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西岸地区で続いた暴力の波:イスラエル兵2人死亡 2018.12.17

 2018-12-17
先週1週間は、毎日のように、西岸地区で暴力と乱闘の波が続いた。9日の最初のテロから1週間たった16日、一応の落ち着きは取り戻したようではあるが、背後にハマスとイランがからんでいるとみられ、今後の動きが懸念される。

一方、イスラエル国内では、国防相も兼任しているネタニヤフ首相の西岸地区での防衛対策と、テロへの報復措置は、十分でないとする抗議の声が、閣僚からもあがっている。

<西岸地区で毎日のようにテロ事件と乱闘>

9日(日)、西岸地区の入植地オフラのバス停で、パレスチナ人による走行車からの銃撃テロがあり、妊婦(21)を含む7人が負傷、胎児が死亡したテロ事件。イスラエル軍は12日(水)夜、この事件に関わったサレ・バルグーティ(29)をナブルスで射殺した。

その数時間後、10月にバルカン産業パークでイスラエル人2人を殺したアシュラフ・ナアルワ(23)を追い詰め、逮捕を試みたが、武装していたため射殺した。

ちょうどその頃、12日(水)深夜早朝、エルサレム旧市街ハガイ通りでは、パレスチナ人が、超正統派男性をナイフで襲撃し、失敗。付近にいた国境警備隊員たちに向かっていき、男性隊員1人が、かろうじて目を外して顔を刺され、女性隊員1人が足を刺された。テロリスト(26)は、警備隊がその場で射殺した。

https://www.timesofisrael.com/two-police-officers-said-wounded-in-suspected-old-city-stabbing-attack/

13日(木)11:15、9日のテロ事件のあったオフラから5キロで、入植地ギブアット・アサフ近くの国道60号線上のバス停で、再び走行車からの銃撃があり、イスラエル兵のヨセフ・コーヘン伍長(19)、ヨベル・モルヨセフ軍曹(20)の2人がその場で死亡。もう一人の兵士と女性が重傷となった。

テロリストの車はそのまま走り去ってまだ捕まっていない。イスラエル軍はただちに周辺地域(ラマラを含む)を閉鎖し、大規模な犯人捜査に入った。ラマラは特に出入り口に検問所を設けたことから、事実上、包囲した形になった。

*ラマラはパレスチナ自治政府機関があるいわばパレスチナ自治政府最大の町

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5425209,00.html

14日(金)朝、ラマラの裏出入り口付近の入植地ベイト・エルで、イスラエル兵1人(21)が、パレスチナ人にナイフで刺された後、石で頭を殴られて重傷となった。兵士は病院に搬送されたが、危篤状態。テロリストはまだ逃走中。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5425209,00.html

イスラエル軍は、西岸地区道路20か所にコンクリのブロックを置いて、テロ攻撃を防止するとともに、西岸地区広域で、ハマス・メンバーを逮捕する大規模な踏み込み捜査を継続している。エルサレムポストによると、金曜午前中までに、ラマラ、アザリヤ、ヘブロンなどで40人を逮捕。うち37人はハマスメンバーだという。

こうした中、ラマラ北部ヤラゾン難民キャンプでは14日(金)、パレスチナ人数百人とイスラエル軍の武力衝突が発生。パレスチナメディアによると、パレスチナ人1人(17)が死亡。60人が負傷した。

https://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Hundreds-clash-with-Israel-forces-north-of-Ramallah-574357

<ハマス第31回創立記念日”怒りの日”:ハマス支持者とパレスチナ自治警察も衝突>

西岸地区で混乱が続いていた14日(金)は、ハマスの第31回目の創立記念日だった。ハマスの拠点ガザでは、国境付近複数箇所で1万人が集まり、イスラエル軍と衝突。30人以上が負傷した。 *ガザでの正式な式典は16日(日)に執り行われた。

https://www.i24news.tv/en/news/international/middle-east/190953-181214-46-palestinians-injured-in-gaza-border-clashes-as-hamas-calls-for-day-of-rage

西岸地区でも、ヘブロンなど各地で、ハマス支持者らが、シンボルカラー緑の布をまとうなどして、ハマスへの支持を叫んだ。

ハマス活動家らは、最初は、イスラエルの”占領”に対して立ち上がるよう呼びかけていたが、鎮圧に来たパレスチナ自治警察に暴力を振るい始めたため、自治警察も警棒で殴りかえすなどして、パレスチナ人同士の大乱闘となった。

*ややこしいパレスチナ自治政府

テロの波が始まったころ、ハマスは、西岸地区のパレスチナ市民たちに、イスラエルに対し武力で立ち上がるよう呼びかけた。これに対し、パレスチナ自治政府報道官は、武力で立ち上がるのではなく、平和的なデモで立ち上がるよう、よびかけた。

このためか、西岸地区での暴動は、ハマスが願ったほどには拡散しなかったとみられている。

https://www.timesofisrael.com/fatah-tells-palestinians-to-reject-calls-for-new-armed-uprising-in-west-bank/

アッバス議長は、暴力ではなく、平和的なデモでの対抗をよびかけており、イスラエルの治安部隊とは日々協力している。今回もハマス逮捕には、パレスチナ自治警察も協力していたという。

しかし、一方で、アッバス議長は、イスラエル人に対するテロを行った者とその家族への手当、報酬は与え続けているので、テロはいっこうになくならないわけである。

要するに、アッバス議長が、治安面においてイスラエルと協力するのは、ライバル組織ハマスを抑えるためであろう。また、アッバス議長は現在、83歳で、いつ倒れてもおかしくない。

ファタハ党内では、次にだれが議長になるのか、様々な人物がしのぎを削っている。アッバス議長には、はなはだしい汚職(息子たちは億万長者)もあるので、恨み図っている。

イスラエルは、ポストアッバスが、どんな人物かが懸念されるので、これまでになんども暗殺からアッバス議長を守ったという。(知らない敵より知っている敵を維持したほうがよいため)

実際のところ、アッバス後に何者が出てくるのか。パレスチナ問題専門家によると、ハマス(イラン支援)が西岸地区を奪回してしまう可能性も理論上はありうるという。

<背後にイラン:ヨニ・ベン・メナヘム氏(パレスチナ問題を30年以上取材するベテランジャーナリスト)>

オスロ合意以前にアラファト議長に会ったことがあるというジャーナリストのヨニ・ベン・メナヘム氏は、ガザが停戦になったために、イランが西岸地区で事態をエスカレートさせようとしていると分析する。

イランは、南からハマス、北からはヒズボラと両方の背後にいるが、今、西岸地区で攻撃をあおりはじめたということは、ガザでは停戦、北では、北の盾作戦が始まったことで、イランに使える手が西岸地区だけになったとも読み取れなくもない。

イランは今、アメリカの経済制裁を受けて、困難な状況にあるはずだが、だからこそ、中東ではアメリカを象徴するイスラエルを攻撃するというイデオロギーを活発化させているとメナヘム氏は解説する。

<パレスチナ人を襲う過激右派ユダヤ人ユースグループ>

西岸地区でユダヤ人犠牲者が出た場合、要注意なのが、ヒルトップ・ユースや、”プライス・タグ(値札)”と呼ばれる過激右派入植者ユダヤ人ユースグループのパレスチナ人への暴力である。

案の定、先週1週間のイスラエル人へのテロを受けて、ユダヤ人ユースが、西岸地区の複数の地点で、パレスチナ人の車に投石するテロを行った。

特に、イスラエル兵2人が殺害された60号線では、数十人の右派入植地ユースが暴動を起こしたと、人権保護団体とパレスチナメディアが伝えた。

また、西岸地区のイスラエル軍による”占領”に反対し、イスラエル兵の悪事を報告するユダヤ人左派グループ・ベツアレムは、顔は布で覆っているが(従ってユダヤ人と断定は不能?)、ユダヤ人とみられるユースが、パレスチナ人のトラックに投石し、フロントガラスが壊れる映像を、ネット上にアップした。

https://www.timesofisrael.com/settler-youth-riot-at-scene-of-west-bank-terror-shooting/

さらに別の左派ユダヤ人グループ、イエシュ・ディンは、入植者が、パレスチナ人地域エイン・ヤブロウドで実弾を使って襲撃したと伝えている。(未確認)

Times of Israel, エルサレムポストなどによると、イスラエル警察は、パレスチナ人に60号船を通過させないよう要求して、道路を封鎖したた過激右派ユダヤ人20人以上を逮捕した。

https://www.timesofisrael.com/liveblog_entry/over-20-israelis-arrested-for-blocking-roads-to-palestinian-traffic-in-west-bank/

これら過激右派ユダヤ人のユースグループは、宗教的にもパレスチナ人への暴力を正当化しているので、非常に残酷で、罪意識もないので、パレスチナ人たちからは、非常に恐れられている存在である。

<怒る入植地住民:ネタニヤフ首相官邸前で抗議デモ>

こうした危険な状況が続く中、13日(木)エルサレムのネタニヤフ首相官邸前では、西岸地区入植者ら約1000人が集まり、政府に対し、入植地への防衛を強化するとともに、武力的強硬な策を要求するラリーを行った。

参加者たちは、アッバス議長の写真を燃やすなどしながら、ネタニヤフ首相の、西岸地区における政策に反対し、辞任を叫んだ。

しかし、ユダヤ・サマリア地区評議会のヨシ・ダガン議長は、「私は、ネタニヤフ首相の辞任ではなく、首相と閣僚たちに行動をおこす(つまり武力で西岸地区を制圧するなど)よう要求する。」と訴えた。

ダガン氏は、今のネタニヤフ政権の対応は、2000年代の第二次インティファーダ時代、何もしなかったバラク政権と同じだと訴えた。言い換えれば、このままであれば、再びインティファーダのようなテロの連続になると警告しているということである。

また、息子夫婦が銃撃され、まだ生まれる前の孫を殺されたハイム・シルバーステインさんもこのラリーに参加し、「私の孫アミアド・イスラエルは、ただの数字だろうか?政治的な紙上の合意のために、犠牲者たちはまた忘れられるのか?」と、強力な対策を求めた。

また、シルバーステインさんは、西岸地区に新しい入植地を開拓し、孫の名前をつけるよう、呼びかけている。*テロで負傷し、胎児の息子を失ったシルバーステインさんの息子夫妻は、その後順調に回復し、16日、入院中の病院で、初の記者会見を行っている。

https://www.timesofisrael.com/chants-for-netanyahu-to-resign-as-1000-protest-outside-pms-residence/

この他、西岸地区開拓前哨地の中で違法とされ、昨年2月に強制撤去させられたアモナの住民の一部が、撤去前の地に戻ってキャラバンを2つ建て、「この地は購入した土地だ。」と主張している。

https://www.timesofisrael.com/amid-palestinian-terror-settlers-set-up-2-caravans-at-razed-amona-outpost/

<イスラエル政府の対応>

ネタニヤフ首相は、13日、ユダヤ・サマリア地区評議会のヨシ・ダガン氏ら入植地の指導者たちに次のように約束した。

①テロリストが判明した場合、48時間以内に家を破壊する。
②ユダヤ・サマリヤ地区(西岸地区)にいるハマスの拘束をすすめるとともに、イスラエル軍の駐留を強化する。
③道路の防衛強化とともに、検問所を増やす。
④アル・ビレは包囲し、テロリストの家族や協力者のイスラエルへの入国許可を剥奪する。

また、まだ違法とされるオフラを含む、入植地の家屋数千件の合法化への手続きをすすめることや、西岸地区に新たに産業パークを2つ建設することに許可を出す方針なども表明している。

入植地の合法化については、マンデルビット司法長官が、2000件分について、着手する方針を決めたとシャキード法務相が発表した。しかし、具体的な情報はない。

ネタニヤフ首相は、これまでからも、約束はしたが、実際には実行しなかったというようなことが少なくなかったため、入植地の指導者たちは、約束は実現してはじめて信用できると言っている。

https://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Netanyahu-to-increase-West-Bank-security-and-settler-following-attack-574290

<また政権崩壊の危機!?閣僚たちがネタニヤフ首相の西岸地区対策に抗議ラリーに参加>

16日(日)、上記入植者たちの首相官邸前でのラリーに、現在、ネタニヤフ政権の閣僚と、連立に加わっている政党の議員たちが参加し、ネタニヤフ首相に、西岸地区対策を、もっと強硬に切り替えるべきだと呼び掛けた。

参加した閣僚は、ナフタリ・ベネット教育相(ユダヤの家党党首)、アエレット・シャキード法務相、ウリ・アリエル農業相、ヨアブ・ギャラント住宅相と、リクード(ネタニヤフ首相党首)、クラヌの議員たちである。

これに対し、野党の未来がある党のヤイール・ラピード党首は、これに対し、「閣僚、議員たちが自らを攻撃するとは悲しいことだ。西岸地区から近いうちに火がでることは、前から治安組織が警告していた。

問題は、ネタニヤフ首相が、外交的な対処や、アッバス議長との協力などの対処をしてこなかったことだ。今、彼らはそれを自らで抗議しているのだ。」と語った。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5426921,00.html

<死亡したイスラエル兵2人について:最後の朝のコーヒーと身代わりの死>

13日(木)に、イスラエル軍兵士2人が犠牲になったバス停のすぐ近くには、小さな移動キオスクがあった。テロの犠牲になったヨセフ・コーヘン伍長(19)と、ヨベル・モル・ヨセフ軍曹(20)は、このキオスクで、コーヒーとブレッカスを購入。その直後にパレスチナ人の車両が銃撃とともに走り去り、2人は出血して地面に倒れた。

このキオスクで2人にコーヒーを販売したラズ・シェンさんは、食べ物を買って行った2人の笑顔とその直後のテロをすべて目の当たりにしたという。

さらに、後でわかったことだが、モルヨセフさんは、自分の任務は終わっていたのだが、友人に頼まれて、この日のこのバス停での任務を引き受けていた。まさに身代わりになって死んでいったということである。

14日(金)、モルヨセフさんの葬儀はアシュケロンで行われた。副大臣のマイケル・オーレン氏などを含む2000人が参列した。

ヨセフ・コーヘンさんは、超正統派家族出身で、家族の反対を押し切ってイスラエル軍の超正統派部隊に入隊。その後は、家族から離れ、友人たちとともにベイトシェメシュに住んでいた。しかし、家族とは疎遠ではなく、犠牲になる直前も両親や親族と過ごした。

同じく14日(金)に、オリーブ山墓地で行われた葬儀で、父親で超正統派ラビ・エリヤフ・ミラブさんは、「ヨセフよ。こんな日が来るとは思いもしなかった。神は与え、また取り去るということは信じているが、実際には思いもしなかったことだった。」と泣き崩れたという。

葬儀には、超正統派、軍関係者、世俗派など様々な人々が参列していた。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5426041,00.html

<石のひとりごと>

テロで人が死亡するたびに毎回書いているが、この若い2人の兵士の明るい笑顔の写真をみていると、家族や友人たちはいったいどうこの痛みを受け止めるのだろうか。その痛みを思うとこちらにまで、深い暗闇というか、言い知れない痛みが響いてくる。

直前にコーヒーとブレッカスを買った若い二人。まさか、その直後に自分が死んでしまうとは、まったく、まったく夢にも思っていなかっただろう。家族にしても、彼らが家に帰ってくることはもう二度とない。厳しすぎる現実だ。きっと、今にもあの扉から「ただいま」と言って帰ってきそうな気がしているだろう・・

この記事を書くために、今一度ネットで検索をかけた。すると、もはや帰ってこないイスラエル兵の同じような葬儀の記事、記事、記事・・・家族や友人が抱き合って泣いている写真はどれも同じようなのだが、日付も名前も違っていた。

その一つ一つは、記事にしたと思うが、申し訳ないことに、もはやまったく覚えていない。けっこうな数であったことに改めて、痛みを覚えるとともに、イスラエルという国の存在の厳しさを実感させられた。
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西岸地区・銃撃テロで妊婦重症・胎児死亡 2018.12.13

 2018-12-13
9日午後9時すぎ、西岸地区入植地オフラで、バス停にいた人々に向かって、走行中の車から銃を乱射するというテロが発生した。このテロで、妊婦1人を含むユダヤ人7人が負傷した。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5422732,00.html

妊婦は、シーラ・イシュ・ランさん(21)で、上半身に銃撃を受けて重傷となったが、その後意識を回復し、現在、状態は安定している。しかし、シーラさんが出血多量に陥っていたため、胎児(30週(7ヶ月半)男児)は、帝王切開で取り出され、新生児ICUで保護されていたが、4日目の13日夜、死亡した。

死亡した男児の葬儀は、病院にいる両親不在の中、祖父母らと数百人が集まって執り行われた。ユダヤ教律法により、男児はアミアド・イスラエル(イスラエルの民は永遠に)と名付けられたのちに葬られた。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/256083

シーラさんの夫で胎児の父親のアミハイさんも現場にいて負傷し、同じ病院に搬送されている。シーラさんの証言によると、アミハイさんは、シーラさんを守ろうとして負傷したとのこと。2人は、シーラさんの意識が回復したのち、病院で再会をはたしている。

今回の被害者7人は、このバス停付近の事故で亡くなった人を記念し、ハヌカの最後のろうそくに火を灯す行事に参加したのちにバスを待っていて被害にあった。被害者の中には、16歳少女2人も含まれていた。

<イスラエル軍:大規模踏み込み捜査:3日目に犯人射殺>

テロ事件発生時、現場近くにはイスラエル兵がいて、犯行車両に発砲したが、車はそのまま走り去った。イスラエル軍は、ただちに現場付近でラマラ近郊のパレスチナ人地区シルワドとアル・ビレへ、大規模部隊による踏み込み捜査を行った。

翌10日には、ラマラ近郊のパレスチナ公共放送ワファへの踏み込み、監視カメラの押収などが行われた。イスラエル軍の踏み込みにより、アッバス議長官邸近くを含む複数地点で小規模な衝突が発生し、負傷者も出た。

https://www.timesofisrael.com/idf-hunts-palestinian-gunmen-raids-pas-official-wafa-news-agency-in-ramallah/

捜査が始まって3日後の13日夜、胎児が死亡した数時間後、イスラエル軍はラマラ北部のスルダで、オフラでのテロを行ったとみられるパレスチナ人、サレ・バルグーティを、タクシーに乗っているところを射殺した。タクシーに同乗していて負傷したパレスチナ人は、イスラエルの病院に搬送されたとのことである。

この他、シルワドで、事件にかかわったとされるグループを逮捕し、パレスチナ自治政府のムカタ近郊の家を包囲したなど、エルサレムポストは伝えている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5424886,00.html

パレスチナ自治政府のアッバス議長は、テロ発生後、「テロは、イスラエルの支配地域で発生したのであり、パレスチナ側に責任を問われるのは心外だ。」と語ったと伝えられている。ハマスは、事件を歓迎するとの声明を出した。

<西岸地区での戦い:ハマスはガザだけにあらず>

西岸地区では、最近、死者が出る深刻なテロが相次いでいる。10月、バルカン産業パークで、ナイフと銃撃によるテロで2人死亡。9月、グッシュ・エチオンで、ナイフによるテロで1人死亡。8月には60号線のバス停に突っ込むテロで女性一人死亡。7月エルサレム北アダムでナイフにより1人死亡。3月2件、2月2件、1月1件。

これらに対し、イスラエル政府は、テロリストの家を破壊することと、逆に入植地の建築を増やすなどの政治的”反撃”は行っているが、強力な武力による反撃は行っていない。西岸地区のユダヤ人入植者たちからは、これに対する不満が高まっている。

シン・ベト(国内治安組織)のナダブ・アルガマン長官は、国会委員会において、ハマスが、西岸地区からも攻撃しようとしているという現状を述べ、西岸地区が平穏から程遠いという認識を持つべきであると述べた。

アルガマン長官によると、昨年だけで、未然に防いだテロは480件。摘発は、ハマスのセル219件、単独の犯行590件に上っている。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5422732,00.html

*13日深夜すぎ、イスラエル軍が、10月にバルカン産業パークで市民2人を殺害したパレスチナ人シャラフ・ワリード・スレイマン・ナアルワ(23)をナブルスで追い詰め射殺したとのニュースが入っている。

https://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Israeli-security-forces-kill-Barkan-terrorist-574226
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ガザへのカタール現金搬入第2回目をめぐって 2018.12.08

 2018-12-08
北部を優先して、南部で、ガザのハマスへの攻撃をしなかったことは、南部住民には、がまんならないことであろう。そのガザへは、イランと同盟しているカタールが資金提供を始めたことは前回お伝えした通り。

11月に、ガザとイスラエルの停戦に伴い、現金1500万ドルがガザに搬入されたことで、未払いの給料がガザ市民に支払われた。この時1000万ドル分の燃料も搬入され、下水や水の供給に関する改善がみられていると伝えられている。

それからすでに12月分として、6日、カタールからガザへ2回目の現金1500万ドルが搬入された。この資金により、ガザ住民たちは、給料の50%を受け取ることになっているとのこと。今回の受け取りには、ハマス指導者イシュマエル・ハニエが現れたという。つまり、現金はハマスに入ったということである。

しかし、この現金は、イスラエルの承認の元、イスラエル経由で搬入されている。イスラエルは、もしこれが、パレスチナ自治政府経由であれば、ガザに現金は届かないはずだ(着服するので)と、イスラエルの好意を強調している。

https://www.timesofisrael.com/hamas-workers-collect-salaries-as-qatar-injects-more-cash-into-gaza/

にもかかわらず、7日金曜には、相変わらず、ガザ国境に1万人が集まって暴動を行い、イスラエル軍との衝突で33人が負傷した。

https://www.i24news.tv/en/news/international/middle-east/190464-181207-33-palestinians-injured-in-gaza-border-protests-health-ministry

今回、イスラエル政府は、北部情勢を優先して、南部を後回しにしたわけだが、ハマスにこれほどの現金を、しかもイランと同盟関係にあるカタールから引き渡して大丈夫なのか。。。とは素人でも思うことである。

これについて、イスラエル政府は、現金は「ガザの人道支援のため」と説明している。しかし、南部住民は、こうした政府の方針に怒りを隠していない。

8日、安息日開けには、「ハマスにハヌカの贈り物は不要だ」とするデモを行う予定になっている。
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ガザ停戦その後:カタールの資金で伝染病阻止か 2018.12.5

 2018-12-05
イスラエルとハマスの間で交わされた合意では、国境でのデモを沈静化させることが含まれていたことから、ハマスは、できるだけ国境に近づかないようにと指導したている。しかし、11月30日金曜、ガザ国境では、相変わらず1万人がデモに参加し、イスラエル軍との衝突で、17人が負傷した。

https://www.timesofisrael.com/10000-palestinians-protest-along-gaza-border-14-said-wounded-by-idf-fire/

停戦と並行して、カタールが調達した1500万ドルと、燃料1000万ドル分について、イスラエルでは反発もあったが、この資金により、ガザでは、下水処理が再開され、浄化された水が市民に配給されはじめたという。これにより、伝染病が予防され、間接的にはイスラエルの益になったかもしれないとのニュースが入っている。

Yネットによると、これまでガザ市民が、水道の供給を受けていたのは週に1回程度だった。今は2-3日に一回になっている。しかしそれでもまだ伝染病発生の可能性があるとして、国連は、ガザ市民へのワクチンを要請。ワクチンは、イスラエルからガザへ搬入されたとのこと。

カタールは、この資金供給を毎月6ヶ月継続することになっている。計1億5000万ドル(約170億円)になる。カタールの資金がテロではなく、ガザ市民のために使われつづけることを願うばかりである。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5414906,00.html
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ガザ情勢:25時間後に停戦へ 2018.11.15

 2018-11-15
12日16:30に始まったガザとの戦闘は、約25時間後に停戦となった。この間、イスラエルへ発射されたロケット弾は約500発。このうち、アイアンドームが迎撃したのは約100発だった。

残り約400発のうち、多くは空き地に着弾したが、アシュケロン、ネティボット、スデロットでは、民間住宅に着弾して大きな被害が出た。これにより、1人が死亡。27人が負傷した。

これに対し、イスラエル軍は、ハマス関連軍事施設などへの激しい空爆を行った。予備役兵の徴集は行われていなかったが、ガザとの国境周辺には、増強された陸上・戦車部隊が待機。迎撃ミサイルの数も増やしていたことから、大規模な攻撃もありうると緊張が高まった。

こうした中、13日午後、アラブ系メディアが、エジプトと国連の仲介で、ハマスとイスラエルが”停戦”に合意したと伝えてきた。この時点ではイスラエルはこれを否定。

この日、7時間に及ぶ治安閣議を行っていたイスラエル政府は、イスラエル軍に対し、内容は明らかにしない形で「作戦継続」の指示を出した。しかし、夕方になり、南部住民には、通常に戻るようにとの指示。後にイスラエルも停戦に合意したことを認めた。

ネタニヤフ首相は、「ハマスは停戦を懇願してきた。」と語っている。イスラエルが本気になれば、ガザへの絨毯攻撃も不可能ではないことから、ハマスに、イスラエルの本気を見せ、戦わずして屈服させる手を使ったとも考えられる。ネタニヤフ首相は、以前にもこの手を使って大規模攻撃を直前でキャンセルしたことがある。

一方、ハマスは、ネタニヤフ首相のコメントとは違い、”シオニスト(イスラエル)”が平穏を守らないなら、ベエルシェバやもっと拡大した地域にまで攻撃範囲を広げると脅迫していた。停戦が成立した後は、いつもの「勝利宣言」を行っている。

https://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Escalation-enters-second-day-as-rocket-sirens-sound-across-southern-Israel-571789

<イスラエル国内の被害状況>

12日、戦闘がはじまってまもないころ、アシュケロンでは、大型バスにガザからの戦車砲が直撃し、バスは炎上して大破した。この時、イスラエル兵1人が重傷を負った。しかし、砲撃はイスラエル兵の一団が、このバスから降りた直後であったため、間一髪で大惨事をまぬかれた。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/254681

その後、アシュケロン、ネティボット、スデロットではアパートや家屋に、ロケット弾が着弾し、建物に大きな被害が出た。

現地報道によると、ロケット弾が屋根から飛び込み、小さな金属片が飛び散って、家の中が灰色で穴だらけとなった建物や、爆風で家の中がめちゃくちゃになった部屋。血まみれの床や、負傷しながらも逃げようとしたのか血まみれになったドアノブなどが報じられている。

https://www.timesofisrael.com/rockets-mortars-from-gaza-continue-despite-reports-of-330-p-m-ceasefire

アシュケロンでは13日、直撃を受けたアパートの中で、パレスチナ人男性1人が死亡。女性1人が重症。2人は、爆風でがれきとなった家屋から消防士が救出したのだが、男性の遺体を掘り出すのに1時間かかったという。攻撃を受けた他の町も含め負傷者は計27人。ショックや軽傷で病院に搬送された人々も多数いる。

<唯一の犠牲者はパレスチナ人>

今回、これほどのロケット弾攻撃を受けて、死者が1人だったというのは奇跡であったといえる。その1人は、皮肉なことにヘブロン出身のパレスチナ人だった。

犠牲となったのは、合法的な労働許可の下、アシュケロンで働いていたマフムード・アブ・アスバさん(48)。マフムードさんは、6人の子供(最年少は4歳)の父親で、ガザ情勢の悪化から、この朝、ヘブロンへ帰宅すると家族に伝えていたという。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5400646,00.html

<イスラエル軍:人は殺さず施設のみへの攻撃>

昨日からの攻撃を受け、イスラエル軍はガザ内部への空爆を実施した。攻撃対象は、地下トンネル、武器庫などの他、プロパガンダを流していたとみられるガザのテレビ局など。7階建ビルを完全に破壊するような激しい空爆を160箇所に対して行ったと伝えらえている。

しかし、今の所、ガザから犠牲者が出たという報道はないので、攻撃の前に周辺住民に避難を促してから攻撃するという、”人は殺さず、施設のみ破壊する”という方針を貫いたとみられる。

<ハマスは武力でたたくしかない!?:割れるイスラエル世論>

ハマスとこうした短期の武力衝突は、今にはじまったことではなく、何度も同じことが繰り返されている。今回も徹底的にハマスを打倒しない道を再び選んだことに、閣僚からも疑問の声があがっている。

特に今回は、ハマスにカタールの資金が入った直後の出来事であったことから、ハマスにはアメを与えても全く無駄だという意見も少なくない。相当な被害を受けた南部住民も数百人が、徹底的なハマスつぶしを今回も行わない政府に対して怒りを爆発させ、国境でタイヤを燃やすなどのデモを行った。

その一方で、テルアビブやハイファなどでは、逆にガザとの国境を閉じていることが争いの元だと訴え、国境を開くよう訴えるデモが予定されているという。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/254689

<石のひとりごと>

ハマスとの付き合いは本当に難しい。自分から攻撃をしておいて、堂々と停戦を申し出てくる。実際のところ、これは停戦ではなく、休憩にすぎない。次回の攻撃は、たんに時間の問題である。実際のところ、このような相手に、アメを用いることが有益とは考え難い。

とはいえ、イスラエルが、圧倒的な武力でもってガザへの総攻撃を行えば、自国民にも犠牲が出るし、戦闘の後、その後始末をさせられることもまったく部が悪い。ガザ市民を犠牲にすることで、さらなる憎しみをかう上、命を最も価値あるものとするユダヤ教の性質上、イスラエル自らも罪責に苦しまねばならない。

さらに、ガザの駐留を余儀なくされ、その復興に大金を使わされることも目にみえている。総攻撃をしても、ろくなことはまったくない。

しかしながら、ひっきりなしになり続けるサイレンの音は、まったくもって耐え難い。夜中に叩き起こされ、シェルターに走る。子供たちの多くはPTSDに苦しんでいる。いいかげんにハマスを一掃してほしいと訴える南部住民の政府への不満は十分理解できる。同時に政府が大規模にガザを一掃しない、できないことも理解できるのである。

「主よ。いつまでですか。」という聖書のことばが聞こえてきそうである。
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緊急!ガザ情勢急速に悪化中:南部にロケット弾の雨 2018.11.13

 2018-11-13
12日夕刻(日本時間13日深夜ごろ)から、ガザからイスラエル南部にロケット弾が降りそそぎ、ハマスとイスラエルが戦闘状態になっている。このままイスラエル軍が、ガザへの大規模な攻撃に入る可能性もあり、ガザ情勢は急速に悪化しつつある。ことの流れは以下のとおりである。

ガザでは、エジプトの仲介により、ハマスとイスラエルの間になんらかの関節的合意が成立したと伝えられ、金曜のガザ国境での暴動も一応の沈静化を見せていた。

また、合意に基づき、先週8日(木)には、カタールからの資金1500万ドル(約20億円:スーツケース3つに入った札束)と燃料が、イスラエルの国境からガザに搬入された。とりあえず、ガザの市民生活改善をはかり、長期的には、エジプトとイスラエルの国境閉鎖を緩和していくという流れであった。

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5398709,00.html

CNNによると、カタールの出資金は、長期間未払いになっていたガザの公務員の給与として支払われたとのことで、ガザからは、とキャッシュを並んでいるガザ公務員の群衆の様子が伝えられた。カタールからの資金は、9日、10日と48時間以内にすべて、市民らに支払われたもようである。

https://edition.cnn.com/2018/11/11/middleeast/gaza-qatar-humanitarian-intl/index.html

ところが、その一方で9日金曜には、再び暴動と国境破りが発生。12日(月)には、ガザ領内での極秘の作戦を行っていたイスラエル軍部隊が、パレスチナ人にみつかって、交戦状態になった。この時、双方の司令官が死亡したのだが、その後、ガザからはロケット弾が断続的にイスラエル南部に撃ち込まれ、バスや家屋にも着弾して市民に重傷者も出ている。

急速に悪化するガザ情勢は以下のとおり。なお、現在も進行中のニュースであるため、今後も注目し、一刻も早い沈静化を祈っていただければと思う。

<ガザ内部で交戦:イスラエル軍少佐1人死亡>

9日(金)、国境で12000人のパレスチナ人がデモを行う中、1人がガザからイスラエル領内500メートル入ったホフ・アシュケロン地域のモシャブに侵入。グリーンハウスに放火する事件が発生した。これを受けて、南部住民たちが、ガザへ燃料や食料などを搬入するトラックの列を妨害するデモを行った。

住民たちは、パレスチナ人が家屋からわずか数十メートルのグリーンハウスにまで侵入できたことに怒りと不安を訴えている。この日のパレスチナ人による国境のデモでは、イスラエル軍に爆発物を投げつけたため、催涙弾で対応。パレスチナ人1人が死亡。37人が負傷した。

https://www.timesofisrael.com/southern-residents-block-gaza-cargo-crossing-in-protest-of-violence/

続いて12日(月)夕刻、イスラエル南部ガザ地区周辺地域で、ミサイルの警報が連続して鳴り響いた。飛来したミサイルは17発。このうち、3発はアイアンドームが迎撃した。被害は報告されていない。

ミサイルが飛来していたころ、ガザ北部カン・ユニス(国境から3キロ内部)では、極秘に任務を遂行中であったイスラエル軍の特殊部隊が、パレスチナ人にみつかり、交戦状態となっていた。

この戦闘で、ハマス関係者7人が死亡。イスラエル軍では、”メム”少佐(41)が死亡。兵士1人が負傷した。この後、イスラエル空軍が空爆を行いつつ部隊を救出・負傷した兵士は病院に搬送され、容体は落ち着いているとのこと。*メム少佐の本名は、任務の性質上か、極秘のままにされている・

https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5397926,00.html

この時の空爆で、ハマス戦闘員6人が死亡した。ハマスは、特殊部隊が、ハマスのカッサム部隊司令官ノウル・バラカの暗殺に来ていたと主張している。イスラエル軍は、これを否定。軍の報道官は、「暗殺や誘拐ではなく、情報収集が目的だった。」と述べている。

死亡した少佐については、名前は公開されていないが、2人の子供の父親だったという。このランクの司令官が戦死するのは2014年のガザとの戦争以来であった。月曜に行われたメム少佐の葬儀には、リブリン大統領他、大勢が参列した。

一方、ハマスも、その指導者イシュマエル・ハニエが出席し、ガザ地区で死亡した7人の葬儀を行った。葬儀では、数千人の群衆が復讐を叫んでいたという。

https://www.timesofisrael.com/lawmakers-offer-condolences-after-courageous-idf-officer-killed-in-gaza/

ネタニヤフ首相は、第一次世界大戦の終戦100周年でパリを訪問中であったが、急遽帰国した。

<ガザからのロケット弾でイスラエル人重症:スデロット>

12日の日中、ガザとの国境を走っていたバスが銃撃を受けた。これにより、男性(19)が重症。運転手もショックで病院に搬送されたもよう。*負傷の経過についてはメディアによってまだ混乱がみられる。

午後5時前(日本時間0時前)以降、午後7時現在で、まだイスラエル南部からシュケロンまでアラームが断続的に続いている。すでに200発以上がイスラエルに向けて発射され、1発は、スデロットの家屋を直撃。さらにスデロットでは、ガス管が破裂して火災が発生している。

また破片などで数人が負傷しているもよう。こうした事態を受けて、イスラエル空軍が、ガザのハマスを攻撃している。

https://www.jpost.com/Israel-News/More-than-50-rockets-fired-from-Gaza-to-Israel-571687

なお、12日(月)、ガザ周辺地域の学校は閉校とされ、市民はシェルターの近くで待機するよう指示されていた。現在、スデロットはじめ南部住民は、シェルターに入っている。ネタニヤフ首相は緊急治安閣議を行っている。

https://www.jpost.com/Israel-News/More-than-50-rockets-fired-from-Gaza-to-Israel-571687

<石のひとりごと:どっちがはじめたか>

戦争は、いつでもはじまりうるのがガザ情勢だが、今回、ハマスは、イスラエルが、先にガザ内部で作戦を行っていたことが原因だと怒り狂っている。しかし、イスラエル軍関係者によると、こうした極秘の情報収集作戦は、これまでからも行われていたのであり、今回が初めてではないという。

同じような状況で始まったのが、第二インティファーダであった。当時、アリエル・シャロン氏が神殿の丘の丘に入ったことが原因だとして、パレスチナ人はバスなどへの自爆テロを繰り返した。確かにタイミングは悪かったが、同氏が神殿の丘に上がるのはその時が初めてではなかったと聞いている。

今回も、パレスチナ人たちが、怒りを正当化し、イスラエル国内での怒りで恐ろしいテロを行うことのないようにと祈るばかりである。

しかし、その前にパレスチナ人が、イスラエルに侵入して、グリーンハウスに放火し、イスラエル人農家の長年の努力のすべてを奪ったということについては、どう考えているのだろうか。

また、ハマスは、エジプトの必死の仲介によってカタールから膨大な資金をもらい、それをイスラエルから搬入してもらったばかりなのであるが、それに対する感謝などは、まったくゼロということのようである。

被害をうけまくっている南部住民を納得させるためにも、この先、イスラエルができることとしたら、いよいよハマスの一掃しか残らない感じではあるが、そうなると、ハマスではない一般のガザ市民たちが多数犠牲になることはさけられない。イスラエルの指導者は今、大きな決断にせまられている。
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