憎悪ふつふつ再燃か・パレスチナ問題 2013.9.24

 2013-09-24
8月にイスラエルとパレスチナの間で、水面下の和平交渉が進められているが、”地上”では両者の関係は、悪化傾向にあると懸念されている。

*余談になるが、和平交渉にあたっているツィッピー・リブニ氏が、ネタニヤフ首相と一枚岩になっておらず、勝手な話をすすめているという情報が時々出ている。

<イスラエル側から>

8月26日、テロリスト捕縛のため、ラマラ近郊のパレスチナ人の町、カランディアに入ったイスラエル軍とパレスチナ人が衝突し、パレスチナ人3人が死亡。少なくとも15人が負傷した。

9月17日、テロ容疑者を逮捕しようとしてジェニンに入ったイスラエル軍と、それに抵抗して暴動をおこしたパレスチナ人が衝突。暴動を扇動していたパレスチナ人1人(20才)が死亡した。

最近、パレスチナ人の建物などに、悪質な落書きをする「値札」行為が報告されていた。

<パレスチナ側から>

1.イスラエル兵トメル・ハザンさん(20)殺害:ベイトアミン


19日夜、イスラエル兵のトメル・ハザンさんが、テルアビブ近郊の町でかつてともに働いていたパレスチナ人ニダル・アマールと西岸地区カルキリヤ近く、ニダルの村に一緒に行ったところ、そこで殺害され、遺体は井戸になげこまれた。トメルさんは武装していなかった。

ニダルは、殺害の動機について、トメルさんの遺体を使って、イスラエルの刑務所にいる兄を救出することだったと言っている。

これにいて、ニダルの父親は、息子の犯行を強く非難し、「もし銃をくれるなら、息子をただちに殺す。丸腰の人をここにつれてきて殺した息子はヒーローなどではない。」と語っている。

2.イスラエル兵ガル・コビさん(20)射殺:ヘブロン

上記事件発生から2日後、ヘブロンはちょうど仮庵の祭り期間中で、ユダヤ人が大勢マクペラの洞窟(アブラハムとサラ、イサクとレアの墓があるとされる廟)を訪問していた。

そのマクペラの洞窟付近で、22日夕方6時半ごろ、イスラエル軍に対して石や火焔瓶を投げる暴動が発生。大勢の訪問者らは直ちに誘導避難となった。

この時である。警備にあたっていたイスラエル兵ガル・コビさん(20)が、首を一発撃たれて重傷となった。すぐ病院に搬送されたがまもなく死亡した。

犯人は、遠くからねらい打ちする射撃手であったとみられる。イスラエル軍はヘブロンを閉鎖して犯人逮捕にあたり、パレスチナ人2人を逮捕している。

なお、ヘブロンでは、テロには屈しないとして、事件後も、なんらかわらず、同様の仮庵の行事が続けられている。

<イスラエル政府の対応:和平交渉は保留にすべき!?>

上記2件のテロ事件をうけて、右派でユダヤの家党・ナフタリ・ベネット党首は、ネタニヤフ首相が、凶悪なパレスチナ人テロリストの釈放をし続けていることについて、厳しく非難した。囚人釈放はやめて、和平交渉は保留にすべきだと言っている。

ネタニヤフ首相は、パレスチナ側との和平交渉を再開する条件として、104人のパレスチナ人テロリストを釈放うすることに合意している。すでに8月に26人を釈放。10月末にも数十人の釈放が予定されている。

ネタニヤフ首相は、ベネット党首ら右派をおさえるため、事件への対抗処置として、「マクペラ・ハウス」へのユダヤ人入植者の入居を許可すると発表した。

*ヘブロンとマクペラ・ハウスとは?

ヘブロンでは、ユダヤ人虐殺事件、また逆にユダヤ人によるパレスチナ人虐殺という悲しい歴史がある。そのため、ヘブロンは一つの町でありながら、イスラエル管理地域、パレスチナ管理地域、またその中間に分けられている。

いわば、父アブラハムの墓の前で、ヤコブとエサウが血みどろのけんかを続けているというわけである。(リバイバル・ジャパン記事参照)

マクペラ・ハウスは、マクペラの洞窟の近くにある建物で、入植者たちは、アラブ人から購入したと主張している。しかし、建物がパレスチナ側にあるため、イスラエル政府は、入植者たちの入居を許可しなかったのである。

ここ数年来、マクペラ・ハウスに強引に入居しようとする入植者とそれを無理矢理ひきずり出すイスラエル軍とといった対立が続いてきた。そのマクペラハウスへの入居を、今回、許可したということである。

ネタニヤフ首相は「ユダヤ人を追い出そうとしたら、逆に住み着く。」と言うことを示す、と語っているが、これが新たな暴力を生み出さなければよいがと思う。


<第三インティファーダへの呼びかけ 9月27日(金)>

ハマスによると、27日(金)、第二インティファーダ(パレスチナ人蜂起・自爆テロを含む対イスラエル闘争13周年を記念して、第三インティファーダへの呼びかけが行われているという。

しかしながら、一般大衆のパレスチナ人はこうした対立に辟易しており、よびかけに応じるかどうかは読みにくいところである・・。
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