ウクライナ:ドネツク暫定政府がユダヤ人を脅迫か 2014.4.18

 2014-04-18
ドネツクのウクライナ政府関係庁舎を、親ロシア派が占拠して暫定政府を立ち上げ、ロシアが介入寸前と緊迫しているウクライナ情勢。17日、ジュネーブでケリー国務長官、ロシアのラブロフ外相、EU、ウクライナ暫定政府(キエフ)の代表が、緊急の会議を開いた。

会議は夜までかかったが、17日夜、”ケリー国務長官が、非合法の組織の武装解除と公共施設の明け渡しを含む6項目で同意したとの共同声明を出した。実行されれば、緊張緩和につながる。しかし、実行されるかどうかが問題だとケリー国務長官。

こうした状況の中、ドネツクの”暫定政府”が、ユダヤ人に手渡したとされる文書が問題になっている。

文書はドネツクのシナゴグ周辺で配布されたもので、暫定政府の旗印とともに「ユダヤ人市民は、ユダヤ人であることを自己申告せよ。もし応じない場合は、財産を没収の上、追放する」と書かれている。

暫定政府は関与を否定しているが、いずれにしてもこうした文書が出回っただけでユダヤ人を恐れさせるには十分である。
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米・反ユダヤ主義・高齢者施設テロで3人死亡 2014.4.15

 2014-04-15
日曜午後1時、アメリカ南部のカンサス州カンサスシティ(人口2万人)にあるユダヤ人コミュニティセンターの高齢者施設で、銃の射撃テロがあり、3人が死亡した。

死亡したのは入居の男性(69)と、訪問していた孫の14歳の少年も一緒に死亡した。犯人は、その後別の施設に侵入し、入居中の母に会いに来ていた女性(53)を殺害した。

犯人は人種差別を動機とした恐ろしいテロを行ってきた*KKK(クークラックスクラン)のフレイザー・グレン・クロス(73)。現行犯で逮捕されたが、逮捕された時「ハイル・ヒットラー」と叫んでいたという。

犯人は異常なヒトラー崇拝者で、事件が過ぎ越の祭りの直前でもあったことから、狙いはユダヤ人だったと考えられている。しかし、皮肉にも死亡した3人は全員ユダヤ人ではなかった。

なお、このコミュニティセンターは、ユダヤ人とそれ例外の人々が平和に共存してる地域だったため、このような事件がおこって、住民は驚いているという。

ネタニヤフ首相は、殺害された3人の家族へお悔やみの手紙を出した。

*KKK-もともとは1870年代、アメリカで黒人を躾けるとして白装束で、黒人に集団暴力をふるった白人組織。いったん消滅したものの20世紀初頭復活し、さらに過激テロ集団となりイスラムやユダヤ人などにも暴力をふるった。再び弱体化した後、最近また復活していると警告されていた。
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アンネ関係書籍問題・その後(朝日新聞より)2014.3.4

 2014-03-04
東京都内の図書館で、アンネ・フランク関係の書物が300冊にわたって破られた事件。東京のイスラエル大使館は、杉並区などにアンネ・フランクに関連する書籍300冊を寄贈した。

イスラエル大使館からだけでなく、一般の日本人からも、140冊以上のアンネ関係書籍が多数寄贈されている。うち137冊は「杉原千畝」を名乗る人物だったという。

朝日新聞によると、イスラエル大使館に届けられた謝罪の電話や手紙は1000件を超えるという。イスラエルのルツ・カハノフ中日大使は、「日本人の暖かい反応を得られ、犯人の意図とは逆の結果になった。」と語っている。
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ウクライナのユダヤ人が危ない!? 2014.2.24

 2014-02-24
ウクライナの首都キエフで続いている反体制デモ。100人近い死者を出して22日、ついに親ロシア派のヤヌコビッチ現大統領が議会で不信任決議を出され、失脚するに至った。

同時に親米派のティモシェンコ元首相が釈放され、ウクライナは東西分裂かとも言われる状態になっている。

ウクライナの歴史を見ると、こうした政治不安の時に懸念されるのが、反ユダヤ主義暴力である。

土曜日、ユダヤ機関主席のナタン・シャランスキー氏は、全力をあげて、ウクライナのユダヤ人コミュニティの保護に乗り出す方針を明らかにした。

まず手始めとして、ウクライナのユダヤ諸団体の防衛能力強化が行われる。資金は、2012年フランスでユダヤ人教師らが射殺されたテロを受けて設立されたユダヤ共同体緊急支援基金から拠出する。

<ウクライナのユダヤ人虐殺の歴史>

ウクライナには相当恐ろしい反ユダヤ主義の歴史がある。

ウクライナでは1905年、反政府革命が勃発。同時に、「血の中傷(ユダヤ人が儀式にクリスチャンの血を使っているという中傷)」によるポグロム(ロシアでのユダヤ人虐殺)が各地で起こるようになった。

キエフ周辺では、1919年、数回にわたってユダヤ人共同体が襲撃され、ユダヤ人14人が殺害、9人が負傷、15人の女性や少女が集団暴行を受けた。これをキエフ・ポグロムという。この後、ウクライナ中にポグロムの波が広がっていく。

このポグロムの波で、1326回のポグロムが発生し、死亡したユダヤ人は、3万から7万人。数千人のユダヤ人女性が暴行された。多くのユダヤ人コミュニティが全滅し、50万人がホームレスになったともいわれる。

ウクライナ南部のオデッサでは1880年代からポグロムが記録されているが、1941年10月の虐殺が特に恐ろしい。この時、オデッサとその周辺の町での虐殺も含めると、ユダヤ人10万人以上がたった3日間で虐殺された。

19000人は射殺された後、倉庫に入れて焼却(ある者は生きたまま焼却)。2万人は、40-50人をひとまとめにして、穴の上に立たせ銃殺してそのまま穴へ落ちるようにしていたが、時間がかかりすぎるため、倉庫などにユダヤ人を押しこめて、まとめてマシンガンで銃殺。建物はそのまま焼却している。

それでも生き残った3.5~4万人は、建物がまったくないゲットーに連れて行かれ、10日間(10月25日から11月3日)屋外に放置された。低体温でほとんどが死亡した。

<ウクライナのユダヤ人の現在>

イスラエルが建国する1940年代まで、ウクライナには270万人のユダヤ人がいた。イスラエルの建国と、1970年代の移住の波で、そのほとんどがイスラエルへ移住。

今もウクライナにいるユダヤ人は、約6~7万人。ほとんどは首都キエフに住んでいるが、オデッサなどにもユダヤ人が在住している。
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イスラエル・アパルトヘイト・ウイーク

 2014-02-24
文字色今週月曜から、オックスフォード大学などイギリスとアメリカの著名な大学でいっせいに、毎年恒例の「イスラエル・アパルトヘイト・ウイーク」が開催される。

このイベントでは、大学内で、反イスラエル的な講義やワークショップ、BDS(イスラエルへのボイコット運動)が展開される。主催はそれぞれの大学周辺のパレスチナ関係団体である。

これらの大学に留学中のイスラエル人学生たちは、「イスラエル・アパルトヘイトを訴える人々は、パレスチナの存在を認めてもイスラエルの存在は認めない。要するに、彼らが反しているのはアパルトヘイトではなく、イスラエルの存在そのもなのだ。」と語っている。

<日本でも反ユダヤ主義?>

日本でも報じられたことと思うが、21日、東京都内の複数の図書館で、アンネ・フランクに関する書籍280冊からページが破られているのがみつかった。反ユダヤ行為ではないかとして注目されている。

この件は、イスラエルだけでなく、BBCでもトップ記事の一つにあげられていた。

<ソーダストリーム見学で気を変えた教会指導者たち>

イスラエルのボイコット運動で最近注目されたソーダストリーム。2月20日、イスラエル・ボイコットを展開しているアメリカのプレスビタリアン(長老派)教会の指導者14名が、西岸地区にある同社工場を実際に見学に訪れた。

代表団は、工場で働くパレスチナ人とも会話し、実際には、工場が西岸地区にあることで、逆にパレスチナ人の益になっていることを確認。14人はボイコットを停止することを決めた。

この機会を実現したのは、AIFL(American Israel Friendship League)で、今回のように、様々な代表団をイスラエル現地に派遣し、実際に見、現地の人々に会う機会を提供している。

ところで、Yネットの報告によると、ボイコット運動の中にあっても、イスラエルとヨーロッパの貿易は2013年、6.4%増えていたという。
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