緊張続くウクライナ:オバマ大統領ポーランド訪問 2014.6.3

 2014-06-03
ウクライナをはさんで東西が緊張する中、オバマ大統領がポーランドに到着した。ポーランドは、進出してくるロシアの脅威に対処するためアメリカの精鋭部隊が先発派遣されている国である。

詳細は明らかではないが、今回のポーランド訪問の焦点は、ウクライナ問題とみられる。最近のウクライナ情勢は以下の通りである。

<ウクライナのガス滞納問題>

ウクライナがロシアに対する莫大なガス代を滞納していることに関して、EUの仲介でロシアとウクライナが交渉が行われている。

6月1日が期限だった借金は、ロシアの主張によれば52億ドル。ウクライナが、そのうち7億8000万ドルを支払ったため、今のところガスの供給は停止されていない。しかし、ロシアは9日までに残金を支払わない場合は停止すると言っている。

ロシアは、ウクライナに対し、ガス代を通して非常に厳しい態度をとっている。以前、親ロシア派のヤヌコビッチ大統領だったときは、元ソ連国のなじみで、ガス代は,268ドル/m2だった。

ところが、ヤヌコビッチ大統領が失脚して、親欧米政権になるやいなや、485ドル/m2に値上げ(値上げ率80%)した。これで一気にウクライナは支払いができなくなったのである。

ロシアにガスの供給を止められて困るのはウクライナだけではない。ヨーロッパも同じである。現在、このガス代滞納問題では、ロシアと、ウクライナ+ヨーロッパの構図で交渉が進められている。

<ロシアとNOTO(北大西洋条約機構)の協議は決裂> http://mainichi.jp/select/news/20140603k0000m030101000c.html

ウクライナ国境に展開していたロシア軍が大規模に撤収し、現在2000人程度と言われる。その上でロシアが、今後のウクライナ情勢緊張緩和にむけての大使級の交渉をNATOに申し入れ、NOTOがこれを受け入れる形で2日、協議が行われた。

ロシアは、クリミア半島の併合を認め、またウクライナ周辺に展開しているNATO軍の撤収を要求した。しかし、NATO側は、クリミア半島の併合を認めないなど、互いの主張がおりあわず、結局、決裂に終わった。

NATOの調べによると、親ロシア派の使用している武器はロシア製で、親ロシア派の中には、ロシア人”ボランティア”戦士が多数確認されている。

BBCによると、少なくとも30の棺桶が、ロシア領内へ運ばれて行ったという。
http://www.bbc.com/news/world-europe-27633117

また親ロシア派の中には、チェチェン人も確認されている。チェチェン人は通常反ロシア過激派として知られるが、ロシア人である。今回は、その軍事技術を親ロシア派に提供していると考えられ、事態の複雑化が伺える。

3日、NATOの加盟国国防相たちは、今後ロシアにどう対処するのか、ブリュッセルに集まって協議を始めている。

<東ウクライナで銃撃戦:7人死亡>

新しく選出された親欧米派、キエフのポロシェンコ大統領は、親ロシア派をテロリストとよび、軍事的に排除する方策をとっている。 先日、スロビアンスクの空港奪回したが、ルガンスクでもウクライナ軍と親ロシア派が衝突し、7人が死亡した。

http://www.yomiuri.co.jp/world/20140603-OYT1T50080.html?from=ytop_ylist

オバマ大統領のポーランド訪問は、こうした中で行われているということである。今後、オバマ大統領が何を提示するのか注目される。
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