で45分は立ったままでの待機。

GPOの担当者によると、オバマ大統領のイスラエル入りに会わせて、ホワイトハウス経由で来たジャーナリスト30人中、10人が日本人とのこと。TBSや日本放送、フジテレビなどが取材している。

<明日の予定>

①イスラエル博物館で死海写本見学。イスラエルの科学技術特別展示を見学。②ラマラでアッバス議長と面会 ③イスラエル人大学生へのスピーチ ④国家晩餐会
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