ハイファ近くまでミサイル 2014.7.10

 2014-07-10
イスラエル軍は続けてガザ地区のハマス幹部の家や、ミサイル発射地、地下トンネルなどへの激しい空爆を続けている。作戦開始から、これまでに空爆した箇所は、500カ所以上にのぼる。

ガザでは、子供や老人を含む60人以上が死亡したと報告されている。イスラエル軍によると、パレスチナ人たちは、空爆できないよう、グループで屋根に登り、人間の盾になっている場合があるという。

今回、BBCは比較的バランスよく、報道しているが、イスラエルは攻撃の前に付近の住民に15分以内に逃げるよう指示しているという。攻撃を受けるガザの様子:http://www.bbc.com/news/world-middle-east-28240137

*インターネットで様々な映像が流れるが、以前の映像をあたかも今回の被害のように流している場合があるので、信頼できる大手メディアかどうかをよくチェックする必要がある。上記はBBC(イギリス国営放送)

イスラエルへの攻撃は、昨日は、ガザから165キロも離れたジカロン・ヤコブ(ハイファから37キロ)にミサイルが着弾して、イスラエル人を驚かせている。ここまでの長距離のミサイルの使用は初めてである。

テルアビブでは、昨日も5発が迎撃ミサイルで撃墜されている。エルサレムでは、サイレンはなし。長期戦になりそうということで、緊張感も若干緩んだ感じ。

南部では、深夜から朝まで40発のロケット弾をあびて、町は麻痺している。キリアット・マラキで軽度の負傷者が出ている。

これまでに呼び出された予備役は14000人。テレビでは、軍服に着替えて任地に赴く男性たちの様子も報じられていた。ネタニヤフ首相は、ミサイル攻撃がなくなるまで作戦を続ける覚悟で、作戦を拡大していく方針を明らかにしている。

<戦争のコスト> http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4540438,00.html

ただし、戦争にはお金がかかる。予備役を招集した場合、国はその雇用主にその間の支払いをすることになる。上記Yネットの記事によると、予備役一人にかかるコストは一日600シェケル(1万8000円)

2012年に行われたガザへの「防衛(雲)の柱作戦」は、規模もさほど大きくなく、1週間で終わったが、20億シェケル(600億円)かかっている。これに加えて市民が、提出してくる被害届けも国が支払うので、相当な出費となる。

紛争が始まる前から、かなりの削減を余儀なくされてきたイスラエル軍だが、戦費をどう捻出するのか。大きな課題である。ハマスも経済的に疲弊しているので、双方、消耗戦争だとする記事もある。

<現地取材報告:全然平気のテルアビブ>

昨日、テルアビブの友人宅を訪ねた。1才4ヶ月のかわいい息子さんウリエル君と、11月に2子を出産予定のお母さんである。1才4ヶ月は午前中、小さな個人宅のデイケアに行っている。その間の午前中、テルアビブではサイレンが鳴った。

午後、友人とともに、ウリエル君を迎えにいった。デイケアでは9人の幼児を預かっているが、サイレンとともに、全員を家の中にある防護室に誘導したとの報告があった。「一応ね」と行った感じで、にこにこしての報告だ。

友人によると、テルアビブでは、多くのデイケアでは、もはやサイレンが鳴ってもそのままにしているところが多いのだとか。

家の中で家族たちと過ごしたが、ミサイルの話よりも、焼き殺されたパレスチナ人の話題でもちきりだった。「ホロコーストを経験したユダヤ人がそんなことをするなんて考えられない」とまだショックの様子だった。

その間に、遠くでどかんという音がしたが、サイレンはならなかった。友人のご主人が「今の聞いた?」といったが、彼以外、だれも聞いていなかった。その後調べると、その音は、やはり迎撃ミサイルがガザからのミサイルを撃墜した音だった。

ビーチに行くと、人々がいつもと変わらない様子で、楽しんでいた。サイレンがなれば、逃げるのであろうが、逃げるところが全然ないところで、水着一つになって、楽しく遊んでいる。

空気全体に緊張感がなく、ミサイルよりも、むしろ、すごい入れ墨をした男性や、どうもいかがわしい感じのむっつりした女性など、別の意味の恐怖の方が先に立った。

テレビのニュースでは、テルアビブにミサイルが多数降った昨夜も、バーは満員。ワールドカップ観戦でわいていたようである。今夜も決勝戦に多数あつまりそうとのこと。

上空では、ミサイルが撃墜されているというのに、あまりにも全然平気で、いつもと全く変わらないテルアビブの町の空気、人々の様子を見て、なにやら肩すかし、ガザのハマスが笑われているような気がした。
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