イランは信用できるのか?:ジュネーブ交渉 2013.10.17

 2013-10-17
イランとP+1(アメリカ、フランス、イギリス、ドイツ、中国、ロシア)は、15-16日、ジュネーブで直接対話を行った。詳しい内容や合意事項などは発表されていないが、来月7-8日、再度集まって話し合うこととなった。

ところで、イランの核問題をまとめると次のようになる。

イランは、ウランの濃縮を平和利用として継続すると主張し続けている。しかし、イランのウランの濃縮は、平和利用だけとは説明しにくい部分があり、核兵器を目指しているのではないかという容疑がぬぐえない。しかし、まだ核兵器に至りつつあるとも断定できないというややこしい段階にある。

従って、現時点ではイランの「核兵器はつくらない。」という言葉を信用しない限り、イランの核兵器保有を阻止する確実な方法は、イランがいっさいウランの濃縮を停止し、かつ、今すでに保有している20%ウランをイランの外へ出すしか道はない。

世界はイランを信用できない。したがって、イランに対し、「すべてのウラン濃縮と現存する高濃度ウランをイランの外へ出すこと」を要求して、厳しい経済制裁を課してきたのである。

ところがこの度、イランでは新しい”穏健”派と目されるロハニ大統領が登場し、ウランの濃縮活動を継続したままで経済制裁を緩和してもらおうとしているのである。これを信用するにかしないのか・・まずはここからが話し合いの焦点である。

世界はイランのロハニ大統領とザリフ外相の態度が軟化しているのをみて、経済制裁緩和へと傾き始めている。しかし、甘い顔や言葉であっても、結局イランの主張は、基本的には前と変わらず、「イランはウランの濃縮を継続する。」なのである。

<イスラエルの主張>

イスラエルのネタニヤフ首相は今のイランは「羊の皮をかぶった狼。」だといい、「世界はだまされてはいけない。制裁を緩和してはならない。」と警告している。

来週、ネタニヤフ首相はバチカンのフランシス法皇に会うことになっている。そこでケリー国務長官にも会って、再度イランに関する警告することになっている。

イスラエルでは、ジュネーブでの交渉と平行して、戦闘機の空中空輸など、空軍の特別訓練も行ってイランを牽制する動きを明確にしている。

<イラン人スパイが危ない!?>

ワシントンポストの記者ダビッド・イギナシアスによると、エルドアン首相が、イラン人でイスラエルのためにスパイ活動をしているとみられるエージェント10人の情報をイランに昨年、流していたことがわかった。

イラン人スパイがイスラエルと接触したのがトルコであるため、エルドアン首相が情報を握っていたと見られる。情報を流した目的は、イスラエルへの敵意からだったとみられる。

*イランの公開絞首刑について

イランでは、上記のようなスパイはもちろん、麻薬関係やゲイなどでも公開絞首刑にされる。人権保護団体アムネスティによると、イランでは2012年中に、少なくとも314人が処刑されたという。

イギリスの大手新聞によると、その公開絞首刑で12分つり下げられた後、医師から死亡を確認されて遺体安置所に入れられた男性(37)が、実はまだ生きていたことが発見された。

男性の家族が処刑の翌日に遺体安置所に行ったところ、男性がまだ呼吸しており、生きていることがわかったという。男性はすぐ病院に収容され、治療を受けているが、回復すると同時に公開処刑のやりなおしということになっている。

世界人権保護団体は、男性の2回目の公開処刑をやめるようイランに要請している。また、イランでは公開絞首刑に子どもたちも大勢見物に来ている。人権保護団体は、その見直しもするよう、イランに要請している。
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