アメリカの対テロ対策方針転換-オバマ大統領演説 2013.5.25

 2013-05-25
23日、ワシントンの国防大学でオバマ大統領が対テロ対策の方針に関する演説を行った。骨子としては、9/11からすでに10年以上が経過し、テロの性質が変わってきている。それに合わせてアメリカの方針も変えるべきというもの。

オバマ大統領は、最近のテロの特性の変化について次のように語った。

<国際テロから個別地域テロへ>

・・かつての国際テロは、遠くの国に行って組織的にテロ活動するという形だった。しかし最近では、ネットワークやインターネットを通じて、過激化したグループや個人が、それぞれの社会・地域でテロをおこす傾向にある。(アメリカ国内でのアメリカ人によるテロも含まれる)

もはやいかなる大統領でも、完全にテロを撲滅することは不可能だと認めなければならない。また、イラクやアフガニスタンのように、アメリカ軍が入り込む方法ではうらみを買うだけであり、テロを防ぐことにはならない。

<大規模軍事攻撃からネットワーク解体・経済教育推進へ>

これからは、アメリカ軍が単独で他の国にいってテロ組織と戦うのではなく、アルカイダのネットワーク解体と新しいテロ・ネットワークの発生を予防することを重視する。

アフガニスタン、タリバンなど中東のアルカイダの影響力は落ちている。今後はアラビア半島や、アフリカのアルカイダ、また、リビアやシリアといったアラブ諸国の不安定に乗じてでてきたアルカイダが問題になる。

アメリカは基本的には、テロリストの殺害ではなく、捕縛し、適切な裁判をすることを基本とする。しかし、アメリカ人に脅威となるテロが迫っている証拠が明らかである場合、ドローン(無人軍用機)を使ってピンポイント攻撃を行うことは、合法的であると考える。

*アメリカは極秘にドローンを使って多数のテロ組織幹部を殺害している。パキスタンだけですでに3336人殺害しており、批判を受けていた。

また長期的視点でテロを撲滅するため、世界の問題の地域の経済発展、教育推進を進める。これはチャリティではなく、アメリカの治安維持が目的だと考えてほしい。

<ロンドンで過激化イスラムが兵士殺害>

オバマ大統領が表現したとおり、ロンドンでは過激化したイスラム教徒二人が、イギリス軍兵士(25)を、駐屯基地近くの路上で白昼堂々、残虐に殺害、血まみれの手にナイフを持ったまま、住民に撮影させるという事件があった。殺された兵士はアフガニスタンで6ヶ月働いたことがあった。

この後、怒った住民がモスクを襲撃するなど、不穏な動きになっている。
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