ゴラン高原・北部情勢とイスラム国 2014.9.7

 2014-09-07
<ゴラン高原・北部情勢>

ゴラン高原のシリア側、国連が管理する国境クネイトラを、シリアのアルカイダ系反政府勢力アルヌスラが占領し、イスラエルへも流れ弾が、時々飛んでくるようになっている。一時、サイレンが鳴って、付近の住民が避難するという事態にもなった。

イスラエルは、一度シリア領内のシリア軍関係への報復砲撃を行っている。アルヌスラに拉致されたUNDOFのフィジー軍兵士45人はまだ解放されていない。

また先週、イスラエルとレバノンの国境付近にいたヒズボラの爆発物エキスパート1人が死亡した。レバノンのアルマナール放送は、この戦闘員はイスラエルが仕掛けた爆発物を排除しようとしていたところ、イスラエルが遠隔操作で爆発させて死亡したと伝えている。

これを受けて、イスラエル国内のメディアには、一時ヒズボラとの戦闘を懸念する記事が流れた。

ヒズボラが、イスラエルに向けて発射準備を整えているミサイルは10万発。これはハマスの10倍である。また、北朝鮮の技術支援で、ハマスと同様に南レバノンからイスラエルに向けた地下トンネルと掘っているという深刻な懸念も伝えられている。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/184726#.VAsFbaW9DCs

北朝鮮は、韓国との間の非武装地帯に地下トンネルを掘っており、ハマスにもその技術を提供したとみられている。

<イスラム国との関係は?>

シリア、イラクで展開するイスラム国と、現在、ゴラン高原にいるアルカイダ系のアルヌスラとは、基本的にはライバル組織であり、敵対する関係にある。ヒズボラもシーア派であるため、スンニ派のイスラム国とは敵対する関係にある。

したがって、現時点では、シリアとイスラエルの国境はじめ北部にイスラム国の脅威が迫っているということではない。しかし、シリアの反政府勢力の中で、イスラム国が急激に勢力を伸ばしているので、警戒は必要。

<イスラム国相手に善戦するクルド人勢力> http://www.bbc.com/news/world-middle-east-29073792

イラク北部にあるクルド自治区のクルド人勢力は、アメリカ軍の空爆という後押しを得て、イスラム国勢力をイラク北部モスル地域の一部の町から撃退することに成功した。

BBCは、以外にも,シリアでISISと勇敢に戦うクルド人の女性部隊(19才前後の女性たち)がいることを報道している。顔をしっかり隠すイスラム国に対して、クルド人たちは、恐れる事なく顔を隠していない。

<イスラム国(ISIS)撃退に乗り出すNATO軍>

*NATO軍:北大西洋条約機構に基づく機構軍で、アメリカを中心とした北米とヨーロッパの連合軍。 

現在、イギリスでNATO軍の会議が開催され、欧米の主要加盟国の首脳が出席している。オバマ大統領は、シリアの穏健派勢力は、アサド政府軍とイスラム国の両方と戦っているが、武器も戦闘人数も足りていないと指摘。

NATO軍は、イラク政府の要請に応じてISISに対抗するアメリカ軍に協力し、イスラム国勢力の進出に歯止めをかける方向で一致した。
連合軍に参加すると見られる国は次の通り:アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、ポーランド、トルコ

シリアから発した混乱は世界をまきこんで、ますます混乱していくようである。

<NATO軍と自衛隊が共同訓練予定>

日本はNATO加盟国ではないが、東京新聞によると、日本も上記NATO会議の分科会に参加。近々自衛隊とNATO軍の初の実働訓練を実施する方向だという。日本も他人事でない!? http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014090502000238.html

<武装するクリスチャンたち>

シリア、イラクなど中東のクリスチャンたちは、イスラム過激派勢力の拡大で、存続が危ぶまれるようになっている。Yネットによると、レバノンのクリスチャンたちは「次はレバノンの番だ。」と警戒し、防衛のために武装をはじめているという。

「イスラム国勢力は、襲うとなるとなんの理由も躊躇もなく、即座に私たちの首をかっ切る。」とその非情さを訴えている。「私たちはだれも殺したくない。だれにも攻撃されたくない。」と言っている。
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