エルサレム・テロ2人目犠牲者 2014.10.27

 2014-10-27
22日、エルサレム市内ライトレールの駅に、車が突っ込むテロで、3ヶ月の乳児が死亡したが、この時に負傷して重傷となっていたカレンさん(22)が、今日、病院で死亡し、2人目の犠牲者となった。カレンさんは1年半前に、エクアドルからイスラエルに移住していた。

東エルサレムでは、このテロ以来、ほぼ毎夜、治安部隊とパレスチナ人の衝突が発生し、緊張が続いている。

昨夜土曜夜には、ライトレール・テロの翌日に発生した衝突で、イスラエル軍に射殺された少年(17才・パレスチナ側は14才と主張)の葬儀が行われた。この時、東エルサレムのシロワン、シュアハット、ベイトハニナなど数カ所で警察と、投石、火炎瓶を投げるパレスチナ人の暴徒が衝突。幸い、これによる負傷者は報告されていない。

今日、日曜夜は、ライトレールの犯人アベド・シャルディ(21の)葬儀が行われる予定となっている。衝突が懸念されるため、葬儀に出席できるのは20人に制限する措置がとられている。

しかし、午後9時のニュースによると、シャルディの遺体の引き取りに関して、家族とイスラエル当局の合意が得られず、遺体がまだ警察に保護されているとという。

イスラエルは、金曜から通常の治安部隊に隊員1000人を増強して警戒にあたっているが、本日、日曜からはさらに1000人加えて、2000人の増強部隊で警備にあたっている。

こうした事態を受けて、テルアビブ市は、子供たちのエルサレムへの遠足を中止することを決めた。これについて、「恐れることがテロを助長する。」といった論議にもなっている。

<東エルサレム・現場より>

今日午後、エルサレム市内からライトレールに乗ってみた。ライトレールは、西エルサレムから東エルサレムを突っ切って、その先にあるユダヤ人地区のピスガット・ゼエブまで続いている。

ライトレールの運行は,2011年に始まったばかりで、車両はまだ新しい。その新しい電車の窓に、明らかに石があたったとみられるひびが、あちこちの窓に残されていた。大きなひびだが、強化ガラスであるため、どれも割れるまでには至っていない。

対抗路線を走る電車の窓にも同様の傷があった。パレスチナ人による投石を受けたのが、1車両だけではなく、そうした事件がここ数日毎日続いているということである。

旧市街のダマスカス門駅を過ぎ、東西エルサレムの境界、フレンチヒルあたりから、各駅に数人の国境警備隊兵士が立っていた。フレンチヒルを過ぎるとすぐに東エルサレムに入り、衝突が頻発しているシュアハット、ベイトハニナ駅と続く。

シュアハット、ベイトハニナといった東エルサレム区域のライトレール駅では、ガザ戦争の直前、6月の衝突の時に、切符自動販売機が破壊され、売上金を略奪された。

その後、販売機の修理はされていないが、ライトレールは、それらの駅にも停車し、パレスチナ人たちを乗せて運行を続けている。(エルサレムでは、ラブカブと呼ばれる市内交通パスの利用が一般的で切符を買わなくても乗れる)

ライトレール沿道のモスクらしき建物の壁には、6月にユダヤ人過激派に殺害された16才のパレスチナ少年の写真が大きく掲げられていた。そのすぐそばにイスラエルの国境警備隊員数人とその車両が見えた。このような敵意に満ちた地域でイスラエル軍の軍服姿で立つのはなかなかのストレスだろう。

昼間なので、何事もなかったが、問題は夜。この近辺は夜になると、治安部隊とパレスチナ人が衝突している。

<エルサレムでのテロを煽るハマス> http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/186574

ガザ・ハマスの指導者の一人マフムード・ザハルは、先のテロで3ヶ月の乳児が死亡した時に、犯人を英雄扱いする発言を行った。さらに、そうした事件が発生するのはイスラエルの占領に責任があるとして、行為を正当化し、テロを煽るような発言をしている。

ところで、東エルサレム以外では、こうしたパレスチナ人との緊張は、ほとんど感じられない。しかし、エルサレム南部地域もアラブ人地区に囲まれており、記者宅周辺(東タルピヨット)でも金曜、窓が揺れるほどのかなり大きな銃声らしき音が数発響き渡った。

何事があったのかは不明だが、今日は、駐車場に、完全武装した国境警備隊車両が何かの調査を行っていた。

じわじわと続く暴力の連鎖。しかも15才以下の子供たちも、暴徒に加わっている。このサイレント・インティファーダと呼ばれる暴力の波が、エルサレム市内へ広がらず、すみやかに沈静化するようにと願う。

*昨日、アメリカの高校で5人が死傷した銃撃事件でも犯人は14才だった。暴力に子供たちが関わる傾向はイスラエルだけではなさそうである。
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