ビル火災で50人死亡か:テヘラン 2017.1.20

 2017-01-20
イランの首都テヘランで15階立てのショッピングセンターのビルが、9階より上で火災となり、消防士約200人が消火にあたっていたところ、4時間後にそのビルが倒壊した。中にいた少なくとも50人が死亡したとみられる。このうち30-40人は消防士。

このビルは1960年代にイランのユダヤ人ビジネスマンがテヘランで当時最も高い高層ビルとして建築したものだった。このビジネスマンは後にイスラエルと関係があるとして逮捕され、1979年のイスラム革命の時に処刑されている。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/223533

http://www.bbc.com/news/world-middle-east-38675628
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アメリカ抜きでシリア内戦関連交渉:トルコ、ロシア、イラン 2016.12.26

 2016-12-26
シリアの東アレッポからの住民の一斉非難計画だが、いったんシリア政府が用意したバスに、反政府勢力に続いて一般住民も脱出するこころみが行われた。

脱出が始まると、まもなく、イランやヒズボラが脱出の妨害を始めた。反政府勢力が約束に反して重火器などを搬出しようとしたからである。これにより、東アレッポからの住民脱出は一進一退となり、悲惨をきわめた。

そうした中、トルコとロシアが、アメリカも国連も抜きに、アレッポ住民の早期避難についての交渉を行い、以後、作業はスムーズにすすんだのか、ロシア軍は23日、反政府勢力のアレッポからの脱出はほぼ完了したと伝えている。

しかし、ロイターによると、ロシア軍は、反政府勢力が去ったあとのアレッポで、拷問を受けて、手足などが切断された遺体多数を含む集団墓地を発見したという。相変わらず地獄の様相が続く。

ロシアとトルコ、それにイランの外相は20日、モスクワに集まって、シリアの内戦をどう終わらせるかという話し合いを行った。アメリカと国連は抜きである。3国は、シリア内戦を終わらせるための”モスクワ宣言”を発表した。

それによると、シリアのアサド政権は残留。ISISとアル・ヌスラ(アル・シャムス)を過激派として弾圧する。加えて、トルコの外相は、過激派はすべて攻撃対象にと主張している。

これは、アサド政権は排斥すると言っているアメリカとは異なる方針である。トルコは、本来、少なくとも表向きはアメリカチームであったのだが、今回のモスクワでの会議に加わったことで、もはやアメリカではなく、ロシア側の主張に合意する立場に寝返ったということのようである。

これはアメリカが、トルコの敵であるPKKを含むクルド人勢力を支援しているなど、自国の国益とはあわない動きをしていたことが原因と思われる。

ちょうどこのような動きの中、トルコのアンカラで、ロシアの外相が、トルコ人警備員に堂々とテレビカメラの前で射殺されるという暗殺事件が発生した。

トルコのエルドアン大統領は、ただちに「これはトルコ政府によるものではない。」と明確に表明。ロシアもこれを受け入れるなど、両国は、何があっても今は一致しているということを、世界にアピールした。

一方、アメリカと国連は2月にジュネーブで、シリア内戦集結にむけた会議を行うことになっているが、こちらは、これまで6年近く会議を重ねて、いまだになんの成果もあがっていない。

もしこの3国の発案で、シリアで当事者どうしの和平会談が実現した場合、アメリカの中東での権威はますます落ちることになる。

http://www.nytimes.com/2016/12/20/world/middleeast/russia-iran-and-turkey-meet-for-syria-talks-excluding-us.html?_r=0

<なぜここにイラン・・?>

当初は、トルコとロシアの2国ですすめられていたシリア停戦への試みだったが、今回、そこにイランが加わっているのはどういうわけだろうか。

シリアのアサド政権は、アラウィー派である。スンニ派はアラウィー派を異端とみなしているが、シーア派は、イスラムの一派とみなしている。このため、アサド政権としては、国内がシーア派で固まる方が落ち着く。

強力なシーア派国家イランが和平交渉に加わることは、シリアにとっても有益で、ロシアにしても、地理的にもシリアに近いイランが、アサド政権を支えつつ地域ににらみをきかせることは必要な要素であるといえる。

しかし、イランがすぐ隣に影響を及ぼすことは、イスラエルにとっては、あまり好ましい状況ではない。

イラン、ロシア、トルコといえば、エゼキエル書38-39章を思い出す方も少なくないだろう。それによると、ペルシャ(イラン)は、「北の果ての国から多くの民を率いてくる」国(ロシア?)とともに、イスラエルを攻め上ると書かれている。

聖書をそのまま時々情勢に当てはめることはできないのだが、こちらも徐々に、終末の気配がしてきそうな配置になり始めているようで、緊張感を覚えた。
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トルコでまた爆破テロ:38人死亡 2016.12.12

 2016-12-12
10日夜、トルコのイスタンブールのサッカースタジアムのすぐ外で連続爆破テロ(一つは自爆)があり、38人が死亡した。警察車両が爆破されたため、犠牲者は警察官30人と一般市民7人だった。負傷者は155人。

スタジアムでは、人気チームが試合をしており、爆破は試合が終了して2時間後に発生。BBCによると300-400キロもの爆弾が使用され、相当大きな爆発であったもよう。

11日になり、独立を求めてトルコ政府に敵対するクルド人勢力PKK参加のTAKというテロ組織が犯行声明を出した。

トルコでは、今年いっぱい、PKK関連やISISによるテロが多発した。2月アンカラで爆弾28人死亡(TAK)、3月アンカラで爆弾37人死亡(TAK)、6月イスタンブール爆弾11人死亡(TAK)、7月イスタンブール空港で爆弾36人死亡(ISIS)・・・など。

<トルコ:イスラエルとの関係回復は前進>

こうした大荒れのトルコだが、イスラエルとの関係改善は前進した。両国は、2010年に発生したマビ・マルマラ号事件*以来、政府間の国交が途絶えていた。(ビジネスは続行)

しかし、2014年になり、ネタニヤフ首相がトルコに謝罪を申し入れ、多額の賠償金を払うなどしたため、トルコは事件に関係したイスラエル兵に対する訴えを取り下げた。

イスラエルの在トルコ大使はすでにトルコ入りしたが、11日、トルコの在イスラエル大使もイスラエル入りを果たした。これをもって両国の国交は回復したといえる。

*マビ・マルマラ号事件
イスラエル領海へ侵入しようとしたガザへの”支援船”をイスラエル軍が阻止しようとして衝突。トルコ人活動家9人が死亡)だった。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4891268,00.html
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日曜礼拝中の爆弾テロで25人死亡:エジプト・コプト教会 2016.12.12

 2016-12-12
最悪・・としかいいようがない。エジプトの首都カイロにあるコプト教会(キリスト教)聖堂で、11日日曜、朝10時、信者たちが、礼拝している最中の教会内で爆弾テロが発生した。死者は少なくとも25人。負傷者も多数いるもよう。

この教会では、男性セクションと女性セクションに分かれて礼拝していたが、爆弾は、女性セクションで炸裂した。教会の2階らしき上部の窓が全部吹き飛んでいる様子から、いかに大きな爆発であったかがうかがえる。

さっきまで共に礼拝していた人が、教会の中で死んでいる。中にいた人の証言では、首のなくなった女性の遺体や子供の遺体、ちぎれた肉片が壁や床に散乱していたという。当然、教会の長椅子もめちゃめちゃになっている。

BBCによると、犯人は、女性で、爆弾を置いて、外へ出たもよう。ムルシ前大統領を支援する比較的新しい過激派組織ハスムが犯行声明を出している。

現在のシーシ大統領は、ムルシ前大統領や、それに続くイスラム過激派組織、ムスリム同胞団などを厳しく弾圧している。これらの過激派組織は、弾圧される立場に追い込まれたのは、コプト教会の責任だと考えているという。

現場は、コプト教の本部ともいえる聖マルコ教会に隣接する礼拝堂で、テロリストがコプト教会をいかに敵視しているかがうかがえる。エジプトでは、コプト教徒が差別され、立場も厳しくなっている。

なお、エジプトでは、この事件に先立つ土曜、ピラミッドのあるギザでも爆破テロがあり、警察官6人が死亡している。

http://www.bbc.com/news/world-middle-east-38280627

*コプト教会

コプト教会は、エジプトを訪れた使徒マルコを記念して、紀元後50年(キリスト昇天から約20年後)に創設されたと考えられ、当時、エルサレムの外に立ち上げられたキリスト教会の中では世界最古の一つと考えられている。

使徒マルコはアレキサンドリアの教会の初代法王であったとも考えられている。その後、ローマ帝国やイスラム帝国の下で迫害を受け続け、今に至っている。神学や儀式は正教会(オーソドックス)に準じている。

エジプトでは、総人口の10-15%、8400万人がキリスト教徒で、そのほとんどがコプト正教(このほかにコプト・カトリックなどがいる)である。イスラエルを含むエジプト以外に国々にも100-200万人はいるとみられている。

*ナイジェリア:集会中に教会の屋根崩壊:60-100人死亡か

上記の事件とは関係ないが、ナイジェリアでは、土曜に新しいビショップの任命のために集まって集会をしていた教会(Reigners Bible Church)の屋根が崩壊し、下にいた信者60-100人(人数はメディアによって違う。最大はAP通信の160人)が死亡した。

こちらは、まだ工事中であったところ、イベントに合わせていい加減に工事を終わらせたことが原因とみられる事故だが、詳細は不明。この教会は、プロテスタント系。

http://www.churchomania.com/church/183870641795377/Reigners%20BIBLE%20Church%20INT'L
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モスル総攻撃:バグダディ登場!?徹底抗戦へよびかけ 2016.11.6

 2016-11-06
モスルでは、イラク軍がいよいよモスル近郊の解放をすすめながら、いよいよモスル市内に入り始めた。添付の地図のように、だいぶISISのエリアが小さくなっている。モスル総攻撃を行っているイラク軍などは、最初3万の軍勢と報じられていたが、今は5万と伝えられている。

BBC

当然、ISISの抵抗も激しくなっており、モスルを完全に奪回するまでにはかなりの時間や犠牲を要することが見え始めている。国連によると、イラクでの戦闘で、10月中に死亡した人は1792人。このうち1120人が市民であったとのこと。

木曜、ISISの自称カリフ、アル・バグダディらしい声の録音が出てきた。本物かどうかは確認されてないが、モスル住民に対し、徹底抗戦するよう、呼びかけている。最前線には、バリケードも見えている。

http://www.bbc.com/news/world-middle-east-37856274

<難民の状況>

土曜のBBCによると、モスル郊外の自宅から逃げようとしていた市民らが、ISISの爆撃を受け、17人が死亡した。

BBCによると、これまでにモスル市内や近郊の自宅から避難した市民は2万2000人。モスル南部、北部、東部に現在、5万5000人の難民を受け入れるキャンプが準備されているが、この他にも設置がすすめられており、45万人分が準備される予定だという。

しかし、国連は、モスル人口150万人のうち、最悪100万人が、難民となり、70万人が、シェルターを必要とするようになると予測している。

http://www.bbc.com/news/world-middle-east-37702442
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